空を見上げて
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2018年07月

戸田先生の伐採授業、2018年度のスタート! 


昨年、試行錯誤しながらやり遂げた「戸田先生とゆかいな仲間たちの伐採授業」。

教室での授業に始まり、(大雪寒波の!)雪山での伐採授業。
その後に丸太の皮むきも済ませ、すでに丸太は大阪に到着しています。

その企画の一連の流れの中で、年度初めの最初の企画でもあり、前年度からの流れの最終段階でもある「大阪研修」を先日挙行しました。
この企画は、山の現状や木材業界のこと、そして素材としての木材のことや森林環境の授業をし、実際に伐採という実習に入り、そしてそのあとに丸太やそのほかの無垢の木材が使われている住宅を見学し、山から街までの一連の流れを学習するという性質のもの。

ということで、その最終段階が今回の大阪研修なのです。


大げさではありますが、いつもは山に出向いている私たちですが、今回は弊社の地元に受け入れる側ですので、実はとっても楽ちん。(移動だけの話ですけど・・・)

今回は宿泊研修ということで企画しましたので、高校生の皆さんにはプチ修学旅行?!的な感覚もありながらもしっかりと学んでもらうこととしました。
そうはいっても、せっかく大阪まで来てもらうんです。
ちょっぴり現場見学をして、あとはお遊び!なんてわけにはいきません。
私の情熱のアテンドで、みっちりと情報を詰め込んで帰ってもらう、満腹ツアーにするべく一人、気を吐く私・・・

まずは、恵まれた山々を見慣れた高校生たちに、ほかの地域の林業とはいかなるものぞ!というのを見てもらうために、私がずっと通っている大阪の山へと入ってもらうのです。

今年の夏は、7月だというのに猛暑に酷暑!!
頭の上からも、足元の地面からもジリジリと焦がされている様に暑いので、車移動中もエアコン全開!
そんなのですから、一歩車から外に出ようものなら「ムッ」という熱波を感じるのが普通ですが、なんと・・・下見のために入って行った山の土場に降りた瞬間、「涼しっ!!」と声が出てしまいました!

なんと、38℃を超える外気温で車内でクーラーをきかせていたにもかかわらず、涼しいと感じたのです。
もちろん、外気温はさほど変わらないのですが、それくらいに山の中は快適に感じる、ということでしょう。

正直、毎度森林浴とか樹木の効果などを語っている私自身が一番驚きました。
汗は出ますが、気持ちいい。
やっぱり、山って不思議です。


さてさて、伝えたいことが爆発しそうな戸田先生のアテンド。
このあとどうなるのやら。
2日にわたる大阪研修、スタートです!!

山で考えること 3


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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追加販売! 石山赤松無垢一枚物羽目板

近頃、話題にあげることの多い地松(赤松)ですが、さらに追加のお知らせです。

その幅広さと艶の美しさでとっても人気のある「石山赤松(あかまつ)幅広無垢一枚物フローリング」に、かわいい仲間が加わります。
それは、「石山赤松(あかまつ)一枚物羽目板」です。

石山赤松無垢一枚物羽目板 5


うぉお〜!!
いつもながらに艶がまぶしいです。

わざとらしくやっているわけでもなんでもなく、普通にこんな感じで輝くように見えるんです。
これこそ、地松=日本の松の艶です!!

写真だけでは一見まぶしいように感じますが、ウレタン塗装に反射する「鏡のような日光」とはことなり、木材が持つそのものの艶なので、柔らかさを感じるような気がします。

石山赤松無垢一枚物羽目板 3


どうしても写真では、こうやってみると弊社の定番人気商品の一つである、高樹齢杉純白浮造り羽目板のように見えることも否めませんが、やはり地松の良さは手に取ってこそ!
もちろん、先ほどの艶もあるのですが、その艶を生み出す松特有の脂っ気は、手にもってもらうとすぐにわかります。

