空を見上げて
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2018年01月

再会の後には新規の出番 カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリングの個性

前回は、1年経過した古希杉フローリングの表情を見てもらいましたが、今回はその古希杉の隣に新しく仲間になったカスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリングを紹介します。

といいますか、こちらを納入させていただいたこともあって、1年経過後の古希杉はどうなっているのかを見せていただく機会になったわけです。

今回採用いただいたのは、カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリングのネイキッドグレード。
オークの中ではとっても人気のあるネイキッドグレード。
力強いオークの表情と、まがうことない本物の野趣を楽しむことができるために、いつでも品薄になってしまうのはタマニキズ?!・・・
では、さっそく見ていきましょう。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工5

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工12

大小様々な節やパテが見えていますが、どれもとっても個性的で一つ一つを眺めていきたくなります。
もちろん、オークの王道であるのびやかではっきりとした木目を愛でるのも良いに決まっていますが、ネイキッドグレードのそれこそ「成長の過程そのもの」という表情は、無垢フローリングを楽しむ中でも味わい深い部類です。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工9

スギやヒノキなどの針葉樹であれば、真っ先に切り落とされるであろう大節の入り皮部分。
これも、針葉樹の選別基準とは異なるからこそみられるところ・・・

そうです、意外と知られてはいないのだと思いますが、針葉樹の場合は古い商習慣から「無節、小節、節あり(一等)」などという「節」の大小や有る無しを基準にした選別になるため、このような大きな節の部分は基準外になることがほとんど。
ですが、広葉樹においてはそのような基準での判断を当てはめることはできません。
節の出方が違いますし、針葉樹と異なり枝下が短い事からただでさえ長い木材にする事が難しい為に、多少の節や傷、変色その他は許容されることが多くなってきています。

もちろん、家具や食器、そのほか見た目や用途によっては向かないものもありますが、建築の中の無垢フローリングにおいては、多くの場面で活用されています。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工1

その為に、弊社の広葉樹フローリングにおいては「節なし」や「節あり」という表現はしていませんし、針葉樹であっても現在は「無節」や「小節」という表現でやり取りをしているのは、古い業界人(もちろん、業界同士で話す時は私も・・・)なのかもしれません。


そういったこともあり、無垢材の定番となりつつあるのがこのネイキッドグレードなのですが、「節あり」でもやぼったくないのはやはり、「150mm幅広サイズ」だからでしょうね。
もう御存じの事と思いますが、通常の無垢フローリングというものの多くは90mm幅です。
90mm幅の中に、さきほどの様な節や色違いが多くあると若干木目が感じにくかったり、個性というよりも樹種の差がわかりにくくなったりしますが、150mmもあれば少々大きい節でも変色でも、きちんと木目や色合いが把握できる範囲内でみてとれるために、樹種本来の味わいを損ねない事が大きなポイントです。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工2

勿論、細かな木材を並べる90mm幅に比べて施工性が良い事は言うまでもありません。

そしてもう一つのポイントは、つなぎ目V溝加工。

貼りあげてしまえば全くわかりませんが、このつなぎ目V溝フローリングはUNIタイプの無垢フローリング。
しかし、その仕上がりは乱尺という「長さが不揃いのものが混在する」パターンのそれの様に感じます。
それは、長さ方向に1〜2個所ジョイントされているにも関わらず、そのジョイント部分にわざと溝を作る事で、フローリング同士をつき合わせた時の溝の様に見せ、UNIタイプのつなぎ目に見られる不自然な木目のつながりを感じさせず、木目がひと段落する区切りをつけている様に感じる事から、リズム感のある仕上がりになるのです。
つまり、決まった長さのフローリングとして施工できる上に、単なるつぎはぎではない「手仕事感」が生まれるわけですね!

実は、今回はお施主様施工だったのですが、そんなこと言われなければわからない様な仕上がりでしたので、その施工性は推して知るべし!!(笑)。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工6

特に、幅広フローリングなのでつなぎ目が多いと本当に細切れになってしまいますので、つなぎ目V溝フローリングに関しては特別に「つなぎ目は2個所まで」と決められているために、このオーク特有の質感を存分に味わうことができるんですね!!

