空を見上げて
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2014年08月

お世話になった木は故郷に帰る


木材には人と同じように、生まれた故郷というものがあります。
種から育ち、数十年数百年かけてその地で天に向かって伸びていくわけですが、いざ木材として製材されると、様々な大きさになって色々な場所へと出荷されます。
日本は昔から「木の文化」と言われるほど、世界でも有数の木材消費国ですし、木に対するこだわりというものを大きく持っていることからもおそらく、世界でもっとも多くの種類の木材を利用している国ではないかと思います。
日本の中の木にとどまらず、用途や寸法、嗜好によって世界の木材を多く使用していますが、輸入された木材で共通して言えることは、一時期を過ぎると大抵は輸入量が減り、もしくは輸入がストップしてしまうこと。
優良な材や、幅広大径材などは永い時間をかけて育っているもの・・・そう簡単に継続して大量に使い続けるわけにもいきません。

この様な話は優秀な材ほどつきものですが、私がもっとも肌で感じたのはやはり「タイヒ」です。
つまりは台湾桧(タイワンヒノキ)。

タイヒ 3

以前に金具不使用台湾桧木製名刺ケースの記事でお話していますが、その特徴は、数百年、数千年という樹齢から来る、木目の細かさや大径材が供給できる為に幅広の柾目や、割れにくく素直な材に木取りできる木の芯を外して製材された「芯去り材」を採ることができる優秀材。
それに輪をかけて日本の建築には欠かせない白木(しらき)である「ヒノキ」であることも、ふた昔位前までの建築に多く用いられた理由の一つです。
もちろん、住宅ではなく社寺の建立に多くの材が使われているので、今でも各地に社寺に台湾桧材が活躍していますので、見ることはできるのですが、今現在において新しく材を調達しようとしても、もう容易に入手することはできません。

タイヒ 1


既に原産地の台湾でも伐採することができないこともあり、新しい木材として輸入されることがほぼ無いからです。

そのため、以前から中国人や原産地の台湾からも、一時期タイヒの大消費地であった日本に眠っている埋蔵金ならぬ「埋蔵木」を求めにやってきている、という話は聞いていました。

実際、白木の建築が減少したことや入手しづらくなったこと、また木曽桧の代用材の様に利用されてきたタイヒや、屋久杉の代わりに天井板として利用されてきた同じ台湾産の紅桧(べにひ)も、天井板の出荷減少やコストの関係で使用されることが少なくなり、おそらくまだ日本には相当量のタイヒや紅桧が残っていると思われます。

そういう弊社にも若干は残ってはいるものの、これは私の宝物ですので、そうは簡単に売り払ってしまうつもりはないのですが、今回偶然にも仲介の方を介してですが、その「探している人物」から譲って欲しいという話があり、少量ですが販売しました。

普段の木材の商売の様に、「この寸法で○本、この長さで○本」というようなサイズ限定をしていると「無理です」という返事しかできないものの、現在あるサイズをそのまま購入されるので、材を持っている方からすれば、持っていても指定の寸法でいくつも揃える注文には答えられないから、このままでいいのなら・・・と、相当な数が今までにも台湾や中国に渡ったそうです。

木は、生まれてから死ぬまで基本的に伐採されない限りはその場所を離れることはありません。
タイヒは1000年を超える月日を過ごした台湾の山を出て、数十年前に日本にやってきて各地で使われ現在に至ります。
そのタイヒ達の一部が今、数十年を経て故郷へ帰っていっているということですね。
考えると、タイヒにとっては倉庫で眠るより故郷に帰る方が幸せなのだろうかとも思います。
日本にも木曽桧の樹齢2000年や3000年というものがあれば、それはそれは素晴らしいものなのだろうと夢に見るときもありますが、日本の社寺建築を支え、ヒノキという素晴らしい樹種のもつ数千年の美しさを現実に見せてくれたタイヒや紅桧にはとても感謝しています。

今回のタイヒの里帰りは大切な宝物をあるべき場所に帰した、そんなような気持ちです。
まるでルパンがクラリスを送り届けたかのように・・・・

ルパン


故郷で最後のひとかけらまで愛でてもらうことを祈って・・・

タイヒ 2

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子供達よくやった 日焼けによる木材の退色 於出窓実験室


暦上は秋だというのに毎日ジリジリと照りつける太陽。

外で遊んだ後、暑いからと言って遊んだままにほおっておいた遊具の一部は、この時期おそろしい程の早さで劣化します。

直射日光


そして暑いだけではなく、私たちの肌にまさしく突き刺さっているかのごとく降り注いでいる紫外線を含む太陽の光は、人間の肌を焼くだけではなく同じ細胞組織の塊である木材の木肌も焼く事は、今までもお伝えしてきました。
特にブラックチェリーブラックウォールナットなどの色調の変化が著しい樹種は、変化後の色合いを知っておいていただく事が重要でもあります。

その色調の変化を見る為に使用しているのが、わが出窓実験室
と言ってもただの出窓なだけですが、なにしろ直射日光抜群!朝イチの登り始めの太陽から沈まぬ西日までの長時間を日光にさらされるその場所は、実験室と言わずしておけぬ環境であります(笑)。

そんな実験室ですが、子どもたちにかかれば限られたスペースに設けられた駐車場よろしく、障害物を置いたり整然とミニカーを並べたりして遊んでいたようで、私が他の用事で利用しようとしていたフローリングのカットサンプルが、その障害物として活躍していたのですが、ふと見ると何か印象が変わっている・・・・

あぁ〜、子どもたちたまにはえぇことするやん!!

