空を見上げて
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材木屋の独り言

必要だけども在庫できない、辛い現状

いつでもどんなものでも在庫が出来る体制であればいいのですが、なかなかそうもいかないつらい現状。

建築に使う木材の種類があまりにも狭まり、一定の樹種とサイズ以外は使わないほどに画一化されています。
それは効率的でもありスピードが求められる現在にはあっているのでしょうが、それ以外の木材については何も知らない、というような現状をうむことになった一因でもあると思います。

ホワイトウッド

今回は「バラ板」の注文にこたえる事ができましたが、これからどのように木材の業態が変化していくのかは予測できません。
それでも、弊社は特殊材ばかりを扱っている材木屋ではなく、一般材から銘木、無垢フローリングまで様々なものを扱うからこそ多様な声に対応できると思っていますので、これからも必要とされる木材を供給できる体制を維持していくつもりです。
本年に続けて起きている自然災害である大阪北部地震や台風20・21号を考えても、日頃の建築仕事では殆ど出番が無くなってしまった瓦屋根屋さんや左官屋さんに、修繕や新設の依頼が殺到して、被災住宅の補修が数カ月から1年先、という様な現状を生んでいます。

ただでさえ、屋根瓦や外壁修繕の左官屋さんが極端に不足しているところに、一度に以来があっても、仕事をこなす職人さんの体を分散するわけにはいかず、未だに復旧には遠い状態です。

瓦は重くて地震に弱い、左官仕事は時間がかかって意匠性が低い、木材は腐るし燃える。
揶揄される表現ですが、これらは決してその通りではありません。
しかし、こんな旗を掲げる大きな流れにはなかなか逆流しがたいものです。
木材は、国の取り組みもあり大規模の建築物などにも集成材が採用されたりして、利用は増えてはいますが、それでも、それぞれの材料が誤解や揶揄されることで衰退していった部分があることも、現在の職人さん不足の一員でもあります。

私が伐採授業やその他で、大工さんや学生さんなどと交流を深めてわざわざ山の木を伐りに行くのは、今回の様な材料不足や職人さん不足を危惧するからです。
今、との時だけ必要だからといっても、職人さんも材料も育ちません。
今の為に先の為に継続して仕事があるからこそ存在するもの。

時代が変わった、ということだけではなくそれに適応しながらも職人さんや材料を維持していく方法を、みんなで考えなくてはいけない。
小さな材料から、いつもながらにそう思う「バラ板」販売でした。


在庫品11


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必要だけども在庫できない、辛い現状

売れないものを在庫するのが良い、というのではありません。

需要があるけれども、必要とするお客様に出会っていないものを在庫して、紹介できるようにしておく体制を維持すること。
それが弊社の存在意義の一つなのかもしれない、と思います。

たとえば「内法」。
うちのり、と読みます。
平たく言えば、おうちの中の敷居や鴨居と言われる部分に使われる材料ですが、これも現在では集成材や加工品が主流です。
材木屋さんが未加工の木材として在庫しているケースはほとんどないでしょう。
弊社では2m材だけでも300?!本ほどはあるのでは・・・

在庫品14


和室のある改修工事などでは必要になる部分ではあるものの、通常は販売する機会はほとんどありませんし、あったとしても今の時代の大工さんのほとんどは、部材として使うことができる状態までの仕上げをする技術も道具もないので、加工工場に預けて仕上げ加工をしなければならないために、わざわざ弊社に置いておく必要がないのです。

ヒノキの化粧柱を見てもそうです。
私の若い時分は、月に100本を超えるペースで和室用の化粧柱が入荷していましたが、現在は年に1本も販売することがありません。
悲しいというか、時代というか・・・・

在庫品10


一昔前までは、材木屋さんにはないとおかしい、というようなラインナップだったと思われるものが、今ではなくて当たり前になりつつある。
そうです、弊社でも在庫をやめた商品がありました。
通称、「畳下」です。
これも、杉の板ですが今までは1物件につき最低でも3ケース=6畳分の「畳の下地用の杉板」を出荷していましたが、時代の潮流を反映し、現在では数年以上も注文をもらったことがありません(涙)。

そんな状態が続き、常時売れる商品とずっと売れない商品が明確化し、スペースと経理上双方の理由で売れないものを在庫しないことが一般的になりました。


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必要だけども在庫できない、辛い現状


今の時代、バラ板という言葉すらほとんど聞かないのに、それをまとめて購入したいといってわざわざ弊社を訪ねてきてくださったわけです。

在庫品3

もちろん、在庫商品ですので喜んで販売はするのですが、通常は一年に数えるほどしか出荷のない商品をなぜたくさん?!

