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ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング 130mm幅オイル塗装 大量入荷!!

弊社では杉フローリングのお話が出るときは、必ずと言っていいほど古稀杉浮造り無垢一枚物フローリングが採用されます。
というか、他にはない個性である「葉枯らし天然乾燥」や「丁寧な浮造り加工」、そして杉本来の色味と香りの残った「赤身勝ち」といったものを求めてこられるわけです。

しかし、人間の感じ方や好みにはそれぞれ個性のあるもの。

杉のはっきりとした木目と赤身の色合いなどが、すこし強すぎるように感じる方や、踏み心地は柔らかいものがいいものの木目は広葉樹を希望!という方も中にはおられます。
そんな方にお勧めするのがこれ!!


柔らかな足触りと広葉樹の木目を両立した、ノルデストウォールナット

ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル 1

ヒノキもスギも、そして赤松でもやはり、針葉樹は成長のリズムがはっきりとしているために、しっかりとした年輪を刻むのですが、時にはその年輪の作る木目が強すぎるように感じる方もある。
それに対して広葉樹の中には、視覚的に木目がくっきりと浮き立ちにくい、落ち着きのある樹種があります。
その一つがこのノルデストウォールナット(クルミ・胡桃)。

タモアッシュ)やナラオーク)のように、広葉樹らしい木目ではあるものの、それがはっきりと出すぎないこと、そしてなによりも非常に軽軟な木材ゆえに、杉に似た優しい足触りを持っています。

ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル 2


そんなノルデストウォールナットですが、今までに幅広無垢一枚物150mm幅広のつなぎ目V溝フローリングを紹介してきました。
今回は、その中のつなぎ目V溝フローリングのプルミエグレード130mm幅の大量入荷のお知らせです!!

130mm幅は一枚物やUNIタイプにはラインナップしていましたが、つなぎ目V溝にはご紹介していませんでした。
一枚物とは違い、長さ方向にジョイントのあるUNIタイプ品。
貼りあげると、一枚物との仕上がりの差は明らか。しかし、非常に貴重な一枚物には予算的に手が届かない。
そんな時、UNIタイプのフローリング表面に見えるつなぎ目部分にV溝加工を施し、ジョイント部分をフローリング嵌合部分のように見せることのできるのが、つなぎ目V溝フローリングの特徴。

ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル 5

その仕上がりは、大工さんが長さの異なる1ピース1ピースを、ゆっくりと並べて仕上げてくれた乱尺フローリングのそれ。
手間暇かけて仕上げてくれた貼りあがりが、手間をかけずに手にできる!!

しかも、品質はプルミエグレード!
節も、変色も、もちろんパテなど一切ないトップグレードです。
ウォールナットのもつ特有の色違いをランダムに楽しめるように、個体差を持たせたところが本物の無垢フローリングであることを感じさせる仕上がりになります。

さらに、通常は無塗装のところがオイル塗装品ですので、貼ってすぐに仕上がる優れもの!!!
もう、至れり尽くせり・・・

ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル 3


しかもしかも!
テレビショッピングではありませんが、さらに!
今回は、プルミエグレードのみがとってもたくさん作ることができた、とってもありがたい原木に感謝して、現在在庫の分に限り、びっくりするほどお買い得な設定をさせてもらいます!!

150mm幅のつなぎ目V溝フローリングの無塗装セレクショングレードと同じ価格で、オイル塗装のプルミエグレードを出荷しますよ!!
普段は程よくきれいなセレクショングレードをお勧めすることが多いですが、どうしても150mmの迫力が欲しい!という方以外はもう、こちらをお勧めします。

ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル 4


様々なフローリング記事を見て、広葉樹の堅いイメージに戸惑っていた方。
杉のはっきりとした色と木目よりも落ち着いた雰囲気を好まれる方。
無垢フローリングならではの足触りの温かみと、広葉樹の木目の双方を選びたい方。
広葉樹フローリングのパテ処理の多さなどが気になっているものの、プルミエグレードに躊躇していた方!

そんな方にお勧めするノルデストウォールナットのオイル塗装幅広無垢つなぎ目V溝フローリング。

その貼上りと特有の雰囲気は大工さん、設計士さんにも好評です。

え?どれだけたくさんできたら、そんな奉仕価格にできるんだって?!
阪神ファンの聖地、甲子園球場の1/○くらいの面積を貼れるくらいですよ!(汗)・・・・
のちに、ロシアンバーチの入荷もあわせてご紹介・・・



さぁ、貴重なプルミエグレードとウォールナットの足触りをこの機会に!!!


プルミエグレード貼り上がりイメージ

ノルデストウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル 1



(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)

・ノルデストウォールナット幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・ノルデストウォールナット幅広無垢V溝フローリングの施工写真はこちらから


ノルデストウォールナットの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)

ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢V溝フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリング
・ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング



*ノルデストウォールナット無垢フローリングを採用頂くにあたって

ノルデストウォールナットフローリングは、水分や油分などでケバの立ちやすい樹種です。
それが樹種の特徴ではあるのですが、無塗装でも楓などの樹種とは手触りの風合いが異なりますので、必ずご覧になっていただいてから検討頂くことをお勧めします。


ノルデストウォールナット(くるみ・胡桃)幅広無垢V溝フローリング 130mm幅(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×130×1820

・形状

UNIつなぎ目V溝加工

・エンドマッチあり

・品番と価格

NW-32VOP UNIつなぎ目V溝 オイルクリヤー塗装 15×130×1820
¥13,000(税別)/7枚入り(1.65屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

どの木材にもある、個性的な表情の違いについては、ノルデストウォールナットの記事を参照ください。



・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

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茨木市のお客様の要望を茨木市の大工さんが、茨木市の材木屋の無垢材で!!

弊社は創業からおよそ70年、実店舗を構え営業を続けています。
古くは現代の様に通信機器も進歩していない中で、店舗周辺の皆さんとのお仕事で業務を続けていました。
しかし、この10年ほどの時代の変化で、今までではありえない様な遠方のお客様に喜んでいただけるような木材の商いをできるようになりました。

そんな中だからこそ、反対に少なくなった店舗周辺でのお仕事。
建築様式の変化やハウスメーカーによる建築の増加で、意外と周辺の大工さんや工務店さんが、本物の木を使ってお仕事をされる機会が減っていました。

ですが今回、地元茨木市のお客様のために、茨木市に在住の若手こだわり大工さんが、茨木市に本拠をおく材木屋の無垢材を使っての仕事をしてもらいました!

タモ製作テレビ台 3

むちゃんこカッコいい!!
テレビ台だそうです。

今時は量販店の家具屋さんに行けば、遠目で見るとこれと同じようなフォルムの木目調素材製品があると思います。
しかもお値段もお手頃で・・・

それをわざわざ大工さんが本物の木材で作る!!
ものすごく贅沢な事です。
近年は機械化が進み、このような本物の木材を使って大工さんが手で作るものを目にする機会が非常に少なくなっています。

手で造ろうが機械で加工しようが、材料が同じであれば同じものができる。
そう思うところですが、大工さんの手で造られたものには想いがあります。細部に気持ちがこもり工夫を施し、木材の癖や木目を見て組み上げていくことができます。
手で作るからこそ、作る人の温かさと想いがこもるのだと思います。

タモ製作テレビ台 1

このようなフォルムもそう。
何気ないようなところに、木を活かし技術を活かし、本物をしっかりとカッコよく見せてくれています。
カウンターの木口。
年輪がしっかりと見えますよね。
本物の木が持つ、成長の証。

自然がはぐくんだ木材は、温かみのある人の手で、喜んでいただける人のもとへ届けたい。
今回使っていただいた木材は、弊社に20年以上出番を待っていたタモ材とナラ材。

活かしていただける大工さんの手によって、素晴らしい形になり次の何十年もいきていくことでしょう。

どんな無垢材のお仕事もありがたく楽しく嬉しいものですが、今回は使う方も作る方も、そして材料をだすものも茨木市の人間、ということでものすごく近い地域に良いものができた喜びを感じます。

もちろん、近くに限らず様々なところでいろいろな木材を使っていただけるべく、これからも良質な木材を探していきたいと思っています。

今回、とっておきの材を素晴らしい形に生まれ変わらせてくれた「井上建築 井上さん」、ありがとうございました!!
うちも、騒がしい息子たちが巣立っていったら作ってもらおうかしら・・・・・・(笑)

タモ製作テレビ台 2


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日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目一枚物フローリング〜

前回の清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリングは、すでにご覧いただいたでしょうか?!