少し前に紹介したチークのようでもあり、しかしその蝋のようなものとはまた異なる、あの「松やに」を想起させるようなしっとりねっとり感。
う〜む。
無垢の地松だと感じていただくのに1秒もかからないでしょう(笑)。


また、今回は壁や天井に使ってもらえるようにと、フローリングに比べてサイズ変更。
幅は小気味いい連続感が得られる100mm幅に。
そしてフローリングは突きつけ納めのところ、こちらの羽目板は同じく突き付け以外に、写真のように目地ができる「目透かし仕上げ」を用意しています。

石山赤松無垢一枚物羽目板 7


これによって、木目以外にもリズミカルな流れができるので、壁や天井面をすっきりと見せることができます。

もちろん、フローリングと同じくプルミエグレードなので、わずかな節の跡や若干の脂だまり以外には目立った木目の変化はないので、とっても清廉な印象を受けます。
(細かな表情は記事末尾の表情の違い、を参照)

石山赤松無垢一枚物羽目板 4


以前に紹介している地松乾燥平角材になると、途端に力強く感じるのですが、やはり節がなく「地松特有の割れ」もないので、途端にとっても美しく見えるのは、人間が目から得る情報による感じ方の差が如実に表れている証拠だと思います。


桧や杉、特に松は絶対に和風住宅に使うものだ!
そんな先入観はありませんか?!

もちろん、古くから和風の住宅には欠かせない、もちろんお城や民家にも必須の材料ではありましたが、木材というのは使い方次第。
先の印象のように、見せ方や見え方で一瞬にしてイメージが変わりますから、この石山赤松羽目板も、自分の建築は洋風住宅だから・・・と敬遠せずにどんどんイメージを膨らませてもらいたいものです。

だって、輸入ものの欧州赤松は洋風住宅に使っているんですものね。
まぁ、一緒にはできませんが・・・

石山赤松無垢一枚物羽目板 2


今、日本の赤松は松くい虫と、その影響もある樹種転換政策でどんどん資源量が減少しています。
そして松物語でも語ったように、豊かな森ではその立場を譲る側の樹種である松にとっては、次のその復権の場所はなかなかないことと思います。
そんな状況の中、現在活用できる地松だけはきちんと有効に使っていってあげたい。
忘れかけられた日本の赤松。
梁桁も、フローリングも羽目板もそろいます。

地松普請のおうち、そろそろいかがですか?!・・・


プルミエグレード 貼上がりイメージ

石山赤松無垢一枚物羽目板 1


*弊社では以前に、この地松の姉妹品である石山赤松幅広無垢一枚物フローリングを紹介していますので、こちらも是非、取り入れてみてくださいね。

・石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリングの新築施工仕上がりはこちらから

・石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング、和室床改修施工はこちらから

・地松乾燥平角材(梁・桁)はこちらから


・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


石山赤松(アカマツ)無垢一枚物羽目板(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

10×100(有効働き寸法)×1820

・形状

一枚物 目透かし仕上げ

・エンドマッチなし(糸面とり)

・品番と価格

SA-17HP OPC一枚物 無塗装 10×100(有効働き)×1820 プルミエ

¥16,200(税込)/18枚入り(3.27屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

表面に出る、軽微なヤニツボ

石州赤松幅広無垢一枚物フローリング8

松特有の樹脂道 1

石山赤松無垢一枚物羽目板 8


松特有の樹脂道 2

石州赤松幅広無垢一枚物フローリング11

赤身と白太の色違い(フローリングの場合。羽目板にも若干含みます)

石州赤松幅広無垢一枚物フローリング5

刃物仕上げによる、若干の逆目1

石山赤松無垢一枚物羽目板 6

軽微な節

石山赤松無垢一枚物羽目板 9

目地部分のヤニツボ

石山赤松無垢一枚物羽目板 10

ヤニツボが隠れているヤニスジ

石山赤松無垢一枚物羽目板 11

刃物仕上げによる、軽微な逆目2

石山赤松無垢一枚物羽目板 13


*この他、特有の脂分によって削り残しのような仕上がりになる部分が出ることがありますが、樹種特有のものとして活用をお願いいたします。


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地松構造梁・桁材入荷!

