空を見上げて
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2015年09月

フローリングの代表格 カスクオーク幅広無垢フローリング完成〜UNI編〜

さて、前回カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング(オイル塗装)の仕上がりはいかがだったでしょうか?
無垢フローリングの中でも限られたプルミエグレードの一品の仕上がりは、ずっと眺めていたくなるような所有欲を掻き立てられるような、うらやましいものだったように思います。

今回は、同じお宅ですが前回とは違い2階部分にお邪魔します。
なぜなら、2階はまた1階とは違った仕上がりになっているから。
そうです、お伝えしていたように、こちらでは1階を幅広つなぎ目V溝フローリング、2階を90mm幅のUNIタイプ(オイル塗装 CO-21OS)という形で貼り分けをしていただいているのです。

カスクオークUNI セレクション11

これは珍しいケースではなく、ブラックチェリー幅広無垢フローリング施工いただいているお宅でも、1階には幅広無垢一枚物を、2階には90mm幅のUNIタイプを使っていただいています。
もしくは、部屋ごとで貼り分けしていただいたノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)つなぎ目V溝板谷楓(いたやかえで)ヨーロピアンメープル(欧州楓)のように、その部屋のイメージに合わせて使い分けていただくのもよくあることです。
決して、一つに統一しないといけないわけではないので、凝り固まらずに自由にチョイスしていただく参考にしていただきたいです。

カスクオークUNI セレクション12

前回のお話の中で、「良すぎる」という言葉をいただいたつなぎ目V溝フローリングでしたが、こちらのUNIタイプが劣っているという意味では全くありません。
むしろ、このUNIタイプのセレクショングレードで十分に無垢のオークフローリングを楽しめるから、というのが本当の理由です。
今回のフローリングを選定していただくときには、ショールームにたびたびお越しいただき、樹種ごとの違いはもちろんオークのグレードごとの表情の違いも畳一枚分の大きさで見ていただいていました。
そんな中で、どうしてもセレクショングレードはネイキッドグレードとは異なる、細かな表情の違いが多く含まれるので「あれやこれや」とお伝えしたものの、やはり実際に大きな面積で貼りあげるまでは心配なもの。
よく言えば、その心配をセレクショングレードが払拭してくれた結果といえるものです。

カスクオークUNI セレクション8

ネイキッドグレードのように、明らかな特徴やパテはほとんど見らない代わりに、大きな材色の差や白太の割合、木目の流れ方などの細かな基準で節がないにも関わらず、プルミエグレードに分類されなかった者たちもあるために、たまに「何が違うんですか?」と聞かれるくらいの仕上がり。

細かく見ると、小さな節がかたまっていたり・・・

カスクオークUNI セレクション1

綺麗なピンク色にも見えるくらいの赤身のある材があったり、真っ白に近いような白太があったり・・・

カスクオークUNI セレクション7

そういった、細かいと感じるくらいの違いが集まったものがセレクショングレードですので、実は表情としてはワイルドになりすぎずに無垢の本物のオークの木目と色合いを味わえる貴重なグレード設定なのです。
もちろん、そのために在庫数が多くできるようなグレードではないので、在庫のない場合もありますから早い者勝ち?!

また、今回は階段を挟んで隔てられている1階と2階での貼分けですが、実はカスクオークをはじめ多くのフローリングは、グレードが異なっていても、樹種によっては樹種が異なっていても、同じように貼り続けていけるという特徴を持っています。
これは、嵌合部の実(さね)という加工が同一のためにできること。
これも、同じ工場で同じグレーディング基準で作られているからこそできることで、「そのときあるものをその時だけ」という、売り切ってしまえば終わり、というフローリングとは異なるのが大きな特徴です。

カスクオークUNI セレクション4

それは、簡単そうに見えてとてもむつかしいこと。
グレード基準や加工、仕上げ工程を同じにするということは、安い工場に持ち込んだり人件費の安いところに加工を回すというようなことはできません。
もちろん、そうしたほうがコストも安くなりますし多くの商品を生産できるのですが、あえてそれはしていません。
在庫がなくてご希望に添えないこと、他のほうが安いものがあるけど、と言われることもありますが、理由はここです。
お施主様納得済みでの要望の場合は、そういったスポット商品といわれるものを紹介することもありますが、カスクオークに関しては全くありませんので、自信をもってお勧めします。

カスクオークUNI セレクション5

貼りわけのお話しが続きますが、実は貼り分けすることにはメリットがあります。
それは、予算を抑えられるということ。
しかも、フローリングの幅が変わっても同じグレードが設定されているので、仕上がりの質感を大きく変えることなく予算を抑えることができるのです。
もしくは、幅もグレードも変えれば、今回のように幅広プルミエグレードの130mmと90mmのUNIセレクショングレードのように、お客様を迎え日々の生活の重点を置く部分に均質な美しさのプルミエグレードを配し、個人の部屋には予算を抑えながらもキャラクターを楽しめるセレクショングレード、という選択をすることができます。
実は、今回も1階に重点を置き2階は合板フローリングでも・・・というようなお話も出ていたのですが、奥様の「無垢フローリングへの切なる思い」がご主人の財布の紐を緩めて実現した貼分けだったのです(笑)。
打ち合わせ中の奥様とご主人との攻防(?!)も、真剣に家のことを考えればこそ。
悩んでいただいた甲斐を感じています!

