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往年の花形 カリンフローリング貼りあがりでの回顧録 

前回は、あやうくいつものように馬車馬のごとく突き進むところでした(汗)。

カリン2PUV 5


自分でも自覚しているのです。木材の話が長い(いや、脱線が多い)こと。
派生したネタからさらに派生して、着地点を探さないといけなくなること。
直接お会いしているときはいいですが、記事はできるだけ読みやすく小分けを心がけるようにし始めています。ひと段落させるほうが見やすい、と信じて・・・

さて、前回に本物のカリンを強調できた理由。

それは超簡単。もちろん香りや木目もそうですが、これが弊社の長期在庫品だから!!!(涙)

別に胸を張って言うことではないのです。
というよりも、ふつうは在庫が長くなればなるほど「不良在庫」と言われ、処分されてしまうのです。
しかぁ〜し!!!
このカリン無垢フローリングは違います。
だんだんとカリンの木材が入手しづらくなる中で、弊社社長が「今買っておこう!」と在庫をしたものです。
偉い!!
こんな貴重な木材を在庫してくれていたことに感謝。

つまり、これは不良在庫でもなんでもなく、貴重な優良在庫品。
カリンが入手しづらくなる前に在庫をしたものだからです。そのあとは、似た木材が「○○カリン」という名で出荷されたり、若しくはカリンと表記されていても異なるものだったりする時が長く続きましたので、本物のカリンの材が入手できる最終段階だったのかもしれません。
だから、こんな杢が味わえるのですよ!!!

カリン2PUV 4

わかりますか?!
キラキラと光るような、縮れたような、もしくはリボンをひらひらとはためかせた様な木目。
これがすごくきれいです。
「杢(もく)」と呼ばれる、見る方向や角度によって光り方や見え方が変わる、木材が持つ「細胞」が織りなすとっても不思議な現象。

私なんて、この木目の周辺をぐりぐりと何周もしながら、様々な角度からのひかり具合を堪能しました。
いいなぁ。

高級家具などは、このような杢があることも条件の一つで、希少な木材でありながら視覚的にも高級感を楽しめるものが好まれるので、多く採用されていたのでしょう。

しかしながら、もう一つの採用理由である「重硬感」は、あんまり喜べたものではありませんでした。
高級家具たるもの、やっぱりあんまり軽すぎてはありがたみがありません(?!)。やはりずっしりとしっかり感があるほうがいい。
そういう意味でもカリンはぴったりでした。
黒檀などと同じようにとても重硬な木材であるカリンは、家具はもちろん、「フローリングは硬い木材でないといけない」という、今でも信じられている理論によって、床材にも最適な材料として高級な住宅には、必ずと言っていいほどチークかカリンが採用されていました。

カリン2PUV 2

その理論はおいておいて、重硬だということは字のごとく重く硬いのですから、運搬がしこたま苦痛です。
松の構造材の搬入で慣らした私の肩でさえ、現役の頃ならまだしも、おんぼろになった今日では、出荷するのに「このっ・・・ちくしょう・・・・っ」と訳の分からん掛け声が必要な位に気合を入れないと運べない重たさ。
しかも!このカリン無垢フローリングは長さが4m!!
だから余計に重たいのです。普通でも重いのに、1ケース運ぶには畳一枚分の材料が入った梱包を担ぐので、肩がもげそうです。
つなぎ目のあるFJL品とはいえ今でもそうですが、昔でも広葉樹の4m(正確には3950mm)のフローリングは珍しかったので、重宝がられましたがなんせ運搬はもう・・・・(*_*;

まぁ、いまでは懐かしいその重たさも銘木の一つのステータス。
重硬な木材がだんだんと入手しづらくなるこんにち。
カリンを求められることもありますが、近年では必ずしも「重硬」である必要がなく、「高級なイメージがのこるカリンの見た目」を求められている場合があります。
だから、赤っぽくて比較的木目の似た木材が求められる。
新たなカリン風の木材も登場しています。


似た木材を使うのが悪いわけでもなく、本当のニーズによって木材選びができればいいのですが、やはり本物のカリンは入手がむつかしくなってくるのが木材利用の宿命。
いつまでも見ていられるように大切に活用していきたいものです。

そんなカリンの無垢フローリングの在庫もついに僅少になってきました。
思えば大量な在庫。とても気に入っていただいて多くのお客様のもとに旅立っていきました。
胸を張って「カリン」をアピールできるフローリング。あともう少しの間そばにいてくれると思いますが、また次回、この貴重なカリンを迎え入れていただけるお施主様に出会えることを待つ準備のため、もう少しこの施工写真を眺めていたいと思っています。

