空を見上げて
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2019年09月

そこに人は関わっているか?!

木材製品。
それは、機械や人の手で加工された木材が、製品となってやってくるもの。

製品、というとオートメーションで工場加工されているもの、という想像をしてしまいますがそういうものもあれば、そうでないものもある。
特に弊社の扱っている商品では・・・

私がこだわりを持ってお届けしている無垢フローリングもそうです。
一部の工場では、流れ作業において木材の表情などを細かくわけることなく、どんどんと作られていく。
価格競争が必要な商品では、無駄な工程はなるべく省かねばなりません。

しかし、本当に良いものを作ろうと思えば、途中にどうしても製品としてそぐわないものも出てくるし、グレーディングを変更しないといけないものも出る。
そういったものをしっかりと検品できるかどうか、そこに人が関わった作業があるかどうか、その違いがあります。

人の手の証

縁起の良い数字が書かれています。
暗号ですが(笑)、こうやって、しっかりと人の手で一枚ずつ選別されている証拠です。
人でなければ、こんなに上手に鉛筆書きできません(笑)。

選別に携わった人がいれたサイン(しるし)です。

きちんと人の手が入っている証拠。

製品として出来上がってしまっては殆ど認識できるような差はありません。
もちろん、私の様に原木からかかわったり、もしくは製造の工場のラインに並んで立たせてもらって、削り加工や検品の様子、そしてその検品で不合格になったものの理由やグレーディングの基準まで、工場と意思疎通しているからこそ、そのかかわってくれた人の事がわかるのです。
もちろん、製品の最終的な貼り上がりや精度をみればわかる事ですが、お客様はそこまでの違いが分かりません。

ましてや、こんな画面の中では・・・

そんな皆さんの代わりに、私がいつも遊びに行っていると誤解される出張検品を繰り返しているのです!!(汗)

どんな人が作っているか、どんな行程なのか、管理方法は?ということも分からないようでは、本当の意味でただの「製品」。
私は木材製品を扱っています。
木にかかわる人の気持ちが少しでも反映できるものを紹介していきたいものです。


なかなかお伝えすることのない、製造の裏話、でした!


それでもたまに、見落としもあるんだけどね。人だから・・・(汗)




梱包前


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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公私混同?!なんとかまだ趣味の世界です(汗)・・・

先日、楽しみにしていた企画展に行ってきました。
阪急百貨店梅田において行われている、「工芸ピクニック展」です。


イベント広場に並べられた数々の一品。
木材製品だけではなく、竹細工や布、車の展示もあったりして盛りだくさん。
しかし、今回楽しみにしていたのは一つ。
購入してしまいました(汗)。

シナの木 ぐいのみ 4

しなの木のぐい呑みです。

今までは、ただでさえ木が好きなのに職人さんの作ったものとして目の前にある木製品は、目の保養どころか毒のような存在でした。
美女が隣にいながらも話しかけることすらできない、というような・・・?!
基、とにかく見て見ぬふりをしていたのです。
しかし、一年前にこの作り手さんと知り合い、そのときお手持ちだった作品にて一献いただいたときの感触が忘れられず、今回大阪での企画展出品に合わせて我慢に我慢を重ねて、一つだけ、購入したのでした。

この指物技術と、私の好きなしなの木のコンビネーション。
即決でした(笑)。

だって、私のこだわりの純木製名刺の樹種は「しな」!

シナの木 ぐいのみ 1

はっきりした木目もなければ香りもない、そして木材のざらっとした触感もないために、木でできていると認識してもらえないという私の名刺ですが、同じようにこの酒器も・・・
会場で並んでいるのは、ブラックウォールナットや桜など、その色や木目などを主張して美しいものばかり。
しかし、私にはこの「しな」なのです。

しなの木は、人と人の縁を結んでくれる木。
結びつなぐ、そんな縁起のある木です。
今回の作品を作られた、工房今昔堂の五十嵐誠さんともそうだと思います。
私が参加したセミナーに作品をもって来られていたところに、偶然ご縁をいただきました。
その時から、ずっと購入したかったものだったのです。

シナの木 ぐいのみ 3

もちろん、この酒器だけが作品ではありません。
大きな作品も多いですし、とってもきれいなつくりをされているものばかりですが、前述のように私にはある意味「毒」なのです。

もう、材料としてみているのか、それとも趣味の世界なのか、いや仕事として関わりたいのか、ぎりぎりの攻防。

木の作品、本当にアブナイ(汗)。

シナの木 ぐいのみ 2

アクセントで使われているだけ、のように見える色味の異なる木材も、実はきっちりと仕事をしていて薄い板同士を接合してくれる部材なのです。
それをきれいに正確な角度で見せてくれるところ。
それに、写真ではわかりにくいのですが、七角形という奇数面の形であるものの隣り合う面の木目が連続しているのです!