輸入品のタモアッシュ)フローリングではなく、日本で育った日本の広葉樹であるたものフローリングです。
その意味の特別さは、清涼楢(せいりょうなら)清涼樺(せいりょうかば)も同じですが、実は清涼たもは、他の2種に比べても若干の特別さがあるのです。

それを紹介するのが今回!
いよいよ公開!、特別な日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ。

「清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢柾目一枚物フローリング」です。

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング11

突然ですがみなさん、柾目をご存知ですか・・・

弊社では、高樹齢!百年杉柾浮造りフローリングが定番として存在しますが、木材の中でとっても贅沢で貴重なものです。
それはなぜかというと、板目に比べて効率の悪い製材方法をとらないといけないからです。
それともう一つは、それなりに大きな原木が必要となること。

まず前者は、丸太の半径よりももう少し小さいくらいの大きさの板しかできない、ということです。
柾目板を作るには、丸太の中心に対して直角、もしくはそれに類する位置で製材しなければいけません。そのため、幅の広い板ができず中心部分も使えないので、非常にロスが多いといえます。

後者も、先ほどのように丸太の半径よりも少し小さい寸法しかできない、ということは大げさに言うと今回の様に120mm以上(一部は150mm)の幅の柾目板を得るには、その寸法の倍、最低でも300mm以上の丸太を使わないといけない(実際はもっと厳しい)ようになるので、自ずと丸太の価格も高くなり、芯の部分などのロスを生んでしまうことも含めて、非常に得にくい木目であるといえます。

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング2


きれいな柾目のフローリングを製作しようと思うと、百年杉柾浮造りフローリングの場合でも、その名の通り樹齢100年生以上の丸太を必要とします。
杉の場合は比較的まっすぐで、100年生位のある程度太く節の無い丸太も安定して製材することはできますが、成長が遅いために太い丸太が安定して供給しにくく、枝下の長さが短い=長い材がとれない広葉樹では、柾目に製材する材を入手しづらく、そのうえ非常に生産効率が悪くなってしまうので、一部の材を除き柾目製材をすることは非常に稀です。

そんな貴重な柾目製材の日本のたも材ばかりを集めてつくられたのが、清涼たも幅広柾目無垢フローリングです。

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング7

柾目の良さは、木材として貴重だというだけではありません。
人間が木材を見て、どこか落ち着くなぁ・・・と思う感情。
その感情は木目が持つ視覚的作用だと言われていますが、その中でも柾目は 「1/f ゆらぎ」という独特のリズムを持っている為に、人の視覚が安定し、落ち着きを生むというのです。

実際のところ、上の写真でみる清涼たもの柾目はとっても綺麗な直線を描いているものと、すこしゆらゆらと左右に揺れていたり不規則だったりします。
規則的ではないこのリズムこそが、その「ゆらぎ」なのですね。

もしこれが、完璧に整ったまっすぐで規則的なラインになると、このようになります。

規則的なライン


かなりチカチカとしませんか?!
別に点滅させているわけでもなんでもないんですけども、とっても見づらい。
規則的に並んでいて美しいはずのラインが、あまりにも規則的だと落ち着かない。

感覚や線の濃さの問題もあると思いますが、木材の柾目はたとえ非常に整った直線であっても、人工的な狂いの無いものと違い、目に対する負担が少ないのです。
もちろん、中には追い柾目という柾目がまっすぐには通っていないものも含みますが、その不ぞろい具合もいい感じに思えてきます。

もちろん、成長の過程で何らかの影響を受けて木目が揺れている部分なんて、特に魅力的!

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング6


そして、清涼タモ幅広柾目無垢一枚物フローリングの隠れた特徴は、フローリングの幅方向の伸縮が広葉樹としては非常に少ないこと。
どうしても、暴れが大きくなったり幅寸法が安定しなくなったりしがちなところを、柾目という木取りで安定させることができています。
木を板にするとき、板目というタケノコ状の木目が出る方向に製材すると反る。
「木が反る」と書いて板目。
一方、木の使い方として正しい方向に製材すると、比較的暴れない。
それが「木と正しい」と書いて柾目。
木の使い方のうちで、もっとも安定している状態のことを漢字にしている。
そう思ってしまいますが、果たしてその通りなのです。


もちろん、広葉樹特有の板目(木目)模様を楽しみたい、という要望はありますがそれは前回紹介の清涼たもやその他の無垢フローリングをご検討いただくとして、二つとない貴重な「日本の広葉樹の幅広無垢一枚物の、柾目のフローリング」は、限られた数量の中のそのまた一握りの特別品。

広葉樹で仕上げたいお料理屋さん、和風旅館や料亭、縁側や廊下のあるおうち。
そしてなによりも、日本の広葉樹を愛する皆さんに使ってほしい!
そう思う日本の広葉樹フローリングです。


清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング5


杉や桧などの針葉樹もいいものですが、日本にある広葉樹を使えるという価値と、その広葉樹の柾目を手にすることのできる贅沢を、あなたの足元に!!


〜清涼たもをご検討いただく前に〜

清涼たもフローリングは湿度の比較的低い北国の寒さの中で育っています。また、製材や乾燥工程も同じ環境で行っていますので、施工頂く地域によっては稀に吸湿して寸法の伸縮が大きくなる場合もありますので、施工環境にはよく馴染ませてから施工していただくことをお勧めします。

また、清涼たもフローリングの原材料の「たも」は、ケヤキやナラと同じように環孔材広葉樹であり、キクイムシによる白太(辺材)の食害を受ける可能性があります。
全てがそうではありませんが、無垢の木材の特徴として、採用にはその可能性がある事を含みおき頂きますようによろしくお願いいたします。(必ず発生するわけではありません。)

 

 
一枚物プルミエグレード貼上りイメージ

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング11



・清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。

・清涼たも以外の無垢フローリングの記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


日本の広葉樹 清涼たも幅広無垢一枚物フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×101×1820
15×120×1820
15×150×1820 


・形状

一枚物

・エンドマッチあり

・品番と価格

ST-15PQ OPC一枚物 柾目 無塗装 15×120×1820 プルミエ
¥26,400(税別)/7枚入り(1.52屐

ST-13PQ OPC一枚物 柾目 無塗装 15×150×1820 プルミエ
¥28,800(税別)/6枚入り(1.63屐

ST-18PQ OPC一枚物 柾目 無塗装 15×101×1820 プルミエ
¥24,000(税別)/9枚入り(1.65屐


・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード(清涼たもには白太を含みます。)

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから


・表情の違い 参考(通常の清涼たもの表情の違い以外に、含まれるもの)

軽微な流れ節

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング1

節の影

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング3

節の影部分の加工目こぼれ

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング4


表面の若干の毛羽立ち

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング9


端部の板目かかり部

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング10

材の濃淡(写真は板目羽目板)

清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板16


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日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング〜

日本の広葉樹、好きですかぁ〜!!!!


拳を突き上げて演説したくなる気持ちです(笑)。
特に、日本で育った広葉樹製品をPRする時は・・・


現在は国の啓発活動(少し情報が偏重しているとこもあるけど・・・)があって、間伐とか光が入らない森とか、またはスギがもつ素晴らしいパワーとか(これも最近若干宗教的に受け入れられすぎな気がする・・・)、いろんな面で木材や森林にスポットが当たる場面が増え、確実に木材製品に対する反応が違ってきたことは実感していますが、この場合の木材製品の多くは「スギかヒノキ」であって、いわずもがな「間伐材を使ってます」的なモノです。

もちろん、それは間違ったことではなくて一つの大切な使い方であるし、そこまで目にとめてもらえるようになったのは凄いことだともいますが、しかし、山が抱いているのはなにも人工林の「スギかヒノキだけ」ではありません。
そして、スギかヒノキ以外の樹種も同じ様に、課題を抱えているのです。
脱線しそうなので、その詳細はいつかにしましょう。
そんな理由で、私は「日本の広葉樹」が活用されることに注力したいですし、山からでてくるのだから、求められる人に向けて発信したいと想い続けています。

そして、それが形になっているのが「日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ」です。
今までに清涼楢(せいりょうなら)清涼樺(せいりょうかば)を御案内してきましたが、この度遅れてやってきた日本の広葉樹の旗手を御紹介したいと思います。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリングです。

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング8


建築に馴染みが無いと、必ず「なら」の方がポピュラーだと思いますが、無垢の木材を活用する建築に携わる方は、もしかしたらこの「たも」の方が親しみ深いのではないでしょうか。
そう言う私もその一人です。

弊社での昔からの定番在庫アイテムの一つに「たも挽き板」があります。
20年ほど前はちょっといいお宅になると、造作材と呼ばれる窓枠や入り口枠などの殆どは「たもの無垢材」で作られていました。
その為、「たも」は私にとってはとても身近な広葉樹で、むしろ「広葉樹といえば、たも!」位のものでした。
ですから、私には盟友というか物凄く近しい親戚の様な気になってしまう商品ですので、いつもより声を大にしてアピールしておきます(笑)。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング2


