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2017年06月

見落とされていた稀少材 〜ミツマタ  

実は日本の紙幣は、日本の原材料で作られていたのではなかった!!といっても、さほど驚くような時代ではないですよね。
日本で使われるものの原材料が国産でないことなど、いくらでもある。
でも、なんか偉人の顔が刷ってある紙幣は、やっぱり日本の原材料でできていてほしいと思うのは、ちょっとおかしいかな。

紙幣1

前回、厄介者であるとして紹介したミツマタですが、紙幣に活用されているという事ですから、この際もう少し詳しく知っておきたいではありませんか!!


漢字表記は「三椏・三叉」
学名は Edgeworthia chrysantha
中国では、結香、黄端香、打結花と綺麗なイメージですが、英語名は paper bush なので、ちょっと現実的・・・

ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。
学名の chrysantha は「黄色の花の」という意味なので、まるままその通り。
名前の由来も、枝が基本的に「みつまた」に出る事からきているという、至極単純明快な樹木です。

ミツマタ3


原産地は中国からヒマラヤにかけてと言われている通り、そちらの国からの輸入に頼っている現在のミツマタ事情。
もともとは室町時代中期から末期にかけて中国から渡来したそうで、製紙用の栽培は慶長の1596年〜1615年以降とされ、本格的に活用されていたのは江戸時代のようで、貴重な換金作物になっていたとのこと。
現在の厄介者扱いとは全く異なります。

とはいえ、本格的に栽培を続けていたのは日本位だったそうですが、やや湿気があり向陽地を好むという性質からして、現在の日本の森林には適しているのでしょうか。
栽培するうえでも萌芽力があるので、剪定することができるという長所があるものの、反対に考えると伐っても生えてくる厄介な存在・・・
う〜ん、モノは考え様!
ということで、今回逆手にとってというか、ほとんどを輸入に頼っているという現実を知った京都府福知山市のみなさんが、「あんなもん、山になんぼでも生えてるで(原文そのまま・・・)」という現状から、印刷局中国みつまた調達所というところに連絡をとったところ、現地調査の結果「量も十分で質もいい。ぜひ売ってほしい」ということになったそうです。

結果としては、2.7tの原木を加工場に出荷し、価格は1貫(3750g!)2百数十円で14万円余りの利益をうんだということ。
厄介者で見向きもされない、伐っても生えてくるどうしようもないものが、求めている人とつながって貴重な存在に変わった瞬間です。

もちろん、ほかの和紙の生産地からも引き合いがあるそうで、日本の原材料からの日本の紙が少しづつ増えて、産業としても少しづつ出来上がっていくかもしれません。

こんなミスマッチだったこと、木材でもまだまだいっぱいあるとおもうなぁ・・・



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都会の厄介者あれば山の厄介者あり 〜ミツマタ〜

少し前に、都市の厄介者、否「都市鉱山」のお話をしましたが、都市だけではなく山でも厄介者?!とされるものがありますが、中には逆手にとって「特産品」として出荷しようという試みもあるようで・・・

少し前の新聞記事に、綺麗なカラー写真で映っていたのはこの様子。
(新聞記事とは写真が異なります。)

ミツマタ1

綺麗な色だとおもいませんか?!
植物は、それらが決まった時期に一斉に花を咲かせたり、あるいは発色を強めたりするものですが、これも綺麗に一斉に、ですね。
この植物、「ミツマタ」です。

植物好きの方はご存知でしょうが、そうでなければ聞き慣れないと思います。

皆さんが日常に使用する「紙」。
紙が木々などを原料とするパルプで出来ていることはご存知ですね?
実はこのミツマタ、貴重な紙の原料となる植物なのです。
貴重な、というのは、このミツマタとともに和紙の原料となる「楮(コウゾ)や雁皮(ガンピ)」とともに、紙幣用にも賞用されている植物だからです。