カスクオークUNI セレクション10

1階と同じように、オイル塗装をされたカスクオークは木目がさらに際立ち、足元にある木の風合いを視覚的にも存分に感じられる仕上がりになっているのも見逃せないところ。

カスクオークUNI セレクション13

また、今回は施工を担当される工務店さんの監督さんや棟梁とも面談し、施工直前の現地にも足を運び、貼手順や仮並べも立ち合いさせていただいたのですが、しっかりとした施工をしていただき、無駄なくきれいに仕上げてくださったことに感謝です。
カスクオークも喜んでいること間違いなしです。
棟梁がきちんと考えて割り付けし配分を考えて施工していただいたことも、貼上がりの美しさに大きく関係していることを忘れてはいけませんよ。

カスクオークUNI セレクション3

今回は、貼り分けのお手本のようなおうちになりました。
ぜひ、迷っている樹種選定と予算配分の参考にしていただきたいです。

カスクオークUNI セレクション9

F様時間をかけて真剣に選んでいただいてありがとうございました。
また、とっても大切に使っていただいていて驚きました。
最後にこれこそやらせか?と思われそうなアンケートを掲載してカスクオークを再度堪能したいと思います。

戸田材木店 お客様アンケート


この度はお世話になり有難うございました。

検討中のお客様の参考になれば、と同時に反省も含めてお声を頂戴したいと思いますので、忌憚のないご意見お願いいたします。


・今回の弊社の対応について(メール、電話回答の内容や対応はいかがでしたか?!)


とても丁寧でわかりやすかったです。




・担当について(印象はいかがでしたか?適切に対応できましたでしょうか?説明は理解できましたでしょうか?)


説明がとてもわかりやすく、随分勉強になりました。




・インターネット記事について(弊社記事で商品御理解いただけましたか?お探しの物が見つかりましたか?記事内容はいかがでしたか?)


記事を読んで、ここなら間違いないと思い、ご連絡させてもらいました。




・商品について(この材料を選んで頂いた感想と、貼りあがりの感想をお聞かせください。)


とても満足しています。




・弊社を選んで頂いた理由を教えてください。


ネットで検索していて見つけました。




・今後このようになればよいのに、というご希望あれば参考にさせていただきますので、教えてください。


私自身が長期間ご連絡もせずにいたわけですが、長いおつきあいをさせていただければと思っています。



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・カスクオーク無垢UNIフローリング、床暖房用75幅CO-24UPとウレタン塗装90幅CO-21UPの完成写真はこちらから。
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フローリングの代表格 カスクオーク幅広無垢フローリング完成 〜つなぎ目V溝編〜

人間誰でも、ほめてもらうというのは良いものです。
木材も、ほめてもらうというのはやはり喜んでいることでしょう。

木材の販売に関しては、ほめていただくというよりも喜んでいただくと言った方が正しい様に感じますが、今回は本当に「ほめてもらった」のです。
良すぎる、と・・・

昨年、ご夫婦でとても熱心に家づくりに取り組んでいらっしゃるお客様で、弊社の無垢フローリングを納めさせていただいたお宅に久しぶりにお邪魔してきました。
建築中からもとてもお忙しくされていたようですが、現在もバタバタ継続中ということで、伺う機会がなかったのですが、いざ伺ってみるととても綺麗に住んでおられて「なんて片付いているんだ」と自宅と比較してしまうほどの綺麗さで、やはり家づくりもその後も、いくら忙しくても急いたり適当だったりしては良い結果を残せない事を証明されているような気になりました。
(あ、もしかして奥さまの努力か・・・なるほど・・・)

そのこだわりのお宅で採用いただいたのは、カスクオーク無垢幅広フローリング CO-32VOPのオイル塗装品。
広葉樹無垢フローリングにおける樹種の定番中の定番、バーチ(かば)と双璧を成すオーク(なら)の無垢フローリングですが、おすすめするのはただのオーク無垢フローリングではありません。

カスクオークV プルミエ2

貼り上がりを見て、あぁなるほど、と思っていただける方は無垢フローリングに関する拙記事をよくご覧いただいている方に違いありませんね。
そうです。先ず一階部分は、その貼り上りから、幅広一枚物の乱尺フローリングを施工した様に感じるほどの仕上がりで好評の「つなぎ目V溝加工」を採用していただきました。

「たて継ぎ」といって、長さの短い板同士を接合して規格寸法の一枚の木材にする手法で、無垢フローリングでいうところの「UNIタイプ」がこれに当たります。
通常のUNIタイプは(実は2階に施工されているので後ほど紹介しますが)いた同士の接合の部分でつなぎ目のラインができるために、木目が途切れることもありその部分で接着しているUNIタイプフローリングだということが、遠目でもわかるのですが、つなぎ目V溝フローリングは違います。

カスクオークV プルミエ5

同じUNIタイプですが、接合部分にV型の溝をつけているために木目は途切れますが、「板同士をあらかじめ接着接合せずに一枚ずつ施工」する乱尺タイプのような貼上がりに見えるために、より無垢の一枚物フローリングの貼上がりイメージに近い風合いが得られますし、定尺長さ寸法でそろうUNIタイプに比べ乱尺タイプの施工の場合にかかる大工さんの労力が軽減され、施工手間が大きく変わるのもつなぎ目V溝の優れたところ。

