空を見上げて
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2017年03月

鼻炎もちの花粉症ですが、喜ぶものなのかな?!・・・

私、ものごころついた時から鼻炎で、幼稚園に通う頃には既に耳鼻科でも治らない位の鼻たれ小僧でした。
実際に垂らしてはいませんでしたけど、ティッシュペーパーの消費量といえば公言しにくいほどに激しいものでした。
鼻水が止まらない時にティッシュのない苦しみ・・・経験した者にしかわからないものです(涙)。
それもあって、今でもティッシュペーパーは無駄にしませんし、もちろんそれが木材パルプからできていることも無駄にしない理由の一つです。

その時代には花粉症、なんて言葉は無くて人前でティッシュをつかっていると「汚い」というイメージをもたれる事が多く、辛い思いをしました。
しかもほぼ毎日、生活の近くでスギの角材や板材の製材をしていたので、生木の芯材の強烈な刺激臭*(鼻の内側に突き刺さるような・・・)の影響もあり、幼稚園のころは既に持病の様に自覚していたものでした。

現在、国民病の様になった花粉症だから、こんな取り組みは凄く有難いのか?!!??

住宅メーカーが・・・・

某大手住宅メーカー●○ホームさんの新聞広告。
凄い訴求力。
花粉症がなくなる、そして山も緑が多くなる!と視覚的に理解してしまいますが・・・

●○ホームさんの目標は花粉症を無くすことでしょうか?
それとも植林が必要な山に花粉の少ない杉を増やすことでしょうか?
それとも他に・・・・?!?!
う〜〜む・・・・・・・・・・・・・・・・・



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*昔仕入れていたスギ材は、産地か苗か、刺激のある香りのものだった。



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地松を刻む! イベント開催します

フェイスブックにて公開しています弊社企画主催のイベントのご案内です。

・日本の木材を構造材に使いたいが、供給できるのか心配
・国産材の構造材を使いたいが、スギ以外に選択肢がないのが困る
・松は知っているけれど、どうせ生材で構造材には使えないでしょ?!
・人工乾燥材はツヤも強度もなくなっているようで心配

などなど・・・・

こんなことを日頃感じている日本の木材が好きな工務店さん、大工さん!
これらの疑問や不安を、自身の目で見て手で刻んで感じて納得することのできる機会を設けます。

題して、「松の梁を自分の手で確かめる 第一回刻もう会 〜本当はどうなのか 天然乾燥と優しい人工乾燥の違い〜」。

気になっていてもなかなか触れることのできない木材を、木が好きな材木屋が皆様に実際に体験していただこう、という趣旨で企画しました。
良くも悪くも、色々な事に気がつきそして、さまざまな意見交換ができる場になるはずです。
気になるそこの大工さん!是非、この機会に刻んでみてください!!

乾燥地松平角材加工



お申し込みはご案内チラシの申し込み要領をご記入の上、メールかfaxにてご連絡くださいませ。
ご参加お待ちしています。
(拡大してご覧ください。)

イベント案内 表

イベント案内 裏


*大変恐縮ですが今回はイベントの性質上、参加頂くのは日本の木材が好きで、刻み加工のできる工務店さん・大工さんに限定させていただきます。
これ以降も随時派生イベントや、お施主様向けイベントも企画いたしますのでよろしくお願いいたします。


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近頃の「講習・講演」で思う事 「エコ」が進む場合

前回は木材の旺盛な需要が、山や林業にどのように影響するのかを、私が抱く危惧とともにつづっていったのですが、今回は話題のエコの観点から。

エコ。
その言葉だけで、とてもクリーンで正しいことのようなイメージがしますが、私はちょっと心配しています。

一昔前は、電化製品や器具の販売を伸ばす手段として「省エネ・エコ」が使われていたように思いますが、これからはそれにとどまらずそれらは必須事項で、その性能が一層求められてきています。
こと、住宅内の省エネやエコに関することが段々と身近になり、昨年からは本格的にZEH(通称、ゼッチ。)なる、平準化していうと住宅においての消費エネルギーをゼロに近いレベルにする政策が本格化してきました。
耳に覚えがあるでしょう。

ZEH


そのZEHと材木屋がどんな関係が?!
山じゃなくて?!

