空を見上げて
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材木屋の独り言

今年度の伐採木の下見 今年もスタートです。

7月に、大阪研修の様子をお伝えした弊社の伐採企画ですが、2018年度の伐採に向けての伐り旬がやってきましたので、今年も選木に行って参りました。

下見4


いきなり出てくるのが、「こんなに曲がりくねっていて、使い物になるのか?!」と思われる木々。
スギやヒノキで垂直に気持ちよく成長しているものもある中で、やはり被圧されたり他の木に負けそうになっていたり、若しくは頑張って成長する為に光を求めてさまよっているものもいます。

そんな中を、今回も学生さんと一緒に、山の中の立木を見て回ります。

そこに、目移りするような通直で綺麗な材がいきなり飛び込んできます。
見上げた青葉と樹皮の対比の美しいこと!!
上を見上げて口をあけたまま、見とれてしまいます(笑)。

下見5


しかし中には、こんなに曲がっているのにどうしてそれがいいの?!と、普段はまっすぐで素直な原木生産を目指す頭が、理解不能な?マークで一杯になるようなものを見て「これはえぇなぁ!!!」と言ってみたりして、歩いていきます。

もちろん、その理由もきちんとお話します。

下見6


といいながらも、この写真。
驚きませんか?!
どこいくねん!こいつはっ?!?!

普通ならばこのような木、残ってないと思います。
人工林やその近くではいろんな理由(大人の?!)で意図的に残す場合を除いて、確実に「排除」されているはずです。

しかし、私たちはこれを「えぇやんかぁ!!これ!」と、近寄っては眺めて喜んでいるのです。
生徒たちの頭にはおそらく「やっぱり、大阪の人達は少しおかしい・・・」と思ったはずです。
昨年、木材の用途や曲がりについて少し授業をしたとはいえ、実際にこの曲がりを見ると驚くはず。
皆さんもそうですよね。これ、どうすんの?!って。

なので、きちんとこの木を選木した理由を説明するのです。
それで、やっと納得。(それでも、いつもの通直木の選木は何だったのか?!と思っていると思います。)

選木の前後には、こうやって寸法を測ってくれます。

下見3


今回も、直径的にも立派なものが多すぎて困ってしまうくらいでした(汗)。


普通の材木屋ならば、太くてまっすぐで節の無いもので・・・・というような選木基準になりますが、この企画は別。
ほっそりしたものでも、まっすぐでなくても、節があろうとも、住宅の部材となった時の機能性や美しさ、そしてなにより今現在の育った環境に合わせた使い方を考えながらの活用になるので、四角くい材木になって綺麗かどうか、が基準ではないんですよね。



しかし毎回の事乍、とってもいい曲がりの材がたくさんあり過ぎて困ります(笑)。
もちろん、通常なら喜び勇んで使いたい通直材ももちろん。
そして樹齢も100年超えクラスがいくつも・・・
零細材木屋にとっては、一度には使いきれませんがその分、少しづつ大切に、授業を兼ねて活用していきたいと思っています。
そしてすこしづつ輪を広げて、手刻みの大工さんや山と材料の本質を知りたいと思う大工さん、お施主さんを巻き込んで大きな流れを作っていくつもりですので、今年度以降も御期待くださいませ〜!!


下見1



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材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編!! 

今回のプチツアーは、少人数だからこそ出来た企画です。

本来人数がおおければ、私がタイムキーパーになり現地の人達に説明をしてもらって、時間になったら移動する、ということを繰り返すところですが、組んでいる予定時間も大まかなもので、じっくりと過ごすところはじっくりと、聞きたいことは聞いておく、といったことができたのではないかと思います。

山を見る、ということにはいろんな意味があると思いますが、山で施業するのではなく木材を扱う私だからこその視点でお話ができること。

ツアー18


そして、訪問地だけではない他の地域での事やその違いを、その場で同時情報として得ることができること。
今回の大きな隠しテーマであった「林業地の過去・現在と未来。そして取り組みの違いによる木材の違い」を、感じてもらえたのではなかろうか、と思っています。
お伝えしたいことが多すぎて、情報過多な部分もあったとは思うのですが、基本的な事も含めて木材も森林も林業も、多くの情報と知識が必要とされます。
その情報すべてが散在していて、集めて咀嚼して理解するのがとても大変なのです。
だって、山の人に建築や木材となった時の性質を聞いても分からないし、街で木材しか扱わない立場の人は、林業や山の事の本当の事情はわからない。
情報が一元的ではないことと、きちんと翻訳して伝えられる人がいない(機会がない)からです。
それらをすべて網羅するのはとても大変ですが、知ろうとすることはとても大切です。
私がそれらの情報を得るのに、とっても永い時間と労力を必要とした(今でも途上・・・)ことを考えれば、「知りたい、学びたい、取り組みたい!」と思っている方には、できるだけ平易に素早く、わかりやすく伝えていきたいのです。

