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本物の無垢木材

すすめる理由のある木材、大阪府産材のお話 

色々な地域の材や、稀少でとても美しい材などを紹介してきた私が、ここにきて急に何故大阪府産の木材を強調するのか・・・

それは、今までの偏見がとけたこととそこにいる人と環境が原因です。

偏見、については前回の写真の通り。
こんな材料出来るはずがない、いやそもそも林業としてそんな材が出来ていないのだろう、そんな思い込み。
いやはやお恥ずかしや。
皆さんもご存知の通り、現在の日本の山の多くは杉と桧の植林木が大きく育っています。(育ちの悪いところもありますが・・・)
どの地域もその植林木を活用するために、様々な商品やものつくりをされていますが、木材からできるわけですから「商品が違う」だけではなく、その素材となる木材自体も異なって当たり前。

すくすくと育って木目の大きなものもあれば、70年ほどたっていてもこれくらいなのか?!と言うくらいに太さの控えめなものもあります。
それは、産地ごとの育て方の違いや気候風土の違いもあるのですが、やはり植林材ですから人の手による影響はとても大きいもので、どの様な木材を生産しよう、どの様な山にしていこうという考えによって、大きな違いが生まれるのです。

では、私が誤解を解くきっかけとなったものは何だったのか。それはこれです。

大阪府産 ヒノキ6

普通の桧の切り株です。

何が言いたいのかというと、切り株から一目瞭然でわかる情報の一つである、年輪の状態。
それがとても良い。
特別優良木ばかりを生産することが目標ではなかったとしても、普通にこの様な桧が生きているのが大阪の山だったのです。

その秘密は「密植(みっしょく)」という、たくさんの苗木を植えて競争させながら適宜間伐をし、年輪の美しい整った木を育てる方法を守ってきたからです。
だから、山に行っても立木は意外と細いのです。
育つ環境が厳しかったんでしょうね。

あ、もちろん大阪府産材全てがこの様に良いわけではないのです。
やはり山主さんや育ててきた方によっても、土地によっても異なりますから今お伝えしているのは、私がずっと通っている産地のお話。

実は、その産地の山主さんは自分の山を自分で伐採している方。
難しい言葉で「自伐林家(じばつりんか)」さん。
そんな人もなかなか珍しいのですが、その上珍しいのは更に製材までして木材業もされているというから、すごいのです。
更に関心する点は他にもあるのですが、優良な原木が山にあっても伐採して搬出、そして製材するのはすべて全く異なる人が担うのが普通です。

それを全て同じところで出来るというのは、想像以上に大きなメリットなんです。
だって、欲しい立木を山主さんに伐ってもらって、そしてそれを大切に製材してくれる。こんな有難いお話は無いですよ。
もちろん、写真の様な良質な桧です。
(杉もあります。)


そんなだから、山へのツアーなんかも受け入れてもらえますし、ガイドではなく山主さん本人からその土地と山の話を聞けるというのは大きなポイントだと思います。

大阪府産 ヒノキ3

(人間と比べて、大きさがわかりますよね。)

今は丁度、山が清々しい季節。
暑いはずなのに暑さを感じにくい、また爽やかな木々の香りが感じられる「森林セラピー」にはもってこいの時期。
そんな大阪の山に入って、木材となる前の木々を見る事が出来ます。
もちろん、木材にしてもらうこともできる。

なんか、新鮮な魚を漁師さんにさばいてもらう!ってな感じでしょうか(笑)。

木材が良質なだけではないんです。漁師さん(笑)、もとっても素晴らしいんです。
山を、地元を、木を愛して地域を大切にしてこられた山主さん。
私の面倒くさい依頼にも応えてくれる有難い存在でもあります。
やはり最終的には人とのつき合いです。木も山も地元も愛する人が育てた木を使えるなんて、嬉しいではありませんか。


市場に整然と並ぶ木材も良いですが、山に生きている時を知っている木が自分の家の一部分として支えてくれるという感動。
大黒柱やモニュメント柱、もちろん構造部材一式というものも可能です。
こんな素晴らしい材を使わないなんてもったいない。
「すすめる理由のある」大阪府産材。

不定期ですが、森林ツアーも行っています。
特に大阪にお住まいの皆さん。地元の山、行ってみませんか?
もちろん、建築部材ご検討の方大歓迎(笑)。


大阪府産 ヒノキ7

節の無い綺麗なものも、特徴的なふしのあるものも一杯あります。
単なる桧、ではなくおすすめできる桧。
こんな身近にあったのです。

大阪の木材をご希望の方、市場材ではないので納材までの時間は必要ではありますが、大切にされてきた山主さんの大阪府産材、是非体験してみてください。



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すすめる理由のある木材、大阪府産材のお話 

弊社記事をご覧いただいている皆さんのお住まいの都道府県には、山がありますか?!
こんな聞き方をすると、「山ぐらいあるわ!」とお応えがきそうですが、私の居る大阪府も「山はある」んです。
しかし、大阪で木材業をしていても大阪産の木材というものの流通は、皆無に近かったのです。

その理由は何なのか?!
一つに絞ることは非常に難しいのですが、大きな理由の一つは業として成り立つほどの生産ができない(していない)ということと、林業県のように「山から定期定量の出材」が無いから、ということでしょうか。

先に、皆無に近い、といいましたが実は全く無いわけではないのです。
ですが、木材としての流通量としては非常に少ないということです。
それを何故、わざわざここでとりあげるのか?!
それには、御題目の「すすめる理由のある木材」だから、です。


弊社記事をご覧いただいていれば、「桧はどこで生えても同じ」や「杉といえばどれも同じ」とは思っておられないと思います。
だからこそ、木材を生産しているイメージの無い大阪府の山から出る木材は、品質があまり良くないのではないか?!という考えになってはいませんか?!

はい、ゴメンナサイ。それ、私です。

古い材木屋サンの意識が頭にあるので、先日の天竜もそうですが「有名林業地」以外の木材は、そんなに質が良くないもの、という感覚で見てしまっているのです。
しかし、実は違います。
大阪は違います。否、少なくとも私がここ数年通っている大阪の山は違います。

大袈裟な例を出しますと、こんなのもできます。

大阪府産 ヒノキ1

普通、こんなのが欲しい時は今までの私なら、「吉野にあるだろう。」という考えになってしまいます。
大阪府は周辺を優秀な林業地に囲まれています。
吉野を代表とする奈良県、広大な森林蓄積と製材所のバリエーションを持つ兵庫県、そして奥深い山が続く霊山の和歌山県、そして林業学校もあり伝統ある京都府です。
だから、わざわざ大阪の山で探そうと思わないし、大阪の山からできるとも思わない。
それに、たまたまあったとしても質が劣ると考えてしまっています。
罪なものですね・・・

しかし、写真の材は私の通う大阪の山から産出された無節の桧の厚盤です。
もちろん、こんなのばかりではないですが、こんなものもできるなんて思っていもいないですよね。
木材や産地に詳しくなればなるほど。

ココで一つ、こんなことの出来る大阪の山の事。
ちょっとお話しておこうかと思います。

大阪府産 ヒノキ2


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見まがう木目と色合い 〜チークプレミア E-111 無垢フローリング〜

そうです!!
コイツは、妖怪不祥事案件でいうところのいわゆる「こんな良い木をみると、ワクワクしてつい買っちゃうことってあるよねぇ〜」を引き起こす妖怪でウィす!!

