空を見上げて
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2018年05月

天竜林業 弾丸珍道中

山が起伏に富み標高差があることからか、私が訪れた4月下旬には下界は昼間に半袖だったにもかかわらず、山頂付近はまだ桜が満開のところもあるなど、四季の移ろいを感じるに十分な移動になった天竜珍道中。

そうそう、珍道中なんでこれから何かが起こるわけですが・・・

今回の訪問の最終には、同行した有志のみんなでこれからの天竜材の流通とブランド化についての議論を交わしたのですが、材木屋の考える事とは異なる意見も多く出て、とっても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
やはりここでも固定観念のみで物を見ることは、世界を狭めるなぁ、と実感。

水がきれいで山が美しい。

この基本的な事が当たり前に見られる天竜地域ですが、それは順を変えると山が美しいから川も美しいのですよね。
天竜川をはさんでそびえる山脈が、恵みの源なのだとわかるのです。

清流


道中立ち寄った、佐久間町相月の諏訪神社近くの集落のおかぁさんのお話では、諏訪神社のそばに「大蛇の穴」があるといいます。
先を急ぐ私は残念ながら見つける事が出来ませんでしたが、大蛇が行き来するというその穴は、遠く信州まで通じているというのです!!

おかぁさんの広げた手の大きさでいうと、直径およそ25cmくらいの穴のようですが、周辺を工事する際にふさいでしまおうということで、一時は埋められたようなのですがなんと!、埋めた作業員の方がけがをするという状態が発生し、埋めるべきではないという事で、現在はその穴は口を開いたまま維持されているそうです。

なんとも不思議なお話ですが、これ位の逸話はあってほしいのが天竜。
いや、もしかするとこの穴を通じて往来する大蛇こそが「天の竜」で、水と木々をはぐくむ元を作り、天竜川の祖(「千と千尋」の白竜川の様に・・・)なのかもしれません。

う〜ん、なんとも神秘的な地。


とはいえ、ですよ。
山が急峻で林立しているので、こと移動に関しては結構な苦労を伴います。
山道というのは、一般的には「林道」とそうされていて、その地方の名前を関して「●●林道」なんて名前になっているのですが、天竜は大きな県道からいったん逸れると、通常のより若干狭いくらいの道でも林道扱いで、私が知っている「自動車対向不能」な「スーパー林道」、通称「スパ林」でさえ、なんとか車がすれ違うことのできる道幅なのです。

もしかすると、天竜に訪れて一番の驚きはこの「スパ林」の道幅の広さと路網かもしれません。
しかし、道路幅は広くても移動が大変なことは変わりません。
一旦上ると、戻るには同じ道を下るしかありません。(当たり前。)

都会だと、いろいろと道順を選べますが林道は分岐や途中で進路を変える選択は殆どありません。
いや、山越えなどすれば、スパ林同士で行き交う事が出来るのですが、距離は知れているものの山道ですので、九十九折れの道を延々と走る必要があります。
しかも、あの天竜川もあるのですから対岸に行くためには橋を渡る必要があります。

そんな状況ですから、目的地まで「この道しかない!」的に進んでいるところに、こんなことになるとどうしようもないのです。

やめて・・・


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天竜林業 弾丸珍道中


以前に巨樹の記事にて紹介した「歴史の証人」。
あの証人がおよそ400歳ですから、文明年間当初だと今からおよそ500年以上前。

もちろん、吉野林業も証人が生まれるよりも以前から植林は行われていたのでしょうけども、100年も違うとなると、こりゃ天竜の植林の歴史が日本一なのか?!!?
ちょっと驚きの事実・・・

という感じがしますが、実はちょっと様相が違うのです。

確かに、「秋葉杉」と固有名称がついているだけあって、ものすごく立派な巨木となっている杉たちですが、その姿をみても現在想像する「植林」というものとは異なる形で植えられていたの様なのです。

