空を見上げて
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2016年02月

木質化は安くないと採用されません!・・・か?!?!

なんでやねん!!

最近、よく行くスキー場にてこのセリフを連呼する楽曲を聞くけど、本当にそんな気持ちになってしまったなぁ・・・

現在大阪府にて、木を使った幼稚園・保育園のリフォームに向けて助成してもらえる制度がすすめられているところで、その制度を使って木材を使いたいという方に向けて、予備説明をさせていただいているのですが、いざ木材を使ったリフォームが決定したとしても、助成を受ける前に必ず必要な書類審査において、見積もり金額が高い施工業者よりも安い施工業者の選定が必要だという。
助成金の使途を正しくするため、という大義名分(ほんとそれだけ!)を掲げてはいるものの、一概に安いほうが適正であるはずもなく・・・

それに輪をかけて、「普通は高い方と安い方があるなら、安い方に頼むでしょう・・・高い方に頼むなんてありえませんよねぇ・・・(嘲笑)」と来たもんだから困った。

もちろん、助成する側の立場も制度上の縛りもわかりますが、そんな事で良い木材を使って良い仕事をして、喜んでもらえる園ができるとは全く思えません。
そうならないなら、木材なんか普及しません。
森の整備をして出た木材の利用をみすえているんでしょ!?
きちんと木材として流通させられるように、大阪の林業や山を活性化させたいんでしょ?!

岡兵様2

それなのに、できるだけ安く請け負えるところを探さなければいけないのであれば、今まで通り、価格勝負の影響を受けて衰退していくことは目に見えています。
与作会長がおっしゃっていた通り、今ですら「山の仕事は引き合わない」状態なのに、お題目だけでこれからも同じ状況を続けていくつもりなのかと思うと、我慢できず・・・

直情型の私は思わずいろいろと質問を投げかけたのですが、のちにアドバイスしてくださった方々は、直球勝負ではなく、きちんと望む方向に持っていけるように自分でしていかなければいけないよ、とおっしゃっていました。
なるほどその通り。きちんと求められることに合わせながら自分の持っていきたい方向性もかなえられるようにしていかなければ、文句を言っていても仕方ない・・・
と思いつつも、やっぱり我慢できない性格で・・・

とっても納得のできない補助制度・・・
木も、木を使ったリフォームも、単に安くないと決定しないのか?!
絶対そんなことないよ!
もう少し、制度開始までに打開策を練りたいと思います。

伐り株


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その木を伐らなければいけない理由

先日に私のフェイスブックの方でシェアしたのでご存知の方も多いかと思いますが、今日も少し振り返りたいと思います。

木を伐ることは必ずしも悪いことではないのですよ。
そうやってお話する機会も多い最近ですが、今回は木を伐ることが悪かったのではなく、そうなるように追い込むきっかけとなった周囲の状況が悪かった、という複雑になるお話。

皆さんは北海道というとどのような景色を想像されますか?
どこまでも続く一本道、地平線をずっと眺めたくなるような平野、雪深い銀世界の丘、感じ方は人それぞれかもしれませんが、私はそのような自然の風景を思い浮かべます。

セブンスターの木 10


それらの自然の風景は、様々なコマーシャルによって有名観光地になり、例にもれず多くの観光客が押し寄せているというのですが、商業施設ならいざ知らず、その土地の方の生活の中に一部の観光客や撮影者が足を踏み入れ、残念なことにそこにあるとても美しい景色を形成していた一本の木を伐り倒す(正確にはなぎ倒した?!)結果になってしまった、というお話なのです。

その場所はこれこそ北海道!というイメージにぴったりの、写真撮影の名所が多い場所である美瑛町。
以前、このブログでも紹介したことのあるセブンスターの木親子の木があるのもここです。

幹線道路や空港からもほど近い場所で、イメージ通りの北海道を満喫できる場所のために、観光や写真撮影で訪れる人は多く、私がいた時も幾人もの方が物見と写真撮影に来られていました。
中には立派なカメラを持っているセミプロ?!と思しき方もおられて、普通乗用車では入っていきたくないような雪の積もる農道?!を進み風景を撮る方、少しでも木の近くで撮影しようと雪をかき分けて入っていかれる方がありました。