おそらく私にも「妖怪ウォッチ」があれば、そんな妖怪がきっとそばに見えるに違いありません。
(いや、妖怪ウォッチの放送が終わってしまったことが淋しいこの頃・・・)


さて、結局どこに行っても同じ様な「不祥事案件」が出てしまう私ですが、今回紹介する「チークプレミア無垢フローリング」は、初めて見た時はちょっと驚きました。
見た瞬間に、ワクワクを引き起こす妖怪に取りつかれてしまいました。
それがこちら。

チークプレミア E-111 


この写真を見ただけではわからないと思います。
いや、現在流通する一般的なチークの事を知っている木材関係の方その理由の一つは木目です。

以前、ミャンマーチーク(昔はビルマチークと言ってた。)が流通していた時は、チークは大人しい木目と落ち着いた赤茶色い色合いで、オークとは違う人気があり無垢フローリングの定番中の定番でした。
本当に、こだわった高級住宅にはチークかカリンの無垢フローリングが定石でしたから、当方でも結構な在庫をしていたものです。
しかし、資源量の関係もあり良質なミャンマーチークの輸出が難しくなり、現在ではこれほどしっかりと木目を確認できるチーク材を見ることは少なくなりました。


チークプレミア E-111 


だからこそ、驚いたのです。
もちろん、良質な原木ばかりを伐採すれば不可能ではないでしょうが、現在の森林状況からいえばそんなことできるはずもないので、冒頭の驚きがあるのです。
ミャンマーチークを御存じの方には、若干物足りない、と感じるかもしれませんがこれが安定供給できる森林からのみ生産されている、としたらそれはとても価値があるものだとは思いませんか?
良質材ばかりを求めてむやみに貴重な資源ばかりを伐採していくのではなく、きちんと管理された地域で安定的に確保できる材から厳選する事でうまれるもの。
これは、とっても大きなポイントです。

もちろん自然の産物ですし、同じ様に細かな木目ばかりを揃える、ということだけに主眼を置いているわけではないので、色の差や木目の差は当然あるのですが、環境負荷なく安定供給出来る素材であるということと両立出来ていることが、驚きのポイントでもあったのです。

チークプレミア E-111 


いや、本当のところは多少木目が粗くても、均質でなくてもいいのです。
それに、木目が粗かったり色合いの薄いチークが悪いわけではありません。弊社でも貴重な「一枚物」を産する地域の物には、グレードによって白い部分を多く含んでいたり、木目があらいものも含まれていたりします。

しかし、現在流通している「チーク」と呼ばれる中には、私がチークとして紹介したいものが少なかったのです。
それは、以前に黒檀の材料を加工していた時の記事にも書いたとおり、チークのフローリングは塗装品の流通が殆どだということ。
それは、「チークといえば茶褐色!」という外観イメージが定着しているため、色の薄いものや白太の多いものは着色して出荷する必要があるのが一因です。

その着色の為に塗装されたものに、ウレタン塗装を重ねたものが一般品。
しかし、それでは折角のチークを味わえない!
そうです。もう一つ、「ワクワクさせる妖怪」が出てくる原因はその「色合い」です。

チークプレミア E-111 


ぱっとみると、あぁチークやね、ってな感じですが、無塗装の状態でこれです。
もちろん、色の薄い部分もあったりはしますが、十分チークしてます。
しかしながら、木目にしろ色合いにしろ、何故そんなに強調するのかという理由は以下の写真で比べればわかると思います。

先ずは一般的な着色塗装品チーク。


チークプレミア E-111 

表面(写真上側)は赤茶色に塗られていますが、木口から見ると白色の部分がよくわかります。
それに、不明瞭ではありますが年輪を数えてみると・・・
1.2.3.......
むむ?!
フローリング幅120mmに数年?!
なかなか旺盛に成長した様子です(汗)。



そしてこちらはチークプレミア。

チークプレミア E-111 


おおおっ・・・
自分で撮影しておきながらも、今見てみると大袈裟な位違いますが、年輪の数と色合いの差、見てください。

全部が全部、こんなものばかりではないのですが、これくらいのものが入っているということです。
もちろん、もっと色の薄いものもあり、さきほどの様ではないにしろ年輪の粗いものもあります。
が、木口のこの色を見てもらうと違いは一目瞭然。
(ただし、表情の差がありますので、記事末にある表情の違いを参照してくださいね!!)

自分でもちょっと差があり過ぎな気もしますが、同じ樹種かと思うくらいに違いがあるものなのですね。
なので、できるだけ無塗装でちゃんとチークの顔の見える材をおすすめしたい!という事でのチークプレミアの御紹介になっているのです。

チークプレミア E-111 


左手、着色塗装品
右手、チークプレミア無塗装品


さて、チークについては今までも色々なところで記事にしてきましたが、その耐久性やオークなどとは一味違う木目、そして他の木材には無い色合いの美しさなど、様々な特徴があります。

しかし色合いや木目、といっても重視するのはどれだけ色が濃いかや木目がはっきりしているか?!というだけのものではないんです。
チークを感じられる色合いに、無塗装だからこそ感じられるチークの特有の質感があるからです!

そう、無塗装のチークの質感、それは何といっても「蝋(ろう)のような触感」。


「蝋の様な触感」で萌える私もおかしいのですが、流通する木材でこんな感触をもっているのは、リグナムバイタとチーク位ではないでしょうか。
屋外デッキなどに使われるイペなども、しっとりとした質感はあるものの、それとは違いますし、脂分という意味では松などのコッテリネットリと粘着性のあるイメージとも異なる、本当に特有のものです。

これがあるからこそ仕上がりが美しく、水にも強くそして経年変化の木目も美しくなるのです。
その感触を楽しんでもらえるのが、このチークプレミアE-111の最大の特徴なのです!!!