秋葉杉2

日本人には古くから浸透している山岳信仰。
山そのものがご神体だったり、そこにある巨木がご神体となっているようなことは多くありますが、この秋葉杉たちはそんな山への信仰の念と様々な祈りを伴っての植林ではなく植樹だったのではないかと推測しています。
もちろん、貴重な木材利用という観点からの植樹もあったのでしょうけども、現在考える様な「林業の為の植林」ではなかったことは確かなような気がします。

山の神様への祈願であり、もしかすると水難除けや厄除け、そして戦勝祈願だったのかもしれません。
海外でも、人は様々な祈願のために木々に祈りをかけますが、この山深い春野では自然の力は一層顕著だったからなのかもしれません。
どちらにせよ、こんなに険しい山中への植樹は大きな苦労があったものと察するに十分です。

今となっては、春野町も天竜林業の一角で立派な材を生産する地域ですが、秋葉杉の所在する場所は一味違った巨木の森なのです。

秋葉杉1


無造作に、いや、計画的にそこに横たわっている秋葉杉の大木。
山頂付近で自動車道がないために、運び出す方法としてはヘリコプターしかないからでしょうか。
もう結構前に伐採されたのだと思うのですが、2〜3本ほどが放置されています。
誠にもったいない、といえば感動的でもないですが、このまま放っておくのは、本当に忍びない。
肩に担いで降りられないものか?!?と思ってしまうほど。

この秋葉杉があったからこそ、春野を中心とした天竜の人々は植林というものに対しての抵抗がなく、現在に残る見事なほどの人工美林の天竜林業を残すことが出来たのかもしれない。
そんな気がしてきます。


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天竜林業 弾丸珍道中


話を林業に戻しましょう。

前回は「適寸」というお話をしましたが、それだけではないんですね。
林業は完全計画性で進むわけではないので、適寸以外の丸太も出てくるわけです。
というより、近年はその適寸をオーバーする丸太からどのように生産性を上げていくかが一つの課題でもありますが、既存の製材寸法や用途にとらわれない方法で、活用する場合も出てきています。
それが「芯去り製材」。

芯去り、というのは字の如く木の芯を外した製材品ですが、狂いや割れが少ないなどの特徴がありますが、ある程度大きな丸太からしか生産することはできません。
それが適寸をオーバーして大きくなったものだから、贅沢に「芯去り」が生産できるようになっているのです。

下草の森3


通常は、大きな丸太を贅沢に使うことは価格アップに直結しますが、それを少しのアップ率で、芯去り材を提供できるという林業再度のメリットは、潤沢な山の資源と天竜地域の林業が人工美林と称される品質を有しているからこそのものだと思います。
そういう意味で言っても天竜の山々の木は、これからどんどん活用したい資源を持つ山、といえると思います。

人工美林、と称されるからにはよほどの歴史があるもの、とここでもイメージ先行で考えてしまいますが、実はこれも、意外と古くは無かったりするんですね。
人工林での美しさを語る時、今回もそうですがどうしても吉野地方を引き合いに出すことになるのは仕方なしとしても、彼の地での植林の父が土倉氏であるように、天竜においても近代林業の父がいてその名は金原明善氏。
金原氏については、私よりも明るいページが多くあるのでそちらに譲るとして、やはり此の地でも植林に多くを費やしてくれた方の功績があったのかと思うと、木々の見方も変わります。

急峻な部分があったり、岩場があったり。そんな天竜の山々に木を植えていく事は容易ではなかったと思います。
山中に行くと所々で目にするのは、沢というよりも滝に近い切り立った岩場を流れる水しぶきであったり、その周辺に根を伸ばす杉たちの姿。
そしてそこから少し離れた岩場に根を張る桧たち。
もちろん、それらすべてが植林ではなく植林されたものから次世代の種が落ち、それぞれの適所で芽吹いたものでしょうけども、やはり、それぞれの樹種に適した場所に植えていくという事は、守られていたようです。