伐採や他の企画ツアーでも同じことですが、伝えていくことの大切さを近年とても強く感じているからです。

ツアー22


もちろん、今回参加のメンバーは(来られなかった方も含め)皆さん、とっても勉強熱心でこれからの事を真剣に考えている人たちです。
だって、宿泊込みで2日間も仕事を休んで、材料のことではなくその元となるものを知ろうと集まってくれるのですから。
当然その分、木材コーディネーターである材木屋の自分にしかできない内容でお連れしているんですけども・・・
そういう意味ではいつ売れるのか、若しくは商品としてのつながりができるのかもわからない様な状態でアテンドするこの材木屋も、相当熱心だとおもいますけど(笑)・・・


仕上げに、こちらも普段皆さんはいくことない原木市場をご案内。

ツアー20


うわぁ・・・この桧。大きい節あるけども元気そうやし、木目も綺麗。えぇなぁ!!
ってな感じです。
辺材も綺麗だし。
というようなことを、原木市場でみていきます。
現地の製材の人がどんなことを見るか、とか自分ならこれよりもこっちを買う、とかそんな話を交えて大量に並んだ原木を鑑賞しました。
もちろん、ここでも事前に見た山の情報は生きてきます。
そうか、これはこんなかんじだったかな?!とかね。

限られた時間でしたが、木材の流通の一通りを見て来ることができました。
今回はメンバーといくことで、自分だけでは気がつかなかったことも含めいろいろと楽しいこともありました。
そうです、私が一番楽しんでいましたね。確実に。
いいんです、いつもそれが目的・・・基、楽しいと感じてもらえるツアーは、自分も楽しいと思えるものでないといけない、それをモットーに取り組んでおります。(本当に・・・)
そういう観点からすると、大満足のツアーであったと思いますよ。

交流を通じて、山側もいろいろな事を吸収してもらったと思いますし、参加メンバーにも喜んでもらえたことと思います。
今回の地は、森林セラピーを行っているほどの山があるところ。

しかし、私たちにはセラピーがなくても十分に刺激的で魅力的で楽しいツアーになりましたとさ・・・


さぁ、メンバーのみなさん!新しい木材活用を探る夜明けぜよ!!

ツアーの朝

 
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材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編!! 

通常、材木屋が紹介したいとすれば本来はこちら。製材所でしょう。

私の様な街の材木屋さんは、ほとんどの場合は丸太を仕入れているのではなく、既に製材をされて四角くなった「木材」を仕入れている場合が多いので、前回までの様に、丸太を見に行くということは非常に稀です。
だから、私は行っているんですけども・・・

もちろん、材木屋がもっとも扱い易い商品となったものを見ることができる製材にいけば、大工さんも設計者も、物件の完成具合が想像できてよいと思いますが、商品を紹介するだけであれば、商社さんの方が上手ですし建材メーカーさんのほうがとっても綺麗にプレゼンされますから、私がする必要はありません。

ということで、普通ではない製材所見学をします(笑)。

ツアー14


これはどんなことをしているのか、どのような用途か。
もちろん、そのような質問もあるのですが、製材所の特徴や取り組み、そして大切なことである「どのようにものづくりをされているか」という事を交えながら、実際の商品となる過程や、商品を生み出す機械、そして木材製品そのものをみることで、バラバラだった情報がひとつになって、「こういった木材をこのようにつかえばいいのか」や、「これができれば、こんなことができないかしら?!」というような発見や気づきにつながると思っています。

それに加えて、立木での「欠点」と言われる部分を知ってもらうことで、木材になった時の表情の違いにも理解が生まれますしね!

それを感じてもらうためにも、最初に立木と山を見てもらうことは大切で、どのように育って伐り出し、どんな状態だからどのような丸太からこんな木がきるんだ、という事を整理できれば自ずと、自分が欲しい木材の形が少しづつ見えてくるような気がしませんか?!