チークプレミア E-111 


といっても、文章では伝わりません(汗)・・・

しかし、木材をよくご存じの業界の方はこのチークプレミアの写真を見ただけで、「こんなチークのフローリング、今まだ作れるの?!」という声を頂きました。
実際に、私も最初見た時そう思いました。

もちろん、現在でも保管されていたチークやその他の樹種が市場に出てくることはありますが、今回はそのような「古き良き時代の物の掘り出し物」ではありません。
現在、伐採製作出来る原木から作られているのです。

それを無塗装で使える贅沢・・・

弊社では、チークプレミアの他にもネシアンチーク幅広無垢フローリングをラインナップしていますが、ネシアンチークフローリングフローリングには、各表情ごとにしっかりとグレーディングされた「幅広一枚物」と「幅広UNI」を担ってもらっています。

チークプレミアは90mm幅、ネシアンチークは130mmと150mmという幅広が主役。
どちらも安定供給でき、しっかりとグレーディングをされた「スッピンの!」チーク材です。
もちろん、オイル塗装を施せば一層表情と色合いが豊かになること間違いなしです。

チークプレミア E-111 


厳選された材料ですので、一度に多く供給することができません。
予算や用途、雰囲気にあわせてネシアンチークともども、「高級材、ザ・チーク!」を是非味わっていただきたいと思います。



プルミエグレード貼上りイメージ

チークプレミア E-111 



・弊社へのお問い合わせはこちらから。
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)



チークプレミア E-111 無垢フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×90×1820

・形状

UNI

・エンドマッチあり

・品番と価格

PT-21P UNI 無塗装 15×90×1820 プルミエ
¥17,280(税込)/10枚入り(1.63屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。
特に、チークは稀少な材ですので、在庫は都度確認下さい。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

色合いの差 1

チークプレミア E-111 


色合いの差 2

チークプレミア E-111 


材の有効活用のため、実部分に若干の寸法切れが含まれることがあります。

チークプレミア E-111 

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リフリーオーク(楢・ナラ)・リフリーバーチ(樺・カバ)(低光沢塗装無垢フローリング)に床暖房向けを追加

無垢フローリングを検討し始めると、最初かその次位に迷うことになる「塗装」。
通常の材木屋であれば、塗装品しか扱いがないですから、お客様への提案も自ずと塗装品になるのですが、弊社の様に無塗装やオイル塗装、そしてウレタン塗装や着色仕上げも扱っている場合は、結構毎回迷われる方が多いのです。

もちろん、最初からオイル塗装や無塗装で天然無垢の質感を楽しみたい!という方は問題ないのですが、それでも、その無垢フローリングの美しさを長持ちさせたい!、もしくは子供がいるので汚されるのが心配、という心配はなくなることはありません。

無垢の木材だから、必ず汚れませんとか傷がつきません、なんてことは言えませんが少しでも軽減もしくは、予防できる方法を提案したいと思います。
そこでお勧めするのが以前に紹介している低光沢ウレタン塗装リフリー(楢・ナラ)オーク低光沢ウレタン塗装無垢フローリングリフリー(樺・カバ)バーチです。

リフリーオーク床暖房向け14


ウレタン塗装独特の「眩しい光の反射」を抑える低光沢塗装仕上げ。
もちろん、それにより木目も綺麗に見えるのも大きな特徴。

リフリーオーク床暖房向け13


そして、塗装されていることの一番のメリットはやはり「防汚性」。
一番最初に書いた「汚れ」に関する心配事が、大きく軽減されます。
塗膜、もしくはオイル成分が汚れを木材表面から遠ざけて付着を防ぎます。

無塗装であればすぐにシミになってしまうような、醤油でも問題なく拭き取ることが可能なのは、以前実験の通り。

リフリーオーク床暖房向け12


その防汚性と無垢材の風合いを損なわない外観から支持されている、低光沢塗装のリフリーオークとリフリーバーチに今回、待望の床暖房向け商品を追加しました。

これにより、無垢材を使ううえでの懸念とされていた「汚れ」と「床暖房への対応」という悩みを両立しながら解決することが出来ます。
もちろん、風合いもできうる限り無垢材そのままに近づけていますので、一見するとオイル塗装なのかな?と思ってしまう仕上がりです。

特に、小さなお子さんのおられる場合や、家事での汚れが心配になる奥様やご主人で、無塗装やオイル塗装では心配だけど普通のウレタン塗装では、せっかくの無垢材の雰囲気が感じられない・・・とお悩みのあなた!
一度、弊社ショールームにてリフリーシリーズの質感を感じてもらいたいものです。
詳しくは、下記の各リフリーシリーズフローリング紹介を見てくださいね。


次回は早速、床暖房向けと通常品の貼り分け仕上げをしていただいたお宅の施工完成の様子をお伝えしたいと思います。


・低光沢ウレタン塗装無垢フローリング リフリーオーク(楢・ナラ)はこちらから
・低光沢ウレタン塗装無垢フローリング リフリーバーチ(樺・カバ)はこちらから
・リフリーオーク 床暖房向け、通常品貼り分け施工例 M市現場はこちらから

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・そのほかの無垢フローリングラインナップの記事はこちらから
・弊社へのお問い合わせはこちらから


リフリーオーク床暖房向け15


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13年後のハードウッドデッキ材

急激に温かくなった2018年春。
気候が良くなってくると、寒いからと控えていた建築工事のほうでも少しづつ、動きが出てくるものですが、実際の気候には関係ないものの、温かくなると使いたくなる場所を綺麗にしておこう!という気持ちはでてくるようで・・・

近日続けて納品予定の木材の中に、「ハードウッド材のデッキ」があります。
ハードウッド材というのは、デッキ材の場合は一般的にいうと「硬くて耐久性の高い木材」を指します。
広葉樹も、針葉樹と対比してハードウッドと言いますが、それとは別。
主に、南半球や熱帯性気候の地方の木材の中で、非常に硬質であったり樹脂を多く含んでいたりして、屋外使用においても腐朽のスピードの緩やかなものです。
全てに触れると、非常にお話がながくなるので割愛しますが、代表的には「バツイペ・ウリン・マニルカラ」等々があります。
それぞれの樹種について触れていくのは次の機会にして、今回は材木屋サンがすすめる「腐りにくい木材」は、どれくらい腐りにくいのか?!の写真を見てもらおうと思います。

屋外のデッキというのは、とてもイメージ的にはいいものの実際は施工に意外と費用がかかるので、材料を安く済ませるケースが多く見られます。
よくあるのが、どこでも入手できる白っぽい木材に塗装をしているケース。
この場合は、手入れをきちんとしていれば、ある程度の年月使い続けることができますが、どうしても面倒な手入れを怠ると、数年うちにすぐに腐って原型をとどめなくなってしまいます。
その為、上記のハードウッドと言われる木材があるわけですが、もちろん、若干お高い・・・
では、その価格差の分耐久性は高いのか?!そう思うあなた!
今回は、高耐久の代名詞「ウリン材」の新品とその13年後を見てみる事にしましょう。