なんと、直射日光の過酷な環境である出窓実験室に、私が気がつかない間に並べられていたカットサンプルの色が、見事に変化しているのです。
子供にきくと、かれこれ桜の季節位から(ちょっと曖昧だけど)ずっとそのままだったということなので、約4ヶ月という時間、日にさらされていたことになります。
では見てください。

ヤケた表面

こうやって見ると、別に遜色なく感じますが、裏返して見ましょう。

ヤケなし裏面

同じ並びです。どうです?!はっきりと色の違いがみてとれます。


これらは、エインシェントオークとエインシェントバーチのフローリングの切り落したものですが、参考にエインシェントオークの施工された元の色合いを見てみましょう。

エインシェントオーク幅広無垢一枚物フローリング 2


こうやって見ると、印象が大きく変わることが理解できると思います。
一般的に見られる木材の色調は主に、黄白色や灰褐色、赤茶色系が多く赤や黒に近い色調の濃い木材は珍しく、常に容易に入手できるものではありません。
そのため、無垢フローリングにおいてもブラックチェリーやブラックウォールナットを始め、黒檀やカリンと言った濃い色調のフローリングを希望されるケースもよくあります。
その時に一緒に俎上に上がるのがエインシェントオークとエインシェントバーチなのですが、カットサンプルや写真の印象ばかりを頭に描いておられると、出窓実験室の様な環境に施工されたフローリングは退色が大きく、印象が変わることがあることを念頭に置いてもらう必要があります。

冒頭の様に、長時間の直射日光は人間の皮膚と同様に木材の表面も変質させていきます。
もちろん、色調が深くなっていく樹種もあれば、この様に反対に浅くなっていくものもあります。

また、エインシェントオーク・エインシェントバーチは色調の変化だけでなく、特有の香りがあることやこすれた部分が白っぽく見え易いこと、など独特の性質があります。
様々な変化が現れる木材ですが、特に変化が大きいものはやはり目につきやすいものですから、採用にあたっては配慮をお願いしたいところです。


冒頭のキックスケーターも、ついこの間乗っていたものを庭にほったらかしにしていたらあんな状態に・・・
太陽の力恐るべし・・・
そして、なかなかよい実験結果を得られた子供たちのお遊びに御褒美をかんがえなければ。。。

コース


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更なる上を目指して・・・ 全日本女子バレー


暑い暑い、この季節の夜にさらに私を熱くさせたのが、昨夜最終戦を迎えた「女子バレーボールワールドグランプリ」。
結果は銀メダル獲得という素晴らしいものでしたが、金メダルをかけた世界ランク1位のブラジルにはストレート負けを喫してしまいました。それでも、新戦術の中健闘したことは明らかに感じられました。

もしかしたら、木のこと以外で一番興奮するのが女子バレーを観戦している時ではないかと思うくらいに、テレビの前で毎日アツく応援しているわけで、長身でパワフルな外国選手の繰り出すスパイクを拾いまくる選手たちを見るたびに、「っつしゃ〜!!いけ!!!」と大声を張りあげる光景は、私を知る人にとってはおそらくとっても意外なものだと自分でも思うくらいです。

バレーボール中継のある時期は、大声オンパレードなので我が家の子供たちが赤ちゃんの時には、安眠の中の奇声に、よく驚いて泣き叫んでいたものです。

2010年の世界バレーや2012年のロンドン五輪でのメダル獲得は、スポーツ新聞を保存版にしているほど熱中しましたが、それも昨日の事のように思えるのですが、それよりも以前は大事なところにもう一つ手の届かないもどかしい時期が続いていたからこそのメダルの感動だったような気がします。

今年の女子バレーの戦術のポイントは「Hybrid6」と言われています。

女子バレー3

各選手がポジションごとの役割を固定せずに、複数のポジションの働きをこなす戦術で、テレビでは「超攻撃的」と比喩されていますが、私としては攻撃的の以前に「全員で守って拾うことを可能にしてきた」経緯がある全日本女子バレーだからこそできる戦術だと思っています。

女子バレー2

私が女子バレーを応援しだしたきっかけは、もしかしたらそんなところにあるのかもしれないと思い始めています。

諸外国選手に対して体格的、身体能力的に優っているとは言えない日本選手が、全員で一つのボールを拾い、相手コートに向かって返すという共通の目的に対する動作が、皆で協力して物事を進めることの大切さやひいては、目標に向かって進む仕事の中にも共通するところがあると無意識に感じていたのかもしれません。

4年前に世界バレーにて32年ぶりにメダルを獲得したときにはすでに、相手サーブを必ず拾い、相手スパイクへの対応レベルも世界一を目指して取り組んできたからこそ、現在の「超攻撃的」布陣が可能になっているのだと一人納得しています。
自分はスパイクを、自分はブロックを、と自分の事だけを考えるのではなく、みんなのことを考えて全員で動くことの素晴らしさがにじみ出ているように見えるから、奇声のごとく応援してしまうのだろうと納得しています。
日々のお客様への対応、業務の分担、そして進んでいく目標を共有することで、現在の女子バレーのような堅実でありながらもどんどん先に進んでいけるような体制にするべく、プレイングマネージャーよろしく進めていきたいと、改めて考えています。

今日はワールドグランプリ最終日。
強豪を撃破してきた全日本女子チームに、いまだに暑い今晩も明日からの活力をいただきたいと思います。

銀メダル獲得おめでとう、そして頑張れニッポン、がんばれ戸田材木店!