カリン2PUV 1


*カリン無垢フローリングは、希少木材のためホームページなどのレギュラーページでは紹介していません。
チークや黒檀、ローズウッドフローリング共、希少木材のフローリングについては別途お問い合わせをくださいませ。


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

往年の花形 カリンフローリング貼りあがりでの回顧録 

いきなり本題から始めると、「カリン」という文字を見た時に果樹を思い浮かべずに、すぐにこの赤っぽい材面を思い浮かべるようになれば、あなたはもう、立派な木材かぶれです(笑)。

ははは。
冗談ではなく、一般の方ならば必ず「あの実のなる?!」と聞かれること必至(といってもそれも若い方はあまり知らないけど)なのですから、まちがいありませんよ。

今回いうところのカリンというのは、木材でいうところの「カリン」で、唐木(からき)と称される「材質が硬くてとても見栄えの良い木材」のうちの一つです。
その材は座卓や腰掛いすなどの高級家具にも使われています。

テーブル

今回はあまりむつかしいお話はおいておきますが、このカリンもかの有名な「ローズウッド」にとっては、「遠縁の親戚」みたいなもんで、木材としては別のものですが、カリンの木材は製材したり表面を削ると、なんとも甘く良い香りがするのです。

ワイン誌では昔から赤ワインの味わいの表現として「カリン香」というのが使われていますが、まぁ「オークの樽の香り」と表現されるオークの樹種すら誤表記されているのだから、ここでいうカリンとは違い、果樹の方のカリンの香りだと推察していますが、私だけは違うのです!!

これなのです、まさしくこれなのです。
この木材のカリンを製材加工した時こそ、あの熟成赤ワインの「まろやかで温かみある甘さ」を感じるのです。
先のローズウッドの仲間である所以の、甘い香りがはなたれるのですよ。
今度、ワイン愛好家の材木屋さんの先輩にも確認しておきます。
決して、私だけではないはず・・・・・・


えぇー、前置きが長くなりましたが今日、完成を紹介するのは木材のカリンの無垢フローリングの施工の完成写真です。(以下はすべて木材のカリン表示です。念のため・・)

カリン2PUV 3

ウレタン塗装品なので、照明や太陽光を反射していて、普段は無塗装派な私も「この輝きこそ唐木の仕上がり」と納得してしまいます。
あ、話がまた少し戻りますが、ふた昔前位に多く流通していた唐木の家具や住宅部材というのは、まだ多く和室が残っていた時代だったので、座卓にしろ床の間(とこのま)材にしろ、廊下のフローリングや玄関の部材まで、こんなピカッとした仕上がりの唐木こそが最高級品でした。

そう、唐木のこの輝きを見ると「うわっ・・・・めちゃえぇ内装してはる!!!」と、視覚情報が脳に一瞬で伝達するのです。
パブロフの犬、そういう条件反射的なものを引き起こすのが今でも続いているのです。
だから、条件反射的な高級感は私の中ではいまだに圧倒的なのです。

カリン2PUV 6

まぁ、そう興奮しているのは私くらいでしょう。
自分では若いと思っている私もえぇ年のおっさんになってきましたから、私よりも若手の材木屋さんなんかは、遠目で写るこの写真を見ても「まだらな色はえぇかもしれんけど、これやったら○○のほうがえぇんちゃうかなぁ?!」と言われるかもしれません。

そうです、近年でこそ材によってまだらな色合いがあっても、「逆に木のそのままの雰囲気があっていいよね!」なんて言って好まれますが、懐かしのカリン全盛期においては材色のまだらなのは、唐木にのみ許された特権!
これこそが着色処理していない、本物のカリンの表情。
おなじ唐木の黒檀でも、着色されているものが多いし、カリンが入手しづらくなってくると似たような木材を赤く着色したくなるのが、木材商の常。
いろいろな赤い木材が流通していましたよ。

カリン2PUV 2

しかし、カリンは本来産地や性質によって、大きく材色の差がある木材。
深い赤色なものもあれば、黄色みが強く出るものもあります。
比較的赤いものが好まれるため、カリンというとどうしても赤く着色されている場合が多いものの、見よ!このまだらの色合いを!!

これぞ本物のカリンの無垢フローリングである証拠ですぞよ。

もちろん、施工中にカットされた木材は「甘い香り」がしますから、間違いありません。

間違いない、そう本物の高級木材であるカリンの無垢フローリングなのですよ。
そう強調できる理由、それは・・・・
いつも通り長くなってしまうので(汗)、次回に持ち越し。

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