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工3

個人的にも、このカスクオークのネイキッドグレードは好きなグレードではありますが、すぐ隣にある「美しすぎる」端正な古希杉があるもので、相性がどのようになっているのか、興味深いところでしたが全く問題ないですね。
むしろ、森林や木材の多様性を現しているようで、とてもしっくりとくる感じでした。

この2種の無垢フローリングを採用いただいているアトリエFUDOさまは、岐阜県各務原市に拠点を構えてらっしゃいますが、今回の2種のフローリングの調和はまさに、針葉樹も広葉樹も豊富で豊かな森林を形成する岐阜県を連想させるに十分な仕上がりに感じました。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工4


カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工8

今回は二度目とはなりますが、恒例のアンケートを記入いただきましたので、手前味噌な内容となっていますが、掲載させていただきますので、他のお客様の参考になれば?!と思いますので、ご覧くださいませ〜。


ーーーーーーー

 

・今回の弊社の対応について(メール、電話回答の内容や対応はいかがでしたか?!)

 

フローリングの特徴について丁寧に教えていただけました。DIYだったので施工の注意点なども教えていただけたので助かりました。

 

・担当について(印象はいかがでしたか?適切に対応できましたでしょうか?説明は理解できましたでしょうか?)

 

とても理解できました。木に対する熱意が伝わってきて、採用する決め手になりました。 

 

・インターネット記事について(弊社記事で商品御理解いただけましたか?お探しの物が見つかりましたか?記事内容はいかがでしたか?)

 

商品の良い点や気を付けてほしい点んどを経験を踏まえて記事にしていただけているので、探すときに楽しめました。 
 

・商品について(この材料を選んで頂いた感想と、貼りあがりの感想をお聞かせください。)

 

V目地加工のUNIだったので、貼りあがりは乱尺のようになって価格以上の価値を感じました。施工性も良くDIYには助かりました。

 

・弊社を選んで頂いた理由を教えてください。

 

以前購入した杉のフローリングが気に入り、商品の質の高さと担当者の方の人柄、熱意が信頼できるので選びました。

 

 

・今後このようになればよいのに、というご希望あれば参考にさせていただきますので、教えてください。
 

今後もユニークな商品がたくさんでてくると面白いです。

 



ーーーーーーー


 カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工11



今回紹介したカスクオークの、その他の施工例記事は以下からご覧くださいませ!

・カスクオーク幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリングはこちらから
・カスクオーク幅広無垢V溝フローリングオイル塗装CO-32VOPの施工写真はこちらから
・カスクオーク無垢UNIタイプオイル塗装CO-21OSの施工写真はこちらから
・カスクオーク無垢UNIタイプ床暖房用プルミエグレードCO-24UPとCO-21UPの貼り伸ばし施工写真はこちらから

*カスクオークの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)

イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング


・そのほかの無垢フローリングラインナップの記事はこちらから
・弊社へのお問い合わせはこちらから


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・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

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一年ぶりの再会 古希杉フローリングの経年変化と新しい仲間

約1年数カ月ぶりの再会となりました。

私の「自慢できる」杉の無垢フローリングである、古希杉浮造り(うづくり)フローリングに、先日久しぶりに会いに行く機会がありました。
以前に施工直後の様子をお伝えしていますが、無垢フローリングには必ず訪れる「経年変化」というものを見る機会に恵まれ、今回伺ってきたわけです。

因みに、経年変化くらい納入した後のお客様のところでいくらでも見られるだろう。
そう思われるでしょう。

そうです、そうなんです。
本当はそうなんですが、実際は訪問する機会があっても想像以上に綺麗に使っていただいていて、写真ではその差が殆どわからないほど綺麗に使っておられる優秀なお施主様が多く、弊社が無垢材の注意として出している様々な変化は、殆ど起こっていないのです。
それはとってもいいことなんですが、ちょっとインパクトに欠ける?!ので今回は如何に?!と思いながら伺ったのです。

