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旅行記

材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 満足の帰路編

いろんな樹種のいろんなサイズがあり、種類も形も一様ではないために皆さん、材料を眺めては凝視して観察するという光景が広がっていました。
特に天然乾燥させている為に、材の色も変わりまくっていて表情も木目もはっきり見えにくくて(笑)、樹種がわかりづらい・・・
でも、広葉樹を天然乾燥してくれているって、本当はものすごく有難くて小躍りするような状況。
皆さん、分かってもらっているでしょうか。
ただの変色材じゃありませんよ。

しかも、広葉樹だけでなく地松まで製材していて大きな梁材やタイコ梁と呼ばれる部材も乾燥中。
それに、中には肥松もチラホラ…

材木屋と行く森林ツアー2019-9

腕に覚えのある大工さんたちが、木の状態や癖、そしてどうやって使っていこうか?!という材料との「対決」に向けての準備?!をしておられたり・・・

材の大小は問わず、クスやタブやクワの大径木やカシなどの広葉樹がここにもあそこにもあるもんで、本当に真剣に見てくださっています。


おや?!なかなか帰ってこないから皆さん名刺が切れてしまうくらい(前回参照)に貼ってしまったんだろうか?!と心配していたら、談合・・・基、材料や乾燥機について盛り上がっておられたようです(^^♪


材木屋と行く森林ツアー2019-10


今回は、みなさん普段目にする機会の少ない樹種を多く取り上げたツアーでした。
特に、地松は針葉樹であるにもかかわらず、皆さんにとってはかなり遠い存在です。いや、でした!
今回、多くの在庫を見て特性を学んで、供給状態や製品の品質を知ってもらうことで、グッと身近になったようです。
もちろん、広葉樹もいろいろな樹種を見ていただけましたし、参加者各自の中での活用の糸口も少しは見つけられたのではなかったかと思います。
実は最後に「ムロ」という特殊樹種も見てもらいました。
これがまた特殊で・・・・

おっと、これはいつかのコラムに取っておきましょう!
それでも、ツアー後早速にこのムロと地松を使ってみようとご注文をいただきましたから、可能性のある樹種である、ということはお分かりになるでしょうかね(^_-)-☆


現在は山の木を伐って使おう!と盛んに言われます。

驚きの視察 24


私もそうお声かけする時もありますが、本当はその言葉だけでは不十分。
あ、そうか植林がセットにならなければ!、と閃かれた方もおられるでしょうか。
もちろん、それもそうですが時には伐る内容や伐る量、そしてその方法と伐った後の事(植林ではなく植生など)の目的をもって伐っているかなどが問題となります。(山の人は本当はもっと深くいろいろと考えている。)
しかしながら、木材を利用する人にそこまでのことを理解してもらおうと思うと、長いという言葉では表せないくらいに長い時間がかかります。
そこに樹種や山の環境も含まれてくるので余計に、です。
山はこうあるべき!、という答えは一つではないからです。


だから私は、自分のできる範囲で活動させてもらえるフィールドから、できることを始めたい。
今回のツアーもそういった側面があります。
有効に使うことと、そしてその苦労を知り山のことまで考えさせる材料であってほしいと思ったことも一つです。

私は杉も好きですが構造材や化粧材の一部には地松を多く勧めます。
構造材にはとっても適しているから、それだけです。
もちろん、美しいのは言うまでもないですが。
そのほか、ワンポイントで個性のほしいところなどは、やはり広葉樹の独壇場。
広葉樹も、今いろいろと手をかけるのかかけないのか、育てるのかそのままにしておくのか、という山が多くなっていますので、規格寸法をそろえにくいからこそ、山から出た「個性」の生きるところに使えるように、ネットワークをつなげたい。

そう思っています。
今回、遠路参加していただいた方には若干そういった雰囲気を感じてもらえたのかもしれません。


そうして、長そうで短い1泊2日だった行程は、青く澄んだ海に足をつけられない無念を抱き、材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜は幕を閉じたのでした。


材木屋と行く森林ツアー2019-12

 
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 名刺が足りない2日目編

ツアー初日は美しい夕陽の観賞と、素晴らしいお料理の夕食懇親会を堪能した一行(笑)。
今回はツアー2日目です。

今日のメインディッシュは広葉樹。
広葉樹というと有名なところでは、ナラやタモ、そしてケヤキやカバなど古くから建築に使われている上に、供給量としても豊富なものが思いつくでしょう。
しかし、上記のケヤキ以外で現在流通しているものの多くは同一樹種の輸入材。
日本で育った以外のナラやタモ、カバが多いことは知られていないのかもしれません。

ですが、今日見ることのできる広葉樹というのは、それらではありません。
反対に、マイナーであったり稀少であったりする樹種が、そこらへんに転がっている(?!)んですよ・・・


普通、こんなもの転がってはいないんですけど、ここにはある。
といっても、本当に転がしているわけではなく、先日から参加者の方に見てもらえるように、とある程度の顔が見えるようにお願いしておいたものなのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-7


こんな黄色い木肌に興味を持って頂き、どうやったら活かせるか?、今まで見たことが無い、面白そう、といろいろな意見が飛び交いました。
材料を見て「欲しい」と思った方は、後でまとめて請求をお送りしますので名刺を貼っておいていただければ(笑)・・・という冗談交じりの本気満々の掛け声もあってか?!みなさん以降の品定めが楽しくなりそうな雰囲気(笑)。

そして製材機に向かうのですが、この日は日曜日の訪問の為製材は動いておらず人もいません。
しかし、ここでもちゃんとおいてくれていました。
長尺の栗の原木です!!