しかしながらそんなミツマタが、実は山の中では厄介者だったりするんです。
最初の写真は兵庫県の100年生の木々を擁する山中にて撮影したもの。
本当にきれいな光景で、空の青と木々の緑、それに土の茶色が交わる中に鮮やかな黄色が映えるのですから、光景は今でも目に浮かぶよう。
ですが、その美しい黄色を添えるミツマタは、現在では増えすぎて困る植生になってきているようです。
この写真を撮影した時にも林家さんから聞いていましたし、今回の新聞記事でも納得するのですが、毒性のあるものや棘の鋭いものと同じく「鹿も食べない」ために、山に美しい黄色を作り出すくらいに増えすぎて困っているというのです。

増えてきているといわれる鹿の食害の影響で植えた苗木が育てられない、または広葉樹でも萌芽してきた目が食べられてしまい枯れてしまうなどで、伐採された山をもう一度造林するには厳しい状況がある中で増え続ける厄介者の一つであったミツマタ。
しかし、実のところは必要とされている場面があったのです。
それが、先にあげた「紙幣」という用途です。

私も知りませんでしたが、現在の日本の紙幣用の原料は90%を中国などからの輸入に依存しているというのです。
日本のお札は日本の原料じゃなかったんや・・・
あんなに優秀な印刷技術と、外国紙幣に比べての質感の高さもすでに、外国産の紙原料だったんですね・・・
まぁ、よく考えれば当然なのだけど・・・・・

紙幣2



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良い店は知られたくない・・・それは○○の仕業です・・・

少し前までちょっとカタい記事ばかりだったので、前回に引き続き今回も想いの丈を・・・・・

皆さんはいいものを購入した時、見つけた時、入手した時、友人に教えますか?!

いつも私、木材のいいものをたくさんの人に届けたい、山のこんな素晴らしい木々を使ってもらいたい、求められる材料を提供したいと思っているのですが、この想いは採用してくださったお客様から次のお客様に続くもの、と思っていました。
いや、思っていたつもりでそうではなかった、そうあって欲しいという希望でした。


でも、実は違うんですね。
人って、いいもの見つけたりするとどうしても一人占めしたくなる。
あ、それ自分の事だ・・・(-_-;)
私もそのクチです・・・


当方、決して自慢ではなく(笑)、木の事に関しては結構喜んでいただくことあるのですが、よく考えると紹介ってあんまりないよなぁ・・・・と思ってました。
そうです、それが上記の心理。



偶然とってもいい商品を見つけたけども人には教えたくない、とか自分のお気に入りの飲食店はとっておきにしたいので知られたくない、なんてあるあるですねぇ〜。
実はそれもこれもみぃ〜んな妖怪のせいなんです。

そんなはずはありゃんせんよ・・・


はい。多分、妖怪ウ●ッチで照らすと思いっきり取りつかれてるタイプの私・・・
って、そんな事はないんですけども、でも人間の心理としてはどうもそのように働くようです。
独占欲、なんてのもそうでしょうか。
うむ、私も宝石の様な木々を独占したいと思って・・・・・いない、ですョ(汗)


それでも、やはり心理的にそう働くのも思考力のある人間の事。
願わくば、こんなにいい木材・素晴らしいフローリングを扱う会社、他の人には紹介したくない!!そう思われる会社にしたいもんです。
あ、現実そうなると困るんですけどね・・・
それ位に思ってもらえるようにしたい。



どこかに商売繁盛の妖怪、いないかなぁ・・・・・・・(^_^;)


その妖怪は・・・


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応対しきれず、どうもすみませんm(__)m

今日は言い訳をしてしまいます。
弱音を吐かないタイプのつもりだけど・・・

否、弱音ではなく実情をお伝えしておきますね(笑)。
結論、6月と7月は週末はショールームご予約や出張、講習、その他諸々で一杯一杯、アップアップです。
嬉しいことなんですが、おかげでお客様にかなりの時間や日程の融通をしていただかなければいけない様な事態になっております(*_*)

会社にいなくても遊んでいるわけではなく、週末の出張も決して大好きな山でニタニタしているわけでもなく(汗)・・・


決して忙しすぎるわけではないのですが、いつの間にか予定ばかりが埋まっていき・・・
時間を作れない様では、まだまだ半人前以下だとは思うのですが、未だに自分が3人位欲しい状態。
あれもしたい、これもやりたい、あっちも行きたい、この人に会わなきゃ・・・