古希杉フローリング経年変化5

さぁ、どうでしょう。
できる限り、前回と同じアングルで・・・と思いますが、やはり日光や照明の関係で、私のウデでは同じ様な条件では撮影できません。

古希杉フローリング経年変化6


というよりも、やっぱり綺麗です(汗)。
とっても嬉しいことですが、綺麗なので実物を目で見ても一般の人ではわからない位の変化です。
私は自身が関わっているものですから、若干色が濃くなったと感じますが、当の御本人も殆ど変化は感じられていない様子。

古希杉フローリング経年変化4

お話を伺っていると、若干の傷がついたり結構こぼしたりしていますよ、ということでしたが不思議な位にその痕跡が無い。
逆に、そんな痕跡がある方が「しめしめ」で、経年変化の良い例として使わせていただくのですが、もう自画自賛があふれるほどに美しい!!(笑)


お住まいの御本人様がどれくらい御満足いただいているのか?戸田の自己満足ではないのか?!ヤラセ記事では?!と疑問をもたれることでしょう(汗)・・・
はっきり言って、自分でも恥ずかしいのですが本当なんです。

その証拠のお言葉が、「インターネットを見ていて、良いフローリングを使っているなぁ・・・・・、って見てたら自宅でした(笑)」です。
つまり、私がアップロードしていた画像がどこかに掲載されていたのか(これは合法か?!)で、たまたま目にされたとの事。
嘘ではなく、目をひいた画像が実は自宅のフローリング・・・
はい、お施主様まで自画自賛ですから、間違いありません(^−^)

古希杉フローリング経年変化1

因みに、経年変化で重要な要素である「伸縮」についてははっきりとみてとれましたよ。
これに関しては、冬であることと薪ストーブを使用されていることが大きな原因ですが、フローリング間に見事に隙間がありました。
どれくらいかというと、お決まりの「釘が見える程度」です。
もちろん、これも想定内なのですが御存じ無い方には驚かれるかもしれません。

古希杉フローリング経年変化2


杉は軽軟なので、伸縮の大きな木材ですが古希杉フローリングは特に、「天然乾燥」にこだわっている為に、フローリングの水分量を強制的に下げることはしていません。
その為、人工乾燥材の杉フローリングに比べると、若干伸縮の幅が大きい場合があります。
それは、乾燥が不十分だからではなく吸放湿作用が大きい証拠。
きちんと杉が住環境の中で仕事をしてくれているのです。
喜ぶべきこと?!です。それがちょっと乾燥気味になっているだけのこと。

そこも踏まえて使っていただいているので、問題はありませんがこれから杉の無垢フローリングを検討の方には、「こんなことになるの?!」なポイントかもしれません。

そんな感心する美しさの天然乾燥杉無垢フローリングを眺めながら、実は今回はもう一つの「新人さん」の顔色をうかがいに来たため、そちらも拝見することにしたのです。


古希杉フローリング経年変化3


・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリングはこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング、15mmエンドマッチ品の施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング15mm、M様邸施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、T様邸施工写真はこちらから(今回の1年前です。)

*古希杉フローリングは、2017年に木取りなどの仕様変更を行っていますので、上記施工写真の旧規格品は現行の材の表情と異なるものがありますので、ご検討の際にはサンプルや実物をご覧いただきますようによろしくお願いいたします。


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その理由は 虫つかずと狼よらず 第二部「サカキ・榊」 2018年補足

以前に、その理由は虫つかずと狼よらず 第二部「サカキ・榊」、と題して神職の方にゆかりが深い「サカキ」を紹介しました。
皆さんも、御供え用に販売されているものをお花屋さんやスーパーなどで購入する機会もあると思いますが、木材として使われているところを見ることは非常に稀ですね。