デッキ

綺麗な赤茶色。
施工仕立てです。
この色合いと風合いが一体どうなるのか。

13年後です。

デッキ8


ちょっとアングルは異なりますが、同じデッキ材の劣化の様子です。
これは、無塗装の状態ですので、正味木材の性質だけでどれ位の劣化になるのかというのがみてとれると思います。
色合いがシルバーグレイに変化しているのは、木材全てに共通するところ。
通常は、最も劣化が早くなるであろうと思われる木口部分も、腐朽などはみられませんし、劣化するとよく見られる「角が無くなって、木部が丸くなってくる」という様な事もありません。
強いて言うならば、ビスの方が早く劣化している様子・・・

もちろん、割れが入っていたり「ささくれ」があったりしますが、耐久性という意味では13年経過しても腐朽はありません。

デッキ4


木材は、入手した当初から経年変化が始まります。
無垢フローリングでも同じことですが、色合いの変化や表情の変化はお客様にはなかなかわかりづらいところ。
今回はちょっと極端な例ですが、屋外使用の木材がどの様に変化するのかを見てもらいました。

これを考えると、一般的な安価な木材を10年未満で劣化交換するとなると、書記と同じ木材費と再施工費(解体費とも)がかかりますので、初期の木材費は少し高くなるかもしれませんが、ハードウッドの選択肢も持ってもいいのではないかと思います。
もちろん、弊社取扱の杉正赤身デッキ材赤身勝ち日本のひばもいいと思いますけどね(笑)。

なかなか見ることのできない、木材の経年変化。
ハードウッド編、でした。



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もう少し地松 皮むきの理由

前回は少し気味の悪い写真で終わってしまいましたが、先ずは現実を見ること。
それが大切。

今回、わざわざとこの時期に皮むきの為だけに山まで出向くことには理由があります。
それは、写真の様な「虫害」を防ぐため、です。

皮の下1


丁度倉庫に転がっていた過去のものですが、この様に孔があいてしまうほどに材を喰われてしまいます。
雨の滴のようにウネウネと筋がついていますが、こんな状態になっているともう木材自体も相当食害を受けています。

皮の下2

完全に貫通しています。
これは広葉樹の写真で、このようなケースばかりではないですが、原木を皮がついたまま放置していると様々な食害虫にやられてしまいます。
小さなものから大きなものまで、大小はあれども、大切な木材を穴だらけにしてしまうのですから、賤しくも商売上お金になるもの食い荒らされると非常に困るのです。
特に、今回の場合は長い時間の中で伐採から自然乾燥を経て、そのままの姿で住宅に納まるまで、を追う大きな企画ですから、こんな無残な姿にするわけにはいかないのです。


そしてそれとは別にもう一つ理由があり、これからどんどん温かくなるとともに雨が降るシーズンになってきます。
そうすると、温かくて湿度が高い状態が維持されますので「菌」の繁殖が盛んになるのです。
菌=カビです。

最近では、乾燥材の普及でほとんど心配はなくなりましたが、昔の材木屋はカビとの戦いでした。
今伐ってきたばかりやろ?!と言われるほどの生材(乾燥していない材料)の扱いが多く、気温が上がる今くらいから湿気も高まる梅雨から夏にかけては、在庫の材料にカビがつかないかどうか、出荷するわけでもないのに場所を移動させたり、通風させたりするために多くの時間をかけていました。

今では乾燥材が主流になり、一部を除き保管の上でのカビの心配など皆無に近くなりましたが、今回の地松の場合は、乾燥機に入れるわけでもないので、虫害とカビの両方から守らないといけません。
その為には、4月でこれだけ温かいと時間の猶予も無いわけです。

それに、根本的な理由としては皮と木質部分の間の部分(白太を含む場合もある)は、樹木の中で最も活発に活動している部分です。

皮むき2


成長の真っ最中であり、自分が生きていくための要素がたくさん詰まっているのが、皮のすぐ下の部分なのです。
樹木にすれば、菌や虫といったエイリアン達にとっても大切な部分を狙われているわけです。
(この部分、皮をはいだ直後はフレッシュな樹種特有のめっちゃいいにおいなんですけどね!!やっぱり、美味しいのかな?!)


自然界の生存競争は激しいのです。

とはいえ、立木である樹木を最終的に伐採して利用するのは人間。
そう言う意味で言えば、最大のエイリアンかもしれません。
そう考えると、かなり複雑な気分ですが100年かけて育った木材。きちんと寿命以上に使いきれるように、心がけていきますからね!!


皮むき1


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もう少し地松 皮むきのシーズン

少し前までは、山が雪で染まる「銀色のシーズン」の最終追い込みだったのですが、今年は記録的に早く桜が咲くほどの温かさのせいで、一日に10cm以上の勢いでスキー場の積雪量が減っていた為、今年は少し早目のシーズンオフということになりました。
本当に趣味のシーズンは短い!

シーズンオフ・・・


さて、ここでお伝えするのはそれではなく、もう一つこの時期に大切なことがあるのです。
それは、丸太の皮むき。
去る1月に行った伐採授業において伐り出した丸太を、綺麗な状態に皮をむいてあげるのです。


しかし、スキーネタを引っ張るわけではありませんが、今年は寒波で積雪が多かったので、スキー場では嬉しかったのですが、伐採授業近辺も大雪で、今回も皮むきに行く直前までは「暑いくらい」の陽気だったのに、直前に北関東中心に積雪のニュース。
どうも、今年は雪に好かれてるようです。
基、そんな気まぐれな気候に左右されながらも、先日伐採丸太の皮むき手入れに行ってきました。


皮むき3


皆さんの中には、木は伐採さえしてしまったら後は比較的簡単に木材になりそうだ、というイメージをお持ちの方はおられませんか?!
実は私、山に関わる前は漠然とですが、このイメージに近かったんです。
もちろん、勝手に木材になるわけが無いんですが、ある意味「流れ作業的」に製材に運ばれて製品になっていくようなイメージだったのですね。
木材市場に、製品が並んでいるのが当たり前の様に。

しかし、実際はそうではなく様々な経路を経て木材になっているということは、多くの見えない人の関わりがあるからです。
伐採をすれば搬出してこないといけません。搬出をすると運搬しないといけません。運搬すると保管しないといけません。
こんな感じで、たくさんの行程があるのですが、通常は一度にたくさんの木材を扱う事で各作業が効率的に流れているので、なんとなくいつも木材として身近にある様な気になるのではないかと感じます。

しかし、本当は今回のような皮むき一つにしても、20年ほど前は弊社の作業場にても大工さんが手作業で皮むきをしていたものです。
そう思うと、やはり普通に木材市場に並んでいる木材は手間がかかっているなぁ、と感じます。
とはいえ、今回はその手間を感じる為ではなく、この時期にしておかなければいけない理由があるのです。
それは、皮をつけたまま置いておくと、こんなことになるからです。