「ビュースポット」と明記された看板には、「畑には絶対に入らないでね」と書かれています。

セブンスターの木 1

そうです、その看板の場所から眺めるのが正しいのですが、どうしても近づきたくなる上に、いい写真がほしくなるのは私も同じ。
しかしながら、綺麗な看板には「畑には」とある通り、雪で分かりづらいかもしれませんが、周辺は農家の方の畑になっている部分がほとんどの様で、もちろん私有地であり手入れされている場所。

そこへ、興味で近づいたり写真を撮るために入り込んだりすることが、以前から問題になっていたそうです。
私が訪れた時の看板にもあるということは、その時からすでにそうだったんでしょうが、その問題がついに解決することなく、結果として観光スポットになっている木のうちの一つである「哲学の木」と称される一本が、ついに切り倒されたというのです。
正確には重機で押し倒されたとか・・・

一握りであろう心無い人たちによって繰り返されてきた行為によって、その土地の方に大きな迷惑をかけ、それとともに美しい景色を見せてくれていた木をなくすことになるとは、なんとも悲しい結果です。
いくら呼びかけても、畑に無断で入って撮影する人などが絶えなかったようで、やむを得ない措置?!となったようですが、おそらく「美しい写真を撮影できた人」にとっては、それほど重要に感じられていなかったのかもしれません。
ただ、翌日に見た別の記事によれば、その木自体が弱っていることもあり、倒れないうちに伐採するかどうか検討されていたというお話も乗っているので、一概に訪れる人が悪いと決めつけるのもいけませんが、自然のものにとって、周りに人が増えすぎるというのは、やはりそうそういいものではないのかもしれません。

私のライフワークの一つである巨樹巨木巡りにおいても、最低限のマナーである柵で囲われた中には入らない、私有地に勝手に侵入しない、傷つけたりしない、といったようなことはお伝えしている通りです。
私だって近くへ行きたいですし、いろいろな角度で接したいものですが、一人のわがままは許されません。
いい写真が欲しい、もっと近づきたい、という気持ちは十分わかるのですが、それによって、一本の木が倒されて美しい景色が失われるという悲しい結果を引き起こしたということは残念で仕方ありません。

今後は、どの場所においてもマナーを守り美しい自然と対峙していただきたいものです。
とってもとっても残念で、みんなに考えてもらいたいニュースでした。


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究極の接着剤?! リグノフェノール


いきなりですがみなさん、木材ってなにでできているか考えたことありますか?!
そりゃ、光合成でできてるんやろう・・・
うーむ、まぁそんな感じでもひとまずいいでしょう。詳しくは次の機会に譲るとして、木材は私たちと同じように細胞組織を持っている生き物であるということは以前からちょこちょことお話ししていますが、その細胞レベル同士を引っ付ける役割をする物質があるのです。

木材の多くの部分を構成する物質を引っ付ける役割を担うそれは、「リグニン」というものです。
あんまり聞きなれないものですが、木材自身が持つ接着剤のようなものがリグニンです。
実は、その細胞レベルの接着剤であるリグニンを使って、天然の接着剤を作ろう!という試みがされています。
その天然の接着剤、その名も「リグノフェノール」。
なんかかっこえぇですね。正義に味方みたい・・・

リグノフェノール3

ごらんのとおり、木材らしく茶色っぽい色合いをしている粉末体の状態です。

昔から、せっかく無垢の木を使うんだから、接着剤も天然由来のものが使えるといいのに・・・と思っていました。
現在でも天然由来のものもないわけではないですが、接着力や価格などでまだまだ科学系のものには及ばないと思います。
木材の施工において、接着は非常に重要な部分なので、今はまだ天然のものですべて賄うわけにはいかない状態ですが、近いうちにもしかすると天然由来のものを使用することができるようになるかもしれません。

その期待の接着材がリグノフェノール。
期待の、としておきたい理由をはじめに述べておくと、今のところは接着力がもう少しほしいということ、完全に天然由来ではないこと、使用にはある程度の熱が必要なことが課題だからです。

