空を見上げて
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本物の無垢木材

一般論化するか、誤解を避けるか・・・山と木材の正しい伝え方は

前回のお話しの理由から始めたいと思います。

今のタイミングでこの広告を見て、何を感じるかはそれぞれの立場によって異なると思うのですが、私が居る建築材料となる木材業においては、少なくとも「国産木材は不足」しています。
先と同じく、正しく言えば供給が追い付いていません。


日本の山は、使い時?! 1


それは、一時期だけの代替材料に過ぎないから、という側面は小さくないと確信しています。
ホワイトウッドが入手できないから、仕入れ販売を杉材に転換する。
単純な話です。
今までは、たとえ安くとも売れなかった杉材が急激に求められるようになる。
弊社でも、10年前に仕入れた材料がいまだに残っているような杉材が、です。
材料が悪いわけではありません。ましてや、杉が悪いわけでは決してない。
でも、巷では「白く美しく感じ、乾燥して狂いが少ないうえ供給量豊富なホワイトウッド」の魅力は大きく、ロスと施工後の狂いのクレームを嫌う工務店さんにも、「白さ=綺麗」というイメージを持った建築施主にも影響され、あっという間に出番を失った杉。

良質な材が安くなっていても、「黒っぽい杉はお客さんのイメージが悪い」という理由で自社の納入材料規定に「杉材は不可」としている工務店もあります。
そんな状況が続いてきたのに、輸入材料が入手できなくなった途端に急激な需要が生まれても対応できるはずがありません。

数年前にあった「木材利用ポイント」の時も一部ではそうでした。
弊社もかかわった制度ですが、制度が悪いわけではなかったのですが紆余曲折を経た結果、国産材の一時の急激な需要増とその後の急減を招きました。
同じことの繰り返し。
今回も、輸入が正常になれば杉材をはじめ桧の需要もバブルとなるでしょう。

もちろん、正常通り供給されていたり増加する需要に一所懸命に答えていらっしゃるところもあると思いますが、私が日々感じているのはこのような状況です。


目に留まっているかどうかですが、広告にはこんな文字も見られます
「過剰木材在庫利用緊急対策事業」。

過剰な木材在庫って・・・・・


木材の在庫が過剰になっている!そうなのです。
一部では、輸入が滞る半面に輸出が滞っているために出荷できないというお話も耳にするので、完全にまちがいではないのでしょうが、上記の現状を考えるとものすごく複雑な気持ちになります。
字面もちょっと気になりますしね・・・(汗)。

木材が余っているから使おう、という風に聞こえなくもない。
掲載されている建築物の写真が、その構造などから見ておそらくは施設などの大規模建築物であることや、丸太の写真の状態からどのような木材利用を国が推進したいのかが邪推できます。
ここには出ていませんが、木材を使った外構や塀製作をすると補助を受けられる制度もあります。
とても良い!と思いますが、そこに規定されている材料は屋外仕様に耐える性能を有した「薬剤処理品」など。
木材の良さは、腐らないことではなくて古びていくこと、自然に還ること。
短所でもあるけれど長所でもある。人間も木も、完璧ではありません。
自然のサイクルです。
短所をなくすために手を加えることで長所もなくす。人工物になっちゃう気がします。
もちろん、私の様にもろ手を挙げて木を礼賛するような人間ばかりが木材を使うわけではないので、それに対する配慮も必要だと思いますが、もう少し活用できる木材の幅を広げてくれていれば有難いのにな・・・と思う制度です。


いずれにしても、こういう木材をこういうふうに使いなさいよ〜!というメッセージが伝えられる。
よくできていると思います。

でも山を守るため、利用していくため、木材をつかって良かった!と思える利用にはもう少し伝え方も様々にしてもらいたい面もあります。
誤解を避けつつ一般論として伝えることのむつかしさから、表現があいまいになったり一部のみしか理解できないような状態になることも仕方ないことかもしれませんが、私の様なしがない街の零細材木屋の発言ではなく、影響力の大きな国がやることですから、もう少し踏み込んでほしい。

需要を増やすには、適切な供給も増やさねばなりません。
両輪だからです。
そのバランスが崩れすぎている状態で、いくらPRしても空虚な感が否めません。
そんなことを考えている私も、偏った考えなのかもしれません。
でも、それが山に行き自身で一から資材作りもし、街の材木屋として地域で販売を担うものとしての正直な感想です。

こんな材をすすめたい


木を使うことは、ただ安いからとか供給量が安定しているからとか、もしくは補助があるからとか、そういう理由だけでは無駄遣いになってしまうこともあります。
上の写真の様な、木目の良い面白い木材も使いたいじゃないですか。

無垢の木だからこそ質感が美しいとか、目に見える部分には木目の良いものを使い腐りやすい部分には腐りにくい樹種を選ぶ。
それを、使う人が考えて決める事の出来る制度。
そういうものを作ってほしい。
曖昧な「木の良さ」という表現ではなくて、本当に「木目が美しい」とか「肌に温かい」とか「香りがすがすがしく心地いい」という、実感として木を使ってよかったと思える人が増えるような伝え方を、国も材木屋さんも模索していく必要があると思います。

今後も少し誤解を招くようなびっくり表現も使う場面があるかも知れません。
木材馬鹿なので、偏った表現も出ることと思いますが、どうか寛容なお心で拙記事をご覧いただき、皆さんの「無垢の木にしてよかった!」という場面が増えることを願っています。


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

一般論化するか、誤解を避けるか・・・山と木材の正しい伝え方は?! 

新聞のカラー広告に出ていました。

「日本の木材は、今が“使いどき”」

日本の山は、使い時?! 2


目にされた方も多いでしょう。
弊社にも、直接チラシが届きました。
美しくまっすぐに育った木が青空に伸びている、すがすがしい森。
見あげれば木材による大空間から臨む空。
そして、その原材料となるイメージの丸太の写真。

その横には、いつも通り「人工林が育っているので利用しましょう!国産木材を使いましょう!」のPR。
そして使うことにより、どのような良いことがあるのかという「プレゼンに求められる表現方法」で、それなら使おうか!!という気持ちの醸成に寄与する内容となっていると思います。

日本の木の事や山の事を知って使ってもらうのは、非常に重要。
国が取り組むべきこととして、このようにアピールしてもらうのも大切だと思います。
でも、一般の皆さんは知りません。
今、日本の木材が不足している、ということを!!