いや、すごい。
もちろん、そこが指物師さんの腕なんですけど、これがもううれしくてうれしくて・・・
無垢フローリングの貼上がりで、大工さんが全く異なる丸太からのフローリングの接合部の木目を、まるで一つの連続した木材であるかのように貼ってくれた時の高揚感。
それに似ています。

あかん、あきません。

これで今日から飲みすぎ確定(嬉し涙)・・・

おいしい飲み食いでこれ以上太ったら、責任とってもらいますからね。五十嵐さん(笑)。

シナの木 ぐいのみ 5


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茨木市のお客様の要望を茨木市の大工さんが、茨木市の材木屋の無垢材で!!

弊社は創業からおよそ70年、実店舗を構え営業を続けています。
古くは現代の様に通信機器も進歩していない中で、店舗周辺の皆さんとのお仕事で業務を続けていました。
しかし、この10年ほどの時代の変化で、今までではありえない様な遠方のお客様に喜んでいただけるような木材の商いをできるようになりました。

そんな中だからこそ、反対に少なくなった店舗周辺でのお仕事。
建築様式の変化やハウスメーカーによる建築の増加で、意外と周辺の大工さんや工務店さんが、本物の木を使ってお仕事をされる機会が減っていました。

ですが今回、地元茨木市のお客様のために、茨木市に在住の若手こだわり大工さんが、茨木市に本拠をおく材木屋の無垢材を使っての仕事をしてもらいました!

タモ製作テレビ台 3

むちゃんこカッコいい!!
テレビ台だそうです。

今時は量販店の家具屋さんに行けば、遠目で見るとこれと同じようなフォルムの木目調素材製品があると思います。
しかもお値段もお手頃で・・・

それをわざわざ大工さんが本物の木材で作る!!
ものすごく贅沢な事です。
近年は機械化が進み、このような本物の木材を使って大工さんが手で作るものを目にする機会が非常に少なくなっています。

手で造ろうが機械で加工しようが、材料が同じであれば同じものができる。
そう思うところですが、大工さんの手で造られたものには想いがあります。細部に気持ちがこもり工夫を施し、木材の癖や木目を見て組み上げていくことができます。
手で作るからこそ、作る人の温かさと想いがこもるのだと思います。

タモ製作テレビ台 1

このようなフォルムもそう。
何気ないようなところに、木を活かし技術を活かし、本物をしっかりとカッコよく見せてくれています。
カウンターの木口。
年輪がしっかりと見えますよね。
本物の木が持つ、成長の証。

自然がはぐくんだ木材は、温かみのある人の手で、喜んでいただける人のもとへ届けたい。
今回使っていただいた木材は、弊社に20年以上出番を待っていたタモ材とナラ材。

活かしていただける大工さんの手によって、素晴らしい形になり次の何十年もいきていくことでしょう。

どんな無垢材のお仕事もありがたく楽しく嬉しいものですが、今回は使う方も作る方も、そして材料をだすものも茨木市の人間、ということでものすごく近い地域に良いものができた喜びを感じます。

もちろん、近くに限らず様々なところでいろいろな木材を使っていただけるべく、これからも良質な木材を探していきたいと思っています。

今回、とっておきの材を素晴らしい形に生まれ変わらせてくれた「井上建築 井上さん」、ありがとうございました!!
うちも、騒がしい息子たちが巣立っていったら作ってもらおうかしら・・・・・・(笑)

タモ製作テレビ台 2


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人が守るべきものとは・・・松林と天橋立 


松とその風景を守るために「雑木」とされる広葉樹を伐採する。
景観を守っていくには大切な事なのかもしれませんが、一方で自然の流れも知っておきたいと思いながら新聞記事を見ていました。