リグノフェノールができる背景の一つには、有名になった「間伐材」の用途の開発と、虫害などの被害木の有効活用などの側面を持っています。
ご存知のように、山によっては間伐を必要としているところが多くあります。
しかし、町では間伐によって出てきた木材を必要としているとは限りません。その需給のギャップのようなものを埋めるものは、現在ではバイオマス発電ということになってしまうのですが、それとは違う方法での間伐材利用を模索している一つの方法がリグノフェノール。
そして虫害で問題なのは、キクイムシによるナラ枯れ松くい虫による松枯れによって、立木のままほおっておけない状態になったものを伐採した後の丸太の活用方法として研究されているのがもう一つです。

とにかく、木材はいろいろな用途に活用できる素材である上に、現在は間伐を促進させるほどに原材料には困っていません。
そのために、どんどん有効活用する方法を模索しなければならないのです。

実際に試験的に、合板の接着剤として試作されているものもあり、その接着力は、通常建築で室内に使用するベニヤ板と同等レベルの性能を確保できているそうです。

リグノフェノール2

先々は、成分もさらに性能を良くし、熱圧がなくとも接着し耐水性が高く、接着性も問題ないというようなものができればいいのですが・・・

まだまだ身の回りですぐに実用できるようなものではなく、「究極の天然接着材」には遠いですが、こういった研究もなされているという木の世界をご案内しておきましょう。
セルロースナノファイバーもそうですが、単純に見える樹木たちから、科学と肩を並べるような物質を生み出すことができる。
木という物言わぬ存在の可能性の深さに、また一つ、感心の溜息をもらす私です。

リグノフェノール1



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木材利用ポイントの残したもの

昨日、久しぶりに懐かしいところからの封書が届いた。
木材利用ポイント事務局である。

今は懐かしき封書


制度の途中では連絡やなんやでしょっちゅう見ていた封書ですが、一体今頃何かと思えば、終了報告だった。
制度開始前は、大勢の関係者が講習会や事前説明会に参加していて、一時はすごい需要が起きるのか?!と思っていましたが、始まってみると全くもって「閑古鳥」で、特に弊社の様な小さな材木屋サンのお客さんである街の工務店さんは、ほとんど取り組んでおられない現状でした。
そりゃ、いきなりスギやヒノキを使って建築をしろといわれても、輸入材でこなしている現場をいきなりかえることできません。
大方の大工さんも工務店さんもスギやヒノキに馴染みが無いですしね。

そんな状況が変ったのは想像通り、米松などの輸入材料がポイント対象樹種として認定され始めたころから。
そうなることは、わかりきってたのに需要の集中し供給不足=国産木材が市場から急に消える=値上げ→輸入材の認定により需要減=在庫余り・・・・・
もっと良いサイクルで運営出来ないものかと思いながら受付窓口業務にあたっていたわけですが、今まであまり公表できなかった申請内容ですが、もう終了だから出してもいいよね?!

おしまい

写真を見て改めて思いますが、およそ47,000,000,000というゼロの数を指で追って数えてしまうほどのポイントが発行され、それと同額のお金が動いたわけですから、如何に大きな事業だったかということ。
でも、これだけのポイント数なのに工務店さんの取り組みが少なかったのは本当に残念です。
又、木造住宅(棟別申請、つまり構造材に規定量を使う事で申請する方法)の割合に比べて、木造住宅+内装外装木質化(構造材+内装材などの無垢材使用)の申請が少ないこと。

邪推すると、本当の意味で普及させたい「木材のよさ」を実感することのできる内装材への無垢材の使用や視覚的・環境的効果を期待する外装への木材のの使用が伸びなかった、いや、とりあえず「木造にすればポイントがもらえますよ!」的なところがあって、申請に適応させた仕様にしていたビルダーさんや大手建築会社さんの申請が多かったということを意味しているはずです。
実際の受け付けがそうでしたしね・・・

制度開始前から、多くの工務店さんに是非、制度を活用して木材の良さをアピールしてください、と言っていましたがやはり「ポイントがもらえる」事が最優先で「木材利用」ポイントでなくてもよかった様な・・・・
まぁ、利用しているからそれでいいのかもしれないけど、木を木の良さを、きちんと理解してもらいたいと願う身からすれば、複雑な気持ちの終了報告。