ツアー13


製材所で製品を見ることで、雰囲気はわかるとは思いますが、無垢の木材はその一部分だけでは全ての情報を把握することができません。
その為に、「違い」を知っておくことで自分なりの判断基準が生まれます。
その道筋を立てやすくするのが私の役割で、出来上がった製品のスペックだけを上手に論じるのではなく、言葉はヘタクソかもしれませんが、商品となる木材のそれぞれの違いや見るべきポイントを交えながら、製造の過程をみられるということは、なかなか無いことだと思います。

そこに、わざわざ旅行ツアーではない、「材木屋と行く森林ツアー」の意味があるのです!!(と信じています。)
山の事から製材の事、そして木材そのものを通した建築の事まで・・・
つながりを持って伝えていける、それが木材コーディネーターである私の仕事です。

ツアー15
 


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材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編 無事終了!! 

私も今まで、いろいろな形のツアーに参加していますが、木材関係や産地視察というと主催者はどうしても「お手本のようなもの」を見せたくなりますし、参加する側も「期待通りの素晴らしいもの」を見たいと願う。
そんなものだと思います。

しかし、私はそんなことはしません!
実際にしていることと異なるものを見せても、後々に期待とのミスマッチがおきるだけですし、私自身も今までに様々な形で「見てきたものと、何か違う」という違和感を持ってきました。
その為、私は必ず「テーマやストーリー」を持って企画に挑みます。

ツアー17


今回も密かなテーマがあるとは知らずに、参加の皆さんは熱心に今目の前にある情報の取得に励んでもらっています。
あたり前ですが立木にも年齢があり、それにより太さや状態が異なりますが、大径木の聳える山もあれば、まだまだひよっこのところもある。
それに加えて、決して美しいと言えない山もある・・・・

木材を使う側からすれば、年輪が揃っていて色がよく通直で、素直な材を求めますがそんな立木ばかりではありません。
実際に見ている中で伐り出す立木の多くは、良質なものばかりではありません。
様々な質のものが混ざります。
「産地」という冠は、いつでもどんな所からでもすぐれた木材を生産する、というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではない。そしてそれも産地が抱える課題の一つである、と思うのです。

そんなことは、話しても気がつきません。
実際に伐り出したものを見てもらうのです。

ツアー11


じっくりと眺めて・・・

ツアー10


それぞれ各人が、自分の思っていることとの違いや不明な事、それらが頭の中で入り混じりながら処理をしている状態でしょうか。
迷って考えて、イメージとの整合性を探す・・・
普段見る木材ではない、丸太や立木。
それを基に、自分たちの活用を考える。それが木材を使うということだと思いますが、彼らは何かを会得してくれたでしょうか・・・・


山を見た後は、丸太の○が木材の□になる製材所へgo!



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材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編 無事終了!! 

怒涛の週末出張の連続の中で行った、「材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編」。
その様子を少し報告しておきます。
(週末に遊び呆けているわけではない証拠・・・汗)

以前からも少し話題にしていましたが、今年は頭の中で考えていたいろいろな事を前にすすめようと、この秋をめがけて企画をしていたのですが、大阪府北部地震や相次いで襲来した台風の影響で、余裕を持ってすすめていたものが全く余裕が無くなってしまって今日に至っています。

その為、無理やり組み直した過密スケジュールの上で動いているので、不在その他で御迷惑をかけていることもあるので、その分出張で得たものを少しでも多くフィードバックしたいと、いつも以上に意気込んでいます。

ということで早速ですが、今回のツアーはとっても小規模な「身内ツアー」にしました。

ツアー2


木材や建築、そして山の事までを吸収しようと熱心な精鋭のみを選りすぐり(笑)、モデル的に素晴らしい山や商品をみてうっとりするようなものではなく、現実を直視し自分たちがすべきことや伝えるべきこと、そして山を知りその意見を聞くことに重点を置いています。
「産地直送の、流通経路の中抜きで安くなる!」的な広告宣伝販売に陥るのではなく、産地の中で起こっていることや困っていることなどの実情を知って、その上で現地で意見交換を行って意識の共通化を図るのが目的。
実際の木材製品はその後です。

皆、商売ですから単価や納期も大切ですが、関わる人や原料となる木や山を苦しめての安さには、全くの意味がないですから・・・・


ということで、前置きが長くなりましたが、そういう趣旨でおこなった「材木屋と行く!!」森林ツアーです。
先ずは山を見ること。

ツアー1


山を見て、何がわかるのか…自分たちは木材を使うわけであって、生きている丸い形の樹木を見ても、全く意味が無い。それなら早く製品市場や製材所に行きたい!時間の無駄だ、そう思うかもしれません。

しかし、先にも書いた様に自分たちの使う木材は、その山からきています。
植え(タネが落ち)育て、伐採して運搬され、競りにかかり四角い木材になるまで、多くの手がかかり、その中にも特有の課題や問題がおおくあるということ。
それを知るには、いくら話をしても伝えきれません。行くべきです。
それも、実情を知る人や実際に施業等にあたっている人と共に。
そうすることで、生の声を聞き現地を体感し、五感で問題意識を共有することができます。
ですから、私が引率をさせてもらう時は可能な限り、産地=直接販売所、ではなくそのものの根本を形成する場所(ルーツ)として感じてもらえるように考えています。

また、単にモデルを眺めるのではなく課題を共有することが大切なので、山といってもパターンの異なるところに廻ったりもします。
比較することで見えて来るもの、あると思いませんか?!

山のプロ!とまでは到底いきませんが、材木屋として多少の森林や植生の知識を持ち、なおかつ「山の立木を前に、これが材木になったとしたら」を話すことのできるのが、私のアテンドの一つの特徴。
すぐれた立木を見上げて「綺麗ですね〜!」では終わらせません(笑)。周辺環境や見るべきポイント等を、山の人とは全く異なる「材木屋ならではの視点」で語ります。
たんなるお楽しみツアー、なら旅行会社に頼めばいい。
そうではなく、専門知識をその場で共有できるという事が、私が引率する最大の利点であると信じています。


夏に行った大阪研修もそうですが、木材と森林を知る「私にしかできないツアー」の真骨頂が始まったばかりです。

ツアー4



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急ぐ!で困る カットサンプル編

いつもいつも、また投稿にも出来る限り無垢の木材の表情の違いを掲載しているつもりですが、伝えきれない場面は多くあるものです。

その中で希にあるのが、「とりあえず、カットサンプルだけでも至急おくってよ」というものや、「担当不在でも、カットサンプルだけ見に行くから出しといてよ。」というケース。
確かに、私もいつも留守がちではあるものの、無垢の木材については「とりあえず」とか「カットサンプルだけ欲しい」というものには対応いたしかねるのです。 
横柄な様ですが、それらだけではほとんど意味をなさない場合が多いから、そうさせてもらっているのです。

そんなことを考えていると、今日サンプルを整理していて偶然にも出てきました。おあつらえむきなややこしいカットサンプル(笑)。

カットサンプル3

これを見て、写真だけでわかる人はすごい!
というよりも、私も他の人が投稿していると分からないかもしれない、この違い。
実は、樹種が違います。
もう少し分かりやすくするために、左の材に同じ樹種の違う部分をカットしたものを合せてみましょう。

カットサンプル2

これなら少し判別できます。
それにしても、左が同じ樹種のカットサンプルか?!と思うくらいに異なりますが、その通りです。
同じ樹種でもそれくらい違うのがカットサンプル!!
どうだ!参ったか!!というくらいに違う。

左のサンプルは、特徴的な黒い縞の入る木材ですがやはりカットサンプルではよく見ないと分からないかもしれません。
大きな面積を貼りあげると、かなりの違いが出るのですが、カットではこんなものです。

往々にして、至急やとりあえず、の方は無垢材に無頓着な方が多いので、後になって双方が苦労することを防ごうと思うわけですが、今回も上記の写真を見て、「カットサンプルだけ」ではなくきちんと対話問い合わせをしよう!と思って頂ける事を望んでいます。

急ぐ!と聞くと身構えてしまうカットサンプル編。御理解いただけましたでしょうか(汗)・・・

カットサンプル1



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過密スケジュールの間にちょっと一息・・・もやっぱり山へ

今年度はやる気を出して、通常よりも欲張って出張やイベントを詰め込んだのですが、そのお陰で出席したい会議は重なるわ、研修も重複するわ、深夜出発の深夜帰宅が続いて寝不足になってフラフラになるわで、分かっていた事乍ここにきて少し体が疲れていることを感じます。
「寝溜め」できなくなって久しいですが、年齢の影響で体力の回復も年々遅くなり・・・・


という感じの毎日なのですが、唯一空けていた出張帰りの翌日にもまた予定を入れてしまいました。
山です、また山ですね(汗)。
とはいっても、今回の山は仕事での伐採や製作の下見の山ではなくて、レクリエーションの山!!


前から行きたかった兵庫県の赤西渓谷の散策会に参加してきたのです。
本当、もう少し遅い時期であれば紅葉が見事だったはずなんですが、そんな贅沢は言いません。
この赤西渓谷周辺の人里近くには、以前から南の宍粟市や北の八頭郡まで、南北には多くの巨木もあり、国有林であるこの渓谷には踏み込んでみたかったのです!

ということで、行ってきました。

渓谷の天然林4


通常の朝集合でしたので、滞在時間は永くとれないものの貴重な自然の姿を見ることができました。
せせらぎとともにある、針葉樹と広葉樹の混交林。
様々な種類の樹木や草木を見ながら、ゆっくりと進みます。
山は好きですが、登山というほどの経験もなく、蛇(毒蛇、遭遇しました・・・涙)も蜂も、もちろん熊がとっても恐ろしい私にとっては、このような機会に参加できたことはとってもありがたかったです。

渓谷の天然林6

こんな苔むした岩と、その上にたくましく育つ樹木たちの姿は自然林や天然林に多いと感じる風景。
植物の多様性を感じます。

そのうえ、樹種によっては黄葉のすすんでいるものもあり、林道の中でもひときわ甘い香りを放つものもあります。

渓谷の天然林2


カツラです。

すぐにわかるその香りと、きれいな黄葉。
巨樹巡りではいつも肩透かしのカツラの黄葉ですが、今回は黄葉のみしっかりと拝むことができました。


知らなかったのですが、赤西渓谷は森林セラピーの場所としても知られている様で、森林セラピーロードも整備されています。
いつもは針葉樹の人工林に関わる機会が多くなっているので、久しぶりに豊かな初秋の広葉樹のある山を満喫しました。

森林の利用という側面も大切な時代ですが、山というものは木材の生産の為だけにあるものではありません。
こういった山で、木々や自然と人とのかかわりというものを、もう一度見直す機会が多くあるといいなぁ、とサワグルミ君とともに昼食をとりながらに感じました。

渓谷の天然林5


伐採と森林の勉強会企画の後は森林セラピー企画か?!
いえいえ、本業から外れすぎますので、そこはいずれ余暇での取り組みにできれば・・・?!

どちらにせよ、気持ちのいい疲れを感じながらも癒された一日でした。

で締めくくろうと思ったものの、森林セラピーロードに認定されている遊歩道沿いに、思いもよらぬ出逢いがありましたので、次回は番外編としてその出逢いをお伝えしたいと思います。


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必要だけども在庫できない、辛い現状

いつでもどんなものでも在庫が出来る体制であればいいのですが、なかなかそうもいかないつらい現状。

建築に使う木材の種類があまりにも狭まり、一定の樹種とサイズ以外は使わないほどに画一化されています。
それは効率的でもありスピードが求められる現在にはあっているのでしょうが、それ以外の木材については何も知らない、というような現状をうむことになった一因でもあると思います。

ホワイトウッド

今回は「バラ板」の注文にこたえる事ができましたが、これからどのように木材の業態が変化していくのかは予測できません。
それでも、弊社は特殊材ばかりを扱っている材木屋ではなく、一般材から銘木、無垢フローリングまで様々なものを扱うからこそ多様な声に対応できると思っていますので、これからも必要とされる木材を供給できる体制を維持していくつもりです。
本年に続けて起きている自然災害である大阪北部地震や台風20・21号を考えても、日頃の建築仕事では殆ど出番が無くなってしまった瓦屋根屋さんや左官屋さんに、修繕や新設の依頼が殺到して、被災住宅の補修が数カ月から1年先、という様な現状を生んでいます。

ただでさえ、屋根瓦や外壁修繕の左官屋さんが極端に不足しているところに、一度に以来があっても、仕事をこなす職人さんの体を分散するわけにはいかず、未だに復旧には遠い状態です。

瓦は重くて地震に弱い、左官仕事は時間がかかって意匠性が低い、木材は腐るし燃える。
揶揄される表現ですが、これらは決してその通りではありません。
しかし、こんな旗を掲げる大きな流れにはなかなか逆流しがたいものです。
木材は、国の取り組みもあり大規模の建築物などにも集成材が採用されたりして、利用は増えてはいますが、それでも、それぞれの材料が誤解や揶揄されることで衰退していった部分があることも、現在の職人さん不足の一員でもあります。

私が伐採授業やその他で、大工さんや学生さんなどと交流を深めてわざわざ山の木を伐りに行くのは、今回の様な材料不足や職人さん不足を危惧するからです。
今、との時だけ必要だからといっても、職人さんも材料も育ちません。
今の為に先の為に継続して仕事があるからこそ存在するもの。

時代が変わった、ということだけではなくそれに適応しながらも職人さんや材料を維持していく方法を、みんなで考えなくてはいけない。
小さな材料から、いつもながらにそう思う「バラ板」販売でした。