栗の長い原木って、貴重なんですよねぇ。
今回は、柱適寸くらいから少し大きなものまで、いろんなサイズの長物がありました。

材木屋と行く森林ツアー2019-8


これらの栗の原木は化粧材をつくることはもちろん、土台用や雨濡れするデッキ材用に製材されます。
一般的な広葉樹の製材所さんは、小さすぎる丸太や節の出そうなものは買いません。
歩留まりという、木材製品になる部分の効率が悪くなることと、節が出ると材料としてのロスが大きいからです。
しかし、上記の土台やデッキ等の用途をつくることで、節なし材が撮れる原木ばかりではなく、節のある丸太からも化粧材をつくりながらも、節の出た部分も活用するという方法をとっています。

杉や桧のような針葉樹では、節あり材が一般的ですが広葉樹は節が出ると使いにくい場合が多いので敬遠されます。
そういえば、枠材でも何でも広葉樹の節ありというのは見たことがないな・・・と思われるのではないでしょうか。
そういった理由からなんですが、ここではそこまで料理してしまう為に、いろんな木材を製材して活かす事ができるのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-11



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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 初日編

前回までで、長かった日程詰めすぎ出張月間の報告が終わりましたが、そんなことを言ってるうちに(?!)、現実世界では弊社主催でおなじみの「材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜」が挙行されていました!


直近では、ミニマムな人数で行った昨年のツアーがありますが、今回は28人乗りのバスを貸し切ってのツアーです!!
(その時のツアーの記事にも、出張の連続で・・・という言い訳が垣間見られますから、常習犯だなぁ・・・)

今回も日本海方面に向けて走ります。
ちょっと遠方になる為にバス移動は大変ですが、きっと満足してもらえる木を見てもらうことができるはず!!
そう信じて、一路進みます。

材木屋と行く森林ツアー2019-1

実は、森林ツアーと銘打ってはいますが今回は森林には行きません。(森林としての勉強はするんだけども・・・)
新緑美しい季節ではあるものの、今回のメインは製材所なのです。もちろん、以前にも一緒に山に入って伐採を行った経験もある製材所ですので、山や丸太のことは意思疎通できています。
1泊2日ツアー、最初の製材所は私が大好きな建築の骨組みとなる構造材を製材してくれているところ。
それも地松です。
そうです、先日上棟を済ませたおうちにも使って頂いている地松の梁桁材を製材している製材所です。

材木屋と行く森林ツアー2019-3


近年は、梁桁材を輸入材のベイマツではなく日本の杉を用いて建築に取り組んでおられるところが多くなりました。
杉材の貴重な流通方法としてとても良いことです。
ただ、私としては杉もいいかもしれませんがやはり、地松をお勧めしたい。
いろいろと理由がありますから、それはショールームに来て頂いてお話しするとして(笑)、みなさんが知らない地松構造材の秘密をじっくりと見てもらおうというのです。

積み上げてあるのは全て日本の赤松、「地松(じまつ)」です。

材木屋と行く森林ツアー2019-4

あらゆる寸法があり、その上で長さも通常企画で6mまで対応可能なので、特殊建築以外のほとんどの家で対応が可能なはず。
私も4m 150×450というものをとんでもない寸法を発注しましたが、慌てることなく見積もり出荷してくれました。
これって、すごい事です。
反対にベイマツではできないことじゃないだろうか・・・


さてとりあえず、地松というものがどういったものかの説明をします。
本来であれば、丸太が積んであって製材機が回っていて・・・・というところですが、現在丸太はほぼゼロ。
その理由は、松は冬の間しか扱う事ができないから、です。
変色菌の影響を受けることや、虫による食害を避けるためです。
ですから、丸太の無い中でじっくりと想像しながらのお話をします。それで、自分の中での杉や桧のイメージと重ねたときの疑問や不明点を洗い出してもらおうという事です。

材木屋と行く森林ツアー2019-2


割れのことや乾燥方法の事、仕分けの事。
様々な工夫があって商品になっているという事を、皆さんに知ってもらうために来てもらっていますので、欠点も隠しません。
ネジレや割れは積極的に見てもらいます。

そしてその後に豪華で贅沢な化粧材用の製材地松を見てもらいました。
化粧材用のものは基本的に芯去り、という木の芯を材の中に残さない方法で製材されています。

材木屋と行く森林ツアー2019-5


これを行おうとすると大きな原木が必要でコストもかかるのですが、その分とっても美しい!!
(木口からの写真しかないですが、ちゃんと先程のおうちにも使ってもらっていますので、そのうちご紹介します。汗・・・)

ちょいちょいと地松のアピールと、反対に検討するときの注意事項などを交えながら歩を進め、通常のツアーではなかなかない、一つの製材所に2時間半ほど居るという時間を忘れる視察になりました。
皆さん、地松の美しさの虜になってくれたようです。
まだまだ話足りない部分がたくさんあるものの、その余韻を懇親会という最高の舞台?!に移して更にもりあがり、戸田材木店企画のツアー初日を終えたのでした。

材木屋と行く森林ツアー2019-6



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

私にとっては、進んでいく毎にまるで「テーマパーク」に来ているかの様に、様々な想いと取り組みが散りばめられた場所があり、所有林のほんの一握りの部分しか歩いていないにも関わらず、この山をどのように理解していいのか頭が混乱してしまいました。