女子バレー1


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昔懐かし地蔵盆


私の記事を読んで下さっている方の身近では、8月のこの時期だけ街角で提灯が飾られた一角を見ることはありませんか?!
丁度今日、明日あたりだとおそらくそれは「地蔵盆」ですね。

地蔵盆2


いつも何気なく通り過ぎている町の片隅に、テントを張っていたりお菓子が並んでいたり、読経をされていたりすると思うのですが、地域性を調べてみると盛んなのは主に近畿地方なのだそうです。
だから、九州や四国、関東東北や北海道からご覧頂いている皆様にはあまりなじみの無い事なのかもしれませんので、一応解説を・・・

もともと、お地蔵さんというのは子供の守り神さま。
お地蔵さんというのは地蔵菩薩のことで、やっぱりなんでも「さん」、「お」などの言葉をつけて優しい聞こえにする近畿地方独特の呼び名なのかもしれませんが、やはり「菩薩」というとどこそこの寺院のお堂で鎮座されていそうですが、「お地蔵さん」というと、その頭をさすったりする行為も、どこか許されるような気がしますよね?!

脱線しますが、お地蔵さんの頭をさする(撫でる・・・)というのは、特に頭に限ったことではなく、例えば勉学に励んでいれば「頭に勉強が入っていきますように」であるとか「知恵を授かりますように」とか言ったお願いの様なもので、その他には、自身の病気を患っている部分と同じ部分を撫でて自分の幹部をその手でさする(撫でる?!)ことで、病や傷がいえる様にお願いするようなこともあります。
今の私の場合は、専ら足首で「スキー行くまでにくじいたとこが良くなりますように・・・」で・・・・いや、冗談で、昔から祖母がよくお地蔵さんをさすった手で、私の頭や体をさすり、知恵がつき健康に育つようにと言ってくれていたのを思い出します。

地蔵盆1


地蔵盆では、お地蔵さんに前掛けでお化粧したり、奉納された赤や白の提灯(女の子は赤、男の子は白で、名前が入れられている)を吊るしたりし、お供えとしてお菓子などを備えて読経し、その後、お参りに来た子供たちに「おさがり」(お供え物)を渡して行く様な流れです。
弊社北側におられるお地蔵さんも、毎年この時期には地蔵盆の飾り付けをさせていただいています。
また、一昔前までは弊社の土場を利用して夕方の読経の後に「盆踊り」をおどり、周辺はお菓子をもらえるお祭りとして子供達がたくさん集まっていたものです。
地蔵盆とは子供にとってはとても楽しい想い出の「お祭り」でありました。

DSC00030


弊社土場での盆踊りは、御世話頂いていた方たちの都合で10数年前にお休みさせた頂きましたが、今でもこの日になると夜の提灯と「炭坑節」のメロディーが頭をよぎります。
そしてその宴の後に待っているのは、「山積是頂きに達せず」と自慢にもならない宿題の山だったことを、念の為に報告しておきましょう・・・・・(恥)

今年も静かに地蔵盆の季節を迎えました。
子供たちよ!いざ宿題の追い込みだ、頑張れ!!(子供を卒業した大人より。うちは、今年はなんとか終了済み・・・ホッ。)

DSC00026


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過酷な環境はフローリングを大きくする・・・


もう何年も、私の為に過酷な環境下で頑張ってくれているものがあります。
それは彼ら。


サンプルたち


ショールームに来ていただいたお客様の為に、日々過酷な状況に置かれているこのカットサンプル君達(無塗装)ですが、今日は彼らの身体測定をする事にしましょう。
実はすごく成長(!?)しているもんですよ。

先ずはこの1年ほど活躍している欧州楓(ヨーロピアンメープル)君。
ほおー、幅131mm。
規格が130mmだから誤差の範囲も考慮しないといけませんが、厳密には少し大きくなっていますねー。

身体測定 1


次にもう4年以上活躍してくれている板屋楓君。

身体測定 2

見えるでしょうか?!この寸法。
拡大してみましょう。

身体測定 3


わおっ!予想以上の成長ぶり!!133mm!!(面取り部分で132mm位)

どういうことか、この写真を見てお分かりでしょうか?!
決してフローリングの加工精度が悪くて寸法がばらついているわけではありません。
わざとそうなる様にしているのです。
ショールームにて、無垢の木材の綺麗な顔だけを見てもらうのではなく、性質その物を知っていただくための仕掛けの一つです。
ショールームはわざわざフローリングを「見に来る」だけのスペースではありません。
その表情を参考に眺めながら、木材の持つ本質的な性質や個々の特徴、そしてそれらを含めた木材のストーリーをお話して、フローリングを購入してもらう、というよりもフローリングに愛着を持って共に過ごしてもらえるようにする、という事を考えています。

