空を見上げて
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2016年04月

オイル塗装するとどうなるの?! 濡れ色の実際

今朝の事。
朝一番に現場に行かなくてはならないところ、お客様やひっきりなしの電話で出発することができずに焦っていたのですが、いざ会社を出て道路を走ると実感。
あぁ、世間はゴールデンウィークなんだ・・・(あ、弊社のショールーム以外の通常営業はカレンダー通りで、赤い数字のところだけお休みです。)と気がつくほどに、車が走っていない。

普通は朝の8時なんていえば、茨木市から大阪市内に入るにも優に60分はかかるところ・・・
それが、今日はほとんど信号に停まることなく現場に到着しました。交通量の差ってすごい・・・

さて、そんなゴールデンウィークには新居や改修する自宅の床や壁、はたまたお店の内装やテーブルの材料を段取りしたり、または塗装したりすることが多いのではないでしょうか。
以前から、木材に塗装をするとどの様な感じになりますか?と聞かれることは多くありました。
もちろん、お会いすることができる場合や商談のお客様には塗装サンプルを提示するのですが、お話の中で漠然とイメージをつかみたい場合には「水などで濡らした時の様な感じ」とお伝えしています。
もちろん、木材を濡らしたその状態を容易に想像できる人にはそれである程度通じますが、やはりそう簡単に想像できないもの。

なので、わかりやすい写真を出しておきましょう。

純白羽目板4

どうだぁ〜。
めっちゃわかりやすいはず!!
念の為解説しますと、右から2枚目と3枚目は無塗装の状態。
それ以外はオイルインワックスを1回塗装した状態です。
材種は杉の白太のみを厳選した純白羽目板。
そのため、赤白の差がないので、まさしく見たままの色合いの違いとなるわけです。
これがよく言う「濡れ色」ですよ〜。

純白羽目板5

この濡れ色のつき方も、オイルのメーカーによって黄色みが濃く出るところとそうでないところがあったりしますので、決められる前には自分で予定している木材に塗ってみる方がいいでしょう。
カタログに記載されている「自然」や「天然」といった文言だけに集中していると、肝心のお気に入りの木材の仕上がりが、イメージと違う・・・ということにもなるかもしれませんしね。(我が体験談・・・)

あ、赤身の部分の色の変化も見たい、というお声もあるでしょうね・・・
それはまたの機会に紹介することにします(汗)
良い塗装ウィークをお過ごしくださいませ。


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水も滴る良い木材?! 〜木の中には水が入っています!〜

前回の記事と前後してしまいますが、今回も製材した丸太のお話です。
本当はこっちを先にするつもりが、定規の出現でテンションが上がってしまい順序が逆になってしまったのです。

まぁ、見てくださる分には順序は関係ないのですが、こっちは木材の真実を「見える化」していますので、木材の基礎的なお話しということになります。
伐採してまだ1ヵ月になるかならないかというくらいの丸太を製材したのはつい先日。
みずみずしい2

こんなに厚く挽かんと、もっと薄い板にとらんかいなぁ!重い!・・・
といいながらも製材してもらったんですが、実はその重さが問題なんですよ。

この時点の「重さ」というのは木材本来の重さではなく、木材が立って生きている間に吸い込んだ水が、その丸太の中に多く残されている状態なので、木材の本来の重さに加えて、大量の「水」が一緒に入っているような状態なのです。

木材は乾燥させて使わないといけないこと、乾燥による木材の収縮や反りのお話などをしてきたように、木材と水分(またはその乾燥)の関係は、木材の事を考えるうえでとっても大事なことです。
しかしながら、木材の中にある水というのは目で見ることができないために、反りや収縮のメカニズムを説明しても、目にすることができないものは、なかなか信じられないもの。

だから、その水を顕著にみることのできる丸太製材は格好の撮影タイムなのです。

製材された板の表面は、今水面から引き揚げられたかのように「ジューシー」と言いたくなるようなほどにずぶ濡れです。

みずみずしい1

手で触っても霧吹きをしてすぐのように、しっとりと水を感じます。
これはこれで、木の色合いがはっきりとして綺麗なのですが、この状態の表面はじきに乾いて、サラサラになります。
しかぁ〜し!
この板を、一日シートをかぶせて保管していると、隠れていた水がその姿を現すのです!!