わざと、広告と対比するような言い方をしました。
正しくは、供給が追い付いていないから、需要に応えられていないということです。
自身の備忘録も兼ねて業界の現状を記しますが、現在では新型コロナウィルスの影響を大きく受け、住宅資材として非常に大きな役割を果たしている「ホワイトウッドと米松(べいまつ)」が入手困難で価格暴騰しています。
大手工場は受注をストップするほどです。
決して危機感をあおる意味ではありません。
現実であり、どれほど一般建築が輸入材に依存していたかということです。

そして、その結果として何が起こっているか?!
国産木材の高騰と供給不足による、仕入れ難です。

え?!日本の木材は使いどきなんですよね?!
本格的な利用時期で、非常に多くの蓄積があるんですよね?!
どういうこと?!の意味、考えてみてください。


日本の山は、使い時?! 1



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今回は少しマイルド(^^♪ スポルテッドのぶな、入荷です!

毎回毎回、お待たせしてすみません(汗)。

というか、待っていただくことが出来ないので毎度心苦しいことになっている木材。
それがスポルテッド材。
これぞ、天然素材の中での自然の産物ですので、入荷予定を聞かれても答える事が出来ないですし、インターネットの時代ですから検索すると、マイナーな弊社でも写真や記事がヒットするもんですから、有難いお問い合わせをいただく。

しかしながら、いつも「早い者勝ち」状態で、記事にする時点ではお尋ねを頂いたお客様が入荷分全て購入されるというパターンで、次のお尋ねを申し訳なくお断りすることになることの繰り返し・・・

そんなスポルテッド材が、また少量入荷しましたので今回はお尋ねが無いうちに公開!!


スポルテッドぶな 7


でも、今回の入荷材。
スポルテッドで想像されるような、黒色変色やそのほかの変色は控えめ。
ですので、スポルテッドはこういうものだ!!、というイメージとは異なる場合があるのでその点はご注意を!
チークもそうですが、「こうあるべき!」というイメージが大きな材や樹種については、適切な説明が必要。
今回の材も、菌が入っていった部分が全体ではなく木口から一部分だけのものや、皮の近くから深い部分には達していないもの、また全体的ではあるものの黒条ではなく白色系の変色になっているもの等です。


スポルテッドぶな 1


そのため、黒条を期待されている方にはおすすめするものではありません。
その代わり!と言っては何ですが、菌による浸食が軽度なことによって木質部分がしっかりと残っているのです。
通常、黒条がはっきりとしているものや菌の模様がはっきりしているものは、ほぼすべてが「触れると崩れそう」なほどに木質部分を維持できない物がほとんど。

それに比べると、このまま木工に使えるのでは?!と思ってしまうようなしっかり感です。


スポルテッドぶな 4


とはいえ、辺材部分には黒条状の模様があるものももちろんありますから、見せ方としては面白くなるような予感がします。
今回入荷した材は、他の用途のためにかなり多くの原木を製材したうちのいくつかで出たものですので、大きな丸太でもともとは良質なものが多かったのです。

比較的スポルテッド化する比率の高いぶな材ですが、菌が入りにくい芯材部分がしっかりとしている原木が多かったことも、通常は喜ばしいことなんですがスポルテッドを期待すると、芯材部分はなくてもいいと思ってしまう。


スポルテッドぶな 8


なんとも勝手な考え方ですが、通常は「腐れ」として敬遠されてしまうものを、反対にどんどん菌によって変色しろ!と思ってしまうのですからおかしなものです。
今回入荷も、どのような見せ方をして使っていただけるのか。


スポルテッドぶな 9


以前に紹介した、珍しい南洋材のスポルテッドも数枚ですが残っていますので、今回のぶな材と併せて、使ってみたい!!という方はお尋ねを下さいませ。
記事を見たのに既に無くなってる!、という心苦しさを防ぎたいということでの、入荷後のできるだけ早い公開ですが、今回も早い者勝ちにてどうぞ御免下さいませ。

スポルテッドぶな 6


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日本の栗(クリ)の底力! もうすぐ発揮できます!!

先日の認定木材コーディネーターのプレゼン発表の時も少し触れたのですが、数年前から私が力を入れている日本の広葉樹利用。
昨年末に納品をお伝えした家具材も、そしてひそかに好評を得ているフローリングも、そしてその性質に価値を見出してくれる人だけが喜んで使ってもらっているデッキ材も、全て日本の広葉樹を原材料にしています。

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 16


日頃木材に触れる機会が無い人は、わざわざ日本の広葉樹なんていわなくても、日本の山にはたくさんの木々があるじゃないか!!と思われるかもしれませんが、日本はとても豊かな森林資源を有しています。
しかしながら、豊か過ぎて?!様々な樹種が混生しているために、木材として利用できるような「同じ樹種がまとまった量を、安定した品質で」供給しにくい事実は知られていません。

山では、杉や桧だけではなく多くの広葉樹も伐採搬出されています。
しかし、街で触れる木材のなかで、広葉樹を使われているものの多くは国外の木材です。
特に、建築の世界では顕著です。
建築は、同じ品質の物を大量に必要とする場合が多い為、日本の広葉樹ではなかなか希望される用途に供することができない場合が多いからです。

私も多くの外国産木材を扱っています。
素晴らしいものが非常に多いのです。
でも、日本にも用途に足りる木材とすることのできる場合もある。
だから、私は量は少ないながらも日本の広葉樹利用を進めています。


そんな中、現在秘められた性質を探るべく試験を繰り返していた広葉樹の性質が、少しづつ明らかになってきました。
耐湿性・耐朽性が高いことから、土台や屋外用途、そして水周りなど湿気の多い場所に古くから使われてきた広葉樹、栗(クリ)。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 3


文献では様々な評価がある中で、本当のところはどうなのか!
つたえられるほどの性質は発揮されるのか。
そして、一部では「低い」という評価と「高い」という評価が双方存在する性質についても、本当のところを実験にて照明するべく取り組んでいます。

その性質が、少しづつ明らかになってきました!
まだ全貌を明らかにできないのが残念ですが、木材にも性能が求められる時代。
そんな時代に、ちゃんと証明できる実力がある木材を提案する為に、現在実験進行中です!