この写真も、なんの説明もなければ寸法精度の不良ということになりそうですが、そうではなく、言葉ではよく耳にする木の呼吸、すなわち「吸放湿」のもたらすものです。
簡単なことで、133mmまで大きくなった板屋楓君は、4年間も湿度を急激に吸う環境に置く事で、どんどんと吸湿し、信じられないかもしれませんが3mmも大きくなってしまいました。
もちろん、皆さんのお手元に届く無垢フローリングが全て3mmも大きくなるほど突然吸湿することは稀ですが、無垢のフローリングはこれほどの吸湿と放湿の効果を併せ持っているという事です。

口では木は呼吸しますと簡単に言えますが、実は目で見るとこんな動作で吸放湿しているんです。
木は、私たち人間と同じように、細胞という組織で出来ています。
そして、その細胞という組織の中に、水分を保持しているわけです。
下の写真で小さく穴があいて並んでいるのがわかりますか?!
この穴も、ストローの様な細胞の断面のうちの一つです。(写真はカスクオーク

道管


例に水風船を考えてみましょう。
水を入れると風船が膨らみますよね。
勿論のこと、中に水が入るんだからその通り。
木材も同じことです。細長い細胞組織が集まって出来ているため、その中に湿気という水分が入りこむ(吸湿)ことで、木材自体が膨らみその代わり湿気をその中に保持できる訳です。
放湿する場合はその反対、ですね。
木材の吸放湿は、このような天然のものゆえの細胞組織の性質から来るものです。


ということは、施工の際の注意事項にあります「フローリング同士をくっつけ過ぎないこと」や「壁際の余裕をとること」の意味が理解して頂けるでしょう。
1枚で3mm大きくなったら10枚で30mm、実際には無いような例えですが、8帖のお部屋ならおよそ84mm幅が広くなる計算・・・
(上が正130mm、下がサンプル君133mm)

3mm


だから「突き上げ」という現象が起こります。

緩やかではありますが、吸放湿作用によって室内の調湿をしてくれる動きはこの様に現れます。
もちろん、大きくなりっぱなしではなく、湿気を吐き出すことで収縮することを繰り返しますから、ずっとそのままではありません。
機械式とは違い、一気に吸い込むことはしませんが、常にこの様な作用を繰り返している無塗装無垢フローリング。
凄いとは思いませんか?!

夏場や雨の日にフローリング表面がじっとりしていて、どこか足裏が落ち着かない経験はありませんか?
どんなに表面が美しくても、無垢の風合いに近づけても、傷がつきにくい合板フローリングでも、目に見えない吸放湿効果で足元を快適に保ってくれるのはやはり無垢フローリング。

フローリングを考える時、合板フローリングの優秀な機能性の宣伝に目を奪われがちですが、カットサンプル君達の様に目に見えず頑張る「足の下の力持ち」の無垢フローリングの素晴らしさを是非、弊社ショールームまで聞きにいらしてください。
カットサンプル君達にも会うことができますよ(笑)。
彼らとともに無垢木材のお話を持ってお待ちしております。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
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板屋楓(ペインテッドメープル)フローリングに塗装中


現在、倉庫では順番待ちが発生中です。

何の順番かというと、無垢フローリングの塗装の順番待ちです。
現在工務店様が塗装中なのは、板屋楓(ペインテッドメープル)幅広一枚物フローリングネイキッドグレードです。

板屋楓ネイキッドオイル塗装 1


こちらは20数年前のお宅の床の改修工事用だそうですが、やはり新築からそれ位の年数が経過すると劣化が大きくなってきます。
次はそんな事がないようにと、無垢フローリングの提案をされたということです。

よく価格面で合板フローリングと無垢フローリングを比較する方は、「どれくらい持つもんですか?!」と尋ねられますが、使用環境によるものの、経験上やはり20年を超えると床の改修を依頼されているケースがとても多いのが実感できるところ。
もちろん、かなり昔のように床下の湿気によって板自体がボロボロになって貼り替え、というケースは少なくなりましたが、それでも表面がはがれてきたり、塗装面の下まで続く様な傷が多くなってきたりすると、貼り替えということになります。


無垢のフローリングも傷はつきますし、汚れもします。太陽光で色調も変わります。
ネイキッドグレードの中には、こんなに均質な部分があると思ったら・・・

板屋楓ネイキッドオイル塗装 2

次の箱の中にはこんなワイルドなものが入っているのも、無垢のフローリング、それもネイキッドグレードの醍醐味。
間違っても色違いとか柄が悪い、なんて言わないでくださいよ。

板屋楓ネイキッドオイル塗装 3


しかしながら、板自体が使えなくなるというケースは稀ですし、傷がついても色調が変わっても愛着を持ってもらえる表情を持っています。
もちろん、足触りや視覚的によいことなども木の床の不思議シリーズで挙げた通りですが、家の寿命よりも床が先にダメになる、ということは避けられるでしょう。

今回の改修のお宅の床も、次はおうちと同じ以上の活躍が出来ることでしょう。
無垢の木の床にするということ、やっぱり重要だと思います。
さぁ、これが終わると弊社建築現場のフローリング塗装が待っています。
早く順番変わってくださーい・・・(笑)

板屋楓ネイキッドオイル塗装 4






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担当のお盆 2014


今年のお盆休暇、如何にお過ごしでしょうか?!
ゴールデンウィークの様に、月末などにずらして取得することで、格安の旅行などを計画している人も話に聞きましたが、お休みも中日ということで、ゆっくりとされていることでしょうか?