みずみずしい3

ちょうど温かく(暑く)なってきた矢先だったため、板にかけてあったシートの中は木材にとってはサウナのようなもの。
もう、びっしょりと汗をかいていましたよ。
その様子がこちら。

みずみずしい4

光が強すぎて少し分かりづらいかもしれませんが、中央下部に水滴が滴っているのがお分かりになりますか?
その他にも、よくみると細かな水滴が多くついているのが見えます。
シートをかける以前は表面上は乾いていたものの、好天の下のシートの中は木材のダイエットにはちょうど良かったようです。
板をひっくり返すと流れてくるくらいに「汗」が滴っています。

水も滴るいい男、なんていいますがまさしく「いい木材」ですなぁ。自画自賛。
この滴る水こそが、木材が吸い込んでいる水であり、木材の細胞の中などに含まれる水。
そしてその水分の量を数字で表したものが「含水率」。
簡単に言えば、どのくらいの水分を含んでいるかを数字にして知ることができるのですが、このような板材はどれくらいの含水率なのか。

みずみずしい5

約82%。
これでも少ない方です。他のものは、100%超えもいくつも見られました。
お客様にお届けする状態というのは、およそ12~15%くらいですから、どれほど多くの水分が含まれているかお分かりでしょう。
そして、木材の収縮が大きくなるのが30%を下回るくらいからなので、まだまだ汗をかいてもらわなければなりません。
それまでに、せっせと桟積みをして保管の準備をしなければなりません。
今から数年、寝てもらいます。
寝てダイエットできるなんて羨ましいね。
人間もこんな風にできないもんか・・・
最近前に出てきたおなかを意識しながら、かがみこんで「重~い」板を持ち上げて桟積みをするのでした。

木材の中の見えざる水。
少しは意識できますか?!


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木製タイムカプセル?時間を測る定規

やらなければいけないことが山積で、私自身もブログの更新が遅れているのと同じく、スタッフが忙しく駆け回る中、肩身狭く製材しておいた丸太の整理をしておりました。

タイムカプセル1

こんなに忙しいのに専務はまた木をさわっとる・・・という声が聞こえてきそうな気配を感じながら(汗)、日付を書き込んだり並べ替えたりしていたのですが、ついでにちょっと節なども綺麗にしておこうと、腐れの部分や死に節の部分を削り落としたりしていたのですが、大きな節を掃除していた時のこと。

腐れている部分をガリガリとつついていると、突如謎のひっかかりが。
むむむ?節の中になんかあるぞ・・・

タイムカプセル2

大きな腐れ節部分に明らかにその木の物ではない物体が入り込んでいる。
樹木には、その生きてきた環境によって様々な「モノ」を内包していることがあり、一例としてはピストルの銃弾や釘、石などです。
成長の過程で接触していた周囲の物や、表皮に包まれるようなところにあったものが木質部分に一緒に取り込まれて成長したりする場合です。以前も大きなクスノキに、太い釘が刺さっていたことがありました(なんの釘か・・・汗)が、今回はそんなものではなく、もっとほっこり?!するものでした。

さて何でしょう?!



ものすごく不思議で理由を知りたくなるようなもの。
それは定規です。

タイムカプセル3

え?定規?!
そんな風に私自身も思うくらいに不思議なもの、定規でした。
それも、かなり前のデザインに思える(弊社の古い番頭が使っていたのとほぼ同デザイン・・・)この代物。
なんでこんなところに?!

