空を見上げて
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2016年03月

たのもう!! 木の虫が研究施設の門をたたく 〜森林総合研究所での邂逅〜


こんなに多くの樹種が(見えないでしょうけど・・・)目の前に標本として保管されている状態で、時間制限があるというのは酷な話で(これだけが目的では無いから仕方ないけど)、片っぱしから材を見ていくことができずに前回の通り、2つに絞って見ていたわけですが、しぼった樹種を探すのにも先の通り、学名順に並んでいるので、その学名のところを探さないといけないので、どちらにせよ通路をグリグリと歩かないといけないのです。
それでも、この並びは正解だと思います。
唯一無二の名称でないと、材木屋の世界のように様々混同されてしまって、意味がなさないですからね。

総研1


時間があればそれも多いに良いのですが、何度もいいますがなにせ時間が無いもんだから困った。
仕方なく、他の見学者(もいらしたんですよ・・・)に熱心に説明されている御仁のお話に割って入り、その所在をたずねたのです。

文章で見ると、尋ねたのです、というのは簡単なんですが何度も言いますが、尋ねるにしろ日本名だけでは不十分なのです。
もちろん、通じるのですが何せ区分が学名だから日本名で尋ねられても、もう一度学名に変換して探す必要があるので、普通であれば少しタイムラグがあるところですが、そこは特殊な材木屋の長所を発揮。
伝わるかどうかと不安になりながらも、意図している樹種の学名を伝えるとどうでしょう。一発です。

というよりも、やはり日本名よりも学名のほうが棚の位置や場所がピンと来るようで、そこからは日本語名ではなく数種の学名でお互い話をさせてもらったのが、なんともうれしく、まぁ普通に樹種のことを学名でサクサク話するという間柄の人は身近にはいないもんで(当たり前・・・)、スイスイ進む学名キャッチボールにしばし陶酔・・・・


しかし、それにしてもよくご存じだなぁ、この方は・・・と思いながらお話を進めていたのですが、こんな機会なかなかないと思い名刺をお渡ししておこうとご挨拶してハタと気が付いた。
あぁ、そういうことだったのか・・・
よくご存じのはずだ。
大学の場合、有名な教授のところへ伺ってのお話は20〜30分くらいで、ご本人がお忙しいこともあってあとは助手さん任せなことが多いのでつながりが持ちにくいですが、今回案内してくださっていたのは「助手さん」ではなく、著名な書籍(もちろん私も持っている)を執筆しておられる方で、あぁあの本の!!?という状況。
まさかこんなところで会うことができるなんて思っていなかったので、不意打ち状態。
材は見たいしお話は聞きたいし。

しかもこの時点でもう集団行動の持ち時間はとっくに過ぎているし・・・
この御仁のお話は次の機会にゆっくりとせねばなりません。
とっても志のある研究者ですし、現実的な木の知識の流布に力を注いでいらっしゃる。
是非、詳しくお話したことを記事にしてみたい。

それに驚き止まらずで、森林総研は生きている樹種だけではなく、かつて使われていた木製品の鑑定や研究もされているようで、出土品や仏像に使われる樹種の研究などもされていて、その研究知識のお話もされていました。

総研2

もう奥が深すぎて、やっぱり時間はあって無いようなもの。
数時間で満足できるはずもなく、所内の次の場所へ向かうことになったのですが、なによりも標本ではなくこの御仁とお話しすることができたのが一番の収穫だったと、つくづく感じるのです。

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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たのもう!! 木の虫が研究施設の門をたたく 〜森林総合研究所での興奮〜

いきなりの樟(くす)の大きな盤の展示とその香りに心癒され、いよいよ本番の森林総研の内部に潜入?!なわけです。

本当はロビーやその周りの展示なども写真に収めていきたかったのですが、先日の通りの「充電温存」のために途中の写真がありませんので、いきなりですがいってみましょう。
本日のメインイベント?!、ここです!