そうです。関係があるのです。
ここからはもう、材木屋の身勝手な意見になるかもしれませんが、日ごろ感じているものとして書いていきます。(全く関係ないわけではないので・・・)

結論から言うと、エコを追及すればするほど住宅に使われる木材に対する費用の比率が減る場合がある、ということ。
もちろん、絶対ではありません。
しかし、相対的な現実としてはそうなることが多いです。
その理由は簡単。エコ設備機器は高価だから、です。
木造住宅の建築費は、もう数十年前から変わっていない、どころか坪当たり単価は下がっている場合もあるくらいです。
昭和58年(西暦は計算してみてね!)の新聞によると、木造住宅の一坪あたりの建築費は約34万円となっています。
現在平成29年(34年後)はどうでしょう。
大手住宅メーカーも、街の分譲住宅屋さんも「坪単価28万円」なんて文句も見えたりしますから、なんと安くなってますやんか!!

同じ条件ではないことは明らかですから、単純に比較はできないもののこんなに住宅の性能が良くなり、使用する木材も乾燥材で状態の良いものになっているにも関わらず、坪単価が下がっている。
これってどういう事?!
住宅設備機器であるキッチンやお風呂、給湯設備の性能もはるかに良くなって、しかも設備機器の価格は昔より遥かに高額になっているのに・・・
なんでなの?!どこで数字マジック入ってるの?!

高額設備機器

今回はその理由よりも、木材の事が気になります。

私の経験として、建築計画段階では無垢フローリングを採用し、内装外装とも、無垢の質感ある木の住宅になる予定が、計画が進むにつれて「エコ設備」なる高性能住宅設備にかかるコストが優先され、総建築費から木材にかける事のできる比率がどんどん低くなっていき、壁はビニールクロスの廉価品、床も合板フローリングの普及品、化粧で見せるはずだった構造材も隠してしまうので、どのようなものでもよい、というところに落ち着いていく。

目に落ち着く、香りがいい、手触り足触りがいい、などという感覚で感じるはずの木材が、機械設備にかかるコストに押されてどんどん感じられなくなっていく。
高性能な設備を使っていても、無垢材を使っている住宅はいくらでもある。
そうかもしれません。
しかし、前回からいうように「適正価格」で山から街のお客様まで流通しているとは言い切れません。
つまり、木材を使っているかどうかではなく、その「価格」で使うことによって将来の山や林業や木材業者はどうなっているのか?が心配なのです。
無くなっていたり少なくなっていても仕方ないんじゃないの?生き残れないなら・・・そう思うかもしれません。
でも、やはり残らなければいけない樹木や山、残しておきたい林業形態、残っていなければ将来困るような木材業者が残れない可能性は大きくあります。

ただ「使う」だけではだめです。
山から木が出てくるだけではだめです。
木材業界も最近になって「山と街をつないで円滑な木材流通を」というようになりましたが、つながる形が問題だと思っています。
安く大量に流通するつながりは、一部では必要かもしれませんが、今から必要な「つながり」はそうではないと思うのです。
特に、私たちのような小さな業者にとっては・・・・

つながりは、ただ流通を円滑にするのではなく、知る事と必要とする事、それと持続させられるように考える事で「将来につながること」だと思います。
山と消費者がつながって、安く木材を購入できることがつながりではないと思っているのです。
今、生き残っていくために購入してくれる消費者とつながりたい生産者もいるでしょう。
背に腹はかえられぬ、です。
仕方ありません。が、できるだけ先の見える林業や木材流通、そして山林経営ができるようにするには「適正価格」が通用する「つながり」を作っていく必要があると信じています。
何が適正なのか?!難しい質問です。
が、それぞれの立場がそれを導き出すのもつながりの一部。

その一部を、できるだけ良い形で導き出すのが私の役目でもあり、夢でもある。
街の材木屋がするべきことではないし、そんなことしている暇があるなら今月の売り上げを伸ばすことの方が重要かもしれないけど、やはり、本当に木材を求めるお客様のことや林業の事、山の事を考えると、こんなことばかりが頭をよぎるのです。

世間を知る為、知見を広げるために参加する講習会・講演会のたびに、こんな思いが深くなっていきます。
状況変化が著しく早いこの時代。
どのように動いていくのか想像できませんが、今するべきこととできる事をしていかないと、自分の想う木材流通にはならない。
一人そう信じて、今日も無駄かもしれない危惧にさいなまれている。そんな材木屋。

いち材木屋の独り言です。確証があるわけでも、統計をとっているわけでもありませんから、あまり心配することがないといいのですが・・・


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近頃の「講習・講演」で思う事 木の需要の場合

いつも、木材に対する情熱や想いや考えが異常だとか、おかしいとか言われるのは慣れていますが、そんな私でも「おかしいなぁ」と思うことがあるのですが、やはりそちらも私がおかしいのか・・・?!