さらなる日本の広葉樹利用を進めるために!
もうすぐその素材で提供する商品を紹介できます。
春の足音が近づく頃、公開予定です!!
乞うご期待!!(^^♪


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ブラックウォールナットついでに一つ、言わせてもらいます! 弊社の特価品は訳あり品ではありません。

前回、特価品として弊社のブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングを使っていただいたお家を紹介しました。
低予算で本物の一枚物のブラックウォールナット無垢フローリングを使っていただけたことを、非常に喜んでいただきましたが、ただ価格が安いだけではありません。

ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち12


しっかりとものづくりがされているものの、表情の特徴を説明しなければいけないことや数量が限られているため、不足分が発生しても補充できないことなどの条件があるために、特価品としているものです。

そんな条件以外は、レギュラー商品と同じ品質基準ですので「特価品=安いけれども欠点など何でもあり」というまぜこぜ品ではないということは、前回もお伝えしました。
巷で特価品という扱いで販売されることの多い「CDグレード」と呼ばれる、室内用途には厳しいと思われる加工不良や補修のないところなどを含む「特価品」ではないのです。


建築業界では昔から、「訳あり品」を特価品として販売することが慣例だったように思います。
売ってしまえばあとは知らない。
まとめて買ってくれたら安くします!、商品を買ってきて開けてみれば「節だらけ」や「傷だらけ」もしくは「曲がりばかり」というものもしょっちゅう。
梱包の外側は、非常に美しい無節材なのに中身は・・・
その「知らずに買ったほうが悪い」という売り方にうんざりしていました。

だから、私の商品掲載記事には必ず商品の特徴とともに表情の違いやグレードによる見え方の違いを掲載しています。
変色についてや曲がりの強烈な樹種にはその旨を、オークやタモなどの商品についてはキクイムシの可能性まで。
マイナスイメージなんだから、わざわざ表記する必要はないのですが上記の経験があるために、できるだけのことをお伝えしたいと思わせるのです。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 3


弊社の提案に対して、似た樹種や似た名称の樹種(どちらも弊社提案とは異なる樹種)で価格的優位性をアピールされる場合や、「特別な樹種が今だからこの価格!」というお得感とプレミアム感を異常に訴求する方法でアピールされる場合。

今までに何度もありました。

昨年も、弊社がお客様に提案していた日本の広葉樹に対して、「世界的に希少な樹種であるマ○ガ○ーが今だけこの価格でできます!」というPRがありました。しかも弊社よりも非常にお安く・・・
お客様にしてみれば、弊社の提案よりも金額が安い上に希少な木材を使った製品ということで、非常に魅力的に映ったようです。

しかし、本来であればその希少な樹種は、安売りでさばくことができるようなものではありませんし、今だけという根拠も不明です。
そのあたりの理由を弊社から説明をして、その競合案件は弊社で受注したのですが、特価品として販売されるものの理由を説明しない特価品の多さを改めて実感しました。

弊社が無垢フローリングとしている幅広一枚物のチークは、天然林由来のものではありません。
木に詳しい人にとっては、そんなものチークではない!と言われることもしばしば。
しかし、管理が行き届き品質も安定し、なにより幅広の一枚物の無塗装のチークとして提供できるということを優先し、その工場で製品化をしています。
天然林産であっても、小さなピースしかできなかったり色目が浅い部分に着色塗装をしたことがわからないように出荷されたりしているものよりも、よほど良いと思ってのこと。
いまだにほとんどの人が、チークのフローリングは調色塗装されていることを知りません。

それって、さっきの「梱包の外側だけがきれい」なのと同じだと思うんですよね。
売れればいい、と。

競争にならない不毛な競争3


だから、私は「こんなのはチークじゃない」と言われても、無塗装で管理されている山から出てくるチークを使います。
今では少しずつですが、そんな私のお話を理解してもらえるご縁をいただいています。
来月も、数ある販売店の中で弊社のブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングを採用してもらえる現場が始まります。


木のことを伝えることで一層喜んでもらえるように。
お値打ち品=特価品である商品をお届けします。


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材木屋である木材コーディネーターとして

つい先日、私が所属する(一昨年まで修了生の会の会長を務めていた)木材コーディネート基礎講座の、オンライン講座で、修了生の活動例として発表をさせてもらいました。
昨年は出張講座や山でのイベントなども一切できなかったため、オンラインとはいえ久しぶりの発表だったため若干緊張しました。

いつもは、山の事や材木の事や樹木の事など、一般的な考え方を交えてのお話をすることが多いのですが、今回は自身の活動発表ということで「まるごと自分のこと」だけのお話の為、アピール下手の私にとっては若干やりにくい部分もありました。
しかし、今回の発表は木材コーディネート講座修了生を意味する「准木材コーディネーター」から、実際にその経験と知識を活かしてコーディネートを実施していることを証する「認定木材コーディネーター」への、成果発表会でもありました。


今までは・・・


今までも様々な取り組みをしてきましが、今回発表したのは年中行事として実施している「戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!」でおなじみの赤松の伐採企画のこと。
近年利用される機会の殆どない赤松。
マツクイムシの話題だけで注目される赤松。
スギやヒノキは利用しようといわれるけれど、マツには注目は集まらない。
人知れず、今も「松退治」が行われようとしている。

スギも好きだしヒノキも好き。
でも、マツも好き。
日本の城郭や重要文化財建築、そして農家から一般建築までを支えてきた日本の松。
いや、日本の山々が豊かになった礎の一つとなってきたはずの樹種である松。


そんな赤松を大切に活かすことを主眼に活動し続けた企画を、発表させてもらいました。
限られた時間だったので、考えていることや企画の全体像、そして本当に伝えなければならないことのほんの一部しかお届けできませんでしたが、私が材木屋だからできる事と木材コーディネーターだから考えることの一つの形を見てもらえたことと思います。

発表の中でも言いましたが、山は伐採して終わりじゃない。
そして、木材として利用するだけが山の存在価値じゃない。
材木屋は木材として山を消費するけれど、だからこそ考え見えてくることもあるし感じることもある。

今後も出来るだけ多くの人に会い、山を歩きたくさんの事を感じ取って、正解のないと言われる森林林業と木材産業の中に、自分なりの正解を探していきたいと思っています。


認定木材コーディネーターとなったからと言って私には何の変りもありませんが、いろんな方たちにとってその存在があるからと信頼してもらえることや、おこがましくも、私にも出来る!と思って奮い立ってくれるような後進の若手にとっての存在になれるように、また新たにスタートしたいと思います。

認定木材コーディネーター 戸田昌志を今後もどうぞ応援してくださいね!!