そんな疑問を確かめるまでもなく、お客様からその理由を聞くことができました。
弊社スタッフいわく、いつもは他の店にお世話になっていたものの、そちらには常時在庫を置かなくなり、探した結果弊社が見つかった、ということ。

なるほど。
一昔前までは、材木屋さんには必ずと言っていいほど在庫されていた商品であるバラ板ですが、使われる場面が極端に少なくなり、どの材木屋さんも在庫をしないようになり、いざというときには商品がない!!という場面に直面しているのだ、ということがわかりました。

材木屋さんには、在庫しても売れない商品になってしまってはいるものの、職人さんの仕事の中には必ず必要になる場面もあり、いざ職人さんが来られた時に商品の在庫がないということが増えている様子です。

わからなくもありません。
売れるか売れないかわからないものを在庫する必要はないと思いますし、無駄なものかもしれません。
そう、立場を替えれば私たち材木屋にとっての近年の地松がそれであって、構造梁にも使われないし土木用材にも杭にも使われない。
伐採しても売れない、使い道がないということになれば、わざわざ伐採することもない、商品にする必要もない。

地松杭丸太1


ということで、地松の杭がほしいというときにもすぐには答えることはできず、わざわざ時期を見計らわないと作ることができなくなる。
以前は土木用の杭というと必ず松で、いつでも用意してもらえたものですが、今は私の周りでは注文しなければ入手することもむつかしくなっています。

それはやはり売れないからですよね・・・
売れないものをずっと在庫するわけにはいかない。

今回のお客様にとってはそれがバラ板だったわけで、ほかの材木屋さんにとっては在庫するべき商品ではなくなった、ということなのでしょう。
もちろん、弊社でも一年かけても売り切ることができない商品が、果たして在庫に値するのかどうかは疑問になるところですが、もしかしたら弊社の存在意義はそこに出てきているのかもしれません。


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必要だけども在庫できない、辛い現状 

先日、珍しいものが珍しいほどたくさん売れました。

それは、通称「バラ板」と呼ばれる商品。

在庫品4


杉の薄板なんですが、昔は外壁の下地や屋根、床下にたくさん使いましたので、弊社でも最盛期はひと月に10tトラックで2台分ほどの入荷があった商品です。

とはいえ、商品の値段はというと高級材ではなく、隠れる部分に使うもっとも安価な部類に入るもので、重要な構造木材や化粧材を製材した、その残りの部分で作られるものなので、特段重要ではなくどこででも手に入る、もっともポピュラーといってもいいくらいの木材だったのですが・・・

在庫品7


しかし、世の中がベニヤ板全盛時代に入ると、価格的にも施工手間的にも、そして耐震的な目でもその必要性が薄れていき、現在ではほとんど売れることがなく、弊社でも在庫がなくなるのは一年に一度あるかどうかの状態。
そんななので、昔の在庫風景はいずこに。
現在では倉庫の片隅に少しのスペースで鎮座するのみ・・・

おかげさまでゆっくりじっくりと自然乾燥できるわけですが、売れないということは不良在庫であり、そもそも在庫する必要性がとわれるわけです。


しかし、今回大量購入されたそのお客様は初めてのご来店で、その商品が在庫されていることを知ってとっても喜んでくれました。

それはいったい?!なんで?!



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人生最大の台風被害 台風21号がすぎて

9月4日、午後2時頃から急激に風が強くなった台風21号。

自宅待機していたものの、高台のために吹きっさらしの掃き出し窓のガラスが、目で見てわかるくらいに屋内屋外へと反り返り、ご近所のトタンや波板、瓦が吹き飛んで隣地フェンスも粉々に・・・・