ちょっと話が長くなる恐れがあるので写真は割愛気味でいきますね。

近年は新聞やニュース、もちろん木材業界自体も「業界には追い風」として、CLTや中・大規模木造建築用材料の普及と、それに伴う木材需要の拡大の話題が出てきますが、正直私は追い風とも思えないし心から喜んではいません。
もちろん、木造や木材の可能性が広がるのはとても良いと思います。
しかし、それが木材業界に追い風になるのか、そして木材業界が追い風とできるという事は、山や林業自体にも追い風になるのでしょう。
だって、木がたくさん必要になるんだもの。

でも、私が思う答えは、「たくさん必要とされる≠木材生産と林業(山)が潤う」、です。

こう考えるにはいろいろと理由はありますが、必ずしも需要があるから供給側が潤うとは限らない、と思うところが大きいのも一つの理由です。
「適正価格」を維持して木材生産をできればいいですが、現実はなかなかそうはいきません。
「たくさん買うんだから安くしてよ。」
想像できますよね、こんな言葉。
年間にこれだけの量を購入するから、この価格にしてほしい。ここでいう「この価格」というのは、絶対的に現在の木材相場より上がることはないでしょう。
量が出るという事は、買い手市場になりやすいという危険もあります。

木材が余っている、と言われている時代です。
「これだけ買うんだから、この価格で」と来れば、売れないよりいいか的な状態で木材が巨大な需要に流れていく。それも安価で。
現在は良くても、ただでさえバイオマスなどで大量な木材が必要とされる(輸入が必要なくらいに)ほどなのに、これから先の木材生産と山はどうなってしまうんでしょう。
今までは多くの労力で育てられてきた木々の「貯金」があったために量を出すことができますが、いまからそれを食いつぶしていく事になってしまわないか、とても心配です。

そんなの、植林すりゃいいじゃないの。

そう思うでしょう。
出来ればそうしているでしょう。するところもあるでしょう。
でも、現実はそうはならないでしょう。
植林するには、ただ苗を持っていって植える、というだけではない苦労があります。そして植えるより以前に植えるための労力も賃金も負担が難しいという現実もあります。
植林、育林、間伐、そして製材と流通すべてに「適正価格」が通用すればそうはならないでしょうが、「中間マージンカット」や「大量仕入れ」などなどでどんどん価格が下がっていくと、「カット」された部分のツケは今まで時間と労力をかけた「貯金の食いつぶし」になって出てくるのではないかと危惧しています。

もちろん、そうならなければいいですが、そう思ってしまいます。
肌でそれを感じているからです。

国産材比率・・・

大手住宅メーカーが「国産材比率を100%にする」というキャッチフレーズでたくさんの木材を消費する。
あたたかな木のぬくもりを感じる中・大規模木造建築を普及させる。

良いところもありますが、やはり心配なところもあります。
もしかすると、国産材不足で取り合いになり、一般工務店さんまで国産材がまわらない。杉が使えない、桧の土台が高級品になってしまって手が出ない、なんてこと。
ありえない、といいんですが「木材利用ポイント」の時でさえ国産材丸太が無い!といわれたのに・・・(以前の記事参照)

それに、中・大規模木造やCLTは直接自身の仕事には直結しないですから、なんとも微妙な気分です。
むしろ私は、「追い風」という風に吹き飛ばされてしまいそうです(汗)。

均質な?!