伐採企画


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

人の感じ方はそれぞれだし、好みもそれぞれ。
味わいにも千差万別あるものの、はっきりと美味しい。
ワインによく言われる「当たり年」とか優良な区画の畑とか、そういった蘊蓄ではなくてこれが自然の作物からできていることのおいしさを感じるように思う。

芸能人もお金持ちもみんな大好きな超高級ワインの中だって、実はナチュラルな造りだったりそれに近いことをしている場合がある。
もちろん、高価で稀少性があるということが人間の感覚的な有難い美味しさを演出するところも否めないものの、飲んだ人の中でどこか、そのナチュラルな美味しさを感じる部分があるんじゃないかと思います。
だからこそ、ずっと人気がある。


DRC 1


私は、一般的に人が「クサい!」と嫌う米ヒバ(べいひば)の香りも好きですし、コーンスープは好きだけどトウモロコシそのものは甘すぎて食べられないというおかしな感覚の持ち主なので、個人的な感想であり、舌の感覚も鼻の感覚も人とは全く異なるのだと思います。

そう前置きをしておかないと怒られそうですが、前回お伝えしたナチュラルワインの「クサい」と感じる感覚を、実は初めてあの超高級ワインを飲んだ時にも感じてしまったのです。
なんということでしょう!
超高確率の競争倍率を勝ち抜き、限られた数の有料テイスティングのグラスをゲットした時のお話です。
期待した世界一のワインの香りがこれなのか・・・!?これがあの?!
と思ったのですが、飲みなれていると思しき皆さんが既に飲み終わろうという頃、まだ1口しか飲んでいなかった私のグラスに変化が!!

なんと、先ほどまでクサかったあの香りのその奥に、何かわからない良い香りが!!
そこで少しわかったような気がしました。
多分、一般的に抱くワインの味わいじゃなくて、本当に貴重なブドウを自然な方法でそのものの素材を活かすことをすればこうなるんだ、と。
もちろん、その後は飲んだことないんだけど・・・

DRC 2


自然そのものからできるもの、無垢なものの天然の魅力。
どこか木の素材にも似ているところがあると思います。
クサかったりしてちょっと受け入れ態勢が必要なのも、きちんと無垢の木材に向き合うために知っておくべきことと同じ。

無垢材の木目を眺めているとどこかなごむ。
視覚的に揺らぎが心地よい。

バーチの杢

そんなのも、その木目のどの部分が心地よいとかではなくて、感覚的に心地よいもの。
ナチュラルワインも、感覚的に心地よく美味しいのと同じようなもの。
そう感じます。
もちろん、金属的な美しさや石の素材感、そしてコンクリートの質実剛健な感じなど、それぞれの素材が持つ質感はあるものの、それでもやはり体が求めているものは自然で天然、ナチュラルなものなのかな。
そう思ったりします。


赤ワインなのにどこか、梅の様な味がする。
梅を舐めているとその中からしその葉が出てきて、それらを一緒に咀嚼した香り。
飲み込むとホワッとキノコの様な、ちょっと菌のような味。
少しすると、ちょっと湿気た和室みたいな雰囲気に・・・
そんなとんでもない自己流表現が出てきてしまう不思議なワイン。
ナチュラルワインにはそんなところもあります。


おかげで、お正月の仕事づけも楽しく乗り切れましたとさ。
結局、たくさん呑んだことの正当化をしてまた明日も呑むのでしたとさ(汗)。
自然素材、万歳!


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

前回、ナチュラルワインがいい!ということをつらつらと書きましたが、そんなナチュラルワインも万人受けするものではありません。
それは、ナチュラルワインの多くが製法において濾過をしていないとか、風味の調整をしていないなどの理由からなのか、一種特有の芳香や印象を持っているから。

私は良い意味で「くさい」という言葉を使っていますが、なんのことや分かりませんよね。
前々回で、「しっかり熟したイチゴのニュアンスやラズベリーの香り」というような表現がありましたが、そんな美しいものではなくて、もっともっと生ものというか・・・ちょっと煙たい様に感じるものや鼻が異臭では?!と感じるような独特の香りを放つもの、そして土のついた野菜を口に入れた時の様な、普段の味覚では感じることのない様な味覚を刺激されるというか。
そんなものをひっくるめて「くさい」と感じる。

醸造やブドウ栽培の専門家でもなく、単なるワイン好きだから細かなことは分かりませんが、どうも自然のままに作られたものに宿る、土地そのものの味であったり、ブドウ本来の味であったり、そしてそこにワインという液体にするという人が少しだけ関わることでできあがる味や香りなのだと思います。


ナチュラルワイン2


ナチュラルワインの中では、一般的には赤ワインなどで見られる澱(おり)と言われるものだったりする、浮遊物のようなものが見られるものもあります。
これも、特有の香りや味わいの要因の一つであることは、視覚的に感じる以上に関係していることでしょう。
もしかしたら、これを見て「汚い」と思うかもしれません。
特にその後の香りが特有の「くさい」ものだったとしたらなおさらです。
私のイカレタ鼻では、どぶ臭いとすら感じたものもあります。
しかし、それが飲んでみるともう!めちゃくちゃ美味しい!沁みわたる。