てなわけで、完全に対応しきれていません。すみませんm(__)m
7月も出づッぱりな感じです。8月も・・・


なので、たくさん聞いてください。
いつが空いてるのか、いつなら会社にいるのか。


恐縮ながら、ショールームも倉庫のコレクション木材達(-_-;)の管理も全て担当である私が行っています。
そのため、スタッフではわからない部分が多いので、どうしても私の都合に合わせていただかないといけなくなります。
恐れ入ります。


しかし、一流メーカーさんみたいに美人な女性スタッフに対応させるわけでもなく、熟練の口上を流れるように発する営業マンに任せるでもない、自分の体験と木が好きだからこそわかること(と、あとちょっと建築や材料の事もわかるから・・・・)からくるお話をさせてもらいます。

もちろん、専門家同士なら専門用語を交えて出来てしまう話も、お施主様や一般の方には外国語のようなもの。
それを出来る限り平易にお伝えします。(小学校などでの出張授業で培った語学力を駆使して・・・?!)


どこでも聞けなかった(訊けなかった?)木の話、本当のところどうなんだろうという話、またはそんな木があるんだ!!という「へぇ〜」で終わってしまう様な話(あかんぞ、これ・・・)などなどをお届します。


ですので、どうかこのハードスケジュール月間にできるだけ多くの出会いを頂けるように、早めのご予約ご連絡をいただけますようにお願いします。
出来る限りお応えしますので、よろしくお願いをいたします。



追伸:
そんな中、ナイスなタイミングでご来店いただいた今日の一つの御縁がありました。
本当に有難い一日でした。
こんな日もあります。

出会いの材


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樹木は厄介者か、それとも都市鉱山か・・・2


あぁあ・・・・
そりゃ、こんな状態になってたら「危険」とかいわれるわな。
よく電柱があったもんですな。

倒木2

前回、このような倒木などの危険性が「問題だ」と書きましたが、捉え方によってはきちんと対処できれば、材の活用のチャンスかもしれない。
いや、この様な状態はもちろん改善し、危険を拭わなければならないと思いますが、それにしても、どちらにせよこの様な状態になる前に伐採せよ、もしくはなったらすぐに伐採!となるのが定石だと思いますが、伐採した後はどうなるのか。
あぁ、やっと危険がなくなった、めでたしめでたし・・・

いや、それで終わりじゃありません。
伐採されたものはどこへ?!
お決まりなのは、産業廃棄物か良くても燃料用に出されるのみ。
それも、扱いにくいもんだから伐採してからも短い丸太状に長さをカットされてしまう。
これがモッタイナイ。
山も都会もそうですが、いったん不必要!となれば折角そだった丸太もぶつ切りにされてしまう。
もちろん、薪や廃棄物としてならそれでいいかも知れませんが、実は中には結構珍しい樹種が存在したり、捨ててしまうには惜しい様な丸太もあるのです。
特に、ほったらかしにされていて直径が60cmを超える様な状態になったものなどが、廃棄物処理場の土場で廃棄処理待ちの状態を見ると涙が出そうになるのですが、いったん廃棄と決まったものは引っ張り出すことが困難である場合が多く、「救出」出来ないのです。

チップ土場1

この様に、何かに生まれ変わることができるくらい立派に育った樹木が、実は私たちの身近に増えていて、そしてそれらがしっかりとした根を張れない様な土壌で育っていたり、周辺の環境の変化で枯れることになってしまったりしたものが増えているのです。
これをしっかりと求められる形に変えることができれば、廃棄処分される丸太達は活躍の場ができ、しかも邪魔モノとされてきた都市の樹木たちが貴重な存在へと変わるのです。
まさしく、廃棄予定の古携帯電話などからレアアースをとりだす「都市鉱山」と同じ原理!!