カスクオークV プルミエ10

それにもちろん130mmという幅広寸法ですので、オーク特有の立派な木目を十分に楽しむことができます。
それが通常の90mm幅の無垢フローリングと幅広フローリングとの大きな違い。
もちろん、90mmや75mmなどの小幅でリズミカルに続く無垢フローリングの良さも楽しんでもらいたいところですが、原木の質や製材木取り、そして乾燥にもこだわりを持たないと制作できないのが幅広無垢フローリング。
それも、幅広のオークですから木目の割れや乾燥不足による急激な伸縮、反りなどの可能性がとても大きくなるために、簡単そうに見えてオークの幅広フローリングには技術がたくさん詰まっているんですよ。

カスクオークV プルミエ1

ですから、胸を張っていただきたいのが、カスクオーク幅広フローリングです。
それもプルミエグレードですから「良すぎる」といっていただくのは必然?!

カスクオークV プルミエ8

いえいえ、それくらいに感じてもらえるクオリティーだからこそプルミエグレードであり、厳しい基準を設けて原材料の選別をしている意味があるというものです。
よくあるのは、価格の抑えられたグレードは品質も劣る、という声ですがそれは全く違います。
品質やグレード管理などの基準は全く変わりません。
無垢の木材ですから、それぞれの表情や傷の有無、変色していたりあまりにも個性的すぎる(?!)場合があることから、それぞれのキャラクターに合わせてグレード設定をしているので、表面仕上げの品質や寸法精度には影響がないことをお伝えしておきたいところです。

その辺りは、またの機会にお話しする「節や色違いのある材料は質が悪い」という木材に対する偏見からきているのではないかと思うのですが、これはお施主様一人一人にお伝えしていくしか、理解いただくしかないので、ショールームにてグレードに関する説明などが長くなってしまいますがご勘弁を。

カスクオークV プルミエ7

そうでなければ反対に、「良すぎる」のお言葉はいただけなかったかもしれませんね。
あぁ、しかしながらやらせ(笑)ではないことをお伝えしないといけませんので実際をお伝えしておくと、今回はプルミエグレードであることもあり「良い」と感じていただけますが、実際はネイキッドグレードやセレクショングレードにおいても、同じお宅で弊社と他社のフローリングを貼り分けしていただいたところでは、「御社のものよりも他社のほうがきれいだった」と言われることもありました。

そういう場合は大抵は、急ぎのためにショールームに来ていただいていないお客様か、お施主様の選ばれたフローリングのグレードの特徴を施工の大工さんがご存じない場合です。
写真ややり取りにおいて、できる限りのことを伝えているつもりでも実際の木材の表情はさまざま。
よって、感じ方も様々で「きれい」の基準も違うのです。

だからこそ、大切なグレード基準のことをお伝えする時間を設けているのですが、今回は紹介させてもらった私自身もうれしくなる、プルミエグレードの貼上がりの「きれいさ」でした。
特に、クリヤーの浸透性オイルにて仕上げられたカスクオークに、窓辺からレースのカーテンを通して柔らかく差し込む日差しの明るさは、何とも言えない本来の無垢の木材の質感を感じられる至福の瞬間に思います。

カスクオークV プルミエ9


次回に紹介するのは、2階部分に使っていただいた同じくカスクオークですがUNIタイプのセレクショングレードですが、そちらも「1階もこれでよかったなぁ。」と言っていただいているのですが、いやいや、上記のように厳しい基準の中で一握りしかできないプルミエグレードですから、しっかりとお客様にも自慢していただいて(笑)、幅広で美しい木目を楽しんでいただきたいものです。

それでは、次回は2階部分のカスクオークUNIセレクショングレードをご紹介します!

カスクオークV プルミエ6


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山のお土産、BでもA(えー)もの。


「シルバーウィーク、どっか行くんですか?!」って聞かれるけど、ここぞとばかりにたまった仕事を片付けたいことと、週末や連休の度に自宅近くの中国自動車道がつくる、気の遠くなるような大渋滞の車列を見ると、とても出かける気分にならない・・・ということにしておいて、ゆっくりと残務整理です。

その残務の中で後回しにしがちなのが、「自分の子供からの仕事依頼」です。
まぁ材木屋の子の特権で、小さな工作用の木材や子供の欲しがるようなちょっとした木材をすぐに入手できるということがあり、作りたいときに作りたい寸法のオーダーが入るので、なかなか対応に苦慮してしまうのが正直なところ。

しかし、今回は材料を用意するというよりも仕上げに協力するというような形だったので、シルバーウィークのうちに一緒にすることにしました。
それは、前回お伝えした吉野杉の割り箸に自分流の塗装をしたい!ということでした。

割りばし塗り1

ご厚意で分けていただいたA品になれなかったけども、きちんと用途を果たせるお箸たち。
子供達には宝物!
きちんと現地で教えてもらった木目や香り、そして割り心地などを自分なりに分析してみたり、自分のほうがいい材料や!とか自慢してみたりでB品とは言いたくないほどの満足度。ありがたや。
しかしなにせ自分用の目印がないもので、いただいてすぐに「これは僕のや、こっちは僕のやで!」と自分のものを必死に主張している有様でしたので、塗装して自分の色を付けることを提案。