驚きの視察 15


しっかりとイメージ通りの杉林業地というところももちろんあるのですが、それでももう、次の世代の広葉樹があったり、それと共に試験的に植林している若木があったり・・・
確立された運営方法と植林をされてはいるものの、その上で更に山の状態や場所によってやり方等を変えておられる。

つまりは、人工林としてそのまま続けていけばあたり前の様に続くであろう状況をよしとするのではなく、もっと先や、違う事に目を向けておられる。
というのも、自然林や天然林があると言っていたように、様々な形の山がある中で他地域で問題視される間伐主伐跡地のことや、単一植生からの遷移のこと、山としての理想的な形と人との共生、そして人の関わる山の将来の形のこと。

驚きの視察 23


それらを全て兼ね備えて、見据えて既に実証されているような感覚。
だから、どの山の部分を見ても新しく魅力的で、先日までいろいろと悩み考え答えとなる形はどのようにすればいいのかを話し合っていた、一つの答えがもう目の前にあるではないか!!
そう感じさせるのです。

テーマごとに、「自然のままの部分」、「お手本人工林の部分」、「人工林の今後の模索部分」などなど・・・そんな状態のテーマパークを巡っている様です。
もちろん、これらがすべて完成形ではなく時代によっても変化はするでしょうし、少しづつ変わっていくものが普通だとすると、それらは完成形で有る筈がないのですが、すくなくとも現在様々なところで迷い試し悩んでいることの答えが既に、ここに凝縮されているような気がしました。

驚きの視察 18

 林業として以外で考えると、単一植生では山の環境としては不足しているとおもわれるのですが、反対に単純に針葉樹と広葉樹の双方があるからいい、というわけでもありません。
暗い森だったとしても、自然の状態で優先的に支配する樹種がいてその樹種にとってはパラダイスな山かもしれません。
そして、その暗い森の支配者が何かの理由で倒れた時、次の樹種の出番が来る。それを待っている種がもしかするとそこにあるかもしれません。

そんな可能性や自然の姿をいろいろな角度から考えることができる山。それがここにありました。

とても冷静に物事を見て考えて、先のことを重視して山を考える山主さんの言葉と行動には、山の産物を扱うものとしてとっても喜ばしくなりました。
嬉しすぎて、どのように感想を伝えていいのかわからなかったですから・・・

最近は、自然の山に人が関わること。そしてそこに住んでいらっしゃるということ。
シンプルな状態でできることをできる範囲でする。
それらの重要性を見失っていたような気がします。

材木屋として何ができるのか。
また考えて是非、再訪したいと思っています。

驚きの視察 20



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

前回丸太の切りおとしを目にした後に、それが伐り出された山の主のところに訪問しました。

代々続く家のことや山のこと、そして変革期のこと。
いろいろとお話を伺っていくうちに、訪問する前に抱いていたイメージの山とはいい意味で全く異なるんだ、という事がわかってきました。
先程見た切りおとし丸太も、この山主さんの山のほんの一部分だったんだという事を・・・

一通りご自宅にてお話を伺い早速山に入らせてもらうことに。
しかし、作業道の入り口に立った時、ちょっと違和感が・・・
あれぇ?!不快なのではなくちょっと違う。何が違うのか・・・
なんかいつもの人工林とは雰囲気が違う。

驚きの視察 9

この風景の何が違和感なのか・・・
その答えは、実はさっきにお話をうかがっていたのですぐに判明。
あぁそうか、先入観だ。自分の中でずっと「杉の人工林に入る」というイメージがあったから、この景色に違和感があったんだ。
それも足元に・・・

驚きの視察 11


お分かりになりますか?
杉の人工林のつもりで入っているのに、道に落ちているのは広葉樹の葉っぱ。
もちろん、杉は常緑針葉樹だから葉っぱは落ちない、と思われるでしょう。
そういう意味ではなくて、こんなに広葉樹が落葉するくらいに生えている、という事です。
杉の人工林なのに。

そうか、うかがっていたのはこれか。
納得しました。
ここは杉の人工林ではありますが、部分的に自然林を残していたり杉の複層林にしていたり、または植生遷移を試しておられたり、人為的な針葉樹と広葉樹の混交林を目指していたり。いや、もうすでにそうなっていたり・・・
もう、見ることろ全てで景色が違い土が違い、そして木が違う。

しかし、同じ山主さんの気持ちを感じる、通じるものがある。

驚きの視察 22


訪問当日はしっかりとした雨が降っていました。
それにもかかわらず、林内がなんとなく明るいと感じるのです。(上の写真は道と谷なので、より開けていますが・・・)
人工林の綺麗なところと、目も当てられないところ。双方を見てきているつもりですが、そのどちらかにわけるともちろん綺麗な方、となるのですがそれだけでは表せないものを持っていて、歩を進めるごとに感激しっぱなしです。



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

さて、旅も終盤にさしかかってきました!(汗)

長期にわたる報告となってしまいましたが、今考えれば相当山まみれの一か月でした。
そして更に、様々な山を見てきた出張月間が最終目的地に到着します。

驚きの視察 7


山が山を覆うように幾重にも重なり合っている山中。
街中から、もうかれこれ60分は車で登ってはいるものの、一台も対向車にすれ違わないところ(汗)。
反対に、林道の狭いところがあるので、対向車が多いと困るのですが、見渡す景色はこのような感じで完全にシャットアウトされた世界の様に感じます。
実は、この山を越えるのですけども、出発地点から一山(正確にはいくつかあるが・・・)超えるまでにかかった時間はなんと150分!2時間半です!!
流石に山道慣れっこ、林道どんとこい!の私でも高速道路のそれとはわけが違い、アップダウンにブレーキング、そして加速するもののブラインドコーナーの先の対向車に毎度神経を使う、そんな2時間半は流石にハードでした。