ナチュラルワイン1


もちろん、テレビで目にするような有名なワインも美味しいし、最近ではスーパーで売られているワインでも十分に美味しい。
でも、ナチュラルワインの美味しさはそれらの持つ美味しいとは少し違った美味しさだと感じるのです。
抽象的な表現になりますけど、甘かったり苦かったり、ちょっとすっぱかったりするけどうま味を感じる。
もちろん、ハチミツみたいだとかハワイにあるような熱帯の植物のようなにおいとか、ブドウの皮をかんだ時の様な少しざらっとしているけどもジューシーな感じとか、そんなのもあるんです。
そんな印象をまとめると、水ではまったくないけれども気持ちいい、スルスルと流れてくる液体としてのワインの様に感じるんです。
アルコールだけどもアルコーリックでないというか・・・

赤ワインも白ワインも、ブドウ!!!!っていう感じがするんですよね。
これは、ブドウからできたんだ!!って(笑)。

子供の時に、純粋に覚えたブドウという果実の味。
それが連想される、そこから生まれた液体だという感覚。
それが、私がナチュラルワインに感じること。


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

自然、天然、体が求めているもの・・・ 

しかし、今年のお正月はじっくりと呑めました。
いや、量を毎日浴びるほど・・・というようなものじゃなくて、ゆっくりと少しづつ堪能できた、というイメージです。
外出に規制はなかったものの、年末までで終わらなかった仕事を片付ける必要もあり、ずっと一人で仕事にいそしんでいたため、夕方からチビチビと呑み進めていたのです。
(4日までスマホ断捨離?!もしましたしね・・・)

そのチビチビですが、お酒はブランデーや焼酎などの様なものでなければ、数日数週間かけて飲むには風味が悪くなってしまいます。
それはワインでも同じこと。
皆さんご存知のように、一度開けると飲み切ってしまわなければいけない。
だから、そうそう抜栓することができない・・・そう思っておられませんか?

しかし、私がチビチビとすすめていたのはほとんどがワインでした。


ナチュラルワイン 1


年末から開け続けて並行して5本が抜栓されたまま。
普通では考えられません。
でも、その5本の中から「今日はこれとあれにしようかな・・・」と選べる幸せ。
もちろん、そんなに高価なものではありません。
4000円ほどの物もありますが、他は1000円〜2000円台です。
そんな楽しみ方ができるのは、それらがナチュラル(自然派)ワインと呼ばれるものたちだから。

最近は、スーパーなどでもオーガニックと銘打ったワインが販売されています。
ナチュラルワインとオーガニックは全く同義ではないようですが、一般的なイメージでいうと、オーガニックな農法で作られたブドウをなるべく人為的な作業を経ずにワインとする、もしくは自然の作用や自然の中にあるもののみでワインにするのがナチュラルワイン、という感じなのだと思います。


ナチュラルワイン 3


人間、自然とかナチュラルというイメージには弱いのではないかと感じます。
なにより、普段から自然素材とか無垢材というものを扱っている私も、その言葉には敏感です。
しかし、自然だからすべて良いものではないですし、ナチュラルワインだからと言って抜栓してからも風味が落ちない、というわけではありません。

では、どうして私が抜栓したまま楽しめる、と感じるのか。
それは、風味が落ちると感じるのではなく変化すると感じるから、です。
ワインを開けると飲み切ったほうがいい、と言われるのは風味が落ちて美味しいと感じる味に変化が出るからでしょう。
しかし、私が気に入っているナチュラルワインの銘柄は短くても2週間、永いと1か月くらいかけて呑んでいる場合もあります。
その中で、開けたてからの風味の変化はあるものの、その変化が楽しく美味しく魅力的だと感じるからです。

単純に、開けた時の風味が持続するというものではないので誤解なく。
私にとっては、開けた時のワクワクから数日後の成長、そしてどこまでその変化が続いていくのかが楽しみなのです。
酸っぱくなるとか苦くなるとか、そんなイメージではないのです。
だからついつい、たくさん抜栓して変化を見たくなる。
それが私にとってのナチュラルワインです。


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

まずは前置き。

私、ワインが好きです。
もちろん、日本酒も好きだし焼酎だって好きだし、ビールもブランデーもウィスキーも・・・・
って、ただの呑み助みたいですけど、アルコール量を摂取するのが好きなのではなく(それも好きか・・・?!)、それらが出来る過程や味の違い、その理由などを知って飲むのが大好きです。

アルコール類の中でも、特にその理由が多いのがワインだから、というのも理由の一つですがもう一つ。
目の前が開ける、とか目から鱗が落ちるとか、そんな感覚・・・仏さまではないですが開眼(かいがん、ね)と言ってもいいくらいに衝撃を受けたアルコール飲料が、実はワインだったからというのも非常に大きな理由です。

しかし、一般的にはちょっととっつきにくいところがあったり分かりにくかったり。
味や雰囲気を伝えるにも、ワイン雑誌のソムリエの様に「ビロードの様な口当たりに、余韻が云々・・・」とか、思いっきり抽象的で分かりづらくなってしまうから、どうしても特殊な飲み物で特殊な人がお金をかけて楽しんでいるもの(これは某格付け番組の影響もあるのかも・・・)と思われがち。

マイルドな厚み、ってなんやねん・・・?!てなると思う(笑)。

ワインの事 2


でも本当は、いろんなことを知らなくても十分に美味しく楽しめるもの。
気取る必要もないし偏見を持つ必要もない。
しかし敢えてちょっと難しいところを好きになる。それがハマるということでしょうね。
で、木の事もそうですがワインにもハマってしまいました。

ちょっと脱線しますけども、今年のお正月の某格付け番組のワインも、超高級品(年代物)と一般品(1990年)の比較でしたが、一般品でも5000円!
5000円といえば、超美味しいワインです。
普段おいそれと購入できる価格帯ではありません。
それに、高級品は「当たり年」と称されるワインの出来の良い年とされている1982年物に対して、もう一方も1990年!
21年前の物ですよ!!!
普通の安物では21年の熟成には耐えられない。
お酢の様になってきつつあるはず。
なのに、超高級ワインと飲み比べられるほどに熟成できるものだとすると、もしかして、発売当初が5000円だとしてそれが熟成されていたとすれば、美味しいに決まっている!!!