割りばし塗り3

私の手持ちの塗料を使って早速塗装です。
10色近くある中から自分の気に入った色を選んで塗装していきます。
私の本心としては、さわやかで美しい白さの杉の割り箸に色をつけるなど・・・と思ってしまうところですが、やはりなんでもやってみないといけません。
無垢材だからと言って、なにもしないのが一番とは限りません。
着色してみると、これがなかなかいいもんです。
なにより、大切にしていたお箸がさらに自分色になっていくにつれて、より愛着を持つようになる子供たちのうれしそうな表情が、塗装に否定的な私を納得させていくに十分だったのです。

割りばし塗り4

いつも無垢フローリングにも塗装に関しての相談をいただきますが、まず、自分が無塗装が良いと思っている理由を説明してから、塗装のメリットや塗装するから起こることなどを説明の上、お客様に判断いただいているのは、やはり必ずしもどちらがいいとは言い切れないから。
そう、次回のカスクオーク無垢フローリングの施工のお宅訪問でもお伝えしますが、私はオークの持つワインのような香りや独特のグレーイッシュな色味も好きなので、やはり無塗装で・・・とおもうところですが、クリヤーをかけるだけでしっとりと落ち着いた明るさとより深い木目を楽しむことができるような印象で、塗装もありやな・・・と感じるのです。

で、塗り塗りとした結果、こんなカラフルになりました。

割りばし塗り7

このきっちりとした塗り分けは、私とそっくりな長男やな・・・
几帳面やなぁ・・・
でも、満足そうな顔をした子供たちです。
中には、ハプニングながらも傑作が生まれたりするのも、子供のいいところでこんなのができたりします。

割りばし塗り5

あらま、思いがけない水玉模様。
きっちりと丁寧に、均一に・・・・そうやって塗装していたところにたまたま落ちてしまった白色の塗料。
あ〜、しまった!、という声があったものの乾いてみるとすごくきれいに。
これも塗装の意外性。やってみるからこそ生まれるもの。

しかし、塗装してよかったところは楽しめること。
やっぱり、最終的に楽しくないといけません。
楽しくて気に入ってこそ、愛着を持って使えるもの。大切にしまい込んでおくのではなくこうやって自分流にしていくのも木の楽しみ。

日本の木材で作られる割りばしの現状は、ほかの木材産業と同じく決して楽なものではなく、むしろ大変。
本当は、「使って捨ててしまうなんてもったいない」のが割りばしではなく、建築用材や大きな木材製品を製造した後の最終的な木材利用の形で、もっとも小さな林産物の一つですから、一本の丸太を一番最後まで利用した形ですので、「使い切った」形なのですね。
さらに今回の製箸所さんでは、最近では建築木材(特に構造材)の需要も一部を除いて大きくはないことから、林地残材に分類されるくらいの山で切りのこされた部分などを、収集やお箸向けへの再割りのコストをかけてでも利用するようにしているといいます。

木材利用の最終であるはずのお箸用の材料が無い?!んです。
不思議ですねぇ。山には間伐しないといけない気がたくさんある、もっと使おうといっているにもかかわらず、です。
いろんな理由がありますが、それこそ一つのことで木材や森林、林業や木材産業が語れないところで、様々な流れでいろんな人が関係しているからこそ成り立っている木のこと。
大きな視点で、専門的なことを考えていかないといけないむつかしい問題。

それの入り口として、今回の割り箸や森林ツアーが役目を果たせるようにしたいと思います。

それにしても、今回塗装したことで子供たちは愛着が湧きすぎて、使った後も洗ってまた使うそうです。
意味ないやん!、そういう私に満面の満足感で返してくる子供たち。
あぁ、やっぱり心満たされるってこういうことなんか。
割りばしを捨てずに使ってしまうと製箸所さんには悪い?!けど、それだけ気に入ってくれるとうれしいはず・・・ですよね(笑)。


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現役材木屋と行く連続企画 第三回 滞りなく満喫!


この7月末から連続企画と銘打って続けてきた、私の主催した勉強会兼見学会である企画の最終回である第三回目が先週の土曜日に、滞りなく終了することができましたのでご報告。
まだ9月中旬なのに、暑くなく風の心地よい中で行う森林ツアー。
最高に気持ち良かったです。

今回は山へ入って、連綿と続いてきた林業地の見学ですので一行バスにての移動です。

連続企画2


最初の目的地はいきなりの登山。
登山と言っても片道約40分ほどの行程、楽勝で現地に・・・のはずでしたが、やはり慣れていないというのは手強いもので、子どもさんは息切れや狭くなった道への警戒が強くなったり、大人でも「どこまで行くのか分からない不安」で、言葉少なげ。
そんな事がありながらも、道中のポイント毎に林業のお話や木材になる木のお話などの解説を交えながら登っていきます。
やはり、木材になる前の段階の木を山で見るというのは、ただ木が勝手にそこにあるのではなく、植える・育てる・間引く・伐採するそして植えるというサイクルを現地で感じながらの解説になるので、どれだけの苦労と時間がかかるのかということが、身を持って経験できます。

ちょっと木材の事を知っている人ならば、「これくらいの丸太で柱一本くらいやろ?で、樹齢が・・・で、搬出が、製材が・・・・うー、コストあわへんやん!!」という現実がはっきりとみてとれるのが、山に入るということ。
しかし、今回お邪魔した山は、すこぶる良い環境に分類される方なので、実際はもっと深刻な現状を見せている山もある事を考えれば、もう木材を値切るなんてことは絶対にできません!!(笑)。