見出し通りに、「青松を守る事」が主眼なのですがやはりそれだけをクローズアップするだけではなく、見えていない他の部分にも注目したいと思います。
そのために、私が継続して行っている伐採授業

天橋立 14

使われることなく廃棄されようとする状況が多い松を活用することの意味、そして松が森林で果たしている役割や他の樹種との関係、そして松をはじめとした樹木が木材としてどのように利用され、可能性を持っているかを座学と実地研修を通じて学んでもらっています。

建築用の木材を生産することに主眼を置いた人工林とは異なって、森林では単一の樹種だけで成り立っているわけではありません。
そして、その礎を作る役割を果たしている樹種の一つが松であること。

天橋立 9


その松が作る環境が、その後の森林を豊かにしていくこと。
その流れを理解すると、森林の見方も変わるし樹種の役割や生育に関する感じ方が変わってきます。
今回、「雑木」とされている広葉樹たちもそれぞれの個性をもって周囲の環境に適応して育ってきている樹種。
松が耕した土壌にやってきた次世代の樹種だったのですが、景色の維持を主眼におくとやはり人がコントロールしていく必要があるということ。
景勝地では保護されるべき松ですが、松くい虫蔓延防止の観点では、各地で松の伐採が多く行われ樹種転換されているようです。
事情により、守るほうにもなり伐られる方にもなる。
複雑な立場の松。


弊社は、森の礎づくりをしてくれた松を、少しづつではありますが無駄にすることの無いように活用すべく、伐採とともに環境としての松のお話を含めた授業と利用を進めています。
それとともに、違う場所では見事な成長をしていても活用先が確定していない広葉樹の利用を促進すべく、日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ(なら・かば・たも・樟他)をはじめ、様々な利用方法を模索しています。


海岸の景勝地保護とそれぞれの樹種の役割のお話。

ひとくくりにすることができませんが、双方のことを知ったうえで見続けていきたい景勝地事情であることには変わりありません。

天橋立 3


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人が守るべきものとは・・・松林と天橋立 


今回の記事でのポイントは「日本三景」。

日本三景の碑


いわずと知れた広島県の「宮島」、宮城県の「松島」、そして今回の京都府「天橋立」です。
いずれも海岸沿いの景色の名勝。
松島には行ったことがないのですが、宮島も天橋立も松林の美しさと海の青があってこその景勝ではないのかと思っています。

そして今回は、その大事な要素である松林を守るために「雑木」を伐採する、というお話でした。
それらが松の生育を阻害しているため、という理由です。
実際に、直近数年前に2年に渡って「雑木」の試験伐採を行ったところ、松林の成長が促されたことが確認された、とのこと。

それを受けて京都府は、2022年までの5年間でおよそ400本ほどを伐採する計画を立てているそうです。
そして松林の景観を守るとともに、のちに天橋立を世界遺産への登録を目指しておられる地元観光団体の方にとっては、良い傾向にあるようです。

天橋立 2

しかし、今回の天橋立が景勝地であることと、日本の海岸景勝地のイメージと実際のその景色を考えた時には、松林の保全はとっても大切ではあるものの、それとともに考えておきたいこともあります。
実際に、私も海水浴などで感じる海岸沿いの松風(αーピネンたっぷり?!)の心地よさと、海風を受けた松特有の樹形が見せる景色の美しさには、目と心を奪われるものがあります。

しかししかし、松林が生み出すものは決して風景だけではありません。

地松特集にてお話しした通り、本来の松という樹種は「海岸沿いや荒廃地」に適応して生きていくことのできる樹種です。
そして、その適応性で荒廃地などに育った松林には、彼らがいることによって次第に形成された良質な土壌に、少しづつ乾燥に強い樹種や日陰に強い樹種、栄養を求める樹種など様々な樹種が根付くようになるといわれます。

そして、それらがさらに土壌を作り動物と共生することで、森林の環境が出来上がっていく。
そういった森林と環境の形成の一環だと思います。
今回広がり始めた雑木も、松林が良質な土壌を形成し「よい土地」になった証拠なのかもしれません。
そして「雑木」としてひとくくりにされている彼らも、本来は広葉樹というオリジナリティーにあふれた樹木たちですが、景色彩る松に比して雑木のくくりにまとめられてしまっていることが少し残念。