私はというと、今日はゆっくりと過ごしてあす以降に備えるつもりが・・・

なつやすみ

1ケ月程前から、次男に「お箸作りたい!」といわれていました。その作業がやっと今日実現、で私も何故か参加・・・

自宅のお箸は、数年前に工務店さんや地域の人たち向けに自分のお箸づくりをお手伝いした時に、家族の分も作ってしまおうという事で、各人好きな樹種を選び作ったのですが、その頃はチビスケだった次男も成長している様で(当たり前・・・)結構大きくなった為に、作ったお箸が手に合わずに元のプラスチックお箸に戻っていた事から、私や家内のお箸を見てポロっとでたのが先の言葉。

よぉーし、製材しといたる!!、と意気込んだものの出社すると電話や打ち合わせや業務に追われ、また、大きな材から割りとっていくのは、いくら長く使うお箸といえども材に申し訳ないので、それぞれ想いを込められるストーリーのある樹種で、しかも丁度よい大きさのもの・・・・と考えるとどれもまだまだ使えるぞ!と欲がでて、製材にまでいきつかず今日に至る、と。

この機会に、長男始め家族作業で来客用も作ってしまおう、という事でみんなで作業開始。
暑くて庭に移動したり、蚊にかまれて玄関に入ったり、摩耗に強い樹種はなかなか削れず諦めかけたり・・・
そんなこんなですが、今年の休日も木の匂いがあふれる我が家、でした。




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これからも木材を頼みます、運送屋さん


暑い夏、これからが本番だと思うと更に疲れてくる時期なので余り考えたくは無いですが、そういっている間も暑い日々ですね。
事務所も外よりは相当涼しいとはいえ、弱冷房の28度設定ですので、お世辞にも涼しいとは言えませんが、自宅にクーラーの無い私にとってはある意味快適でもあります。

こんなに暑くなると進まないのは仕事だけではなく、疲れをいやす楽しみの一つであるワインの消費も、冷えた白ワイン以外は少し鈍りがちになってしまいます。

ワイン


まぁ、そんなにカッコよく言うほどに呑んでいるわけではない(というか、呑みたい気はあるけれど・・・)ものの、やはりこの時期赤ワインの栓を抜く機会はめっきりと減ってしまいます。
クーラーも無いところで赤ワイン・・・想像する以上にマッチしないものですから、仕方なしとしてください。

しかしながらこういう心理を上手く取り込んでいるのが、広告宣伝。時期的に売りにくいものでも販売にこぎつける力やイメージ訴求力は見習わなければいけない部分が大きくあります。
特に私の様な宣伝下手には・・・・

そんな広告にはホントに惹きこまれるように納得してしまう説得力のあるものが多いので、上記の機会が減ってしまう赤ワインですら、「仲間とともに・・・」とか「涼をとりながら・・・」なんて書かれると、ついつい欲しくなってしまうものです。凄い威力だと思います。
今から思えば、ワイン嗜好に走り出しの頃は「今、この銘柄がこの価格」的な時期を絞った広告に誘われて、自宅には、夏には赤ワイン冬には白ワインという季節から想像するには逆転したような現象が生じていたのは、この為だったのだと、後になって気がつきました。

昔から、業界専門誌や特集号などではタイアップ業者さんの宣伝が掲載される「記事広告」なるものが本編の記事に遜色なく多く、この分のページも書籍代なんだろうなぁ・・・なんて少しは思いながら、あって当たり前だとも思っていました。
それにメスを入れてきたのが、お小遣い節約のために殆ど定期購読をやめた中で、今でも唯一創刊号から購入し続けている「リアルワインガイド」誌。

リアルワインガイド


とても中立的であって偏っている(想うにいい意味で。)記事内容なので、好みは分かれるところなのかもしれませんが、前述の記事広告が少ない(現在は出版事情に賛同した方からの広告は異業種も含めてあり。)事も、読み続けてきている理由です。

そんなリアルワインガイド誌に、「クール便 常温で仕分け」の記事が載ったのは2014年冬号でした。
じっくりと読んでいて、そういえば、木材の業界でも同じとはいかずとも、配送で困ることってあるよなぁ・・・と・・・

少し前まではそうでもなかったように記憶しているのですが、木材配送で困るのは、「運んでくれないケース」が増えていること。

実際どういう場合かというと、とても簡単で「4mなどの長いもの」、「重たいもの」、「傷注意の上にかさばるもの」などです。
木材でいうと、殆どのケースにあてはりそうなもんです。

弊社では何とか主力の無垢フローリングや細工用の稀少木材の小物などは引き受けてもらえますが、長いままで使用する壁や天井用の無垢羽目板やその他の木材、または、重硬な木材などは積み込みや同載荷物の関係もあって敬遠される傾向が強くなってきています。

近日も、化粧天井用の羽目板が、配送数量制限で数日に分けての出荷しか無理だということがあったり、壁用の羽目板も一日の集荷量を制限されていて、幾日にも分けての荷受になってしまった事がありました。
その他では、2mを超える木材になると集荷してもらえない場合があり、わざわざチャーター便を仕立てないといけない場合が増えてきていて、運送費だけでもばかにならなくなってきています。