総研1

って、この写真ではわからないというか、臨場感がつたわらないでしょうが、もうこの空間は私にとっては燃えて萌えるワンダーランドなのです。
何を隠そう、ここは木材標本館。
標本という言葉からも分かる通り、様々な樹種の現物サンプルが保管されているのです。それも日本と世界、合わせて8000種!!だそうです。
保管樹種数は日本一、ということです。萌えぇ〜。
もう、入室した瞬間から興奮しきりで、はっきりと確認することを忘れてしまっていたのですが、おそらく同じ科目や同じ属であっても微妙な違いのある樹木ですから、たとえば「楓」一つとっても世界中には200種以上あるのですから、そりゃ8000にもなるわな・・・ってな具合です。

写真のようなまるで本棚のようなスペースがずらっと立ち並び、人が一人やっと通れるくらいの微妙な間隔を取りながら、所狭しと樹種サンプルが並んでいるのです。

それも本棚らしく、お気に入りの書籍を取り出すかの如く「日本名、学名、時に英名と中国名(唐木類)」が表記された背表紙付きのサンプルを取り出すことができるのは、まさにワンダーランド!!

総研3

しかも、同じ樹種だからといって一つしかサンプルがないのではなく、いくつかのサンプルがあるので、実際の木材を見た時に「本で見た印象と全然違うぅ〜」というようなことが非常に起こりにくいのがまた素晴らしい。
木目の違いや成長による年輪の違いとかをその場で比べることができる贅沢。くぅぅ〜!!たまりません。

通常は一般公開されていない(*)ため、滞在時間が限られていたこともあり、最初から最後まで見ることなど不可能。
そのため、泣く泣く気になる樹種に的を絞って探すのですが、一般の方ではこれが非常に探しにくいのです。
なぜかというと、樹種の並びは「学名順」で並べられているため、なのです。
だから、日本名で探してもなかなか行きつかず学名を知っていないと探しにくいうえ、大量に並んでいるサンプルを一見しても、樹種を判別しにくいので、もし訪れるならば、気になる樹種の学名はおさえておいたほうがいいかも・・・

そんな中で、私がその時間内でどうしても見ておきたかったのは2種。
そのうちの一つはこれ。

総研4

さぁ〜て、なんでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








正解は、ブラシリアンローズウッド(ハカランダ)です。
しかもこの材は、大きな白太がついている。
木材において白太は嫌われるものですが、例えば白檀ローズウッドなどの唐木の類などは、出荷されるときにすでに白太の部分を削られてくる場合が多いので、白太に出会うことがないので、これはラッキー!!
白太をみて喜ぶ材木屋、うーむ、おかしいですね・・・

(*)新年度より、一般公開の予定があるとのこと。期をみて情報提供されると思います。

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たのもう!! 木の虫が研究施設の門をたたく 〜森林総合研究所からの誘い〜

時代劇や、時代物の漫画で威勢よく「たのもう!!」なんてセリフで道場なんかにのりこんでいたような記憶があります。
腕に自信があり、挑戦する立場で発する言葉にはやはり勢いが重要だと思いますが、果たして私の場合はどうだったんだろうか?!

もし、みなさんが私の影響で(?!)少しでも木材という(良い意味で・・)底なし沼へ足を踏み込んでしまっているならば、樹木ごとの違いや名前の違い、色や香りの違いから、用途の違いなどなど、様々な個性に魅了されていることと思います。

そうなってくると、専門的な情報を知りたくなったり、深い知識を得たくなるものですがどうしても、個人では限界があります。
そんな専門知識を求める場となると、いざ頭にはなかなか浮かんでこないもの。
まぁ、だからこそ、私たちの様な街の材木屋サンがある程度の事を皆さんに提供できないといけないのですが、材木屋さんでもわからないほど高度な研究などをつかさどっている機関がもちろん、木材界にも存在します。

それが「森林総合研究所」(以下、森林総研)です。

総研7


木材界、といいましたが本当は木材だけではなく樹木全般というか、植物と言った方がいいかもしれない様な内容の研究までされているところですので、木材だけでも幅広いことを考えると、研究内容の多岐にわたることは想像に難くないはずです。

