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本物の無垢木材

地松(じまつ・赤松)の無垢梁桁材のおうち、上棟!!

先日、私の肝いりお勧め材である、地松(じまつ・赤松)乾燥平角材を全体に使って頂いたおうちが上棟を迎えられました。

総地松(赤松)の家 1


単なる無垢材、というものではなく昔から日本家屋を支えてきた樹種である地松の横架材を使っているのです。
現在使われている乾燥材と比べても樹脂分が豊富な上に、元来の強度特性がすぐれていますから、仕上がりの美しさと家としての強度を併せ持つ、まさに質実剛健!!

いやぁ、そう言うとなんか屈強な男っぽく感じてしまいますが、地松の表情は意外とチャーミングな一面も多いのですよ。
しかも、今回使用の赤松は、別名を雌松(めまつ)と言われてきましたから、樹脂分が光る艶っぽい美しさを思うと「才色兼備」の方が合っているのかも・・・

総地松(赤松)の家 2

これほど贅沢に日本の赤松を構造材に使って建築する例というのは、全国的にもかなり希なケースではないでしょうか。
通常の国産構造材となると、いまやスギが一般的。
しかし、やはり家を支え荷重を受け流す役目には、赤松が一番。
土台には桧やひば、栗などの耐朽性のあるものが使われるのと同じように、やはり横架材には赤松が適材適所なのです。

もちろん、それを実行するにはいろいろとクリアしないといけない課題があるのですが、そこを木材コーディネーターである私の力で(?!)突破し、このような立派なおうちが上棟されました。
規模や工法の大小はあれど、このような地松の平角乾燥材でのおうちづくりは、全く不可能ではありません。
むしろ、是非使っていもらいたい材料になっています。
地松はねじれる、割れる、乾かない、などの先入観に埋もれずに一度この地松乾燥平角材を使ってみて頂きたいものです。

ここはずっと前からお話を頂いていただけに、家という形になった地松達を見ると、待ちわびた「我が娘」が誕生した様な気持ちです。
松は吉祥の象徴。
お施主様は縁起の良い地松材に囲まれて、きっと今まで以上に幸せな生活を過ごされることでしょう!!
おめでとうございます。


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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桧にもカビ・・・

日本人が木の持つ良さを語るときには、必ずと言っていいほど語りたくなる桧。

水湿に耐久性が高く屋外に使用されたり、シロアリに抵抗性があるということで住宅の土台に使われたり、もちろんきれいな木目や色合いから、美観上重要な場所にも使われます。

そのため、とくに材木屋としては桧が如何に素晴らしい木材か!?!ということを語りたくなるもんです。

桧だから腐らない、桧だから虫が食わない、といったことをアピールしたいのですが・・・・


むむ?!なんじゃこれは?

桧のかび


桧の丸太の切れ端を放置していたら、こんな白いものが・・・・
それも、桧の樹脂がにじむほどの材なのに!!

これは、山で伐採した直後から半年ほど置きっぱなしにしていたものですが、チェーンソーでカットしてあるので、切り口がガタガタしています。
そのために、床に接していた部分だけが白くなっているのです。

カビなどの菌が発生する条件がそろっていたからですが、これを見ると桧だから大丈夫!っていう桧神話を鵜呑みできないと思いませんか?

私も桧は大好きですし、桧のポテンシャルはとっても高いと思うし、贔屓したくもなります。
でも、ちゃんと使い方を知っていないと、劣化が早くなったり虫害を受けやすくなってしまったりします。

たとえ桧でも・・・
って考えて、樹種の性質だけではなくて使用方法や環境にも配慮して使うようにしましょうね!!


それにしても、いい感じの見本になったなぁ(笑)。



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見間違いと不審者に注意(汗)・・・ 〜京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉)〜

人間の思い込というのは恐ろしいものである。
そう思ってしまいました。
だって、近くに行くまではてっきりと「松」の巨木を見つけた!と思っていたからです。


隣の県とはいえども私の住む大阪府茨木市からでも、結構なドライブとなる京都市右京区京北。
どちらかというと、車でのドライブというよりもバイクのライダーの方が多く好まれているツーリングコースになっているようで、ちょこちょことライダーさんを見かけます。
確かに左右に緑を見ながらも適度に民家や施設のある風景と、足を伸ばせば丹波や日本海側へも抜けられるコースは、車よりも風を感じて走るライダーさんに人気があるんでしょう。

そんな京北の地は、超有名な杉の産地の一つでもあります。
その名も北山杉。
北山杉についての詳しくはここでは割愛しますが、和風建築に主に多く用いられた美しい丸太を産出する京都市北部地域のうちの一つです。
その京北地域において、走行していた車中の私に「おぉ!あんなところに松の大木が!!」と思わせた「杉」を紹介したいと思います。
正確には、車中の流れる景色のなかの一瞬垣間見えた程度だったので、間違いも起こるわけですがそれでも、杉と松を間違うなんて材木屋失格?!

京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 6

これが、私を勘違いさせた京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉)です。
名前からも分かる通り、そして写真をみる通り、小学校の校庭のすぐそばにそびえたっている大杉。
子供たちの声にかこまれて、立派なのですが少し優しく感じてしまいます。

京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 2


京都市(府だったか・・・)が数年前に一般募集していたと記憶している「森の京都 天上の木」に選ばれたようです。(ちなみに私も一枚、自前の写真で別の巨樹を推薦応募したのですけどね・・・・・・)
そうなるのはこの立地と、もう一つの名前の由来である八幡宮社の神木とされていることを考えると、至極当然。
いや、社寺仏閣の巨木もありがたく崇高なものですが、学校、特に小学校や幼稚園の近くにある巨木というのは、どこか人に寄り添っているというか近いというか、存在感以上の親近感を感じます。


近くに来てみると、それはまさしくスギの姿なのですが、遠目に見るとスギと思わせない姿というか、連想ゲームのように、私の頭の中には「あの形は松!!」という思考を生んだこの樹形。
わかるでしょうか、それがなぜか。

京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 4


それは、頂部に近い部分にのみ繁る枝葉とその形です。
一般的に林業地で見るようなスギやヒノキを想像してみてください。
雨傘のような形というか、逆三角形というか、先がとがっているような形ではないでしょうか。

しかし、このスギはというと、殆どとがっていません。
というよりも、少し丸く感じます。
それに枝ぶりも、下垂することなく、横方向に伸びていてそのうえ同じ場所に集中するように枝がある。

これがまさしく、私に松を連想させた「思い込み情報」なのです。
松の特徴である上部での幹分かれや集中節などの特徴が、頭からスギの情報を落としてしまったんですね。
それが、松の巨木と勘違いさせることになったのです。

それに、頭の中ではそう簡単に松の巨樹に出逢うことはないとおもってはいるものの、期待しているんでしょうね。
同じ針葉樹でもスギの巨樹は多くあっても、ヒノキと松というのは意外と少ないんです。
そのために無意識にもしや?!という思いがあふれていました。

