空を見上げて
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2015年10月

秋の名月と月に棲む樹 桂(かつら) 木材部

一通り「ロマンチック」な桂を知ってもらった後は、私の本業でもある(いや、まぎれもない本業だ・・・)木材としての桂のお話に入っていきましょう。

木材について本格的な知識を持たない一般の方は、桂という名前を聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
木材の性質はもとより、材の色やその手触りなど想像もできないのが当たり前。
感じたいと思っても、建築では使うことはほぼゼロですし、建築では使わないというとどこで見られるのか?!という話になってきますが、ほとんどは特殊用途の世界に入っていっているのが桂です。

桂2

なぜなら、桂の木材としての性質が「均質で加工性がよく、精緻な木質、なおかつ素直な木材」であることから、家具材をはじめ楽器材、漆器の素地に碁盤や将棋盤、まな板、製図版、そして洗い張り用の張板。
中でも最もポピュラーであろう用途が「彫刻材」。
彫刻に使われる、というのはその材に少しでも触れれば一般の方でもピンと来るはずです。
触れた瞬間に柔らかさとともに暖かさすら感じる木目は、刃物との相性の良さを感じますし、同じく彫刻に多用されるシナに似た「思い通りにサクサクいけそう!」な印象を受けるわけです。
実際、その生息域の本場である東北地方では、仏像彫刻におけるカヤの代用材として使われているといいます。
また、材面を仕上げると、若干キラキラと光るように感じるのが特徴で、散孔材広葉樹であるにも関わらず、年輪用の木目を持つことからまるで針葉樹のような印象を受けるのも桂の特徴です。
道管の直径は大きくないものの在中に多く散在しているために、特有の質感を醸し出しているようです。
針葉樹に比べ進化しているといわれる広葉樹組織ですが、道管と呼ばれる組織の形態は、植物の系統上原始的であることを顕著に表しているといわれます。


触れて暖かいと感じるほどの柔らかさは、寒さの厳しい北日本においては接触冷感が少ないことから、無垢のフローリングとして利用する文化もあった(ある?!)そうです。
確かに、スギヒノキといった針葉樹の柔らかさとは全く違うその接触感覚は、足にとても心地よいものですから、納得です。

材の比重はおよそ0.40〜0.60ほどなので、広葉樹の中では軽軟な部類に入るために、やはり接触感覚がよいのはうなずけます。

また、赤身のはっきりした桂は朱色とも言いたくなるような紅色の材色になるために、寄木細工用材としても用いられるほどの美しさ。
それに輪をかけて大木になるものもあるので、大型の彫刻や裁ち板として重宝されるのです。

桂3


とはいえ、材の硬さではなく、刃物をいためるきらいもあるので、柔らかいからと言って油断は禁物・・・やはり天然の木材。

産地としては、巨樹巨木の多く残る東北地方をはじめ、各地の肥沃な土地に根付き、古くは北海道日高地方が特に美しい木材を産出することで木材界では有名でした。
アイヌでは桂は丸木舟を作る大切な木材です。
そして変わり種では、盛岡市にある珍しい種のシダレカツラは、国の天然記念物に指定されています。

実は、意外なこともあるのです。
色が美しく木目もよく、という文句の通りの桂ですが、実はこんなやつもいるんです。

神代桂2

いきなり違う樹種か?!
いやいや、そうではありません。
これも桂です。
この色合いを見てわかる方は、木工好きな方か木材好きですね。

これは、桂の神大木、つまり「神代桂(じんだいかつら)」です。
杉やケヤキ、楡(にれ)等の神代木は比較的目にしますが、朴や桂の神代はとても珍しいもの。
ところどころに墨を流したような黒っぽい筋が現れ、気持ち固くなったように感じる木質は、あの美しい朱色はどこに消えたのかと(ほかの神代も同じだけど)思うほどの変貌ぶり。
まず、それだという予備知識がないと、まさかこれを見てすぐに桂だと思うことはないでしょう。