今回は、木材としてサカキを使う、それもサカキと指定されている用途に使ってもらうために、お問い合わせを頂き先日、材を出荷させていただきました。
その用途は、前回の記事でもお伝えした通りの「笏(しゃく)」です。
一般的にはイチイ(一位)の木を用いられることが知られていますし、私も多くはイチイだと聞いていましたが、今回お尋ね頂いた神職さんによると、サカキも用いられるとの事。

サカキ1


サカキの謂れからすればまさにピッタリの用途。
しかし、普通はイチイを所望されるところを、どうして木材としてのサカキを使おうと思われたのか。
もちろん、それを伺ってみるとイチイも使われるものも、葉や枝が活用されているサカキの木材も神職様の用具として使いたい、という意向なのですが、もう少し聞いてみると知らなかったことを教えて頂きました。

本来笏は、木材の板目を用いるのが正式なんだそうです。
知りませんでした。
てっきり、素直だし薄くても反りは少ない「柾目」が好まれるのかと思っていましたが、違うそうです。

なんでも先入観はいけませんね。
ということで、サカキという細い木材で「柾目」ならば難しいなぁ・・・と思っていた不安は解消され、一つ勉強しましたので、サカキの記事の追記備忘録として記しておくことにします。

こうした古くからの所以があって使われる木材。
とても興味深く、本来の活用方法として活かすことができるのは嬉しい限りです。
まだ先の事でしょうが、遠方に出荷したそのサカキ材で出来た笏も見てみたいものです・・・・

サカキ2


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無塗装は塗装用に非ず 理解と柔軟性が大切

塗装に限らず、自分で作るセルフビルドなど多くは良い恩恵をたくさんもたらしてくれるのですが、中には、専門職の仕事が減ることや、今回の様に塗装やさんが仕事をするのであれば、塗料の吸い込みの違いや樹種によっての違い、そしてそのことへの事前の説明があるはずですが、いかんせん、「自分で塗れてしまう」もんだから、下地もこしらえず材の特徴も知らずに塗って!!なわけです。

以前はたくさんの場所に木の仕上げがあり、それは塗装をされている部分もありましたが、無塗装の部分もあり、それぞれによって仕上げ方も扱いも異なっていました。

塗装する部分は、塗料が馴染むような仕上げにし、無塗装のところは大工さんが綺麗に鉋で仕上げる、もしくな浮造り(うづくり)などの仕上げをしていましたので、その仕上げ方法によって専門家が関わっていました。

私も最初は驚きました。
白色って言ってるのに、どう見てもグレーを塗ってる!!!あかんやん、俺の目がおかしいのか?!いや、どう見てもグレーや・・・指摘した方がいいのかどうか・・・・
しかし、それは間違いではなく下塗りだったんですね。
現在の様に浸透性塗料を1回塗って終わりではなく、下塗りをして仕上塗りに白を塗る、という工程だったんですね。
まいりました。

なので、今回の様に節ありの、しかもパインという脂の多い樹種の場合の注意点は塗装職さんであればある程度分かること。
なので、輸入材として入荷したままでいきなり塗装をすると、うまくいかない場合があるのです。

レッドパイン2

分かり難いとは思いますが、この節の周辺はそのまま塗装しても色が全く変わります。
少しこの部分を陰にしてみるとこう見えます。

レッドパイン3

是でも少しわかりづらいですが、節の周辺はその他の部分とは異なり、明らかに木目が粗く表面の仕上げが粗いです。
それにより、塗料の吸い込みが変わったりして、前回のような色の差が生まれます。
ある程度仕方ないのですが、知っていなければこれも驚くポイント。

一家に一室和室があった時代は、鉋仕上げの柱や天井板などの無垢材の部分に直接素手で触れると、人の汗や脂肪分などの「手垢」が移り、ちょうど工事が終わるころになって、じわじわと、まるで幽霊の手形の様に浮かび上がってくるのです!!
これは、休暇の改造だと若干怖いです。
本当に手のカタチが出ますからね。