それらの樹木を欲する人がいて、その人にわたる手段ができていれば、「用途のない廃棄物」が「活用できる樹木」のままでてくるということ。
そういったミスマッチは、なにもこの「都市鉱山」に限ったことではなく、山からきちんと伐採された木材もそうです。
このような用途で求められる、となると正しい循環価格が付きやすいですが、用途もわからないし求められているのかわからないとなると、途端に扱いが低くなってしまう。

仕分けして出荷することや、値段が付くかどうかわからない製品にするための管理をすることを考えると、チップなどで廃棄したほうが手間がかからない、ということもわかります。
廃棄予定の山積みされた丸太の中からこれは使える!!と思っても、「今更この中から出すの?」と嫌がられたり、転がっているものを引き取ってもいいかと尋ねても、業者の引き取り量が決まっているからダメだ、とか勝手に販売されると困る(そのままじゃ、捨ててしまうのに!!)という理由で譲ってもらえないことも日常あり・・・
もちろん、引き取るにも費用がかかりますし、そのあとも様々な費用がかかるのですが、それらを負担できるのであれば、活用していきたいではありませんか。


このミスマッチを解消するために、私も木材コーディネーターとして街の要望を山に反映し、そして山の声を街に届けようと活動しているわけですが、微力いまだ及ばず・・・

もちろん、山のひとにとっては面倒なことも言いますし、製材には過剰ととられる要望もします。
半面、街からは価格に関しての要望も強いですし、搬出のむつかしい樹種の希望を多くもらうこともある。
それぞれの希望にこたえられないことの方が多い現状ながら、「都市鉱山」に向かって少しづつ前進するしかない。


自分たちが植えた街路樹が、必死に大きくなったのに危険な邪魔者だ、なんて私は言いにくい。
人間に成長するな、なんて言えないもの。
だから、最低限伐採の後のことを考えたいもの。

間伐という名前が通った森林や林業に話題が集まるようになりましたが、街に眠る「都市鉱山問題」も、そろそろ注目時期なのかもしれません。

チップ土場2



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樹木は厄介者か、それとも都市鉱山か・・・1

今月初めの新聞記事に、以前から気になっていた話題が大きくカラーで掲載されていた。

倒木3


「街路樹」、「危険」・・・
なんか不穏な記事ですが、いつものごとく人間様が植えたものが人間様にとって邪魔になった、という事のようです。
それで危険だ、と・・・
ちょっと悲しくなってしまいますが、世間の大勢はそう考えるでしょう。
私には、「そんなの、枝でも落ちてきて当たったらどうするんだ!」という声が聞こえてきそうですが、私のライフワークである巨樹めぐりですら、巨樹の枝が広範囲に選定されているときがあり、そういうものはたいてい落ちて危ないとか、周辺に落ちると清掃が大変とか、そんな理由です。
そこに住む人よりもずっと長く、ずっと前から生き続けているものが命の枝を広げていても「危険」で済ませてしまうんだから、本当に悲しくなります。
もちろん、危ないのですが「気を付ける事」を奨励してからの行動もしてもらいたいのです。
樹木は枝葉を落とすものですもの。
それくらいわかるはずなのに・・・

倒木4


以前から、わが茨木市による街路樹の強剪定や、落葉シーズン前の一斉枝払いを話題にしたことがありますが、実はそれ以外にもこの記事の中の「倒木」も気になっていたことの一つです。

成長を見込んで植えたものの、予想よりも速いスピードで成長し支えられる土壌とスペースがないので倒れ掛かっている、もしくは既に倒れているものもあったりします。
実は最近見つけた某所でもこんなことに・・・

倒木1

わかるでしょうか。
写真の先に見えているもの。
通行人も車の人も、全く気にしていませんが、すでに写真左に見える樹木は、電柱に倒れ掛かっています。
既に、幹は折れているので喫緊に処理しないといけない状態になっています。
うまいこと電柱があったもんだ、というものですがそれは偶然。
そのまま倒れると車も、もちろん歩道の人も直撃・・・

ヨーロッパを模して植えられた木々が、落葉や種子の落下による「公害」の様に扱われたり、木陰を作るため、もしくは早く緑化するために植えられたものが大木化しすぎて問題になったり、剪定や公害に耐えるために街路樹としてや公園樹として植樹されたものが、その耐性が強すぎて扱いに苦慮したり・・・
そんなことも実際起こっています。

どうにかならんのか、この問題。


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ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物・V溝フローリング施工完了!