いや、そうに決まってる!
もし1990年製のボルドーワインが5000円で、手が届かないほど高級なワインと分かりづらいほどの味わいならば、みんな買いにいきますよね。
たとえ5000円でも・・・


そんなうがった見方をしたのは私だけでしょうか・・・

ワインの事 1


どちらにせよそんなことを考えたり、あーだこーだと様々な解釈を口にする楽しみがあるのがワインなのかもしれません。
もちろん、番組中の楽器にしろ食材にしろ、それらの持つ魅力的な質が心をとらえるから魅力的でハマってしまうのだと思うんですけれども。


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日本の広葉樹シリーズ、清涼たもの記事を更新しました!

弊社では、未だにホームページに掲載されていない商品が多数あります。
威張っていうことではなく、追いついていないだけなんですが(汗)。

そんな中でも、拙ブログ記事でのみご紹介している商品にお問い合わせをいただくときがあります。
昨年あった「チ祭り」も、始めは拙記事で控えめに紹介していたチリ杉の記事を見つけられてからでしたし、今回更新をお知らせする清涼たもも、ホームページにはないものの、記事をご覧になっていただいての問い合わせですから、本当に有難い限り。

というのも、弊社は広告宣伝には費用をかけていません。
特に、インターネット広告やSEO対策と言われるものには一銭もかけていません。
不特定多数にアピールするのではなく、本当にこだわった無垢材を探していて、私が思う無垢材に対しての想いを共有して頂ける方にのみ、見つけて頂ければ・・・と思っているからです。
特に、特殊な木材に関しては大量に供給する事が出来ませんし、一度に複数のご注文を頂いてもお断りすることになることが心苦しいからです。


そんな検索では出てきにくい(と思っている)弊社を見つけて頂いてお尋ねいただく商品の中で、今回はじわじわと人気を頂いている日本の広葉樹シリーズの、清涼たもの記事を更新したことをお知らせします。

更新したのは、清涼たも無垢一枚物羽目板の記事。

清涼たも一枚物羽目板 1


大きな更新点は、長さ910mmを追加したこと。
たも材は広葉樹の中では比較的容易に長さの長い商品を生み出しやすい樹種です。
それを活かして、一枚物フローリングや羽目板を製作していますが、材の有効活用としてやはり短いものもできてくる。
それを活かすために、新たに910mm品を追加したのです。

実はこの長さ、羽目板の用途の一つである「腰壁」に使われるサイズなのです。

壁の長く広い面積に貼り延ばすのではなく、床から900mm位の高さまで縦向きにはる。それが腰壁。
以前からある用途ながら、近年改めて無垢材での腰壁製作するご希望を頂く場面が多く、広葉樹を望まれる場合も多くあるため、せっかくの長物をカットするのではなく短いものを有効活用するという観点で使える長さを追加した、というわけです。


清涼たも無垢一枚物羽目板

腰壁の上を塗り壁で仕上げる。
無垢材と左官塗り。
非常に相性の良い組み合わせですから、そんな楽しみ方もおすすめです。

そうです、弊社はその塗り壁材である珪藻土系建材も販売しています。
まだ記事にはしていませんが、化学物質によるものではない天然素材のみで構成された珪藻土左官材。
それを使っていただくのが非常に良いでしょう!!(笑)。
リーズナブルな価格で左官塗り壁仕上げが実現でき、非常に吸放湿性能も高いという優れもの!!
おっと、そのアピールは後日します。

日本の広葉樹の活用以上に、インテリアのアクセントに出来る清涼たもの羽目板の追加サイズ。
是非、活用してみてくださいね。
貴重な柾目も!、ありますよ。


・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目!無垢一枚物フローリングはこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板はこちらから

日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


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手作業のしるし

無垢フローリングは自然の産物。
様々な表情があります。

もちろん、毎度ショールームなどでご説明をしている木材の伸縮についてや、反りのおこる仕組み、そして木の中の水分が及ぼす影響などの事もそうですが、見えていなくて分からないものもあれば、見えていても分かりにくいこともある。
それが無垢材。

弊社の無垢フローリングの多くが3グレードに仕分けされているのはご存知の通り。
もちろん、節があるかどうかや補修の加減を加味しての事ですが、それらは全て人の手で行われています。
当たり前、と感じるかも知れませんがこれが非常に手間。

私も自身で検品したりするので、よくわかるのです。


自分で検品!


あぁ、コレは寸法仕上がるかなぁ・・・
この、このちょっとが出てきそうやから節ありになってしまいそうやぁ・・・とか。

もちろん、全て私が見ているわけではなく工場の職人さんたちが、厳しい目線で見てくれているわけですが、まぁ、自分で検品する材木屋さんはそうはいないですよ。

そうはいっても、同じ無垢フローリングでもUNI品などでは、あらかじめ欠点を切り落としたものを接合できたりするので、意外とグレーディング基準があいまいなメーカーさんもあったりします。
でも、弊社では一枚物をメインに作っている為に、グレーディングは一枚物もUNIも全て手作業で行っています。

だから、たまにこんな感じで人のぬくもり?!を感じる検品の後が見られたりします。


手作業のしるし


これは何のしるしでしょうか?!(^^♪
八なのか?何なのか?内緒です。

手作業が全て!とは言いませんが、そうだからできるものがあるのも事実。
本日ご来店いただいたお客様も、既にフローリング材については99%(?!)他社の他の樹種で決定していたところ、弊社を見つけて頂き、普通ではないこだわり具合とそのこだわりから生まれる商品の仕上がりの良さに関心を持っていただいて、遠方よりご来店いただきました。

本当に有難いことです。
一般的なフローリングから比べると、選別や加工の特殊性から高価になってしまう商品も、それくらいの価値がある!と言ってもらえること。
私はもちろん、原木を扱っている職人さんも加工を担当してくれる職人さんも、とっても喜んでいます。


手作業のしるし2


弊社の扱っている無垢材はそんなものです。
同じ樹種名なのに何が違うのか、同じサイズなのにどうして幾つも種類があるのか、どうして他社より高いのか(笑)。
こんな手作業が沢山詰まっているんだな。
どんなおっちゃんが作業してくれているんかな?!
そんな想像をしてもらえる、そんな無垢材。

それをお届けしたくて、宣伝広告費ではなく職人さんたちとのコミュニケーションや現地での打ち合わせと検品に、時間と費用を使っている事情を受取っていただけると嬉しいです。

手作業のしるし。
それは弊社で扱う無垢材のしるし、です。



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日本の広葉樹のオリジナル家具、納入しました!