もちろん、日頃から松の伐採勉強会の企画を含めて、いろんな山で松を見ているからどうしても先入観がついているということも、大きな理由ですけども、なんとも面白い樹形です。

京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 7

奇形や幹の立派なスギは多くあるものの、どこか愛嬌のあるというか、迫力よりもずっと近くにいたくなるような、そんな雰囲気のある巨樹だと思います。

車での進入路から反対、校庭側に回ってみるとあれまぁ・・・
ここにも太い枝があったんでしょうね。
それが雷でしょうか?枝の下の樹皮まで引き裂いてしまうようになくなってしまっています。

京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 3

少し痛々しいですが、内部にまで裂け目が入っていないので、深刻なダメージではないようですし、巨樹になればなるほど自然現象の影響を受ける可能性が大きくなるので、仕方のないこと。巨樹の証とでも言いましょうか。


そんなことを考えながら、スギの周りをあっちからこっちから撮影していると、校庭で遊んでいる子供たちが私を眺めています。

「あぁ、また杉の木の写真を撮ってる人がいる」、そう思ってみているんだな。
そうですよ、おっちゃん(私)は材木屋だけど伐採したいわけじゃなくて、木が好きで巨木に逢いたくて来てるんだよ!(^_-)-☆

心の内で、そんなやりとりのようなことを考えていたのですが、現実はそんなに美しいものではなく・・・・・



巨樹の位置する部分から校庭や校舎へは特別な門の様なものや柵もなく、そのまま道続きになっています。
そのため、巨樹の撮影で校庭側へまわって別のアングルでの遠景撮影をしたくなるものの、遠慮をしていたのですが、カメラでアングルを探す私の視界に、一人の男性が校舎から走ってくる・・・・


もうこの瞬間、久しぶりの感覚が沸いてくると同時に、さっきの心のうちのやりとりが夢幻であることに気付くのです。


私 :こんにちは!

近づいてきた男性 :えぇ〜っと・・・、ここでなにを・・・・・

私 :(無断撮影と校舎への侵入をことわろうと)あ、すみません。撮影してはまずいですか?!・・・

近づいてきた男性 :あ、あぁ・・・いや、、、、私、この学校の教頭でしてね。(スギをちらっと見ながら)写真を?!・・・

私 :そうなんです、撮影してはいけなければすぐに退去します。

近づいてきた男性=教頭先生 :あぁ、いやいや。子供たちがつい先日、不審・・・知らない人が見えてなにかあるのかと、びっくりしたんだとおもうんですよ。うん、ついこの間に授業でみんな勉強したもんですからね、知らない人に気をつけるとか、そんなことをね・・・
だから、みんな自分たちが撮影されてるんじゃないかと、私が来させてもらったわけでしてね。

私 :申し訳ないです!・・・そうですよね、すみません。本当にこの木が目的で来ただけなんです。ご心配をかけてすみません。



最近ではあまりなかったのですが、不審者と間違われること。
久しぶりに経験しました。

確かに、異常なくらいに熱心に写真をとっているのが、ファインダーの向こうにある巨樹ではなくて、子供たちであったりする場合もあるのかもしれません。
現在の世の中では、ないとは言い切れず、学校側が注意をするのは当然ですし、自分の子供が通っている学校だとしたら、とても配慮してもらった対応だと思います。
教頭先生、ご心配かけてすみません。

京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 8


呑気にアングルを探している場合ではありませんでした。
やっぱり、傍目にはかなり以上に見えるんでしょうね、私の行動。

皆さん、学校や個人宅にて巨樹巨木の撮影をするときは十二分に気を付けましょうね(汗)・・・


そんな思い違いとご心配ご迷惑をかけた小学校のスギの撮影。
そりゃ、一人でせっせこと笑顔を作って自分のカメラのタイマー撮影に備えていたら、不審に見えるのかもしれません。


京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 


こうやって、右端にいる私と比較すれば、スリムで小さく見えるこの小学校のスギのスケールがよくわかると思います。
由緒がきによると、樹齢は450年ほどということですが、まだまだ若々しく感じますし無理に枝葉を広げようということがない姿を見ると、現在の樹形でも成長に十分な栄養と光合成を果たしているのだと思います。
周りに何もない環境ですから、成長にはもってこいでしょうね。
いい環境です。

子供たちのはしゃぐ声と450年の命の重なりを見ると、小さな世界で毎日悩んでいる自分の小ささが実感されます。
のびのびと過ごす子供たちと、このスギのように私ももう少しのびのびとしないといけないのかもなぁ・・・そんな風に考えさせられる見間違いと不審者案件のスギ訪問となったのでした。


京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 1



京北第三小学校のスギ(八幡宮社の大杉) 所在地
京都府京都市右京区京北上弓削町弾正27 京北第三小学校そば
小学校の校庭への進入路になっているグラウンドのそばにあります。

不審者と訝しがられないように、撮影中!のビブスが必要かもしれません・・(汗。私だけか・・・)

八幡宮社近くに駐車可能


*車で西に20分ほどのところの県道76号線沿いに、ツクバネガシの巨樹「白山神社のツクバネガシ」があります。

 
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光と風をとおすデザイン木材 〜ダイヤラインフェイス〜

木材が持つ様々な特徴。
今までにもご紹介してきた様に、視覚的な作用や香りによる落ち着き、天然の調湿作用をもっていることなど、目には見えない効果があるのです。
それらは研究結果として報告されているものの、少々分かりづらい。

しかし、これならどうでしょう。

ダイヤラインフェイス 2

木の持つ調湿作用というのは木口面、つまり木材の長辺方向の切り口が大きな役割を担っています。
イメージとしては、空洞のパイプの中に湿気が入ったり出ていったりするような感じ。
そのパイプがたくさん露出している方が、出入りがし易いことは容易に想像できますが、この「ダイヤラインフェイス」は、無垢の一枚板を交錯するようにたくさんの切り口を作っていますから、パイプの露出面積がとっても大きくなります。
その為に、本来の調湿作用がより発揮しやすくなる、ということ。

また、この切り口は表面だけではありません。
裏面にも、異なる方向とデザインで切り込みがあるのです。
それによって、無垢の一枚板がこのように光を通すのです。

ダイヤラインフェイス 6


光がとおる、ということは風もとおる。
そうです。
両面に切り込みが貫通している部分があるので、光と同時に風もとおるのです。

表裏を反転させるとまた、微妙に見え方が異なるのも魅力的!!