「たも」については、イースタンアッシュ無垢フローリングのところでも触れていますが、簡単におさらいしてきましょう。

建築の世界では、先のように有用広葉樹の代表(その理由は以下に)とされているものの、一般的に知られるようになったのは「バット」でしょうか。
木製バットの材料として「アオダモ」という、たもの仲間の名前がよく聞かれるようになったこともあるのですが、野球好きのかたには少しは知られているのではないかと思います。
メジャーリーグにて一般的な「メープル」のバットではなく、たものバットはメープルにはない「打ち味」があるといわれます。

それは木材として比較した場合に私も感じますが、メープルの「カチカチカチーン!」な印象から、たもは「コツコツコツーン」という感じ?!といいますか・・・
そのへんはやはり、たもという木材を構成する大きめな「穴」でできる細胞組織の特徴で、環孔材という部類の木材であるからこそという感じです。

でも、私が言いたいのはその感触ではなく、楢(なら・オーク)に似ていながらも、ケヤキほどの押し出しの強さはない「ほど良い木目」です。
落ち着いた褐色の木肌に、明瞭な木目。
針葉樹を多用する場合、ちょっと「木々しい(もくもくしい)」感じがしてしまうので注意が必要ですが、たもは木目がはっきりとしているものの、多くの場所に使用しても必要以上の木質感はなく、その代わりに豪華で立派な印象を醸し出してくれるような気がします。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング5


使い方によっては和風にも洋風にも合う、今では住宅スタイルの和洋の使い分けというような言い方はしなくなったように思いますが、ケヤキは和風でナラは洋風、のような意匠性に左右されにくい樹種として重宝される存在である「たも」。
だから、ほかの木部との関係性や色合いの違いを気にしなくても、どこかゆるりと合わせてくれるような印象があるのです。

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング4

そんな万能選手である「たも」。

日本にも比較的多くの蓄積があり広葉樹としては珍しく、通直で枝下が長いために建築材としての「長さが取れる」木材として使われてきましたが、現在流通しているものの多くは外国から届けられたもの。
建築用の板材だけではなく、よく見かける無垢フローリングにおいてもそうです。

日本の広葉樹の流通量が少ない理由はいろいろとありますし、もちろん、外国からくる広葉樹が悪いわけでは決してありませんから誤解のないように。

だって、ブラックウォールナットやブラックチェリーもとても親しまれているでしょ?!
輸入材というだけで一概に品質は語れません。

が、もしできるのであれば日本の広葉樹も使いたい。
木材としてあるんだからぜひ使ってほしい。
そんな想いでお届けするのが、日本の広葉樹フローリングシリーズであり、今回の「清涼たも幅広無垢一枚物フローリング」です。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング13


日本の広葉樹をフローリングとして活用するのであれば、乱尺という方法で、長さがバラバラなものを組み合わせていく活用方法が身近ですが、今回はみなさんご期待の幅広一枚物!を用意していますよ!

材を余すことなく使える「定乱尺(ていらんじゃく)」もご用意していますが、やはりその木材の表情を存分に味わえるのは一枚物、しかも木目がしっかりと確認できる幅広です。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング10


今までに何度もお伝えしていますが、いろんな木材の板があるんだから、フローリングの一枚物を作るのはたやすいもの、と思われそうですが、そんなに簡単なものではありません。
理由は木材の反りや伸縮、そしてコストや原木の質などの問題と製材乾燥技術まで多く存在しますが、とにかくむつかしいのですよ。

そしてもう一つ、幅広というのもムツカシイの一つです。
木材は厚みが薄くて幅が広くなるほど、一般的には反りが大きく出ます。
木材の持つ性質が原因ですが、300幅とか400幅とかいうフローリングが見られない(厚みが通常の15mmで)のはそんな理由もあって、です。

そんな中、一枚物を紹介できる喜びは、製材に感謝としか言いようがないのです。
ぜひ、使ってもらいたいのです。この貴重な日本の広葉樹の一枚物を!!!

通常の無垢フローリングの90幅に比べて用意している幅広サイズは、120幅と150幅!です。
(一部105幅もあり。)

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング12


これは清涼たもフローリング120幅の上に、クリの90mm幅フローリングを載せているところ。
たかが一枚30mmだけの違いですが、もし90mm幅であれば、下に見えている木目が途切れてしまうのはお分かりになるでしょう。
120mm幅というサイズだからきれいに表現できる日本のたもの表情。
それを堪能してもらいたいのです。
それも、さらに幅広の150mm幅まであるんですから、その存在感を存分に感じてもらえます。

そして広葉樹のお楽しみである、こんなものも幅広だと十分に見て取れます。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング3

そうはっきりとしたものではないものの、ケヤキなどの広葉樹の中の銘木にみられる「杢(もく)」がでているものもあるんですョ。
一部分だけ、布が縮んだような模様になっている部分や、まぁるく玉のような木目が形成されている部分。
これらが多くあると銘木として扱われるわけですが、その片鱗?!を味わうことができるのも無垢の幅広一枚物フローリングならでは、でしょう。


しかし、こんなに魅力的な清涼たもですが、さらに驚きのラインナップを用意しているのです!!
今までの広葉樹フローリングでは存在しなかった(*)、非常に珍しいラインナップもご紹介できます!!!
(*)その時限り、やたまたまできた数量限定などを除く
これも「たも」という樹種だからこそ、というところですがそれでもやはり、それを実現してくれる製材に、やっぱり感謝です。
で、それって何なの?!!と気になっているあなた!

次回にたっぷりとみていただきますので、日本の広葉樹シリーズ「清涼たも」にもう少しお付き合いください。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング9



〜清涼たもをご検討いただく前に〜

清涼たもフローリングは湿度の比較的低い北国の寒さの中で育っています。また、製材や乾燥工程も同じ環境で行っていますので、施工頂く地域によっては稀に吸湿して寸法の伸縮が大きくなる場合もありますので、施工環境にはよく馴染ませてから施工していただくことをお勧めします。

また、清涼たもフローリングの原材料の「たも」は、ケヤキやナラと同じように環孔材広葉樹であり、キクイムシによる白太(辺材)の食害を受ける可能性があります。
全てがそうではありませんが、無垢の木材の特徴として、採用にはその可能性がある事を含みおき頂きますようによろしくお願いいたします。(必ず発生するわけではありません。)

 

 
一枚物プルミエグレード貼上りイメージ

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング8

定乱尺プルミエグレード貼上がりイメージ

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング1


日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


・清涼たも以外の無垢フローリングの記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


日本の広葉樹無垢フローリング 清涼たも幅広無垢一枚物フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×101×1820(又は定乱尺:455/607/758/910の組み合わせ梱包)
15×120×1820(又は定乱尺:455/607/758/910の組み合わせ梱包)
15×150×1820(又は定乱尺:455/607/758/910の組み合わせ梱包)


・形状

一枚物無塗装

・エンドマッチあり

・品番と価格

ST-15P OPC一枚物 無塗装 15×120×1820 プルミエ
¥21,600(税別)/7枚入り(1.52屐

ST-45P 定乱尺一枚物 無塗装 15×120×455〜910 プルミエ
¥16,800(税別)/(1.52屐

ST-13P OPC一枚物 無塗装 15×150×1820 プルミエ
¥24,000(税別)/6枚入り(1.63屐

ST-43P 定乱尺一枚物 無塗装 15×150×455〜910 プルミエ

¥24,000(税別)/(1.63屐

ST-18P OPC一枚物 無塗装 15×101×1820 プルミエ
¥19,200(税別)/9枚入り(1.65屐


ST-48P 定乱尺一枚物 無塗装 15×101×455〜910 プルミエ
¥14,400(税別)/(1.65屐



*原木状況によっては、2730mm長さができる場合があります。在庫は都度確認ください。

・運賃


別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード(清涼たもには軽微な節や白太を含みます。)

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

濃色の変色

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング6

軽微な節 1

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング7

軽微な節 2

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング11

原板を最大限に活用するための実部製材残り

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング14

入り皮などの着色部分(写真は羽目板)

清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板15



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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 名刺が足りない2日目編

ツアー初日は美しい夕陽の観賞と、素晴らしいお料理の夕食懇親会を堪能した一行(笑)。
今回はツアー2日目です。

今日のメインディッシュは広葉樹。
広葉樹というと有名なところでは、ナラやタモ、そしてケヤキやカバなど古くから建築に使われている上に、供給量としても豊富なものが思いつくでしょう。
しかし、上記のケヤキ以外で現在流通しているものの多くは同一樹種の輸入材。
日本で育った以外のナラやタモ、カバが多いことは知られていないのかもしれません。

ですが、今日見ることのできる広葉樹というのは、それらではありません。
反対に、マイナーであったり稀少であったりする樹種が、そこらへんに転がっている(?!)んですよ・・・


普通、こんなもの転がってはいないんですけど、ここにはある。
といっても、本当に転がしているわけではなく、先日から参加者の方に見てもらえるように、とある程度の顔が見えるようにお願いしておいたものなのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-7


こんな黄色い木肌に興味を持って頂き、どうやったら活かせるか?、今まで見たことが無い、面白そう、といろいろな意見が飛び交いました。
材料を見て「欲しい」と思った方は、後でまとめて請求をお送りしますので名刺を貼っておいていただければ(笑)・・・という冗談交じりの本気満々の掛け声もあってか?!みなさん以降の品定めが楽しくなりそうな雰囲気(笑)。

そして製材機に向かうのですが、この日は日曜日の訪問の為製材は動いておらず人もいません。
しかし、ここでもちゃんとおいてくれていました。
長尺の栗の原木です!!

