空を見上げて
トップページ » 木の床の不思議  -聴覚編-

木の床の不思議  -聴覚編-


「五感で感じる、木の床の不思議」シリーズです。


今回は聴覚編です。


みなさんには、今までの記事でなぁーんとなく、「木って、柔らかくてあたたかそう。」とか、「和やかに感じられそう」などの雰囲気は理解していただけたかと思います。

まだ読まれていない方はこちらへ・・・


今までと違って、聴覚と木材なんて関係あるのかと思われがちですが、大いに関係あるのです。
ちょっと想像してみてください。


楽器の数々。


オーケストラで使用されるような超一流品も木材をえりすぐったものから作られますし、また、それには根拠があるからなんですよ。


木材の吸音率は、低音から高音まで音を適度に吸収します。
それに対し、コンクリートは音を吸収せずにそのまま反射させるため、コンクリート壁の居酒屋などが騒がしくなるのは必定、自分たちの声が反射して聞きにくくなり、余計に声を張り上げる連鎖だからです。


最近は居酒屋さんでも、木材を多用しているところが多くなりましたが、やはり音の反射をやわらげてくれるので、落ち着いて話すことが出来ます。

また、木材には低い周波数の音を相対的に増幅し、人間には耳障りな高周波の音を抑える特性があるため、そのことからも人間の耳に優しいといえます。


たとえば通常、人間には聞こえないとされている20〜30kHzの超高音域の音が耳に入ったとします。


そうすると、脳波に変化が起こり、α波が発生し精神的に安定することが証明されています。
このような超高音域の音は、虫や鳥の鳴き声、せせらぎの音に多く見られます。


一般的に防音に弱いとされる木造住宅ですが、コンクリート住宅では聞くことの出来ないその長高音域の音を、木造住宅では聞くことが出来ます。キンキンと鳴り響くのではなく、柔らかくまろやかに伝えてくれる。

人の脳に優しく作用する音を通す・・・

そこに、構造軸組みからフローリングや壁などの内装材に木材を使う、木造住宅の住み心地のよさの一つの理由があるのかもしれません。


楽器に話を戻しましょう。


有名なバイオリンの共鳴板にも、音響と寸法安定性の両面から木材、それも柾目が使用されています。
材としては、トウヒ類(スプルース)や、赤蝦夷松の年輪幅のそろった柾目材が良いといわれています。


通常は年輪は木の成長の早い部分と遅い部分の違いにより、少なからず成長幅が違うものですが、優れた弦楽器ほどその年輪は均質で密に詰まっています。
これが、人間の耳に心地よい音を奏でる秘密だといわれています。


この様に、木材は音に関してもとても人間と深く関わっており、古くから人々を魅了してきました。


それと同じ効果があるとはいいませんが、自宅のフローリングに無垢の木材を使用することによって、木の床を通じて人間の耳から入ってくる音からも、脳がリラックスでき快適に過ごせるとしたら、こんなに素晴らしいことはないと思います。


五感を通して「感じること」のできるもの。


それが木材であると思います。


もっと皆さんの周りに木材が増えて、快適な生活の一助になると良いと思っています。







トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星