そして、山のなかでも持ち主さんの違いや歴史の違いを間近に感じてもらい、いよいよ40分の登山の後のメインに到着。

連続企画4

いつ見ても威風堂々、現存する最古の人工林の中でも最も大きなその存在は、樹齢およそ400年を数える通直な杉の巨木。
樹高50メートル以上までまっすぐに伸びるその姿と、その巨体があっても決して狭く感じない開けた林内は、圧倒的な「自然」を感じさせてくれます。
今まで登ってきた山道の途中の要所で林業や木材のお話をしてたどり着いたこの場所。
とても美しい景色ながら、実際よく考えるとこれは「人の作り上げた美しさ」で、自然の風景でありながら自然ではない、という事情の分からないものには理解できない、特異な光景であることをこの場で説明します。

林業の歴史と時代の移ろい、それに伴う木材の用途の変化や日本の木材の現状などを、400年の歴史の証人の足元で学ぶんです。

連続企画3

子供達にはまだむつかしいお話かもしれませんが、いつの日か、歴史の証人が樹齢420年位になるころには、この景色を思い出してもう一度森やその周辺環境に目を向けてくれるきっかけになってくれればいい、そう思っています。

ここまで来たからには思いで作り。
400年を生きている樹木の下でランチタイムも取りました。
リュックに入れてきたお弁当を、すがすがしい空気の中でいただく。とっても幸せな瞬間でした。
必死に上った後なので余計においしい!!

昼食の後は少しづつ山を下り、次の目的地へ。
登山道からほど近い、割りばし製作所へ。

連続企画6

ここでは、今まで山で見た巨大なスギやヒノキではなく、もっともっと小さな木材である「お箸」を見学。
それも、使い続ける高級お箸ではなく割りばし。
これについても、いろいろなお話があり誤解を生みやすいことは、製箸所のご主人の解説にもありましたが、皆さんがご存じなかったであろうお箸の話とその原材料の話、驚くほどのスピードで仕上げられる割りばしの数々とその工程に驚いたはず。

いつもはそんなに饒舌ではなく、「うまいこと話されへんけどぉ…」とおっしゃっていたご主人でしたが、とっても情熱的にかつ平易な言葉で解説していただき、わかりやすく楽しく「割りばしの存在とその意味」を知ることができたのではないでしょうか。

連続企画7


究極に近い、最小単位で最終的な木材の利用方法のひとつである割りばし。
そのことを、生産者から直接学ぶことができたのは、とっても参考になったのでは、と思います。
使用に全く問題のないB品の割りばしのお土産まで頂いて・・・ご主人いつもすみません。今度お礼に伺わねば(もちろん、奥様も・・・)。

今回は、私の話だけではなく実際に見て体験して聞いてほしかったので、できるだけ口をつぐんでいましたが、それでも一日はあっという間。
電車にて帰路につく時間を考えると、ゆっくりしている時間もなく夕刻を迎えました。
心なしか、朝の緊張の面持ちよりも何かを感じ取った、何かを経験できたような表情になったように感じられる参加者の皆さまを乗せて、バスは駅へと向かいました。

今回のツアーを通して、直接的な木材利用というよりも、それぞれ個人が違う入り口から違うアプローチをして、環境や森林、木材に関心を持ってかかわってくれるようになることを望みます。
理解のない利用はあり得ません。
体験、経験を通して導き出される答えが、森と木材に通じるようになることを期待して、今回の「現役材木屋と行く連続企画ツアー」を終了しました。
今度はまた違う機会に、ほかの皆様もお誘いして新たな企画を考えたいと思っています。

材木屋だからこそ聞ける話を満載して、あなたをお待ちしています。
企画にも、ショールームにもぜひ足を運んでくださいね。
どんどん木と森に関心を持ってもらうために・・・

連続企画1

 
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本日発売!リアルワインガイド51号 スポンサードby戸田材木店

いやぁ、待っているとなかなか来ないもの。
ポストを開けるのが楽しみというか、そわそわというか。
待っていたものが届きました。

リアルな雑誌1

ちょっとフライング気味に我慢できずに昨日フェイスブックには投稿してしまいましたが、本日、待ちに待った一冊の本が書店に並びます。
書籍の発売がこんなに待ち遠しかったのは近頃遠ざかっていた、本大好きな私にとっては、懐かしい感覚。
そしてコアなワイン好きの方にはこの封筒の文字だけですぐにわかるワイン書籍で、私が創刊当初から購読し続けている「リアルワインガイド」の最新号が届きました。

書籍自体が楽しみなのは言うまでもありませんが、今回はなんといっても特別。
少し前に告知したように、今回発売の51号には弊社の一般販売書籍初の広告が出稿されているからです!!