皮の下3


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減りゆくことは、遷移か自然の摂理なのか・・・ 国産黒松、石山赤松を想う

数年前から、本格的にいろいろと私との関わりが大きくなった樹種である地松(じまつ)。
「地松」と言っているのは、「地=日本の」という意味があるからで、輸入される松類(日本で普及している建築構造木材である米松・べいまつなどの松ではないが、松と称しているものも含む)の木材と区別するために用いているものですが、その地松の現状については、マツクイムシ(マツノザイセンチュウ)の事を含め特集もしながら紹介してきました。
しかし、実際に日頃色々な樹種を扱っているものを、地松という特定の樹種に限って山側の事情を覗いてみると、言葉で言うよりももっと現実は厳しいものだということを、ヒシヒシと感じています。

昨年も、地松の注文材の検品を兼ねて生産地とその周辺の山に何度か行っていましたが、自分の目で見る光景は、想像していた以上の驚きでした。

先ずは山。

現実5

見ての通り、信じられないくらい集中的に常緑である松の葉が全体的に茶色に変わり、多くのものはすでに葉もありません。
写真のすべてが松ではないですが、このような状態が見渡す山の多くに広がっていたのです。

明らかにマツクイムシによる被害だと推測されますが、こんなに広範囲で全体に広がっているとは思っていませんでしたので、はっきり言ってショックでした。
いくら被害があるとはいえ、健全なもの中にいくつかの被害があるのかと思っていましたが、期待は大きく外れていました。

しかし、驚くのはまだ早かったのです。
別の場所で、訪問を楽しみにしていたところの一つである、海岸沿いの松林。
さぞかし立派な白砂青松を拝めるのだろうと思っていたものの、そこにあったのは無残な光景でした。

とても松林と言えるようなスケールの無い場所ながら、確かに地図にも有名な地名を冠して紹介されている場所に、涙のでるような光景が広がっていました。

現実4


現実2

あちこちに燻蒸処理されたのかと思われる、ビニールシートをかぶせられた松の無残な姿が。
そのそばには立ち枯れた立派な切り株がいくつも見られます。
松林だったことは、今ではそこからしか知る由がありません。



こんなにやられてるのか・・・・

小学生の頃見た、「風の谷のナウシカ」。

高度な文明社会が破綻した後の世界において、少数の人間と毒の胞子を出す植物が繁茂する自然界の対比に、大きなショックを受けましたが、その中の一場面で毒(と思われている)胞子の影響を受けた樹木を調べる谷の住人が、樹木に斧を入れた時の一言が「ここも・・・」。

ナウシカ1


写真の光景を見た時に、一番最初に思いだしたのがその場面でした。

アニメ版の「ナウシカ」においては、毒の胞子を出す植物は人間に有害だと考えられていたものの、澄んだ水と土で育てた植物は毒を出さないことを、主人公ナウシカはつきとめます。
そして思うのです。
人間が汚してしまった世界を、植物たちが長い年月をかけて浄化してくれているのだ、と。
そこにそのまま重ねることはできませんが、これほどまでに進むマツクイムシやナラ枯れのキクイムシの影響は、自然の摂理として働いているのかそれとも、人間のかかわるものではない森林の遷移の途上であるのか。

ナウシカ2


ナラ枯れになってしまった樹木から萌芽して更新したというお話や、マツクイムシに抵抗性のある松の生産などの取り組みも聞きますが、現在は両「ムシ」を有効に防ぐことができていません。


どんどんと貴重な存在になりつつある地松。
もちろん、現在は代替樹種があることで、建築意外でも出番の無い事も原因となり「ムシ」が広がっているのかもしれませんから、使えるところで使える人にはきちんと届けられるようにしたいのです。
特に、国産黒松は驚く様な減少を見せています。

どうにかして有効活用していきたい。
そう考えている時に頂いたお話が、次回に紹介する国産黒松一枚物フローリングと、石山赤松幅広無垢一枚物フローリングなのです。
伐らずに枯れるのではなく、伐って活用して山の次の世代にバトンタッチできるようにする。
山においては地松自体が、荒れた土地にも最初に根付く先駆種と言われる樹種ですから、もしかすると次の世代に場所を譲っているのかもしれません。
どちらにせよ、入手が難しくなってくる樹種。
大切に使っていきたいものです。

現実3



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燃えないものを燃やしてみた(結果論)

毎年「寒波」という言葉は聞くものの、今年は影響が長引く年になってしまいました。
北陸では雪の影響が大きく出ていて心配しましたが、私のいる大阪はその点では有難い事に、雪が積もるということは殆どありません。
しかし寒さはやってくるので昨年は、暖房用の薪ストーブ燃料を取りに来られる方が多く、前代未聞の薪不足?が起こってしまいました。

そんな時ですから、自宅で使用する薪にも不足がでて困っていたのですが、倉庫の処分材の片づけとして色々とかき集めて、ちびりちびりと暖をとっていました。

ある日のこと、寒い中帰宅して見ると部屋が少し臭い。というよりおかしな匂いがする。
自宅では薪に贅沢を言ってられないので、通常薪ストーブにはあまり使われない針葉樹を使っています。そのため、掃除を怠るとすぐに排気が逆流したり煤が出てしまうので、異臭の原因は不完全燃焼によるものが殆どなのですが、今回は少し様子が違う。
ふとストーブの中を見てみると、一番最悪な状態の不完全燃焼よりも更におかしな燃え方をしている材がありました。

見た瞬間に危機的(煙突その他に)と思われた為、写真を残していませんが、薪は真っ黒に炭化した様になり、その表面は火がついているものの、数か所でチラ・・・チラ・・・・っと薄赤いものが時折見える程度。
急いで取り出すように動き出すものの、薪を投入した息子によると、その当日に煙突掃除をした上にさっきまで勢いよく燃焼していたのに、なんで?!!と驚いていて動きません。
もちろん、普段でも空気の流れが悪くなったりすると炭化して燃えない事があったりするので、それと同じと思っていてのでしょうが、私からすると全く違う!