下りきったところで「相当走っただろう?!」と距離を確認するとなんと!!、45kmしか走っていないではありませんか!!どこかで止まってなかったよな・・・と思うような驚きの結果。
まぁかなり時間に余裕をみていたので、なんとか約束の時間には間に合ったのですが、バイパスやトンネルというもののありがたさを痛感しました。


そんな状況を超えて、ある場所に到着するといきなり目に入ってきたのは立派な切りおとしの丸太。

驚きの視察 8

おぉ・・・期待通り。
目的地の直前にあるということはおそらく、この山で伐り出されたものに違いない!
なかなかのスギを育てておられる・・・
楽しみだなぁ・・・・
そんな気分でした。

しかし、この後私の想像をこえる景色に、この丸太以上に興奮することとなるのでした。
いやぁ、山と林業は奥深い・・・・・・
 



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

もう5月も終わりにさしかかってくるのに、一体いつまで出張してるんだ!と言われそうですが、実際は1泊2日の日程の繰り返しなのですが、ブログ上では遅々として進みませんが、もう少しお付き合いを・・・


記事上では4月も終盤、いよいよ超長期のゴールデンウィークの10連休に差しかかり、世の中がそわそわとしている時期に私はやはり、製材所と山なのであります。
前回の研修の山を離れ、また走ること200km。
最初に訪ねたのは、私がいつも材をお願いしている製材です。
今後の相談や乾燥原板の様子を確認するべく、寄らせてもらいました。


弊社にて定番の高樹齢杉柾無垢フローリングや同じく赤身勝ち浮造りフローリングなどの原板が積んであります。
これでも現在はかなり少ない方。
なんせ天然乾燥で、機械窯に入らないので乾燥時間と場所が必須で、たくさん置いておかないと乾燥が間に合わないので、お見せするのはごく一部。

驚きの視察 4

さらに、この中から再度選別して浮造りフローリングの基準に満たないものは、普及品の埋め節フローリングとして加工されるのだから、浮造り品がどれだけの手間と選別を経ているか、少しはお分かり頂けるでしょうか。
製材されてから乾燥機に入り、出て来るとすぐに商品にできるものと、山で寝転がしておく「葉枯らし」から始まり、製材してからの選別天然乾燥、そしてさらに選別をして養生乾燥、そしてやっと加工して製品になる。
この時間と場所は、如実に価格に反映しますが一生使うフローリングに対して、この差を追及できるのはある意味貴重で贅沢ですが、普及品とはさして驚くような価格差ではありません。

だから、私は「杉の割には高い!」というお言葉を受け止めながら、このスギ材を推しているのです!
もちろん、他のスギ製品とは原木からして違うんですけどね・・・(笑)。

驚きの視察 6


山の事を考えるときに、最初に立ちはだかるのがスギの利用方法でしょう。
写真のスギは、近年では「太いのに価格を高く買ってもらえない」部類のもの。
大きく太いものには価値があると思いたいのですが、市場の需要が求めていないのも一つの理由。

小さな丸太の製材が中心になっていると、大きな丸太は製材できません。小は大を兼ねませんね。
それに、小さな丸太は量を出荷すれば製材用木材にならなくてもお金になるシステムがありますから、なんなら大きな丸太もそちらに出荷した方がお金になることが多いので、本来は巷で言われる「間伐材利用」でイメージする小径木の活用を考えるべきですが、私はそちらを考える為に先ず、安定的に出荷されるも売れにくい貴重な大径木を、価値ある価格にて提供すべく上記の様な製品作りにこだわっています。 


その想いは、次に向かう山でさらに複雑に大きくなるのです・・・・


 
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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

美しい山には美しい水源がある。
川のせせらぎ聞きながらのお弁当は最高に幸せ!!

企画研修会 3


「風の谷のナウシカ」じゃないけれど、こんなに綺麗な水を山の木々や土が私たちのいる街に流してくれているわけですね。
蛇口をひねればいくらでも水が出る生活とはいえ、水から山を考える、というのも一つ山へ関わるきっかけになる、といつも思います。

さて、次に見る場所は植林されたスギやヒノキのある今後の山を考える上で、一つの道となると考えている「単一樹種植林」からの脱却です。
単一樹種の林業や利活用が旺盛ならばいいのですが、やはり現在の山の状況や木材需要をみても、すべてではなくても、少し山の形を考え直す時期に来ていると思われます。
それに前回の様に、樹齢200年以上の木々があったとしても、単一植林でそのもののみを育て続けるには、植え続けなければなりません。
また、人工的な単一林ではなく植生が豊かで自然により近い形の山であるならば、現在の単一樹種を間引いたところに他の樹種を植えるか、実生で植生が変わる環境を作らなければなりません。
これらは言葉ほど簡単なものではないので、時間も労力も自然の力も必要になります。

その為、わかっていてもなかなかその変化に力を注ぐことができていません。
しかし、それを少しづつでもすすめておられる山も見せてもらう事ができました。

企画研修会 5


今はまだ、ヒノキの細い立木が目立つ林内。
しかし、徐々に他の樹木が生えてきています。
特に、本来はヒノキの植林地なのでヒノキを育てるべきところを、「今後、この樹種を活かしたい!」と植林されたヒノキを伐採して、これから育てるべき育成木を決めて作業をされているところに、林業と木材利用の今後を見たような気がしました。