血天井


うひゃー!!
かの有名な血天井です。
足跡が、血の足跡がくっきりと・・・・

こ、これも時間が経って出て・・・・
いや、これはくっきりと最初からついていたでしょうね(汗)。

例えはなんですが、こういう感じに出てきたりするわけですよ。手垢も・・・
現在は大工さんが仕上げる仕事も減り、こんなお話も少なくなりましたが、木材を扱ううえで知っておきたい事。
こんなこともその一つなんですよ。


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無塗装は塗装用に非ず


無垢の木材は千差万別。
日頃からお客様にもお伝えしている通り、同じものが二つとなく特徴も必ずしも同じ様に現れることは無いのですが、もう一つ注意しないといけないのは弊社でも多く取り扱う「無塗装」の木材の取扱い。

流通している多くの無垢フローリングは、基本的にウレタン塗装されているものが多いものです。
汚れを防ぐため、見た目がつるっとしていて綺麗、塗装の手間が省ける、それ以上に無垢材の呼吸による伸縮作用を抑える事ができる、ということで塗装をされているわけです。
そして、それに対して塗装をしていないもの、という意味合いでの「無塗装」と表記して出荷しているのですが、場合によっては「塗装するためのもの」というように、少し勘違いして捉えられる場合がありますので、注意が必要です。

無塗装の商品は、決して現場塗装用として設定しているわけではありません。
あくまでも「塗装がされていない状態」という意味です。
もちろん、弊社の商品にも塗装仕上げをされている方は多くいらっしゃいますが、樹種やグレードなどによっては「塗装面が不均一」になったり、「塗装うまくのらない」といったことも出てきます。
その一例として多くあるのが欧州赤松などの、樹脂分の多い樹種に浸透性の木目の見える着色塗装をした場合。

レッドパイン1

同じ木材で、しかも一本の木材の中でも色の濃淡ができるところもあれば、塗装前は同じ様に見えていた色合いも、同じ着色をしているのに濃淡ができたり、はたまたネイキッドグレードの場合には節などの表情の部分で「てかり」がでたり、塗料が上手に浸透しない、ということもあります。

よく考えると、今まで多くは木材への塗装は塗装職人さんがされることが多くありました。
職人さんは、一つずつ木の表情や状態を見て塗る為の下地をこしらえたり、塗料を調節したりしていたものですが、手軽に扱える浸透性塗料(俗にいう、オイル塗装)の普及により、透明仕上げも木目の見える着色仕上げも、大工さんからお施主様までが簡単に行えるようになり、それにともない「下地処理をしない」や「木の特徴に合った塗料を選択しない」、「塗装ムラの可能性を理解できない」という様な事が起こるのだと思います。


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1月の戸田先生と地松丸太の伐採

今年は飛び石なお正月休業だった為に、ちょっとおかしな感覚ですがいよいよ弊社周辺の道路も本格的に混雑が始まり、新しいスタートをきったのだなぁ、という感じです。

しかしながら、そんな1月ですが実は悠長にしていられません。
12月は延期となっていた戸田先生が今月中旬に出張授業を行いますので、その準備でバタバタ。

製作

今回の生徒はなんと、高校生。しかも森林科学科の生徒さん。
私が噛み砕き過ぎずに、適度に咀嚼しながら理解してもらうにはどう伝えるか?!今から楽しみながらも産みの苦しみです(汗)。

今回の戸田先生の出張授業は、実はその後に控えている「生徒さんを巻き込んだ伐採実習授業」につながるもので、戸田先生を含む山のプロと現在勉強中のアマチュア学生さん達との「プロアマ交流学習」の一環なのです。
そしてその伐採する木は、プレカットでもなく人工乾燥でもない、手刻みの天然乾燥で建築するおうちの梁材として、活用することが決まっている数年かかりの企画です。

梁丸太

現在の木材流通や林業では、それぞれの立場の事は良く理解していても、違う立場の人や異なった技術の人の事は全く知らなかったり、見識がなかったりしますが、それをお互いに知る事で流通の流れが良くなったり、材を無駄にする場面が減ることになると考えています。

学生さんには貪欲に見識を深めてもらい、私たちは新しい考えを吸収する。
そんな企画になるはずです。
単純な木材の良さ、というものではなく問題提起から始まって、木材を通して自分たちが何ができるのかを考えるきっかけづくりの勉強でもあります。