これも古くから存在する樹種である証拠のうちの一つでしょう。
生息域が限られていることが逆に、洪水や土砂崩れなどで埋もれやすい環境であり、こうして手にすることができるのかもしれません。

神代桂1

といってもさすがは神代。
いかに素直な樹種の桂といえど、一筋縄ではいきません。
たまたまなのか、それともやはり神代の宿命とともに性質まで変わってしまうのか、私が今まで扱った神代桂はどれも強烈なそりやねじれで、ご覧の写真のように、材の端まで削り落とそうとすると、大量のもったいない削り粉を放出することになってしまいますので、困りもの。
ある程度のところで顔を見えるようにしておいて、あとはこれを手にした人の腕にゆだねるのです。
その削り粉も、神代の夢のうちなのかもしれませんが・・・


そんな桂の木語は「不変」。
そう、恐竜の住む時代からずっと、姿かたちを変えずに残っていることこそ不変。
そんな桂に込めるのはやはりロマンチックな恋心。
ハートの新緑の葉が、甘い香りとともに甘酸っぱい恋心を支えてくれる。
そして変わらぬ愛の心を紡ぎ続けていくシンボルに・・・
もしかすると、いつの世も人が月に魅せられるのは月の魅力ではなく、月に住む桂の不変の魅力のせいかもしれませんね。
若者よ!桂が照らす月明かりの下で、不変の愛を語り合ってくれたまえ!!

(あぁ、そんな時代はいつの昔か・・・・・・)

桂1



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秋の名月と月に棲む樹 桂(かつら) その名の伝説と香り部

わけあって、えらく時間がかかってしまいましたが前回に引き続き、今日以降少しの間桂(かつら)のお話に付き合っていただきましょう。
一部の人の間では有名ながら、一般的には決して有名とは言えない樹種「桂」。
その知名度の差は何なのか?不思議になるのですが、やはり特殊用途のある木材というのは、それを求める人の目にしか止まらないものなので、認知度が低いのかも知れません。用途の紹介は後で触れましょう。


桂(かつら) カツラ科カツラ属の樹種で、学名を Cercidiphyllum japonicum 英名をKatsura Tree 、日本の名と樹種名自体が学名になっている樹種です。
また、中国で桂と表記するのはクスノキ科の肉桂(下写真)などの香木の総称のほか、香りの高い花をつける木を指すために、桂の字が入っているものの、全く異なるので注意が必要。(もちろん、それも楽しみのうち。)

肉桂


学名のもととなっている Cercis は、マメ科のハナズオウ属を意味し、桂の葉の形が、ハナズオウ属に似ている事に由来します。
とはいっても、桂の葉は対生でハナズオウのそれは互生ですから、明らかに違いはあるのですが・・・
葉っぱのことには後でも触れます。
古名に「オカツラ」とも言われるのは、木材業界でよくあるたとえと同じで、ヤブニッケイを「メカツラ」と呼ぶことへの対比から。
その材種からは、「オ」のイメージはあまり感じられませんが、人はいつの時代も「オとメ」に分けたがるのでしょうか・・・・
ちなみにヤブニッケイの中国名は天竺桂。
三蔵法師も目指した天竺にあるヤブニッケイは桂のようなかぐわしい香りを漂わせていたのだろうか・・・・。

もう一つ、名前で気になるのは、桂の木材を調べたことがある人なら耳にするであろう「緋桂と青桂」。
木材になった桂では、赤みの強いものが緋桂で、白っぽいものが青桂と認識されているのが一般的ではないかと邪推しますが、植物的には開葉後に「しばらく葉脈の赤みが残るものを緋桂」、たいしてすぐにうせるものを「青桂」と称しているといいます。
どちらにせよ、「緋」の文字ははっきりと赤みの強いこと、などを意味する字なので、どちらの用途でもしっくりとくるような気がします。
たまに木材市でも「これが桂?!」という、その優しいオレンジがかった赤身のイメージとはかけ離れた、青白い材を見ることができますが、「青桂」とはよく言ったものだと納得するのです。
ただ、それらの名称も、若葉の色の違いであるという説や、皮の色の違いだという説もあるので、後付けの通称名の一種だと理解し、偏見を持たないようにしなければなりません。
もちろん、植物ですから土地や気候の影響を受けるために、木目も色合いもさまざまであるのだから・・・