栗の長い原木って、貴重なんですよねぇ。
今回は、柱適寸くらいから少し大きなものまで、いろんなサイズの長物がありました。

材木屋と行く森林ツアー2019-8


これらの栗の原木は化粧材をつくることはもちろん、土台用や雨濡れするデッキ材用に製材されます。
一般的な広葉樹の製材所さんは、小さすぎる丸太や節の出そうなものは買いません。
歩留まりという、木材製品になる部分の効率が悪くなることと、節が出ると材料としてのロスが大きいからです。
しかし、上記の土台やデッキ等の用途をつくることで、節なし材が撮れる原木ばかりではなく、節のある丸太からも化粧材をつくりながらも、節の出た部分も活用するという方法をとっています。

杉や桧のような針葉樹では、節あり材が一般的ですが広葉樹は節が出ると使いにくい場合が多いので敬遠されます。
そういえば、枠材でも何でも広葉樹の節ありというのは見たことがないな・・・と思われるのではないでしょうか。
そういった理由からなんですが、ここではそこまで料理してしまう為に、いろんな木材を製材して活かす事ができるのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-11



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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク  


どんな世の中にも、表のヒーローがいれば裏のヒーローもいる・・・
平成の仮面ライダーシリーズに、主役ライダー以外のライダーが登場していたように・・・
(違うかな?!・・・なんで、ライダーが2人以上もでてくるの?!とか、悪ものっぽいのもいるやん!!と時代の変化に驚いていました。)


おかしな例えは置いておきまして、木材の世の中にも「同じ仲間なのに、有名ではないもの」や「ほぼ同じ樹種なのに、厳密な用途の違いと特徴の違いがあり、有名ではないもの」、または「有用材ににているものの、劣るものとして代用材という扱いをされているもの」が存在します。
そう、普段は光の当たらない影のヒーローの様に・・・

上記の中でも、もっとも私の業界で想像しやすいものはやはり「代用材」です。
有用で美しい、等という木材には需要が集中し資源量が減少したり、そうでなくとも価格が高騰したりすることはいつの時代も同じ事だと思います。
色合いや多少の見た目が近いことから、チークに対してのアサメラ、カリンに対してのブビンガなどは銘木業界では一時期の華だったでしょうし、それ以上に特徴を知らなければわからない「同科」での代用である「ケヤキニレ」や「タモホワイトアッシュ」などの代用もありました。
もちろん、同科でもないですが見た目が似ているものであれば「クワとキハダ」、「クリとタモ」などなど・・・


私が残念な理由で木材に目覚めることになったのも、この「ケヤキとニレ事件」でしたから、この似た者同士や代用材というのはいつまでたっても、とても気になるのです。
そんな前置きで始める今回の樹種は「レッドオーク」。
このレッドオークこそ、冒頭の「ほぼ同じ樹種なのに、厳密な用途の違いと特徴の違いがあり、有名ではないもの」にあたります。


レッドオーク 1


オークという名は、いろんなところで耳にすることでしょうし、世界中でも長年愛されてきた樹種であるし日本でも、家具やフローリングなどで大変ポピュラーな樹種です。
弊社でもカスクオーク幅広無垢一枚物フローリングを始め、清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚フローリング低光沢ウレタン塗装のリフリーオークフローリングなどを紹介していますから、印象深い方もおられることだと思います。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工11


ただ、それらは日本の楢(なら)であったり、種類を細かく分類すればホワイトオークだったりと、今回の本題のレッドオークではないのです。
フローリングのお話はもう少し後の回でするとして、オークという樹種に触れる上で先にしておかなければならないのはやはり、洋酒やワインの樽との関係でしょう!!
私にとって、その話題は避けては通れません。何度もこの話題は取り上げてますけども・・・

もっとも好きな木は何ですか?!と訊かれても困ってしまいますが、気になる木は何ですか?!と訊かれるとすれば、輸入材ならばオークと答えるでしょうね。(因みに、日本の木なら。近年自身が多く関わっていますからね・・・)
木目や材としての優位性はもちろんですが、そんなことはどうでもよくなってしまうくらいにワインや洋酒を想起させる香りは、それだけで心惑わされそうです(笑)

基、その私を惑わせる樽の材料としてのオークも、実はレッドオークは使われていないと言われています。
私は製作に携わっているわけではありませんが、これはきちんとした理由があってのことなので周知の事実です。
その理由というのがチロースという物質。

風船のようなこのチロースという物質が、オークの細胞の穴の様になっている部分を塞ぐことで、液体を貯蔵する用途である樽から、内容物が漏れることが無い為にオークが使われるとされています。
もちろん、それとは別の大きな理由の一つにオーク材のもつ独特の香りが、ワインや洋酒に芳しい香りづけをする、ということも忘れてはいけません。
これについては、いくら同じような木目と材色の木材であるクリであっても、日本の木材の雄であるケヤキであってもいけません。(日本のお酒の樽のお話はこちらを参照しましょう!)
もちろん、英名のオークを誤訳されている「樫(カシ)」でもダメです。
オークでないといけないのです。

レッドオーク 6

そしてその場合の「オーク」というのは、レッドオークを含んではいないのです。
というのも、レッドオークは先のチロースの発達が顕著ではないために、ワインや洋酒などの内容物が液漏れしてしまうそうなのです。
それに、私の個人的な経験上、レッドオークの中には同じオークなのか?!と思うような芳香とは言い難い香りのする材もあるために、やはり樽には向かないように思います。

こんな理由から、「オーク」という木材であるにもかかわらずオークの用途の中に含められていないものがレッドオークだったりするのです。
木材好き、そしてマイナー広葉樹応援団の私が、そんな影のヒーローを表舞台に立たせるべく、次回から数回に分けて特集をしていきたいと思いますので、ご期待くださいませ!



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無礼な想いもその躯ゆえ 〜伊丹のケヤキ〜

前回までのケヤキ特集を締めくくるのは、ケヤキ特有の大きさを主張するのではなく、少し失礼な想像を膨らませてしまうほどの特徴を持ったケヤキの巨樹、伊丹のケヤキです。

私がいる西日本では、ケヤキといってもそんなに巨樹のイメージは強くないと思われます。
もちろん、建築に精通している方は社寺においてのケヤキの用途を見ていると、大きな木であることは想像できるでしょうが、巨樹というイメージではありません。
もちろん、大阪府にはケヤキ巨樹の西の横綱である「野間の大けやき」が存在するんですけどもね。
訪れたことのある方は、その大きさを想像するかもしれませんが、それ以外ではそんなに大きい印象はないはずです。

そんな理由からも、ケヤキと聞いても巨大な印象をもって逢いに行くことはないのですが、この伊丹のケヤキはそんなサイズの事ではなく、材木屋としての視点で眺めてしまうケヤキでした。
その理由は一目瞭然。

伊丹のケヤキ2


見よ!この大きな瘤を!

前回の最後で、ケヤキの大きな特徴である「玉杢」を紹介しましたが、その玉杢がうまれるのは、こういったこぶの部分やそれに似た皮のふっくらと膨らんだ部分なのです。

そのため、もしやこのケヤキを製材して板や盤にしようものなら…というような想像をしてしまうのは、ケヤキの美しい杢を知っている方なら当然のこと・・・?!