天橋立 15

もちろん、松の景色も大切ですが本来の樹木の遷移や植物の世界の流れを考えると、今回の広葉樹の増加は自然なことだろうし、むしろ環境的にはとてもよい循環を見せているということなのかもしれません。

写真のように、松林の間に明るい林床で広葉樹と下層植生の共生が始まっている状態。
これは海岸沿いではなく、森林内でのお話しですが、このような状態から少しづつ多様性のある森になり、水も実りも動物も豊かな山になっていく。
そして海も魚も人も豊かになっていく・・・
そんなサイクルだと思います。

人が維持したいものと自然の成り行き。
簡単な話のようで、そのバランスが非常にむつかしく感じられます。

天橋立 10






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人が守るべきものとは・・・松林と天橋立 

決してさぼっていたわけではなく、お伝えすることが重なっていたために取り上げるのが遅くなったのですが、とっても気にかかる新聞記事が、先月下旬に掲載されていました。
その夕刊一面にあったその見出しとは、これです。

天橋立 7

関西からほど近く、日本三景に指定されている「天橋立」。
白砂青松の言葉で知られる名勝ですが、その天橋立において「青松」を守るための活動が始まったとあります。

様々な背景を知っている身として読むこの記事は、おそらくこんな事情かもしれない、と内容を邪推してしまいます。
しかしこの新聞記事をご覧になる一般の方からすれば、「守るべきものは守るべき」と思い、景観保護の大切さを重要視されると推測するのですが、ただそう簡単な話ではないようにも思え・・・


日本の松については、かつての「うららに待つ(松)は、桜に非ず・・・地松〜赤松と黒松〜シリーズ」にて詳細をお伝えしていますが、今回のお話はシリーズの第七回でも紹介したお話と少し関係があります。
というか、自然の成り行きだと思われるうえ、樹種ごとの性質と環境を端的に表しているげんしょうなのですが、そこに人間の事情が関与するとかなり状況が変わってくるということではないかと感じるのです。

記事に触れる前に、少し松についておさらいしておくと、海岸沿いの景勝地のシンボルである松には、その特有の生育環境と適応性があって成り立っていることを知ってください。

青松


今回の天橋立もそうですが、海岸沿いに多くみられる見事な松林は、松が塩分の多い土壌で潮風に打たれる海岸に適応しているからこそ、見ることのできる光景なのです。
砂浜って、雑草はえていませんよね?
松林と海の間は、白い砂。

これぞ、白砂青松の原風景かと推察しますが、その特異な適応性を活かして、他の植物が育ちにくいところにそだつことで、その土地を豊かにしたり他の樹種が移入してくるための基礎土壌づくりの役割を果たしたりする、そんな樹種が松です。

記事の中では、土壌の肥沃化が進むことで広葉樹が増え始めた、とあります。
そして、その広葉樹が日光を遮り松の生育を阻害していた、と。
だから、松林の景観を維持するために、それらの広葉樹を伐採していっているということ。

いや、正確な記述は広葉樹ではなく「雑木」でしたが・・・・

天橋立 5



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出張が続きます!

とてもよい気候が近づいてきましたね!
朝夕の風は街中でも気持ちがいいもんですが、山にいるとさらに気持ちがよいものです。

そんな季節が来たということは、木材が伐りだされる時期が始まるということですので、今年も忙しくなってきます。

原生林散策


冬に近づく伐採の準備やイベントの段取りなど、普段の業務以外でも外出がおおくなります。
特に出張は週末に続くために、今月以降はほとんどの週末が不在に・・・(汗)。

その中でも来週以降はほぼ不在となりますので、ショールームをお考えのお客様は以下ご注意ください。

10日、11日、14日〜19日、21日、22日、28日、29日・・・多い・・・・

上記以外にも不在日がありますので、ご予約確認の上お越しくださいますようにお願いいたします。

不在中にいただいたお問合せは、順次回答をさせていただきますので少々お時間を頂戴します。
遠方よりのお越しのおたずねもいただいていますので、よろしくお願いいたします(^^)/


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