兎に角急ぎ取り出してみると案の定!
炭化しているというよりは、脂の様なものが噴出して見るからに危険なモノの様相。
すぐさま外へ放り出したのです。
その日は暗かった為、確認ができずにとりあえずバケツに水を張り、そこへ投入しておくことにしました。

数日後、どのようなものか確認しましたが、思った通りのものでした。

燃えないもの1

これが現物です。
見るからに異様な塊。
これ、不燃薬剤を注入した木材です。
数年前、繁華街にて和風の店舗の外装をこしらえる為に、薬剤注入をしました。その時に加工されたものの切れ端だったのですが、倉庫からかき集めた材の中に混じっていたようです。

「不燃」というからには燃えないのです。
燃えないというか、燃えるけども燃え広がらないのですね。普通の木材の様に火が大きくなっていきません。
だから、燃え盛る薪ストーブに投入しても、鎮火するのではないかという様なくすぶり方だったのですね。

異様な位に感じるのは、おそらく注入された薬剤が高熱で表面に析出したもの。
私も実際にココまで燃やしたことが無かったので、偶然の産物とはいえ写真におさめながら、観察をしました。

燃えないもの4

本当は、サンプルとしておいておきたかったのですが、黒くなった部分の融けた薬剤が非常に粘り気があり、数日後でも付着する上にタールの様な感じで、一度何かに接触するとふきとりができない為に、取っておくことは諦めました。

木材業界としては、「不燃木材」というのは非常に難しいジャンルで、法律で決められた時間の炎に耐える認定を取得するのは困難なのは周知なのですが、今回の薪ストーブ程の熱量では不燃注入材は燃え広がらない、ということを理解することができました。

燃えないもの3


バーナーで火をつけたり、小さな焚き火に入れたりする位では燃えないのですが、火災レベルの炎だとどうなのか?!ということの片鱗を体験することができたということです。

とっても有意義な経験!!と言いたいところですが、これを燃やしたが為に家の中は異臭が残り、更に炉内にもタール様のものが付着し、以降しばらくの間のストーブの燃焼がすこぶる悪く、煙突が異常に詰まってしまって「体験を喜ぶ」どころの気持ちではありませんでした(涙)。

木は燃える。
そう言われて使われないこともありました。
確かにそうですが、燃えない工夫をすることや燃えても広がらなくすることで、火をコントロールしながら木を使うこと。
本当は薬剤に頼りたくはありません。
効果を知っておいて使わないこと。そうありたいと思います。


追記:これを燃やした後は大変で、煙突などの詰まりの影響で不完全燃焼続発。、一部の煙突などを分解して清掃すると、固形から粉から粘着質の物までさまざまな煤とタールなどが出ました。
おかげで休日が一日パーです。
あぁ、えぇ勉強になった・・・(だれや、うちの薪にまぎれさせたん・・汗)


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戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!! エピローグ

さて、前回までで戸田先生が企画した(1年を費やした!涙)伐採授業が終了しました。
雪の中事故も無く、皆笑顔で終了でき、ホッとしています。


伐採実習25


今回の企画は、何事もなかったかのように見えてそうでもないのです。
ここまでの事をやろうと思うと、各調整を含めて見えない部分でも大きな労力を必要としますし、それ以上に私以外の仲間の協力が無いと実現できない部分が多くありました。

授業の時だけをお伝えしていますが、それまでの用意や打ち合わせ、日程調整など仲間にはとても負担をかけてしまいました。
最初に私の大きな目標を聞いて動いてくれたN村氏。はっきりいって損得はもとより、目に見えて得るものが無いにも関わらず当初の現地での調整をこなしてもらいました。
そして、そのN村氏の声かけで来てくれたN井氏。ただでさえ、雪で忙しい時期にも関わらず、今回の伐採授業を受け持ってくれました。
そして伐採当日に、私ではできないN井氏のフォローをしてくださったH本氏。

みんな忙しい上に、やらなければいけない事を抱える人たちなのに、私のわがままな企画に乗ってくださって、その上で高校生に多くを伝える事が出来たと思います。
感謝以外の言葉がありません。

この恩を返すには、この後も続く伐採材の活用という部分も私のフィールドである大阪にて実現させ、さらに、今回の企画を単年のものではなく、次の年度の生徒さんからも続けていって、地元の林業や建築に少しでもプラスになることが、私ができる唯一の恩返しかと思っています。

企画は単年で終える事ができます。
しかし、その時に伐採した材を活用するには、乾燥期間も含めて数年かかります。
だから、今終わらせてはいけないのです。
山は数十年、百年以上の単位の世界です。
その長さで考えていかねばなりません。
非現実的でコストに合わず、何をやっているのか分からなくなる時もありますが、扱わせてもらっているもの自体が短くても数十年の時間の結晶である木材です。
コストや一時の儲けだけでは、成り立っていきません。

だから、自分ができる限りは様々な方法で永く関わっていきたいのです。


数十年後の山が良くなるきっかけは、大阪の材木屋だったなぁ・・・


そんな言葉がどこかで残ってくれれば、今の苦労なんてどうということは無いんです。
でも、それを続けていくための仲間が必要なので、本当に今回の関係者の皆さんには頭が下がる思いです。

そして、もちろん立派な材として生まれ変わってくれるであろう木々達にも・・・
感謝の気持ちと第二の命の続くことを願って。

伐採実習23


これから、春を迎えた頃から少しづつ拠点を大阪に移して、大工さんとの交流や仕事の見学、そして実際に山で伐採した木材が使われるところを学生さんに見てもらう企画をします。

その時のアテンドで、再度戸田先生が登場することとおもいますが、この一連の企画はとりあえず雪解けまでしばしの休憩です。


一人ではできない企画を手伝ってくれた仲間に感謝して、次の授業の準備を始めます。

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戸田先生と愉快な仲間たちの「伐採後」の座学授業!!

当然の様に冷える冬山での伐採。
それも、一つ一つの作業を細かく説明しながらすすめるため、作業をしていても体が温まる暇もなく、また全員が動いているわけではないので、どうしても冷えてしまいます。

そのため、伐採実技は昼過ぎまでで切りあげ。

後日のアンケートで、無理かもしれないけどももう少したくさんの人数が伐採を経験したかった、と意見が出た様に、好評をいただいたからこそ、もう少し皆さんに伐採をしてもらいたかったのも、隠さない真実。
まぁ、それほどに興味を持って学習してくれた証拠!!

自分の学生時代を考えても、こういう授業は楽しい!
決まったことをやらされるより(先生、すみません・・・!)、やっぱり知らないことを見たり聞いたり、それも屋外で作業するなんて授業じゃない位に楽しい。
そんな経験をしてもらうのも一つの目標でした。

そんな伐採の後、お昼休憩をはさんで2度目の座学。
座学と言っても、これから森林や林業に関わる高校生の為に、プロの使う道具の事や使い方、それと特殊な道具の話などを実物を交えて聞いてもらう座学ですから、これもまた楽し!