今回縁あって、その森林総研の敷居を跨ぐことを許されたため、腕試し?!の「たのもぉう!!」で行ってきたわけです。
現在のところ、一般の方は特別な用事が無い限り自由に出入りできるような場所ではないので、私も以前から忍び込みたかったのですが、今回やっとその機会を得る事が出来たために、期待に胸を膨らませて入ったのですが、ふくらんだ胸がはちきれてしまうほどに(笑)充実した訪問だったことを先にばらしておきましょう・・・

立派な看板の下をくぐり中に入ると、意外なほどにあっさりとしたロビー。唯一感じるのは、どこかからの木の香り。
この匂いは・・・と、暗順応に時間がかかっている眼をはっきりとさせてみると、ありました。

総研8


思わず、君はどこから来たんだい?!と話しかけてしまいました。
立派な樟の大盤です。
特有の縮み目もきれいで、色はあせてはいるものの、その分の色気をまとった香りを周囲に届けてくれています。
ここは写真ポイントだ!!とばかりにたくさん写真を撮りたかったのですが、後で言うメインイベントのためにカメラの充電を温存しないといけないために、詳細な写真はお預け。

そしてこれから、改めてその施設の中に入っていくのですが、まさしく虎の穴?いや、木材の深い穴に入り込んでいくことになるのです。

続きは次回へ。


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ふるさと納税で丸太生活に?!

みなさんに「ふるさと」はあるだろうか?!

郷里に想いを馳せる、というのはもしかしたら一昔前の光景なのかもしれない・・・
そう思ってはみるものの、近年はふるさとがなくとも「ふるさととして納税」することで、その地域の事を考えるきっかけ(?!)になる制度がある。
そのものズバリ、ふるさと納税。

一時期は高価すぎる返礼品が話題になったくらいに、ある意味注目されてきた税金である。
そのふるさと納税に関わる商品の中に、なんと、「樹齢80年の丸太」というのがあるではないかっ!!!

そんな制度があるのは、山形県金山町というところである。
様々な返礼商品を掲載されているホームページをグルグルとスクロールしていくと、突如現れる肉牛のおいしそうな色合い・・・
基、ではなく現れたのは樹齢80年、直径約50cmいう杉の丸太の写真である。
ここで、なんで丸太なん?!なんてぶしつけな質問をしてはいけない。
担当者は、ここぞという気合いで掲載しているに違いない!!(邪推)
その丸太を頂くには、300,000円以上の寄付、ということでした。
しかも、常温便で送られてくるらしい(笑)。

大径木なので、新築時の大黒柱やリフォーム用材としての利用をすすめているようで、場合によっては製材もしてもらえるというから、丸太だけ送られてくるわけではないので、安心。
とはいえ、どれだけの方が丸太をもらいたいと思うのかは、私には未知数。
材木屋ではない、しかも女性が丸太を購入した、と話題になった一件はお伝えした通りだが、はたして、ふるさと納税での丸太生活は、どれだけ浸透しているのだろうか?!!?

それだけの価値があるのか?とか、高いとかいう声も聞かれるようだが、こういったところに出してくる取り組みは良いと思う。
自分たちの自治体の宝だもの。木材は。

新築やリフォームを考えておられる方、ふるさと納税もありかも?!
(サイト発見後、現在も継続されているかどうかは、確認できておりませんのであしからず・・・) 


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自然を超越した?人工の自然美 〜巨大株杉群 動画編〜

前回紹介の株杉の森、どうでしたか?!