企画研修会 7


木材利用の面からみると、通直で狂いが少なくて色がよくて年輪が細かくて・・・そんな注文がすぐに口をつくところ。
しかし、情熱を持って取り組んでおられてもそうならない山もある。
その土地の産物ですし、植林から手入れもそうそうされていないところだとなおさらです。
だから、今までとは異なる価値観で伐採する、販売する。そういった取り組みも必要で、現にヒノキの穴のあいた原木も「●○用」となってよく売れる、との事でした。
木材としては価値がない、と思われるようなものが・・・です。

人の嗜好は確実に変わっているし、考え方も変化している。
だから、山も山の施業者も材木屋も変わらないといけないんです。
そう思うところです。

ひと足早く方針転換された部分に案内して頂くと、林内ではなく・・・いや林内以上に頭上の景色が違うのです。

企画研修会 9

コナラ等の広葉樹が群生していたり、少し時期は遅かったもののウワミズザクラが綺麗な葉を茂らせていたり。
それに、それらの葉を通して見る雲の無い空はまた格別!!

背後に見えるヒノキやスギの濃い緑色に、出そろっていない若草色の葉が眩しい。そんな感じでした。
山は多様です。
一つのやり方が全てではない。だから、いろんな山に関わっていろんなことを知り、木材の状態も知る。
この山で、針葉樹木材の将来と広葉樹の利活用、そしてそれらの山への関わりを深く考えるきっかけになりました。

しかし、この次に更なる山が私を待っていたのです…
その前に、少し製材に向かいます!



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

さぁ、担当戸田昌志の4月珍道中・・・じゃなかった、出張中の報告の続きを参りましょう。

渡り鳥の上昇気流に乗って(笑。前回末参照)やってきたのは、植林林業の聖地。
樹齢数百年の木々が林立する、ただ開いた口が塞がらない、そんな風景が連なる山です。

BlogPaint


どうです!!
こんな木が道端に・・・それも舗装路ですよ(汗)。
何年生くらい?!200年くらいでしょうか?!
この近くの区画が大体250年生と言われていますから、それに近い位なんでしょう。
別にいつもの巨樹巡りに来ているわけではありませんよ。
もちろん、そこに該当しそうなくらいに立派なものがあるのですが、今回はこんなに立派に成長したものが林業として育てられた結果であること。
つまりは用途があれば伐採対象にもなるということを皆、肌で感じることが一つの目的。
そしてこの巨杉を含めた大径木林業の現在と、その対極として今後材としての活用が見込まれる広葉樹と、その広葉樹を育む山を知る研修に行ったわけです。

所有者さんのあるところの場合においてはいつも通り、ある程度私がシナリオを作りまして現地の事情に詳しく所有者さんに連絡のとれるK氏にアテンドをお願いしました。

先ずは、先程の様な巨杉が生える施業地を歩くのですが、そこにある立木のサイズや切り株のサイズ、そして切り株に残っている年輪の様子など、普段はそんなに気に留める事が無いようなことも、圧倒されるような切り株のサイズとそれを物語る林業の歴史のお話を聞くと異常に特別でいつも自分たちが見ている林業とは何ぞや?!と考えさせられるようになります。

企画研修会 1


私がツアーを企画する時のいつもの手口(笑)ですが、絶対に素晴らしい山や美しい木材ばかりを見せることはありません。
材木屋としては、綺麗で素直で美しい木材と山を見てもらって、購入利用意欲をかきたてるのが本来の商売というものでしょうが、どうもそれができません。
もし、非のうちようのないような素晴らしいものしかないとしても、その素晴らしいものが作られた歴史や関わった人の事などをお話しますが、日本の山や木材産業はそんな理想的なところばかりではありません。
いや、それは非常に稀過ぎるケースでしょう。
むしろ、必ず「光と陰」があるといってもいいのではないでしょうか。

どこかで問題があったり、若しくは目をつぶっている課題があったり・・・
だから、私はいつもそれらを比較できるように考えています。

こんなに良質で立派なスギやヒノキがある、といいたいところですが実際はそうではない場所がすぐ近くにある。
または、木々に責任はないのに施業の仕方等に問題があり、結果とても残念な山と化しているところ。

企画研修会 4


こんな傷も、本当はクマやシカの被害であれば深刻ではあるもののまだ納得できます。
しかし、このような完全に人為的なキズが多く存在するところがあります。

いい加減な伐採や、他の木の事を考えない伐採。
若しくは、伐採というよりも山のことも考えず、根こそぎ搬出することのみを考えた伐り取りのようなやり方。
こんな状態のところが、先の数百年の樹齢の山からほんの1時間もしない場所に存在しています。

はたしてこれは「林業」なんだろうか?!
木を切って搬出して木材か何かに利用する。
その林業と同じ流れですが、内容や先に見えて来るものには大きな隔たりがあります。
ただ、自然を荒らしているだけの様に感じます。

しかし、これも良い作業とそうでないもの、計画的に綺麗に続けられた林業と全く無頓着で林業になってはいないもの。そんな二つを合せ見るから気がつくものです。
普通は山で木を切って搬出していれば林業だと思いますし、それが小径木を含んでいるならば「間伐作業なんだな!」と、ある意味良いイメージを持たれてしまいます。

しかしここは、間伐とかそんなものではありません。
後に残るものは一体・・・と悲しくなるような現実のみ、なのです。


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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