雨風が収まり、自宅周辺を片付けてしばらく出歩いて見渡してみると、ある町内が真っ暗。
もう暗くなっているのに、家に電気がない。

台風21号被害

異様な光景。
静かなのが余計に怖い。
と思っていると鳴り響くサイレン。

そして、恐ろしい台風から一夜あけて道路を走ってみると、報道にたがわぬ風景が。

台風21号被害

わかりづらいですが、信号機が60度くらい違う方向を向いています。
まったく役に立っていません。
というか、これよりもさらにひどいところは、十字路の交差点で信号機が90度回転してるもんだから、本来は赤色信号のところに青色もともっているわけで、信号がないことに気が付かないひとと困惑した人が衝突!ということも・・・

写真左下に、銀色の板のようなものがへしゃげていますが、道路の地名や方向距離を示す青色の看板ですが、見事にとれちゃってます(汗)。
恐るべし、風・・・


中には、屋根ごとや壁ごとはがれているところもあるし、ひどいところはこんな感じでひっくり返っています。

台風21号被害

これよりも、きちんとした基礎につながれていた平屋ガレージも、建物ごとひっくり返っていました。

恐ろしや、台風。
こんなの初めてです。
家にいても恐怖を感じました。

皆さんはお怪我なかったでしょうか。

当社も被害が大きいですが、お客様を優先しつつ営業しておりますので、お問合せの返信やそのほかでご迷惑をかけることもあるかと思いますが、できる限り早急に対応していきますので、状況ご賢察いただきますようにお願いをいたします。


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紙媒体では、こんなこともやってます・・・

インターネットを通じて、いろいろなところから見ていただける拙ブログ。
木材のあれこれからフローリングの施工写真、そしてほぼ月一掲載の巨木記事まで、いろんな記事をおつたえしていますが、実はここに載せていない紙媒体ではこんなこともやっています。

木のビブリオ通信 No,10 表

木のビブリオ通信 No,10 裏


主には工務店さんや設計士さん向けに話題を絞って、より実務に近いけども知らなくてもよさそうな木の情報(汗)を届けています。
知らなくてもよさそうだけど、実は知っていたほうがいいようなことを書いているんです。
木材を身近に感じてもらう、ちょっとした疑問だけども聞く相手がいない、そんな話題を取り上げたりしています。
材木屋さんであっても、現象や状態で知っている木材のことも、その理由や経過というのはなかなか説明できないもの。

そこが地域の材木屋さんの中では、私のちょっと変わっているところだと思います。
たまには、プロ向け?!の紙媒体も紹介しておきたいと思いますので、一つだけ掲載ですぅ〜(笑)。


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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

稀少材については、新しく伐採するからいけないとか、あるものを利用するから問題ない、というと単純な図式を考えているのではありません。

そもそも、どちらにせよ自然にとっては私たち人間の理由で伐採利用しているものですので、あれは良いけどこれはダメ、という時点で完全に人の都合なので、善悪感情だけで判断するのは早計だと私は思っています。

ミャンマーチーク


そう感じる理由の一つに、「活用されない希少種」の存在があります。
現在は様々な理由によって、以前ほど木材の流通量は多くはなくその結果、少しずつ廃業される材木屋さんも出てきています。
その中には、とっても良質な材を持っておられたり、稀少材が含まれていたりするのですが、場合によっては利用されないまま廃棄処分になっている場合もあります。
稀少材ということで、流通にのっていなかった材が倉庫の整理と共に、廃棄処分にされてしまう。
もしくは、材の価値のわからない人によって切り刻まれて使われたり、本来の用途とは異なる形で使われたり。
何とも悲しい事です。
実際、いくつもそんなお話を聞いています。

木材は使う人があり、活きる現場があるからこそ価値が生まれます。
私の様に、所有して喜んでいる様なたわけものは別ですが、基本的には誰かに活用してもらわないといけないのです。
そうするには、やはり希少種も知ってもらって、現在あるものは使ってもらうことが必要だと感じます。

それ以外には、日本を含めて世界にある素晴らしい樹木たちの中で、少なくとも木材として流通したものは、できる限り有効に後世に伝えたいという中で、規制が厳しくなる今後には、なかなか見る事ができなくなる多くの樹種を、今のあるうちに大切にしてもらえる人に届けて、残していくことも大切なのではないかと思うからです。
そんな意味では、私の好きな神代木もそうなのですが、今後は見る事が出来なくなってくると思いますから、好んでもらえる人の中で是非残していきたいのです。