もちろん、専門家から見ればこれくらい大きな瘤の場合は、前回の写真のような美しい杢は出ないかもしれないことを懸念されるでしょう。

伊丹のケヤキ3


板などの木材にした場合に、きれいな杢がでるものの多くは表面には大きな瘤はなくとも、皮の下側にひっそりと膨らみがあるものに、美しいものが多いと聞きます。

以前に自分で製材したものもそうでした。
ふくらみが大きすぎて大味な木目になったことと、外側、つまり木部のほうではなく皮の方が膨らんでいるために、板のほうにきれいな模様が出にくかったのだと思います。

必ずそんな法則ではくくれないでしょうから、一概には言えないでしょうがそんな目でも見てしまいますね・・・
罰があたるような気がします。
視点を変えましょう(汗)。


今回のケヤキシリーズでも触れた様に、現在のケヤキは街中に近いところで街路樹や公園木として見られる事が多いですが、元々は水辺に近いところを好む樹種。
そう考えると、この伊丹のケヤキは自分の生育環境にピッタリの場所に降り立った、稀有な巨樹なのかもしれません。
もちろん、その後の成長に関しては、さきほどの瘤が語るとおり、苦難があったのでしょう。

伊丹のケヤキ7


すくすくとまっすぐに育つというよりは、気候なのか虫害なのか、若しくは人の手によってもたらされた外傷によるものか?!
理由はわかりませんが、素直な通直なケヤキとは全く異なっているのは確かです。

ケヤキは建築材として優秀な理由のうち、幅広な木材を産出するという点もありますが、それに関してはスギクスノキなど他の樹種でも見られないことはありません。
しかし、それよりも広葉樹にとっては難しい条件となる「枝下が長く、通直な材がとれる」ということがとても優秀な点でしょう。
タモも同じく。
タモアッシュ)は神話で語られるほどの樹高の持ち主ですが、枝下が長いので昔から長尺用途の建築に使われる広葉樹としては、とても重宝されました。

またまた建築用途の木材としての見方に戻ってしまいますが、やはり木材として優秀であってこそ、樹種の中で冠たる扱いをうけるわけで、確固たる地位と名誉を得てきた理由となっているはずです。
旧家や日本家屋の民家などでは、300mmを超える様なケヤキの節なし大黒柱が6mを超える長さで家の中心にすわっている。
そんなところがまだ各所で見られるはず。

それが広葉樹の雄、ケヤキの姿です。

ですが、今回の伊丹のケヤキはそうではありません。

伊丹のケヤキ6


幹はボコボコ、枝葉旺盛に広がり、枝下はお世辞にも長いとは言えません。
訪問時は冬だったために、その葉を全て落としていたので姿がはっきりと見えていますが、もし葉がついていたらもう少し全体のボリューム感があり、余計と「低い傘」形状を感じたのではないかと思います。

当然、樹木は成長に余計なコストはかけないだろうし、余計なことはしないはずなので、写真の様に開けた場所で川もすぐそばであれば、上長成長は必要最小限で良かったのかもしれません。


伊丹のケヤキ8


そういえば、以前に紹介している独特な形?を持つ「木の根橋」も川べりでしたね。
同じ様な条件で成長出来たのかもしれません。
あちらも樹高はそれほどでもありません。
むしろ、その特異な根を維持するのに栄養を消費しているのかもしれません。
なにせ、土中ではなく川の上に「露出」しているんですものね。

この伊丹のケヤキの根は一体どうなっているのか。
そんな興味もわいてきます。

しかし、民家が近いとはいえ大枝や枝先が伐りとられているのは若干残念。
迫力も少し和らいでいる様に感じます。

そしてその影響かと思われる、新たな細い小枝が吹きだしています。

伊丹のケヤキ1


あぁ、そうか。
だから少し変な感じなんだ。
迫力を感じる幹にもかかわらず、どこか足りない様に感じるのは大枝が少なかったり、途中で失われていて若干不自然だから。

病木や枯れた影響かもしれませんが、全盛期?にはどの様な姿だったのか、想像してみると立派な姿も浮かんできます。
今後の成長がどの様になるものか、静かに見守れるような環境だといいのですが・・・


さて、ここでいつもの背比べ。

伊丹のケヤキ4

逆光、お許しくださいませ・・・(汗)。

やはり、こうして見ると葉っぱがほしい淋しさは否めませんが、独特の瘤をさすりさすりとしながらご満悦。
地表から湧き出そうになっているマグマだまりのような、エネルギーの塊の様なきがするその瘤に触れ、少し語り合った様な気になりました。


最後にここの地名、大阪に住むものとしてはとっても親しみを感じます。
それはお隣の兵庫県にも、その地名があるからです。
昔は大阪国際空港であった、通称「伊丹空港」のある伊丹市です。
どうしてもそれと重なり、関係の無い場所と思えないのは私だけでしょうかね・・・


伊丹のケヤキ9



伊丹のケヤキ所在地

茨城県つくばみらい市伊丹55近辺(小貝川対岸)

車通りの少ない道ですが、路上駐車になりますので邪魔にならない様に。



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とっても貴重なスポルテッドの在庫

日本人は、自然の様々なものを受け入れ美しい、あるいは稀少であると大切にしています。
木材における「杢(もく)」もそのうちの一つ。
ケヤキやタモなどに出る、水玉模様のような「玉杢」やトチなどに代表される縮み杢など、通常の木目とは異なるものに美的感覚を刺激されるものですが、こういったものはどうでしょう・・・

スポルテッド 3


言うときますけども、ゴミとちゃいまっせ・・・
また、管理が悪くて「やってもたぁ!・・・・」というパターンとも違うんです。

ちゃんとした売り物、それもこれを求める人に向けた特別仕様!


ヨーロッパなど外国においては、こういった変色したものなどを「スポルテッド」などと呼び、オークやビーチメープルなどの樹種は日本での杢と同じ様に、珍重されているのです。
日本でも、黒柿という普通の柿に黒い筋が現れたものが、とても珍重されていますが、それと似た感覚?かもしれません。

といっても、こちらは杢というのとは少し趣が違うように思いますが、近年これに引き合いがあるんです。
普通の人が見ると、まるで「汚く」すら見えるかもしれません。

スポルテッド 2

しかし、これも自然の産物。
こんな模様が欲しい、と思ってもできる物ではないことから、「ほしい人は欲しい」ものになるんですね。

まぁ、杢の出た木材自体も「これが欲しい!」と思ってしまうから価値があるわけで、理屈は同じなんですが未だに私もスポルテッドには若干抵抗があるのも事実。
こうなると、木部自体の強度は殆どありません。
なので、やはり木材の性質自体も重視したいところが、見た目重視になってしまうところに抵抗が・・・・

もともと、このような「模様」が生まれるのは、木材を腐らせる菌糸のせい。
いつもは悪者の腐朽菌の仕業。
黒い線は、黒色菌が成長した範囲に残る「なわばり」みたいなものだといわれていますし、また2種以上の菌糸がぶつかった部分の境界だともいわれていますから、そうやって聞くとやはり、黒柿の模様の様に、なんかミクロの世界のロマンを感じてしまいますが、う〜む、やっぱり木質部がふにゃふにゃと腐朽してしまうのはちょっとなぁ・・・
(もちろん、使用するときは固めて使うのですけども・・・)

まぁ、私はまだまだ「境地」には達していないんでしょう。
これもまた、引く手あまたな材料のうちの一つ。
お好きな方、どれくらいあるでしょうか?!?

ナラのスポルテッドは少々残っていますよ。

スポルテッド 1


*写真の材は栃スポルテッド。現在の在庫とは異なります。


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幅広無垢材の救世主?! 〜無垢一枚板  「OPCボード」 広葉樹バージョン〜

前回、針葉樹シリーズをお伝えした無垢幅広板のOPCボード。
今回はなんと、広葉樹シリーズを紹介します。

前回で、OPCボードのことを文章で説明しましたが、建築材料に慣れている方は一瞬で想像できるかもしれませんが、その感覚がないとなかなか頭に浮かんでこないかもしれませんので、広葉樹シリーズの一例を見てもらいましょう。

OPCボード1

何と見事!!
これはOPCボード広葉樹シリーズのクルミです。
写真左から右へと、木目が一本続いているのがみてとれるでしょう。
これがOPCボードと集成材との大きな違い。



集成材でも幅広ボードを作ることは可能ですし、ドア枠やカウンターなどの造作材への広葉樹の使用は、その集成材の板を小割したものである場合が多いもの。
しかしその場合、樹種は同じ広葉樹でも「木目が殆どわからない」程に細切れな状態で接着されているので、樹種で選んでいたとしても、その樹種の特徴を見ることはできません。
そんな時でもOPCボードなら、3×6(通称サブロク)という幅方向3尺(910mm)と長さ方向6尺(1820mm)の板の中で、長さ方向につなぎ目が無いので樹種の個性を思いっきり楽しむことが可能!!
3×6サイズということは、90mm幅のフローリングと比べるとこんな感じ。

OPCボード8

90mm幅の無垢フローリングは10枚ならんで900mmなので、幅を比べると当然こんな感じになります。
もちろん、OPCボードも100mm強の幅の無垢の板材を幅方向に並べていますから、何枚かの無垢板が並んだような状態に見えるのですが、無垢フローリングのUNIタイプのように長さ方向につなぎ目がないので、広葉樹の持つ木目を存分に満喫できますよ。
樹種の展開は3種類。

先ほどからみてもらっているのがほんわかと優しい木目で、柔らかな風合いのクルミ。
そして今度は対照的に、はっきりとした木目が特徴の環孔材である栗(クリ)。

OPCボード16

栗は近年ではその特筆すべき耐久性に注目される事が多いですが、その木目の美しさから、古くから装飾用の木材として和風建築に多く用いられてきました樹種です。
ケヤキやタモなどに似たはっきりとした木目をみせるものの、それらとは少し違って柔和に感じるのは、独特な木目のゆらぎと絶妙な灰褐色の色合いの落ち着きからでしょうね。
それでも、クルミに比べるとはっきりと重厚感がありますね。

そして、なんといっても花形になるのはやはり、その花の美しさからも人気が高い広葉樹である「桜」。

OPCボード17


弊社の記事をご覧になってくださっている方は、木材でいうところの「桜(さくら)」は、必ずしもお花見で目にするソメイヨシノではないことと、木材はその花から想像するような「うすピンク色」ではないこと、をご存じの事だと思います。
ですので、桜特有の緑褐色の縞模様があったり、濃い茶色の筋があったり、様々な色目が混じったりしますが、これこそ本当の日本の桜です。

この3樹種をラインナップしていますので、インテリアの雰囲気に合わせて使い分けてもらえれば、針葉樹にはない広葉樹特有の華やかさを楽しむことが出来ますよ!