弊社は建築材料用の木材を多く扱っている会社ですが、それ以外の木材もたくさん取り扱っています。
材木屋さんなんだから当然!
そう思われるかもしれません。

しかし、材木屋さんというのは扱うものが多岐にわたっていると同時にその反対もあり、数種類しか扱わないお店も多くあり、非常に分かりにくいのです。
だからこそ、わざわざ多くの木材を扱っている、ということを書き出さないといけないのですが、単に樹種が多いだけでもありません。
様々なこだわりのある木々を扱っていますので、たまには建築とは違ったこともしていたりします。

その中の一つを納品しました。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 2

ベンチ状の長椅子です。

無垢の、一枚物の、日本の広葉樹の長椅子。
座面など、材幅が必要な部分には数枚の板を接ぎ合せていますが、長さ方向には一切つなぎ目はなく、一般的な集成材のようなブロック状の細かな木片がつながっているものとは表情が全く異なり、無垢の一枚板の雰囲気!!


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 6


一枚物の無垢材の醍醐味、そして広葉樹の楽しみの一つでもあるうっとりするようなこの「杢」も、長さ方向につなぎ目がない為に伸びやかに続いています。
ゆらゆらとした水面の様でもあり、光が強く当たると燃え上がる炎のようでもあり・・・

ずっと眺めていたくなるほどに、それぞれが個性的な表情をみせ合板+印刷シートでは絶対に味わえない質感を、視覚的に感じさせてくれます。

いや、本来は無垢材だけが全てではありません。
求められるものが違えば、合板の方が良い場合もある。
でも、木の質感を活かした内装やおとずれる人に安らぎと安心感を持ってもらう場合はやはり、無垢の木以外には考えられません。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 5


思わず手を伸ばして触れたくなる木目。
香りがするのかと鼻を近づけたくなる質感。
触れても決して冷たくはない肌触り。
床をこする音や若干のきしみ音さえも、耳に自然のハーモニーの様に聞こえる。

無垢の木ならではのもの。

今回の納品の舞台は礼拝堂。
信者さんが集まるその場所に、木の温かみのある家具として納品をしました。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 4


ただ見た目が良ければいいわけではなく、腰かけた方が自然とその風合いに和むように。
意識することはないけれど、違和感を感じずその十字架の教えに集中できるように。
そして、表面がめくれたり剥がれたりすることなく、ともすれば礼拝堂本体の寿命よりも長く使っていただけるものとして、無垢の木を提案しました。

進んでいく中で、予算とのせめぎあいもあり幾度も訂正変更があり、納期の都合なども含めて多くの難関がありましたが、製作に協力してくれた職人さんの力添えもあり、何とか期限内に納入する事が出来ました。
予算とのおり合わせで、接合は当初の予定よりも簡易な方法をとっている部分もあるものの、狂いなくぴっしりと納品する事が出来、搬入後は完成品を眺めて改めて一安心。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 7


およそ60台の製作の為に1年以上の時間をかけて進めてきた集大成。
納品設置を完了した後に、一人2階からこの景色を眺めた時、なんとも言えないやりきった感と喜び、そして安堵の想いがありました。

日本の広葉樹を、一時期に沢山利用するには非常に多くの労力と先行投資と管理が必要。
思っている以上のロスが出たり目算通りに進まないことが多くある。
それを乗り越えて、期日にきっちりと納品できた喜びは、プレッシャーを感じていた時間が長かっただけにひとしおでした。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 3


今日にはもう、数回以上は礼拝が進んでいるはず。
おとずれた方が、この長椅子が当たり前のように並び腰かけることが当然であるように、ここからの景色を見ていると、礼拝堂の一部になったような気もしながらも、もっと外側から親心の様にみているようにも思ってしまいます。


20㎥を超える原板の一枚ずつを検品。
そして合格品をさらに検品し、商品となったものを再度検品。
これ以外にも多くの検品作業を経ていますので,特別な想いがたくさん詰まっています。

全て手作業で、人が関わった仕事。
朝から始めた搬入設置が終わるころ、ステンドグラスには傾きかけた光が差し美しく輝いていました。
そこに映る聖人が、私の一年の苦労を癒してくれているような、そんな優しい光をこの先も忘れることはないでしょう。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 8


まだまだ誰しもが十分に使えるというところには至っていない日本の広葉樹ですが、きちんと計画し活用を進めていける一つの「出口」として一定量の納品を達成できたことは、大きな成果だと思っています。

今後、森林環境譲与税などの使途としても注目を集めるであろう、机やいす、テーブルや備品の木質化。
単なる木質建材ではなく、本物の無垢の木材を使った木質化を日本の広葉樹で少しでもスムーズに進め、且つ喜んでいただけるように、また来年も頑張っていきたいと思っています。


私の中での今年一番の大仕事。
これにて終了。


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ビブリオ通信から続く、久しぶりに「陽疾(アテ)」のお話 

さて、シリーズ冒頭にて針葉樹と広葉樹のアテ材の形成の違いに少しふれました。
いや、アテ材の前に針葉樹と広葉樹は樹木という時点では変わりありませんが、その組織や成長方法には大きな違いがあることにも触れておかねばならないのですが、今回はそこはとばしてアテに「全集中!!木の呼吸!!」(笑)


基、アテ材においても現れる針葉樹と広葉樹に違いですが、まぁ見事に正反対というか、仲が悪いのか?!と思ってしまうような違いがあるのです。
一般的に言われる違いは以下ですね。

