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キハダ

静かなゴールデンウィークには・・・

外出できない今年の連休。
私にとってはすごく都合がよくて、普段はできない書類の整理や写真の整理、先に必要になるものの用意などをしています。

もし移動できるのであれば、今すぐにでも出張したい場所はいくらでもあるのですが、そうできない間にしなければならないことが製品仕様の決定と販売方法などの詳細。
弊社は大阪の街の材木屋としては珍しく、山での原木伐採をしたり森林へのツアーをしたり、製材での物作りをしたりなど様々取り組みをつづけていますが、同時進行の企画が多いことと「自分がやりたいことをしてしまうこと」から、きちんとした計画がないまま進んでしまうのが悪い癖・・・

今も少なくとも3つ以上の企画を抱えていて、整理が出来ていません。
それを整理する機会と考えているのが今年のゴールデンウィーク。


賢い営業企画が出来る人は、街や人が求めるものを考えそれを具現化して商品とします。
おそらくそれは、マーケットイン。
対して、市場に出す商品を企画してそれを作り出して販売する。これはプロダクトアウト・・・
で、私は後者であるために、なかなか売りづらいものばかりを手掛けることになるのでは・・・!?と、博識の方には見通されたことがあります。
正直その通り。

もちろん、マーケットインは非常に大切な考え方ですが、プロダクトアウトも潜在的なニーズを掘り起こす製品を作ることが出来る方法としては、決して劣っているわけではないと思います。

しかし私の場合は、市場の潜在的ニーズというよりも自分自身が欲しいと思うものや、あればいいと思うもの、若しくはお勧めする理由のあるこの木材を使ってもらいたい!、というそんな「自分の気持ち」だけが先行している状態で物事を進めてしまうから、良いものである(と思っている)にも関わらず、非常に販売に苦労したりします。
そのおそれが現在の企画にもあるのです。

オリジナルフローリングの原板 1


今回はその悪い癖を封じるべく、この連休の間に価格設定や販売方法、PR方法を考えておかねばなりません。
そのうえ、費用の事は後回しで進めているものばかりで、肝心の商品が出来ても開発費を回収できないという、商売としてあり得ない事態を起こしてしまいかねません。
こうやって告白をすることで、自分への戒めとしているのですが、うまくいくかどうか・・・


今ではクラウドファンディングなどで事前に資金集めをして、商品開発に臨むことが出来ますが、未だにインターネットの世界を信用していない私には、クラウドなど遥か遠い世界・・・
現実的に自社の費用をジャブジャブとつぎ込んで、販売して儲けが出せるのかわからない物を作ろうとしているのです。
アホです。本当に。



でも、自分が良いと思うものでなければいけない。
自分でも使いたいと思えるものでなければ喜んでもらえない。

そう思うからこそ、まずは自分が良いと思うものをつくり出そうと思うのです。
山での伐採授業もそう。
無駄にすることなく、伐採される立ち木を活かすこと。
現在進行中の広葉樹材企画もそう。
山からきちんと出てこないことで流通しない貴重な広葉樹を活かせるように道筋をつけること。

カエデ無垢幅はぎ板1


量を確保しにくい広葉樹は、使いやすい形の材にして届けられるように・・・
まとまって確保できたときに、小さな寸法のものも様々な形で使うことが出来るように、幅方向を接着でつなぎ合わせる「幅はぎ加工」をした板材「OPCボード」をつくること。
利用できること、需要がある事、そしてなにより製品にすることが出来るということを、山側に示すことで活用できる広葉樹が市場流通する可能性を増やすことが出来ると考えています。
広葉樹を使いたい声を届けるためにも、試作を続けて需要を作り出す必要があると考えています。

そして、銘木という価値に届かない原木を、本来求められる用途で現在の世に活かすこと。


クリ角材 試作


現在では目にすることのなくなった、本来の適材適所での使い道をもう一度見直すために、日本のクリ材での土台角流通に取り組んでいます。

また、細くて量がまとまらないことで販売しにくい状態にある原木を、新しい用途として活用すること。

オリジナルフローリングの原板 2


順調であれば、今頃実をつけて日本の広葉樹フローリングシリーズの仲間入りを果たしていたであろう、「キハダ」、「トチ」、「ホオ」、「ブナ」の原板たち・・・・・


これらすべてがチャレンジで、マーケットでの需要があるわけでもなく、消費者の声を聞いているわけでもありません。
ましてや、販売できる価格でできる企画なのかすらも分からない状態で進めている、という馬鹿さ加減。
もちろん世にないということは、儲からないか失敗するか、はたまた成功するのは非常に難しいかだと思います。
でも、それでも、活かしたい原木がそこにある。だから挑戦する。

自分がなんとか活かしたいと思う木がそこにある。
それだけが理由です。
だから、お金ではないことを始めてしまう。販売方法もお客さん像もないままに支払いリスクばかりをかかえながら(リスクでなく、デンジャーか・・・)・・・

そんなアホな奴ですので、少しづつ紹介していきます企画に賛同して頂ける方は、是非その商品を使ってみたい、欲しい!と手を挙げてください。
安売りはできないけれど、それ以上の見えない価値と見えない経費をかけた(涙)、お勧めできる商品をお届けします。

情勢が見えにくい世の中ですが、そんなことを日々考えています。
まとまった時間のある連休に、少しは商売に出来るように(?!)価格設定や販売方法を考えたいと思います。

そんなアホな企画ばかりの毎日ですので、いつも楽しみにしている趣味の読書の時間は、今年はお預けかも知れません・・・・・・・・

読書



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 18:24コメント(0) この記事をクリップ! 