うわぁ・・・もうすっかりアツくなってきましたよ(-_-;)
いや、暑くなってきましたよ。

アツい気持ちで伺ったのは街ではジングルベルのころだったと思うのですが、すっかりと暑い季節まで公開をひきのばしてしまったのはいつもの事で・・・・・・・・
気を取り直していきましょう。

今回採用いただいたのは、根強い人気樹種である「ロシアンバーチ」。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 8

もちろん、幅広150mmです!

幅広で何がいいのか、というとやっぱり木目が明瞭に楽しめること。
もちろん、通常の無垢フローリングが90mm幅であるということを考えれば、150mmという幅の存在感は全く別物ですが、その150mmという幅の中にこそ、はっきりとした樹種それぞれの魅力が詰まっていて、色差や節、特徴的な傷跡などがそのまま見て取れるのが大きなところです。

おっと、採用グレードは樹種の特徴をそのまんま表現するネイキッドグレードです。
決まった色合いや節のない部分を選別しているのではなく、その樹種の持つキャラクターをそのまんま表現するグレードがネイキッドグレードです。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 3

木の芯材部分が含まれていて、筋状の模様の入っているところや成長の具合を表す大きな節があるところ、時には根っこに近い部分で複雑な杢のある所など、均整ではありませんが、見飽きることのない魅力を感じるのがネイキッドグレード。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 7

つなぎ目のない一枚物フローリングですから、木目が大きく流れているところや、時には様々な理由で黒っぽく変色しているような部分もあります。
和風建築などの場面では、色や木目の整った木材が必要とされますが、無垢フローリングでは強度的に問題がない部分はすべて、その樹種の特徴として活用していますので、「二つとして同じもののない木目」が自然の中での成長を体現しているのです。
近年では、印刷されたシートを貼り付けたフローリングや、単板と呼ばれる薄くカットされた無垢材を表面に貼り付けたフローリングでも、このネイキッドグレードのような木目を表現しているものもありますが、一本の無垢材だからこそ出てくる表情や木目はやはり、まだまだ無垢フローリングの特権です。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 9

実は今回は同じロシアンバーチフローリングの中でも、幅広無垢一枚物と、幅広無垢V溝の2種を貼り伸ばしで施工してもらいました。
同じ150mm幅なので違和感ないのは当然のことですが、それ以上にV溝フローリング自体がUNI(たて継ぎ)タイプでありながらも、1枚のフローリングに対してつなぎ目は2か所まで、と決まっているために一つ一つのピースが長いことから、一枚物と遜色のない貼り上がりになっているのも注目すべきところ。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 6

ピースの長さが長いので、幅広の定乱尺フローリングのようにみえますね。
UNIタイプだとはもはや信じられない仕上がり。
もちろん、つなぎ目にV溝加工されていることも大きな要因ですから、通常のUNIタイプとは比較できませんが、短いピースばかりがつながれるのとはわけが違う!というのは一目瞭然。
もちろん、そんな中にもネイキッドグレードに多くみられる縮み杢的な、波のように輝く木目が入ることも、視覚的な楽しみの一つ。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 2

同じ幅広150mmで同じネイキッドグレードである一枚物とV溝の違いをあえて言うのであれば、一枚物は節や変色が多く含まれること。
そしてV溝は主に芯材と辺材のバラつきの表情がメインになっていること。
この違いがあります。
そのため、一枚物フローリングで施工者からまれにご意見いただく「悪いもの(変色や大節)が混ざっているから使えない!」という言葉も、V溝では聞いたことがありません。
もちろん、その時の原木によっては一概にいうことができないのは当然ですが、あえて言うならばそういう違いがあるということです。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 4