ダイヤラインフェイス 5


木材を扱っていると、すぐれた性質を持っていることをアピールしたいが為に、どうしても調湿効果などを誇張して販売したくなってしまうのが材木屋(汗)。
しかし、本来もつ性質にプラスしてデザインが加えられていることで、「木の持つ見えない性質+目に見えて感じる効果」を生み出すことができました。

木は人間の五感に優しいと言いますが、その中でも木材自体に触れたりすることなく自然に感じられるのは、視覚的効果と嗅覚的な効果だと思います。
人は広い空間にいる時には、どこか視点の安定する部分があることで落ち着くそうです。
このダイヤラインフェイスは、規則的な切り込みでありながらもどこか昔ながらの細工物の様な風合いと、裏面と表面とで切り込み模様を変えているので、視覚的変化が目をひきます。

ダイヤラインフェイス 3

一枚の無垢材の板を加工することによって生まれる立体感。
見る角度によって、木目がはっきりとするところもあれば、格子戸のように細工の際立つ部分もある。
その変化も目を楽しませてれます。

例えば、こうやって見る角度を変えていくと見事に表情が変わります。

木目のはっきりとした状態から・・・

ダイヤラインフェイス 9

縦のラインがはっきりとしはじめ・・・

ダイヤラインフェイス 8

やがて単純なラインの連続ではない、細工物のような溝加工を見ることができます。

ダイヤラインフェイス7


こんな様々な表情をもったダイヤラインフェイス。
それに、天候や温度によっては香りが柔らかく漂う、という嗅覚的体験もできるかもしれませんよ!

ラインの間から洩れる光を楽しむ行燈作りもいいでしょう。
もちろん、製作建具に組みこんで意匠と通風性を両立するのもいいと思います。

ダイヤラインフェイス 1


または、現代風欄間の様な使い方や、パーテーションの一部分にもいいのではないでしょうか。
使い方次第で様々な表情を見せてくれるとデザイン性を持った木材、ダイヤラインフェイス。

お店のディスプレイスペースや、来客のある玄関での飾りなど、用途を問わず可能性を膨らませてもらいたい木材です。


ダイヤラインフェイス

・製作可能寸法

厚み9〜30mm×幅最大210mm×長さ最大2000

・形状

無垢板一枚物木口木端切りっぱなし

・価格

寸法によって別途お問合せください

・樹種

基本的に杉・桧 一部在庫状況により広葉樹もあり

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから


*ダイヤラインフェイスご検討の前に
無垢の木材を意匠性の為に表裏加工している為、部分的な力がかかったり曲げたり、その他では非常に割れや欠けが起こりやすくなっていますので、取り扱いには十分ご注意ください。
また、完全オーダー製作ですので、製作寸法によって柄の連続性やピッチ寸法などが異なります。
*無垢材製品ですので、無垢材がもつ本来の反りや割れなどの現象はおこりますので、過乾燥や多湿な場所、直射日光や冷風温風の直接当たる部分等へのご使用は、避けてください。



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杉の日焼け

今までも、いろいろな実験をしてきましたが、その中でも木材を使う上で避けて通れない変化ですが、普段は気がつかない変化が「日焼け」ではないでしょうか。
屋外使用の様に、グレーに退色していくのはわかりやすいのですが、室内においての変化は意外とわかりづらいもの。
木材だけではなく、畳もいい例ではないでしょうか。
大掃除の時に、座卓をのけてみると脚のあった部分だけ色が最初のまま・・・。そんなことありますよね。

無垢のフローリングについても、やはり日焼けを気にされることが多いのですが、基本的に毎日目にしていると変色にはほとんど気がつかないので、大抵は問題ない様に思うのですが、今回話題にするのは変化した後の違い!です。
それも、同一樹種でありながらも見た目の変化がわかる例ができるはず、ということでやりました。

これです。

杉の日焼け比較3


杉の無垢フローリング2種。
2種類の杉のフローリングを比較しようというのですが、一つは弊社の紹介文に共感してもらった人には、その良さのわかる「高樹齢古希杉浮造りフローリング」。たいしてもう一つは「ただの杉フローリング(汗)」。
そういえば、映画「ハッピーフライト」で綾瀬はるかちゃん扮するCAさんが、2つあるうちの片方の機内食の良さをアピールするのに「・・・・(一方)と、ただのビーフでございます!!」と言っていたシーンを思い浮かべます。

それと同じくらいに違いをアピールしたい!そうご理解下さい(笑)。

さて、早速ですが日焼け試験結果、見てみましょう。

杉の日焼け比較2

お?!
なんか両方少し色が濃くなってる。

そして覆っている部分をはがしてみると・・・
おいている方向が逆になっていますが・・・

杉の日焼け比較1


でました!

写真右が弊社の高樹齢古希杉浮造りフローリング。
同じ様に赤茶色に変色してきていますが、木目の部分がより一層赤く目立っていると思いませんか?
変色前をみても、木目部分の色合いに差があることはわかりますが、日焼けした後も一層木目が引き立つとともに、芯材部分の多い赤身勝ちタイプであることからも、一層色合いが深くなっていることが分かります。

試験期間はおよそ半年ほどですが、これが数年数十年となると大きな差になっておうちの印象を左右します。
綺麗に歳をとっていく、というのでしょうか。
その秘密は、比較する樹種は同じ杉ですが表面の加工と樹齢や、そのものの性質に違いがあります。


育った場所を厳選し、樹齢の高い落ち着いた杉を天然乾燥させて香りを活かしているのはもちろんのことですが、丁寧に浮造り加工をされた材面は、杉という樹種のもつ樹脂による経年変化の美しさを感じさせてくれるのです。
はたしてもう一方は、表面はサンドペーパーでサンディング仕上げされて平滑な普通のフローリング。
仕上げ以外の面での違いもありますが、赤茶けた色合いに変色しているものの特に木目もはっきりとするわけでもなく、のっぺりとした印象。

この差が大きな違いになってくるのですが、こんなことは今回の様にわざわざ言わなければ分かりません。
どちらも杉何だから、同じでしょ?!ってなる。
そうじゃありません。
もちろん、価格重視や経年変化での価値観のことなりがあることを承知のうえですが、私は経年変化の後になっても「この杉フローリングはよかったなぁ。」と言ってもらいたい。
杉だけではなく、それ以外の樹種の取り扱い無垢フローリングにも同じことが言えます。

違いがあるから選ぶ理由になる。
価格だけの差ではなく、ずっと一緒にいて触れ続けるものだから、なおさら違いのあるものを選んでほしい。
杉の経年変化の美しさを引き出す浮造り加工と、そのポテンシャルを持たせる原木を使っていること。

選ぶ理由のある杉無垢フローリングをお届します。


古希杉浮き造りフローリング

(施工一年経過後の様子。アトリエFUDOさま)


自分の家の杉無垢フローリングにこだわりたい、という方は一度違いを検討してみてくださいね。

・高樹齢 古希杉浮造りフローリングはこちらから


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戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!! 2018年度 終了!  まとめ

一年を通じて行っている「戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業」。

2018年度も無事に伐採を終えることができました。
3年生も卒業をし、それぞれの道への歩みを始めています。
私たちはというと、伐採の後の搬出や原木となった木の大阪への配送、そしてそのあとに控える授業の一環「大阪研修」の準備を始めなければいけません。

だから、一つ終わってもまた一つ、となるわけですがとりあえず、一息つけるのが年度末に見る「授業に関するアンケート」を手にしている時。

戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業 2019 アンケート 2

自分たちの授業への率直な意見や、はたまた不明点の洗い出し、そして要望と授業では聞けなかったことなどを、このアンケートに記してもらっています。

今年は伐採事前授業にて、山の男がつくるお手製木製スノーボードのお話をしたH本さんの人気が高く、仕事を趣味につなげていてすごいと思う、とか自分も仕事に楽しみや喜びを見つけたい、といった声が多く出ていました。
やはり、夢を持たせることも大切。
私のように、厳しいことばかり言っていてはだめですね(汗)。