前回お伝えした興奮の源である「天然林のおくりものたち」。

目の前に、数百年かけて育ってきた原木の木目が見えているだけで興奮してしまうのですが、今回お声かけ頂いた目的は、私を喜ばせてくれることではなく(それもあったはず・・・)彼らを活用できる方法を考えること、なのです。

というのは、彼らは伐採されたのではないのです。
わざわざ天然林を切り開いているのではなく、ある事情があって様々な状態でここに届いているのです。

天然林材 8

そんな彼らは私が興奮するように、素晴らしく木目がよくて美しい木々なのですが、今回の「総集編  廚砲童てもらった様に、「長さが短い、大きな割れがある、節が多い、腐朽している部分がある、天然高齢木ゆえ材幅が小さい」など、通常の針葉樹商品の感覚では商品とならないようなものがほとんどなのです。

それが問題なのです。だから私が出向いているのです。

山ほど積み上げられた天然林からの数百年の木々も、製材品規格として考えると建築下地などに用いる一般材にも満たないような状態です。
その上、あちこちにある割れと腐朽ヶ所が、「同一寸法、同一規格」での製品づくりを完全に阻んでいます。

しかし、初めから規格建築材にする予定は有りません。
事情があって集められた貴重な天然林材です。無駄にするわけにはいかないのです。
私を含め、だれかが使う事が無いとこんなに貴重な材が保管出来ずに処分されてしまうのです。
木材が好きであればもちろん、それ以上に木材としての価値がわかる人ならばなおさら、活用せずにはいられない材料であることが分かると思います。


特に、見て頂いているような木目の細かな木材というのは、建築用途では銘木として一部分に使われますが、やはり規格寸法として揃わなければ販売が難しいものです。
だから今回は、建築用としてももちろんですがそれ以上に大切な用途である、小物製作や家具・建具、大量生産ではないこだわりの木のものづくりへの材料供給ができないかと、模索するところです。

広葉樹の様に特殊な色や木目ではないけれど、処分されてしまうかもしれないものの中に、こんなに美しい材が含まれているのです。

天然林材 5


現在ではよほどのことが無い限り、手に届くことの少なくなりつつある貴重な天然林材。
大きく大量ではないけれど、少しづつ製作している人たちには少量ずつ届けることができるはず。
そして、そうすることによって私と出逢うことになった彼らが、数百年育った命の最終的な産物としての木材製品に生まれ変わってくれるのであれば、活用できる人たちにこの材たちを紹介したい。
そんな気持ちでいっぱいなのです。

ただ単に材に萌えているだけではなく、これほどの木材たちを待ち望んでいる人たちに届けることができるのではないかという希望に燃えています。

材にすることが出来次第、また紹介することになりますので、是非「こんなことに使いたいよ!」とか「こんな感じで活かしたい!」というお声を待っています。
こんな寸法が欲しい!には、なかなかお応えしづらいかもしれませんが、皆さんと一緒に天然林材の活用を進めていきたいと思います!!!



さぁて、次の出張に向かいます。
上昇気流をつかまえる渡り鳥の様に、軽やかにとんでいけるといいのですが、自車移動に少々疲労がたまってきています(汗)・・・

天然林材 4



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

私が興奮する理由。
そして800kmの往復をこなしても、見に行く理由。

それは、彼ら樹齢数百年の「天然林」産出の原木たちがいるからです。

天然林材 9


彼の名は「ネズコ」。
黒いヒノキ、とも言われる場合もあり、海外の近縁種では米杉(ベイスギ)と呼ばれたりする樹種です。
銘木天井板や一部の用途に突出しているために、材としての流通はほとんどない樹種ですが、そのネズコも、このように「一体、樹齢は何年?!」と、数えることのできないほどに細かい「糸柾(いとまさ)」を形成する半割丸太をみながら、材に問いかけたくなるのですが、こんなものは、植林では生まれてはこないでしょう。


そう、目の前にある彼らはすべて天然林出身なのです。
つまり、人の手が加わっていない森から生まれている、ということ。

もちろん、植林を否定するものではありません。
そうではなく、違いがあり特徴がある、ということです。
人が生み出すことが難しい、自然の産物として数百年かけて生まれたものが目の前にあるという現実。
それに興奮しているわけです。


天然林材 6


通常であれば、製材した「落ち」であるこのような材であっても、材木屋としては「美しすぎて」このまま処分されてしまうとか、燃やされてしまうということには耐えられないわけであり、乾燥用の重しにされている材にすら興奮を覚えるのです!!


しかし、これらを見て興奮しているだけではいつもどおり(?!)趣味の世界を出ないわけですが、何度も言いますが往復800kmの道のりを行っているわけですから、興奮するだけでは帰れないわけです。
ちゃんとここから仕事につなげるのです。
そのための出張なんですからね・・・と、自分にも言い聞かせながらもテンション上がりっぱなしの私。

果たして仕事としてつないでいくことができるのか・・・・
いや、つないでいかねばなりませんので次回のPRを頑張らねばいけません・・・(汗)。


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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

さてさて、往復800kmの道のりがあっても向かった先。
そこにあったものはこんな材でした。

天然林材 1

前回製材される前の状態の原木です。

さぁ、これを見たらいよいよわからなくなってきませんか?!
前回言った通り、割れてるし小径木だし・・・
これらは一部分ですが、うずたかく積まれている原木の中からセレクトしていき、製材するとこんなものができるのです。
そして、私のお目当てはこれなのです。

天然林材 8


意味がおわかりでしょうか。

写真の原木は、直径わずか16cmほど。
なんだ、めちゃくちゃちっさいじゃないか!!こんなの製材してどうするの?!
なんとか105mm角の柱くらいは使えるかもしれないけど、わざわざそのために800km走っていくの?!