また、「桂の花」は秋の季語でありながら、実は桂本体の花のことではなく、「キンモクセイ」をさした季語。
桂の花は春に開花するので、まったく異なるのですがキンモクセイのあの独特の香りと桂の葉っぱの甘い香りは、どちらもとても鼻に心地よいものです。
それは昔の人も同じように感じていた(?!)ようで、桂を表す「香出(かづ)」は甘い香りを放つ、という意味があり、黄葉して乾燥するとともに生成される「マルトース」と言われる麦芽糖からくるもので、枝と葉柄の境にできる細胞の層から出る芳香成分があるために、今も昔も「香り出る樹種」として残っているのです。
長野や岡山では、落葉が醤油の香りがする、ということで「ショウユノキ」の名前も残るといいますから、人の鼻の感覚というのは様々なものですね。

残っている、といえば今でこそ一科一属の桂ですが、前回お話ししたように、中生代白亜紀(1億年前!)から進化せずに同じ姿で生きてきた希少な樹種だということを忘れてはいけません。
昔から生き続けているということでよく話題になるのは、同じく黄葉が美しく巨樹も多く残る「イチョウ」でしょうが、イチョウのような生きた化石ぶりを見せるのではなく、こちらは一所懸命に形は変えずとも生き残るすべを探してきたように感じられてなりません。
それはその姿を見ても想像できるのです。

桂は、杉と同じく水が大好きな樹種で、渓谷沿いや水の豊かなところに群落を作らずに生育する樹種。

桂清水

岐阜に生きるこの桂清水は、なんと根のど真ん中から水が流れ出ているではないですか!!
冬やからつめたいのなんの・・・(残雪みえるでしょ・・・汗)
でも、各地にも「幹の直下に井戸や水源」がある桂がありますので、本当に杉と双璧をなす「水好き」な樹種だといえます。
だから、桂の巨樹巡りではしばしば沢沿いに降りていく、とかいうシチュエーションに出会うのですが・・・・

基、群落をつくらない桂は、細かな土砂の河原でも着生しやすい翼のついた種子を風で散布する「風媒花」のために、次の世代を作れるかどうかはまさに「風任せ」的な部分があり、よくぞ現生まで生き残ってこれたと思うところですが、実はそれだけに頼っていないところがほかの樹種と異なるところで、桂の巨樹を観察したことのある人ならピンとくる、あの方法で生き残りを果たしてきた様なのです。

谷の桂


はい、このように「どこが幹なのかわからない」萌芽枝を伸ばし、主幹が枯れても自らのクローンで再生し続けて、その地に生き続けるという手法をとっている、人間界のクローン技術を先取り?!してきた偉大な先輩なのです。

ですから、以前に紹介した出灰の桂は幹の太さは別として珍しい単幹(に近い)の桂なのです。

そんな異形をみせる桂ですが、その葉はとてもチャーミングです。
ハート形、と称されているそれは、小さな青葉の時期も美しい上に黄葉も見ごたえ十分。

葉っぱ


昔の人も、このハートの葉を見てロマンチックな思いに浸っていたことでしょう。
それを証明する伊勢物語の行があります。

「目には見て手には取られぬ月のうち 桂のごとき君にぞありける」

目には見えていても手には取ることのできない、まるで月の中の桂のようなあなたです。
そこにいると聞くけれど、思いを伝えられない女の身辺を思いながら読まれたもの、といいます。
やっぱり桂は、どこか人の心を温かくつかむ部分があるようですね。

最後に、やはり恐竜時代から続く樹種には伝説も残っているものです。
日本書紀や古事記に「ゆつかつら」なる木が登場します。
それは「湯津楓」や「湯津香木」とあらわされる通り、日本で桂の文字が使われるのはずっと後で、「ゆつ」は神聖な、や清浄な、葉が生い茂ったという意味を持ち、京都にある桂離宮のあるその地の「桂」の由来について山城の国風土記にて「月読命が天照大神の勅をうけて、豊芦原の中ツ国におり、(中略)一本の湯津桂の木があり、月読命がその気のそばに立った。その木のあるところを今桂と名付ける」と記していたため、かつらを湯津桂に見立てていたのだと思われる。


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少し忙しいけれど・・・私は元気です!!!