リアルな雑誌2

その内容とは?どんなデザインなんだ?!ドコに載ってるんだ?!これを買うと戸田材木店は儲かるのか?!?(笑)などなど、疑問は尽きないでしょうが、詳細は購入いただいてご確認ください。
ワイン好き以外には全く関係のないことかもしれませんが、実は山の事や木材の事、住宅建築の事や家具の事、これらの木材利用の事も同じ。
好きな人や興味のある人以外には全く関係のないこと。
いや、本当は関係があるはずなのに、関係性が希薄になっているということを、この「リアルな」書籍の中の小さな広告記事で伝えたかったのです。

興味のない人や、知らなかった人、知っていても詳しくなかった人、そんな人に対して日本の、世界の山や木材の現状や事情を伝えたい。
リアルな視点でその状況を見つめ届けたい、という想いが節目の50号を読んだときに爆発し、急遽「初出稿」を決めたわけです。
いろんな情報があって、いろんな選択肢が見える時代にどれだけリアルな情報を届けられるか、どれだけ想いを持って取り組んでいるかということを伝える手段として、想いのある出版物に載せてもらった形です。

広告を見て、何か感じてもらうこと考えてもらうこと、そして聞いてみたくなることが第一歩。
ブログもホームページも、その伝えたいがいっぱいです。
紙という媒体を通して、全国のワイン好きに「ワインもブドウの木から成り、そして土や気候によって異なること」が、森や木材にとっても同じであることを伝えたい。
そして、その違いのある木材のストーリーを届けたい、生産者の思いを届けたい、それ以前に今ある危機的現状を知ってほしい。
山から出てくる木材を、「リアルな視点で」見つめた様々な想いを載せています。

リアルな雑誌3


ワインを選ぶときにはワインのストーリーや味わいを語るソムリエがいるように、無垢の木材を選ぶ時には木の持つそれぞれの個性あふれるストーリーを語る「木のビブリオ」がいます。
その「木のビブリオ」戸田昌志が、木材を通して想いを届けるための広告を出稿しているリアルワインガイド誌51号。
弊社広告とともに、一読くださいますようによろしくお願いいたします。


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生まれ変わる命 それが木材

少し前になりますが、木材をお買い上げいただいたお客様よりメールを頂戴しました。
お買い上げいただいた木材のその後の姿を伝えてくださる写真付きのメールを拝見して改めて、あぁ、木材はやはり生かしてもらってこそ次の命として活きるんだ、と感じました。

使っていただいた木材は「しな」。

日本では圧倒的に「シナべニア」という商品名で有名な樹種ですが、実際に本当の「しな」を木材として探すのはなかなかむつかしいんです。
木材としての利用を考えた場合は「バスウッド」という、非常にしなに酷似した木材のほうが綺麗に見えますし、どちらかというとそっちのほうがしなのイメージにピッタリな木目ですから混用される場面があると思いますが、今回は本場である「北海道産のしな」を使ってもらったことが大きなニュース。

彫刻用の角材をはじめ板材も少々あるのですが、今回はその中でも幅広の板材という要望だったので、ちょっとした値打ちものですよ。
というのは、樹木はそれ自体のサイズや長さに樹種ごとの特徴をもっているので、長い木材として利用できるものや幅の広い木材になるものなどの違いがあるものですが、しなはそんなに幅の広い木材にはなりません。
もちろん、幅の広いものもありますが、しょっちゅうあるものではなく、しな自体が珍しいうえに幅広ですから今回のお客様も探していらっしゃった様子で、「どうしてもしなを使って製作したい」というご要望で使っていただいた経緯があるだけに、作品にその思いが乗っかっているのがわかります。

作品2

(左が今回しなで製作されたもの)

何かの製作をするために木材を求めていらっしゃるお客様からいつも要望をいただくのは、入手のむつかしいものやサイズをそろえることがむつかしいものであることが多いです。
たいていは、最初はいつでもどこでも安く入手できる木材で始めたものの、次第に道具や素材にこだわりたくなり専門書を読んでみると、様々な木材が例示されていて、それぞれの優れた長所や目を引く美しさなどが書かれていて、「自分もこの木材で作ってみたい!」という思いにさせられることが多いのです。
その場合の木材が、先の「普通に流通しにくい木材」である場合が多く、専門書に載っているのになんで無いの?!、となるわけです。
困るパターンです。(だから在庫することに萌える?!わけですが・・・)
しなもそのうちの一つ。

作品1

そういう声をいただくので、弊社でもできる限り在庫をしているもののやはり希望通りのジャストサイズを提供するのはむつかしいのですが、今回は何とかご希望に沿うサイズで使っていただくことができて、仕上がりの良い写真を送っていただくことができました。
私の「コレクション」のなかから旅立っていった木材が、人の手で思いのこもった作品に生まれ変わって喜んでもらっている。
本当に、木材の第二の生き方です。
素材もよいものですが、やはり使って喜んでもらってこそ木材になった価値があるというもの。
在庫をしていて喜べる瞬間です。

ご希望通り答えられる場合のほうが少ないですが、これからも住宅だけではない木材を通した喜び、増やしていきたいですね。
木に触れる機会を増やして、どんどんファンをつくりますよ。自分の、木材のファンをね。

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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一寸(ちょっと)成長します


いきなりではありますが、弊社のこだわりのある国産材シリーズの中でも、その価値をしっかりと伝えて販売させていただいている百年杉柾フローリング純白浮造り(うづくり)羽目板とともに、その加工の良さと杉の木味を生かした人気の古希杉浮造り(うづくり)節ありフローリングの厚み30mm品が、この度リニューアルしました。

高樹齢杉浮造りのラインナップの中の15mm品はそのまま継続ですが、30mm品は要望の多かった幅寸法を更に広げて160mmから一気に190mmになります。
30mm、つまり一寸も成長するんです。
一寸法師もびっくり。

古希杉190 1


通常木材は、幅が広くなるほどに板材面での反りが大きくなるために、ことさらフローリングでは、もちろん水分がなかなか安定して乾燥させにくい杉で、むやみに幅寸法を広げたフローリングをする意味はないのですが、やはり時代の流れか、しばしばもっと幅の広い杉板はないのか?!という声をいただくこともあり、原木からの木取りや原木そのものを見直し、現在の古希杉の現板丸太よりもさらに高樹齢の丸太の、より赤みの多い部分を厳選することで、節が少なく赤みの多い、杉の香り満点の厚物フローリングを完成させました。

やはり30mm違うだけでまったく見た目が変わります。

たかが30mmですが、その30mmのためにどんな丸太が必要かぜひ考えてください。
なぜ、原木を見直さないといけなかったかがわかるでしょうか?!