天然素材な木材をたくさん使うには、やっぱり「均質な材料」であるべきなのかなぁ・・・
なんか、違うなぁ・・・


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木の伸び縮み、説明できますか

どうしても、無垢材についてのお話をするときには避けて通れない「伸縮」などの木材の性質のお話。
前回少し触れた「木材の異方性」。
木の伸縮は、木材自体が細胞組織を持ち、その細胞が水分を含んだり放出したりすることで起こることがわかるとともに、異方性があるがために「反りや割れ」といった現象につながっていくのです。

道管

今回は伸縮とともに問題となる「反りや割れ」に触れましょう。

木材は異方性を持つ材料だからこそ使い方によっては強度を維持することが出来たり、はたまた使いたい寸法に小さく加工するような柔軟性を持っていたり、特性を生かした使い方ができるのですが、反対にいえばその異方性があるがために、わざわざ「伸縮しますよ、反りますよ、割れますよ、寸法違いがありますよ、隙間がすきますよ・・・云々」言わないといけないわけですね。

異方性ということを数字でいうと、驚くほどの差があり、そりゃ反るし割れるわな・・・と妙に納得してしまうんですよ。
木材の特性を三方向から位置づけると、樹木の根元から末に向かう垂直方向を「繊維方向」、木目が真っ直ぐ通る柾目になるような面(半径に当たる面)を「放射方向」、そして木目がタケノコ状に見える(木の芯を通らず)ような面を「接線方向」というように言います。
そしてこの三方向の伸縮の比率の差は驚くなかれ、繊維:放射:接線=1:10:20!!!!となるのです。

なんと最大20倍も異なるのです。

この差を理解するのは少々難しいかもしれませんが、単純に比較すると通常の板材の場合は厚みに対して幅方向は2倍伸縮する、という事です。
この条件に、成長途中で加わる成長応力や「陽疾(あて)」、生育条件などが複雑に絡まって、無垢の木材の様々な変化や伸縮を生み出すのです。

反り1


文字通り、生きた材料が木材なんですね。

因みに、「ぬくもりを感じる」とされている木材ですが、一本の木材であってもその方向で、ぬくもりの感じ方は相当異なります。
「木材のあたたかさ」をイメージする時、あなたはどんな木目を想像しますか?!
綺麗にタケノコ状の木目のある板目面か、それとも真っ直ぐに美しく端正な柾目面か、はたまた、特有の美しさのある杢がある材か・・・
人それぞれ異なるかもしれませんが、100人中に1人であっても、いきなり「木の木口面」のぬくもりを想像する人はいないでしょう。

そうです、木のぬくもりを感じるのは「木目のある面」です。
もちろん、柾目でもいいんです。
木口ではないんですね。

それにはきちんと理由があって、木口面(長さ方向の切断面)になる繊維方向の熱伝導率はその他の方向に比べて2〜2,5倍ほど大きいというのです。
つまりは、倍以上のスピードで触れた熱が奪われていくという事。
それに、目で感じる五感の上での温かさも、やはりあの特有の木目があってこそでしょうしね。

昔から使われてきた木材は、今でこそ様々な理由と理論で語ることが出来ますが、昔の人たちはこのようなことを生活上、もしくは感覚上ものすごく精緻に知り抜いていて様々な形での木材利用の痕跡が残されています。

こんなに正確にではなくとも、やはりこだわる工務店さんや大工さんなら、ある程度のお話は深く切り込んでいってもらうとうれしいですね。
その先のお話や補足は、ぜひ私にお任せを・・・
脱線をしながら、樹種のお話も含めてさせて頂きますよ。

これを機会に、もう少し精緻な目で木材を見つめてもらってはと思うと同時に、これだけの事を知ると反りや割れも、少しはいとおしくなるのでは?!と期待しているのですが、その効果やいかに・・・・

 道管木目

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木の伸び縮み、説明できますか

いきなりですが、本題を始めましょう。

木材はどうして伸縮(のびちぢみ)するんでしょうか。
その伸縮によって、無垢の木材は利用するのに注意が必要だとか、難しい材料だとか言われているわけですが、実際はそれがどのようなメカニズムになって起こるのかまで、説明できる人は少ないでしょう。

それに、そのメカニズムはまだ完全に証明されていない部分もあるので、細かなことまでは伝えきれませんが、できるだけわかりやすく話を進めてみましょう。

木材のことを少し知っていれば、その伸縮作用は木材がもつ水分が大きく関係していることは容易に想像がつくでしょう。
木材は生きている(立木の)時は、当然のことながら水を吸い上げています。つまりは、その中に水を蓄えているわけですね。
その水分は、伐採されて木材になってからも材の中に存在しているために、伸縮が起こることもなんとなくわかるというものですが、では、なぜ水分があるから伸縮するんでしょうか?!