一概に言えない、のは一枚物の中でも、ケースによってはこれくらい表情が違うものがあるからです。
向かって左は濃い色の芯材が多いものの、右側は芯材ではあれども比較的薄い色が多いですね。
同じグレードであっても、同じ商品でもこのような違いがあるのがネイキッドグレード。
この表情の差は「悪い」のではなく「個性」である、と皆さんに受け取ってもらえるように、きちんと施工写真をお伝えしていかなければなりません。
「悪いものは切って捨ててやった」なんて胸を張って言われることのないように・・・・・・(涙、もったいない。)

フローリングの施工記事ですので、フローリングに注目してもらっていますが、当たり前ながら、おうち自体もとってもおしゃれなんですよ!

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 1

贅沢な大開口吹き抜け!
絶好のフローリング景色です。
その場に立っているときや、座って眺めるフローリングとはまた違って、こうやって数十枚のフローリングを遠景で眺めるのは、無垢材の不規則なリズムを視覚的に体感できるので、とっても落ち着きます。
というか、普通に贅沢です。
こんな眺めが家の中にあるなんて・・・・

貴重なジングルベル季節のお休みの日に、仲良くご夫婦で応対してくださった施主様には、羨ましい(こんなおうちも、仲よさそうなお二人にも)気持ちを持ちながらも、素晴らしいお宅に採用いただいた幸せを感じるのでした。

だって、見てくださいよ。
こんな風景になるんですよ。
もう、どこかのショールームじゃないですか。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物・V溝150N 5

ラインドレープのバーチカルブラインドから漏れる暖かな冬の日差しが、ロシアンバーチのあたたかみと混ざり合い、なんともいえない安らぎをかもしだしていました。
あぁ、心地よい空間。
素材と空間が上手に調和した住宅、そう感じます。

今回も無垢のフローリングを通じて、素晴らしい住宅とフローリングの表情を見させていただきました。
H様ご夫妻、お忙しい休日にお邪魔いたしました。
贅沢すぎるこの空間、楽しんでお過ごしくださいませ。



各施工写真は下記を参照ください。

・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングO様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングN様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングS様クリヤー塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリング無塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ幅広無垢ユニフローリングネイキッドグレードの施工現場はこちらから
・ロシアンバーチ130幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードオイル塗装施工写真はこちらから


ロシアンバーチの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)


ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク幅広無垢V溝フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング

・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


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幅広無垢材の救世主?! 〜無垢一枚板  「OPCボード」 総括&ラインナップ一覧〜


2回にわたってお伝えした幅広無垢一枚板、OPCボード。

木目などの木の個性の見えづらい集成材とはことなり、無垢の一枚板の外観はそのままに、通常の無垢材では難しい「910mm×1820mmのサブロクサイズ」を実現したOPCボード。

OPCボード1

一部分の写真やサンプルではわかりづらいですが、1820mm長さの間に木目が途切れないということの重要性はとても大きいものです。
人間は、おいしい料理も実は、口に運ぶ前の段階ですでに「目で食べている」とも言われます。
目で料理そのものを認識し、色遣いの美しさや素材の状態、そして何よりその素材を生かした調理された状態を目で判断し、おいしいか否かの予備情報を作るそうです。
もちろん、口に入れた後の味の意外性というものは完全に味覚と嗅覚に依存しますが、それに匹敵するくらいに目が感じている部分が大きいという事です。

つまり、木目が途切れないという事は人の視覚を通して得られる木材の優位性、つまり落ち着きをもたらす「木目のゆらぎ」などをそのまま得られるという事です。
これが最大のポイント。
そして、頑張って無垢のフローリングをふんだんに使っても、いざ、階段やテーブル、カウンターという少し幅の広い無垢材が必要になってくると、途端に入手に手間がかかってしまいます。
が、OPCボードであれば「サブロク」という木造建築材料で最もポピュラーなサイズのラインナップなので、ほとんどの木造住宅の幅規格寸法にぴったりと納まるので、非常に重宝。

たとえば、テーブルはご想像の通りですが、キッチンなどのカウンター(直接の水かかりは禁物ですが)や、それにともなう棚関係の板材には、必要なサイズにカットして切り出すことができますし、何より重要なのは「廻り階段の踏板」が製作できるということ。