伐採実習19

自分で伐採をしてはいなくても、こういった道具に興味のある方もいるでしょう。

同じ様に、森林科学科でも全員が普段からチェーンソーなどに慣れているわけではありません。
なので、特殊伐採のプロN井さんの軽妙な林業トークと、わかりやすい説明でみんな楽しそうに見てくれていました。

たくさんある林業の道具。
その中でもやっぱり花形はチェーンソーかな。
みんな、実技でも使う道具でもあり、さらになにやら普段目にしない様なものもありで、興味津々。

伐採実習20

実際にN井氏がチェーンソーの長さを調節する「バー」の交換を実演。
歯の「目たて」の話や、どのような状況でそれぞれを使い分けるのか、そして各部の詳細な説明と共に、すすめてくれます。

私も、自分が使うわけではないですが伐採の実技を見守った後ですから、あの「カッコよさ」を醸し出す道具の一つであるチェーンソーの話には少し身を乗り出してしまいました。

もっともみんなが食いついたのは、N井氏の趣味の道具?!いや、コレクション?!否、本当に特殊伐採で使用しているこの、6尺近くあるチェーンソーのバーです。


伐採実習21

うほッ、長っ!!

これ、わざと床につけているのではなく、容易には持ちあがらないのです。
それ位重いのです。

普通のチェーンソーだって、エンジンがついている外側に歯があって、相当な重さですが、これは持った瞬間本当に「重っ!!!」と言ってしまう重量。

どんな言葉にも「っ・・・」が入る位に言葉に詰まる重さです。
でも、これを使って胸高直径1mというようなヒノキを伐採する話などを聞けば、みんなときめかずにはいられませんョ!

座学でもN井さんの凄さがまぶしい瞬間です。
生徒さんから向けられる、その眼差しが羨ましいぃ!

このままでは終われない!
ここはひとつ、私も出張らなければ!!!
ということで、持たせてもらいました!

伐採実習22

ヨッ!にわかチェーンソーマン!!


この馬鹿オヤジ!
どこ見てんねん!!

みなさん、つっこんでやって下さいまし。

若者から笑われる、にこやかな視線が眩しい(汗)ですね。

N井氏に負けずと笑いをとってやりましたよ。
うん。
山ではちょっと目立つシーンが無かったもんで、でしゃばってしまいました。

こんな馬鹿材木屋が仕切る中、なんとか雪に耐えて伐採授業を終える事ができました。
伝えるべきことが多すぎて、運営している自分たちもどこまで出来たのか、と自問するところですが、安全に形に出来たことは私たちにも大きな収穫になりました。

伐採実習7


 

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戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!! 

なんでもそうですが、やはり自分でやってみること。
経験はとても大きな糧になります。
今回の伐採授業は、高校生には大きな糧になったことと思いますが、私にとっても新しい考えや仲間とのつながりをつくりだす大切な機会になりました。
おっと、まだ終了ではありません。

伐倒の木口をプロが解説。
今回は特殊伐採も含めて地元で活動されているN井さんが、「学校では教えてくれない伐採」をレクチャー。
先の伐採の良い点や注意点を教えてくれます。

伐採実習12

「つる」の残り方や、チェーンソーの角度の考察など本来は、自身が自問自答で答えを出す必要のあることを、的確に教えてもらえるのは成長の超近道!
自分の若い時にも、木材でこんなレクチャーがあったらなぁ・・・そう思いながら眺めていたのですが、そう思うからこそ、今回の企画を立てたのです。

自身が物凄く苦労した木材についての情報の収集、そして製材や山とのつながり、その中での情報共有などを、できる限りわかりやすく多くの人に伝えていくことを目的として、今回の一連の授業に至っています。
なので、高校生たちには貪欲にどんどん学んでほしいのです!!

伐採実習18



で、ひととおりのレクチャー後はこんな感じ。


伐採実習17


みんな切り株に群がっています(笑)。
まるでお宝でも見つけたかのよう。


そうですね、お宝です。
樹木の生きた証から学べること、そして普段とは異なる視点で見て学べること。
全てがみんなのお宝なのです。

伐採実習24


しかしプロはやっぱり凄い!
これだけ林立する木々の中、目指した方向に伐倒すること自体凄い事だと思うのですが、上の写真の様に、その林立した中のこの間に通したい!といって本当にそこに倒すんだもの。

恐れ入ります。
何度も言っている様に、枝が折れそうなほどに樹冠に降り積もった雪を抱く立木であることと、その上で「重心」のとりづらい「通直ではない曲がりくねった木」を、ピンポイントで倒すのですよ。

いつも伐採をされている方には造作もない、と言われるかもしれませんが、それができるとわかっていても次々とそれをやってのけるN井さん!
凄いです。
カッコいい!とすら思ってしまいました。
そうか、これが仕事ってものか・・・
高校生にも届いたかしら・・・

もちろん、N井さんだけではなく今回私の難しい提案に快く協力してくれた、コーディネート役のN村さん、そしてN井さんとともに高校生のフォローをしてくれたH本さん。
仲間の協力なしではできませんでした。
言葉にできない感謝です。

みんなの活動が、高校生の将来を育んでいき、今回の活動が森を活性化し材が街で生きる事を伝えていくことで、大きな意味を持つ一つの「歯車」が廻る様な気がします。
いや、廻したいのです。

その為には、企画を継続していく必要があります。
伐って終わりではない、続いていく山と伐採と授業。
それを実感してもらうため、伐採の後再度座学授業に入るのでした。

伐採実習23



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戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!! 

さて、十分に?!座学が行われたところでいよいよ日を改めての、山での伐採実習に入ります!!

伐採実習1

と、意気込んで書いてはいるものの、当日は最強といわれる寒波の影響で、前日までの積雪が多く高速道路沿いでもこのような感じ。
私の主要高速道路である名神高速も、一部区間で通行止めが出る始末。
こんな状態で山に入れるのか?!今まで準備してきたものが水泡に帰すのか?!!心配していたものの、伐採予定地の積雪は幸運にもさほどではなかったことと、伐採前日に仲間が除雪をしてくれていたおかげで、影響なく進むことが出来ました。

足元が雪にとられる中、高校生たちとともに伐採現場に向かいます。

伐採実習3

もうこの時点で足先はキンキンに凍っています。
企画を成功させるべく燃えたぎるハートも、歩いても止まっても氷点下の雪に埋もれる長靴の先まで、その熱さを伝える事は出来ていなかったようです。
(次回から、ちゃんとした長靴をかわなきゃ・・・(-_-;))

というか、地元の人たちが朝の集合時に「今日は寒いねぇ」というんだから、いくら薄着で暑がりの私でも仕方なし。

伐採実習4

歩く事少々、伐採予定地にたどり着きました。

昨年、何度も作戦会議を含めて足を運んだ場所ですが、一面真っ白になり頭に雪化粧をした木々たちの姿は、どんな言葉を使えばいいのか、美しいの一言でした。
こんなにきれいな木々の命をいただいて、何十年以上百年を超えると期待する建築に使っていく過程を、高校生という若い世代に感じてもらおうという企画ですから、伐るには惜しい見事さも、伐採後の第二の命を考えると有り難くも、そして期待に胸膨らむ瞬間。