在庫品11


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必要だけども在庫できない、辛い現状

売れないものを在庫するのが良い、というのではありません。

需要があるけれども、必要とするお客様に出会っていないものを在庫して、紹介できるようにしておく体制を維持すること。
それが弊社の存在意義の一つなのかもしれない、と思います。

たとえば「内法」。
うちのり、と読みます。
平たく言えば、おうちの中の敷居や鴨居と言われる部分に使われる材料ですが、これも現在では集成材や加工品が主流です。
材木屋さんが未加工の木材として在庫しているケースはほとんどないでしょう。
弊社では2m材だけでも300?!本ほどはあるのでは・・・

在庫品14


和室のある改修工事などでは必要になる部分ではあるものの、通常は販売する機会はほとんどありませんし、あったとしても今の時代の大工さんのほとんどは、部材として使うことができる状態までの仕上げをする技術も道具もないので、加工工場に預けて仕上げ加工をしなければならないために、わざわざ弊社に置いておく必要がないのです。

ヒノキの化粧柱を見てもそうです。
私の若い時分は、月に100本を超えるペースで和室用の化粧柱が入荷していましたが、現在は年に1本も販売することがありません。
悲しいというか、時代というか・・・・

在庫品10


一昔前までは、材木屋さんにはないとおかしい、というようなラインナップだったと思われるものが、今ではなくて当たり前になりつつある。
そうです、弊社でも在庫をやめた商品がありました。
通称、「畳下」です。
これも、杉の板ですが今までは1物件につき最低でも3ケース=6畳分の「畳の下地用の杉板」を出荷していましたが、時代の潮流を反映し、現在では数年以上も注文をもらったことがありません(涙)。

そんな状態が続き、常時売れる商品とずっと売れない商品が明確化し、スペースと経理上双方の理由で売れないものを在庫しないことが一般的になりました。


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必要だけども在庫できない、辛い現状


今の時代、バラ板という言葉すらほとんど聞かないのに、それをまとめて購入したいといってわざわざ弊社を訪ねてきてくださったわけです。

在庫品3

もちろん、在庫商品ですので喜んで販売はするのですが、通常は一年に数えるほどしか出荷のない商品をなぜたくさん?!

そんな疑問を確かめるまでもなく、お客様からその理由を聞くことができました。
弊社スタッフいわく、いつもは他の店にお世話になっていたものの、そちらには常時在庫を置かなくなり、探した結果弊社が見つかった、ということ。

なるほど。
一昔前までは、材木屋さんには必ずと言っていいほど在庫されていた商品であるバラ板ですが、使われる場面が極端に少なくなり、どの材木屋さんも在庫をしないようになり、いざというときには商品がない!!という場面に直面しているのだ、ということがわかりました。

材木屋さんには、在庫しても売れない商品になってしまってはいるものの、職人さんの仕事の中には必ず必要になる場面もあり、いざ職人さんが来られた時に商品の在庫がないということが増えている様子です。

わからなくもありません。
売れるか売れないかわからないものを在庫する必要はないと思いますし、無駄なものかもしれません。
そう、立場を替えれば私たち材木屋にとっての近年の地松がそれであって、構造梁にも使われないし土木用材にも杭にも使われない。
伐採しても売れない、使い道がないということになれば、わざわざ伐採することもない、商品にする必要もない。

地松杭丸太1


ということで、地松の杭がほしいというときにもすぐには答えることはできず、わざわざ時期を見計らわないと作ることができなくなる。
以前は土木用の杭というと必ず松で、いつでも用意してもらえたものですが、今は私の周りでは注文しなければ入手することもむつかしくなっています。

それはやはり売れないからですよね・・・
売れないものをずっと在庫するわけにはいかない。

今回のお客様にとってはそれがバラ板だったわけで、ほかの材木屋さんにとっては在庫するべき商品ではなくなった、ということなのでしょう。
もちろん、弊社でも一年かけても売り切ることができない商品が、果たして在庫に値するのかどうかは疑問になるところですが、もしかしたら弊社の存在意義はそこに出てきているのかもしれません。


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必要だけども在庫できない、辛い現状 

先日、珍しいものが珍しいほどたくさん売れました。

それは、通称「バラ板」と呼ばれる商品。

在庫品4


杉の薄板なんですが、昔は外壁の下地や屋根、床下にたくさん使いましたので、弊社でも最盛期はひと月に10tトラックで2台分ほどの入荷があった商品です。

とはいえ、商品の値段はというと高級材ではなく、隠れる部分に使うもっとも安価な部類に入るもので、重要な構造木材や化粧材を製材した、その残りの部分で作られるものなので、特段重要ではなくどこででも手に入る、もっともポピュラーといってもいいくらいの木材だったのですが・・・

