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2018年09月

今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

ケヤキの由来について少しわかったところですが、もう少しだけ名前について続きます。
ケヤキは古くは「ツキ・槻」と称されていました。
これは「強木」が転じたものではないかとの事ですが、確かにケヤキは針葉樹に比べても、また広葉樹の中でも硬質な木材ではありますが、それ以上に木材利用の世界においては「ケヤキとツキ」とでは、大きな意味合いの違いを持っています。


ケヤキ22


様々な考え方がありますが、意味合いとして優位なのはやはりケヤキの方。
まっすぐ育ち素直であるという評価があり、材質としても優秀である区別として赤ケヤキや本ケヤキといわれるものを含むのがコチラ。
それに対して、青ケヤキ(青木)と称されるものをツキと区別している場合があり、材質も若木で粗いものや大きくなっても芯材部分が青みがかっていたり、色の薄いものを指している場合が多いようです。
樹形としても、癖があり枝が広がる(幹分かれする)ものを称するので、木材として使いにくい、ということを指していたのでしょうかね。

先日、前回の記事を見ていただいた旧知の銘木屋さんから、こんな歴史のあるお話を頂きました。
岩手県の長安寺の山門の新築にあたり、藩の決まりでケヤキ(を含む数種が)禁制だったにもかかわらず、ケヤキを使用されていたそう。
もちろんそれがみつかり、分不相応ということで建築中に取り壊しの命が下ったそうですが、尋問に対し機転をきかせた住職は「あれは、ケヤキではなく、ツキの木でございます。」とし、尋問の難を逃れたのだとか・・・
それでも、建築には「以後山門工事に手を加えてはならない」という条件付きとなり、扉がつくことの無い山門として現在に至っているということ・・・

う〜ん。凄いお話。
素晴らしい住職。
尋問というより、拷問だったのではないか?!ということも文献には書かれていますが、それでもその山門工事のケヤキを守ったというのは、素晴らしいですね。
話かわれどある意味、兎の数え方と似たようなお話ですが、そのような言葉の置き換えや見た目のイメージなどが、多くの名称に大きな影響を与えてきたという、一つの例でしょうね。
付け加えると、その山門は今でも残っているそうで、実際に使用された木材はというと・・・・・今で言う本ケヤキ、とっても良材の糠目のケヤキだそうですよ!!
余計と萌えてきます(笑)。


さてツキは、ケヤキの変種であるという説もありますが、もっぱらコアな木材の世界では上記の様な区別もあるのです。
そんなツキですが、やはり古語としての意味合いが強く正倉院の宝物にも「槻弓」なるものがあり、ケヤキ単材の弓であると解説されています。
木材利用の面においては、どうしても材の優劣や性質の差を語る時には別名であったり、古語が用いられることがありますが、それらの意味を正しく知ることでその物を深く知るきっかけになると思いますので、知っておくことはとっても大切だと思います。

いや、自分がそういったお話を知ることが好きだということももちろんあるんですが、そうやって知っていくと、街中でも気づきがあるわけで「あぁ、そうか!」という場面に遭遇します。

ケヤキ26


私に身近なところでは、当地のお隣である高槻市!!
ね、槻が入っています。
材木屋になって、ケヤキの事を勉強するまで知りませんでしたが、やはりこれも一部ケヤキである大木の槻の木に由来する(高槻市ホームページ)との記述があります。
もちろん、伝説上のお話も含まれているようですので、寓話かもしれませんがそれでもきちんとケヤキと思しき木に関わるお話ですから、これも「槻=欅」をしらなければたどり着かなかったお話。

歴史ついでにいえば、現在でも銘木として材になって残っているものの一つに「春日局欅(かすがのつぼねけやき)」があります。
あの、徳川三代将軍の乳母である、春日局の御手植えであると伝えられてきたケヤキですが、枯死の後に伐採され現在でも展示されています。
植えるにあたってどうしてケヤキだったのかは不明ですが、およそ310年ほどの樹齢だったようで、見事な色合いと木目を誇っています。


ケヤキ20


ケヤキはそんな時代から、重要な広葉樹としての地位を築いていたのかもしれませんね。


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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

では、本格的にケヤキを掘り下げていきたいと思います。

建築に明るい人や、社寺に興味のある方などはケヤキの事を御存じの方も多いと思いますが、今では一般的な材木屋さんでも扱うことが少ない樹種ですので、深くは知られていないことと思いますので、深ぁ〜く見てみる事にしましょう。

ケヤキ 和名表記 欅
英名表記 zelkova
学名表記 Zelkova serrata

和名表記の木偏に旁部分の擧が、手から構成され両手で持ち上げる様を意味する事が、その大きな樹形を現しているといわれること。
そして、その持ち上げるという様子が、「ささげ物をする様子」を現すと考えられる事から、社寺建築において神仏にささげるという意味合いを含めて、社寺建築にはケヤキが多く用いられている、といったことも言われます。

ケヤキ7


ただ、後者は木材としての単純な強度であったり、大規模な木造建築においては長大な木材が必要なところを、用途に応じて集材できたのがケヤキであった、ということが関係しているのではないか、と思われます。

それにしても、漢字や語句には深い意味合いがあるもんですね。
そして、ケヤキという言葉自体は「けやけき=際だった木」というのが語源のようで、確かにその大きさや材の用途、美観的な木目などの際だった木材としての要素を現しているんだそう。
そう思ってみると、より一層ケヤキの偉大さが実感できてくるのではないでしょうか?!


さて、英名と学名に含まれる zelkova はギリシャの地名の Zelechova または Zelkoua に由来する説とコーカサスの地方名Selkwa に由来する説があるそうですが、欧米には日本のケヤキ自体は存在しないということで、英名でも keaki が通用すると聞いていたのですが、学名の由来が日本以外のものであるというのは非常に意外な気がします。
(コーカサスケヤキという、低木があるらしい。また、台湾ケヤキは同一の物だというお話もあるようですが。)

それらとは別で数年前に、輸入品で入荷していた「中国欅」というものがありました。言わずもがな、橙色の「ケヤキ色」に塗装されていました。
どう見ても、日本のケヤキとは異なる木目なのですが、中国のケヤキだと言われていました。
調べてみると、中国欅は日本で言うところのシナサワグルミという樹種で、ケヤキとは異なるものでした。
ケヤキの中国名は光葉欅と記載するそうなので、やはり別種でした。
日本でのケヤキの知名度に乗っかった商品だったのかと想像しますが、木に詳しくない方だと、ケヤキだと言われてもわからなかったでしょう。

ケヤキ2


種名の serrata は葉っぱの縁のギザギザである鋸歯という部分を現しているそうです。
鋸歯は様々な広葉樹に見られますが、種をみわけるのに有効なポイントです。しかし、ケヤキの葉っぱはその巨体に似合わずに結構可愛らしいので、鋸歯といわれても、あんまりピンときませんね。

特に、いつもはその力強い幹にばかり注目しがちなので、葉っぱにはなかなか目がいかないんでしょうね。
葉っぱに目がいくといえばやはり黄葉の時期。
「両手を広げた様に」大きな広がりを見せる枝ぶりに美しく光る、小さな黄色と赤茶色のコントラストは、秋風を一層ロマンチックに感じさせてくれるに十分な視覚的印象を与えてくれます。

ケヤキ9



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今だからこそ・・・ 日本の広葉樹の雄、ケヤキを知る

無垢フローリングの樹種の中で、いつの時代も不動の人気を得る広葉樹といえばもちろん、ナラオーク)です。
雄々しくはっきりとした木目は、諸外国の家具を始め様々なものに加工され愛用されていますし、日本でも建築のなかでもとても有名な樹種であることは間違いありません。

リフリーオーク通常 3


しかし、日本の針葉樹の中で優秀だと言われるものがヒノキだとすると、広葉樹の中では、ナラではなく「ケヤキ」ではないでしょうか。

ケヤキ6


ケヤキという文字をみて、「え?!どうして?」と思われる方もいるかもしれません。
確かに。それほど、近年では身近ではなくなってしまった広葉樹であると感じるものの、だからこそ、日本の広葉樹の中でも一級品であるケヤキのなんたるかを、今見直そう!というわけです。(そんなに大袈裟なことではありませんけど・・・)


私がまだまだ未熟な頃には、ケヤキといえば高級樹種のトップクラスで、特に和室の床の間周辺には定番の樹種でした。
日本様式の建築においての門やその門板にも多く使われていますから、やはり和風のイメージが強いのでしょうか。
一級品の大径木であるケヤキからは、直径1mを優に超える木材を産出することが出来るので、一枚板として多く流通している数少ない日本の広葉樹です。


ケヤキ16


それなのに、若干橙色を呈するその色合いや逞しすぎる?!木目が時代の趣向に合わなくなっているんでしょうか。
近年、身近ではその人気の片鱗すら感じる事ができなくなって、残念な限りです。
ナラもとっても素晴らしい樹種ですが、往年の名選手ケヤキも実は身近だった樹種なんだ、ということを見なおしてもらう特集としていきたいと思います。


ケヤキ23



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ちょっと前進、日本の広葉樹 無垢フローリングシリーズの追加樹種

いつだったか、去年の年始か・・・
色々と取り組みがあるとか言っておきながら、全然進展を紹介できないままでしたが、やっと少し前進?!しました。

試作品が届来ました。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種1


といっても、まだ一部なんですけどもなかなか出来ていなかったので、これだけでもなんか達成感が・・・・
いかんいかん、まだまだ問題はこれからです。

が、めっちゃいい感じです。
外国産の樹種とはまた違って、いい感じ。
もちろん、贔屓目なんでしょうけども。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種6


今回届いたのは、栗(クリ)・朴(ホオ)・樟(クスノキ)の3つ。

クリは外国からの輸入品も多くありますし、そちらとははっきり言って価格では全く比べ物にならない高級品なのですが、外国産の殆どはたて継ぎのUNIタイプに対して、こちらはOPC一枚物ですから、価格差以上のお値打ちは間違いないのです。

日本のクリですからね(^−^)

そして、「意外によかった」というのが正直なところのクスノキ。
樹種としてはとても好きな樹種ですし、香りもとっても好きなのですが、色といい木目といい「一般ウケ」するとは言い難い、むしろマニア向けの樹種だと思っていたのですが、(おいおい、ウチはマニアのお店ではなかったのか?!)、こうやって見ていると、どこか懐かしい優しさを感じます。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種3


写真で見ると、完全に樺(かば・バーチ)に見えますが、クスノキ。
実物は往年の名選手である「ラワン」のような外見で、階段やフローリング、造作材に至るまで使いまくっていた「ラワン時代」を彷彿とさせる様な出来が、どうも懐かしさのもとの様です。

こんなのがお手洗いにでも貼ってあると、香りで落ち着くんだけどなぁ・・・
昔は、テーブルの様なクスノキの一枚板を、まるで畳を敷くかのように洗面所とお手洗いに貼ってもらったお宅もありました。
めちゃ贅沢ですね。
すごい迫力でした。(もはや、プリントかと思うくらい・・・(-_-;))

しかし、一番美しかったのはやはりホオですねぇ・・・!

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種2

目立った木目が見えにくいホオ。
その中でも、柾目の通っている部分にうっすらと出る、この模様。
虎斑、とまでは言いませんが、これもまた、光の当たり具合で見えたり見えなかったりを繰り返す、とっても綺麗な木目。

こういうのがたまりませんね、広葉樹は。

もちろん、まだまだ問題はあって・・・

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種4


こういう処理をどうするかとか・・・

些細なことですが、このような仕上がりの許容度などを確認しておかないと、とにかくなんでもアリ!な商品になってしまいますので、他の問題点と共に確認作業です。
それがなければ、後は価格の問題だけなんだけど・・・

弊社が通常扱う広葉樹フローリングのトップグレードであるプルミエグレードよりも、更に上を行くハイクラスな価格!!(汗)
チークかブラックウォールナット、ブラックチェリーなどの高級輸入広葉樹並みな価格をどの様にしていくか・・・

材が良いだけに、多くの人達に使ってもらいたいので苦心します。

どこぞに「よぉーし!価格安定の軌道に乗るまでワシが使い切ってやる!」という豪傑棟梁居てませんかね・・・
お一人は浮かんではいるんで、以降も他の物と合わせて(まだ、あるんです・・・)すすめていきます。


いや、値段なんてどうでもえぇ!この光沢と珍しさがすぐに欲しい!!
という方、連絡をお待ちしています(笑)。

日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ 新種5



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必要だけども在庫できない、辛い現状

いつでもどんなものでも在庫が出来る体制であればいいのですが、なかなかそうもいかないつらい現状。

建築に使う木材の種類があまりにも狭まり、一定の樹種とサイズ以外は使わないほどに画一化されています。
それは効率的でもありスピードが求められる現在にはあっているのでしょうが、それ以外の木材については何も知らない、というような現状をうむことになった一因でもあると思います。

ホワイトウッド

今回は「バラ板」の注文にこたえる事ができましたが、これからどのように木材の業態が変化していくのかは予測できません。
それでも、弊社は特殊材ばかりを扱っている材木屋ではなく、一般材から銘木、無垢フローリングまで様々なものを扱うからこそ多様な声に対応できると思っていますので、これからも必要とされる木材を供給できる体制を維持していくつもりです。
本年に続けて起きている自然災害である大阪北部地震や台風20・21号を考えても、日頃の建築仕事では殆ど出番が無くなってしまった瓦屋根屋さんや左官屋さんに、修繕や新設の依頼が殺到して、被災住宅の補修が数カ月から1年先、という様な現状を生んでいます。

ただでさえ、屋根瓦や外壁修繕の左官屋さんが極端に不足しているところに、一度に以来があっても、仕事をこなす職人さんの体を分散するわけにはいかず、未だに復旧には遠い状態です。

瓦は重くて地震に弱い、左官仕事は時間がかかって意匠性が低い、木材は腐るし燃える。
揶揄される表現ですが、これらは決してその通りではありません。
しかし、こんな旗を掲げる大きな流れにはなかなか逆流しがたいものです。
木材は、国の取り組みもあり大規模の建築物などにも集成材が採用されたりして、利用は増えてはいますが、それでも、それぞれの材料が誤解や揶揄されることで衰退していった部分があることも、現在の職人さん不足の一員でもあります。

私が伐採授業やその他で、大工さんや学生さんなどと交流を深めてわざわざ山の木を伐りに行くのは、今回の様な材料不足や職人さん不足を危惧するからです。
今、との時だけ必要だからといっても、職人さんも材料も育ちません。
今の為に先の為に継続して仕事があるからこそ存在するもの。

時代が変わった、ということだけではなくそれに適応しながらも職人さんや材料を維持していく方法を、みんなで考えなくてはいけない。
小さな材料から、いつもながらにそう思う「バラ板」販売でした。


在庫品11


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必要だけども在庫できない、辛い現状

売れないものを在庫するのが良い、というのではありません。

需要があるけれども、必要とするお客様に出会っていないものを在庫して、紹介できるようにしておく体制を維持すること。
それが弊社の存在意義の一つなのかもしれない、と思います。

たとえば「内法」。
うちのり、と読みます。
平たく言えば、おうちの中の敷居や鴨居と言われる部分に使われる材料ですが、これも現在では集成材や加工品が主流です。
材木屋さんが未加工の木材として在庫しているケースはほとんどないでしょう。
弊社では2m材だけでも300?!本ほどはあるのでは・・・

在庫品14


和室のある改修工事などでは必要になる部分ではあるものの、通常は販売する機会はほとんどありませんし、あったとしても今の時代の大工さんのほとんどは、部材として使うことができる状態までの仕上げをする技術も道具もないので、加工工場に預けて仕上げ加工をしなければならないために、わざわざ弊社に置いておく必要がないのです。

ヒノキの化粧柱を見てもそうです。
私の若い時分は、月に100本を超えるペースで和室用の化粧柱が入荷していましたが、現在は年に1本も販売することがありません。
悲しいというか、時代というか・・・・

在庫品10


一昔前までは、材木屋さんにはないとおかしい、というようなラインナップだったと思われるものが、今ではなくて当たり前になりつつある。
そうです、弊社でも在庫をやめた商品がありました。
通称、「畳下」です。
これも、杉の板ですが今までは1物件につき最低でも3ケース=6畳分の「畳の下地用の杉板」を出荷していましたが、時代の潮流を反映し、現在では数年以上も注文をもらったことがありません(涙)。

そんな状態が続き、常時売れる商品とずっと売れない商品が明確化し、スペースと経理上双方の理由で売れないものを在庫しないことが一般的になりました。


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必要だけども在庫できない、辛い現状


今の時代、バラ板という言葉すらほとんど聞かないのに、それをまとめて購入したいといってわざわざ弊社を訪ねてきてくださったわけです。

在庫品3

もちろん、在庫商品ですので喜んで販売はするのですが、通常は一年に数えるほどしか出荷のない商品をなぜたくさん?!

そんな疑問を確かめるまでもなく、お客様からその理由を聞くことができました。
弊社スタッフいわく、いつもは他の店にお世話になっていたものの、そちらには常時在庫を置かなくなり、探した結果弊社が見つかった、ということ。

なるほど。
一昔前までは、材木屋さんには必ずと言っていいほど在庫されていた商品であるバラ板ですが、使われる場面が極端に少なくなり、どの材木屋さんも在庫をしないようになり、いざというときには商品がない!!という場面に直面しているのだ、ということがわかりました。

材木屋さんには、在庫しても売れない商品になってしまってはいるものの、職人さんの仕事の中には必ず必要になる場面もあり、いざ職人さんが来られた時に商品の在庫がないということが増えている様子です。

わからなくもありません。
売れるか売れないかわからないものを在庫する必要はないと思いますし、無駄なものかもしれません。
そう、立場を替えれば私たち材木屋にとっての近年の地松がそれであって、構造梁にも使われないし土木用材にも杭にも使われない。
伐採しても売れない、使い道がないということになれば、わざわざ伐採することもない、商品にする必要もない。

地松杭丸太1


ということで、地松の杭がほしいというときにもすぐには答えることはできず、わざわざ時期を見計らわないと作ることができなくなる。
以前は土木用の杭というと必ず松で、いつでも用意してもらえたものですが、今は私の周りでは注文しなければ入手することもむつかしくなっています。

それはやはり売れないからですよね・・・
売れないものをずっと在庫するわけにはいかない。

今回のお客様にとってはそれがバラ板だったわけで、ほかの材木屋さんにとっては在庫するべき商品ではなくなった、ということなのでしょう。
もちろん、弊社でも一年かけても売り切ることができない商品が、果たして在庫に値するのかどうかは疑問になるところですが、もしかしたら弊社の存在意義はそこに出てきているのかもしれません。


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必要だけども在庫できない、辛い現状 

先日、珍しいものが珍しいほどたくさん売れました。

それは、通称「バラ板」と呼ばれる商品。

在庫品4


杉の薄板なんですが、昔は外壁の下地や屋根、床下にたくさん使いましたので、弊社でも最盛期はひと月に10tトラックで2台分ほどの入荷があった商品です。

とはいえ、商品の値段はというと高級材ではなく、隠れる部分に使うもっとも安価な部類に入るもので、重要な構造木材や化粧材を製材した、その残りの部分で作られるものなので、特段重要ではなくどこででも手に入る、もっともポピュラーといってもいいくらいの木材だったのですが・・・

在庫品7


しかし、世の中がベニヤ板全盛時代に入ると、価格的にも施工手間的にも、そして耐震的な目でもその必要性が薄れていき、現在ではほとんど売れることがなく、弊社でも在庫がなくなるのは一年に一度あるかどうかの状態。
そんななので、昔の在庫風景はいずこに。
現在では倉庫の片隅に少しのスペースで鎮座するのみ・・・

おかげさまでゆっくりじっくりと自然乾燥できるわけですが、売れないということは不良在庫であり、そもそも在庫する必要性がとわれるわけです。


しかし、今回大量購入されたそのお客様は初めてのご来店で、その商品が在庫されていることを知ってとっても喜んでくれました。

それはいったい?!なんで?!



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人生最大の台風被害 台風21号がすぎて

9月4日、午後2時頃から急激に風が強くなった台風21号。

自宅待機していたものの、高台のために吹きっさらしの掃き出し窓のガラスが、目で見てわかるくらいに屋内屋外へと反り返り、ご近所のトタンや波板、瓦が吹き飛んで隣地フェンスも粉々に・・・・

雨風が収まり、自宅周辺を片付けてしばらく出歩いて見渡してみると、ある町内が真っ暗。
もう暗くなっているのに、家に電気がない。

台風21号被害

異様な光景。
静かなのが余計に怖い。
と思っていると鳴り響くサイレン。

そして、恐ろしい台風から一夜あけて道路を走ってみると、報道にたがわぬ風景が。

台風21号被害

わかりづらいですが、信号機が60度くらい違う方向を向いています。
まったく役に立っていません。
というか、これよりもさらにひどいところは、十字路の交差点で信号機が90度回転してるもんだから、本来は赤色信号のところに青色もともっているわけで、信号がないことに気が付かないひとと困惑した人が衝突!ということも・・・

写真左下に、銀色の板のようなものがへしゃげていますが、道路の地名や方向距離を示す青色の看板ですが、見事にとれちゃってます(汗)。
恐るべし、風・・・


中には、屋根ごとや壁ごとはがれているところもあるし、ひどいところはこんな感じでひっくり返っています。

台風21号被害

これよりも、きちんとした基礎につながれていた平屋ガレージも、建物ごとひっくり返っていました。

恐ろしや、台風。
こんなの初めてです。
家にいても恐怖を感じました。

皆さんはお怪我なかったでしょうか。

当社も被害が大きいですが、お客様を優先しつつ営業しておりますので、お問合せの返信やそのほかでご迷惑をかけることもあるかと思いますが、できる限り早急に対応していきますので、状況ご賢察いただきますようにお願いをいたします。