戸田材木店謹製! ジェットストリーム対応!! ノック式木製ボールペン 木輪(kowa) 〜出来上がり発表編〜

ずっと欲しくてたまらなかったもの・・・
やっとできました。
人一倍凝り性で、物事にはまるタイプですので一つの事をするにも、なかなかスタートできないタイプの私。

今回出来上がったもの、ボールペン一つとってもそうでした。
その理由とは、書き心地の納得できるインクであることと、自分の筆圧に合ったペン径であること、そしてノック式であること。なおかつ、私の手持ちの木材で作る無垢木材のオリジナルボールペンであること。

ずっと以前から製作したいとおもっていたものの、上記の理由を満たすことが出来ずにずっと立ち止まっていたままでした。
しかしこの度ついに、上記の条件を満たすものを製作することが出来ました!

ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 1


高級で稀少な木材を使用した木製ボールペンは、インターネットであればたくさん見つけることができます。
もちろん、私としても稀少な木材を材料としたものを製作することもできましたし、自分も欲しいと思います。
しかし、私の作りたかったボールペンはプレミアム品ではなくて、日常いつも身の回りにあって毎日使ってもらえるものであること、でした。
なおかつ、それがほぼ最小単位の木材利用であることを含めて、です。

私の職業上、どうしても小さな木材の塊が出来る時があります。
一般に端材と言われるようなものです。
中には、少し前まで商品だったものもあります。
それらの使われなくなった最小単位の木材を使って、使う人の傍に毎日あるものを作りたい!そう思ったからです。
そしてそこに、先にあげた条件を再度当てはめていくと、なかなか要望通りにはできませんでした。
自分も欲しいものとして、私の思っていた条件は、

・自社の理由のある木材を使って作る事
・細身だけども細すぎないペン径であること(木製ペンは、総じて太いかかなり細いと感じていたから。)
・ノック式であること
・ジェットストリーム芯が使える事

です。

ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 2


ここで大きな問題がありました。
上記の3つ目と4つ目を同時に満たすものがなかったのです。
木製ボールペンは、私の知る限りではツイストしてペンを繰り出すタイプやキャップ式のタイプがありますが、前者は径が細すぎたり太かったり、又は電車で本を読んだりする私には両手でペンを出す両者は避けたいところでした。(もちろん、高級感ではこちらの方がよいのかもしれませんが・・・)
そして、ノック式のものもあるものの、持った時に指にかかる部分が木材ではなく金属だったり、木材ではあるものの「ジェットストリーム芯が使えない」ものだったのです。

私、昔からの癖で筆圧と握りが強くて、滑らかに描くことのできるインクでなければ非常に疲れてしまうんです。
そのため一度ジェットストリームのボールペンを使ってからは、事務も家でもずっとそれです。


しかし、探せどもノック式でジェットストリーム芯が使える木製ボールペンがない!
今まで製作できなかった最大の理由がそこでした。
私が今まで使っていた木製ボールペンはどうしてもインクが硬く、自ずと筆圧をかけたくなるうえペン径がなじまない為に、「眺めているのはいいけども使いたくないもの」でした。
飾りですね。
木材も特徴的な木目や色合いの物でしたが、使えなければペンにせず材のまま持っておきたい(なんでやねん!)位。
もちろん、高級な銘木を使って少し太目やツイスト式のものにした方が高級感はあるのですが、コンセプトはそこではなく、「身近で使ってもらうこと」なので、ずっと探し続けていました。

やっと今回、条件をすべて満たす材料とご協力頂ける製作作家さんとのマッチングで、ジェットストリーム芯に対応したノック式のオリジナル木製ボールペン「木輪〜kowa〜」が誕生しました!!


ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 3
(写真はカスクオーク)

たぶん、このペン径のノック式ジェットストリーム対応の木製ボールペンはどこにもないな!うん。
ない。
木軸の先でおよそ9mm、少し太くなるペンの中心部分でおよそ12mm程です。


そして弊社にあった大切な木材達が、書き味最高な木製ボールペンになって甦った瞬間。

樹種は現在4種類。
大人っぽいさりげない木質感のブラックウォールナット、周囲に柔らかな「民家っぽい香り」が立ち込める台湾樟、虎斑が特徴的に光るカスクオーク、漢方にもなる黄色い木目が特徴的なキハダ、です。

それぞれに特徴がある木材なのは当然ですが、ありそうでなかったノック式のジェットストリーム対応の木製ボールペン。
今回はたくさん販売したいという目的ではありません。
材を活かすということと、私が納得できるものを、欲しいと思ってもらえる方やお世話になっている方に使ってもらえる形にしたいということが目的です。
凄くこだわりすぎて、製作費用が掛かりすぎていることもある(涙)ので、「おぉ!ジェットストリームが使える木のボールペン!探しとったんや!!」という私のような方には喜んで販売いたしますので、お声かけ下さい。

販売は、このあと最終段階の「樹種名の刻印」を経て進める予定です。
ただいま少しずつ刻印作業が進んでいます。

最終的な完成までもう少しですが、きちんと出来上がったら再度ご案内しますので、よければお申し込みをお待ちしております!


(写真は台湾樟。鞄の中、香り充満!(^^♪)
ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 4


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