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木材も日焼けするんです −紫外線による色調の変化、ブラックウォールナットとブラックチェリーの場合−


桜の花びらが儚く散っております春日和。
ぽかぽか陽気の日が増えて、外に出て行きたくなる季節になりますね。

ひと足早いですが、外出すると気になる紫外線。
夏は当然のこと、夏ではなくても紫外線による日焼けなどの対策をなさっている方は多いかと思いますが、人間でも注意しないといけないくらいに日焼けする紫外線。
では木材はどうなのか?!

当然、焼けるんですね。
収縮による割れが生じたりすることも、日光による乾燥によるところがありますが、それ以外に木材の材面が紫外線によって破壊!されて、劣化していきます。
従来のように無塗装で外装に使用されている木材を見るとわかるように、最初は表面の色がグレーに近くなっていき、そこからパリパリ、パサパサと木質部の細胞が紫外線劣化した部分痩せ細っていきます。
塗装品でも、定期的なメンテナンスをしないとやはり時間の経過で同じことが起こります。
(ですので、特に外装木質部は塗装はするようにしましょう。)

さて、外装木部ほどではないにしろ、内装木部も日当たりのよい部分や永年の使用によって日焼けします。
木質部が痛む、というほどのものではないので、比較はできませんが紫外線の影響は受けています。

様々な木製枠やフローリング、壁材などがそうです。

紫外線により、木材表面の見た目の色が変わります。
人間の日焼けみたいなものでしょうか・・・・といっても日焼け変色では、人間みたいにあとになってポロポロとはめくれてはきませんが・・・

材質によって、紫外線の影響を受けやすい樹種と、そうでもないもの(あくまでも一見してわかる範囲で)がありますので、参考に「焼いて」みました。

2月の「小さな気づき」でうつっているものを、自宅の南面の出窓に置いて変化を見ました。

条件は超南向き!(ほぼ真南)、2月25日からのほぼ1カ月半の間透明ガラスの窓のある出窓に並べておく、というものです。
さてさて、そんなに長期間ではないのですがどういった感じになっているか・・・



おぉっ!!



出窓で日光浴










やはり個体差はありますが、なかでも焼けやすいといわれている「ブラックチェリー」が目視ですぐに確認できるくらいに薄ピンクからより色濃くなってます。
そして、シックで濃い色合いで人気のブラックウォールナットもやけていますが、こちらは色が浅くなっています。


ブラックチェリー日焼け比較 1ブラックチェリー日焼け比較 2










ブラックチェリーの比較です。
右が新しい材、左が日焼け材です。
焼けても渋い色になっていますが、ピンク色ではないかなぁ・・・



ブラックウォールナット日焼け比較 1ブラックウォールナット日焼け比較 2










こちらはブラックウォールナットです。
こちらも右が新材、左が日焼け材です。
風合いは変わりませんが、こちらも最初の濃い色合いは薄れています。



2か月もならない間に・・・というか、本当は変化は1週間ほどで表れ始めていましたので、もっと早い段階から焼け始めていたということです。

これがもし、小さな切れ端サンプルの色で材質を決定されていたならばどうでしょう・・・
使ってはみたけど色が変わってきた、ということになりますね。

全体が見られないので、木目もなにもわからないその見本の色だけをみて選んでしまう場合は特に注意が必要です。
といっても、いつも書いているように、木材も生き物です。
冒頭にもあるように、人間も日焼けするのですから、当然木も焼けて色が変わります。
それを理解してもらうのと、また、そういった変化と付き合っていける方に選んでもらうのが、木材にとっての本当の価値になると思います。

紙に印刷をしたカタログ商品ですら、「印刷ですので、実物とは色合いの異なることがあります。」という表記がよく目につきます。
印刷ですらそれです。

一つとして同じものがない、生き物である木材に均一性を求めるのがもとからおかしな話で、本当はその恵みを使わせてもらっている人間の方が合わせるべきなんだと思うんです。
貴重な資源を扱う仕事として、そういった側面からも啓発をしていかないといけないのではと感じています。



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