広葉樹というものは、針葉樹に比べて長い木材を産出しづらいので、OPCボードの様に木目を楽しむことができるのは珍しいので、針葉樹シリーズよりもむしろ広葉樹シリーズの方が貴重な存在と言えるかもしれません。
もちろん、それに合わせて無垢フローリングも広葉樹の一枚物にしてもらったりすると、なおカッコよく仕上がりますよ。

OPCボード2

*OPCボード広葉樹シリーズは、大きな欠け節や抜け節を含みますが、パテ処理はあえてされていません。色合わせがしづらいためですが、ご希望であればパテ処理をしての出荷も可能です。
*OPCボード広葉樹シリーズは全て受注生産です。


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神様のバットはメープル製

なんやかんやと結局脱線してしまって話が伸びましたが、もう少し伸ばしましょう(笑。木の話、楽しいので)。

バットに使われるタモメープルの話ですが、結局のところ、両社ともその木の持つ特性を上手に活かす形で活用されています。
しかし、細かく見てみるとやはり違いがあるんですね。
前回に出た通り、メープルは反発力が高く硬質なので、腕っぷしが強くて「ボールに負けずにはじき返す」バッティングができる人にとっては「鬼に金棒」的なバットでしょう。
翻ってタモ系のバットは、硬いことは硬いものの、ガチガチの硬さではなく、「しなやかな硬さ」=粘り強い硬さがあり、さらに程よい感触としてボールの感覚を選手に伝えてくれるといわれている、「職人気質」的な存在と言えそうです。
その辺のお話は、ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリングのところでも出た通り。

さらに言えば、もともとタモ系の木材(タモやトネリコ、アッシュなど)は枝葉を広く伸ばしていく広葉樹なのにも関わらず、通直な幹と樹高を持つ樹種として「長尺材」が必要な木材界ではとても重宝されてきたのです。
それは神話の世界でも同じく、世界を見守るフクロウは、世界を見渡すために背の高く育つタモ(アッシュ)の木の上から見守っているといわれます。
それほど通直に育つ一面があるからこそ、バットにも使われるのです。

木材を知らなければ、その辺に大きな広葉樹ならいくらでもあるし、アオダモでもバットくらいの大きさにはすぐに育つはず!と思われるでしょうが、木の芯を使わずに、なおかつ木の木目を途切れさせることなくバットにしようと思うと、そうはなかなかいかないのです。
いつも言うように、木は人間と同じ細胞という組織から成り立っていますから、木目を途切れさせたものを衝撃のかかる部位に使用すると、壊れてしまうのです。

そういったことでも、通直なアオダモは重宝されたのでしょうが、今はその資源の確保も大変になっているのはご存知のところ・・・

神様のバット

木材って本当に奥が深くて、樹木の持つ性質は千差万別の楽しさ。
バットという道具一つとってもこれだけの違いがあって、使う人にとってはその違いを繊細に感じることができるんですから、素晴らしいと思います。

いやぁ、本当にすごいですねぇ、木材は。
感嘆する気持ちは淀川長治さんの名調子を真似たくなるほどです。
樹種の力と自身の才能を融合させて、伝説の3連発を彩った神様バース。
今でもしっかりと私たち阪神ファンの中には生きています。

それでは、バースの笑顔とともに次回の木材樹種談義をお楽しみに。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・・

神様4


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神様のバットはメープル製

私自身はかつては熱狂的な阪神ファンで、携帯電話などが普及する以前は、外ではラジオで試合経過を確認したり、もしくはウォークマン(懐かしや!!)のテレビ音声が聞けるモデルを購入し、授業中にドラフト会議の中継に聞き入っていたくらいです!(笑)

しかし、時間が経つにつれて優先させなければならないものが増えてきて、近頃は野球中継がある時間に帰宅することができないこともあり、子供たちと一緒に野球観戦に燃えることができていません。
それもあって、伝説のバースの写真とバットを目前にしても、興奮しているのは父一人、というわけ。

しかしまぁ、今回注目するのはバースの、神様のバットの方なのでそれはそれでいいのです。
最近は、一般的にはバットになる木といえば「アオダモ」という木がもてはやされています。
植樹活動を始球式のセレモニーで取り上げたりすることで、野球好きにはその珍しい樹種の名前が知られていることでしょう。

確かに、アオダモは一級品のバット材と言われています。
が、現在ではバットに適した大きさや太さ、品質のものがそろいにくいために植樹活動をされていたりするわけですが、植樹活動のその後や、植樹する場所の選定と植樹=人がかかわっていく、ということが続けられているのかが心配なところで、やりっぱなしになっていないことを願っているのです。
日本ではアオダモですが、外国では同じくタモの仲間であるホワイトアッシュが一般的。
そちらも優秀なバット材と言われますが、やはりこだわりの選手にはアオダモが合うみたい。

タモがバットに向いているというのは、硬質な広葉樹でありながらも適度に弾力性があるから。
もう一つのバット材であるメープルも硬質で、特にボールを飛ばす力のある外国人選手は、反発力が強いメープルのバットを好むので、ホームランバッターが愛用する傾向が強いのですね。

神様3

木材は、もちろん触れるだけでも質感を感じることができますが、しかし使ってみるとそれ以上に実感として感覚を得られるもので、メープルの硬質感というのは相当なもので、製材機で製材する時の歯の当たり方、そして何より摩擦に対する抵抗もあり、サンドペーパーでの粗削りを試みるも、手でこするくらいでは全く削れない!というイメージがあるほど目減りしない。
一方で、タモの方は道管という組織が大きいこともあってか、硬質ながらもスイスイと削っていくことができます。

この差が、バットになった時にも大きく表れているのでしょう。
反発力で遠くまで飛ばすメープル、弾力性でボールをコントロールし、腕に負担となる衝撃を緩和して安打を生み出すタモ(アッシュ)。
どちらも木材の性質を極限に活かした萌える一例。

因みに、バットで有名なアオダモですが昔はスキー板にも使われたそう。
木のスキー板といえば、専らカエデを連想しますが同じところにタモも共存していたとは、やはり用途が似通ってくるのは不思議なところ。

スキー板

(オガサカスキー、旧カタログより)

今でも、芯材や単板として活躍している場面もあります。
あぁ、もうすぐ待ち遠しい雪の季節。
今年は積もってくれるのかなぁ・・・
あ、脱線が脱線を呼んでいきそう・・・・・・

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え?!在庫品はたたき売り?!

私たち材木屋というものは、在庫を持つことがとても大切「でした」。
でした、と過去形にしたのは、現在では多くの材木屋さんが在庫する事をやめて、大きな倉庫を持たないようになってきたからです。
そもそも以前の材木屋さんは、市場で大きな梱包や丸太をたくさん仕入れてきて、自社に在庫して商売しているところが多くありました。
もちろん、その中には自社に在庫しておくことで木材を使ううえでとても大切な「乾燥」という工程をすすめているという理由もあったのですが、現在は人工乾燥材が主流になっていますので、そう言う意味での在庫の必要性もないわけです。
もう一つ、在庫を持つ理由は稀少材や特価品が出ている間に仕入れておく、というものです。

在庫2


木材は生き物と例えられますが、工場で作る様に「次の生産はいついつ」というように、必要に応じてうまく商品調達出来る場面ばかりではないので、「こういった時に使おう」とか、「こんな現場があった時に無くてはならない」といった理由で仕入れておいたり、こんな木材(建材)がこの値段で?!という特価扱いのうちに仕入れておいて利益率よく販売するということも、在庫を持つ事で可能だったわけです。
もちろん、それだけが理由ではありませんが、在庫というのは商売上とても大切なものでした。

在庫4


でも、昔から疑問でした。
そんな大切なハズの在庫なのに、「在庫してるやつでえぇわ。安いヤツないの?!」という合言葉で、在庫品を安く販売する商習慣があるのです。
建築業界だけなのか、それとも大阪近辺だけなのか?!
先の理由でいけば、在庫品は高く売る事で利益を生み出すことができますし、いざという時の為に先払い費用と時間と場所と、管理の手間までかけて保管している物。
それを、「在庫品=安売り品」という式に当てはめていかれるわけです。
木材は、賞味期限のある食品などとは異なります。

もちろん、安く仕入れている物を大量に処分してしまいたい、という様なものならわからないでもないですが、折角在庫してきたものを安く売らなければいけないという、訳の分からないパターンは不思議の塊でした。
中には、今では入手できない様な材も「こんな古い在庫、処分価格でいいやんか。」と言われる場合や、すぐに入手する事ができない材木の乾燥材なども、頭から在庫品だから安くなる、と思われているケースが未だに多いです。

こんなこと言っては失礼なのは承知ですが、大切に「守(もり)」をしてきた材を処分価格で、という様な事を言われると、木を愛する材木屋としては、販売意欲は全く起こりません。

昔からよく亡き会長に言われました。

会長:昌志よぉ〜。材木屋(ざいもっきゃと発音)はなぁ、カネ貸して(売り掛け)金利をとらへん貸金業、大工さんらに加工場を提供して在庫もして土地代もらわん不動産業、ほんでなによりも重いもん(木材)運んでいって運賃もらわん運送業や。
どうにかしたいのぉ〜。
これでカネもらえたら、どんなけ楽か・・・
お前、なんかえぇ方法考え!