いや、樹木に関してはなんで?!は愚問で、それもこれも含めてその樹木の歴史なので、なんで?ではなく、どのような生涯だったんだろうとワクワクしてくるわけです。

タイムカプセル4

これは板の裏側からの写真ですが、きっちりとはまり込んでいます。
大人の指が2本分ほどの腐れ節の中に、真横にむいて15僉覆隼廚Α膨蟲がしっかりと内包されています。

念のため、ただ埋まってしまっているだけかと指をひっかけてみたのが先の写真ですが、きっちりと腐れの部分を挟んで節の中に包み込まれる形で一体化しています。

定規、ということはもしかすると、この木は学校の校庭やもしくは学童が集まる公園にでも生えていたのだろうか?
この木の下で、小学生が宿題の算数の問題を解いていたところ、友達にドッチボールを誘われて、遊びに興じているうちに夕方になり、定規のみ忘れて帰ってしまって幾年月・・・
そんな感じなんじゃないだろうか、と想像してしまう。
人と同じように、木々にもそれぞれのドラマやストーリーが存在しますが、このような形で「見える」のは珍しいもの。

やっぱり木はモノじゃないんだよ。
みんなと同じ、生きてきた歴史があるんだ。
決して商品でもモノでもない。
これを見て、そんな気持ちになる人が何人か浮かんでくるなぁ・・・
(^◇^)




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え?!在庫品はたたき売り?!

私たち材木屋というものは、在庫を持つことがとても大切「でした」。
でした、と過去形にしたのは、現在では多くの材木屋さんが在庫する事をやめて、大きな倉庫を持たないようになってきたからです。
そもそも以前の材木屋さんは、市場で大きな梱包や丸太をたくさん仕入れてきて、自社に在庫して商売しているところが多くありました。
もちろん、その中には自社に在庫しておくことで木材を使ううえでとても大切な「乾燥」という工程をすすめているという理由もあったのですが、現在は人工乾燥材が主流になっていますので、そう言う意味での在庫の必要性もないわけです。
もう一つ、在庫を持つ理由は稀少材や特価品が出ている間に仕入れておく、というものです。

在庫2


木材は生き物と例えられますが、工場で作る様に「次の生産はいついつ」というように、必要に応じてうまく商品調達出来る場面ばかりではないので、「こういった時に使おう」とか、「こんな現場があった時に無くてはならない」といった理由で仕入れておいたり、こんな木材(建材)がこの値段で?!という特価扱いのうちに仕入れておいて利益率よく販売するということも、在庫を持つ事で可能だったわけです。
もちろん、それだけが理由ではありませんが、在庫というのは商売上とても大切なものでした。

在庫4


でも、昔から疑問でした。
そんな大切なハズの在庫なのに、「在庫してるやつでえぇわ。安いヤツないの?!」という合言葉で、在庫品を安く販売する商習慣があるのです。
建築業界だけなのか、それとも大阪近辺だけなのか?!
先の理由でいけば、在庫品は高く売る事で利益を生み出すことができますし、いざという時の為に先払い費用と時間と場所と、管理の手間までかけて保管している物。
それを、「在庫品=安売り品」という式に当てはめていかれるわけです。
木材は、賞味期限のある食品などとは異なります。

もちろん、安く仕入れている物を大量に処分してしまいたい、という様なものならわからないでもないですが、折角在庫してきたものを安く売らなければいけないという、訳の分からないパターンは不思議の塊でした。
中には、今では入手できない様な材も「こんな古い在庫、処分価格でいいやんか。」と言われる場合や、すぐに入手する事ができない材木の乾燥材なども、頭から在庫品だから安くなる、と思われているケースが未だに多いです。

こんなこと言っては失礼なのは承知ですが、大切に「守(もり)」をしてきた材を処分価格で、という様な事を言われると、木を愛する材木屋としては、販売意欲は全く起こりません。

昔からよく亡き会長に言われました。

会長:昌志よぉ〜。材木屋(ざいもっきゃと発音)はなぁ、カネ貸して(売り掛け)金利をとらへん貸金業、大工さんらに加工場を提供して在庫もして土地代もらわん不動産業、ほんでなによりも重いもん(木材)運んでいって運賃もらわん運送業や。
どうにかしたいのぉ〜。
これでカネもらえたら、どんなけ楽か・・・
お前、なんかえぇ方法考え!

私:はぁ〜・・・・

その時は言葉の意味はわかっても、必死に業務をこなす中で実感としてなかったのでしょうね。今は本当にしみますね、この言葉も。
ふた昔前位までは、それでもなんとかやってこれましたが、これだけ世の中変ってしまっては、上の様な言葉が重くのしかかります。

その上で、べらぼうな金額を頂くわけではないのです。
材木屋をきちんとやっていくには、上の様ない目に見えていないお金がたくさんかかるのです。
材木屋だけとちゃうわ、と言われそうですが・・・
それだからこそ、在庫を安く販売することには大きな抵抗があるのです。

材木屋もスピードと量をさばく時代になって久しいですが、きちんと「材木屋」である為には、木を触り在庫を持ち、真面目に木材に向き合える環境が必要です。
インターネット環境も整って、様々な材が入手できるようになっています。
しかし、その材が届かないとか不足が出たとかいう時に頼れるのが在庫です。
なんでもない様な桧の和室用化粧柱やタモの挽き板、特殊なものでは木曽桧の柾盤やベイヒバの板材などなど・・・
今まで、在庫してたからこそお応えできた要望も数多くあります。

在庫1


その環境を維持するには、在庫も補充しながら販売するサイクルが必要です。
だから、みなさんにもきちんと木材を使ってほしいのです。
在庫を安く、ではなく価値を見出して購入してほしい。
そうすることで、また次の在庫をすることができ、優良な材が少しでも使いやすい状態に近づきます。

在庫品はたたき売りではありません。
材木屋が良い材を届け続けられるように、お互い喜べる価格で購入してくださいね。
喜んで在庫をお渡しできるように・・・

在庫3



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ネシアンチーク幅広無垢フローリングに一枚物の写真を追加しました!

あきません。
処理能力がついて行ってません。早く紹介したいものもできてないし、あれもこれもで欲張ってしまう。
そんなわけで、ずっとそのままになっていましたネシアンチークの記事に、やっとこさ一枚物の写真を追加しました。

セレクション1

これは個人的にお勧めのセレクショングレード。
普通なら薄めの焦げ茶色に調色して、白い部分が塗りつぶされてウレタン塗装をかけられて仕上げられるところなのでしょうけども、無塗装なのでそんなことは一切なし。
チークの持つ表情そのものが、油ギッシュな手触りとともに楽しめます。
チークなのにウレタン塗装だと確かに木目や色合いはきれいですが、足触りでチーク特有の油気を感じられないなんて、魅力半減。
チークは無塗装で楽しむべし?!
(4回も繰り返してしまった。笑)

もちろん、UNIタイプも無塗装ですから、予算と好みに合わせて組み合わせてもらってもOK!!
近年人気の高いアジアンリゾートのホテルやカフェのような雰囲気に仕上げてもいいでしょう。

世界が憧れる銘木をフローリングにつかう贅沢!!
抜群の所有感に浸ってくださいませ(笑)。

セレクション3


ネシアンチーク幅広無垢一枚物フローリングはこちらから

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たのもう!! 木の虫が研究施設の門をたたく 〜森林総合研究所での気づき〜

さて、長くなった森林総研での時間も現実にはあっという間・・・

普段は聞けない見られないことが多いとあって、あっちもこっちも行きたくて仕方ない私でしたが、最終到着点は今までの様な超専門的な部門ではなく、その専門性と消費者までを結ぶ上手な道筋を、確かにつなぐためのセッションの場所。

森林総研の方も含め、私の様な木材コーディネーター、そしてインテリアコーディネーターさんまでも含み、情報共有というよりもお互いを知り木材の供給の立場と利用の立場の、消費者に届く手前でお互いわかりあえていない部分を、直接話し合う場が設けられていたのです。
そしてそのディスカッションの前には、森林から林業と木材までを網羅するライターで、個人的にも親交のある赤堀楠雄さんの、とってもわかりやすいお話を時間の関係上、今回は手短に・・・ではなく反対にゆっくりと聞く事が出来、専門的すぎない専門職の話や大きな視点でとらえた時の森林や林業を学ぶことができました。

赤堀さんのお話はいつもきちんとした取材に基づき、そこに自身の考えや感じた事をうまく乗せて聴き手に伝えてくれるので、とてもききやすくお話をきくことで「疑似体験」ができる数少ないライターさんの一人です。
今回も、ディスカッションのにおいての私のトークの足りない部分をしっかりと指摘してくださり、頭が上がらなかったのはディスカッション後の懇親会でのお話、というのは公然のナイショということで・・・

兎に角、いつ聴いても聴きごたえがあり頭に入りやすいお話には、内容とともに学ぶべきところ多し、なのです。

そしてその後は、木材関係の人間なら必ず応用したくなる「木材に有利なデータ」に関するお話。

総研9

例を挙げれば上の様なこと。
簡単にいえば、木材を使った校舎ではインフルエンザによる学級閉鎖の割合が少なかった、というもの。
もう、これは使いたくて仕方なくなるのですね。木材業界は。
天然素材で健康的、しかもイメージはすこぶる良い!!使わないと損!
そんな感じ。
という私も、今までに様々なデータを引用したり精油の効果などで、風邪をひきにくいとか眠りやすいとかいったお話をしていますが、注意すべきは、それらは良い事を言いっぱなしではいけないということ。
私も注釈している時もありますが、木材は万能ではありません。
桧などの抗菌作用の強い樹種では、体質によってはアレルギーがでることもありますし、木材の効能が優れていると言っても、純粋に科学的に生成されたモノに比べれば、一つの事に対する性質はほぼ劣ります。

そして、他の素材と比べるときには全く同じ状態で比較することが重要ですが、同じ条件などほぼ不可能。
元々の素材としても違うんだから。
要は、飛躍した例えばかりではいけないということです。

どうしても、木材の優位性を伝えたいがゆえに、子どもに対して良いとか、こういった症状が改善するなんていうことも引き合いに出してしまいがちですが、あまりにも良い部分だけを信じすぎるのは、性質というよりも信仰に近いものになってしまうので、解釈が異なります。

総研10

どうしても、優れた性質を誇示してしまいがちな木材に関して、森林総研では様々なデータをとり、研究をし実証を得ています。
それでも、完全に言い切ることはできないといいます。
そこが重要で、木材関連業者も消費する側も、飛びぬけて信じすぎる事から生まれることもある誤解に、呑みこまれる危険性を持っているのです。

それを、わかりやすく警告していただきました。
本当は、そんなこと言わない方がイメージとしては良いのですが、私が無垢フローリングなどでもお伝えしている通り、様々な無垢特有の特性などがある事よりも、優れて見える部分のみを強調する木材販売には偏り過ぎないようにしないといけません。

森林総研においてもそうなのです。
正しい判断のできる見識材料を提供していくことも、木材コーディネーターである私の役目。
そうすることで、もしかすると新しい発想や新しい需要が生まれるかもしれない。
最終的には、どこまで貪欲に学んで自分の物にできるかだと思います。
研究施設では、やはり学ぶこと多し!!!