OPCボード6

厚み30mmに仕上げられている上、OPCボードの長さを半分にすれば幅が910mmなのでほぼそのままの寸法で、階段の踊り場や廻り階段の踏板として使うことが出来ます。
実は、住宅部材で意外なところに幅広材が必要なのが階段なんです。
普段、住宅資材メーカーの建材を使っていると当たり前にカタログに掲載されている寸法も、いざ無垢の木材で実現しようとすると、たちまちに手配できない現実に直面する。

そう、とっても困るのです。
で、無垢材のドア枠や無垢フローリングを使っていても、階段には集成材を使わないといけなくなるのです。
そんな時に、さりげなく無垢材を感じられる素材として使えるのがOPCボードなのです!!
(下写真は手作りの無垢桧板の階段踊り場)

階段

もちろん、階段やカウンターなどの水平面への使用だけではなく、そのまま垂直に施工して広い部屋の一部分を無垢板に囲まれた収納スペースにする事や、水平垂直に組み上げて棚板兼用のクロークスペースなども作ることが出来ますよ!!
玄関スペースのとなりに、無垢板に囲まれたシューズクロークがあったりすると、カッコいいですよね?!
あこがれるスペースです。
若しくは、子供さんの小さなうちはOPCボードで衝立の様に空間を間仕切り、勉強スペースとすると成績ぐんぐんアップ間違いなし?!


アイディア次第で様々な使い方のできる幅広無垢材の救世主!OPCボード。
幅広無垢一枚物フローリングとともによろしくお願いします!!

OPCボード15


*素材となる一枚板の幅は、製材の都合上一定ではありません。また、無垢の素材そのものですので、伸縮や反りなどの無垢材の性質は残っていますので、幅広用途での使用には反り止めなどの施工の工夫を施してください。(塗膜のできる一面のみの塗装は厳禁です。必ず反ります。)
*どの材質・グレードも白太込みの源平(赤白込み)材です。また、木裏木表が混在します。

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


無垢一枚板 OPCボード(寸法表記はすべてmm単位)

針葉樹シリーズ 杉・桧・唐松(からまつ)
広葉樹シリーズ 胡桃(くるみ)・栗(くり)・桜(さくら)

・寸法

30×910×1820 

・形状

長さ方向一枚物、幅方向に接着つなぎあわせ、四辺切りっぱなし

・品番と価格

針葉樹シリーズ

杉  OPC-CE 無塗装 セレクション ¥21,276(税込)/枚
杉  OPC-CE 無塗装 ネイキッド  ¥14,256(税込)/枚
桧  OPC-CY 無塗装 ネイキッド  ¥23,544(税込)/枚
唐松 OPC-LA 無塗装 ネイキッド  ¥20,412(税込)/枚

広葉樹シリーズ

胡桃 OPC-NW 無塗装 ネイキッド  ¥42,984(税込)/枚
栗  OPC-CH  無塗装 ネイキッド  ¥34,344(税込)/枚
桜  OPC-PR  無塗装 ネイキッド  ¥34,344(税込)/枚

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

セレクション:小さな節や軽微な色むらを含むグレード(杉のみに設定)
ネイキッド:色むら、節、パテ補修、など強度に問題ないものは全て含みます。(広葉樹シリーズはパテ無しが標準)

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。
(広葉樹は全て受注生産です。)


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

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・表情の違い 参考

杉の葉節

OPCボード24

杉の源平(赤白。芯材と辺材の色違い。杉以外も色違いあり)

OPCボード22

欠け節補修

OPCボード14

ヒノキの変色

OPCボード13

針葉樹シリーズの節のパテ補修

OPCボード12

唐松の皮を巻き込んだ節

OPCボード11

唐松のヤニ析出

OPCボード10

広葉樹の節

OPCボード5

胡桃特有の毛羽(不良ではありません。必ず含まれます。)

OPCボード4

広葉樹の欠け節(パテ補修無しが標準)

OPCボード3


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!