株杉 1


行ってみたくなりましたか?森の雰囲気が少しでも伝わったでしょうか?!
さて、今回はお待ちかね。
視覚でお伝えするにも静止画と動画では、目から入ってくる情報に格段の差があるのはもちろんのこと。
先日紹介のあの空間にいると、写真では伝えきれないことが嫌というほど実感できるので、あえて、今回は動画公開に踏み切りましたぞよ。

これで、少しでも皆さんに興味を持っていただいて、その先にそれぞれ何を感じるかわかりませんが、樹木の神秘と人間のかかわりを想像するいい機会になればと思います。





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自然を超越した?人工の自然美 〜巨大株杉群 静止画編〜

今年は本当に雪が少なかった・・・
何回も繰り返したくなるけども、本当に雪が無かった。
スタッドレスタイヤを早々に装着して冬自宅するも、まぁスキー場の急勾配で1回つるっとしたのみで、いつもならスキー場への登り坂道が「ドリフト大会」になるほどに滑らせて行っていたのも嘘のような冬でした。
これは、本当に異常気象に対する愚痴以外の何物でもなく、楽しみにしていたスキーシーズンのパフパフな雪を楽しむことないまま、今シーズンは終わってしまうようです(涙)。

まぁ、趣味の話では雪乞いしまくっていたわけですが、実は雪が無い方がいい趣味もあったんですわ。
久々登場、ライフワークである冬の巨樹巡り!!
あんまり自慢出来たものでもなく、もっといいシーズンに行けばいいのですが、どうしても季節を選べないこともあったりして、雪に埋もれながらの巨樹巨木巡りを紹介してきたことはご存知の通り。
しかし、それも今年は例外!!
上記のとおり、雪が無い!!
そこへ、良いタイミングでお目当ての近くへ行く用事が出来たもんだから、「この日は大雪なんてくるなよぉ・・・」と、念じて目的地へのルートを定めたのは1月の事。

その日に行きたかった場所、それは岐阜県の「施設」に所在する森なのです。
え?!森?!、どこかの神社の神木ではないの?!
そう思ってしまいますが、今回は一本の巨樹ではなく、なかなかのスケールの「巨樹群」を擁する森が、目的地なのです。
その施設の名は「21世紀の森」といいます。

そう、森だからあんまりの雪では行くことができません(行くまでの想像)。
たどり着いても雪の山は一人で入るには危険。そう思っていても行きたくなるものですが、今回はスキー場ですら雪がないんだから何の心配もなく計画を立てられたのです。

その施設の詳しい内容は専門に譲りますが、ここがすごいのです。まぁ、みてみましょう。
この施設がある岐阜県板取地区というところは、市町村合併により現在は関市となっていますが、以前はもうひと山で福井県にはいる立地にある、面積の99%を山林が占める!という、村です。
北部には特徴的な形状の湖である九頭竜湖が位置します。

そんな山村である板取に「21世紀の森」という20世紀からのメッセージの様な施設があるのを知ったのはつい最近。
関市を調べている途中に施設の名前が目につきました。

株杉16


今は、少しさみしくなってしまうのは私だけだろうか・・・

この様な風体の看板ながら、事前調査において詳しく見ると「株杉」なる活字があるのです。
むむ?!これはにおうぞ・・・・・、と調べてみるとなんと「巨大株杉」なる文言がうたわれているではありませんか!!
さらに驚いたのはこの後で、天下のグー○ルマ○プにも「株杉の森」という表記がある。
「株杉の森って?!森?!!」となぞは深まるばかり。
もしかしてボコボコと「株杉」の並ぶ森になっているんではないよね?!、と本当はそうであったら楽しいだろうなぁ、という期待も込めて天邪鬼的にありえないという見方をしていたものの、ものの見事に期待を超えてくれましたね。

株杉15


施設の駐車場から実は車で直前まで行くことのできる「株杉の森」。
こんな楽チンでいいのか、と思ってしまいますが、理由は後ほど。
大きな期待を胸にその「森」の入り口まで行くと、やっぱり山。注意書きに少しビビる。

株杉 13

私としては、自分だけではなく他の人にも迷惑をかけるので安易に「大丈夫だろう」では進みたくないので、こういった「森の住人」への注意喚起にはホントにビビります。
時にはしょっちゅう「クマ出没注意!!危険!」なんて書かれた森にある巨樹をたずねる場合がありますが、「どない注意せぇっちゅうねん!!」と心でぼやきながら、もう変質者か発狂したか?というくらいに奇声と掛け声で歩いて行くのですが、今回もその「住人たち」とともに、これから出会う「彼ら」に襲いかかられるような気配を感じながら「いつもの奇声」を上げていざ森へ・・・