神代栃

紫檀や黒檀、大径木のアフリカや東南アジア材、その他以前は使われていたものの、現在は流通が少なくなっている材の中で以前に入荷しているものなど、色々な物に出会います。
既に木材になっているにもかかわらず、使うことなくそのままになっている材。
活かしていきたい、またそんな材とであって喜んでいただける人たちに届けたい。
そんな想いで、稀少材を含め紹介していきます。

上手に活用していけば、将来は安定した資源状況となり、稀少といわれる材にまた普通に会える日がくるかもしれません。
そんな日の為に、今あるものを喜んでいただける人にお届けします。

そのうちの2つを、次回以降に用意ができ次第(地震復旧・・・)紹介していきたいと思います。



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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

今回のシリーズは若干愚痴っぽく聞こえる部分もあると思いますが、なにとぞご容赦ください(汗)。

しかし、現実的に大きな商いをされている一部の材木屋サンや時代にうまく適合してお客様を確保されている材木屋サンなどを除き、林業・木材業界は決して楽観視出来る様な状況ではありません。
それは、安くなったと言われる現在の木材価格や森林の本当の内情、そして無垢材よりも集成材やベニヤ板を多く販売する材木店の現状。
一番最後にあげたものは、けっして悪い事ではなく商いの形態ですが、それでも私は材木屋ですから材木を扱いたいわけで、仮に弊社の事だと考えてください。

やはり価値のあるものを、その価値を認めてもらって使ってもらわないことには、木の価値は上がらないですし、そもそも数十年数百年育ってきた樹木に申し訳ないとも思うのです。
もちろん、そこには使う側とのバランスというものが存在するので、どのくらいの価値で入手するか、ということが出てくるわけですが、世の中にはいくら出しても入手したい!と思う方もおられるために、前回書いたように宝石を扱う投機よろしく流通する場合もあり。


屋久杉

そのためには、違法伐採であろうが密輸であろうが関係なし!ということも・・・

そういったことを防ぐために、様々な認証制度や流通システムがありますが、貴重な材ほどそのようなシステムに乗ってくることはほとんどありません。
通常流通しないものですから、流通経路で流れるはずがない。よって、それ以外の入手方法を探す、ということになる。
それが密輸や違法伐採に・・・

ということが懸念されるために、どんどんと稀少な木材の入手というのは少なくなってきている現状です。
しかし、個人的には思うのです。
絶滅に瀕している樹種を伐採したり、禁止されている行為で輸入したりすることは明らかに問題です。
が、中には輸入が行われていたころに入荷したものであったり、伐採ができたときに伐られたもの、特別に許可されたもの、などが流通する場合があります。

そんな時、どうしてもかかわりたくなってしまいます。
もしかすると、違法伐採を助長する、といったご意見をいただくことになるのかもしれません。
わざわざ、そんな材を流通させることはない、と言われるかもしれません。
が、私にとってはそれらは既に「木材」になったもの。それも流通してしかるべき時期のものであればなおさら。
それを見過ごして、「こんな材を扱ってはいけない」とは言えないのです。
もう、木材として第二の生き方を待っているのです。
どんな樹木でも、伐採して使うのですから大切にしなくてはいけません。
同じ気持ちですし、さらに稀少なものは生かしていかなければなりません。
そう思うと、いてもたってもいられずに、自分の手元に「救出」したくなるのです・・・

ミャンマーチーク


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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

近年、木材業界で聞くことの多い「木の良さ」。
または、木材を商いで生業としている私たち材木屋にとって大きく関係するのが「木の価値」。
前者は「何となくいいものなんだろうなぁ」という、感覚的なところが大きいと思うのですが、後者はもっと現実的な「貴重である、価格が高い、木目が詰まっている、産地が良い」などになると思います。

どれをとるにせよ、「木の価値」と言われるとやはり価格に直結する部分が大きいのではないかと思います。
木の価値といっても、立場によって価値というものは変ってくるので一概にくくることはできませんが、私の立場でいうとやはり貴重なものや木目の良いものなどの高価な木材を指す割合が非常に大きいです。

それは木材を販売する業としているから当然なのですが、昔から「良質なものや貴重なもの」=高価で、「一般的に普及するものや、多く流通するもの」=手頃という価値判断が一般的で、ヒノキやスギでいうならば「無節や一等」などという材面を評価する基準があり、今でもそれに沿った形で流通しています。
それとは別に、ケヤキやオークなどの広葉樹は寸法や木目の美しさによって価値が決まるので、同じ樹種でもまさしく「ピンからキリまで」あります。