石抱く桧


現在からすると、車でいくことや道路のある場所などでも、こんなところまでびっしりと造林されたのか!?と驚くような森林率を見て取れる天竜地域。
今からはその苦労を察することは容易ではありませんが、もしかするとこの地の人たちは、「苦労」とは思ってはいなかったのかもしれません。

というのも、天竜には「木を植える」という行為自体に抵抗がなかったのでは、と思わせる歴史が本格的な植林時代以前に存在していたようなのです。
それが、現在でも天竜地域の春野町に残る「秋葉杉」に見て取れます。

秋葉杉3


春野町の山の頂近くに在する秋葉神社。
社からの眺めは、さながら「天空の社」ですが木が目的である私にとっては、眺めよりも樹木!
で、驚くのがこの秋葉杉なのです。
解説板には天然林も含め、文明年間より植林の歴史がある、とされています。

ん?!ちょっと待てよ。
それでは、日本最古の歴史を誇る植林地である吉野林業よりも古い530年ほど前から植林されていたことになる?!
マジで?!・・・・


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天竜林業 弾丸珍道中

思い込みというのは、現実を見る時に障壁になる場合もあるもので、天竜に対しての私のイメージというのは、大径木生産と枝打ちをはじめとした植林林業だと思っていましたが、実際はもう少し身近、というか極端に高級材を目指しているというものとは違い、近寄りやすいブランド材であることが分かりました。

もちろん、山の方向性や山主さんによっても異なるので、一概にはいえませんが大径木生産ばかりを目指しているのとは異なり、「ちょうどよい大きさ」=適寸(てきすん)と呼ばれる丸太が生産される資源量の多さが印象的でした。

第二の森2

それとともに、太さや大きさの均一なものをそろえた森ばかりではなく、樹齢の異なる大きさの木を適度に混ぜて育てている部分もあり、規則的すぎる画一的な森ではないという印象を受けました。

そういった取り組みも、そして土壌や動物の影響もあるようですが、下草の植生なども一つ目の山とは異なるところですし、ここでは杉や桧の植林木の他に隙間に生えてきた「サカキ」や「馬酔木」を出荷用に残していたりと、木材生産以外の林業も視野に入れておられました。

第二の森3

そう、木材以外の林業といえば、天竜では山に入る時期以外の大事な仕事があって、そちらにも注力されているという事。

それはお茶。
考えても見れば、天竜は静岡県。
どうしても山と木材に気が向いてしまう私以外は、静岡といえばお茶ではないでしょうか。

実際、ものすごく奥地っぽい雰囲気を醸し出す林道を駆け上がり、完全に人里は無いだろう、と思ったところで急に景色が開けたと思ったら、そこは一面のお茶畑という光景を何度も目撃しました。

お茶

今回お世話になった山主さんもお茶を手掛けてらっしゃるといいますし、あちこちに見かける畑は、やはりその栽培面積の多さをうかがわせます。
もしかすると、これほど山深い場所であれば通常の農業に取り組んでも、獣害がひどいでしょうし、実際林道を走っていてもシカや猿、人里近くでは昼間にたぬきにも遭遇しましたので、そういう意味では動物に荒らされにくいお茶という選択肢は正解なのでしょう。


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天竜林業 弾丸珍道中

最初の山主さんの山を移動し、次は違う山主さんのところへ向かいます。

贅沢にもお二人の山を一日にしてみる事ができるというものですが、しかし本当は、もっと別の場所には「是非見てもらいたいさらなる良い山」もあるというのですが、私の様な舗装路走行仕様のお車では、ボディー下廻りを損傷しかねない、ということで今回は断念なのでまだまだ奥は深いということです。