実は「森」と称されているものの、きちんと階段が整備されトレッキングや登山道としても活用されているので、事前のビビりほどの危険性は無いのですが、それでもいざ期待しているはずの「株杉」に対面すると、急に冬を実感する冷たい風と、視覚から飛び込んでくるその異形に思わずブルっと来てしまうのです。

株杉 7

昼なお暗い・・・と言いたいところですが、季節的なことと天候が良かったこともあり予想よりは明るかった森の中ではあるものの、人っ子一人いない、駐車場には車もない、もちろん葉っぱの揺れる音と自身の息遣い以外は静かそのものの森の中。
こんな姿を見てしまえば、ついぞ後ろを振り返りたくなるのは私だけではないはず・・・

株杉 1


そもそも株杉とは、太い幹の途中から何本もの幹が伸びているもので、何百年もの間、幹を伐採して収穫してはその上に萌芽更新を繰り返すことによってできた結果が株杉だといわれています。

京都にも台杉というものがあり、ほぼそれと同じと認識していいと思いますが、それよりもこちらの方が上部の幹が通直に、それこそ杉のイメージにそぐわぬ形で「天を衝く槍の如く」伸びている姿には感激を覚えます。

株杉 9

社寺仏閣でたまに目にする「2本杉」や「3本杉」、などある程度の太さの幹が並んでいるものはありますが、太い幹の上に槍を立てたように若い幹が伸びている姿が、集まった状態でみられるというのが、21世紀の森のすごいところです。

そして階段を上るごとに次々と出てくる株杉たち。
SF映画よろしく、いきなりその枝を私の体に絡ませてその巨躯の割れ目にとりこんでいきそうな、そんなイメージが頭から離れないまま、一人「奇声」をあげながら歩をすすめていくのです。
分かりますか、この畏怖の重圧・・・

株杉 8


一通り歩きながら、木々の隣で記念撮影できる場所を探します。
実際はロープの中に入らず、遊歩道からの散策という決まりになっている様ですが、ここでは普段から皆さん普通に入っているのでしょう。
ロープの無いところや、明らかに人の道であろう跡が残っているので、そこだけは入らせていただきました。
しかしながら、良い位置からの撮影ができないのが残念です。
タイマーの加減や簡易な三脚なので、傾斜と段差のある斜面に立てることは容易ではなく、何度も三脚がこける始末。
こんなにバタバタしてハチでもでてきたらどないすんねん・・・。そんな焦りも感じながら一緒に写真に収まる私。

21世紀の森、というよりも21世紀のエイリアンとの遭遇!!。
そんな気分にもなる様な不思議な造形。

株杉 5

今見ても、体がこわばってるぞ・・・(汗)

ただ、なんとなくいつもの畏怖の想いとは少し違う感覚を感じ始めるのは少し経ってから。
普段なら、じっと対峙し息を吐き、自然と頭の下がる想いが湧いてくる巨樹の多い中、ここは少し違う。
それこそ、自然の産物を超越した「人工の自然美」だからだと、一人で結論付けた。
そう、ここは自然の生んだ樹形の森ではなく、いわば人の手で作られた「人工的な自然」が既に自然に溶け込んでいる空間なんだ、と感じるのです。

株杉 6

美しさで典型的な森は、以前にも紹介している「歴史の証人」がありますが、あそこの森も
自然の山と人間の関わりが数百年続く人工の自然美。
自然の山にある樹木に人が関わり、自然の力だけではない人間が関わることによって生まれる美しさがある森。
そう感じます。
それも自然の一つの形。

この森の入り口まで車で行くことができるのは、人が関わってきたからでしょう。
人が出入りし続けるから道が必要だった。
そこに後から施設整備をした。そのためでしょう。