そのピンからキリの中には、とっても稀少で価格の高くなるものがあります。
例えば杢のあるものや普通ではない位寸法の大きなもの、または通常は流通しない様な珍しいもの、そして現在では入手が困難なもの。

ブビンガ

これらはもともと同じものが二つとない木材においても、特に珍しいために市場の原理もあり販売価格が高くなります。
中には宝石みたいなもので、投機のようなものであったり転売にて大きく儲ける、などということも出来るものもあったりしますが、それを抜きにしても二つとない魅力的な木材にはどうしても人気が集中してしまいます。
それらの材の殆どは、伐採禁止や輸出入禁止になっていたり成長が遅いために市場に出てくるサイクルが長く流通しにくいものだったりします。
そのため更に需要が高まるわけですが、その需要に応えるか否かは材木屋にとって難しい判断になります。

極論をいえば、そんな材は扱わなければいい、ということになるかもしれません。
しかし、ただの石と宝石が違う様に、マグロと大トロが違う様に、やはり稀少なものや珍しいものにはそれなりの魅力があります。
樹木が木材になっても、樹齢200年のものと50年のものが同じ価値であるということは無いはずです。

もちろん、どれだけ言っても全ては人の関わることなので、宝石を求めるのと同じおうな欲求から来る感情が働いていたりすることは否めません。
でも、やはりそれぞれに価値をつけないと、良質な木材や稀少な木材の扱いが「勿体ない事」になることもあります。


木曽桧


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大きな機会(opportunity)のために、15年ぶりの倉庫掃除、始めます。


いつもは無駄なスペースと言われる場所は、実は当社の強みの部分でもあったのです。

それは、「倉庫で加工できること」や「大きな木材の保管ができること」であったり、「乾燥や組立の場所がとれること」など現在でいう「コト消費」なんじゃなかろうか?!と思います。
もちろん、今まで通り「良いもの」を紹介する「モノ消費」は当然ですが、似た様なモノを比較される場合のあるモノ消費ではなく、弊社でしかできないコト消費を提供することで、実は無駄なスペースではなく、できるコトがたくさんあるスペースであることに気が付きました。

そしてそれは弊社内のスペースだけではなく、私が日頃取り組んでいる「原産地への山ツアー」や「木材製品の生まれる製材ツアー」、そして体験型の「伐採イベント」や「出張授業」だったりもするのです。
これらのコトに参加することで、木材にたいしての気持ちや考えに変化が出ますし、材としてではなくもっと大きな環境や自然、そして自身への考えの変化もみられることがあります。

体験型 コト消費 課外授業


そんなコトを提供することで、周りの大工さんや後の世代の子供たちが育っていってくれると、大変うれしいと考えて続けているものばかりです。

今回は今後の木材業務を発展させるため、そして「無駄」を活かし木材を販売することで社業を続けていくために、とってもよい Wonderful opportunity (機会)をもらいました。

2


おそらくこれも、めぐり合うべくして巡り合ったもの。今が、この機会を活かす時。
この機会をまた新たな出発として、発展させていきたいと思います!


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大きな機会(opportunity)のために、15年ぶりの倉庫掃除、始めます。

前回の冒頭に書いていた「無駄なスペース」である部分の一つ、倉庫。

無駄?!1


近年では、街中の材木屋サンは嵩(かさ)高くて置き場所ばかり必要な自社倉庫での木材の在庫をやめ、駐車場やマンション、賃貸物件や収益物件として店舗にしたりと「有効活用」されている場合が多いです。
先日来られた建材メーカーの営業さんも、「材木屋サンは材木だけでは食べていけませんよねぇ・・・不動産とか別の事をメインにしないと・・・」と言っていたのが真実で、純粋に木材の販売だけの業務では業として材木屋を続けていくことが難しい時代になっています。


人工乾燥木材が今の様に普及する前や、木材需要の旺盛な時代には多くの在庫を抱えながら、そのストックで業務をこなしていた部分が多くあったように思います。
ストックをするには保管場所がいるわけで、自然と土場や倉庫が必要になり在庫が増えていく。
しかし、急激に「在庫販売」というスタイルが必要とされない時代になり、土地面積の広い材木屋サンほど「無駄なスペース」が生まれた。
そんな感じです。