やはり基本的に木材は生きている材料。
その事を如何にわかりやすく、データを踏まえながら正しく伝えられるかです。
そして木は人間の為だけに生きているのではないのです。
それを活用させてもらうんだから、相手の事しっかり知らなきゃ。
活用する人は全員です。

これを機に、さらに木材をわかりやすく広く伝えなければいけないと確信し、多数の研究スタッフさんとご挨拶し、長く長く続いた、否あっという間だった森林総合研究所への訪問を終わるのでした。


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たのもう!! 木の虫が研究施設の門をたたく 〜森林総合研究所の樹木園〜

前回の木材標本館にての興奮は、学名を使ってのやり取りや普段はなかなか見ることができない樹種の標本を手に取ることによるものですが、それ以外に私の原動力の元となっている「これとあれは何が違うのか?!」という素朴な疑問が、研究レベルにおいても行われているということを知ることができたから。

総研2

単純な樹種の特定というだけではなく、似ているものや見分けのつきにくいものを見分ける方法などを研究されていることが、目で見てわかるとともに、こういったところが違うということをきちんとデータにしておられることがとてもうれしいのでした。
そういうことって、知っている方から聞くか研究結果に出会わないとわからないことで、そういったチャンスが増えることはとても有意義です。
聞く人がおらず、まずは自分の五感をフル稼働して大きな時間と労力をかけてひとつづつ覚えることから始めた私からすれば、のちに続く人たちが同じような苦労をすることなく、木のことを学ぶことができる機会が増えるということです。
それも、とてもワクワクしたポイントだったのです。

単純に考えるともう、私の興味はここで尽きたようなものですが、実はここともう一つ、楽しみにしていた場所があります。
次はそこに向かうのです。
まぁ、それもあってこの場を離れることができた、とでも言いましょうか・・・

森林総研のよいところ。
それは、食堂がワンコインで利用できること!!・・・・(本当の話。ほぼワンコイン。安すぎる・・・)
基、それも相当驚いた(研究もできて御飯が安い!なんて、なんと恵まれているんだ!)のですがそうではなくて、研究施設の中にとどまらず敷地内すべてが研究のためにある、ということです。

その意味はこれです。

総研6

いきなりマニアックな樹種を出してしまいましたが、変わった材木屋である私の記事なので、いきなりマニアックでちょうどいいでしょう。(トガサワラのお話もしないとなぁ・・・板材も紹介したいし、派生して米松の話もしたいし・・・やりたいことだらけ・・汗)
つまりは、敷地内に樹木の見本林があるということです。

見本林というのは、私にはめちゃくちゃありがたいのです。
植生をその場で正確に知ることができるうえ、樹皮や葉、果実(球果)や学名の解説を一度に知ることができるこういった展示方法は、私の記事をつづるうえでも非常にありがたい素材であることは言うまでもありませんし、なにより、いくらリアルな写真を掲載している書籍を読むよりも実際に感じることのできる教材が解説付きで目の前にあるというのは、贅沢以外の何物でもありません。

樹種により、似ている者同士でも葉っぱの香りが違うとか、樹皮が違うとか、果実が異なるといった違いを感じることができるのです。
しかもここはめっちゃありがたい展示方法が行われているのです。
それというのは、、、

総研5

え?!だからなんなの?!!

そう思われるでしょうか。
私にとっては、こんなにうれしいことはなく・・・

ここは、樹木の科目ごとや、近縁種ごと、または似たような樹種同士などが同じ区域にまとめてあり、ゾーンやテーマごとにも分けられているために、一度に非常に多くの情報を得ることができるのです。
若いころによくやった、専門書のページに指を挟みながら「こっちは葉っぱがこうやろ・・・で、こっちはちょっと長くて・・・」とかいう抽象的な覚え方ではなくて、もう五感に直接情報を詰め込むことができるフィールドですので、頭の処理が追いつかない位!!

もちろん、書籍の情報も大切ですが、なにより自分が感じることによって得ることのできる情報というのは、吸収量も処理できる量も、応用できる範囲も極端に広いので、圧倒的に得るものが多いのです。
そう、私の2つ目の目的はまさにココ。

しかも今回は、ほかの参加者の方たちのために職員さんがついて解説までしてくださり、案内板にはない情報を目で見て触ることができる中で耳から吸収できるという環境に、みなさん満足されていました。

もちろん、ここも案内いただく時間だけで足りるわけもなく、しぶしぶ次の予定に向かうのですが、こういった環境も一般に公開して、知識見識を深める人が増えることを願うばかりです。

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