ジブリ映画の魔女さんが、だれとは言わずに語り掛けているキャッチコピー。
今はそんな気分です。

おそらく、今までにないくらいのスパンで記事を飛ばしてしまったこの10数日間、基本的に皆さんに記事を見ていただきたい想いの塊ですので、更新するのが面倒だったわけではないのですが、どうにも一日24時間では不足過ぎて、とっても久しぶりの更新になってしまいました。
昨日もお声をいただきましたが、逐次新しい記事をチェックしていただいている方や、記事をきっかけに商品を購入していただいた方が、最初からすべての記事を読み返している途中です、という話をしていただいたりして、めちゃくちゃ嬉しいのですが、なにせ一日が短すぎます。

楽しみにしていただいている方は、始まったばかりの桂の記事を待っていただいているのは承知なのですが、もはや倒れこんでいるのでは?!と思われてはいけないので、更新がてら近況記事を公開しておきます。

いつも支えられるのは、公開当初とは比べ物にならないくらいの訪問者数と、知らない方からの激励や喜びのメッセージ。
あまりにもアツ過ぎて、こんな人いるよって紹介したら、自分より先に記事をチェックされるくらいにヘビービュアーになってた!なんて話をいただいたり・・・

実際、更新していない期間も何もしていなかったわけでもなく、出張とその間の仕事の処理など、また、以前にお声掛けしていたところからの連絡などが重なって、体を4つくらいに裂いて対応したい気分です。

交流その他・・・

近々、桂シリーズ再開しますので、もう少しお待ちくださいね。
(ちゃんとしるしとぞ知る「黒ダイヤ」も販売したしね・・・ご存じない方はこのブログで黒ダイヤを検索してください。)


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秋の名月と月に棲む樹 桂(かつら) ロマンの始まり部

春も素晴らしいが秋も素晴らしい。
しかしながら、いつもあっという間に過ぎている(既に)のはなぜだろうかと考えてみた。
一つ思うことは、春はまだまだ肌寒い時期から「桜」を待ち、その花が散ってしまうまでのわずかな時間の宴を楽しむことが、季節を自然と感じさせているからかと思い、では秋は?!というと紅葉を思い浮かべるも、宴がないからか(笑)どうも明確にその時期を感じることなく冬に突入しやすいのかもしれない。

そうそう、時期的にイベントが満載でその上に運動会シーズンの後に一瞬ある心地よい季節だけに、楽しみにしている余裕がないのかもしれない。
そういう先週末の運動会も確かに暑かった。日焼けで真っ赤になった肌が、10月も夏だ、と感じさせた。
ところが、その数日前には「中秋の名月」と「スーパームーン」なる、天体ショー?がいつもよりクローズアップされていたために、今年は少しゆっくりと秋の空を眺める機会を持つことができた。

特に、たいていの人は気が付いていないかもしれないけれど、スーパームーン直後の月は、昼間になってもはっきりと見えていました。
秋の青空に浮かぶ白くすけそうな月は、運動会の清々しい空気とともに浮かび、闇夜の魔法的な魅力とはまた異質な存在感を放っていたもの。
(写真中央上部のうっすらと雲のあるところにある丸いのがそれです。)

秋の月

月にはウサギがいる、というお話は今の子供たちも知っているんだろうか?!
子供のころは、月を見るたびにその「長い耳」を探したもの。
しかし、月にいるのはウサギだけではないんです!
もしかしたら、月で餅つきをしていたウサギの臼と杵はこの木でできていたんだろうか・・・と思いたくなるその木とは「桂」。