在庫品7


しかし、世の中がベニヤ板全盛時代に入ると、価格的にも施工手間的にも、そして耐震的な目でもその必要性が薄れていき、現在ではほとんど売れることがなく、弊社でも在庫がなくなるのは一年に一度あるかどうかの状態。
そんななので、昔の在庫風景はいずこに。
現在では倉庫の片隅に少しのスペースで鎮座するのみ・・・

おかげさまでゆっくりじっくりと自然乾燥できるわけですが、売れないということは不良在庫であり、そもそも在庫する必要性がとわれるわけです。


しかし、今回大量購入されたそのお客様は初めてのご来店で、その商品が在庫されていることを知ってとっても喜んでくれました。

それはいったい?!なんで?!



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人生最大の台風被害 台風21号がすぎて

9月4日、午後2時頃から急激に風が強くなった台風21号。

自宅待機していたものの、高台のために吹きっさらしの掃き出し窓のガラスが、目で見てわかるくらいに屋内屋外へと反り返り、ご近所のトタンや波板、瓦が吹き飛んで隣地フェンスも粉々に・・・・

雨風が収まり、自宅周辺を片付けてしばらく出歩いて見渡してみると、ある町内が真っ暗。
もう暗くなっているのに、家に電気がない。

台風21号被害

異様な光景。
静かなのが余計に怖い。
と思っていると鳴り響くサイレン。

そして、恐ろしい台風から一夜あけて道路を走ってみると、報道にたがわぬ風景が。

台風21号被害

わかりづらいですが、信号機が60度くらい違う方向を向いています。
まったく役に立っていません。
というか、これよりもさらにひどいところは、十字路の交差点で信号機が90度回転してるもんだから、本来は赤色信号のところに青色もともっているわけで、信号がないことに気が付かないひとと困惑した人が衝突!ということも・・・

写真左下に、銀色の板のようなものがへしゃげていますが、道路の地名や方向距離を示す青色の看板ですが、見事にとれちゃってます(汗)。
恐るべし、風・・・


中には、屋根ごとや壁ごとはがれているところもあるし、ひどいところはこんな感じでひっくり返っています。

台風21号被害

これよりも、きちんとした基礎につながれていた平屋ガレージも、建物ごとひっくり返っていました。

恐ろしや、台風。
こんなの初めてです。
家にいても恐怖を感じました。

皆さんはお怪我なかったでしょうか。

当社も被害が大きいですが、お客様を優先しつつ営業しておりますので、お問合せの返信やそのほかでご迷惑をかけることもあるかと思いますが、できる限り早急に対応していきますので、状況ご賢察いただきますようにお願いをいたします。


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紙媒体では、こんなこともやってます・・・

インターネットを通じて、いろいろなところから見ていただける拙ブログ。
木材のあれこれからフローリングの施工写真、そしてほぼ月一掲載の巨木記事まで、いろんな記事をおつたえしていますが、実はここに載せていない紙媒体ではこんなこともやっています。

木のビブリオ通信 No,10 表

木のビブリオ通信 No,10 裏


主には工務店さんや設計士さん向けに話題を絞って、より実務に近いけども知らなくてもよさそうな木の情報(汗)を届けています。
知らなくてもよさそうだけど、実は知っていたほうがいいようなことを書いているんです。
木材を身近に感じてもらう、ちょっとした疑問だけども聞く相手がいない、そんな話題を取り上げたりしています。
材木屋さんであっても、現象や状態で知っている木材のことも、その理由や経過というのはなかなか説明できないもの。

そこが地域の材木屋さんの中では、私のちょっと変わっているところだと思います。
たまには、プロ向け?!の紙媒体も紹介しておきたいと思いますので、一つだけ掲載ですぅ〜(笑)。


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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

稀少材については、新しく伐採するからいけないとか、あるものを利用するから問題ない、というと単純な図式を考えているのではありません。

そもそも、どちらにせよ自然にとっては私たち人間の理由で伐採利用しているものですので、あれは良いけどこれはダメ、という時点で完全に人の都合なので、善悪感情だけで判断するのは早計だと私は思っています。