やっぱり地道にいかなあきません。
木の良さを求めている人に木の事をすすめる人が出会い、各地の本当によい木材を届けることができるようにするために、今日からも少しづついかないといけないですね。
とりあえず、億単位の木材ポイント制度が静かに終了しました。



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国産材を使った住宅を建てるには・・・

いろんな考えがある中で、質問に対する回答を一つに絞ることはむつかしいながらも、現状をお伝えしてその判断を質問者に任せるということは可能です。
質問に対する答えは、そういった形をとることが多いのはそのため。
迷っている方には、アドバイスが必要ですが漠然とした質問には意図に合った答えが必要。

国産材で家が建つか?!という質問の奥にある意図する本当の質問は、標準的に使われる木材の代わりに、国産材を使って同じ予算で同じ工期で同じ仕上がりにできるかどうか(もしくはさらに安く・・・)といったニュアンス。
(国産材を使えばポイントがもらえるから・・・そういったケースももちろんある。)

表示


もちろん、違う場合もありますが多くはそんな感じ。
部材を取り換えるような感覚で、外国産の代わりに日本産を使うというようなイメージですが、それは考えているほど単純なことではないんですね。

前回までにも出ている通り、現在日本の木材価格は例外を除きはっきりと低迷しているし、それによって林業が成り立ちにくいといわれていることも事実。
だから木材が安く調達できるだろう、という安易な考えは危険。
木材というのは、山から消費者に届くまでに多くの人の手と多くの時間がかけられています。
だからいくら丸太が安いといわれても、木材になってもそのままかというとそうではありません。
一例を挙げれば、弊社がお勧めしている高樹齢古希杉浮造り無垢フローリングも、スギという一般的に「たくさんあるから安い」というイメージを持たれている樹種でありながら、決して安くはありません。

杉床


それはどうしてか・・・
人の手がかかって、時間がかかって、こだわりがあるからです。
そんな木材を使うのであれば、工務店さんがおっしゃるように「高くつく」でしょう。
いや、単純に工務店さんが返される答えである「高くつく」は、今更の仕様変更や調達先の調査がむつかしいから、という場合がほとんどですが、材木屋として言えば、きちんと木材を選んでいる工務店さんであれば「高くつく理由」を説明してくれるでしょうし、高くつかない国産材はどういったものかを説明してくれるでしょう。

ですから、「高くつかない国産材」も紹介してくれるはずです。
そこで、どうして国産材にこだわるのか?ということが重要になってくるわけです。
国産材のほうが安いだろう、という理由であれば安く調達できる国産材を探すといいでしょう。
安い国産材を使ってほしい、と言えばいいこと。
その安い理由はどこから来ているのかをきちんと理解していればそれでいいでしょう。

それに外国産が悪いわけでは決してありません。
大きな寸法が必要な場合や量が必要な場合、安定供給が必要な場合などにはまだまだ国産材より大きなアドバンテージがあります。
だから、一概に国産材のほうがいいとは言えませんから、なぜ国産材にしたいのかを考えてほしいのです。

材木屋としての答えは、同じ予算に納まらなくても、同じ工期でなくても、国産材を使ってほしい部分もある、ということです。
こだわった国産材は確かに高くつきます。
が長い目で見れば決して「高い」わけではありません。
住宅の場合でいえば、建築後には容易に取り換えできない部分である構造材や隠れてしまう部分などには、少々単価が高くても、納期がかかっても使う場所に適した優れた性質をもつ国産材を使ってもらいたいもの。
それ以外の部分には、外国産であっても装飾性が高かったり木目がきれいな外国産材を使うのもいいでしょう。
どうして国産材を使うのか、国産材を使いたいというこだわりは何なのか、ということをしっかり考えましょう。
日本の国産材が木材のすべてではありません。
が、国産材を進める部分にはそれなりの理由もあり、価格やその樹種をすすめることにも理由があります。
あなたが国産材で建てたい理由は何でしょう?!

国産材で建てられますか?!