そしてこれほどまでに株杉が揃っているものの、各巨樹のページに掲載されていないのは、天然のものではないからなのか、若しくは大きさが不足なのか?!環境省のデータベースに無いからなのか?!理由はわかりませんが、巨樹巨木を掲載しているインターネット記事にもあまり掲載がないのです。
もちろん、こんなに立派に朽ち果てそうになっている巨躯もあり・・・

株杉 12


さて、雪が無い冬の巨樹巡りで安心できるのは、先の注意喚起のハチやヘビ、そしてなにより出会いたくないクマに会うことが無いから。
そして冬でもそれなりに楽しめる樹種が杉。
葉を落として如何にも寒そう!!、という広葉樹とは違いある程度の存在感を感じる事ができますし、事前の下調べの写真と比較すると、なんか上部がスケスケの状態で拍子抜け・・・ということもあまりありませんしね。

様々な想いを抱きながら、ゆっくりと1周するのに約1時間。
様々な角度から見たつもりながらも、振り返る景色はまた一味違っていて、1周した道のりを今度は逆回りで降りていくということを2回繰り返したっぷり堪能してきました。
ここはぜひ、トレッキングもかねて山で一日過ごす気分で訪れたい場所です。
そして皆さんに見てもらわないともったいないくらいの見事な株杉の森です。

さて、次々と出てくる株杉群は、写真だけでは収まりきらず、今回ついに動画撮影に踏み切りましたっ。
次回、その動画を掲載したいと思います。
いつもは動かぬ巨樹写真ですが、少しは森の臨場感を感じてもらえるかと思いますので、そちらも是非ご覧ください。

株杉 14


21世紀の森 巨大株杉群所在地

岐阜県関市板取2340(21世紀の森)の駐車場を更に上に上がると株杉の森入口へ行くことができます。
おそらくそこまで来る人はそうそういないので、森の入口直前に駐車出来ます。

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出張につき不在になります

担当、次週の半ばから久しぶりに出張です。
今回は、山へ製材へ、というよりもそれらを論じるための知識を得に行く、また論じる機会を得に行くための出張です。
木材関連の資料室で、普段は非公開の部分へ潜入する機会も得られそうなので、そちらの方も頑張って取材して(?!)来るつもりです。

一層の見識を深めてきますので、16日(水)~20日(日)まで長期にわたりご迷惑をおかけしますが、お許しください。

その間にいただいたご連絡やご予約については、戻り次第順次ご連絡差し上げますので、少し多めに見てやってくださいませ。

それでは、行ってまいります。

yukigahoshii・・・

写真と本文の内容は一切関係ありません(笑)。
もちろん、こんなところへ行くわけではありません(汗)


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安物買いのなんとやら・・・ 価格のもつ意味


私、自慢じゃないですがものすごく物持ちがいいほうです。
一例をあげますと、原付バイクは24年間乗り続けて現役、愛車も20年間乗り続け現役、スキー板は22年間履き、スキーウェアは23年間着続け、未だにMr.Junko(同世代の方はわかるはず・・・)のトレーナーを着ていることを、友人に馬鹿にされるくらいに物持ちがいいです(笑)。

生来ケチなのか、両親の良い影響なのか、それとも亡き会長の口癖であった「昌志、始末せぇよ」(抹殺するではなく・・・汗。無駄使いしない、といったようなニュアンス・・・)の影響なのかわかりませんが、とにかくなんでも長く使い続けます。
もちろん、愛着もあるし大切にしたいからであって、そういう想いがあるからこそ、ずっと使い続けられる無垢材、無垢フローリングをおすすめするのですが、なぜかここ最近の身の回りのものは、永くお付き合いできないものがつづいていて・・・

先日、あわてて電気屋さんに行きました。
その理由は、突然スマホの警告音がなり「メディアが突然取り外されました」という文章とともに、一切記録メディアが読み取れなくなり、もちろん中に入っていたデータも全部引き出せなくなったからです。
いや、これには前兆があったのです。
前兆というか、なんでしょうか。2か月ほど前に、いきなり直近約半分のデータがすべて表示不能になったことがありました。
そこには、大切な巨樹の写真や懇親旅行の写真、仕事で撮影した現場の写真などなど、「消えてしもた」では済まないものがたくさん入っていたのですが、消えるのは一瞬。

