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禁じ手! 神代欅(ボグケヤキ)の生材を加工しています。


今、弊社作業場にてしてはいけないことをしています。
何でしょう・・・

それは、生材の欅、それも「神代欅」の加工です。

神代欅(ボグケヤキ)加工中神代欅(ボグケヤキ)加工中 縞黒檀とカリン材と共に













基本、木材は乾燥させてから使うものです。
伐採したての木材には木の生命活動に重要な役割を果たした水分が多量に残っており、これをしっかりと抜いておかないと、加工後に乾燥した場合に割れや反り、隙などの狂いを出してしまいます。

特に神代木は、数百年や千年単位の永い年月を空気を遮断された状態で埋もれていたものですから、一気に空気に触れるような切削などの加工をしてしまうと、急激な寸法変化や割れを誘発することになると共に、激しく材が暴れます。
暴れるというのはねじれや反りが大きく出ることですが、特に栗や欅、楡(にれ)などの、通常の木材の状態でも乾燥に注意を払わないといけない「癖の強い樹種」は神代の場合も半端でなく暴れるので、木取りと乾燥は十分に配慮しないといけない項目です。


神代樟 暴れ1神代樟 暴れ2







神代樟の暴れの例です。
不自然に羽見たいになってるのがわかります?!
かなり強烈です。


といいながら、今回、殆ど生木状態の神代欅を加工して、ちょっと拵え物をしています。
生の神代を加工してみるチャレンジ!?ということと、「生木を使うとこんな風になりますよ」という見本?になるであろうという理由からですが、ほんと、いい実験台になってくれそうです。


神代欅(ボグケヤキ)加工中 何の部材!?神代欅(ボグケヤキ)加工中 割れ材








何を造っているかは内緒ですが、いいものが出来ることは間違いなしなので、出来上がったらまたご紹介したいと思います。
因みに、使用している神代欅は地中で過ごした年月が浅かったのか、土中の成分での影響でも変色が浅かったのか、正直色合いがそんなに深くありません。
ですので、「神代」というには少しピンとこないかもしれませんので、埋もれ木という表記がいいかもしれませんが、正確には埋もれ木も「5百万年前の水成岩層から出土する埋没樹林材」をいうものなので、意味合いは異なりますが言葉のイメージとしてはこちらが近いような気がします。
また外国では、数千年単位で沼地などに埋まっていたものが出土したもので、日本でいうところの「神代木」にあたるような「ボグ」と称するものがあります。
ボグオークやボグアッシュというものが存在するらしいのですが、今回の欅は神代というよりも、イメージとしてその「ボグ」の方が私としてはピンと来るので、「ボグケヤキ」と呼ぶことにします。

実際材質自体も、木目が大きい割には柔らかく材中の水分の関係もあるでしょうが、広葉樹とは思えない硬さの無いものでしたので、その点でも沼沢地帯で見つかりズブズブな状態で硬さの無い「ボグ」に似ていると思います。

数年後に乾燥させた状態で、天板材もご紹介するつもりですが、そのときはボグケヤキの命名を思い出してくださいね。

神代欅(ボグケヤキ)







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