伐採実習9

今回の企画は、山の木を活かすことと高校生達にプロの経験や技術、知識を伝えること。
それらを複合的に行った結果で出た材を余すところなく活用することで、将来に向けた「森も人も、そして木を使った建築」をも育んでいこう!、という大きなテーマをもって行いました。
やみくもに間伐、若しくは良い材のみを抜き伐りするのではなく、利用価値が乏しいとされている樹種や、プロが見た目と高校生が見た目の選木の違いや伐倒の違いなども、その場その場で意見を交わしながらすすめていきます。

もちろん、今回の高校生達は森林科の生徒さんなので、全くの素人ではなくチェーンソーなどの装備は持参で、一連の作業自体はこなせるところですが、普段プロだから気をつけていることや、観察していることなどを現場で具体的に聞いて感じる事ができたのは、高校生にとっては大きな収穫だったのではないかと思います。

そしていざ、伐採!!

伐採実習11

そばでプロが見守る中、生徒がチェーンソーを入れていきます。
降りしきる雪の中、チェーンソーの音が響きます。
伐り倒す方向やチェーンソーの入れる角度や長さなどのチェックをうけながら、良いところと反対に注意しないといけないところやポイントを、的確に指示してもらいます。

因みに、黒い服でカメラをかまえるのは地元新聞社の記者さん。
今回の企画を取材に来てくれています。
が、ちょっと山にはオシャレ過ぎるお召物で、寒くないんだろうか・・・・・・

そして伐倒!!
残念ながら写真はありません。ビデオ撮影をしていたので、カメラをとる余裕がなく、その上降り積もる雪で電子機器の充電が見る見るうちに無くなっていく・・・

伐採実習14

山にギシギシ、ギリギリ、となんとも形容しようの無い伐倒の音が伝わり、徐々に倒れ込んでいく立木。
そして最後に、深く降り積もった雪のクッションの上に「ボフッ!!!」という音と雪煙りとともに横たわりました。
切り口は何度かやり直しをした為に、プロの仕事とは異なりますがこの一つの切り口と伐採によっての経験は又一つ、大きな糧になります。
通常の伐採とは違い、かなりの雪を抱いている立木を伐りますから、予想の伐倒方向にうまく倒れるかどうかは、経験が必要。
それに、あまり大きな径の立木を伐採した経験のない生徒には、いきなり雪の重みも考えないといけないのは、レベルアップになったことでしょう。

伐採実習13

とっても綺麗な年輪です。
特別スペシャルに太いわけでもないのですが、やはり目の前で伐倒されたその伐り口は、今の今まで生命活動を続けていた樹木の生きた証拠を突きつけられている様で、普段の木材業で扱う「角材や板材」を見る目とは全く異なる感情が生まれます。

もちろん、一連の流れも理解していますし伐採が初めてではないのですが、今回は昨年の大半をかけて練った企画の集大成であったこともあり、その木口を眺める私の心は、いつもとは少し違っていたのでしょうね。


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その理由は 虫つかずと狼よらず 第二部「サカキ・榊」 2018年補足

以前に、その理由は虫つかずと狼よらず 第二部「サカキ・榊」、と題して神職の方にゆかりが深い「サカキ」を紹介しました。
皆さんも、御供え用に販売されているものをお花屋さんやスーパーなどで購入する機会もあると思いますが、木材として使われているところを見ることは非常に稀ですね。

今回は、木材としてサカキを使う、それもサカキと指定されている用途に使ってもらうために、お問い合わせを頂き先日、材を出荷させていただきました。
その用途は、前回の記事でもお伝えした通りの「笏(しゃく)」です。
一般的にはイチイ(一位)の木を用いられることが知られていますし、私も多くはイチイだと聞いていましたが、今回お尋ね頂いた神職さんによると、サカキも用いられるとの事。

サカキ1


サカキの謂れからすればまさにピッタリの用途。
しかし、普通はイチイを所望されるところを、どうして木材としてのサカキを使おうと思われたのか。
もちろん、それを伺ってみるとイチイも使われるものも、葉や枝が活用されているサカキの木材も神職様の用具として使いたい、という意向なのですが、もう少し聞いてみると知らなかったことを教えて頂きました。

本来笏は、木材の板目を用いるのが正式なんだそうです。
知りませんでした。
てっきり、素直だし薄くても反りは少ない「柾目」が好まれるのかと思っていましたが、違うそうです。

なんでも先入観はいけませんね。
ということで、サカキという細い木材で「柾目」ならば難しいなぁ・・・と思っていた不安は解消され、一つ勉強しましたので、サカキの記事の追記備忘録として記しておくことにします。

こうした古くからの所以があって使われる木材。
とても興味深く、本来の活用方法として活かすことができるのは嬉しい限りです。
まだ先の事でしょうが、遠方に出荷したそのサカキ材で出来た笏も見てみたいものです・・・・

サカキ2


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1月の戸田先生と地松丸太の伐採

今年は飛び石なお正月休業だった為に、ちょっとおかしな感覚ですがいよいよ弊社周辺の道路も本格的に混雑が始まり、新しいスタートをきったのだなぁ、という感じです。

しかしながら、そんな1月ですが実は悠長にしていられません。
12月は延期となっていた戸田先生が今月中旬に出張授業を行いますので、その準備でバタバタ。

製作

今回の生徒はなんと、高校生。しかも森林科学科の生徒さん。
私が噛み砕き過ぎずに、適度に咀嚼しながら理解してもらうにはどう伝えるか?!今から楽しみながらも産みの苦しみです(汗)。

今回の戸田先生の出張授業は、実はその後に控えている「生徒さんを巻き込んだ伐採実習授業」につながるもので、戸田先生を含む山のプロと現在勉強中のアマチュア学生さん達との「プロアマ交流学習」の一環なのです。
そしてその伐採する木は、プレカットでもなく人工乾燥でもない、手刻みの天然乾燥で建築するおうちの梁材として、活用することが決まっている数年かかりの企画です。

梁丸太

現在の木材流通や林業では、それぞれの立場の事は良く理解していても、違う立場の人や異なった技術の人の事は全く知らなかったり、見識がなかったりしますが、それをお互いに知る事で流通の流れが良くなったり、材を無駄にする場面が減ることになると考えています。

学生さんには貪欲に見識を深めてもらい、私たちは新しい考えを吸収する。
そんな企画になるはずです。
単純な木材の良さ、というものではなく問題提起から始まって、木材を通して自分たちが何ができるのかを考えるきっかけづくりの勉強でもあります。

木の事、山の事、流通の事、1月は頭が一杯になりそうです。



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