桂1

そこそこ有名でそこそこマイナー。
そう、桂には悪いけれどそんな雰囲気。
その材の性質や質感を知っている人にはすぐに通じる材であるも、建築や器具などに使われる機会は少ないので、その方面の方や一般のお客様にはあまり知られない樹種。

それでも、桂は古くから月との関係のとても深い木だったのです。
中国では、桂は月にあると考えられていたといいますし、日本でも古今集や伊勢物語にも月と関連付けられて登場するほどに、その関係性は深いのです。
中国から海を隔てた日本においても、「久方の月の桂も秋はなほ もみぢすればや照りまさるらむ」=月にはえている桂の木も、やはり秋に紅葉するから月が一層輝くのだろうか、と詠まれているようにやはり月に棲む桂の姿を想像していたのは確かなようです。

桂は、表舞台にはほとんど登場しませんが実は古くから存在する樹種で、およそ1億年前の白亜紀(恐竜の時代!!)からその姿や特徴を大きく変えずに現在に残っている数少ない種だといわれます。
古くから残る針葉樹樹種のスギも、現在では日本特産と言われ(中国にも似ていない仲間がある)ていますが、同じく白亜紀から6500万年前にはさらに多くの仲間が北半球に広がっていたものの、ある時期から以降は現在のスギが多くなったという歴史があるそうです。
スギが冷涼な気候に対応できたからだといわれていますが、原始的と言われる針葉樹のそれと同じくらいの歴史を持っている広葉樹は珍しく、それもほとんどその時の様子と変わっていないというんだから、進歩しないのかそれとも変わらずともよいくらいに卓越しているのか・・・

月面着陸した宇宙飛行士は、月の地表で桂の落ち葉の一つでも見つけただろうか?
いや、四季のない(であろう)月面ではもしかすると落ちることなく不朽の黄葉なのかもしれないな。
もしかしたら月が時折金色に見えるのは、月の桂の黄葉なのかもしれないですね。

中秋の名月



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研修のため、不在になります。

9月、10月というのはどうしてこんなに予定がびっしりなのか、不思議になるのですが、季節もいいしイベント事にはピッタリだし、その他の行事もたくさん重なるんだから仕方のないところか・・・

そんな最中に、11日(日)〜16日(木)まで、担当が研修に外出します。
期間中は不在となりますので、その間に頂いたお問い合わせなどの回答は、戻り次第順次させていただきますので、あしからずご了承くださいませ。
お急ぎの場合は、弊社に直接電話いただければ連絡をとれるようにしておきますので、できる限りお応えするようにいたします。

その間の記事の更新ができなくなってしまいますが、楽しみにしていただいている方には申し訳ありません。
またもどりましたら順次出していきます(-_-;)

ご不便をかけますが、よろしくお願いいたします!続きを読む

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生ゴミかどんぐりか、それが問題・・・・か?!

カスクオーク幅広無垢一枚物フローリングのところでも書きましたが、オーク(なら)に代表されるブナ科の木材を産出する木々は、みな通称「どんぐり」と呼ばれる堅果を実らせます。
材木屋さんの中でも、住宅の設計図書にのっている「オーク」がどんぐりのなる木であるということを知っている人は、実は少ないものです。
一言にどんぐりといっても、皆さんが想像しているであろうものから、秋の味覚である栗まで、多種多様なのは実はあまり知られていません。
そのために、いつまでたっても「どんぐりの木」と呼んでいるのだとおもうのですが・・・

そのどんぐりのなるオークが豊かな森には生態系も豊かに育っているために、豊作のシンボルや生命をはぐくむ母のように扱われています。
特にヨーロッパにはそういった考えが多く残るようですが、はて日本にも当てはまるのかどうか・・・

今朝のニュースを開いてTPP交渉成立などの何よりも早く目についたのは、「ヒグマ出没」のニュース。
季節的なこともあって、もしや?!と思い開いてみると案の定、期待どおりというかやっぱりな、という感じ。