針葉樹

・圧縮アテ材(compression wood)
・斜面の下側にできる

広葉樹
・引っ張りアテ材(tension wood)
・斜面の上側にできる

です。
これは分かりやすくするために、斜面の傾斜を例にとって説明していますが、前回もお伝えした通りすべてがこの通りではありませんし、植物が動くことのできない体を臨機応変に対応させるための手段なので、あくまでも一概念です。

それでも、「圧縮と引っ張り」というようにまったく異なる力が作用することで形成されているのが面白いところ。
そしてその違いは材質にも非常に大きな違いをもたらしています。


針葉樹

・細胞遷移を構成する仮道管は短くその断面形状が円形に近いゆえ、細胞空隙が大きい。
また、正常材では低い値を示す軸方向収縮率が、アテ材になると3〜10倍以上になると言われています。
そして細胞壁に螺旋状の亀裂があるということも踏まえると、強度を保持できないということは理解できると思います。
・そして、細胞を形作るセルロースが少なく、細胞固定等の作用をするリグニンが多いことが原因である、あの着色された特有の木目が出るのではないかと思います。

アテ 2


広葉樹

・道管組織が少なく、正常材に比べて道管径が小径な傾向にある。これが乾燥時の裂けや材面の落ち込みなどに関係していると言われます。
針葉樹とは異なり、広葉樹のあては材質面では分かりにくいのですが、乾燥後に稀に見る材面が凹凸をつけたように落ち込んでいるものはきっとアテなのだと思っています。
・繊維の亀裂がある事や縦方向の収縮が大きいことは針葉樹と同じですが、正反対なのはセルロースが多くリグニンが少ないということ。


対比するとこのような感じです。

そんなことを言ってもやっぱりわかりづらい。
ということで、私は出来る限りその現物を見てもらうことにしています。
幸い、今までに多くのアテ材を扱ってきました(=不良在庫)ので、サンプルは十分!(汗)
そうすると、文章よりも早く上手に理解する事が出来ます。
特に、針葉樹アテ材においては先の光るような木目だけではなく、その特異な色調とともに年輪にも明らかな差が出てくる場合がおおいのです。

アテの木口


針葉樹でははっきりと出やすい年輪。
それがアテ材の部分は不明瞭になり、くっきりとした年輪ではなく薄〜いゴムバンドのようなものやひも状にも見えるような年輪になってしまいます。
これは、年輪の中の柔らかい部分が硬くなり、リグニンという成分が多く沈着する為に色も濃くなるために、年輪の境目となる部分との差が分かりにくくなるからだと言われます。

これらの作用により、密度は大きいものの脆くて乾燥収縮が大きいという性質になる傾向があります。
しかしながら、人間の感覚的に密度が大きなものは強度が高いという無意識的な認識が、大きな誤解を生む結果となります。

アテ材の原動力は成長応力と言われます。
樹木が成長するときに作用する力ですが、それは木材になってからも残っています。
残っている、というよりもむしろ木材となった場合に潜在するその応力が解放され、あの強烈なアテの状態となるのです。


アテ 6


確かに、これだけ強い力を持っている部分だから強度が高いに決まっている。
そう思いたい気持ちはわかりますが、もう皆さんは間違いませんよね。

木材は人間と同じく、見た目から受けるイメージというものは非常に大きい。
色合いや木目の良し悪しなど様々ですが、見た目だけではわからない違いや性質があります。
思い込みではなく、「どうして?なぜ?」という興味を持ちながら、一層木材の良さを活かせるようにしてもらいたいと思います。

この強烈なアテの個性を活かせる使い方。
一昔前の「アテ=利用価値のない材」ではなく、その個性を考え用途をうったえられる自由な考えが容認される時代になりました。

数年後に、アテ材を使うのが非常にクール!という時代が来るのかもしれない・・・
そんなことも少し思いながら、アテの深堀りは本日でいったん終了!



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ビブリオ通信から続く、久しぶりに「陽疾(アテ)」のお話 

根杢=アテではないことと同時に、必ずしも斜面だけで形成されるものではないということ。
私も以前は斜面に多く形成されると思っていましたが、植物はそう単純なものではないのですね。


積雪地


因みに、皆さんは街路樹などでもそうですが、どうして木の枝は横や上向きになっているんだろうと思ったことはありませんか?
「そんなの、当たり前!光合成したいから太陽に近い方に向いているんやろう!!」、そう思うでしょう。
そうかもしれません。
でも、樹木が枝を伸ばすということはその樹幹から枝の距離が長くなればなるほど、枝を水平もしくは上向きに支えておかねばならない力は強大になります。
巨樹訪問でしばしば見かけるように、巨大な腕のような枝をしたから支えてやらねばならず、支柱が立てられたりしている。
自分の枝の重さに耐えねばならないということです。

これはどんな木でも同じ。

その力のうちの一つもアテが関係しています。
普通であれば垂れ下がってしまう枝を、アテを形成することで上向きか水平に維持している美しい「枝垂れ桜」がありますね。
あれはどうして枝垂れているのでしょう。
人間にその美しさを誇張する為では決してありませんよ。


宝蔵寺の枝垂桜


あの美しい枝垂れにもアテが関係しているのです。
前回にも、アテは樹幹だけに生じるものではないとしました。
枝にもそれは形成され、枝垂れにはアテが関係しているそうです。
本来ならばアテの作用によって上か横方向に保たれるはずの枝が、何らかの理由で形成されないか若しくはされづらく、下向きになってしまう。
どうも、そうやってあの美しさが形成されているようです。

実は、お花見で美しいと眺めている枝垂れ桜にも、アテが関係していたんですね。
それほど樹木とは切っても切れない関係である、アテ。
近年ではその姿を見ることも聞くこともすっかりと少なくはなりましたが、樹木の事を知っていくと必ず興味の出る部分。
そして、情報があるようで実は詳しくわからない部分。
そして誤解のある部分。
そこをほじくっていく今回のシリーズ(笑)。

とはいえ、ほじくっていっても実際のところは現在でも、何がアテ材をコントロールしているのかという詳細は分かっていないようですが、少なくとも人間が持つ「イメージ」とは違う、ということは理解しておく必要があると思います。


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ!