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本物の無垢木材

日本の広葉樹 楢(なら)無垢乱幅乾燥材

今回紹介する「なら」は、もちろん木材の楢(なら)ではありますが、いつも紹介する無垢フローリングや建築内装の造作材やカウンターといった建築材ではありません。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 5


もちろん、建築に使ってもらってもいいのですが、寸法的にはどちらかというと家具や製作ものに向いているといったほうがいいかもしれません。

早速ですがご紹介します。
輸入のホワイトオークではない、日本のならの乾燥材無垢一枚物です。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 1


厚みは58mmほど、長さは約2,1m、幅は各種均一ではありません。100mm〜200mmの間でいろんな寸法が混在するのです。
スギやヒノキを主にする建築材料であれば、規格寸法というものがあって、それにそろえて製材されているものですが、楢(なら)などの広葉樹は丸太の通直性が針葉樹に比べて得にくい事や、同じ大きさの丸太を一定量かつ定期的にそろえるということが難しい場合が多いので、木材の幅は丸太ごとに得られる大きさのまま、製材されることが多いからです。

もちろん、最初から用途の決まっている場合は別ですが、用途限定せずにいろいろなものに使ってもらいたい、という場合はそういった製材になります。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 6


そのため、針葉樹の規格商品に慣れた人にとっては、寸法がまちまちな板材の使い方がピンとこない、という方もおられるかもしれません。
無垢フローリングの場合などでは、長さが異なる場合に「乱尺(らんじゃく)」などと表記しますが、まさにそれの幅バージョンです。

しかし、その用途の一例をはっきりと言いましょう。
幅の違いにとらわれずに、数枚を幅方向につなぎ合わせて一枚の板に仕上げてテーブルにする!というのはどうですか?!
現実的にいざ、日本の楢(なら)の一枚板を探すとなると、テーブルほどの大きさのものを探すのはとても大変ですし、それ以上にとっても貴重になっている楢(なら)の幅広板は、やすやすと財布が緩むような価格で入手することはできません。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 7


そこで、今回の「日本の広葉樹 楢(なら)無垢乱幅乾燥材」の出番となるわけです。
一枚物とは違いつなぎ合わせる手間はかかりますが、手作り感が出ますし一枚ごとの木目が楽しめるランダムな幅のつなぎ合わせになるので、来客の方にも一目で本物の楢(なら)の無垢材を感じてもらえることと思います。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 8


また、テーブルを作るとき必要となるものが「脚」。
テーブルなんだから、板だけあっても仕方ないので、脚をつけないといけません。
テーブル天板が楢(なら)なんだから、やっぱり脚も楢材で!!と思うのが普通だと思います。しかし、そこでもやはり、楢材の乾燥した適当な角材というものがすぐには入手しにくいという問題が出てきます。
しかし!!今回の無垢乱幅乾燥材をそのまま流用すれば、十分な厚みがある為に脚まで日本の楢材でつくったテーブルができてしまいます!!!

どうですか!日本のなら、使いたくなったのではないですか?!(笑)


もちろん、テーブルだけにとどまらずにいろいろな用途を考えて使って頂きたいのですが、ちょっとだけ注意点をお伝えしておきます。
できる限り材を有効活用したいことは言うまでもありませんが、それと共に大いなる「もったいない精神(汗)」を皆さんにも共感頂きたいのです。
例えばこんなものが入っています。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 15

ちょっとした傷がある部分や・・・

若干変色した部分、

日本の楢(なら)乾燥無垢材 13

そして菌が入っていて、白くなっている部分。(木質部は有していますが、強度などは期待できません。)

日本の楢(なら)乾燥無垢材 12


これらを多少含んでいます。


日本の楢(なら)乾燥無垢材 14

そしてこんな丸みがついた部分があるので、木材の寸法は長さの中間で計っていますが、先すぼみしているものや表示寸法よりも幅が狭いところも出てきます。
その辺は、一律の寸評表示の仕方として御理解を頂けるとありがたいです。

また、中にはこのような大きな節の部分も含まれるものもあります。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 10


これらは、無垢のフローリングを製作するときと同じなのですが、スギやヒノキの様な針葉樹材と同じように、「節なし」や「小節」等の様に分類が難しい広葉樹材を無駄なく上手に使う為にあえて取り入れている部分です。


上記のような部分があるおかげで、無駄にする部分が減って価格も日本の楢(なら)の乾燥材にしては、かなりお手頃な価格になっていると思います。
一度に多くの量を紹介することはできませんが、このような広葉樹材が使えるものとして、少しでも多くの方に認識してもらうべく、街の材木屋さんが在庫をしているということはとっても大切だと、一人で思っています。(汗)


材の持っている特徴を活かして上手に使えば、表情豊かな作品ができることと思います。
楢(なら)は、お店でも住宅でも施設でも、木の雰囲気を醸し出すにはとっても重宝する樹種です。
自分なりのアイディアで、日本の広葉樹である楢(なら)を是非味わってくださいね!!


日本の広葉樹 楢(なら)乱幅無垢乾燥材


・寸     法 :2,1m 58mm×100mm〜200mm(乱幅)

・形     状 :無垢一枚物板(丸みほかあり)

・価     格 :¥9,450〜/本(¥10,206〜/税込)

・運     賃 :別途 地域によりお問い合わせ下さい

・状     態 :天然乾燥後、仕上げ人工乾燥。仕上げ加工別途です。


*ご検討前に、下記ご注意と弊社からのメッセージをご覧ください。

ぜひ一度お問い合わせください


 
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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松  追記番外編〜 地松は何故曲がる?!

前回に、こんなもの使い物にならないよ、というほどの曲がり方を見せる立木の写真を載せましたが、まっすぐに育つのが普通で曲がるのは不良だと思ってはいませんか?!

もちろん、建材として使うには通直で節が無いに越したことはないので、山では少しでも価値のある(値段のつきやすい)通直木を育てようとするのが、人工林では基本だと思われます。
がしかし、一見不良だと思われる前回の曲がり木の様なものでも、ものすごく厳しい自然の中で生きていく為の方法として、あのような曲がりを身につけたことは、あまり知られていません。

地松シリーズ追記番外編の今回は、昔を知る人や地松の事を知る人ならある程度共通認識である、「地松は曲がる」ということについて触れたいと思います。
曲がる、といっても木材となった時に曲がるということもありますが、今回は写真のように立木の時に起きる曲がりについてのお話です。


下見6


写真のように、地松の多くはあらぬ方向、あるいはS字を描くような形で曲がりくねっている場合があります。
ヒノキやスギの通直材生産を目指しているとなると、ありえない様な曲がり木に遭遇することがあります。
いや、それ以外でも基本的にヒノキやスギのような根元から通直、ということはほとんどありません。多かれ少なかれ、どこかで曲がっていたりします。


しかしながら、実はその曲がりには生育の上で大きな理由があるのです。
はい、もちろん理由もなく曲がるはずが無いと思うようなところですが、そんな理由を考えたことがありますか?!
写真のような木をみても、どのように育ったのかや何故この方向に曲がって伸びたのか、という事を想像する人は一握りでしょう。

それを知ると、地松の曲がりが不良材どころか、一層いとおしくなってしまうんですけどね・・・


通常、樹木は空に向かって伸びるのはある程度共通です。
もちろん、それも理由があるのですが、その中で地松(を含む数種類)が何故、まっすぐに伸びていかないのか?!
それには、山の先駆種が生きていく為の工夫の賜物なのです。
樹木には、光を目指して早く成長できるものもいれば遅いものもいる。また、自分の縄張り!とでも言うように傘を広げたような樹形をとり、太陽光を独占する樹種もいます。
その中で、針葉に少しでも効率的に太陽光を集めていくためには、工夫をしなければならない。
そこで地松は考えた!!
「そうか、上をふさがれるならあいている横方向に行ってやる!!」と思ったかどうか知りませんが、上方一辺倒で競争するのではなくあえて、他の樹種との隙間に伸びたり、隣同士の間隔が無い部分から逃れるように、自分自身を曲がりくねらせて成長しているのです!!

下見1


おおっ!!なんともニッチな・・・
そう思いませんか?!

あの曲がりは、他の競争相手と同じ手法で生きていくのではなく、自分らしく別の活路を見出す為の、地松の生きる道!だったのですねぇ・・・
一般的には、日光を燦々と受ける方が光合成し易く成長に良い、と思われがちですが、あまりに強い直射日光は人間にとってと同じく、さほど良いものではないので、他の競争相手から抜けだしはしなくても、柔らかく日光を受けられる場所にいられれば、荒れ地でも育つその逞しさで生き延びることができるのです。


一見無骨でたくましく、好き放題に曲がって生きているように見える地松。
しかし、そこには繊細で可憐な程の生存手法が秘められていたのです!!

そう思いませんか?
さぁ、これでまた一人二人、地松ファンが増えたはずですね?!
乾燥材がない、とか曲がり材は使えない、なんてこと言えなくなったはずです(笑)。
地松を建築に使いたくなったそこの大工さん!!一緒に地松を語りながら、地松のおうち、建ててみませんか?!

地松(赤松)乾燥構造平角 7


・以前までの「うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松〜シリーズ」はこちらから
・地松乾燥平角材についてはこちらから
・地松(石山赤松)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・国産黒松(雄松・男松)無垢一枚物フローリングはこちらから


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今年度の伐採木の下見 今年もスタートです。

7月に、大阪研修の様子をお伝えした弊社の伐採企画ですが、2018年度の伐採に向けての伐り旬がやってきましたので、今年も選木に行って参りました。

下見4


いきなり出てくるのが、「こんなに曲がりくねっていて、使い物になるのか?!」と思われる木々。
スギやヒノキで垂直に気持ちよく成長しているものもある中で、やはり被圧されたり他の木に負けそうになっていたり、若しくは頑張って成長する為に光を求めてさまよっているものもいます。

そんな中を、今回も学生さんと一緒に、山の中の立木を見て回ります。

そこに、目移りするような通直で綺麗な材がいきなり飛び込んできます。
見上げた青葉と樹皮の対比の美しいこと!!
上を見上げて口をあけたまま、見とれてしまいます(笑)。

下見5


しかし中には、こんなに曲がっているのにどうしてそれがいいの?!と、普段はまっすぐで素直な原木生産を目指す頭が、理解不能な?マークで一杯になるようなものを見て「これはえぇなぁ!!!」と言ってみたりして、歩いていきます。

もちろん、その理由もきちんとお話します。

下見6


といいながらも、この写真。
驚きませんか?!
どこいくねん!こいつはっ?!?!

普通ならばこのような木、残ってないと思います。
人工林やその近くではいろんな理由(大人の?!)で意図的に残す場合を除いて、確実に「排除」されているはずです。

しかし、私たちはこれを「えぇやんかぁ!!これ!」と、近寄っては眺めて喜んでいるのです。
生徒たちの頭にはおそらく「やっぱり、大阪の人達は少しおかしい・・・」と思ったはずです。
昨年、木材の用途や曲がりについて少し授業をしたとはいえ、実際にこの曲がりを見ると驚くはず。
皆さんもそうですよね。これ、どうすんの?!って。

なので、きちんとこの木を選木した理由を説明するのです。
それで、やっと納得。(それでも、いつもの通直木の選木は何だったのか?!と思っていると思います。)

選木の前後には、こうやって寸法を測ってくれます。

下見3


今回も、直径的にも立派なものが多すぎて困ってしまうくらいでした(汗)。


普通の材木屋ならば、太くてまっすぐで節の無いもので・・・・というような選木基準になりますが、この企画は別。
ほっそりしたものでも、まっすぐでなくても、節があろうとも、住宅の部材となった時の機能性や美しさ、そしてなにより今現在の育った環境に合わせた使い方を考えながらの活用になるので、四角くい材木になって綺麗かどうか、が基準ではないんですよね。



しかし毎回の事乍、とってもいい曲がりの材がたくさんあり過ぎて困ります(笑)。
もちろん、通常なら喜び勇んで使いたい通直材ももちろん。
そして樹齢も100年超えクラスがいくつも・・・
零細材木屋にとっては、一度には使いきれませんがその分、少しづつ大切に、授業を兼ねて活用していきたいと思っています。
そしてすこしづつ輪を広げて、手刻みの大工さんや山と材料の本質を知りたいと思う大工さん、お施主さんを巻き込んで大きな流れを作っていくつもりですので、今年度以降も御期待くださいませ〜!!


下見1



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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

ケヤキの材の利用としては、箪笥、テーブル、太鼓の胴、火鉢、仏壇、表札、臼や杵、盆、道具の柄(枝)、薪、そして建築材としての大黒柱や梁などです。
それだけではないですが、とても多くの用途を持っているということです。

特徴的な橙色の芯材は水湿に耐えるといわれますが、白太はめっぽうダメです。
虫害甚大ですし、腐れの早いこと・・・
ただし、芯材に比べて軟らかいために辺材は曲げ木には適しているそうです。

樹高35m以上、直径が2m以上!!と超ド級の長尺大径木ですから、先ずは構造材としてほおっておかれるはずはありません。


ケヤキ11

美しい丸柱が並ぶ壮大な門。
京都の彼の地の建築物ですが、材木屋さんが流布する社寺歴史建築のお話はどうしても「ヒノキ」の登場回数が多いものの、ある時期からはこの様な巨大な木造建造物の構造材には多くのケヤキが使われてきました。
材としての強度の詳細研究では、いろいろとお話がありますが、この様な巨大建造物が多く残っているのも、ヒノキではなくケヤキの巨木が存在したからに他ならないのではないかと思います。

ケヤキ14


建築材としては、鋸の発達していない時代にはケヤキは硬くて割く事が出来ずに、多くは使用されなかったものの、鋸ができたことと大きな材が必要な時にはそのまま削り出しの柱や桁として使われたのが、社寺や城郭などの大径木使いの様です。
それよりも以前にも、ヒノキの建築においても大きな荷重のかかる部分などには、部分的に丈夫でめり込みにくいケヤキを使うこともあった形跡があるので、使い分けがされてきたということでしょうね。

古くは、それだけ大きなケヤキが林立していたのかもしれません。
それはヒノキも同じことかもしれませんが、日本の大径木の蓄積はどれほどのものだったのか、タイムマシンででも一度行ってみたいものです。
夢ですね、大昔の日本の樹林に行く・・・

(丸柱にも、玉杢が・・・・)

ケヤキ10


そして大きさよりなによりも木目が美しいこともあり、構造材以外にも化粧材の一級品として見える部分に多くつかわれています。

材質も重硬であるものの、切削加工などはしやすく、仕上げ面に光沢がでることもあり、広葉樹のなかでも特別な扱いを受けてきた様です。
そしてその光沢とともにケヤキの材の価値を高めるのは、その杢です。

針葉樹には一部以外に殆ど見る事ができないこの様な杢は、材の価値を数倍以上に引き上げ、ケヤキの地位を不動のものにしている大きな要因の一つに違いありません。

銘木として扱われるケヤキの杢は、樹齢数百年の木から生まれますが、昔は樹齢300年以下のものは銘木とされなかったと言われるほどに、ケヤキの優良木は多かったのでしょうね。
強度の必要な木材としては、300年未満
そんな300年以上のケヤキの老木からとれる杢というものの美しさはやはりいつの時代も特別なもの。
木材好きとしてはやはり魅了されてしまいます。


ケヤキ21


杢を含む優良材の産地としては、関東地方意外に宮崎県が良いと言われています。
長年の銘木商の経験と、それを裏付ける土壌や気候があるんでしょうね。


次回は、そのケヤキ優良木の産地である関東地方の茨城県(当方のある茨木市がよく勘違いされる・・・)の杢の出そうな巨樹(無礼な・・・)を紹介して、ケヤキ特集を締めくくりたいと思います。



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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

えぇっと、今日で既に6回目を数えるケヤキ特集。
やっと木材としてのケヤキに触れていきたいと思います。

あんまり知られていないかもしれませんが、ケヤキはニレ科に属しているのですが、何とも皮肉なこと?に科目の名前を冠する樹種であるニレを差し置いてケヤキの方が有名になっている感はどうしても否めません。
ニレは、諸外国にも存在するため、伝説や神話にも登場するほどの樹木ですが、日本での認知度は物凄く低く感じます。
ケヤキのゼルコバに対して、ニレの「エルム」の名前も、物凄くカッコいいですしね・・・


北海道においては重要な樹種ですし、彼の地にケヤキが存在しないこともあり混同はされないことと思いますが、本州においてはどうしてもニレとケヤキは混同され、あるいは故意に混用されている場合があります。
その場合も、ニレという名前ではなくケヤキとして流通しています。
どうしてか・・・

それはケヤキの方が需要が遥かに大きいからでしょう。

特に床の間材料としてのケヤキの需要は大きかった(過去形・・・)ために、とてもよく似ているニレを代用されてきたことが一番大きなところです。

ケヤキ24
(写真はケヤキ材の一例ですので、本文そのものを指すものではありません。)

木材の世界には、代用材という考え方で、似た木材や仲間の木材を使用することが繰り返されてきましたが、仲間であるニレは着色せずともプロでも見分けにくい(見分け方を知っていないと)ことと、ニレ科であるケヤキですから、あながち間違っていないのかも・・・とも思いますが、やはり樹木としては別。

きちんと使い分けしていきたいものです。

脱線しますが、ケヤキの代用材としては塗装を施して用いられる栓(セン)もあります。
こちらは、「ケヤキ色」に塗装をされると殆ど見分けがつきませんが、栓自体の流通量が少ないために、建材としては殆ど見られることはありません。

建材としては、代用材が供給されるケヤキですが、無垢の木材としての地位は確固たるもので、江戸時代から植林のような事がされていた記録があるそうで、如何に大径木であるその材が賞用されてきたかがわかろうかというもの。
その貴重さから近代以前は、一般市民に使える材ではなかった為、明治時代などには裕福な家庭の建築や門などの一部につかわれていたそうで、おそらくその名残が、立派な和風建築の邸宅や日本家屋の建築様式、そして和室の設えに残っているのではないかと思います。

かの清水の舞台を支える柱もケヤキ。

今はまだ健在な姿ですが、将来の修復や取り換えの際にはやはりケヤキの長大木が必要になります。
その為、今から植林がされています。

けやき15


針葉樹の植林技術はある程度確立されていますが、広葉樹のそれはまだ確立されていません。
というか、広葉樹はその環境に適応する樹種が生えてくるもの、という一面から単一樹種を植林するというところまでなかなか進んでいません。
ただ、スギ林の中に育ったケヤキは良材で竹林に囲まれたケヤキは色合いが落ちる?なんていわれるもので、前者にて育てる植林試験もされているのだとか・・・


その大きさと音の響きで用いられる特殊用途の和太鼓の胴などもそうですが、やはり大径木のケヤキというのは育てていかなければいけない樹種の一つでもあるのです。


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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

ケヤキを語るには、まだまだその素性について触れなければなりません。

本当は、かつての超高級銘木で、広葉樹の隠れた王様!というような記事に仕上がっていく予定だったんだけど、脱線というか材の素晴らしさはご年輩の皆さまには既知のことですし、現在の若者諸氏には「材木屋とケヤキの、昔はすごかったですよ説」にしか聞こえないと思うので、思いきって更に樹木として掘り下げますよ!!

樹木というのは生きています(当たり前です)から、その土地で生きていくための方策を色々と持っていて、それに加えて適性地というものもあり、樹種が同じであればどこで育っても同じ木、とはならないのが樹木の不思議なところというか当然でありながらも、ワクワクする部分です。

そういった違いがケヤキでも存在する様です。
前回、ケヤキの生育や住処について触れましたが、やはり街中にいていつも街路樹としてのケヤキを見ていると、水分の多いところを好むという性質は想像しがたいものがありますし、印象は少し違ったものの様な気がします。

ケヤキ1


堂々とした風格のある出で立ち。
そんなイメージを持ちたいところですが、街路のケヤキたちの多くは地面上2m足らずほどで幹が分岐していたり、銅吹き芽のような小枝が多く出ているものが目立ち、どうしても木材でイメージするケヤキとは程遠いものです。
生育する場所や環境によっては、黄葉や落葉のタイミング、そして種子散布の方法まで違うようです。

そうすることで環境に適応して、種を保存する。
通常の生育地ではそのまま種子をまくことができる状態でも、ほかの場所ではやむを得ず違った環境に出向いていかないといけない時もある。
そんな時に、葉っぱをつけたまま種子を飛ばすそうです。
プロペラ代わりに・・・

いっそのこと、楓のように種子をプロペラ状にすればいいのに・・・というツッコミはやめましょうね。


しかしこれらもやはり、生育に適した土地ではないことが関係しているようです。
ケヤキが育つのに適した場所ではなく、人の都合で樹種の特徴だけを利用して人の都合に適した場所に植えられている、といった方がいいのかもしれません。
もちろん、街路樹などは人の都合100%のものですから当然ではあるものの、やはり本来あるべき姿ではない、ということを考えると心苦しいところもあります。

ケヤキ18


やはり材木屋としては、こんな迫力のあるケヤキが本来のケヤキの姿。
いかにも力強く、頼りがいがあってしっかりとした存在感を示してほしいもの。
そしてここから、立木での勇壮な姿を想像できるような、そんな存在であってほしいと願うのです。

あ、そうか。
それも人のエゴか・・・

ということで、次回はやっと材木屋らしくケヤキの材質と木目のお話にうつれそうです(汗)。


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ケヤキの名は地名の他にも、「ケヤキ通り」や「ケヤキ台」、「ケヤキ坂」などという様に、ケヤキの植栽と共にその場所に冠される場合が多く見られます。
若い人にとっては、樹木のケヤキよりもアイドルグループの名前で思い浮かべる方がおおいのかもしれませんね。

ケヤキ23


欅坂46。
こちらの名称の由来は不明(もちろん、グループの知識も乏しい、、、オッサンになったなぁ・・・・・)なのですが、街路に植えられる樹種としても多くみられるケヤキ。
排ガスなどの汚染にはそう強くは無いそうですが、樹形が良く高木になり成長も早く剪定に耐えるという性質と、比較的深根性であることから耐風性も期待されての植生の様です。
ただ、近年の街路樹問題(落ち葉や堅果の落下)の中にも勿論入っていて、期待よりも大きくなりすぎる事が懸念されています。
ケヤキの都市型植栽木としては、直立性が高く選定不要の、枝が広がらない性質を持つ、「ムサシ1型」という種があるそうですが、それにしても、以前にお伝えしたプラタナスと同じように、人間の都合で期待されたり懸念になったりと、少し申し訳なくなってしまいます。

ケヤキ5


さて、後先になってしまいましたが、ケヤキは植物学上で言うと「ニレ」の仲間です。
北海道以外の本州・四国・九州地方に広く分布している樹木で、日本にはケヤキ1種、世界には5種(中国に2種)存在すると言われています。
各地で県木に指定されていて、宮城・福島・埼玉の各県の木がケヤキです。
関東以北に多いのが印象的ですが、私が巨樹巡りをしていても関東から北には集中的にケヤキ巨樹ばかりという地域もありますから、県木に指定されるのも理解出来ます。

広葉樹というのは、ヒノキやスギなどの仲間の針葉樹にくらべれば、地球に登場するのは遅い方ですが、ケヤキ自身は白亜紀位から化石が見つかっているそうですので、地球上では相当な古株広葉樹の様です。

ケヤキ8

(これはケヤキか・・・?!)


その時代から進化しているのか、それとも進化せずともその大きな体を維持し続ける秘訣があったのか・・・

樹木として考えた時には、ケヤキは高木になりますし背が高いということは、種のついた枝がとばされた時も、葉っぱがプロペラの様な役割を果たして遠くへ飛んでいくことができますから、種としては有利だったんでしょうね。

現在ではケヤキは街の樹のイメージですが、元々は水辺に近い肥沃で水はけがよく通気性が良い、開けた明るい土地を好む樹種といわれるので、そこまで飛んでいくことができれば、早く大きく太く育つことで競争を生き抜いてきたのかもしれません。

そう考えると、太いパイプ役の組織を持つ環孔材であるケヤキは、大きくなるのに水が必要⇒太いパイプがある⇒大きくなれる、という理想的な体をしているのでしょうね。

ケヤキ25


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ケヤキの由来について少しわかったところですが、もう少しだけ名前について続きます。
ケヤキは古くは「ツキ・槻」と称されていました。
これは「強木」が転じたものではないかとの事ですが、確かにケヤキは針葉樹に比べても、また広葉樹の中でも硬質な木材ではありますが、それ以上に木材利用の世界においては「ケヤキとツキ」とでは、大きな意味合いの違いを持っています。


ケヤキ22


様々な考え方がありますが、意味合いとして優位なのはやはりケヤキの方。
まっすぐ育ち素直であるという評価があり、材質としても優秀である区別として赤ケヤキや本ケヤキといわれるものを含むのがコチラ。
それに対して、青ケヤキ(青木)と称されるものをツキと区別している場合があり、材質も若木で粗いものや大きくなっても芯材部分が青みがかっていたり、色の薄いものを指している場合が多いようです。
樹形としても、癖があり枝が広がる(幹分かれする)ものを称するので、木材として使いにくい、ということを指していたのでしょうかね。

先日、前回の記事を見ていただいた旧知の銘木屋さんから、こんな歴史のあるお話を頂きました。
岩手県の長安寺の山門の新築にあたり、藩の決まりでケヤキ(を含む数種が)禁制だったにもかかわらず、ケヤキを使用されていたそう。
もちろんそれがみつかり、分不相応ということで建築中に取り壊しの命が下ったそうですが、尋問に対し機転をきかせた住職は「あれは、ケヤキではなく、ツキの木でございます。」とし、尋問の難を逃れたのだとか・・・
それでも、建築には「以後山門工事に手を加えてはならない」という条件付きとなり、扉がつくことの無い山門として現在に至っているということ・・・

う〜ん。凄いお話。
素晴らしい住職。
尋問というより、拷問だったのではないか?!ということも文献には書かれていますが、それでもその山門工事のケヤキを守ったというのは、素晴らしいですね。
話かわれどある意味、兎の数え方と似たようなお話ですが、そのような言葉の置き換えや見た目のイメージなどが、多くの名称に大きな影響を与えてきたという、一つの例でしょうね。
付け加えると、その山門は今でも残っているそうで、実際に使用された木材はというと・・・・・今で言う本ケヤキ、とっても良材の糠目のケヤキだそうですよ!!
余計と萌えてきます(笑)。


さてツキは、ケヤキの変種であるという説もありますが、もっぱらコアな木材の世界では上記の様な区別もあるのです。
そんなツキですが、やはり古語としての意味合いが強く正倉院の宝物にも「槻弓」なるものがあり、ケヤキ単材の弓であると解説されています。
木材利用の面においては、どうしても材の優劣や性質の差を語る時には別名であったり、古語が用いられることがありますが、それらの意味を正しく知ることでその物を深く知るきっかけになると思いますので、知っておくことはとっても大切だと思います。

いや、自分がそういったお話を知ることが好きだということももちろんあるんですが、そうやって知っていくと、街中でも気づきがあるわけで「あぁ、そうか!」という場面に遭遇します。

ケヤキ26


私に身近なところでは、当地のお隣である高槻市!!
ね、槻が入っています。
材木屋になって、ケヤキの事を勉強するまで知りませんでしたが、やはりこれも一部ケヤキである大木の槻の木に由来する(高槻市ホームページ)との記述があります。
もちろん、伝説上のお話も含まれているようですので、寓話かもしれませんがそれでもきちんとケヤキと思しき木に関わるお話ですから、これも「槻=欅」をしらなければたどり着かなかったお話。

歴史ついでにいえば、現在でも銘木として材になって残っているものの一つに「春日局欅(かすがのつぼねけやき)」があります。
あの、徳川三代将軍の乳母である、春日局の御手植えであると伝えられてきたケヤキですが、枯死の後に伐採され現在でも展示されています。
植えるにあたってどうしてケヤキだったのかは不明ですが、およそ310年ほどの樹齢だったようで、見事な色合いと木目を誇っています。


ケヤキ20


ケヤキはそんな時代から、重要な広葉樹としての地位を築いていたのかもしれませんね。


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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

では、本格的にケヤキを掘り下げていきたいと思います。

建築に明るい人や、社寺に興味のある方などはケヤキの事を御存じの方も多いと思いますが、今では一般的な材木屋さんでも扱うことが少ない樹種ですので、深くは知られていないことと思いますので、深ぁ〜く見てみる事にしましょう。

ケヤキ 和名表記 欅
英名表記 zelkova
学名表記 Zelkova serrata

和名表記の木偏に旁部分の擧が、手から構成され両手で持ち上げる様を意味する事が、その大きな樹形を現しているといわれること。
そして、その持ち上げるという様子が、「ささげ物をする様子」を現すと考えられる事から、社寺建築において神仏にささげるという意味合いを含めて、社寺建築にはケヤキが多く用いられている、といったことも言われます。

ケヤキ7


ただ、後者は木材としての単純な強度であったり、大規模な木造建築においては長大な木材が必要なところを、用途に応じて集材できたのがケヤキであった、ということが関係しているのではないか、と思われます。

それにしても、漢字や語句には深い意味合いがあるもんですね。
そして、ケヤキという言葉自体は「けやけき=際だった木」というのが語源のようで、確かにその大きさや材の用途、美観的な木目などの際だった木材としての要素を現しているんだそう。
そう思ってみると、より一層ケヤキの偉大さが実感できてくるのではないでしょうか?!


さて、英名と学名に含まれる zelkova はギリシャの地名の Zelechova または Zelkoua に由来する説とコーカサスの地方名Selkwa に由来する説があるそうですが、欧米には日本のケヤキ自体は存在しないということで、英名でも keaki が通用すると聞いていたのですが、学名の由来が日本以外のものであるというのは非常に意外な気がします。
(コーカサスケヤキという、低木があるらしい。また、台湾ケヤキは同一の物だというお話もあるようですが。)

それらとは別で数年前に、輸入品で入荷していた「中国欅」というものがありました。言わずもがな、橙色の「ケヤキ色」に塗装されていました。
どう見ても、日本のケヤキとは異なる木目なのですが、中国のケヤキだと言われていました。
調べてみると、中国欅は日本で言うところのシナサワグルミという樹種で、ケヤキとは異なるものでした。
ケヤキの中国名は光葉欅と記載するそうなので、やはり別種でした。
日本でのケヤキの知名度に乗っかった商品だったのかと想像しますが、木に詳しくない方だと、ケヤキだと言われてもわからなかったでしょう。

ケヤキ2


種名の serrata は葉っぱの縁のギザギザである鋸歯という部分を現しているそうです。
鋸歯は様々な広葉樹に見られますが、種をみわけるのに有効なポイントです。しかし、ケヤキの葉っぱはその巨体に似合わずに結構可愛らしいので、鋸歯といわれても、あんまりピンときませんね。

特に、いつもはその力強い幹にばかり注目しがちなので、葉っぱにはなかなか目がいかないんでしょうね。
葉っぱに目がいくといえばやはり黄葉の時期。
「両手を広げた様に」大きな広がりを見せる枝ぶりに美しく光る、小さな黄色と赤茶色のコントラストは、秋風を一層ロマンチックに感じさせてくれるに十分な視覚的印象を与えてくれます。

ケヤキ9



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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

無垢フローリングの樹種の中で、いつの時代も不動の人気を得る広葉樹といえばもちろん、ナラオーク)です。
雄々しくはっきりとした木目は、諸外国の家具を始め様々なものに加工され愛用されていますし、日本でも建築のなかでもとても有名な樹種であることは間違いありません。

リフリーオーク通常 3


しかし、日本の針葉樹の中で優秀だと言われるものがヒノキだとすると、広葉樹の中では、ナラではなく「ケヤキ」ではないでしょうか。

ケヤキ6


ケヤキという文字をみて、「え?!どうして?」と思われる方もいるかもしれません。
確かに。それほど、近年では身近ではなくなってしまった広葉樹であると感じるものの、だからこそ、日本の広葉樹の中でも一級品であるケヤキのなんたるかを、今見直そう!というわけです。(そんなに大袈裟なことではありませんけど・・・)


私がまだまだ未熟な頃には、ケヤキといえば高級樹種のトップクラスで、特に和室の床の間周辺には定番の樹種でした。
日本様式の建築においての門やその門板にも多く使われていますから、やはり和風のイメージが強いのでしょうか。
一級品の大径木であるケヤキからは、直径1mを優に超える木材を産出することが出来るので、一枚板として多く流通している数少ない日本の広葉樹です。


ケヤキ16


それなのに、若干橙色を呈するその色合いや逞しすぎる?!木目が時代の趣向に合わなくなっているんでしょうか。
近年、身近ではその人気の片鱗すら感じる事ができなくなって、残念な限りです。
ナラもとっても素晴らしい樹種ですが、往年の名選手ケヤキも実は身近だった樹種なんだ、ということを見なおしてもらう特集としていきたいと思います。


ケヤキ23



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ちょっと前進、日本の広葉樹 無垢フローリングシリーズの追加樹種

いつだったか、去年の年始か・・・
色々と取り組みがあるとか言っておきながら、全然進展を紹介できないままでしたが、やっと少し前進?!しました。

試作品が届来ました。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種1


といっても、まだ一部なんですけどもなかなか出来ていなかったので、これだけでもなんか達成感が・・・・
いかんいかん、まだまだ問題はこれからです。

が、めっちゃいい感じです。
外国産の樹種とはまた違って、いい感じ。
もちろん、贔屓目なんでしょうけども。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種6


今回届いたのは、栗(クリ)・朴(ホオ)・樟(クスノキ)の3つ。

クリは外国からの輸入品も多くありますし、そちらとははっきり言って価格では全く比べ物にならない高級品なのですが、外国産の殆どはたて継ぎのUNIタイプに対して、こちらはOPC一枚物ですから、価格差以上のお値打ちは間違いないのです。

日本のクリですからね(^−^)

そして、「意外によかった」というのが正直なところのクスノキ。
樹種としてはとても好きな樹種ですし、香りもとっても好きなのですが、色といい木目といい「一般ウケ」するとは言い難い、むしろマニア向けの樹種だと思っていたのですが、(おいおい、ウチはマニアのお店ではなかったのか?!)、こうやって見ていると、どこか懐かしい優しさを感じます。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種3


写真で見ると、完全に樺(かば・バーチ)に見えますが、クスノキ。
実物は往年の名選手である「ラワン」のような外見で、階段やフローリング、造作材に至るまで使いまくっていた「ラワン時代」を彷彿とさせる様な出来が、どうも懐かしさのもとの様です。

こんなのがお手洗いにでも貼ってあると、香りで落ち着くんだけどなぁ・・・
昔は、テーブルの様なクスノキの一枚板を、まるで畳を敷くかのように洗面所とお手洗いに貼ってもらったお宅もありました。
めちゃ贅沢ですね。
すごい迫力でした。(もはや、プリントかと思うくらい・・・(-_-;))

しかし、一番美しかったのはやはりホオですねぇ・・・!

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種2

目立った木目が見えにくいホオ。
その中でも、柾目の通っている部分にうっすらと出る、この模様。
虎斑、とまでは言いませんが、これもまた、光の当たり具合で見えたり見えなかったりを繰り返す、とっても綺麗な木目。

こういうのがたまりませんね、広葉樹は。

もちろん、まだまだ問題はあって・・・

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種4


こういう処理をどうするかとか・・・

些細なことですが、このような仕上がりの許容度などを確認しておかないと、とにかくなんでもアリ!な商品になってしまいますので、他の問題点と共に確認作業です。
それがなければ、後は価格の問題だけなんだけど・・・

弊社が通常扱う広葉樹フローリングのトップグレードであるプルミエグレードよりも、更に上を行くハイクラスな価格!!(汗)
チークかブラックウォールナット、ブラックチェリーなどの高級輸入広葉樹並みな価格をどの様にしていくか・・・

材が良いだけに、多くの人達に使ってもらいたいので苦心します。

どこぞに「よぉーし!価格安定の軌道に乗るまでワシが使い切ってやる!」という豪傑棟梁居てませんかね・・・
お一人は浮かんではいるんで、以降も他の物と合わせて(まだ、あるんです・・・)すすめていきます。


いや、値段なんてどうでもえぇ!この光沢と珍しさがすぐに欲しい!!
という方、連絡をお待ちしています(笑)。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種5



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必要だけども在庫できない、辛い現状


今の時代、バラ板という言葉すらほとんど聞かないのに、それをまとめて購入したいといってわざわざ弊社を訪ねてきてくださったわけです。

在庫品3

もちろん、在庫商品ですので喜んで販売はするのですが、通常は一年に数えるほどしか出荷のない商品をなぜたくさん?!

そんな疑問を確かめるまでもなく、お客様からその理由を聞くことができました。
弊社スタッフいわく、いつもは他の店にお世話になっていたものの、そちらには常時在庫を置かなくなり、探した結果弊社が見つかった、ということ。

なるほど。
一昔前までは、材木屋さんには必ずと言っていいほど在庫されていた商品であるバラ板ですが、使われる場面が極端に少なくなり、どの材木屋さんも在庫をしないようになり、いざというときには商品がない!!という場面に直面しているのだ、ということがわかりました。

材木屋さんには、在庫しても売れない商品になってしまってはいるものの、職人さんの仕事の中には必ず必要になる場面もあり、いざ職人さんが来られた時に商品の在庫がないということが増えている様子です。

わからなくもありません。
売れるか売れないかわからないものを在庫する必要はないと思いますし、無駄なものかもしれません。
そう、立場を替えれば私たち材木屋にとっての近年の地松がそれであって、構造梁にも使われないし土木用材にも杭にも使われない。
伐採しても売れない、使い道がないということになれば、わざわざ伐採することもない、商品にする必要もない。

地松杭丸太1


ということで、地松の杭がほしいというときにもすぐには答えることはできず、わざわざ時期を見計らわないと作ることができなくなる。
以前は土木用の杭というと必ず松で、いつでも用意してもらえたものですが、今は私の周りでは注文しなければ入手することもむつかしくなっています。

それはやはり売れないからですよね・・・
売れないものをずっと在庫するわけにはいかない。

今回のお客様にとってはそれがバラ板だったわけで、ほかの材木屋さんにとっては在庫するべき商品ではなくなった、ということなのでしょう。
もちろん、弊社でも一年かけても売り切ることができない商品が、果たして在庫に値するのかどうかは疑問になるところですが、もしかしたら弊社の存在意義はそこに出てきているのかもしれません。


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必要だけども在庫できない、辛い現状 

先日、珍しいものが珍しいほどたくさん売れました。

それは、通称「バラ板」と呼ばれる商品。

在庫品4


杉の薄板なんですが、昔は外壁の下地や屋根、床下にたくさん使いましたので、弊社でも最盛期はひと月に10tトラックで2台分ほどの入荷があった商品です。

とはいえ、商品の値段はというと高級材ではなく、隠れる部分に使うもっとも安価な部類に入るもので、重要な構造木材や化粧材を製材した、その残りの部分で作られるものなので、特段重要ではなくどこででも手に入る、もっともポピュラーといってもいいくらいの木材だったのですが・・・

在庫品7


しかし、世の中がベニヤ板全盛時代に入ると、価格的にも施工手間的にも、そして耐震的な目でもその必要性が薄れていき、現在ではほとんど売れることがなく、弊社でも在庫がなくなるのは一年に一度あるかどうかの状態。
そんななので、昔の在庫風景はいずこに。
現在では倉庫の片隅に少しのスペースで鎮座するのみ・・・

おかげさまでゆっくりじっくりと自然乾燥できるわけですが、売れないということは不良在庫であり、そもそも在庫する必要性がとわれるわけです。


しかし、今回大量購入されたそのお客様は初めてのご来店で、その商品が在庫されていることを知ってとっても喜んでくれました。

それはいったい?!なんで?!



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戸田に降り立つ、黒ダイヤっ サノヨイヨイ!! 

盆踊りに出てくるサマチャンと黒ダイヤ・・・

その他にも、子供には理解不能な部分があるにせよ、踊りの雰囲気とメロディにのせられて体が動くのですが、歌詞やリズムは色々とあるようで、私が好きだった「ダイヤモンドがほしいぃ〜ならぁ、ヨイヨイ(中略・・・)男盛りのサマちゃ〜んがぁ、粋で掘り出す黒ダイヤ サノヨイヨイ」は、もしかしたらあんまり知られていないのかな。

その部分に出てくる歌詞のひとつ黒ダイヤ。
炭坑なので、正当に考えると石炭なのかと思っていますが、これが材木屋にも出た出た!というのが今回のお話。
お盆にめがけて出てきたのかは分かりませんが、男盛りのサマちゃんならぬ戸田ちゃんにも黒ダイヤが巡ってきたのです(笑)。

真黒 黒檀2

真っ黒なこの塊。

石炭ではありません。
しかし、木材の黒ダイヤに違いない。そう、これは木材。
その名の通りの真っ黒具合。
黒檀(コクタン)ですが、その中でも全身がほぼ黒色のみに包まれた稀少な存在、「マグロ」と呼ばれる黒檀です。

本当に真っ黒。

いや、誤解の無いように言いますと本当は真っ黒ではなく若干グレーを伴う部分もあるのですが、殆どの部分が真っ黒。
材木用の黒色チョークにも負けないほどの黒色です。

真黒 黒檀3


これこそ、戸田ちゃんに降りてきた「黒ダイヤ」!!
それは名前だけではなく、価格的にも十分にダイヤモンド級なのです。
木材の価格の指標となる㎥あたりの価格が、「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、・・・・・・」桁違いとはこのこと。

通常の木材の単価ではゼロが全く足りないほどの価格です。

もちろん、それは稀少材だからですが、その黒さがいかにすごいかというのは、これを見れば明らか。

真黒 黒檀4

 
私が日々デスクの文鎮として使っている「縞黒檀」です。
この対比でみると、黒檀という名前が嘘であるかのように黒くない様に感じてしまいますが、それほど下においてあるマグロ材が黒いということ。

木材は皆さんが想像するように、少し赤身がかった茶色からベージュっぽい色味が大半ですが、非常に稀にこの様に黒であったり、緑のような色を発するものもあります。
それでも、とっても珍しいものです。
だからこそ、特定の用途であったり装飾用途などで珍重されるわけですが、珍しいものほど貴重になって行くのは世の常。
残念ですが、こんな真っ黒な黒檀はもうとっても貴重。とくに、割れもなくて真っ黒というのはなかなか難しい。


今回はどうしてもマグロ材でないといけない、ということで、なんとかその貴重な材を必要数量揃える事が出来ましたが、次を作ることができないかも・・・
木材は循環する資源だと言われますが、やはり貴重な木材となるものはどんどん枯渇していきます。
現在木材としてあるものは大切に使いきると同時に、重要性や守る意識を啓発して無理な使用をしないことを考えていかなければなりません。


炭坑の黒ダイヤは、時代の流れとエネルギー利用の移り変わりによって少なくなりましたが、木材の黒ダイヤは資源自体の枯渇の危惧の為に少なくなっています。
どちらも天然の資源ですが、人が関わることによって少なくなることに変わりはありません。
人と自然は関わり合っていかなければいけない(自然にとっては人は必要ないのかも・・・?)ですが、やはり、資源を利用する私たちの営みももう少し考えなければいけない時代だと思います。

真黒 黒檀5


早速段ボールに詰め込み、お客様のもとへと渡った黒ダイヤ。
以降は大事に、今後百年以上は大切にされるであろうモノに生まれ変わる予定の今回の黒ダイヤ、マグロ。
貴重なものだからこそ使わない、というのも大切ですが今木材としてあるものを永く大切に使うことも一つの方法だと思います。

守ることと一緒に、大切に使う、ということをもう一度考えたいと思う稀少材、マグロ材のお話でした。


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戸田に降り立つ、黒ダイヤっ サノヨイヨイ!! 

どうしちゃったのか?!と思うくらいに涼しく過ごしやすかった今年のお盆休みが過ぎて、丁度盆踊りの季節ですね!!

15年ほど前までは、弊社でも隣接するお地蔵さんの地蔵盆を行っていましたので、特に子供のころはお菓子がもらえることと、薄暗い時間から聞こえ始めるあの盆踊り歌、それに赤と白の提灯の灯りが、この時期とっても恋しくなります。

現在は諸事情により盆踊りは行っていませんので、弊社隣接のお地蔵さんの飾り付けのみですが、やはり季節を感じます。

地蔵盆


子供のころの夏休み、父親がお盆休みには家族旅行、という楽しみが終わり、そろそろ宿題の波に飲み込まれそうで気がめいっている、この8月の20日過ぎにやってくる盆踊りは、夏休み最後のイベントとして、子どもの頃の記憶に刻まれているのです。

弊社では毎年8/23に盆踊り、そして24日に御近所のみなさんと祖母が詠歌をあげる、という流れでしたので、大人になった今でも8/23という日付を見ると、条件反射の様にワクワクする気持ちがあるんですね。

特に最近は、子供たちのお祭りといえば屋台の方がメインで、私も小遣いばかりをせびられて、大人も子供も踊リの輪に入るという光景が見られない事が多いのが残念。
踊りの輪が淋しいのを眺めているのもやはりさみしい。
ちょっとだけ・・・と自身も踊りはじめるのですが、途中踊り手の皆さんに「お上手ですねぇ。最近男性は特に少ないから嬉しいわ。」なんて言われながら、結局上機嫌で最後まで・・・・


さて、皆さんにとっての盆踊りの曲といえば、なんでしょう。
私の中で盆踊りといえば、やっぱり「炭坑節」!

え?!「えんやこらせぇ〜、どっこいせ!」ではないのかって?!

そうなんですねぇ。
地域柄、近辺の通常の盆踊りではそちらが多く聞かれますが、私の場合は弊社で開催していた盆踊りのメインが炭坑節だった為に、小さい頃から耳と体に染みついているのです。
その為、炭坑節が流れて提灯の明かりを目にすると、物凄く踊りたくなるわけですが、小さい自分にはその踊りの歌詞もその意味もわからずに口ずさみ踊っていましたが、よく考えると子供にはちょっと意味不明な部分があったんですね。

サマチャンとか、黒ダイヤとか・・・

意味深ですねぇ・・・・なんかありそうな(笑)

盆踊り


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