過日、少し紹介していた日本の赤松の乾燥平角材(梁・桁材)が入荷しました。

大型トラックに一杯の地松構造梁・桁が到着!

地松(赤松)乾燥構造平角 1

おぉ〜!!
美しい!

住宅の構造材というと米松か杉のどちらかが使われることが多い中、今回は日本で生まれ育った赤松、「地松」での構造材です。
現在ではあまり見られなくなりましたが、私のイメージではやはり梁や桁などの家を支える構造材といえばやはり地松で、力強くもあり柔軟性をも感じさせる曲がりや木目の美しさは、何とも言えない質感があり、大好きです。

地松(赤松)乾燥構造平角 2

もちろん、性質的にもとっても優秀。
粘りがあり、荷重を支える強さもあるため、構造梁・桁材としては申し分ないのです。
前回は粗削りの状態を紹介していましたが、今回は近年では当たり前になった「モルダー加工」という寸法揃えの加工をしてあるので、表面があらかじめ削られているため余計に地松の美しさが際立ちます。
鉋で仕上げたわけでもないのに、写真の様な艶。わかるでしょうか。
波打つように光っているところ。
(写真中央、少し右の上から2つ目です。網目の様にも見えます。)

地松(赤松)乾燥構造平角 3

これがたまりませんね。
同じ日本の木材といえど、杉の構造梁には出せない魅力の一つがこの艶です。
頬ずりしたくなります。
もちろん、米松の人工乾燥材をいくら丁寧に加工しても、この様な艶にはなりません。
隠れる部分には勿体ない!そう思いますね。

しかし、そんな想いを汲んでもらってか?!
今回使っていただくおうちには、化粧梁が多数存在するのです。
ということは、この地松の輝く艶がいつも家の中の見えるところにあるということです!
なんとも羨ましい!

しかも、その化粧梁は贅沢にも「芯去り材」を使っています!
(写真上)

地松(赤松)乾燥構造平角 6

芯去り材とは、木の中心部分を含まない材料の事。
通常、構造材は芯持ち材になります。
丸い丸太の中心を使うことで、丸太の直径を活かした大きな断面の木材が作れるからですね。

しかし、芯持ち材は木材の特性上、割れやすく寸法変化しやすいという点があります。
地松は特に割れが入る樹種です。
芯去り材という、木の芯を使わない製材方法で、できるだけ割れがおきにくく変化の少ない状態で、美しい木目を持てもらうための工夫です。
といっても、大きな丸太でなくてはできないのが芯去り材。
とっても貴重なんですよ。

それに、中にはこんなに厚みの厚いものや・・・(通常は120mm)

地松(赤松)乾燥構造平角 8


こんなに長いものまで・・・
6mと5m材です。めちゃたくさんある・・・・
長尺材が多いということは、とっても立派なおうちということ・・・

地松(赤松)乾燥構造平角 10


地松には、桧の様なピンクの木肌や杉の様な柔らかな香りはありません。
いや、十分に美しい木肌の艶と松特有のすっきりとした香りがあるのですが、やはり桧と杉の認知度に比べると、全く無名選手です。

近年は、丸裸というくらいまで伐り尽くされた山肌に、松だけが残っている、という奇妙な光景も目にします。
まるで墓標です(涙)。

いや、冗談ではなく、そんな状態になった松は近いうちに強風で倒れてしまうのですが、その結果「松は風で倒れてしまう!」という根拠無い話がささやかれるのです。
広大な山にぽつんと残り、風を受けると折れるに決まっています!!