そのニュースの内容は、北海道にてヒグマの食料となるどんぐりの量が例年よりも少なくなると見込まれていることから、食料を求めて人里に現れるので注意が必要だ、ということ。
ご存知の方も多いかもしれないが、ブナ科の樹種はドングリの方昨年と凶作年を自身でコントロールして、数年に一回豊作年を迎える。
そのサイクルのうちだと邪推する今年は不作〜凶作という予想で、ヒグマの大量出没が予想されている、という。
なるほど、出没捕獲数とどんぐりの出来具合の表も、そんな結果に見えなくもない…

さらにどんぐりだけでなく、ヤマブドウやサルナシも一部地域で不作や凶作だったという。
これらも、特にサルナシはまるで「和製キゥイフルーツ」という形容がぴったりな、とってもおいしい実。

サルナシ


私も大好きです。
それらも不作となると、そりゃクマさんも人里に来るわなぁ・・・


と思ってしまうけど、ほんとにそうかな?!
ニュースの冒頭には「生ごみの放置を避けるように呼びかけている」とある。
まぁ、食料がなかったら生ごみも食べるよね・・・ってなことでは、たぶんない。
もちろん、北海道のクマ事情に詳しいわけでもないので想像の域を出ないけれども、クマにとって、ドングリと生ごみのどちらが魅力的か?!!
クマの気持ちになって考え・・・なくてもわかる。
生ごみです。
生ごみは、人間の食べ残しや調理残しなどが多いはずなので、捨てる段階では人間の中では「ごみ」ですが、動物たちには決してゴミではないはず。
それに、人間の食べるものは味も濃くておいしいんだろうと想像します。

ツブラジイ1


灰汁があって硬くて小っちゃくて(?!)というどんぐりよりも、絶対生ごみ(響きはわるいけど・・・)がいいに決まってる。
これは単にどんぐりの不作というだけではなくて、クマの生息数や人間の生活環境も一緒に考えていかないといけないのではないかと思うのです。
もし、クマさんも家族が増えればそれだけ食料がいることになるわけだし、人間の活動範囲も山のほうに近くなっているはずだから、どこかで自然と人間の交わるポイントが濃くなると思うけれども、北海道はそれが顕著だということなのかもしれないな。

どこかで、どんぐりの不作を補うために山にドングリを撒けば…という意見も見ましたが、やっぱり人間の食べ物のほうが美味しいから、さらに個体数が増えることになる?!という懸念もありました。

クマの被害が深刻な地域では、喫緊の課題なのかもしれませんがうまく自然や野生動物と共存できる環境を模索するのは永遠のテーマなんじゃないかと、短いニュースからしみじみと感じた朝8時でした。

山


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縁(えん)には涼しげなやさしさを 青森ひば無垢一枚物フローリング 〜カスクオーク番外編〜

前回前々回カスクオークフローリングいかがでしたか?!
幅広のプルミエグレードとUNIのセレクショングレードということで、グレードの個性や表情がわかりやすかったのではないでしょうか?
そのカスクオークフローリングには、もう少し続きがあるんです。
それはカスクオーク自体ではなく、もう一つの樹種のお話。

使っていただいた面積自体は一部分だけですが、実は主役のカスクオークよりも早く、ほぼ即決という勢いで採用決定していただいたのがこちら。

青森ひば 1

縁側で一際、むちゃくちゃ綺麗な貼上がりをみせているこのフローリング。
何かわかりますか?
いや、カメラでもとらえきれていないのですからわかるはずがないですね。
真打登場!といった感じで喜んでいるのは私だけでしょうか。
このべっぴん(美人?)真打は、「青森ひば無垢フローリング(AH−11P)」です。

私がこのブログを書き始めた当初から、フローリングや羽目板、そして幅広のカウンター材の在庫などを紹介してきた、一押し樹種です。
お客様からはよく、「戸田さんはどの木が一番好きですか?!」という質問を受けるのですが、その答えに困る、という答えよりも「まだ世界中のすべての樹種をみてないので、判断できませんよぉ!」と冗談半分本気半分のような答えをするわけですが、お勧めしたい樹種は?!と聞かれると私はこの「ひば」のお話をします。