現在でも、貴社の荷受場所にしている土場にマンションを建てませんか?!、という営業さんが来ますし、面白半分のからかいで「マンション出来るのはいつなん?早よ、売ってしもうたら仕事せんでもいけるんちゃう?笑」と言う人もいますが、やはり無駄なスペースに見えているんでしょうね。
確かに、冒頭の様に収益物件でもあれば業務としては非常に有難いわけですが、そんな事をするわけにはいきません。

場所

この「無駄なスペース」は、祖父である(故)会長が決して余裕があったわけではない中で、大きな決心をして作ってくれた場所です。
現在の様に陸路の発展していない時代に、木材産地から船で木材を仕入れたり、増える需要に対して少しでも良い木材をストックするために残したスペース。
今はまだ、マンションにするわけにはいかないのです。

倉庫もその一部。
そして何より、倉庫が資材保管と共に大きな役割を持っていたのは、大工さん達の加工場所の確保、です。

少し前の時代を知らない方には想像しにくいものだと思いますが、木材は保管場所と共に加工場所というものが必要です。
建築に使うため、家具を作るため、全てにおいて大きな塊の状態から組み上げられるように、孔をつくったりつなぐ部分をつくったり、または表面を綺麗にするために削ったりする事も同じです。
それらには全て「場所」が必要です。

無駄?!2


しかし、大きな建築会社以外はなかなかその「場所」を確保維持しにくい。
特に、一人で営業し工事までされる大工さんなどはなおさら。
仕事はあっても、仕事をするための加工場が無い!。そんな状況でした。
その為、大工さん達が十分に仕事ができるように、倉庫の一部を加工作業場にして大工さんに開放したのが会長でした。(もちろん、私の生まれる前の話。)

「自分たちが仕事をしていけるのも、大工さんたちお客さんが仕事をしてくれるからや。だからウチは仕事ができる環境を作ってやらんといかん。大工さんに頑張ってもらわなアカンしなぁ!」

そんな事を言っていました。
しかし、会長の友人の材木屋サンは同じことをしていても、作業場使用料を設定されていたり、加工作業で出る木端などの廃棄料を設定されているところもあったそうで、「ウチも、もらえたら楽なんやけどのぉ・・・はははは。」といつも笑いながら言っていたのを覚えています。
だって、土地があるということは土地維持費もかかるし加工すれば処分費用も必要。(現在の様にバイオマスみたいなものもないし、たまる量が半端なかった・・・)
費用を頂くのは当たり前?!

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しかし、ついに会長は費用をもらうことはありませんでした。
もちろん、今もです。
最初から費用をもらうためにしていたのではないから当然なんですが、子供のころの私は心の中では、費用をもらえばいいのに・・・と思っていました。

しかし現在、大工さんの加工仕事の機会が殆ど無くなった時代、それでもやはり加工仕事をされる大工さんも少数おられるのです。
小さなものから比較的大きなものまで。
そして今回は、特に大きな建物の為スペースの確保できる弊社作業場にて、仕事をさせてほしいという御依頼でした。
御本人も、とても頑張って活動されている職人さんです。それになにより、とってもいい仕事をされるのです。
いくら建物が大きくても、やはり建築自体が良いものでないと「面白味=やりがい」がありません。
木が活きる建築になる仕事間違いなしの案件。
断るはずがありません。


無駄、がらくた置き場と言われ続けたスペースが今、再度求められる存在になろうとしています。
会長が造り社長が維持してくれた作業場スペース。
存分にその存在意義を発揮してもらう時が来たのです!!

無駄?!3


ということで、数カ月で終われるかわかりませんが、数十年分の整理整頓を始める決意をしたところです。
そう、決意表明です。


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大きな機会(opportunity)のために、15年ぶりの倉庫掃除、始めます。


当社には、無駄なスペースがたくさんあります。
倉庫、木材保管土場、駐車場、そして積み込みと荷卸しの開放スペース。

場所


そんな無駄なスペースが、今見える形で意味を持っていることを示し始めてくれています。

少し前から、15年ぶりくらいになる倉庫の片づけを始めています。
どうしても、一部分だけでは終わらないだけに、手が付けられないままになってしまっていたものを、あるきっかけから一念発起して整理整頓していこうと思っています。