それに、原木を見直したことで赤みが多く、より節が少なくなったのは通常で考えればかなりのグレードアップですが、白太との色合いも好きだった私は贅沢ながら若干白太もほしくなってしまうくらいに美しい色合いでした。
(もちろん、現物は白太の入る部分もあります。)

古希杉190 10


それにもう一点、やっぱり香りがいい。
天然乾燥は伊達じゃないですね。
表同士合わさっているフローリングの表面からは、心癒される杉の香りが充満します。
せっかくの杉を使うんだから、こだわりのある杉を使いたいもんですよね。

高樹齢杉は過去からの贈り物。
高樹齢のものを大切にするのも一つですが、木材として利用することで森林は更新しますし、太い原木ほど安くなってしまう(諸処事情有)というような現状を打破するには、やはり有効に活用し生活に取り入れることです。
天然乾燥の高樹齢杉材の価値をわかってくださる方にはたまらない組み合わせ。
ぜひ味わってほしいです。

古希杉190 11


古希杉浮造りフローリングの詳細は以下のリンクからご覧ください。(価格とも)
そのほかの高樹齢杉材と関連杉フローリングは以下からお探しください。


・高樹齢 古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリングはこちらから
・高樹齢 百年杉柾浮造り(うづくり)フローリングはこちらから
・高樹齢杉 純白浮造り(うづくり)羽目板はこちらから
・杉埋め節フローリングはこちらから

・古希杉板目節あり浮造りフローリングの1.9mエンドマッチ施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの4m、M様邸施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの30mm、アトリエFUDOさま施工写真はこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、アトリエFUDOさま1年後経年変化の記事はこちらから


記事にて紹介したランナップはこちらから

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広告、だしまぁ〜す


思い切っていくとき、どうしてもガン○ムのパイロット風になってしまうのは、やはり世代的にかどうか・・・
それはともかく、近々弊社広告を出します。

広告です、チラシではありません。
それも住宅雑誌ではありません。ワイン誌です。

何をやっとんのや、材木屋がワイン誌に?!
そう思われるかもしれません。
商売受注しようと思うなら、迷わず住宅雑誌でしょう。
多く販売されているところはそうされていますし、そのほうがいいに決まってる。
でも、宣伝下手で商売下手な弊社。
うまいフレーズや写真で商品をアピールするということができないので、やっぱり愚直に伝えたい思いで、今回ワイン誌に広告を出すことしました。

それは、商品を売るためではなく感じてもらう知ってもらうきっかけを作るため。
今回広告を出すのは、何度かこの記事にも登場している「リアルワインガイド」誌。
知っている人は知っている、普通ではない(失礼)ワイン誌です。

広告2


そこに弊社が広告を出す意味。
それは、大方以前の記事で書いているように、ワイン事情と木材事情が重なると思うことが多いことと、やはりそういった事実を伝えたいという思いからです。
建築雑誌では、どうしても「建築材料」という枠の中でのお話に終始してしまいがちです。
もちろん、目的がそうなのですから当たり前ですが、私の伝えたい思いを持った木材は、必ずしも活躍の場があるとは限りません。いや、非常に少ないでしょう。

だからこそ、あえて材料としてではない部分から木や木材を知ってもらい、そこから建築材料や趣味の木材としての意識を深めてもらおうということです。
もちろん、そこまでに伝えたいことは山ほどあります。
だから、商品のPRのための広告ではありません。
いや、そうでないといけないのにしていません。
木はいいですよ、木材は優れていますよ・・・それだけではダメです。
その理由や根拠、そして惹きつけるストーリーを持っていないと、木材がただの商品になってしまいます。
日本の山を木材を、そして世界の森林を木材を知って初めてどうしてその木材製品をすすめるのか、ということができます。

興味がないといわれるかもしれません。商品の紹介だけでいい、そんな情報は求めていないといわれるかもしれません。
しかし、今材木屋が伝えるべきこととやるべきことの一つはそこだと感じています。
木材を扱うからこそ伝えなければいけないこと、それをするのが材木屋。
それをすることで、材木屋がきっちりと商売として活躍し、木も森も良い方向に進むことができると思っています。

大多数に受け入れられないかもしれないけれど、そんな情報や現状の理解を求めている少数の人のために、そして本当に木や森のことを考える人が建築材料を探している人のために、商品アピールのない広告を出します。
リアルワインガイド誌の発行継続応援広告の一覧としてですが、ちょこっと小さく載りますので、書店で見てやってください。

広告1


いや、購入してください。
そして、リアルワインガイドも戸田材木店も、がんばる少数派を応援していただければと思います。
あ、好き嫌いがあると思うので強要はできませんが(汗)。

9月15日発売予定のリアルワインガイド誌51号、チェックおねがいしますね!!