そう思ってもらえればうれしいです(笑)。

こんなもの、とおもわれるもののために出張を繰り返しているのです。アホなことをしている。それが正しい答えかも知れません。
しかし、お気づきだろうか。
私の人差し指ほどの幅しかない、この原木の木目を・・・・


実はセレクトしている原木というのは、こんな「直径16cmで樹齢100年以上」という、普通ではなかなかありえないものばかりなのです!!
わかるでしょうか、この意味が・・・

上の写真、私が指をおいている材の左にも丸太がありますが、それは写真の焦点が合っていなくても年輪が数えられるほどに目立っています。
もちろん、色の差もありますがほぼ同じ大きさの原木ながらも、成長スピードの違いから、60年以上右の原木の方が樹齢を重ねているのです。


木材においては、木目が細かいほうが素直だし美しい木目が形成されるので好まれてきましたが、近年ではなかなかそういったものを見かける機会が減りました。
植林された成長の良いスギやヒノキを見る機会の方が増えたこともありますが、銘木として出荷製材されるものを見る機会が減ったこともあるでしょう。
それに、林業の聖地である奈良県の吉野地方でも、大径木での木目の詰まった良材は産出されますが、これほどの小径木で木目の細かいものは、そうはありません。

天然林材 2

これも、直径でいうと24cmほど。

しかし、中央の年輪はなんとか数えることができますが、端にいくともう判別が不可能。
つまり、一年での成長量が1mmにも満たないようなスピードということです。
わかりますか?一年で1mmも太くならないのですよ?!(年輪幅で)

こんな丸太を製材すると、先の様な人差し指ほどの木目が美しい木が生まれる、というわけです。


私の興奮がつたわるでしょうか・・・
いや、伝えきれません。
こんな見事な材を見るのは久しぶりです。

在庫している材の中にはもちろん、こんなものもありますが、それはずっと以前に製材されたものや、現在ではなかなか入手できないようなものばかり。
そう、屋久杉や木曽桧のような、そんなイメージです。

そんな原木が目の前にゴロゴロと・・・・
興奮せざるを得ませんよね?!



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担当の一か月の出来事、総集編(汗) 

さて、世の中は史上最長の10連休の終盤に差し掛かっていますが、今年の私はこのお休みの間に怒涛の出張月間であった4月のおさらいをしておかなければなりません(汗)。

天然林材 3


今年の4月は異常な暑さ。
お花見シーズンに20℃を超える暑さという、地球がおかしいのでは?!と心配するような状況でしたがさすがは雪男の私。
出張3日前から積雪するという、スタッドレスに戻すべきか否か?!と悩むほどの天候が迫るも、なんとかラジアルタイヤで出発。
写真のように、清々しい緑と対比するように残雪(いや、新雪か?!)が映える地に向かいました。

雪が残る山と、道路沿いにはソメイヨシノのピンクの花との対比もまた気持ちがいいものです。
そんななか、向かった目的地は山でもなく通常の製材所でもありません。


天然林材 7


長さが不揃いで節まみれ。
特に変わった木材でもなさそう。
私と比較しても、特段に太い丸太ではないことが分かります。

しかし、これを見るためにはるばる片道400km弱走ってきています(汗)。
近年、比較的小径木である広葉樹丸太から、建築用の木材を製材するという取り組みをしているのですが、写真はそれでもありません。
完全に針葉樹。
えぇ?!針葉樹でこんなに短い丸太で節があって傷もあって、木口は割れだらけ・・・
いったいこれ、何をするの?!


そうです、普通はそうなんです。
といいますか、今まではこれは想像のとおり、使い物にならない(もちろん建築用材には)ものとなってしまうものでした。
いや、今でもそうなりつつあるのです。

そこにお声をかけて頂いたわけですが、どうしてわざわざ針葉樹丸太の節まみれの割れありの長さの短い材を見に行くのか?!
はい、他の材木屋さんではアホらしくてやってられない、儲からないものを扱う変わった材木屋だから・・・
ほとんど正解です(笑)。


今の世の中、市場でも近隣の山でも、そしてどの製材所でも、針葉樹製材品はあふれるほど出回っているはず。
それでも、往復800kmの道のりを移動してまで見に行くべき針葉樹とはいったい?!!・・・

その正体、次回に明らかにしていきましょうぞ!!



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材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編!! 

今回のプチツアーは、少人数だからこそ出来た企画です。

本来人数がおおければ、私がタイムキーパーになり現地の人達に説明をしてもらって、時間になったら移動する、ということを繰り返すところですが、組んでいる予定時間も大まかなもので、じっくりと過ごすところはじっくりと、聞きたいことは聞いておく、といったことができたのではないかと思います。