長尺羽目板

ワインの場合は、ガラス瓶に入っている事で重量もあり、なおかつ割れる事があるので、注意が必要、それに輪をかけて温度管理が必要なため、紙面で取り上げられたような事態になってしまうこともわからなくもないです。
木材は温度管理とまでは厳密に必要無いかもしれませんが、重くて注意が必要なのは同じこと。

また、到着したものに傷がついている、とか到着時間が遅いとかいったトラブルが起こりやすいのも問題の一つかもしれません。
重量があるために荷降ろしがしにくく時間がかかったり、フローリングであっても1ケースあたり30000円以上などの様に、運転手さんが箱や大きさからは想像しないであろう高価な商品に、手荒な配送で傷がついている事で、責任の所在などを巡ってのトラブルも少なくはありません。
そうなってくると、わざわざ苦労して木材を運ぶことは無いのでは・・・となってきているのだろうか?!?

感謝の材


競争が激しく、決して運営が楽でないのかもしれない運送業にとっての言葉通り「お荷物」になってしまっているのかもしれませんが、折角の材料を運んでもらえないとなると、流石に困ります。
杉や唐松のフローリングの様に、広葉樹では見る機会の少ない4mの途切れのない木目を楽しめる樹種も、2m位に切り落さないと出荷できなくなるかもしれません。
どうにかして便を確保できる場合以外は、やはり産地から取り寄せる場合もありますし、幾日も待てば到着する場合でも急ぐケースの方が多いです。
そんな要望に細かく応えることは難しいのかもしれませんが、このままでは皆さんに本物の無垢木材を届ける事に支障が出てきそうです。

上の写真の3丁の為に、はるばる自社便にて運んでくださった製材所会長。大感謝です。いつも無理いって・・・・・・

遠方より240キロ


もちろん、出荷する側も受け取る側も双方の都合などで運送会社に負担をかけることもあるとは思いますが、運んで頂かないことには始まりません。
大きな荷物は荷受や出荷をサポートする、長い荷物は到着までに余裕を見ることや、各地域支店までの配送にして引き取りに向かう、などの手立てを相談することで、解決できるかもしれません。
現実ではないかもしれませんが全てが集荷不可、となる前に送る側と受け取る側を含めて、配送の負担を減らすようにしていきたいものです。

運送屋さん、これからも木材をよろしくお願いいたします。



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売り切れ必死?! ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング特別販売


こんなのはあんまり、いやほぼありません。
訳ありや難ありの商品を安く売り歩くということが好きではない性分であることがその理由ですが、今回だけは特別です。

買い占めるぐらいの勢いで食指を動かしていただきたいこの樹種を、数量に限りはありますが、特別販売のご案内をいたします。
それは、ブラックウォールナットと並び、独特の存在感で好まれる「ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング」の、定乱尺オイル塗装のプルミエグレードとセレクショングレードです。

プルミエグレード

ブラックチェリー定乱尺 プルミエグレード

セレクショングレード

ブラックチェリー定乱尺 セレクショングレード


建築材料の世界で「特価販売」と言えば、廃番品やその時限りのスポット商品、中身に少し問題がある「B品」等である場合が多いので、気をつけないといけませんが、今回ご案内のブラックチェリー幅広無垢定乱尺フローリングは、通常ご案内しているブラックチェリー無垢一枚物フローリングそのものであり、中身もグレード基準も何も変わるものはありませんので、本当の特別販売だと思って下さい。

では何故、今特別販売なのか?!
簡単です。もっと使っていただきたいから、ということと倉庫在庫の入れ替えの為、ただそれだけです。

表情豊かでありながらも柔らかな印象を与えてくれることで好まれるブラックチェリーですが、いかんせん、原材料の価格は他の樹種よりも高騰してしまいます。
それだけ価値のある木材であるということですが、どうしてもおうちの予算を考える中でブラックチェリーに手が届かない、若しくは高嶺の花だと諦めて初めから「カバザクラ」や「チェリー色塗装」のフローリングを検討している方には次には無い千載一遇のチャンス!!

この機会逃すべからず・・・です。

合板フローリングやユニタイプ、90mm幅のブラックチェリーフローリングは目にしますが、150mmの無垢一枚物のブラックチェリーのフローリングは普通のお宅ではなかなか見る事が出来ないものです。
ブラックチェリーの無垢フローリングにて迷われているお客様は是非、この機会に使って頂くことをお勧めします。

ブラックチェリー独特の、花の咲いたような優しい印象がおうちに華を添えてくれることと思いますよ。

ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング 2


ブラックチェリー幅広無垢一枚物定乱尺フローリング

・寸     法:18×150×610〜 

・形     状:一枚物(定乱尺)

・入     数:12枚入り(1.63屐法1210+610
                       1010+810
                       1110+710
                       910+910  の組み合わせ梱包です。

・エンドマッチ:あり

・価     格:一枚物 オイル塗装 幅広定乱尺150 プルミエ ¥27400
(税込¥29592)/1.63

        :一枚物 オイル塗装 幅広定乱尺150 セレクション ¥20800
(税込¥22464)/1.63

・運     賃:別途。地域によりお問い合わせください。

・グ レー ド :プルミエ    材の特色を活かしたトップグレード
        :セレクション 小さい節や軽微な色むらを含みます。

・納     期:無垢商品の為、余裕を持ってご確認ください。

写真は全てフローリング実物ですが、光の当たり具合や丸太の差で表情や色合いに変化がありますので、参考イメージとしてください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 