その耐朽性の高さから、土台や風呂などの湿気や水かかりのある場所での用途もさることながら、なんといってもその特有の香りが心をつかむのです。
いや、大抵の人はその香りに拒否反応を示します。
いくら材質が優れていても、その香りには即KOです。ダメな人はダメ、良い人には良い。はっきりしています。
木目やその表情はヒノキに似てはいるものの、若干黄色みがかった材面はヒノキのそれとは違い、どこか凛とした端正な雰囲気すら感じさせます。

もちろん、用途やデザインなどの諸事情を考慮するのですが、どうしてもこの近畿地方においての「ひば」の知名度の低さを考えると、もっともっと知ってもらいたくなるのです。
私が材木屋として仕事を覚え始めたころから「ひば」や「米ヒバ」のことは知ってはいたものの、米ヒバは流通していたものの、いくら探せど「ひば」を見つけることができませんでした。
もちろん、インターネットなど発達していませんでしたし、木材の情報も今ほど多くない時代です。
恥ずかしながらまだ米ヒバは米国方面のヒバだと思っていた時代のこと。
そんなある日にたまたま出会った青森ひば。
木材の香りフェチ(香り以外も、ですが・・・)の私は一瞬でその虜になり、そこに頭の中にあったひばの秘めたる材質の優位性という知識が融合し、こんな良い材ならばもっと多くの人に届けたい!と思ってきた次第。

なにせ、自宅の土台にも使っているくらいですから・・・

そんな「ひば」ですが、おすすめの話は聞いてもらえるものの、ほぼ90%くらいの確率で香りがアウト!
くさいとか、土のにおいやとか、花壇やとか・・・
そんなことで、なかなか近畿で市民権を得られていないひばが、今回は即決というありがたい出会いをいただいたことに、カスクオークには申し訳ないですが、主役はこっちか?!というくらいに贔屓目なのです。
しかしながら今回は、私の気持ちとお施主さんの要望のスイッチの切り替えがぴったりと一致したようで、まるで真っ暗な部屋に電気がついたような、本当に「よっしゃ、これにしよ!決まり。」というスピードでの採用に至ったのです。

青森ひば 3


汚したくない、日焼けが気になる、ととっても気にかけて大切にしていただいている青森ひばフローリング。
過保護すぎ!(笑)
汚れを気にされるお施主様からの、塗装をしたほうが良いか否かの質問に、さすがに私も青森ひばフローリングだけは無塗装で!!とお願いしたのですが、それも「塗らなくてよかった」と言ってもらえる香りが生きていて、しかも塗っていないから余計に過保護(笑)にしていただいているようで・・・

どうしてもコストを優先させると、このような数字などでは出しにくい良さや、決してアピール度の高いとは言い難い優れた材質のものというのは、採用されにくくなります。
ヒノキとの区別も、つきにくいですし・・・

だからいいんです。私もあえては勧めません。
しかし、おすすめは?!と聞かれると必ずと言っていいほど口にしますから、そうなったときには話を聞いてくださいね。

おっと、感情論ばかりになってしまうのは、入れ込み具合の表れとしていただくとして、実物はというと本当に端正。
写真ではとらえづらい柾目など、年輪を数える自分の目が疲れるほど細かいところもあって楽しかったり、かといえばゆるゆるとした大きな木目があったりと、貴重な天然林からの材であることがにじみ出ています。
これはもう、ステータスの一種。
「うちの縁側は青森ひばなんですよ!」
その良さを知らない人にでも話したくなるような、そんな木材。それが青森ひば無垢フローリング。

施工事例よりも、思い入れ記事のようになってしまいましたが、やっぱり自分が良いと思ったものは勧めたい。
それが現実になったということです。
ぜひ、この気持ちに乗ってこられる方(笑)、ひば談義とともにおうちの中に「黄色い風」を取り込みませんか?!

青森ひば 2



・青森ひば無垢一枚物フローリングはこちらから

前回までに紹介している物は以下からご覧ください。
・カスクオーク幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリングはこちらから
・そのほかの無垢フローリングラインナップの記事はこちらから
・弊社へのお問い合わせはこちらから


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