数年前に一人の職人さんと、何気ない出会いがありました。
何気なく、「またお話しできれば・・・」的な感じでした。しかし、いま思えばその時から、少しづつ小さな歯車が噛み合い始めていたようです。
今回、その職人さんから規模の大きな木材仕事の相談がありました。
木材仕事の相談、というと大量の木材が出荷されるのかと思いきや、実は作業場についての相談、だったのです。

冒頭で無駄なスペース、といった作業場です。

とっても大きな仕事のため、広いスペースが長期間にわたって必要とのことで、材料もそうですがそれ以上に作業のできる場所の確保が懸案だったようです。
そこで、弊社の倉庫上にある作業場を思いついてくださったということ。
現在はすっかりと「天然乾燥材保管庫」になっていますが、全盛期は身動きも取れないほどの加工材料と大工さんで、加工機の音と鑿や玄翁、鉋の音がやむことがなかった場所です。
そこで、大きな物件の加工仕事をさせてほしいというお話での相談をいただきました。

うれしいことなんですがいかんせん、「保管庫」となって久しく、周りからは陰からも正面からも「売れへんガラクタみたいなものばっかり集めて、処分どうするの・・・」と嘲笑される姿になっている作業場には、所狭しと私の大切な天然乾燥材たちが並んでいますので、加工スペースの確保には、整理整頓していかないといけないというわけです。

前回触って、時間がなく中途半端で終わってからおよそ15年。前回も触れなかったところは25年はそのままのところもあり、どこを触っても「金は貯まらんのに、埃は溜まる」状態。
埃が舞う、ではなく「ドサッと降ってくる」有様。

それでも、この場所を求める人がいるのなら、一念発起で片づける覚悟を決めたのです。

塵も積もって…


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マスメディアに登場

業界紙ではありますが、きちんと座談会取材という形で紙面に担当が登場している月刊誌が刊行されています。

座談会記事1


ちょっと生意気な発言、いっぱいしてますがブログ以外ではなかなか生のお話をする機会がない(出張授業など以外では・・・)ので、もし見つけられた方は本音の業界トーク、読んでみてください。
木材情報の4月号です。

座談会記事2


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興奮・感動の冬季五輪閉幕そして・・・

スキーモーグル銅メダルの原大智選手。

メダル獲得以降は、メダリストとして注目され多くのインタビューを受けたことと思いますが、やはりメダル獲得の前後では、全く立場や状況が異なることを口にしていましたね。

冬季五輪5

五輪出発前には、昨年にモーグルとデュアルモーグルの2冠を達成した、堀島選手ばかりが注目されることに比して、「俺じゃないんだ」、と思ったと言います。
また、やはり同じ年であり同一競技であることもあり、堀島選手の事は「見ていた」そうです。
勿論だと思います。
しかし、それで成績を残した。

彼は知ってもらうことの大切さ、ということを口にしていました。
原選手ももちろん、代表に選ばれるほどですので、抜群の技能を持っているはずなのですが、やはり「知られていない」というハンディは大きくて、その反面にメダリストとなった瞬間に注目される事で、改めて「知ってもらうことの大切さ」を実感されたようです。

どれだけ頑張っていても、ある程度の成績を残しても、輝かしい成績や金メダルの方が記憶にも記録にも残る。
だから、自分の存在を知ってもらって注目してもらう必要がある。
激しく共感しました。

冬季五輪6


私と比べるのは原選手には失礼ですが、それでも私も思うのです。
普段は、そんなに目立つ必要はないし、しっかりとやっていれば成果は出る、と思ってはいるものの、やはり、いくら一所懸命やっていても知られることが無ければ、お客さんも来ないし依頼も無いわけで、業として続けていくにはそれなりのコマーシャルも必要で、知ってもらうことの大切さというのは、とても重要に感じます。
特に、宣伝広告を強く押し出していない弊社としては、知ってもらうことはひと際重要な課題であります。
ですから、今回原選手が想いを語られたことに関心し、より一層アスリートの言葉に耳を傾けることになりました。


スケートのパシュートにおいて、決勝でも高木美帆選手が後ろの佐藤選手のスピードを感じ取り、スピードアップするべきところを緩めたというお話(それでも金!!)や、可愛い笑顔と北海道弁で終始話題をさらった女子カーリングも、知ってもらって続いていくことがとても大切だと自覚されているのだと思います。
だから、選手の皆さんの一挙手一投足、一言一句がとても意味深いものとして感じられたのだろうと推察するのです。


女子カーリングは本当に明るく笑顔で、とても印象が良かった。
そうですね、弊社の基本精神も「笑顔」でした。
(弊社会長の書!)