ここまでくると、なかなか即答はできないかもしれません。
無垢のフローリングを使うと、伸縮によって隙間や反りができますよ!と説明していますよね?!
しかしそんなお決まりの説明をする材木屋さんや大工さんでも、経験上は木材が反るとか割れるとか言った現象は、その水分が乾燥したり湿ったりすることによっておこることはわかっていても、なぜ乾燥と湿潤によって伸縮するのかまで説明はできない場合がほとんど。

元が同じ寸法でも湿気を吸う事で、こんなに大きさに差が出ます。

伸び


伸び 拡大


さて、木材には人間と同じように細胞組織があります。
木が生き物であるということですが、その細胞の中に蓄えている水分は木材となってからは、周囲の環境の変化によって細胞から出入りするために木材が収縮膨張するのですね。
人間でも「水太り」なんて言ったり「ビール腹」なんてこともありますが、同じように細胞をもつ木材も水分を吸って膨張し水分を吐き出して収縮する、ということです。

まぁ、イメージ的にはわかるとしても、どうして水分の移動で伸び縮みするのかの真相はまだ見えてきませんね。
それには水分だけではなく木材の細胞のお話にも少し触れないといけないからです。
木材の細胞は主に3つの成分で構成されています。
セルロースとヘミセルロース、そしてリグニンです。
この中で、木材の伸縮動作にもっとも関係しているのは「セルロース」です。
セルロースはとても有用な物質で、近年では「セルロースナノファイバー」という名前でもわかる通り、最先端技術から生活に身近な部分まで、とても多くりようされているものですが、じつはこのセルロースが木材の伸縮には大きなカギを握っているのです。
木材の主要部分を構成するセルロースには吸湿性があります。
吸湿するということは、乾燥すれば放湿するということで、木材自体の伸縮に関係しているのですが、木材の細胞自体は木目の伸びている方向(樹木の直立している状態の根元から末の鉛直方向)の伸縮はごくわずかです。
また、放射方向と呼ばれる木材の半径方向(柾目と呼ばれる状態)は、これも放射組織と呼ばれる帯のようなものでつながれていることなどの理由で伸縮しづらい。
そこで、もっとも伸縮が大きな方向が「接線方向」と呼ばれる、一般的には「板目面」という状態です。
接線方向は、伸縮しやすい帯が並んでいる状態になるため、ほかの方向よりも大きく伸縮しやすいといわれます。

これらの特徴は木材の持つ「異方性」と表現されています。

組織


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施工しない無垢材の床 〜Shikiyuka ヒノキ〜の施工例(?!)と地栂のテーブルDIY

販売当初から、想像通りに女性ウケが非常に好評な施工しない無垢フローリング Shikiyuka ヒノキ
弊社は意外にも(?)女性のお客様からのお声掛けも多くいただく中で、やはりこの商品の一番最初のお買い上げは女性でした。

しかも、施工しない無垢材の床+施工はしないが脚を取り付ける必要のある無垢のテーブル材を作るという双方DIYな場面に使っていただきました。

Shikiyuka ヒノキと地栂 6


因みに、テーブル材も弊社にて購入いただいた稀少樹種「地栂(じつが)材」を使用しています!!
地栂(じつが・じとが)幅広無垢一枚物フローリングや、廻り階段まで無垢一枚板で仕上げた地栂階段のある国産栂普請の家、また旧家の塀で存在感を発揮する地栂天井板などの施工例でおなじみのアレです。
今回はワケアリだったために、その材を弊社スタッフが特別に寸法調整を施し、なんと表面仕上げまでしてお渡しするというサービス付きでお渡ししました。
そしてそこに、オイルインワックスを塗装していい感じの「濡れ色」になったことで、柾目の細かな組織や縮み模様が際立ち、とってもいい感じ。
無垢の一枚物のテーブルの存在感がありながらも厚みがないことと、鉄製の別誂えのシンプルな脚のおかげで部屋への圧迫感がなく、とってもすっきりと綺麗におさまっています!