そんな状態にならない様に、弊社で地松を大切に使っていきます。

地松(赤松)乾燥構造平角 7


伐採から行っている梁丸太、今回の乾燥構造梁平角、感触を知ってもらう「刻もう会」そして下記の石山赤松フローリング、黒松フローリングなどを通じて、日本の誇れる樹種である地松を残していきたいのです。


*弊社では以前に、この地松の姉妹品である石山赤松幅広無垢一枚物フローリングを紹介していますので、こちらも是非、取り入れてみてくださいね。

・石山赤松幅広無垢一枚物フローリングの施工仕上がりはこちらから


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嵐を呼ぶ稀少材の予感 アレルセ(チリ杉)

日本人は、昔から木材の用途や種類ごとの性質によっての使い分けにこだわって、上手に付き合ってきまたがそれとともに、単に木材という材料としてだけではなく、木目の美しさや質感もとてもうまく取り入れてきたと思います。

その代表が「杢」で、一般的な木材のイメージであるタケノコ状の木目とは全く異なる、様々な表情の木目を珍重してきたのですが、このアレルセもそうでしょう。
美しい杢がたくさんあります。その木目が存分に味わえる幅広サイズ、それが紹介のアレルセの別の特徴です。

アレルセ(チリ杉)7

なんと幅は広いもので90cmを優に超え、白太を含めると98cm程になるものもあります!
しかも厚みは18mm!!
木材の常識からいえば、よほどの用途(門の鏡板)などでなければこの様な幅広の板材を薄く製材することはないと思います。
皆さんも経験は無いですか?!
テーブル、とまではいかなくてもある程度の幅の木材を探していると、どうしても厚みが厚いものばかりしか見つからない。

お客様のお尋ねで、とてもよくあるパターンです。
そんなに厚みは必要ないけども、幅の広い木材が欲しい。しかし、それは木材にとっては矛盾する条件だったりするのです。
なぜなら、木材は薄ければ薄いほど反りのリスクが高くなる、ということ。

反りが出てしまうと、折角の幅広の板も使い物にならなくなってしまいます。
だから、出来るだけ反りを抑えやすい最低限の厚みに製材する、というのも理由の一つです。
(明確に、薄い板の用途が確立されていれば別ですが、近年では稀なので・・・)
そんな状況を考えてみると、やはりこのアレルセの18mm厚で980mm近い幅の材に、幅方向の反りが殆ど見られないというのは、如何にこの材が素直な性質か!ということの証明?!ではないでしょうか。

アレルセ(チリ杉)8


また桧に近い、という性質からか湿気に耐えるという性質があるために腐りにくいという特徴があります。
ということは、旧家の門板やお寺の建具材など、幅広の一枚物の木材でそれも薄い板として使う用途には、狂いが少なく水気にも強く、更に木目が良い一枚板という申し分の無い性質ではありませんか!
ということで、早速お茶室関連のお仕事に一つ使っていただくことになっていますので、どのような状態になるのか、とっても楽しみ。

さて、このアレルセという材ですが現在手元に残っているものは、建築用材としての輸入を前提として製材されているので、美しい杢が見られますが、実は地が他分野ではこの複雑な木目よりも、すっきりと通った「柾目」が求められる業界があります。
それは楽器。
アレルセの材については、だいぶん後になって知ったことですがこの材もやはり、稀少性と共に音の追及のなかでは、とても性質が良いらしく柾目がとっても珍重されているということです。
楽器の世界の柾目と、建築業界の柾目ではちょっと意識の違いがある、いや別物というくらいに異なる場合がありますが、やはりアレルセで求められているのも整列した細かな柾目のようなので、今回の幅広板では「正柾目」は難しそうです。
別の角材であれば、少しはとれるかも?!・・・

アレルセ(チリ杉)5


しかし、柾目にこんな模様がでるんですから、建築からすればとても魅力的なんですけどね。

アレルセ(チリ杉) 2


そんな超幅広薄板のアレルセ、活かせる人を探しています。
今まで倉庫で眠っていた材ですが、こんなに優良で魅力的なものを、そのまま活用せずにおいておくわけにはいかないと思います。

