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アカマツ

戸田先生の伐採授業、2019年度大阪研修  

屋外での授業を終え、2日目。
山の立木が街で製材品として流通する市場を見学した後の今日は、建築現場の見学です。
それも、無垢材のみを使い天然乾燥材で大工さんが手作業で加工した、手刻みの家を見学します。

普段は建築中の現場など見ることもない、もちろん完成したおうちにも入ることはないであろう学生さんたち。
初めて踏み入れるその場所が、無垢の木材しか使われていないおうち。
なんとも贅沢な体験です。

現場見学 3


前日も熱心にメモをとっていたみんな。
今日もメモとペンを片手に、様々なところを隅々まで見てくれています。

中には、何種類の樹種が使われているんですか?、と私が後でみんなに質問しようとしていたことを先に聞いていて、答えを知ってしまっている場面もあって、なかなか感心(汗)。

その中でも、視覚的にも相当効果のある使い方をしている今回の主役樹種はといえば、やはり地松!!
そう、赤松材です。
学生のみんなと一緒に伐採学習をしている、曲がりがある赤松材。
それが、今回の建築現場では主役で、縦横無尽に駆け巡るその姿は圧巻!

山で見ているその姿はおそらく、通直に伸びていれば使い道があるのになぁ・・・というところでしょう。
しかしここでは、水を得た魚!!

現場見学 2


大きな加重を受ける部分、屋根の張り出しの部分、いたるところでその役目を大きく果たしているのです。
それとともに美しい!
優しい曲がりと木目の上に、力強さを感じます。

これこそが適材適所、木の使い方。
ここは住宅を構成する構造部材のほとんど(80%弱)に地松(赤松)が使われている「地松の家」なのです。
柱と土台以外はすべて地松ということです。

通常は米松(べいまつ)材であったり集成材の場合もある、もしくは日本の木材にこだわる大工さんであれば杉を使っておられる場合もありますが、木材としての粘り強さやめり込み強度という木造住宅の梁桁に求められる性質を、存分に発揮できるのはやはり地松だと思います。

材をもって比べるだけでも、その重さから強度を想像することができますが、それにもまして美しい木目と、かすかに香る地松の香りに落ち着きを感じます。
普通はこんな「総地松造り」といえるおうちはないでしょう。
それを初めて見るんだから、迫力が伝わっているのかいないのか・・・・・

現場見学 1


中にはこんなに脂をため込んだ地松も!!!
これだけでも見とれてしまいます。

しかし、これ以上に驚くポイントがあって、さらに太い(上の写真でも梁の高さが30cmはある)梁があったり、今は養生材で隠れてはいますが、完成後に見ることができる「化粧差し鴨居」なるものがあるのです。
曲がりで節が多いことから、材の性質を考慮されることなく一般建築材としても敬遠されがちな地松。
その地松材で鴨居という、きれいに仕上げて見せる部材に使われるのです。

いや、むしろ自然といいますか「仕上げてこそ、地松の艶を味わえる」ため、その仕上がり具合には期待せずにはいられません!!
差し鴨居以外の節あり材であっても艶々としているのに、化粧加工をされた材がどんな姿になるのか、、、、
それを見せることができないのは残念ですが、十分に時間をとって無垢の総地松の家を堪能してもらいました。


材のことばかりになりましたが、贅沢な内容はそれだけではありません。
当日は現場を担当されている大工さんがおられるので、いつでも疑問点を質問できます。
これ、すごく大事で私の授業の中でも重視しているところ。

聞きたいことを聞きたい人に聞くことができること。目の前に学校では見ることのできない教材のあること。
その贅沢をみんなに知ったもらいたい。
そんな思いもあります。



そして贅沢な現場見学をして、最後は大工さんの作業場へ移動します。

現場見学 4


 
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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

いよいよ出荷、日本の赤松(地松) 乾燥平角材

いよいよ入荷してきます。
弊社おすすめのコレです。

日本の赤松 乾燥平角材 4


大きな角材。
住宅の構造材、つまり梁や桁という重量を支える部分に使用される骨組み用の木材です。
一般的な分譲住宅では、米松材や集成材が主流であるのに対し、近年は町場の工務店さんは日本の杉を活用されています。
どちらも良い悪いではなく、コストと住まいかたを含めたバランスで決めればいいところですが、今回納入するのは杉ではありません。
日本の木材ですが、桧でもありません。

写真ではわかりづらいと思いますが、実はこれは日本の赤松、いわゆる「地松(じまつ)」です。
旧家からお城に至るまで、日本の多くの建築に地松が活躍してきました。
しかし、曲がりが多い事や乾燥が難しい事もあり、現在ではよほどの事が無い限り、住宅の構造材に地松が登場することは無くなっています。

それなのになぜ今、地松なのか?!
それは、地松が構造材に最適な樹種だからです。
地松は、単純な強度は勿論ながら構造材に求められる「ねばり」を持っていると言われる事から、日本の重い屋根や構造体を支えるに十分な役割を果たしてきたんですね。
それに、この地松構造平角は地松本来の美しさを損なわない様に、非常に丁寧に乾燥と養生をされているので、仕上がりの美しさは他の樹種では味わえないものです。
力強さと美しさ、その両方を見てほしいのです。
(*簡単なようで通常は、その個性を犠牲にしないと安定した品質供給は難しい。)

しかし、現在の様な屋根が軽くて上棟から1ヶ月程で完成してしまう様な建築スピードでは、本来の力強さや木目の良さ、そして艶も見る事ができませんし、曲がり癖のある地松は特に敬遠されてしまいます。

日本の赤松 乾燥平角材 1


しかし、今回入荷する地松構造材を使用するのは、木の良さを十分に感じられるような使い方と見せ方をしてもらう予定ですので、地松の大きな活躍の場になりそうです。
普通では見られない様な、とっても大きなサイズ(日本の民家ではおなじみのどっしりとした、あの感じです)のものや、節の無い輝く様な艶をたたえる芯去り化粧梁など、単なる地松という枠を超えて迫力と美しさの競演になること間違いなし!!

↓ 芯去り構造材

日本の赤松 乾燥平角材 2

↓ 大きな梁成の材の検品です!!

日本の赤松 乾燥平角材 3

この後、よく乾燥してクセが出た地松達を製材機で修正挽きをして、そしてモルダー加工という表面の削り加工(寸法合わせ。最近は美観も兼ねて)を施して、弊社の土場に入荷します。
楽しみです。

また、入荷の様子もお伝えしますね。

近年では非常に珍しい地松構造材ですが、特段高価なわけでもなくまた、品質も曲がり癖の強い赤松をしっかりと乾燥製材していますので、安心して使うことができます。
大切なおうちの構造材、しっかりとした強さと見た目の美しさを兼ねた「地松乾燥平角」を選択肢に入れませんか?
米松や杉とは全く異なった経年の美しさを感じる質感を見る事が出来ると思いますよ。


*弊社では以前に、この地松の姉妹品である石山赤松幅広無垢一枚物フローリングを紹介していますので、こちらも是非、取り入れてみてくださいね。

・石山赤松幅広無垢一枚物フローリングの施工仕上がりはこちらから


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