私:はぁ〜・・・・

その時は言葉の意味はわかっても、必死に業務をこなす中で実感としてなかったのでしょうね。今は本当にしみますね、この言葉も。
ふた昔前位までは、それでもなんとかやってこれましたが、これだけ世の中変ってしまっては、上の様な言葉が重くのしかかります。

その上で、べらぼうな金額を頂くわけではないのです。
材木屋をきちんとやっていくには、上の様ない目に見えていないお金がたくさんかかるのです。
材木屋だけとちゃうわ、と言われそうですが・・・
それだからこそ、在庫を安く販売することには大きな抵抗があるのです。

材木屋もスピードと量をさばく時代になって久しいですが、きちんと「材木屋」である為には、木を触り在庫を持ち、真面目に木材に向き合える環境が必要です。
インターネット環境も整って、様々な材が入手できるようになっています。
しかし、その材が届かないとか不足が出たとかいう時に頼れるのが在庫です。
なんでもない様な桧の和室用化粧柱やタモの挽き板、特殊なものでは木曽桧の柾盤やベイヒバの板材などなど・・・
今まで、在庫してたからこそお応えできた要望も数多くあります。

在庫1


その環境を維持するには、在庫も補充しながら販売するサイクルが必要です。
だから、みなさんにもきちんと木材を使ってほしいのです。
在庫を安く、ではなく価値を見出して購入してほしい。
そうすることで、また次の在庫をすることができ、優良な材が少しでも使いやすい状態に近づきます。

在庫品はたたき売りではありません。
材木屋が良い材を届け続けられるように、お互い喜べる価格で購入してくださいね。
喜んで在庫をお渡しできるように・・・

在庫3



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フローリングの前に触れておかなければいけない、チークの話


木材が原材料になっている家具や楽器、建築材などの樹種解説でたまにみかけることがある「世界3大○○」という様な表記。
世界中で使われてきた、ということを強く印象づけるのにはとてもインパクトのある表現だと思います。
因みに、世界3大銘木として流布されるのが「チーク・マホガニー・ウォールナット」。

それぞれが個々の個性を持って、またその特殊な性質によって賞用されているのですが、その中でも材の木目の美しさよりも(もちろんそれもありますが)その特性を利用されている樹種といえば、やはりチークです。

チーク5


学名をTectona grandis

あまり聞き慣れないクマツヅラ科という科目の樹種ですが、木材としての知名度が高いのは先の形容でもお分かりの通り。
雨季と乾季のはっきりとした(雨が多いと木材の質的に劣ると言われる)熱帯アジア各地の季節風林を中心に分布する樹木で、木目はケヤキやタモの様な一部環孔材的な要素を持つ穏やかな表情。
マホガニーやウォールナットも優しい表情に、落ち着いた色合いがあり海外の洋風建築にとてもよく似合うのですが、チークはそれとはまた異なり濃い茶褐色
から金褐色と言われる様なシックな輝きを感じさせる木目と、何よりも無塗装の状態であるにもかかわらず、オイルを塗り込んだような油の様な手触りがあるのが大きな特徴。

チーク6


ウッドデッキなどの外構材として有名なイペや、世界でもっとも重い木として名をはせるリグナムバイタを触ったことのある人なら想像できると思いますが、それと似たネットリ感があります。
いや、似てはいるもののそれとも一味違う触感。
そう、まるで蝋燭をこすりつけた後の様な感覚。
その油や蝋のような感覚を感じさせるチークの材は、木製タールを含み鉄の錆や腐れを防ぐとともに、チーク材自身も塩害や湿気、酸にも耐え、摩耗しにくく、海中で木材を穿孔するフナムシにも耐えるためにもっぱら船舶用材として重用されてきました。

チーク1


そこで、チークに関するうんちくをひとつ。
ミャンマーやタイでは、チークの搬出に象が使われていたのですが、その時代でも製材所までずっとゾウというわけにもいきませんから、筏を組んで川運搬に任せていたようです。
すると中には6年かかって流れ着いたものもあるそうで、それでも腐らなかったといいます。
これにはもちろん、腐れのメカニズムが関係しているからだと思うですが、なかなか面白いお話ではありませんか。

その材質に関する逸話でいうと、チークは伐採前に地際の樹皮を剥いでそのまま乾燥させるといいますが、数年間そのまま置いていても伐採丸太の強敵であるカミキリムシが入らないという話があるのは驚き。

皮付きのままで木材を放置しておくと、皮と木質部の間から穿孔される確率が高いですが、数年間も問題ないというのは材木屋には驚きです。
ただ、後述する造林のおかげで単純林で育つようになり、造林地でビーホールボーラーなるチークにつく穿孔虫が多くみられるそうですから、増やし過ぎるのもいいかもしれませんね。


日本でいう木造の「浮宝=船」といえばスギですが、スギもここまで強力な個性を持っているわけではないので、船という用途に関してはやはりチークは最適な材の様です。
まだ海洋交易が盛んなころは、中国の新茶を運ぶ船が多くあったそうですが、その中の一隻「カティサーク」は総チークづくりだといいます。
どんなものかと想像もできません・・・
何故こうも船舶に好まれるかというと、チークは船舶の甲板材としての用途も有名ですが、その美しい材の化粧性も好まれ、豪華客船クィーンエリザベス鏡い忙藩僂気譴燭蝓海にとどまらず陸の豪華列車オリエント急行にも使われているほどに、稀に見る才色兼備?!な木材だからです。

オリエント急行


スギが出てきたついでに思い出しましたが、チークは屋根材にも使用されます。
もちろん、雨ざらしにも耐えるという耐久性からですが、家の耐用年数を超えて残るために再利用できる、とまで言われる今風に言うとサスティナブルな材料ということか。
一方のスギも、銘木として有名な屋久杉が屋根材として使われていたことは、意外と知られていないかもしれませんね。
木目が細かく油分に富む屋久杉は、一般的なスギに比べて格段に朽ちにくいことと、針葉樹なので鋸挽きせずとも山で簡単に割ることができる為に、人力で運ぶことのできない巨木は、その場で屋根用の割板にして搬出されていたのです。
現在はどこの家屋にしようされているのか定かではありませんが、以前は「屋久杉葺き」の屋根板があちらこちらにあった?!そうです。
チークにしてもそうですが、考えただけでなんとも贅沢です・・・・

しかし材のみならず、屋久杉級のチークも存在するようです。
世界最大のチークはタイにあるそうで、直径3,2m、高さ37m、樹齢1500年の古木だそうです。
1500年て・・・死ぬまでに会いに行きたいものですが、いつのことやら。

また、チークが銘木といわれるのは何も耐久(朽)性が高いからだけではありません。
強靭で茶褐色の木目が美しく、寸法精度の狂いが少ない事からあらゆる点で優れているために、銘木として称され最高級材(稀少材を排して)の一つとして好まれているのです。

チーク2


一つ興味深いのは、日本にもそのチークを使った建築があるという事。
それもお寺です。
えぇー?お寺にチーク?!と思われるでしょう。普通はヒノキ?となることでしょう。
しかし、そのお寺はチークだといいます。
実は私もまだ訪れたことのない、近くて遠い場所京都にある萬福寺です。
そこはなんとチーク造りのお寺でインゲン豆で有名なかの隠元禅師の開山で、1661年創建だといいます。
近いうちに見学に行きたいと思っています。