しかし、事前授業も伐採授業も、多くのことを個人個人で感じてくれたようで、とにかく興味をもちしっかりと授業に参加してくれていたという印象を受けました。
やってよかった、と思う瞬間です。

伐採した原木は、実際に使えるようになるまでは数年の時間を要します。
だから、その数年後にまた伐採木に会えるように、2019年度以降も継続して活動をしていくことが必要。
そして、その過程で生徒たちに木を活かした住宅や建築を見せることも大切なこと。
それが夏に行われる大阪研修ですので、今年もまた、新しい3年生と大阪で会えることを今から楽しみにしています。

それに、今年は横架材がオール地松の乾燥平角という、超贅沢で立派なおうちの見学になる予定なので、いまからものすごくテンションが上がっています。

とても前向きで、真剣なまなざしを返してくれた生徒たちと、そんな環境を作ってくれている学校や先生方、そして今までその森で活動してきた先輩たちにも喜んでもらえる、意義深い伐採授業も、次年度も続けていきたいと思います。

まだまだ、私も技量を上げていかないといけませんね!

戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業 2019 アンケート 1



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戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!! 2018年度 終了! 

しっかりとした確認作業のあと、「たぁ〜おれーるぞぉ〜・・・」という声は発しないものの、樹は独特の音を立てながら、雪を振り落とし倒れていく80年生の樹。
いつも、とても感謝する一瞬です。

伐採授業2


これは、製品ばかり扱っている材木屋では感じることのできない感覚で、主催している私も学ばせてもらっている瞬間です。
そしてもちろん、伐採の後は切り口の考察。

伐採授業13


これも去年と同じ風景(笑)

単に伐って終わりではなく、うまく伐倒できたのかどうか。
自分の意図していた内容で作業できたのか。そして木材としての傷みはないか。
それらを含め、そしてそれ以上に伐採した樹の生きてきた過程を知るために、みんなで観察。
中には、一生懸命年輪を読む生徒も(笑)
今回もすべて、80年生以上クラスの立派な樹たちでした。

そして、そのあとは実際に使われる長さへの「玉切り」に入ります。
実は、この玉切りがとっても大切で、このイベントには実際に伐採した丸太を使う大工さんが参加しています。
だから、実際に使われる寸法を正確に指示して、余すところなく採材することができるため、普段ならば現場での伐採担当者に任せられがちで、長さ寸法の過不足が生まれてしまうロスをなくしています。
そのために、みんな集まって伐採しているといっても過言ではないのです。

伐採授業1


それから、生徒たちにも実際の山の現場を想定して、斜面で重心が偏っている曲がり樹の伐採についても、レクチャー。
青い山ウェアーは、指示をしない監督である私(笑)。

伐採授業3


そして、以降N井氏は指導はするものの作業は生徒、という環境においててきぱきと指示していって、難しいと思われる伐採を進めていきます。
その中でも、もちろんいつものことですが、そんなにきれいに狙った方向へ倒せるの?!という伐採を学生に指示していく。

伐採を狙った樹の先に位置し、伐採の際に支障の出る木を先に伐採しておく作業も生徒が行います。
チェーンソーを入れる位置、倒す方向を確認しながら少しづつ。
N井氏のアドバイスで正確に一人でやり切ります。
単純に見えるけども自身のつく瞬間。
見てる方もワクワクします。

伐採授業7


しかし、指導をしながら動く山の男、かっこいいですねぇ。
そして、一緒に動いてくれるN村氏の環境と山づくり、作業などへの想いと原動力もこの伐採授業の大きな燃料です。

お二人、いつもありがとうございます。
この場を借りて感謝申し上げます。
そして、命をつないでいく丸太となった樹々にも感謝!!

伐採授業6


今年の伐採授業は、いつになく生徒が主役とできたと思います。
そこを目指して計画していたので、うまく運ぶことができました。
自分でやりながらも、「こんな授業が学校であったらなぁ・・・」といつも思ってしまうくらいに、自画自賛な有意義な時間になったのではないかと感じています。
プロが学生に教える、学校では教えてくれない(教えられない?!)伐採授業。
今年度も無事終了しました。
最後に、曲がり樹の伐採を担当したコンビを撮影。

伐採授業15

いい経験、できましたよね?!

来年は現在の2年生。
そして、卒業生もいろんな場面で今後も参加できるような形にしていきたいですし、どんどん大工さんや設計士さんの輪も、そして後々はお客様も含めて広げていきたいと思っていますので、2019年度の伐採授業も楽しみにしていてくださいませ!

次年度も、戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業の応援を、よろしくお願いします!


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戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!! 2018年度 終了! 

もう2019年になって3カ月も経とうとしているのに、主題に「2018年度」と表記することに違和感を感じてしまいますが、弊社の年中イベントの一つである「戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業」の2018年度を、今年度も無事に開催することができましたことを報告しておきたいと思います。

伐採授業11



昨年の様子はこちらから数回に分けてみてもらうことができますが、その時の半端ない大雪の恐ろしさから、今年は雪の心配の少ない時を狙っての開催としたのですが、前日まではほとんど雪の気配のなかったところを、なんと!当日は本降りの雪に見舞われるという、まさしく「雪男」である私を象徴するような伐採授業になったことが、今年のトピックス?!かもしれません。

このアングル、どうです?!
是非、ポチッとして昨年度の記事の写真と比べてみてください。
殆ど同じアングルですが、この違い・・・

伐採授業10

今年は何とか行けそうだ・・・

ということで、意気揚々と伐採授業開始!!
の前に・・・
愉快な仲間であるN村氏とN井氏を交えて、オリエンテーションと再度の伐採授業内容の確認、そして今から伐採する樹種のことや利用のことを、朝の一限目の授業として学習室で座学。
伐採の実技についてはもちろん、このあたりの座学にこそ私たち講師の経験と知識を余すところなく、安全につたえられるところ。
実は凄く楽しくも充実した時間なんですよ。

伐採授業9


さぁ、座学を終えいよいよ山の中へフィールドを移します。
あらかじめ下見して決めておいた伐採木のもとへ行き、伐採前の注意や見ておくべきこと、検討する事項や伐倒方向を見ていきます。
ここもとっても情報量が多い瞬間。

生徒たち全員が伐採を経験できるわけではないですが、その場にいる全員に私たちの持っている情報を伝えるべく、伐採指導してくれるN井氏どんどんと言葉をつないでくれています。


伐採授業12

伐採するという作業自体の手順のことはもちろん、安全のことやより良い木材とするために考えておくべきことなど、ただ伐採するということではない人の手で樹を活かすことを目的とした伐採の授業。

どんなことを考えておくべきか、注意することは何かということを直接言葉で教わることができる、とっても意味深い実習の時間です。
伐倒の方向を確認し、いよいよ伐り倒していきますよ。


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク ァ.譽奪疋ーク乱尺 D・Dウォール〜

個人的な事情で、記事の間隔がすっかりと空いてしまったのですが、先月にお話ししていたレッドオークの終着点、実は今回です(汗)。
見た目の通り、少し赤っぽいオークという感じのレッドオークでしたが、もちろん色合いはホワイトオークと見分けのつきにくいものもあります。
そのため、濃い色に着色されて使われる場合が多く、家具にしろ無垢フローリングにしろ、以前はアンティークもののようにこげ茶色したものが散見されました。
木目柄のきれいなシート商品の影響と、「オーク材」というイメージからくるものですが、本来の自然な色違いを感じられないのは少し残念でした。

今回紹介する、レッドオーク乱尺D・Dウォールにも色むらが見られますが、今回の仕上げには色違いも大きなテイストの一つ。
色どころか、厚み自体を2種類にし壁面に貼りあげたときに、陰影ができるような形にしています。

オーク乱尺 D・Dウォール6

オーク乱尺 D・Dウォール7

どうです?
この写真には大きな色違いはないですが、レッドオークの柾目と板目、そして厚みの違いによって生まれる影がつくる不規則なリズムが、適度なバランスを作っていると思いませんか?

近年の無垢フローリングや壁板は、幅広材志向が多く大工さんの施工性にも優れるのですが、このD・Dウォールは反対に幅狭!
57mmという小幅材がとってもいい感じ。

いつも扱っている130mmや150mmというフローリングから考えると半分以下、いや150mmからするとほぼ1/3!!
ものすごく小さいサイズに思えてきますが、これがまたいいんです。

オーク乱尺 D・Dウォール3

幅広だと少し大味に感じるところですが、オークの持つ木目感も強くなりすぎないのが、このサイズの特徴です。
またD・Dウォールは、もともとがフローリング用の加工がされていますので、いわゆる実(さね)加工があります。
長手方向も短手方向にも実がありますので、壁面に積み上げていきながら実を合わせ、釘を使用してもらうことで施工できます。

ランダムに板材を重ねていった感じを出しながらも、雑然としない規則性がありますから、カジュアルな場面にもカフェや飲食店のような着色をして用いるようなところにも、よく似合うと思います。
特に、着色による使用がよく似合う「オーク」が素材ですから、雰囲気に合わせて塗装してもらうのもいいでしょうね!

もちろん、店舗などだけではなく住宅にもおすすめ。

以前は、フローリング面から高さ1mくらいまでの壁に板を貼る「腰壁」という方法が多くありましたが、現在は全体の壁面はシンプルにしておきながら、ポイントごとに特徴的な材質を配することが好まれます。
玄関ドアの正面のエントランス面の壁であったり、広い面積となるため間延びしがちなリビングで、くつろぐ空間の視点を整える意味で一部の壁に貼ってみる。

オーク乱尺 D・Dウォール4


人間は視線が安定するととても落ち着くもの。
そして、木材は人間の目に優しく、木目の不規則なリズムと光を柔らかく届けてくれる効果がありますが、そんな木材だからこそ、特徴的な雰囲気には自然と視線が向けられ、目の余計な動きが少なくなることから、落ち着くともいわれています。

そこに、奥行感のある段差をつけることで、より一層の視覚的面白さを加味しているのが、レッドオーク乱尺D・Dウォールです。

オーク乱尺 D・Dウォール5


ただ、一つ難点を上げるとすると、もともとがアメリカにて仕分けされたものですので、若干表面が不均一なものや実部分の欠けているもの、曲がりや反りも若干含まれています。(下記、表情の違いを参照)
もうそのあたりは、レッドオークの故郷である広大な雑木林の懐の深さを想像して寛大に受け止めてくださる方に、使ってもらうとしましょう。


この小粋な小幅材。
是非、エントランスや人の集まるリビングなんかに使ってください。
今までは影のヒーローだったレッドオークに、まさに光が当たることで影を生み、人の目を楽しませ空間を演出してくれる主役になってくれることと思います。


影のヒーロー、レッドオークに幸あれ!


*各写真は陰影を出すために、照明の下で撮影していますので、実際の商品よりも若干赤みが強く映っていますので、実物との色差はサンプルなどにてご確認ください。
また、材ごとの色さもあります。

仕上がりイメージ

オーク乱尺 D・Dウォール6


・弊社へのお問い合わせはこちらから。
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)


レッドオーク無垢一枚物 D・Dウォール(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法:15〜18×57×乱尺
(ケース内に厚みを変えたものが混在しています。施工現地にて自由にランダムに組み合わせてください。)

・形状:一枚物

・エンドマッチ:あり

・品番と価格:DD-49S 一枚物 無塗装 プルミエグレード ¥8,900(税別)/1.86崙り/ケース

・運賃:別途地域により、お問い合わせください。

・グレード:セレクション 小さい節や軽微な色むらを含みます。

・納期:無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから



表情の違い 参考

入り皮と、上ピース部分の筋状の加工歯残り

オーク乱尺 D・Dウォール2

加工機械歯による食い込み

オーク乱尺 D・Dウォール1

左:通常実 右:浅い実

レッドオーク乱尺 D・Dウォール 10


曲がり・反り

レッドオーク乱尺 D・Dウォール 11


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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

ワインのお話なのか木材なのか、どっちつかずのお話になってしまいましたが、もう少しワインに関連して木材業界の大切なことを書いておきます。

久しぶりに病床から事務所に出て、机上の書類を整理しているととても悲しいお知らせが3通も届いていました。
それは廃業の連絡。
いずれも、特殊材や稀少材を扱っている専門製材所でしたが、3月にて廃業するというお知らせでした。

現在は、単純に言うところの「木材の需要」は決して少なくは無いと思いますが、その中で「良質な材や稀少な材」というものの取り扱いは、一昔前に比べて非常に少なくなりました。
嗜好の変化など様々な要因がありますが、特殊な木材の持つ価値が求められなかったり、単純に木材であれば安価な方がいい、という理由だったり。
中には、苦し紛れで値引き販売を続けている為に正規の価格での流通ができなくなったところ等もあります。

廃業案内


特殊材や稀少材などは、納入までの打ち合わせ期間が長かったり、どうしても価格は高価になります。
その為、特殊な木材使う事ができる機会は多くなく、声がかかったとしても採用になる場面は多くない。
しかしながら、木材は山で伐ってきてすぐに販売、という事ができない為に在庫をもったり、必要になりそうなものを予測して製材したりという先行投資をしなければなりません。
そのため、どんな時も売り上げの見込みを立てにくいにも関わらず、維持費を含めたお金だけはかかるという状況で、苦しくなってしまうのです。

もう一つの理由として、木材を扱うということは商売ですから儲けが無いといけません。
そこで出来るだけ安く仕入れて高く売る、ということで一時の利益は確保できるのかもしれませんが、安く仕入れることによって困るのは仕入れ先です。
自分は儲かっても、仕入先が続かなくなる。そうすれば困るのは自分なのですが、現在ではまだそのような形での仕入れが続いている場面もあるようです。

今回廃業の案内があったところは前者のパターンですが、これを防ぐには私たちのような取り扱いをしているものが頑張って日常販売できるようにしないといけないのですが、なかなか思うようにはいかずに、申し訳ない様な気持ちです。
必要な時だけ無理を言ってしまうような状況に、いつも申し訳なく思ってはいたものの、今回の様に無くなってしまうとなると以降は発注することもできず、今度はお客さまがその木材を手にすることができなくなります。

弊社の取り扱い品は他社に比べて高い、と言われることもしばしばありますが、単純に安いという事には理由があるはずです。
もちろん、高い事にも理由があります。
仕入れ先の利益をなくすような状態で搾取した安さの先には、材料が入手できないという結果が待っています。


そこに共通性を感じるのもワインの世界。
ワインは完全に嗜好品なので、木材の仕入れや販売とは関係が無いように思われるかもしれませんが、現在、私の好きなフランスのブルゴーニュ産ワインが非常に価格高騰しています。
昨日今日の話ではないのですが、件の「氷事件」の時から比べると、購入を躊躇するどころか、よほどのことがない限りは他の地域のワインを購入しています。
欲しいものの、手が出ない。

ブルゴーニュワイン1


しかし、私と同じように「手が出ない」として購入を控える人が増えると、そうこうしているうちに「高くても買う」という購買層のある国と地域にどんどんとそれらのワインが流れます。
そして、需要と供給の市場原理により、日本に入荷するワイン自体の量が減り、一層入手しづらくなる。

そんなことが起きているといいます。
とっても理解できます。

似ていると思いませんか、先の木材の一件と・・・

良いものはきちんと適正に購入しないといけない、そして少しづつでも継続して購入していかないと、敬遠している(購入できない)うちに、優良な木材もワインも、手の届かないところに行ってしまう。

そうならないために、「いかに安く!」ではなく「理由の納得できる安いものと、適正な価格のものを進んで買う」ことで、ワインも木材も少しづつではあるものの、将来につながっていくのではないかと思っています。

手の届かない高級なものばかりを志向する必要はありません。
ワインも、木材も、様々な選択肢があります。
ワインにはソムリエがいる。
そして木材には木のビブリオ・木材コーディネーターの戸田昌志がいる。

それぞれの専門家と相談して、これからもずっと美味しいワインと優良な木材の供給が続くように、そんな状態にしていきたい。
病み上がりに非常に強い危機感と決意を新たにしたことを、皆さんに報告して病床からの復帰報告としておきたいと思います。


(ほらね、ちゃんと手の届くものを早速2本も買っちゃった・・・(;'∀'))

ブルゴーニュワイン2



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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

ここからが、木材を交えた本題です(汗)。


ワインが素敵なものであるように、木材もとっても素敵で魅力にあふれていると思います。
趣味の木工で何かを作ろうとする時、家具などの木製品を購入する時、もっとも大きな買い物である木造住宅の構造材や無垢フローリング、装飾材などを検討するとき。
いろんな場面で、木材の多様性や美しさ、そして優しさなどの特徴を知ることになるでしょう。

でもこの時、多くの場合木材の持つ性質や特徴までしっかりと伝えられていることは少なく思います。
近年は浸透してきたとはいえ、前回の私のワインの実体験の様におよそ20年ほどまえでは、わざわざ木材の性質を伝えるということは無く、「知っていてあたり前」の共通認識だったと思います。


ワインと木材というのは、とっても似ていると感じます。
大きな観点から言うと、ワインはブドウの木になるものを醸造していますが、土地や気候によって同じ品種でも味わいがことなりますし、生産者による違いも大きく出ます。
同じ様に木材も、産する土地や気候で同じ樹種でも異なるものになります(例:屋久杉や木曽桧など)し、その原木を木材として製材し乾燥させる人によっても、木材としての質は異なります。
だから、いつも森林ツアーの引率をさせてもらう時にも、少しだけ土の話とか土地柄による違いなどをお話します。

コート・ドール


そういった違いがあるのに、商品アピールはしているけれど性質的な事や扱い方(木材の場合は割れや反り、変色など・・・)については詳細な情報がありませんでした。
それによって、ワインを液漏れさせてしまった私と、発生事情を知らずに度々相談に来るお客さんの対応に怒れる店主の様に、お互いがすっきりとしない状況になってしまう。
木材の美しい色合いの写真を見て購入されたものの、経年変化で色合いが変わってしまってクレーム。
節ありフローリングの節にストッキングがひっかかって破れてクレーム。
無垢材の施工後に伸縮によって隙間ができたりすることでのクレーム・・・

建築業界は「クレーム」と言う言葉をよく聞きますが、上の一例は無垢の木材であれば起こり得ること。
だから、無垢材がどのような取り扱いが必要か、どのような性質を持っているのか、という事をお客さまと一緒に情報を共有する必要がある。
それでも完璧ではありませんが、それはワインも木材も自然の産物ですから・・・(逃げ口上・・・)


前回登場の酒屋さんには、自身の無知による事乍も衝撃的な店主の態度に驚き、その時以来行ってはいないのですが、実はこの後に通うことになるお店では夏場のワイン販売のためにお客さまに「発泡スチロールのケース」を配布していました。
もちろん、ワインの取り扱い周知の一環で一度だけですが、購入のワインを出来る限り健全に持って帰ってもらう為の工夫。
私の様な人間がいることに対しての、情報提供とともに発生する問題を未然に防ごうとする努力に感心し、それからというもの、その発泡スチロールケースは車での買い物のおともになったことは言うまでもありません。


販売する側も使う(飲む)側も情報共有していくこと。共通点が多くあります。
記事で公開している無垢フローリングや木材については、出来る限りの特徴や性質をお伝えしているつもりですが、まだまだ足りない部分もあります。
良いものを、喜んで使ってもらう為に、お気づきの点や気になることはどんどんおっしゃってくださいね。


リフリーオーク ネイキッド 6


今後も19年前の私の様な、無知による残念を減らす為に木について多くの事を語っていきたいと思っています。


あ、次回もう少し続きます・・・


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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

前回の一件は、酒屋さん(かなりの高級ワインも扱う、かなり有名なお店)で記念日にと、少し頑張って高級なワインを購入した日の事。
休日の朝、開店と同時に入店してワインを選び購入しました。
当時はよく家内と二人で買い物に廻っていましたので、その日も楽しみにしていたワインを購入し、その後近くのお店で食料品の買い出しをしました。
1時間程で食料品の買い物を済ませて荷物を積もうとトランクを開けると、たまたま目についたワインの袋の水染みの様なもの。
あれ?いつ濡れたのかな?と思いながら手に取ってみるとなんと、ワインボトルの首のあたりから液体が滴っているではないですか!しっかりとおいしそうなにおいをさせて・・・

これに驚き、購入のお店に戻って液体が漏れ出ている、というお話をした時の一部始終が前回のやり取りです。
ワイン好きの方はお察しの通り、この一件のあった日は8月の天気の良い真夏日。
それも大衆スポーティーカー(=内装も断熱材も薄い!!)の車内で、ワインクーラーから出してきたワインを放置していたのですから、今から考えると自分でも「アホか、お前は!!」と思いますし、先の酒屋さんの店主のお怒りもごもっともの様な状況を作り出していたのですね。

ワインセラー1


長期間適正な一定温度で保管されていたワインが、急激に真夏の車内で熱せられるとコルクから液体がにじむことくらいはわかりそうなもんです。
今考えれば・・・

しかし、その時はワインは好きでも、そんな状況を考えてもいなかったしその時まで他のボトルでは起こらなかった。
だから異常だ、と決めつけてしまったのですね・・・お恥ずかしや。
おそらく、ひと夏に何人もが経験しそのたびに「不良品を購入した」という顔で店舗に来られては、そりゃ店主も頭にくるでしょう。
氷でも入れてやれ!、の気持ちもわかります。反省。
現在ではもちろん認識していますが、当時の酒屋さん(いや、正確にはワインショップか・・・)にしてみれば、真夏にワインを購入し車に1時間も置きっぱなしにするなんてこと、ありえないわけですよね。
それも、そこそこ良い銘柄のものでワインセラーから出してもらっているんだから、まさかそんな持ち帰り方しているとは思わないし、ワインが好きならそんなことしないと思っている。(今は絶対できません・・・汗)

しかし、、、、
しかしワインだけではなく、そのものが好きだからといって全ての情報に精通しているとは限らない。
興味のあるものの情報というのは、商品についても自分にとっても良いものばかりを集めてしまいがちです。
特に、商品については販売する方も特徴や利点、よさげな雰囲気は伝えますが、注意するべきことや取り扱いについてなどは、よほど自分から気にかけないと知る機会がありません。

私のワイン熱もそうでした。
ワイン雑誌を読んだり、特集記事をみて「産地や味の特徴、どんな料理に合うかや作り手の歴史」などの情報は、とても多く入手しましたが、肝心の保管方法や夏場は1時間すら車内に放置できない(考えればわかるけど・・・)というようなことは、どの本も語ってはいませんでした。
保管方法は、夏が近くなるとワインセラーメーカーなどのちょうちん広告(というらしい)とともに、ワインセラーでの保管がベストであることと、熟成させる喜びは多く語られていましたが、それでもワインセラーなぞおいそれとは購入できない身。


ワインセラー2

(写真のワインセラーと本文は関係ありませんよ。)


そのため、今でもにわかに信じられている「北側の納戸保管」が精一杯でした。
住宅の北側は比較的涼しく、納戸であれば日光もあたらない。そんな理由でそれが限界。
興味をそそったり、購入意欲をかきたてはするものの、現実的な保存方法などの情報は入手できていませんでした。

そんな、好きなものに対する正しい情報の無い中で、不注意で起こしてしまったワインの液漏れ。

でも、この状況ってよく考えると無垢の木材と非常によく似ている。
材木屋が「そんなことあたり前」と思っている、「色違いや反り、節や特有の表情から経年変化」まで、様々な状況も「木が好き」だからといって、全ての人が知っているわけはない。
いや、ほとんどの人が知らないはず。
現在は件の私の様に情報不足ではなく、インターネットから多くの失敗談も見ることもできますから、木材の特徴についても浸透してきた様に思いますが、やはりまだまだわからないことが多いはずです。

そう、あの時の私の様に「知らずに起きてしまう事」に対するがっかりを減らしたい、なくしたい。
ワインでは、現在ワインセラーも普及価格のものが多くなっていますし、ネット通販等の普及で「購入ボトルの車内放置」という現象はもうない?のかもしれません。
それに対して木材製品は、というと・・・

依然、販売する方の考え方が旧態依然のところも多くて困ることもあります。



 
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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

皆さま、お久しぶりです。
担当、戸田昌志です。

前回のレッドオーク記事の最終投稿から、大分時間が経っての新規投稿になります。
それも、レッドオークの締めの記事を書きかけて投稿できずじまいという形のままですので、非常に申し訳なく、それ以上に普段の業務もお休みをいただいていたので、多くの皆さまにご迷惑をおかけしておりました。

本日より、職場復帰しております!!(汗)

そもそも、お休みをいただいていた理由は、情けないことに怪我をしてしまいまして、軽度ではありますが人生初の手術というものを経験してきました。
そのため、現在復帰はしておりますが、あと数カ月は左腕を動かしたり物を持つ事ができないという状態が続くので、会社にいる、というだけの状態ですがとりあえずは戻ってくることができましたので、久しぶりに御報告を・・・

1月末から御連絡を頂いていて皆様には少しづつではありますが、回答差し上げていきますので、少々お時間下さいませ。


そして、お休みをいただいている間記事の投稿もお休みさせて頂いていたのですが、少しづつこちらも再開していきます。
そうです、レッドオークの記事のまとめもしないといけないのですが、入院中の病床での読書にて感じたことを、今回の一件の自身の回顧録(悔顧録?!・・・)として記しておこうと思います。
それは、木材を取り巻くお話なのですが、それと共に少し趣味の世界のお話が関連してきます。
今回から数回、復帰の悔顧録(やっぱりこっちですね・・・)として記しておくことにします。





「なんだ、ホントに!!もう、氷でも放り込んでやれ!!!!(怒)」




これは今から19年前に私が、ある酒屋さんでワインを購入した(正確にはのちほど・・・)時の酒屋さんの店長の怒声です。

私の記事とホームページをご覧の皆さまは御存じのことと思いますが、私は少しワインが好きです。いや、結構好きです。
高級ワインを飲むとか、そういったことではなく「木材との共通性があること」というたてまえを持って(汗・・・)、いろいろな地域の個性やブドウの違いを考えたりしながら飲むのが好きです。
とはいえ、19年前はワインに関する知識も情報も乏しく、もちろん飲むことに苦労はありませんが、「扱い方や保存方法」までは、注意を払ってはいませんでした。


そこで先程の怒声です。

場面はこうです。


私 :すみません、先程購入したワインが液漏れしてきたのですが・・・

店員:あ〜・・・。お待ちください・・・(店長に相談に行く。)

店長:はぁ?!馬鹿野郎!・・・なんだ、ホントに!!もう、氷でも放り込んでやれ!!!!(怒。店内に響く)

店員:(私のところへ戻ってきて)ご購入のあと、どのようにされていたのか分かりませんが、
   これはこの時期どうしても発生する現象です。温度差によって起こります。
   申し訳ありませんが、こういった対処しか出来かねるのです。

私 :わかりました。


という言葉のやり取りで、氷のびっしりと詰まったビニール袋に入れ替えられたワインを持って帰宅しました。
ワインを御存じの方なら、どういったことが原因でのやり取りかは想像ができると思います。そして、この場合の非は私にあります。


ワイン

(写真のワインと本文は関係ありません)

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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク ぁ