Shikiyuka ヒノキと地栂 4


さて、今回採用していただいた Shikiyuka ヒノキ はおよそ一坪分。
つまりは畳二枚分。
大きな新築一軒家ではなく、女性の一人住まいのお部屋。
白とベージュ基調で綺麗にまとめられてはいますが、ちょっとひんやりとした印象も否めない室内空間ですが、そこにたった畳二枚分の Shikiyuka ヒノキ が敷き詰められただけで、とってもあたたかな印象を受けるのはやはり、無垢の木材の秘めたるパワー!!
視覚にとってもいい感じ。

Shikiyuka ヒノキと地栂 5

いや、視覚だけではありませんよ。
商品詳細記事でもおつたえしたとおり、 Shikiyuka ヒノキ はそこらの乾燥バリバリのヒノキではありません。
若干の寸法誤差や伸縮を気にして、ヒノキ本来の良さをなくすような仕上げではなく、ヒノキのもつ精油成分をたっぷりと残しているために、「これぞヒノキ!!!」という香りを全身で感じる事が出来ます。
それこそが、巧妙に出来上がる印刷シートや合板では決して味わえない無垢針葉樹の醍醐味!!

こんなところに腰かけて仕事できると気持ちいいだろうなぁ、、、、
こんな天板での上に並べられる食事もきっとおいしいはず。

Shikiyuka ヒノキと地栂 3

もちろん、このお部屋は一時住まいですから、いつもの無垢フローリングのようにずっと大切に、というわけではなくお引越しの際にはそのままめくって一緒に引っ越し!ということも可能なのも大きな特徴。
今回の様に、賃貸住宅にいながらもやはり無垢の木材の質感を感じたい!という場面には本当にもってこい。
しかも、施工を必要としないので女性一人でも簡単に、届いたその日に無垢フローリングのあるお部屋にリフォームすることが出来ます。
もちろん、クリーンながらもちょっと殺風景になりがちなオフィスにもぴったりですよ。

Shikiyuka ヒノキと地栂 7

節ありのヒノキの板を使用していますが、乾燥によって抜けたり欠けたりする節の部分は全て埋め木処理されていますから安心。
それに、節ありグレードではあるものの中にはきれいな節無しのピースも入っているので、ランダムで自然な表情ですがそれでいてヒノキの清廉さも感じられるのが、またお勧めのポイント。

さぁ、それでは最後に購入いただいたお客様自身の女性目線で撮影いただいた、「グラビア写真」を掲載してさらなるファン発掘をしたいと思います。

Shikiyuka ヒノキと地栂 1

どぉだぁ〜!!!

写真の撮り方と光の加減などなどで、こんなに印象が変わるものなのね。
めっちゃえぇ感じ。
そこのお嬢さん、もう明日には注文したくなったでしょ?!いや、なんなら今すぐ問合せメールを!!(笑)

この盛り上がりが、私の独りよがりではないことを証明する、いつものお客様アンケートを添付して、記事の締めくくりといたしましょう。

 

・今回の弊社の対応について(メール、電話回答の内容や対応はいかがでしたか?!) 

 

急なお願いにも関わらず、早急・丁寧に対応いただけました。

 

 ・担当について(印象はいかがでしたか?適切に対応できましたでしょうか?説明は理解できましたでしょうか?)

 

大変満足です。

 

商品説明としてくださった戸田さん、商品の加工(サンダーがけ、あてぎの制作ぴったり!感動です!!)をしてくだったスタッフの方、お二人ともとても感じが良かったです。

こんなに時間をとってもらっていいものか・・・と言うほど時間を割いて、丁寧に説明・加工をしていただきました。 

 

・インターネット記事について(弊社記事で商品御理解いただけましたか?お探しの物が見つかりましたか?記事内容はいかがでしたか?)

今回、テーブルの天板を購入しましたが、HPではフローリング材以外はあまり記載がなかったように思います。
ですので、天板などにも使用できる材があることも一筆記載されても良いのかなと感じました。 

 

・商品について(この材料を選んで頂いた感想と、貼りあがりの感想をお聞かせください。)

 

予算を少しオーバーしましたが、オーバーした以上の満足が得られました。

一生大事に使います、という気持ちでいっぱいです。

 

 

・弊社を選んで頂いた理由を教えてください。

戸田昌志さんと面識があり、今回の相談に対しても真摯に対応してくださると考えたので。 

 

・今後このようになればよいのに、というご希望あれば参考にさせていただきますので、教えてください。 

 

今回、戸田さんと面識があるものの材木屋さんで木材を購入することには少し勇気がいりました。理由としては、どのような材があるのかがわからないことと、値段がまったく想像できないことの2点でした。

 

上記は、購入希望のものがフローリング材ではなかったためHPから情報を得られなかったというところも大きいかと思いますが、この点が少しでも解決出来れば、より気軽に材木屋さんで木材を購入しようという気持ちになれるのではないかと思いました。

 

戸田材木店さんは、「木材のことは木材のプロに聴くのが一番だなぁ」が実感できるお店だと思うので、より多くの方に足を運んでいただきたいと思います。


ありがとうございました。
いろいろと改善して、またより一層喜んでいただけるようにしていきます!!