木材として、きちんと第二の人生を過ごしていけるように、是非あるうちに活用してもらいたいものです。
ただ、遠方には大きすぎることと薄板なので割れる可能性があるので、心配ではありますが・・・

とにかく、非常に珍しい樹種アレルセ(チリ杉)を活かせる方、お待ちしていますよ。


アレルセ(チリ杉)幅広板 薄物

・呼称寸法 2,1m 18×300〜980

・価格は寸法により、送料は地域により運送を確認する必要があります。


アレルセ(チリ杉)9




*)アレルセ(チリ杉)は輸入材の為、運送時のキズや割れ、その他がふくまれることがありますので、無駄の無い利用が出来ますようにお願いいたします。


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嵐を呼ぶ稀少材の予感 アレルセ(チリ杉)

さすがにもう最近は自分の事を若いと思わなくなりましたが、年齢を重ねるごとに若い時にはわからなかったことを多く感じるようになりました。
たとえば人との出会い。

知り合う事、紹介してもらう事、でくわす事・・・いろいろあると思いますが、全てがつながっているんだということと、出会うという事は偶然ではなく必然なんだと感じる事が多くなりました。
それは木材でも同じこと。

瞬間の出会いといえば、前回のとおり神代木もそうです。

ずっと会いたいと思っていても巡り合えない木材にひょっこりと出会えたり、全く縁がなかった木材が実はあの時の人との関係で自分のもとに、なんてこともあり、人生の深みを感じる今日この頃です。

さて、そんな中で嵐の予感さえも感じさせる木材との出会いが訪れます。
その樹種はアレルセ。別名をチリ杉。
やっぱり「荒れるぜ!」的な、もしくは「散り過ぎ」、のようなおやじギャグが吹き荒れそうなこの名前。
いや、本当に木目も荒れているのですよ。いい意味で。

アレルセ(チリ杉) 1


うぉぉ・・・
どうです、驚くくらいに良質な木目。
もう、この木目の時点でノックアウト。
広葉樹の特徴的な杢模様や変則的な模様も大変魅力的ではありますが、この針葉樹独特の年輪がもたらす芸術的な木目と不均一なリズムは、やはり相当高樹齢のものでしか見られない木目です。

それもそのはず。
このアレルセ(チリ杉)、樹齢は1000年を超え2000年をも超えるほどの長寿針葉樹なんですね。
杉で2000年という樹齢を考えると、必然的に思い出されるのは「屋久杉」ですよね。
こちらも数千年の樹齢を誇るものですが、その屋久杉に木目まで似ているのが、このチリ杉(アレルセ。以降はアレルセに統一。)。
そりゃ、樹齢が1000年以上にもなると通常の針葉樹とは異なる木目のものが多くなります。
例えば台湾桧や紅桧、ラオスヒノキなどもそうですね。

ここでヒノキがたくさん出てきましたが、実はこのアレルセ。
主な原産国であるチリの名を冠して「チリ杉」という和名ですが、仲間で近いのは桧なんだそうです。
それは英名の patagonian cypress でもわかるとおり、桧なんですね。
うっとりとしてしまいます。
その反面、もし日本に2000年級の樹齢の桧があればどんなだったかを想像してしまうのは、禁じられた想いなんでしょうかね・・・・


アレルセ(チリ杉) 4


いや、こんな素晴らしい樹種は桧であろうと杉であろうと、いいものはいい!
それに、こんな良質な杢の出る樹種を日本人がほおっておくわけもなく、当然古くは屋久杉の代用材として多く輸入されていたようですし、天井板などにも使われていた?ようなので、もしかすると意外と日本の和室に溶け込んでいたりするのかもしれません。

しかし、その当時とは異なり現在ではアレルセは簡単に輸入できないどころか、保護下におかれる代名詞であるワシントン条約に含まれている(それもかなり厳しい分類で・・・)ということで、「代用材」なんていう扱いのできる木材ではなくなってしまいました。