移動中も、実際に山に入っておられる御本人から色々とお話を聞きながら、材の色の事や求められる質、どの方面に出荷しているのかということを教えてもらいました。

下草の森


材の地域性や求められる用途を考えると、適正な出荷地方が見えてくるわけですが、現在でも「天竜にいけば大丈夫(良い材を確保できる)」という自信をもって丸太を求めに来られる方がいらっしゃるということで、育林の指標にもなっているようです。

次に訪れた山も、一言にいえば見る価値のある山。
お手本のように、しっかりと手入れされています。
前回の山も含め、主要な木材を産出すると思われる立ち木の樹齢構成は主に80年生が多いようです。

第二の森4

前回の山と比べると、下草が無い?と思われるかもしれませんが、前回が特別多いと思われるので、これでも健全。
すくっと伸びる幹。
そして、地面に届く日の光と幹が浴びる明るさ。
作業道を歩いていても気持ちがいいし、木材としての可能性もさることながら、山としてのレクリエーション性を含めても魅力的なものだと感じました。
また、山主さんが直接素材生産にかかわっていることから、伐る樹木を選別して伐ることができることと、並んで選んで育てる事が出来るのもポイントかもしれません。
つまり、一斉に同じ様に、ではなく一本だけを特別に育てることや用途を限定して育てる(残す)ことも、希望を聞いてもらえるという事。
事実、山に木を選びに来ての伐採や通常の製材用の原木生産以外の磨き丸太生産などにも力を入れておられる様子。4

第二の森2


そんな魅力的な天竜の山ですが、意外なことに林業で重要視されると認識している「枝打ち」という作業が、実はこの50年ほど前から実施されているという。
天竜の中でも阿多古地域という場所のみは、それ以前から行われていたそうですが(特別な用途があったのか、街道に阿多古材の古い看板も見受けられた。)、こんなに美しく手入れされていることからは想像できないお話に、やはり現地に行ってみることの大切さを感じました。


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天竜林業 弾丸珍道中

前置きが長くなりましたが、やっと山に到着です。
実際はもっとスマートにさっさと到着してるんですけど、頭の中の情報を文字にすると物凄く日数がかかってしまう(言い訳)のです!


それはさておき、先にも書いていた通り天竜区はめちゃ広い!ので、紹介する写真や印象以外にも全く異なる山もあるし、径級(太さ)の異なる山もありますので、やはり数日で理解できないスケールがあります。
なので、一部分しかお見せできないことはご勘弁くださいね。

さてさて、到着したのは山を眺めた第一印象は、「あれ?!ミニ吉野?!」という様な緑あふれる森。
もちろん、彼の地方と同じく「日本三大人工美林」の一つと言われるだけあってなかなか見事です。
とはいえ、その奈良県の吉野地方に比べると、太さでは敵いませんが見てください、まずはこの山のあおさ加減。

下草の森1


その印象の多くは、しっかりと管理されていることから山が明るいことで、緑が映えること。そしてもう一つは下草が繁茂していること。
特に、下草の量は驚くほど多い。
後に聞くと、多ければ良いというものでもないが、ということをおっしゃっていましたが、作業道以外は下草!と形容したくなるような森です。


それから、きちんと手入れをされていることは林内の明るさや樹冠の様子などを見てもわかりますが、しっかりと太っている上にとっても通直!
通直とは、イコールまっすぐな木材が生産出来るということ。
まっすぐな木材は、狂いが無く扱いもし易いので建築用途には好まれますし、もちろんその他の用途でも曲がりは無い方が良いとされますので、木材利用を考えた時には大きなアドバンテージです。

下草の森3


もう一つおまけに、私の印象では「作業道が綺麗」なことと「意外と根曲がりが少ない」ということ。
作業道は、舗装されていない山道、と思われるかもしれませんがそうではありません。
特に天竜川があるほど水が豊かな地域ですから、雨などの影響で作業道が崩れたりしないのかと思うのですが、とっても綺麗でした。
作業効率も良いでしょうし、安全に作業できますよね。
その方が、材を傷めることもないし正確な集材ができるので、良い事ばかりです。