山を見る、ということにはいろんな意味があると思いますが、山で施業するのではなく木材を扱う私だからこその視点でお話ができること。

ツアー18


そして、訪問地だけではない他の地域での事やその違いを、その場で同時情報として得ることができること。
今回の大きな隠しテーマであった「林業地の過去・現在と未来。そして取り組みの違いによる木材の違い」を、感じてもらえたのではなかろうか、と思っています。
お伝えしたいことが多すぎて、情報過多な部分もあったとは思うのですが、基本的な事も含めて木材も森林も林業も、多くの情報と知識が必要とされます。
その情報すべてが散在していて、集めて咀嚼して理解するのがとても大変なのです。
だって、山の人に建築や木材となった時の性質を聞いても分からないし、街で木材しか扱わない立場の人は、林業や山の事の本当の事情はわからない。
情報が一元的ではないことと、きちんと翻訳して伝えられる人がいない(機会がない)からです。
それらをすべて網羅するのはとても大変ですが、知ろうとすることはとても大切です。
私がそれらの情報を得るのに、とっても永い時間と労力を必要とした(今でも途上・・・)ことを考えれば、「知りたい、学びたい、取り組みたい!」と思っている方には、できるだけ平易に素早く、わかりやすく伝えていきたいのです。

伐採や他の企画ツアーでも同じことですが、伝えていくことの大切さを近年とても強く感じているからです。

ツアー22


もちろん、今回参加のメンバーは(来られなかった方も含め)皆さん、とっても勉強熱心でこれからの事を真剣に考えている人たちです。
だって、宿泊込みで2日間も仕事を休んで、材料のことではなくその元となるものを知ろうと集まってくれるのですから。
当然その分、木材コーディネーターである材木屋の自分にしかできない内容でお連れしているんですけども・・・
そういう意味ではいつ売れるのか、若しくは商品としてのつながりができるのかもわからない様な状態でアテンドするこの材木屋も、相当熱心だとおもいますけど(笑)・・・


仕上げに、こちらも普段皆さんはいくことない原木市場をご案内。

ツアー20


うわぁ・・・この桧。大きい節あるけども元気そうやし、木目も綺麗。えぇなぁ!!
ってな感じです。
辺材も綺麗だし。
というようなことを、原木市場でみていきます。
現地の製材の人がどんなことを見るか、とか自分ならこれよりもこっちを買う、とかそんな話を交えて大量に並んだ原木を鑑賞しました。
もちろん、ここでも事前に見た山の情報は生きてきます。
そうか、これはこんなかんじだったかな?!とかね。

限られた時間でしたが、木材の流通の一通りを見て来ることができました。
今回はメンバーといくことで、自分だけでは気がつかなかったことも含めいろいろと楽しいこともありました。
そうです、私が一番楽しんでいましたね。確実に。
いいんです、いつもそれが目的・・・基、楽しいと感じてもらえるツアーは、自分も楽しいと思えるものでないといけない、それをモットーに取り組んでおります。(本当に・・・)
そういう観点からすると、大満足のツアーであったと思いますよ。

交流を通じて、山側もいろいろな事を吸収してもらったと思いますし、参加メンバーにも喜んでもらえたことと思います。
今回の地は、森林セラピーを行っているほどの山があるところ。

しかし、私たちにはセラピーがなくても十分に刺激的で魅力的で楽しいツアーになりましたとさ・・・


さぁ、メンバーのみなさん!新しい木材活用を探る夜明けぜよ!!

ツアーの朝

 
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材木屋と行く森林ツアー 2018山陰編!! 

通常、材木屋が紹介したいとすれば本来はこちら。製材所でしょう。

私の様な街の材木屋さんは、ほとんどの場合は丸太を仕入れているのではなく、既に製材をされて四角くなった「木材」を仕入れている場合が多いので、前回までの様に、丸太を見に行くということは非常に稀です。
だから、私は行っているんですけども・・・

もちろん、材木屋がもっとも扱い易い商品となったものを見ることができる製材にいけば、大工さんも設計者も、物件の完成具合が想像できてよいと思いますが、商品を紹介するだけであれば、商社さんの方が上手ですし建材メーカーさんのほうがとっても綺麗にプレゼンされますから、私がする必要はありません。

ということで、普通ではない製材所見学をします(笑)。

ツアー14


これはどんなことをしているのか、どのような用途か。
もちろん、そのような質問もあるのですが、製材所の特徴や取り組み、そして大切なことである「どのようにものづくりをされているか」という事を交えながら、実際の商品となる過程や、商品を生み出す機械、そして木材製品そのものをみることで、バラバラだった情報がひとつになって、「こういった木材をこのようにつかえばいいのか」や、「これができれば、こんなことができないかしら?!」というような発見や気づきにつながると思っています。

それに加えて、立木での「欠点」と言われる部分を知ってもらうことで、木材になった時の表情の違いにも理解が生まれますしね!

それを感じてもらうためにも、最初に立木と山を見てもらうことは大切で、どのように育って伐り出し、どんな状態だからどのような丸太からこんな木がきるんだ、という事を整理できれば自ずと、自分が欲しい木材の形が少しづつ見えてくるような気がしませんか?!

ツアー13


製材所で製品を見ることで、雰囲気はわかるとは思いますが、無垢の木材はその一部分だけでは全ての情報を把握することができません。
その為に、「違い」を知っておくことで自分なりの判断基準が生まれます。
その道筋を立てやすくするのが私の役割で、出来上がった製品のスペックだけを上手に論じるのではなく、言葉はヘタクソかもしれませんが、商品となる木材のそれぞれの違いや見るべきポイントを交えながら、製造の過程をみられるということは、なかなか無いことだと思います。

そこに、わざわざ旅行ツアーではない、「材木屋と行く森林ツアー」の意味があるのです!!(と信じています。)
山の事から製材の事、そして木材そのものを通した建築の事まで・・・
つながりを持って伝えていける、それが木材コーディネーターである私の仕事です。

ツアー15
 


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