木の事、山の事、流通の事、1月は頭が一杯になりそうです。



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秋のかほりに幸せ願う 〜日本一の金木犀 三嶋大社の金木犀(キンモクセイ)〜

例年であれば、本日が仕事はじめとなる弊社ですが今年は日曜日ということと次の日がなんちゃらマンデーの為に休日となり、通常営業は9日からになるという、なんとも間の抜けたスタートになるのですが、記事は引き締めて?楽しくいきましょう。

ということで、新年最初の投稿はいつも通りの「日本一」をお届けしたいと思います。

実は、今回紹介する日本一の巨樹は、仕事関係のツアー移動の昼食時間中にたまたま訪れた先で、偶然に出会ったもので個人的にはとっても運命的に感じたものであるのです。

処は静岡県。
富士山かお茶か、はたまたうなぎか?
いや、もちろん森林も良いのですが今回は少し季節外れの「秋」を感じる巨樹の紹介です。
人も車も往来が多い通りに、ひと際立派な鳥居の佇まいを見せる「三嶋大社」に、お目当てのそれは存在しました。

三嶋大社の金木犀 10

JR本線と東海道新幹線がすぐ近くを走る三島市の駅から徒歩10分ほどの場所にある三嶋大社。
全国的にみれば、街中に荘厳な森を形成する社寺仏閣が存在しているのは珍しいことではないですが、ここは主要道路の歩道上に完全に覆いかぶさる、一瞬見ただけでも100年やそこらではできない緑の傘に囲まれていることで、その境内に「いる」巨樹の存在を期待させるに十分すぎるほど立派であることは言うまでもありません。

そんな境内に歩を進めると、期待通り、もうあちこちに見たい樹木と巨木があり、目的にたどり着くまでにタイムアップになりそう!!
そうなんですよ、今回はツアーの最中でしかも昼休みに抜け出てきている(もちろん、集合場所からダッシュで(*´Д`)・・・)都合、もう一回戻るためには時間がないのです。
もう、並み居る巨樹撮影をしたい自分自身が何人も欲しい気持ちをかなぐり捨てて、やっとたどり着いたのがこの「三嶋大社の金木犀(キンモクセイ)」です。

三嶋大社の金木犀 3

御覧の立派な石碑の通り、国指定の天然記念物に指定されています、、、、って、やはり今回もその樹種のベストシーズンである「秋」に訪れる事が出来ずに、特徴的なあの花の色をお届けすることが出来ず、写真が今一つで…すみません。

しかし、皆さん想像して下さい。
住宅街のアスファルトの香りの中で、ふと「あぁ、こんな季節だったんだ・・・」とその存在自体が季節とともにある樹種の金木犀(キンモクセイ)ですが、通常は生垣サイズや塀から少し頭を出すくらいのサイズですよね?!
それが巨樹というくくりの中に含まれるということがすごいとは思いませんか?!

三嶋大社の金木犀 1

いや、その巨樹というサイズの前に触れておかなければいけないのは、この案内板の最終にある「開花時にはその香りが10粁に及ぶという」というところ。
10粁ですよ!!!
漢字表記で分かりにくいですが、普通に書くと10kmです!
すごくないですか?!
実際に体験していないのでわかりませんが、個人的には大好きな金木犀の香り。
10kmも届くような香りを想像するだけで興奮抑えられません。
(ただし、もう一つの天然記念物指定の案内板には2里、約8kmとされている。)

三嶋大社の金木犀 5

さて、本題の巨樹としてのスケールですが、はっきり申し上げて「図太い主幹」はありません。
地上すぐに大きく幹分かれしているので、周囲を覆う枝ぶりは見事ではありますが、単純な太さという尺度にはのっかっては来ないのですね。
それでも、推定樹齢は1200年と言われているそうですから、十分に古木であることと前提としての金木犀という樹種のサイズを考えると、十分すぎるほどの巨樹ぶりである、と言えるでしょう。