お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから                


・表情の違い 参考

ブラックチェリー やけ


若干の変色部分





ブラックチェリーパテ 1


変色部分





ブラックチェリー小節 節1


小節





ブラックチェリー小節 節2


節の表情





ブラックチェリー小節 補修2


小節の補修





ブラックチェリー無節 ムラブラックチェリー無節 色違い


色ムラや色違い
(一種類のグレードの中で




*)今回ご案内分は厚み18mmになります。通常の無垢フローリングの15mmとは異なりますので、施工・その他取り合い部の高さ関係にはご注意くださいますようにお願いいたします。


・ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリングについてはこちらから

・弊社へのお問い合わせはこちらから


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眼下にうつるは雪か畏敬の眼差しか・・・ 石徹白のスギ


やっと逢えたね・・・

大阪の普通の男である私にとって、そんな綺麗なセリフは毛頭似合いませんが、この前でだけはそう言わせていただきたい。

その存在を知ってかれこれ10年以上。
意外と昔からほど近くまで行っていたにもかかわらず、逢いに行く機会がなかったのですが、今年になって一念発起!、というかやっと時間ができたので訪れる事ができたのが、超有名なこちら・・・

石徹白 5


巨樹の本はもちろん、巨樹巨木巡りを趣味とされる方の中には、この樹に出会ってから巨樹巡りに目覚めたという方も少なからずいらっしゃるほどの影響力?をもつこの巨樹は「石徹白のスギ」。
縄文杉発見までは、日本有数の杉の巨樹として注目を集めていたそうですが、「屋久島」というブランドと世界遺産登録の影響か、どうしても屋久杉の方に目がいきがちになってしまう傾向がありますが、それでもご覧の通り巨樹を見慣れている人間でも、その「力の限り生きてきた!!」と言わんがばかりの存在感には一目置くことでしょう。

石徹白 4


おそらく巨樹の写真集や関係本を少しでもみられていればご存知であろうか、と思ってしまうくらいに有名、と想像します。
何せ樹齢1800年です。
そして国の「特別天然記念物」に指定されている上に、白山国立公園に所在することも特別感を大きくしている一因でしょう。
有名にならないはずはない、と言ったところです。
特別天然記念物は、特別とつくだけあって通常よりも更に価値の高いものに用いられる称号。
大きいだけではもらえない「冠」です。

私が今まで紹介してきた中では、蒲生のクス杉の大スギがそれにあたります。
どれも存在感あふれる巨樹でしたが、今回も勝るとも劣りません。

石徹白 7

私の訪れた時は目前に現れたと思った途端にどしゃ降りの雨で、なかなかうまく撮影することが出来なかったことと、光の具合により目視とは違った印象の写真になっている部分もありますが、雨がなければもう少し樹皮が白骨化している様な印象を受けることでしょう。
それが余計に風格を感じさせている所以ではありますが、果たしてどれくらいの生命力を保っているものか・・・
木挽きさん(大きな鋸で、丸太などを人力で製材する職人さん)や有名な西岡棟梁などは、あおあおと葉が茂っている巨樹程、芯の部分が無かったりしている場合が多いといいますので、私は葉は元気がないようでも、樹皮が白くても、内部ははつらつとして、力をセーブしているのではないかという、明るい目測を勝手に決め付けてみていました。

石徹白 2


その存在感は巨きさもさることながら、おそらくその姿と自生地に由来するのだろうと思います。
一目見た瞬間に、白く聳える塔のように伸び、着生樹木が葉を茂らせているものの、本体の杉自体はどこか風化していく美しさの様なものをたたえているとすら思えてくるような、その佇まい。
そして、富山県、石川県、岐阜県、福井県をまたにかける「白山」信仰の歴史とともに、山中の巨樹とはいえ、アクセスし易い登山道の途中に位置することもあり、昔は険しい白山を超えていく際の祈りの神様として見られていたか、また現在では登山者を見守る存在としての山中での存在が、「特別」なのかもしれません。

私も余りにも「石徹白のスギ」として有名で、由緒を知らなかったのですが、この大杉は、ここへたどりつく手前(登山道に行く道の途中)に存在する「白山中居神社」という神社のご神木であり、その敷地内に位置するらしいということを予備知識を得ている途中にて知りました。
そういったところから、この杉にたどり着くための道も巨樹への道というよりも、古くから、それこそ命がけで白山登山していた時代から続く登山道の一部が、車の利用によって便利に整備された、といういきさつの理解になるのだろうと推察しました。

石徹白 3


脱線しますが、その白山中居神社はスギの巨木がボコボコ存在する驚きの神社で、しかもその裏山には浄安杉なる巨樹と、現世では珍しいブナの原生林がありますので、登山とまではいかずとも、石徹白のスギに会いに行くならばこちらもお勧め・・・といいたいところですが、浄安杉は境内から15分?!位は登山しますので、気を引き締めて・・・