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石山赤松幅広無垢一枚物フローリング、和室改修完成と杉純白浮造り天井

木材でインテリアを考える時、よく言われるのが「和風、洋風」。

この樹種は和風、これは洋風、といった様に木目や色合いによる印象で分けられる場合が多いですが、私は必ずしもこだわる必要は無いと思いますし、一部分だけよりも全体としての印象が大切だと思ってはいるのですが、今回は和室の改修で、しっかりと和風感が出てくれたので、和風っていう扱いもアリかな?!とも思ってしまった位に、綺麗に納めてもらったフローリングを紹介します。

石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング 改修1


貼っていただいたのは、とっても貴重な日本の赤松の幅広フローリング、石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリングです。

以前にも、日本の松を指定頂き「黒松赤松」のフローリングを使っていただきましたが、いつ見てもやはり、日本の松である地松の艶は美しいですねぇ!!

石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング 改修3


光を少し抑えて撮影しているのですが、艶がわかるでしょうか。
丁寧に仕上げられた表面を優しく触っても、若干粘性を感じるような脂気ですが、これが経年変化で飴色へと変わっていく秘訣なんですねぇ!

とはいえ、それを理解していただいていないとただ「ねちゃねちゃする」と思われるだけで、嫌がられることもしばしば。

もちろん、木は万人のためにあらず!
この脂を所有することに、そしてその艶を愛でて自慢するような人にこそふさわしいのです。

石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング 改修5

通常、石山赤松幅広無垢一枚物フローリングには、ピンク色に似たきれいな赤みを含む場合もあるのですが、今回は乳白色にそろった木目でした。

もしかすると、それもすっきりとした「和風」テイストに一役かっているのかもしれません。
私の中では、やはり松は日本の家に合う!と思っているので、先入観で思い込むという部分が多いのでひいき目になってしまいますが、我ながらも和室改修にしっくりとおさまったもんだと、喜んでしまいました。

そしてもう一つ。

天井には高樹齢杉純白浮造り羽目板です。

石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング 改修6


高樹齢の大径木のほんの一部分の辺材(白太)からとれる純白材を贅沢に厳選し、天然乾燥を経て丁寧な浮造り仕上げを施した逸品です。
浮造りをすることで、おとなしい杉の木目が浮き立ち、清楚な純白材をまるで雲のたなびきのように見せるのです。

おぉ、まさに天井にぴったり。

杉の白太を劣等材として卑下される方もありますが、使い方によってはとってもきれいに仕上げることができますよ。

特に今回は和室。
とっても落ち着く和の空間に、雲のアクセントがとっても美しかったです。

さて、今回仕上げてくださった大工さんは、とっても勉強熱心で木材に対する取り組みも真摯な方なので、もしかしたら・・・と思ったのですが、聞きそびれました。
お客様の小さな喜びと大工さんの心意気である、無垢フローリングの趣の一つである木目の流れ目合わせ。

石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング 改修4


写真の中央部のつなぎ目、そして写真右端の少し切れ気味になっていますが、つなぎ目なんてつながっているものそのもの、ですよね。
つまり、バラバラで様々な木目の中から、わざわざ木目が連続するようなものを選り出して、バランスよく貼りあげる。

そんなこと、していても気が付かないかもしれないし、気が付いてもらっても手間はとってもかかります。
でも、わかる人にはわかり、伝わる人には伝わる気持ち。
以前に使ってもらったピュアラーチの施工大工さんと同じです。


いいですねぇ!!こんなの、めちゃ好きです。


仕上がりをお施主さんに喜んでいただいたのもうれしいのですが、やっぱり大工さんがしっかりと木の仕事を、それもとびきりの材料を使って仕上げてくれた時の喜びは格別ですね。
今回も、ものすごく自己満足な訪問になってしまいました(笑)


・今回使っていただいた、石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから

・石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング、新築施工写真はこちらから

・今回使っていただいた、高樹齢杉 純白浮造り羽目板はこちらから

その他、取扱無垢フローリング一覧はこちらから

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