実は、私は訪れたときはこれが日本一である、ということは知りませんで偶然の出会いになったわけですが、知らずに訪れて日本一に出会える、しかも大好きな金木犀の日本一など想像もしていませんでしたから、とっても嬉しかったことを思い出します。

三嶋大社の金木犀 4

もちろん、初夏での訪問だったことで花はなく、青々とした葉のまぶしさを目の当たりにしたのですが、まるで1200年という樹齢を感じさせない活力でしたが、巨樹にありがちな「葉が茂っているほど幹が空洞であることもある」という法則からすると、もしかすると幹の内部は・・・


三嶋大社の金木犀 6

近寄って触れて、頬ずりをしたい気持ちはヤマヤマではあるものの、これほどのものになると当然周囲には柵があり、立ち入ることはできないので、望遠にてその幹を眺めます。
もう、金木犀であるかどうかはどうでもいい・・・いや、こんな幹だとどんな木目を見せるんだろう・・・金木犀・・・・
天然記念物である大先輩、それも大好きな恋い焦がれる先輩に対して木材好きな材木屋の邪念が少し顔を出すものの、そこはやはり荘厳な三嶋大社。
周囲に所狭しと結わえられたおみくじなどを見ていると、あぁ、自分は神域の中で1200年の命と対峙しているのだ、と自覚し己の穢れた念を悔いるのみでした。

三嶋大社の金木犀 7

もちろん、枝ぶりが立派である、ということはそれだけ自重を支えることが厳しくなるので、四方に頬杖が設置されていることで、このシーズンに姿を見ると大きな感動はないかもしれません。
これが花のシーズンとなると違った印象になることは間違いないのですが。
そう思うと、仕方ないとは思いながらも花のシーズンには来ることができないことが残念で仕方なく、そうこうしている間に「走っても間に合わないかもしれない集合という名のタイムリミット」が近づき、焦る気持ちの中で「このまま眺めていれば、あの橙の花がみられるかも・・・」というような錯覚に陥るほどに見入ってしまう自分がいました。

えぇい、ちょっと遅れても構わん!
戻る道すがら、並み居る巨樹を観察するぞ!!
と、幸せな日本一との出会いを振り返りながらも、その場をあとにしたのでした。

三嶋大社の金木犀 8


金木犀を過ぎても、樹齢数百年のクスやカヤ、そして珍しいモッコクなどもあり、これは少なくとも数時間は滞在しないと・・・と思いながらも、すでに遅刻時間決定になっている時計をにらみながらも撮影をしていたとき。
私が撮影した後に、一団の人の塊が目の前に。

あ、そういうことか。
やっぱり、なぜか幸せな気持ちになると思っていたら、青空のもとで、とても素敵なことが。
それも古木のそばで・・

BlogPaint

結婚式の記念写真を、「パワースポット」で撮影されました。
うん、カメラマンが「パワースポットですからねぇ〜」と言ってましたしね。
いやぁ、めでたいですね。
立派な社殿に白無垢がまぶしいです。

金木犀の香りはしないものの、運命的に出会った日本一の樹木と、運命的に出会った新婚さんの睦まじい姿を見て、自分も幸せを感じ、彼らの幸せをも願わずにいられませんでした。

そしてもちろん、集合には遅れてしまい若干の注意を受けるのでした・・・
ここだけは、再度ゆっくりと、しかも花の時期に訪れたいものです。



三嶋大社の金木犀(キンモクセイ)所在地

静岡県三島市大宮町2-1-5

車ではなかったので、駐車場未確認。


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謹賀新年

2018年、無事迎える事が出来ました。

謹賀新年、おめでとうございます。

2018年

今年も木材業に邁進すべく、イベントや勉強会を始め山から街、樹木から木材までの弊社だからこそできる道を進んでいきたいと思いますので、応援よろしくお願い致します。

新年の通常営業は9日からとなっております。

笑顔で皆様にお目にかかれることを楽しみに準備していきますので、今年もよろしくお願い致します!!


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0) この記事をクリップ!