Shikiyuka ヒノキと地栂 2


・「施工しない」無垢フローリング ~Shikiyuka ヒノキ~ はこちらから
・地栂幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・ふんだんに地栂を使用した栂普請の家はこちらから
・綺麗な地栂の木目が映える地栂天井板使用の塀施工はこちらから



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お客様、白色はきらいですか?!

白色。
白無垢、なんて言葉の響きから想像しても、とても清廉で美しいようなイメージを持ってしまいますが、敬遠される場合もあるんですね。
こと、輸入木材ともなれば・・・

未だに、という枕詞をつけたくなりますが、敬遠される輸入木材の白色といえばいわずもがな「ホワイトウッド」です。
今更ながら説明する必要はないと思います。今までの記事でもホワイトウッドを取り上げている回は、不本意に感じるほどにたくさんの方にご覧いただいています。
木材の樹種ページや無垢フローリングの記事、巨木の記事が注目されるといいんですが、ホワイトウッドなんです。

それだけ多くの方が関心を持っているということですが、いい意味での関心ではなく不信感から気になる、ということでの閲覧が多いようです。
つまりは、一時期にやり玉に挙げられた「腐朽」の問題が大きな理由。
ホワイトウッドとヒノキやスギなどを並べて土中に埋めたり、湿潤な環境にさらすことで腐朽の進行を確認したものですが、ほかの樹種に比べて極めて腐朽が進むと心配されるのです。
現在の多くの住宅はホワイトウッドの柱や筋交いが多く使われていますが、その腐朽を心配される方は建築会社さんに「ホワイトウッドは使用しないでください。」とお願いされるのです。

未だに、その理由もはっきりと伝えずに「ホワイトウッドはダメみたいだから」というような、ニュアンス的な伝え方をされることもあるそうです。
もちろん、建築会社さんにおいてホワイトウッドを必要以上に敬遠する必要がないことを、きちんと説明できればいいのですが、悪い噂はすぐに流布されるものの、正しいことはなかなか浸透しないもので、木材はどれをとっても腐朽が進むもの。
腐朽の心配をするよりもどうすれば、その進行を遅くできるのかということに主眼を置いてもらいたいところが、「お客様から言われると使えない」となる。
気持ちはよくわかります。
しかし、ヒノキの白太でも容易に腐ります。現在流通しているヒノキの土台がどんなものかご存知ですか?目に見える部分の多くは白色をしているはず。
白太です。

腐りにくく、害虫にも耐えると思われているヒノキでも。
なのに、ホワイトウッドが偏見的に注目されて、未だに「ホワイトウッド以外で」と指定されることがあるのです。
ホワイトウッドが悪いのではないのです。その性質を無視して使うことが悪いのに、その樹種の欠点のように言われるのは、木のことを想う材木屋としては残念でなりません。

フレンドリーな価格で、きれいな色合い、しかもしっかりと乾燥していて寸法精度もいい。
だから日本で急速に普及したんです。
弊社在庫のスギの製材品が一気に売れなくなったのは、本当に記憶に新しいものです。

無垢材は扱いにくい、伸縮が大きくて壁紙が割れる。

急にドアや引き戸が動きにくくなったら不便ですよね?!
きれいな壁紙に亀裂が入ってくると、とっても気になりますよね?!
ないほうがいいですよね?!

それらの要求の大きさが、ホワイトウッドの普及を後押ししたのは、現実を見ていたもののひとりとして大きな理由だとかんじます。
樹種の優劣を語るより、ビニールクロスや合板、接着剤などの使用量を気にしたほうがいいのではないでしょうか?!
私はそう思っています。

もう一度言います。
使う人たちの使い方と、正しい理解の問題です。
ホワイトウッドを敬遠するのではなく、無知な使用を敬遠してください。
決して木が悪いわけではないんです。

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!