ミャンマーチーク


そう感じる理由の一つに、「活用されない希少種」の存在があります。
現在は様々な理由によって、以前ほど木材の流通量は多くはなくその結果、少しずつ廃業される材木屋さんも出てきています。
その中には、とっても良質な材を持っておられたり、稀少材が含まれていたりするのですが、場合によっては利用されないまま廃棄処分になっている場合もあります。
稀少材ということで、流通にのっていなかった材が倉庫の整理と共に、廃棄処分にされてしまう。
もしくは、材の価値のわからない人によって切り刻まれて使われたり、本来の用途とは異なる形で使われたり。
何とも悲しい事です。
実際、いくつもそんなお話を聞いています。

木材は使う人があり、活きる現場があるからこそ価値が生まれます。
私の様に、所有して喜んでいる様なたわけものは別ですが、基本的には誰かに活用してもらわないといけないのです。
そうするには、やはり希少種も知ってもらって、現在あるものは使ってもらうことが必要だと感じます。

それ以外には、日本を含めて世界にある素晴らしい樹木たちの中で、少なくとも木材として流通したものは、できる限り有効に後世に伝えたいという中で、規制が厳しくなる今後には、なかなか見る事ができなくなる多くの樹種を、今のあるうちに大切にしてもらえる人に届けて、残していくことも大切なのではないかと思うからです。
そんな意味では、私の好きな神代木もそうなのですが、今後は見る事が出来なくなってくると思いますから、好んでもらえる人の中で是非残していきたいのです。

神代栃

紫檀や黒檀、大径木のアフリカや東南アジア材、その他以前は使われていたものの、現在は流通が少なくなっている材の中で以前に入荷しているものなど、色々な物に出会います。
既に木材になっているにもかかわらず、使うことなくそのままになっている材。
活かしていきたい、またそんな材とであって喜んでいただける人たちに届けたい。
そんな想いで、稀少材を含め紹介していきます。

上手に活用していけば、将来は安定した資源状況となり、稀少といわれる材にまた普通に会える日がくるかもしれません。
そんな日の為に、今あるものを喜んでいただける人にお届けします。

そのうちの2つを、次回以降に用意ができ次第(地震復旧・・・)紹介していきたいと思います。



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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

今回のシリーズは若干愚痴っぽく聞こえる部分もあると思いますが、なにとぞご容赦ください(汗)。

しかし、現実的に大きな商いをされている一部の材木屋サンや時代にうまく適合してお客様を確保されている材木屋サンなどを除き、林業・木材業界は決して楽観視出来る様な状況ではありません。
それは、安くなったと言われる現在の木材価格や森林の本当の内情、そして無垢材よりも集成材やベニヤ板を多く販売する材木店の現状。
一番最後にあげたものは、けっして悪い事ではなく商いの形態ですが、それでも私は材木屋ですから材木を扱いたいわけで、仮に弊社の事だと考えてください。

やはり価値のあるものを、その価値を認めてもらって使ってもらわないことには、木の価値は上がらないですし、そもそも数十年数百年育ってきた樹木に申し訳ないとも思うのです。
もちろん、そこには使う側とのバランスというものが存在するので、どのくらいの価値で入手するか、ということが出てくるわけですが、世の中にはいくら出しても入手したい!と思う方もおられるために、前回書いたように宝石を扱う投機よろしく流通する場合もあり。


屋久杉

そのためには、違法伐採であろうが密輸であろうが関係なし!ということも・・・

そういったことを防ぐために、様々な認証制度や流通システムがありますが、貴重な材ほどそのようなシステムに乗ってくることはほとんどありません。
通常流通しないものですから、流通経路で流れるはずがない。よって、それ以外の入手方法を探す、ということになる。
それが密輸や違法伐採に・・・

ということが懸念されるために、どんどんと稀少な木材の入手というのは少なくなってきている現状です。
しかし、個人的には思うのです。
絶滅に瀕している樹種を伐採したり、禁止されている行為で輸入したりすることは明らかに問題です。
が、中には輸入が行われていたころに入荷したものであったり、伐採ができたときに伐られたもの、特別に許可されたもの、などが流通する場合があります。

そんな時、どうしてもかかわりたくなってしまいます。
もしかすると、違法伐採を助長する、といったご意見をいただくことになるのかもしれません。
わざわざ、そんな材を流通させることはない、と言われるかもしれません。
が、私にとってはそれらは既に「木材」になったもの。それも流通してしかるべき時期のものであればなおさら。
それを見過ごして、「こんな材を扱ってはいけない」とは言えないのです。
もう、木材として第二の生き方を待っているのです。
どんな樹木でも、伐採して使うのですから大切にしなくてはいけません。
同じ気持ちですし、さらに稀少なものは生かしていかなければなりません。
そう思うと、いてもたってもいられずに、自分の手元に「救出」したくなるのです・・・

ミャンマーチーク


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