その答えには、国産材を使う準備ができていますか?!という答えから始めましょう。
時間の余裕と予算配分をする余裕、木材の選定をするための余裕をもっていれば、一概に「高くつく」のではない、本当の国産材を活用した家が建つ答えが返ってくることでしょう。
「こういった理由で国産材を使った家が建てたい!」
そういう想いで質問してください。そうすれば、的確な国産材アドバイスでお話がすすむことと思います。

あなたが求めている国産材を使った住宅はどんなものですか?
そのお話を聞かせてください。
お勧めしたい国産材があります。そこから国産材を使った住宅のお話を始めましょう。


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よくある質問 国産材で家が建ちますか?!

前回の与作会長の記事から、そのあとをなかなかまとめることができずに間があいてしまいました・・・どうまとめようか、考えているところもありながら、短い期間で同じような電話をいただいたこともあり、着地点を見つけたような、見つけていないような・・・

日ごろ、いろいろと木材とその周りの環境のことを書いていると、たまに「純粋な質問」の電話がかかってくることもしばしばあり・・・

その中で木材や建築についてのお話を聞いたりするわけですが、結構耳にするのが「国産材を使いたいけど、できるんですか?!」または、「国産木材で家を建てたいと工務店に話すると、高くつくからやめておきましょう」といわれたけど本当はどうなんでしょうか?!、というお話。

さてどうでしょう。この質問にどのように返すかによって、回答者がどのような立場でどんな考えをされているのかがわかるといえるのかもしれない気がします。
ですが、単純な答えとしては「国産材を使うことができますし、国産木材で新築することは十分に可能」です。

杉階段

こんな感じでふつうは輸入集成材が使われるような階段を、無垢の杉で作ることだってできるんです。
もちろん、おうちの骨組みも床も壁も、国産木材を使うことができます。

しかし、それにはちょっとした条件があります。その条件というのが質問の中にあるような「高くつく」といったことに代表されるようなことで、もっとも問題視されるところです。

そもそも、最初の質問をされる方の中にも様々なタイプの方がおられます。
・「日本には木が余っているから、使ったほうがいい」と思っている方
・「国産丸太の価格が安いから、国産木材も安く使えるはず」と考えている方
・外国の木材を使うより、日本の木材を活用したいと考える方
・とにかく国産の木材が一番だと考える方
・無垢のスギやヒノキのもつ人にやさしい性質に期待をしている方
・純粋にデザインや木質感を求めている方
などなど・・・

その考え方によって、質問への回答の仕方は変わってきますから、質問者もいろいろ、回答者もいろいろなので答えを一つにまとめることはできませんが、質問者が最もほしい答えのうちの1つが「日本の木材を使いましょう」というPRがあるのにどうして実際には使われないのか、ということと、なぜ日本の木材を使うと値段が高くなると言われるのか、ということに大方集約されます。

それらの質問の答えは、ほぼ前回の与作会長の言葉の中に含まれているために、質問を下さる方には是非、木材となる前の山に興味と関心を持ってもらわないといけないと思いますし、私たち材木屋がそれを伝えていく窓口にならないといけないのです。

話が長くなりそうなので、肝心なその答えは次回整理することにしましょう。

上棟


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与作は山守るぅ〜 立ちあがった与作会長に会いに・・・


前回少しプロローグ的にお伝えした山への訪問と、ある人物に会いに・・・

少し前、大阪府も森林環境税を導入する、というお話のところで「与作さん」に会ったことをお伝えしましたね。
今回訪れた場所は、メインテーマである森林環境税のお話よりも100倍インパクトがあり、自分の置かれている立場のみの意見に終始する、会場にいる誰もを黙らせてしまった重みのある現実をお話された、あの与作さんの山です。

たぶん、会場で与作さんの話に首をぐいぐいと縦に振って納得していたのは私一人ではなかったかと思います。
私も同じ意見を持ってはいますが、やはり自身がその重みのある現実の現場にいる当事者ではないだけに、主張を控えていたところに、事実身を置く方からの言葉が聞けて、とても嬉しかったのです。
会議終了後に即「近いうちに山に伺います!!」とお話ししアポイントを取っていたその日が、ついこの間でした。
行ってきました、与作さんの山に。

今回は、その会議の場でも同席していた大阪でもとても意識の高い先輩材木屋さん達(了解得てないのでお名前伏せときます)と共に伺ったのですが、到着すると大講堂でも借りないといけないのでは?!!と思ってしまう様なテーマを掲げていただいた黒板が置かれていました。