そんなこともあり、お正月に仕事もせずに(笑)せっせとデータを保存移行していたのですが、その移行途中に今度はメディア自体が機能しなくなってしまったのが今回です。
機能しなくなったのは、micro SD の32GB(class 10)なので結構な価格します。
しかも購入後1年と20日ほど・・・保障過ぎてる・・・・・・
なんというタイミング!!
ということで、どこにも文句を言えず仕方なく電気屋さんへ行きました。

メモリ

今度はきっちり選びました。
何をって?!
保障です。
前回のは、同じ機能の商品で15%くらい安いメーカーの特価品を購入していました。
まさか、データ消失の後にメディア機能不全になるとは思わずに・・・
だから、今回は「無期限保障」を選びました。
ちょっと高価だけど、ちょうど保証期間を過ぎて使えなくなることを考えると安いものです。
これが、最初はわからないもの。

パソコンもそうです。いや、そう思ってしまいます。

実は、昨年は上記のメディアの記録が半分失われた直後にパソコンも起動不能に陥ったのです!!!
しかもこちらは購入4か月!!
びっくりです。自宅でさっきまで仕事のプレゼンや案内書類の整理、発表用の資料作成、企画ツアーの段取りなどなどを作成保存し、メディア保存が不安になった写真や動画のデータをパソコンに取り込んだ直後にそれです。

パソコン

まぁ、なんというか・・・脱力です。
私自身の発表の場が2つほど10日後くらいに迫っていて、その資料もほとんど完成させていたのに、すべて吹っ飛んで行ってしまいました。
パソコン本体は保証で新品になりましたが、消えたものは帰ってこない・・・

これだからデジタルは信用できん!!!と、昔人間満開に憤慨したのですが、よく考えると昨年は「15年以上ため続けた酒屋さんのポイントカードの印字がミスプリントされていて、およそ40000円分のポイントが無効になった」り、「購入回数を印字されて、貯めると割引をうけられるスキーリフトチケットのデジタル印字が0に戻って、女性店員に不当請求と勘違いされる」というような悲しい印字トラブルもあったので、よほど私はデジタルには向いていないことが証明されたようです(涙)。

おっと、前置きが長くなってしまいました。
デジタルは信用できん!、というのではなくメディアのこともパソコンのことも、いま考えるとどちらも特価品でした。
もちろん、だからこそ不良品というわけではないはずですが、メディアはやっぱりかなり安かったし、パソコンもデジタル音痴な(上のとおり・・・)私に「お客様にはこれしかない!!!」的に流暢なセールストークを展開するおにぃさんを信用して購入したものの、よく考えればどうも販促商品だったようで、よく他社比較できていなかったのです。

「安物買いの銭失い」とはよく言ったもの。
少し安いからと数字だけを見て購入すると、本当の意味では安くはなく、故障や破損、機能不全などの症状が出たりすることを考えると、然るべき対価を払って信用できるものを購入するべきです。
特に、購入するそのものについて詳しくないのならなおさら・・・


無垢材を扱っていると、住宅会社の標準仕様フローリングの価格と比較されている方からは「そんなにするんですか?!」とか、単なる数字比較をされている方には「戸田さんところの○○(フローリングの名称)は高いですよね」なんてことを言われます。
その理由は、まさに私のデジタル体験そのものです。
お客様には無垢材でそんな思いをしてほしくないからです。

もちろん、木材ですから全てを満たした万能商品がある、というわけではないですが、きちんと手間をかけられていてしっかりと造りこまれている、若しくは労力や時間を惜しまずに想いをもって作られている物は、安く叩き売れる様なものではありません。
ですので、デジタル製品と同じで「完成してからでは見えないところ」に、多くの違いがあるのです。
また、多くの場合生産者はその違いを自らすすんで語ってはいません。
素晴らしいストーリーがあったとしても・・・