いよいよ表舞台に上がる時代に入ってきたレッドオーク。
巷で見かけるようになってきた製品類にも、少しづつ見かけるようになってきましたが、やはりわざわざ「レッドオーク」と表記されることはありません。
今、一般消費者にとっては単純にオークという表記で十分なのでしょう。精密な加工や材の特性を生かしたものの場合の制作者にとっての名称の情報は大切でも、プロダクトアウトされたものにはそこまでは求められないからでしょう。

それでも世界の銘木「オーク」ですから、蓄積資源量が多く安定供給できる広葉樹としての存在は材木屋にとってもありがたいものです。
アメリカ広葉樹協会の公表データによると、世界最大の広葉樹製材の生産量を誇り、数年前のデータ上ではこの半世紀近くかけて、生産量が伐採量を上回ってきているという、まるで「どこぞの国」の人工林データのような理想的な森林環境を保っているとのこと。

硬質で木目も美しく、枠材のようなモール材などへの加工性がよい(海外ではこの用途が多く重宝される)素材が安定供給できるという性質は、これから求められる木材利用の旗艦広葉樹になるかもしれません。
肝心の材質としては、衝撃に耐えスチーム曲げに適するという性質から、日本でもホワイトオーク同様に椅子の部材としてやテーブルなどに使われ始めています。

BlogPaint

写真にたくさん積まれた板材をよく見ると、板の片方に「耳」とよばれる丸みがついているのがわかるででょうか。
片耳付き、と呼ばれる形状ですが、たまたまこの形になっているのではありませんよ。
丸い丸太を製材するわけですから、片方にこの丸みが残るということは、丸太の半分、つまりは直径方向にのこぎりを通した状態ではなく、さらにその半分の半径方向になるようにしているから、片方のみ丸い部分が残っているのです。

この状態の木材の表面は「柾目」という状態になります。
年輪の筋がまっすぐに並んだ状態ですね。
オークの場合は、板目と呼ばれる年輪がはっきりと見える状態に製材したものも多く使われますが、その場合は乾燥による割れや反り、曲がりに特に注意が必要です。
しかし柾目ではそのリスクを比較的減らすことができる上に、なによりオーク特有の「虎斑(とらふ)」が現れるために、このような製材にされるのです。
もちろん、割れや反りなどのリスクが低いというのは材質的に安定する製材方法ということになるのですが、そのうえで虎斑を楽しむことができるので、一石二鳥?!というところです。


レッドオーク13


毎度の比較になりますが、レッドオークはこの虎斑模様の元となる「放射組織」と呼ばれる組織の長さが短いために、私のような「木材マニア」にとってはホワイトオークやナラなどに比べて、模様が大人しい印象を受けますが反対にこの模様が「ミミズが這っているようだ」としオーク類を敬遠される方にとっては、ちょうどいいくらいなのかもしれません。
塗装性のよいレッドオークにとっては、この大人しい虎斑が塗装によって適度に浮き立ち、板目材にはない広葉樹特有の魅力を見せてくれます。

補足的に言うと、日本で製材されるナラ材の多くは標準的には柾目製材です。
用途他、いろいろな理由はありますが、やはり柾目材のほうが木材の性質的におとなしいために、割れや反りなどによる無駄を少なくできるから(というよりも、割れがとても出やすいため)です。
先の写真のトラックも、レッドオーク材を日本で製材したものですから、すべて柾目材になっています(^_-)-☆


前回までにお伝えしたように、数種以上の仲間が混在するレッドオークですから材による色の差が大きかったりしますので、比較的均一性を求められる日本においては、塗装用家具の素材としてのポテンシャルはとても高く感じます。(家具の場合は種類間で物理特性も若干異なるので、用途によって分けられている場合もあるらしい。)


今回入荷のレッドオーク柾目材は、すべて家具用材や枠用材として使っていただける予定です。
近いうちに、キッチンなのか家具なのか、それともドア枠材なのかで生まれ変わった姿に出会える予定です!

レッドオーク10

 
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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク 〜

現在よりももっと木材資源が豊か?!というか、豊富に取引されていたころは、用途に適したものの中でも「杢や木目、色合いのよりよいもの」を選別して使うことができたからでしょうか。
レッドオークの用途としては、一つを除いては他のオーク材と変わらないのですが、それでも今まであまり使われてこなかった(特に日本で?!)理由の一つに、ナラやホワイトオークに比べて年輪様の木目が「若干黒っぽく見えるところ」が、妙な押し出しの強さを感じさせるからなのか?と邪推します。

レッドオーク 2


塗装を施しても、一層はっきりと色を感じさせる木目が、家具やそのほかの作品の出来栄えよりもめだってしまうからなのだろうか、と思ってしまいます。
もちろん、これは個人的な感想ですがそれでも、文献にも「他のオーク類よりも劣る木目」としていたりします。
材質や色合い、木目などを選別できる状態ではわざわざ「劣る」とされる木材を使う必要がなかった、ということでしょうか。
やはり「影の存在感」が否めませんねぇ・・・

そういったことからか、ホワイトオークやヨーロピアンオークが家具や樽材として賞用される中で、レッドオークはまさしく黒子となって活躍している場がありました。

全身を真っ黒に染めて活躍する場所。
それは枕木。
枕木というと、国産樹種ではクリが思い浮かびますが、ひと昔前の外国産材ではケンパスというカチンコチンな材がつかわれていましたが、そんな特殊用途にもオークが使われているなんて意外ではありませんか?

レッドオーク14


樽用材としては不向きなレッドオークですが、防腐注入などの加工をするにはかえって都合が良いようで、そんな使われ方もある様子。
また、硬質でもあるのでカシ類などと同じように、産地では農具や柄の材料となっていたようですから、やはり表舞台ではなく裏方としての活躍が多かったみたいですね。

特殊用途といえば、「棺桶」というのもあるみたい。
そういえば、日本のナラも100年ほど前に輸出されるときには、最高級の棺桶材として出されていたと聞いていますから、これも仲間の樹種での共通用途なんでしょうね。
オーク(なら)の棺桶なんて、贅沢というか豪華というか・・・

しかし古い書物のレッドオークの項には、「きれいではない単調な木目」という言葉や「材色の差が大きすぎる」などの表記がありますが、その文面からもあまり好まれなかったのかと推測することができますよね。


ただ、そんな表記も今は昔。
統計上の若干の強度の差や、木目の微妙な違いというものをさほど気にかけない(もしくは、そこまではわからない)消費者にとっては、レッドオークはとってもフレンドリーな存在で、入手しやすく高騰していない樹種でありながらも、しっかりと「オーク」であるその材は、まさに今からが旬!!

職人さんには大切な性質上の問題も、家具を購入したりその木目を楽しむ工芸品などにおいては、完成してしまえばホワイトもレッドもない「オーク材」として流通しています。
わざわざ完成品を眺めて、「これ、レッドオークやな?!」なんていう人間なんて、私の知っている中でもほんの一握りのマニアのみ・・・・・


これからは、レッドオークもその「赤」のイメージから解放されて、いよいよ表舞台に上がるときなのかもしれません。

レッドオーク15



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