岡兵様3

いやぁ、テンションあがるなぁ。
訪れたのは、和泉市にて林業製材をされている岡兵木材工業株式会社さん。

岡兵様4

お話をうかがった与作さんこそ、会長である岡本寛史さん。

失礼を承知で申しあげると、御歳からは想像もできないほどに覇気のある方です。
それは若者には負けん!、というような意地ではなく、本当に自分が喫緊で直面している状況を伝えたい、改善したい、この森を、地元をほおっておけない。そんな想いが、会長を突き動かしていたのでした。
会議会場でもおっしゃっていた、「山の仕事はひきあわん」(採算があわない)というお話の詳しい事情から始まり、自分がしている事、しながら思っている事、そして地元の廻りの現状など、自分の山や自分の材木屋という仕事ですら大変なのに、自身の商売の中だけにとどまらずに、大きな視点と視野を持っておられることに、改めて納得するとともに、自身の活動の足りなさを痛感するのでした。

おそらく、というよりも絶対的に森や山から離れている材木屋さんや工務店さんほど、そんな視点も危機感も無いものです。
仕方ないです。知らないんだもの。または、関係ないんだもの。
責めるものでもありません。
だからこそ、事情を知っている私たちが必要になってくるのです。

岡兵様2


弊社も、建築用のベニヤ板類や集成材、そしてとかく悪者にされがちなホワイトウッドも多く扱っています。
その中にいると、いつも私が口にしている日本の山のお話や木材の流通の事、林業のお話などは、ほぼ全くと言っていいほど関係がありません。
強いていえば、過年度の木材利用ポイント制度の時に、プチバブル需要があったために供給不足になった事を思い出される位のものです。
当たり前の様に製品の状態で梱包されて並んでいる木材に慣れていると、木材が不足しても、「今度いつできんの?!」、「もう作ってるやろ?!」というような工場生産品の納期を待つようなやり取りをするだけで、そういったことになっている理由や、木材生産の実情を知ることはありません。

そこが「国産木材」が普及しづらい大きな理由の一つだと思っています。
木材も、たんなる流通するモノになっているから。

できれば、木材を使う人や木造住宅を考えている人は、今回の様に与作会長のお話を聞いてほしい、山に入って立木を見てほしい、そう思いますが、全てにそれは不可能。
だからこそ、街に私たちの様な材木屋がいるのです。
ただ、「材木を売る」だけではなく、伝えるべきことをもって木という素材を木材として販売するのです。
すくなくとも、関わる人たちには出来る限り現実を伝えたい。
リアルワインガイド誌に、無関係と思われる広告を出しているのもその為です。
与作会長が声を上げているのです。
様々な手法で、取り組まないといけません。

だってだって、こんなに綺麗な桧がバイオマス発電の燃料として燃やされてしまう丸太から生まれるんですよ。

バイオマス行

幅30僂鰺祥気把兇┐討い泙后どう思いますか?!
モッタイナイ以外の何物でもない。
それ以前に、こんなに幅が広くて綺麗な桧が生産出来るのに、大型トレーラーに山の様に積み込んでバイオマス燃料になるなんて・・・
これをみれば、少しは皆さんにも実感してもらえるのではないでしょうか・・・


私の他に共に伺った大阪の材木屋さん仲間との意見交換を通じて、会長の長年の経験を元にした将来の展望や現在材木屋がすべきこと、そして山に対する熱い想いを、年代格差のある材木屋という共通項で話し合う。とても楽しくも刺激的な意見交換会になりました。
事務所だけではなく、もちろん山での実習作業見学(内容は・・・秘密です・・・笑)を経て、とても短い訪問時間は終わってしまったのですが、最後に残った一言が・・・

今までいろんなところに出ていって人におぅたり(会ったり)話したりしたけんども、初めてや。山が見たい、ゆーてこないして来てくれたんは・・・

この言葉が、今の材木屋と木材流通を端的にあらわしているかな・・・とよくも悪くも納得した会長の一言。
これからも、木を使いたい方に木の事を知ってもらうべく、山も含めて色々な手を打っていきたいと思っています。
与作会長、その時にはまた覇気のあるお言葉をお願いします!!

岡兵様1



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