いつの時代もそうですが、木材では優秀な樹種には必ずじきに代用材が現れ、その代用材が枯渇もしくは値上がりしてくると次の代用材をさがす。
そんなサイクルが繰り返されてきましたが、このアレルセも屋久杉の代用材のはずが、現在では屋久杉よりも稀少?!な木材になってしまったということか。
しかし、ただ稀少というわけではなく、やはり優秀な木材だからこそ少なくなってしまうんですね。


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いよいよ出荷、日本の赤松(地松) 乾燥平角材

いよいよ入荷してきます。
弊社おすすめのコレです。

日本の赤松 乾燥平角材 4


大きな角材。
住宅の構造材、つまり梁や桁という重量を支える部分に使用される骨組み用の木材です。
一般的な分譲住宅では、米松材や集成材が主流であるのに対し、近年は町場の工務店さんは日本の杉を活用されています。
どちらも良い悪いではなく、コストと住まいかたを含めたバランスで決めればいいところですが、今回納入するのは杉ではありません。
日本の木材ですが、桧でもありません。

写真ではわかりづらいと思いますが、実はこれは日本の赤松、いわゆる「地松(じまつ)」です。
旧家からお城に至るまで、日本の多くの建築に地松が活躍してきました。
しかし、曲がりが多い事や乾燥が難しい事もあり、現在ではよほどの事が無い限り、住宅の構造材に地松が登場することは無くなっています。

それなのになぜ今、地松なのか?!
それは、地松が構造材に最適な樹種だからです。
地松は、単純な強度は勿論ながら構造材に求められる「ねばり」を持っていると言われる事から、日本の重い屋根や構造体を支えるに十分な役割を果たしてきたんですね。
それに、この地松構造平角は地松本来の美しさを損なわない様に、非常に丁寧に乾燥と養生をされているので、仕上がりの美しさは他の樹種では味わえないものです。
力強さと美しさ、その両方を見てほしいのです。
(*簡単なようで通常は、その個性を犠牲にしないと安定した品質供給は難しい。)

しかし、現在の様な屋根が軽くて上棟から1ヶ月程で完成してしまう様な建築スピードでは、本来の力強さや木目の良さ、そして艶も見る事ができませんし、曲がり癖のある地松は特に敬遠されてしまいます。

日本の赤松 乾燥平角材 1


しかし、今回入荷する地松構造材を使用するのは、木の良さを十分に感じられるような使い方と見せ方をしてもらう予定ですので、地松の大きな活躍の場になりそうです。
普通では見られない様な、とっても大きなサイズ(日本の民家ではおなじみのどっしりとした、あの感じです)のものや、節の無い輝く様な艶をたたえる芯去り化粧梁など、単なる地松という枠を超えて迫力と美しさの競演になること間違いなし!!

↓ 芯去り構造材

日本の赤松 乾燥平角材 2

↓ 大きな梁成の材の検品です!!

日本の赤松 乾燥平角材 3

この後、よく乾燥してクセが出た地松達を製材機で修正挽きをして、そしてモルダー加工という表面の削り加工(寸法合わせ。最近は美観も兼ねて)を施して、弊社の土場に入荷します。
楽しみです。

また、入荷の様子もお伝えしますね。

近年では非常に珍しい地松構造材ですが、特段高価なわけでもなくまた、品質も曲がり癖の強い赤松をしっかりと乾燥製材していますので、安心して使うことができます。
大切なおうちの構造材、しっかりとした強さと見た目の美しさを兼ねた「地松乾燥平角」を選択肢に入れませんか?
米松や杉とは全く異なった経年の美しさを感じる質感を見る事が出来ると思いますよ。


*弊社では以前に、この地松の姉妹品である石山赤松幅広無垢一枚物フローリングを紹介していますので、こちらも是非、取り入れてみてくださいね。

・石山赤松幅広無垢一枚物フローリングの施工仕上がりはこちらから


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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

稀少材については、新しく伐採するからいけないとか、あるものを利用するから問題ない、というと単純な図式を考えているのではありません。

そもそも、どちらにせよ自然にとっては私たち人間の理由で伐採利用しているものですので、あれは良いけどこれはダメ、という時点で完全に人の都合なので、善悪感情だけで判断するのは早計だと私は思っています。

ミャンマーチーク


そう感じる理由の一つに、「活用されない希少種」の存在があります。
現在は様々な理由によって、以前ほど木材の流通量は多くはなくその結果、少しずつ廃業される材木屋さんも出てきています。
その中には、とっても良質な材を持っておられたり、稀少材が含まれていたりするのですが、場合によっては利用されないまま廃棄処分になっている場合もあります。
稀少材ということで、流通にのっていなかった材が倉庫の整理と共に、廃棄処分にされてしまう。
もしくは、材の価値のわからない人によって切り刻まれて使われたり、本来の用途とは異なる形で使われたり。
何とも悲しい事です。
実際、いくつもそんなお話を聞いています。

木材は使う人があり、活きる現場があるからこそ価値が生まれます。
私の様に、所有して喜んでいる様なたわけものは別ですが、基本的には誰かに活用してもらわないといけないのです。
そうするには、やはり希少種も知ってもらって、現在あるものは使ってもらうことが必要だと感じます。

それ以外には、日本を含めて世界にある素晴らしい樹木たちの中で、少なくとも木材として流通したものは、できる限り有効に後世に伝えたいという中で、規制が厳しくなる今後には、なかなか見る事ができなくなる多くの樹種を、今のあるうちに大切にしてもらえる人に届けて、残していくことも大切なのではないかと思うからです。
そんな意味では、私の好きな神代木もそうなのですが、今後は見る事が出来なくなってくると思いますから、好んでもらえる人の中で是非残していきたいのです。

神代栃

紫檀や黒檀、大径木のアフリカや東南アジア材、その他以前は使われていたものの、現在は流通が少なくなっている材の中で以前に入荷しているものなど、色々な物に出会います。
既に木材になっているにもかかわらず、使うことなくそのままになっている材。
活かしていきたい、またそんな材とであって喜んでいただける人たちに届けたい。
そんな想いで、稀少材を含め紹介していきます。

上手に活用していけば、将来は安定した資源状況となり、稀少といわれる材にまた普通に会える日がくるかもしれません。
そんな日の為に、今あるものを喜んでいただける人にお届けします。

そのうちの2つを、次回以降に用意ができ次第(地震復旧・・・)紹介していきたいと思います。



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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

今回のシリーズは若干愚痴っぽく聞こえる部分もあると思いますが、なにとぞご容赦ください(汗)。

しかし、現実的に大きな商いをされている一部の材木屋サンや時代にうまく適合してお客様を確保されている材木屋サンなどを除き、林業・木材業界は決して楽観視出来る様な状況ではありません。
それは、安くなったと言われる現在の木材価格や森林の本当の内情、そして無垢材よりも集成材やベニヤ板を多く販売する材木店の現状。
一番最後にあげたものは、けっして悪い事ではなく商いの形態ですが、それでも私は材木屋ですから材木を扱いたいわけで、仮に弊社の事だと考えてください。

やはり価値のあるものを、その価値を認めてもらって使ってもらわないことには、木の価値は上がらないですし、そもそも数十年数百年育ってきた樹木に申し訳ないとも思うのです。
もちろん、そこには使う側とのバランスというものが存在するので、どのくらいの価値で入手するか、ということが出てくるわけですが、世の中にはいくら出しても入手したい!と思う方もおられるために、前回書いたように宝石を扱う投機よろしく流通する場合もあり。


屋久杉

そのためには、違法伐採であろうが密輸であろうが関係なし!ということも・・・

そういったことを防ぐために、様々な認証制度や流通システムがありますが、貴重な材ほどそのようなシステムに乗ってくることはほとんどありません。
通常流通しないものですから、流通経路で流れるはずがない。よって、それ以外の入手方法を探す、ということになる。
それが密輸や違法伐採に・・・

ということが懸念されるために、どんどんと稀少な木材の入手というのは少なくなってきている現状です。
しかし、個人的には思うのです。
絶滅に瀕している樹種を伐採したり、禁止されている行為で輸入したりすることは明らかに問題です。
が、中には輸入が行われていたころに入荷したものであったり、伐採ができたときに伐られたもの、特別に許可されたもの、などが流通する場合があります。

そんな時、どうしてもかかわりたくなってしまいます。
もしかすると、違法伐採を助長する、といったご意見をいただくことになるのかもしれません。
わざわざ、そんな材を流通させることはない、と言われるかもしれません。
が、私にとってはそれらは既に「木材」になったもの。それも流通してしかるべき時期のものであればなおさら。
それを見過ごして、「こんな材を扱ってはいけない」とは言えないのです。
もう、木材として第二の生き方を待っているのです。
どんな樹木でも、伐採して使うのですから大切にしなくてはいけません。
同じ気持ちですし、さらに稀少なものは生かしていかなければなりません。
そう思うと、いてもたってもいられずに、自分の手元に「救出」したくなるのです・・・

ミャンマーチーク


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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

近年、木材業界で聞くことの多い「木の良さ」。
または、木材を商いで生業としている私たち材木屋にとって大きく関係するのが「木の価値」。
前者は「何となくいいものなんだろうなぁ」という、感覚的なところが大きいと思うのですが、後者はもっと現実的な「貴重である、価格が高い、木目が詰まっている、産地が良い」などになると思います。

どれをとるにせよ、「木の価値」と言われるとやはり価格に直結する部分が大きいのではないかと思います。
木の価値といっても、立場によって価値というものは変ってくるので一概にくくることはできませんが、私の立場でいうとやはり貴重なものや木目の良いものなどの高価な木材を指す割合が非常に大きいです。

それは木材を販売する業としているから当然なのですが、昔から「良質なものや貴重なもの」=高価で、「一般的に普及するものや、多く流通するもの」=手頃という価値判断が一般的で、ヒノキやスギでいうならば「無節や一等」などという材面を評価する基準があり、今でもそれに沿った形で流通しています。
それとは別に、ケヤキやオークなどの広葉樹は寸法や木目の美しさによって価値が決まるので、同じ樹種でもまさしく「ピンからキリまで」あります。

そのピンからキリの中には、とっても稀少で価格の高くなるものがあります。
例えば杢のあるものや普通ではない位寸法の大きなもの、または通常は流通しない様な珍しいもの、そして現在では入手が困難なもの。

ブビンガ

これらはもともと同じものが二つとない木材においても、特に珍しいために市場の原理もあり販売価格が高くなります。
中には宝石みたいなもので、投機のようなものであったり転売にて大きく儲ける、などということも出来るものもあったりしますが、それを抜きにしても二つとない魅力的な木材にはどうしても人気が集中してしまいます。
それらの材の殆どは、伐採禁止や輸出入禁止になっていたり成長が遅いために市場に出てくるサイクルが長く流通しにくいものだったりします。
そのため更に需要が高まるわけですが、その需要に応えるか否かは材木屋にとって難しい判断になります。

極論をいえば、そんな材は扱わなければいい、ということになるかもしれません。
しかし、ただの石と宝石が違う様に、マグロと大トロが違う様に、やはり稀少なものや珍しいものにはそれなりの魅力があります。
樹木が木材になっても、樹齢200年のものと50年のものが同じ価値であるということは無いはずです。

もちろん、どれだけ言っても全ては人の関わることなので、宝石を求めるのと同じおうな欲求から来る感情が働いていたりすることは否めません。
でも、やはりそれぞれに価値をつけないと、良質な木材や稀少な木材の扱いが「勿体ない事」になることもあります。


木曽桧


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