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今度はぶな 問題は一つだけでは語れない


山のことを一言で語るのは、木材をひとくくりに語ることができないのと同じようにむつかしいものです。
だから、いま問題となっていることを一つだけ取り上げて語るのもむつかしいもの。

少し前の新聞に「ブナ林衰退 森の危機」という見出しがありました。
ちょっと森林のことに興味を持っておられれば、「ブナといえば水を蓄える重要な樹木!!=それが衰退?!」という形式で読み始められることでしょう。
いい見出しです。
その内容は、温暖化の影響でブナの発芽生育が悪く、ほかの樹木に置き換わったりしている、ということを伝えるもの。
温暖化の影響と樹木の衰退を絡めて説明してもらっているので、因果関係がとてもわかりやすくなっています。

ブナ 英名をビーチ(beech)、よく引用される漢字表記は橅。
木では無い、と書いてブナと読ませるわけですが、木材としての利用価値が乏しいということからそうなったといわれるほど、有用ではない、と位置付けられてきた樹種がある角度から見ると「水を蓄える有能な樹木」となり、衰退の危機感が取り上げられるほどになる。

ブナ


卑下されるような見方は「木材」としてみた場合であり、山で出会うブナの木はとても美しく私的感覚では良い意味で「女性を思わせるような」やわらかなやさしさを感じるために好きな樹木でもあります。
もちろん、それは材になってもおなじだと私は思います。
おっと、脱線してブナの樹種の話になりそうですので、記事に戻しましょう。

要は、ブナ林がなくなっていきアカガシが増えてきたという表記になっているのですが、実は木材としてみた場合、アカガシは非常に貴重な樹種。
ほとんど見かけることはなくなりました。
木材としてみれば、アカガシが増えてくれるのはうれしいように感じるのですが、どうしてブナが減るといけないのか?!
いや、いけないように感じるのか?!

温暖化の進行の一例としてではあるものの、森の形は変わり続けるだろうし環境も変わっていく。
人間が引き起こしたものかもしれないけど変わっていく。
温暖化が与える影響を紹介してもらうことで、温暖化という問題に対しての知識が深まるのはとてもいいことですが、決して「ブナを守ろう」と一つのことだけをクローズアップすることにならないようにしたいものです。

もともとブナは冷涼な地を好む樹種。
それに、繁殖力の高い樹種ではなく光を求めるというよりも、陰に耐えて少しづつ成長する耐陰性の努力家さん。
だから、老木が倒れて光が差し込んだから「さぁ、成長しろ」と言われてもすぐに大きく林を形成する、ということのない樹種。
それともう一つ。
冷涼な環境に適応するということは雪の影響を受けにくい、というか雪があって育つことができるようになった樹種ともいえる樹種。
そんな樹種が温暖化にあえば、減るのは当然・・・

もし温暖化が与える影響が深刻(といわれていますが)なら、それ自体の対処を考えないといけないものの、森はやはり変化していくものだと思います。
記事の最後はきちんと「環境省は、温暖化による森の劣化やそれに伴う生き物の絶滅を防ぐ基礎研究を始める」とありますが、ブナ林を守ろう!ではなく温暖化を考えたうえで生態系のことを考えてもらいたい。
温暖化が原因でブナが生育できないようになっているのであれば、そこはすでにブナの適地ではなく、ほかの樹種に渡すべき場所になったということ。
自然や環境というのはそういうものだとも思います。
どんどんと外的影響で自然の環境が変わっていくのは残念ではありますが、それに適応して変化するのも自然。
そこに人間が無理やり関与してあたかも「守っている」ような形になるのではなく、人間のもたらした根本の問題を解決するのが役割のように思います。

ブナの代わりに増えたといわれるアカガシも、じつは冬になっても葉を落とさない常緑樹なので比較的暖かい場所を好むはずが、どうしてブナと置き換わることができるのか?

アカガシ1


それは、アカガシが冷涼な気候に対応することができるようになっているからです。
それも、少しずつ。
そう、決して一気に進出したわけではなく、温暖化の影響やそのほかの要因で進化し、少しずつ生育域を伸ばしていく樹種と言ってもいいでしょう。
だから、ブナ林の衰退というよりもアカガシの進化、と言い換えられるほどだとも感じます。
こういうと、記事の印象がかなり変わりますね・・・

つまり、温暖化の影響はそのまま自然界の木々の変化を表しているということ。
自然の形が変わるとか、天然林がなくなってしまうと騒いでいるのはもしかすると、人間の立場だけの話かもしれません。
樹木たちは、一生懸命自分たちの進化で生き残る努力をしているのです。

アカガシ2

(丹波山中に生きるアカガシ。ここもシカ植生や樹種の更新がみられる場所の一つ)

そう考えると、「白銀の美女 ブナ」を「暖かなビーチ」で守るだけではなく、温暖化も樹木の生育も環境もすべてのことを考えていかなければなりません。
これだ!という答えの出せない問題が自然環境だと思います。
クローズアップされた一つのことから、その周りまでを読み解いて行動する力が必要だと感じます。
もちろん、私にもです。
もっともっと議論し考えて自分のできることを少しずつ進めていきたいものです。

しかし結論の出ない記事は、実は今回の私の記事でしたね。
結論付けるのではない、議論の発信点になればと思います。
一番の問題点はやはり、私たち人間・・・・が結論?!!?


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