しかし、それ位優秀な樹種ですから木材としての需要が逼迫するのはだれもが予測できるところ。
その為に、天然林分布以外にも多くの国で植林がされてきました。
その国の一つがインドネシア。(天然林もあるそうだけれど・・・)
ミャンマーを始めタイやラオスといった主だった産地以外で、現在安定してチークを供給できる国として、知られています。
木材の常である、優秀な木材程枯渇の危機に瀕するという状況。
ブラジリアンローズやマホガニーも同じ。
その為に、造林されていたり材面や性質の似た代用木材が利用されるのが木材の世界。
そこでは、チークとは異なる樹種も○○チークという名前になったりして流通するわけですが、次回に紹介するネシアンチーク幅広無垢フローリングは、代用材ではなく安定して供給できるインドネシア産のチークを原材料としています。
もちろん、ちゃんとしたチークですから「しっとりねっとりの手触り」も感じる事ができます。

ただ、今までに列記した様な「チークのイメージ」を納得される様な知識を持った方には、若干イメージとは異なるかもしれませんが、それこそ天然の木材の世界。
産地の違いによる木材の違いとしての味わいを感じてもらいたいと思います。


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木材は使えるようにしてこそ・・・


こだわりというのは、ある意味すごく良い場合もあるけれど、それに邪魔されて他の可能性が見えない場合もある、以前の私はそうだった。いや、今も少しそうかも。

木材の事が少しづつわかり初めて、様々な樹種を見て使い始めると見るもの全てが珍しく面白く大切で、無駄にすることはもちろんのこと、必要寸法に長さをカットするとか幅を狭くする、といった場合にも「こんなに大きいのに切ってしまうの?!」と、寸法カットにとても心苦しく、できる事ならあるがままの寸法形で使ってもらいたいと思っていました。

もちろん、それができれば無駄もないしいいんですが、そんなぴったり使うなんてケースは一枚板のテーブルであるかどうか位で、板材や角材は用途に応じて必ず寸法カットが伴いますから、残りの木材が出るわけです。
残りが出るのはいいのですが、折角こんな大きな寸法があるのに切ってしまうなんて…という気持ちの方が強くて寸法カットにはとても抵抗がありました。
特にタモや栂、ケヤキなどで杢のでているものは時によって激しい暴れが出ている場合があり、それをまっすぐにしようとすると折角杢が出ている部分をどんどん粉にして削ってしまうので、削れば削るほど杢が小さくなってしまうのを見ていて、涙が出るほどもったいなかったのを思い出します。

倉庫2


それでも、きちんと使うことのできる寸法や状態に整えないことには、木材としての活用の道がありませんから仕方の無い事、そう割り切れるようになったのは最近で、割り切るからにはどこまでその「残り」を味わえるかを楽しむことにしています。
特に珍しい材の場合は、探している寸法にぴったり合う場合の方が珍しいので、必ず中途半端になってしまうのが心苦しいところ。
先日、彫り物用の材料として問い合わせを頂いた材も、実際必要な長さ45cmという寸法を伐り出すには、4.5mの木材を切ってしまわないといけない。
しかも木材の例にもれず、端っこは乾燥による割れが若干あるので、その部分は送る材に入れる事ができないので、更に長めにカットしないといけない・・・
やっぱり、こんな長い材をカットするのは勿体ない(長いものが稀少な材でもあり)と言う気持ちがありつつも、使ってもらいたい気持ちと葛藤しながらの材料製作になったのです。
結果、送った材は気にいって頂いた様なのでカットした甲斐があったというものですが、やっぱり切り残しをみると少し淋しい様な・・・

倉庫3


それでもずっと眺めていると、「喜んでもらえる機会を作ってくれてありがとうよ」と言ってくれている様な気になってくるのも、やはり木材販売の嬉しいところ。
やはり木材は使ってもらって、喜んでもらってこそのもの。
樹木が木材となって、その後で命を吹き込むのは使い手ですからね。
そのナビゲートとコーディネートをするのが私の役目。
使い道を制限するのではなく、最大限活躍の場所を作っていくこと。
それに気がつくまでに永くかかったなぁ・・・・
たまに見る、「8mの材を3つに切ってカウンターにしました」とか「12mの材を2mに切っていきます。」という同業さんの報告には、やはり未だに「うわー、勿体ない・・・」が先に来てしまうけど・・・

それぞれの木材を活かす道。
弊社で眠ってくれている材も、活かす道を見つけるためにみなさんにどんどん見てもらわないとね。


倉庫1




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西洋帰りの虎の良さははたして?! 洋酒とミズナラとホワイトオークと


前回お話したサントリーのウィスキーオークを見ると、本当にウィスキーがオークの樽材で熟成されているという事が理解してもらえると思いますが、オーク自体はそれ以外にも幅広く活躍し続ける、いわば広葉樹のトップランナーかもしれません。

もちろん、他の樹種もさまざまありますが、世界的に永いスパンで愛され続けて且つ、使用範囲が限定されずに特殊用途から身の回りまで使われている材というのはやはり珍しいものです。

オークのすごいところといえば、今となっては日本では、天然記念物級のものでなければ作るのは難しいのではと感じるようなサイズでも、ホワイトオークならば実現できちゃったりします。
こんな風に。

ホワイトオーク天板


ウチの息子、倒れてるんではありませんよ・・・
丁度、ホワイトオークの板の手入れをしている時に会社に来たのを、スケール代わりに横たわらせて記念撮影。
こんな感じの幅1mを超えるような一枚板を産出するのも恐るべしオークのスケール。
広めのテーブル板にしようと思っていたんですが、この写真を撮った瞬間に別の用途を思い浮かべました。
先々そんな使い方もえぇなぁ…えぇこと思いついた!
そんな感じでワクワクするのも、この驚きのサイズがあってこそ。
フローリングといい天板といい、今でも木材業界ではオークは大活躍。
もちろん、忘れてはいけないのはドアや窓などの枠材としての用途。
家具でもわかるように、装飾性とその木目の美しさからタモアッシュ)と並び広葉樹内装枠材の2大巨頭です。

フローリングで言うと、弊社でもカスクオーク幅広無垢一枚物フローリングを初め、エインシェントオーク幅広無垢一枚物フローリング低光沢ウレタン塗装リフリーオーク無垢フローリング日本の広葉樹フローリング 清涼楢幅広無垢一枚物フローリングなどのオークやナラの無垢フローリングを販売していますが、オークの人気は合板フローリングの世界では一時期衰えたものの、無垢フローリングにおいては定番中の定番として君臨し続けています。

ホワイトオークフローリング

オークは神話の世界のゼウスの象徴でもあり、どちらかというとその木目からも想像できるように、男性的なイメージが強い木ですが実際は、私の好きなワインなどに代表されるように、製材したときに甘い香りがすることや成長の遅い目の詰まった材には、とても繊細な美しさを感じるのです。
そしてその象徴が古くから「ジャパニーズオーク」という代名詞で世界に輸出されていた「日本のミズナラ」だったのです。

ミズナラ

ホワイトオークとは一味違った端正な木目と、それに伴って現れる光の波のように見える虎斑は、見るたびにうっとりするくらいに美しいものです。
虎斑は、放射組織と呼ばれるものですが、その組織に光が当たることである時は電流の流れのように、またある時は月光に照らされた水面を揺らす波のように輝くのです。
いくらケヤキが大径木広葉樹の雄で、高値で取引されていても、日本以外では今一つ人気が出なかったのは、こういった要因も一つあるのかもしれません。
古くはオークに代わり諸外国にケヤキを輸出する計画があり、若干は海外に出たようですが、受け入れられなかったという苦い時代があったといいます。
エルム(にれ)は受け入れられているにも関わらず、不思議なものです。
国柄によってやはり木の好みも変わるという意味で言うと、やはりオーク(ナラ)の良さというのは皆に永く愛される理由があるところなんでしょう。

虎斑

今回のような日本産のナラを使ったプロジェクトというのは、実はこのウィスキーに限ったものではありません。
実は私の好きな(もちろん、ウィスキーも好き)ワインでも、日本のワインを日本のならの樽でつくろう、という活動があり私の知人が精力的に活動していますから、そう遠くないうちに話題になることと思います。

ワインは本場でも土壌や気候、そして樽はもちろん醸造家との相性もあってその性格が決まるもので、とても複雑なものですが、ある程度の味わいを確立している日本のワインを日本のならの樽で熟成させるとどうなるのか、というのは、ワイン好きと木材好きと双方から気になるところです。

それも含め、前回も触れましたが「なら」は比較的蓄積量も多く活用できる広葉樹。
それも仕方なく、ではなく先ほどからあるようにとても有用な樹種なのですから、これを使わない手はありません。
現在の世の中の流れ通り、今日伐採して明日売れるかどうか、位のスピードの時代にどれほどの価値を持っているかは使う人次第ですが、使いたい人に渡らないがために木質バイオマスやチップ材などになってしまう広葉樹の事を考えると、時間と手間をかけても活用する方法を模索しないといけないというのははっきりとしています。

そんなことを考えるのは、到底一晩二晩では無理。
ここはゆっくりとウィスキーでも傾けて、じっくりと語り合わないといけないのでしょう。
さて、今日はどのウィスキーをアテに木材談義を始めようかな・・・


ウィスキー

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