根曲がりの少なさは、地盤の影響なのか根や育林の良さなのかは不明ですが、現在残されている立木達はとっても優等生で、直立不動で天を目指しています。
もちろん、育林によっての結果ではあるのでしょうが、行ってわかった「天竜は意外と岩が多い!」ということも関係しているのかも。
車で移動している最中に見た、急峻な崖の土砂崩れでも岩が露出していましたし、山頂付近の神社でも非常に大きな岩がごろごろとしています。
それも影響しているのか、はたして・・・



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天竜林業 弾丸珍道中

天竜・・・

カッコいい地名ですよね。
吉野、にも負けてないですよね。
天を駆ける竜の姿を想像する響きですが、天流地域に流れる天竜川は古くは「暴れ天竜」と称されていたほど、氾濫があったようです。
もちろん、現在ほど河川の治水技術が無い時期の話でしょうが、その「暴れ」はきっと竜がその肢体をくねらせて暴れるが如くだったのでは、と推察します。
ただ、それほどの水量があったということは、水の恵みも多かったということでしょう。
だから、お米やお茶、もちろん林業も発展したのではないでしょうか。

そう言えばもう5月。鯉のぼりの季節。
ウチの鯉達も少しづつ竜に近づいているのかもしれないなぁ・・・

鯉


ただ現在では、その天竜川も立派なダムができたことからか、すっかりおとなしい流れになって、優しげな竜の舞いのような佇まいに感じます。
その清流沿いを走りながら、今回の天竜林業の森へと向かうのですがその前に少しだけ、にわか天竜知識を書き留めておきます。
訪れる前に聞いていても、「そうなんだぁ。」という程度ですが、やはり実際に行ってみると聞いていた情報の正確さを実感することになります。


浜松市街から、天竜区へと入っていく道は天竜川に沿って伸びていますが、今の季節、車の窓を開けて走ると気持ちいいのなんのって(笑)。
山の緑の美しさと水があることによる爽快感というんでしょうか、どこまでも走れそう!
しかも、信号も多くないので加減速の少ない気持ちいいドライブが楽しめます。車でもそこまで気持ちいいんだから、自転車の人達(ロードレーサー)も多く見かけました。

そんな清々しさを感じながら走る道ですが、道の左右を見渡すと距離はあるのですが「山の壁」に囲まれている様に感じます。
遠くまで稜線が続いている、という様な表現ではなく本当に目の前の斜面が、結構な角度で立ちあがっています。
あぁそうか、やっぱりこの辺りはある程度の傾斜がある上に、天竜川に向かって双方向から山の斜面が下ってくるために、自ずと「暴れ天竜」だったのかもしれないなぁ・・・、と推察します。
要は峡谷、というイメージ。
(一人で走ってるので、運転中の撮影出来ずで写真ありません・・・汗)


そんな急峻な山々に育っているのは、主にスギ・ヒノキ。

下草の森2


北上すれば、谷間や岩場付近に広葉樹は見られるものの、民有林での人工林率が80%を超えるというのですから、見える景色は整然と並んだ運動会での学生の様です。
現在は巨大な区割りをもつ天竜区も、春野町、龍山町、佐久間町、水窪町などの周辺の区域の合区だということなので、そりゃ大きなはずですね。
それらの山々から、天竜川を使って運び出された木材が、多く使われ発展したのも至極当然だったことでしょう。

天竜程ではないですが、私の住む大阪も「水都」と申しまして、ちょっと水=川には歴史がありましてね。
特に、木材を流通させるために使われたところで、昔の名残によって現在の地名が「○○堀」とか「○○橋」というのが結構あります。
現在ほど運送が発達していない時代は、川というのは本当に大切な存在だったことがわかります。
森がきれいなところは、川の水もとってもきれい。

20180421_150835


さて、お待たせしました。
やっと次回は山に到着です。


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