しかし、だからこそ私の様な材木屋サンが必要なわけで、こだわった取り組みや傾けている想い、材料の特徴などをお伝えすることで、価格の差だけではない違いを伝える必要があるのです。
無垢の木材や無垢フローリングは、メディアのように、1年で仕方なく買い替える、というわけにはいきません。
やはり、ちょっと安いものに流れるのではなく考慮して意味のある価格の物を購入するようにしていきましょう。木材も・・・

それと、バックアップは早めにとっておきましょう・・・とほほ・・・


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ロシアンバーチ幅広無垢v溝フローリング 大工さんご自宅へ

他の記事のアップロードに押されていて少し前の話になりますが、私一押しのフローリングであるロシアンバーチ幅広無垢v溝フローリングが、いつもお世話に
なっている大工さんのご自宅のお部屋改修に使っていただきました。

普段は、たくさん時間をかけて無垢のお話から選定していただいた樹種についてのお話をしていくのですが、今回はお施主さんが大工さんだということもありながらも「大丈夫、イメージ違う!とか文句言いませんから(笑)」というお言葉もあり、弊社の記事を見ていただき即決していただいただけに、いつも以上に貼り上がりやイメージがどうなのかということが気になっていたのですが・・・

ロシアンバーチv溝150セレクション1

もちろん、お住まいになりながらの工事なので、ゆっくりと写真撮影というわけにもいかないので、貼り終えてすぐの写真がこちら。
今回使っていただいたのは、貼り上がりの美しい幅広無垢v溝フローリングのセレクショングレードです。

実は、ネイキッドグレードやプルミエグレードの場合だと、そう大きくイメージが変わることはないのですが、セレクショングレードはその時の丸太の性格が最も如実に表れるグレードと言っても過言ではないくらいに、ある意味差があるグレードなので、どんな感じかと思っていましたが、ご満足いただけたようで・・・

グレードの特徴を、言葉で表現するのは大変難しいのですが、ロシアンバーチのセレクショングレードの通常は、ほぼ白太の材であるところに、軽微な変色や黒っぽい筋、若干の赤身、小さな節が入ってきたりするのですが、ほぼその説明にあったような内容になっているように見受けられます。

そして、気に入っていただいたフローリングにお勧めさせていただいたオスモカラーのフロアークリヤーにて表面保護を施してもらいました。

ロシアンバーチv溝150セレクション2

うぉー、めっちゃいい感じ!!
普段は無塗装派な私も、この輝きには心揺らぎますねぇ。
これがセレクショングレードのいいところでしょうね。素直なところばかりではないために、ちょっと個性の強いところがオイル塗装によって輝く「杢」として個性を発揮し、まるで栃(とち)のような、美白的美しさ!!
通常のグレード分けとしては、木材において重要視される赤身(芯材)の部分がプルミエグレードに、そして白太(辺材)の部分がネイキッドグレードになることが多いですが、板谷楓ロックメープル)やロシアンバーチにおいては反対で、白太の部分がプルミエグレードに分類されるのです。

この写真をみると、どうして白太がプルミエグレードに分類されるのかが理解していただけるかと思います。
この光るような白さこそ、ロシアンバーチの底力。
もちろん、表情豊かなネイキッドグレードの赤身と白太のコントラストもいいですが、透き通るような白太の美しさはやはり特筆です。

もちろん、150mmの幅広で貼り上がりが乱尺一枚物フローリングのように見えるつなぎ目v溝であることも、さらに表情の良さに花を添えていると思います。
一枚物でも、通常のUNIでもないつなぎ目v溝フローリング。
お勧めのラインナップです。
次はあなたのお家へ是非!!

ロシアンバーチ150幅V溝 4

・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングはこちらから
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・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングN様着色塗装施工写真はこちらから
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・ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードとV溝フローリングネイキッドグレードH様無塗装施工写真はこちらから
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ロシアンバーチ以外にも、ブラックウォールナットロックメープルホワイトアッシュカスクオークノルデストウォールナットブラックチェリーの各樹種につなぎ目V溝フローリングをラインナップしていますので、是非各記事の写真も見てくださいね。

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!