社是



カーリング女子達の様な、あんなに可愛らしい笑顔はできません(おっさんですし・・・)が、心地よい笑顔でお客様を迎えられるように、また一日一日を過ごしていきたいものです。

いや、もう一人この五輪において大事な人を忘れてはいけない。

羽生結弦選手!!

五輪二連覇は勿論のことながら、怪我からの復帰で完全に滑り切ったことと、演技後の感情を表に出す姿や右足に手を当てる仕草などが、見るものに様々な思いを抱かせるに十分な存在感を放っていました。

彼の所作などにも学びたいところは多くありますが、今回はもしかしたら、彼の活躍の源は「ココにあったのではないか?!」という場所を紹介して、五輪の感動を胸に納めたいと思います。

次回、「羽生選手ゆかりの場所+巨樹」をお送りします。

冬季五輪7


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興奮・感動の冬季五輪閉幕そして・・・

過日、大いに盛り上がりを見せた平昌冬季五輪が閉幕しました。(パラリンピックも続いて頑張れ!!)
私の大好きなスキー(モーグル)からメダル獲得が始まり、様々な人間模様を見せながら、大会通して楽しみだった女子カーリングの銅メダル獲得で締めくくられたましたね。

冬季五輪3

多くの方がテレビを通して活躍を見て、また喜びも悔しさも、色々な感情と人間性を見る事ができましたし、スピードスケートの小平さんのした様に、競技のあとは国や優劣を関係無しに寄り添うことができる様な、素晴らしい光景を見せてくれた日本の選手団の皆さんには、とってもアツいものを感じずにはいられませんでした。

普段はテレビを見ない私ですが、競技に興味があることはもとより、いつのまにかそれぞれの選手のコメントや、インタビュアーの質問内容などを注意深く観察する様になってしまったようで、「あぁ、今こんなことをいいたいんだなぁ。」とか、「こういう言葉を丁寧に伝えるために言葉をえらんでいるんだな」なんて、穿った見方をしてしまう自分がいました。

しかし、それだけ選手の皆さんがとても周囲を気遣い、自身が一番厳しい環境にいたにもかかわらず、見ている・聞いている人心をうつ様な言葉を発するのですから、本当に素晴らしい選手たちでしたね。

昨日も、帰国後のテレビ局廻りをしていたスピードスケートの高木美帆選手のコメントで、観客の方に感動を「与えられた」という言葉がでそうだったところを、少し考えたのち「感じてもらえた」と言い換えたのだと邪推する部分があり、冷静且つ、適切な言葉づかいを心がけていると感じられる彼女に感心しました。
アナウンサー以上に言葉を慎重に発する彼女。素晴らしい以外に言葉が見当たりません。

冬季五輪1

今大会は、競技や演技の良さが光ったのは勿論ですから、一つ一つをあげていく必要はないと思いますが、やはり冒頭の様に、選手たちのそれぞれの言葉には、自分自身も様々に考えさせられるところがありました。
どうしても自分の趣味とも重ねてしまう競技のスキーモーグルもそうです。
今大会前は、世界選手権などで有名だった堀島選手にばかり注目が集まっていましたが、銅メダルを勝ち得たのは原大智選手。
決勝が何故地上波で放送しなかったのかは、地団太を踏むほどに憤慨しましたが、両者とも予選の滑りは良くて特に、原選手は予選の一番目だったにもかかわらず、ターンもエアもスピードもとっても綺麗に納まっていて、素人ながらも「凄いな!」と思っていたところなので、銅メダルは私個人的にはとっても嬉しいものでした。

もちろん、堀島選手と2人での表彰台(いや、もちろん他の選手も登って欲しいですが・・・)というのが理想ではあるものの、それが五輪というものなのかな、と思いました。

そんな原選手、銅メダルが決定してどの様な言葉が発せられるのかと、そのインタビューを見ていたのですが、正直でそのままの気持ちがあらわれた、とても親近感の持てるもので、その上、自分にも投げかけられている様な気持ちになる言葉がいくつかありました。

冬季五輪4


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