白山中居神社


また、巨樹では良くあるエピソードにはなりますが、この石徹白のスギは、白山を開帳した泰澄上人が使っていた杖が大杉になったという背景を持っています。
この様なお話は真偽云々ではなく、巨樹を見上げながらゆっくりとその時代の事に想いを馳せる「きっかけ」として頭に入れる様にしています。
そんな伝説が残るくらいの大物だということです。

石徹白 6


私にとってこの石徹白方面は、毎年必ず4回は訪れている地域。
なのに、何故今まで逢いに行けなかったかというと、訪れるのはいつも冬。
そう、趣味のスキーのホームグラウンドがほど近い場所のために、毎回毎回いつかいつかと思いながらの日々でした。
なにせ冬季は雪がどっさり積り、道中の峠では冬用タイヤでもチェーンが必要になるくらいですから、スギまでの道のりは重機などで塞がれ通行止めになってしまいます。
そうでなければ、私の様な「病木」のものが無視して進んでいきそうなところですから、岐阜県さんは賢明です。
3月の末でも通行止めは続いているので、春に訪れる方は道路状況を確認してから向かわれた方がいいでしょう。

とはいえ、この石徹白のスギが白銀の世界に仁王立ちしている様を見てみたいものです。
緑多き時期は多くの人々を見下ろしているスギも、冬には静かに佇んでいることでしょう。
紅葉(黄葉)の巨樹や新緑の巨樹もいいものですが、冬の雪に囲まれる巨樹もとっても美しいものです。
冬の巨樹専門(その時期しか行けなかっただけ・・・)の私としては、白銀の世界の逞しく、または耐え忍んで立つ巨躯を見上げるのは、それこそ身が引き締まります。

柵の中には入らない決まり。
守りながら一緒に記念撮影。

石徹白 8



冬の時期の石徹白のスギはおそらく「白銀の王様」よろしく孤高の存在なのかもしれません。
目の前の広場に降り積もる雪の世界の白い巨塔。そんなイメージ。
今まで清内路のミズナラなど、雪景色の巨樹も多く訪れていますが、石徹白のスギも雪の中での美しさを見てみたいものだと感じてしまいました。

これからの季節は、登山者と巨樹信仰者の眼差しを多く受けることと思いますが、じきに冬になり、また神秘の銀世界に一人聳える様になりますね。
白銀の巨塔が少しでも永く、その存在に感動出来る時間を与え続けてくれるように祈って、さようならの一礼をする私でした。

石徹白 1



石徹白のスギ所在地

岐阜県郡上市石徹白160河ウレ山2

白山登山道入り口に駐車場、トイレあり。台数に限りがありますが、そこそこ広いです。そこから420段をあがる事になります。
頑張って登りましょう。

石徹白 9





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国産広葉樹フローリング 清涼楢の洋食屋さん


また、寄り道スポットが出来てしまいそうです・・・

先日から工事されていた、国産広葉樹の無垢フローリングを採用頂いた洋食屋さんが工事完成し、一足お先に仕上がりを拝見に伺ってきました。

清涼楢店舗 7

こちらの店舗は、企画段階で無垢の「本物の」フローリングで、カッコよく仕上げたいという希望を頂いていました。
わざわざ「本物の」と念押しされたのは、印刷でも表面に単板を貼ったものでもなく、一枚の無垢のフローリングで、しかもよく見かけるパインなどではなく、広葉樹で仕上げたいということでしたので、迷うことなくおすすめしたのが日本の広葉樹フローリング「清涼楢幅広無垢一枚物フローリング」です。


清涼楢店舗 1


清涼楢についての詳しくは本編に譲りますが、やっぱり森の王様は住宅でも店舗でも王様の様です。
華美ではない、落ち着いた雰囲気でありながらはっきりと「木」であることを主張できるのは、楢・オークの特権ではないかと思います。
だからこそ、印刷や単板の世界でもいつまでも人気が衰えない理由だと思います。

清涼楢店舗 9

今でこそ、昔では考えられない様な「節や傷、芯材」といった「無垢の欠点」と言われていた部分が、印刷の木目シートでも表現され、通常の無垢フローリングでは大きな節の引っかかりや傷のために、室内での素足使用が出来ない様な状態でも、凹凸の無い印刷の特徴を活かして住宅の室内用の合板フローリングなどにも「欠点」を取り入れた「斬新」なデザインが採用されるようになってきましたが、それらはあくまでもデザイン上のものであって、そこから先の風合いが良くなっていくわけでも、だんだんと変わってくる表情を愛着をもって眺めるという楽しみも持ち合わせていません。

清涼楢店舗 2


印刷で表現しきれない虎斑も勿論散見できますが、これこそ光に透かして反射してくる斑の輝きを楽しんでもらいたいところ。

清涼楢店舗 3


また、店舗の場合は住宅よりもその室内の雰囲気を重視するところが大きく、こちらの店舗も入り口も無垢のドアをしつらえ、その他の枠周りも無垢の木材作られている事で、やはり経年による変化が楽しめる無垢の利点を最大限に活かせることと、落ち着いた雰囲気を演出するには本物のしっとり感も重要な要素の一つとして機能していると感じます。

清涼楢店舗 6


もちろん、コンクリート打ちっぱなしのデザイン性を上手く利用して仕上げるのも一つの店舗の見せ方ではありますが、飲食などで落ち着いて店内に滞在する場合には、やはり無垢の木材で、しかも少し木目の変化を楽しめるものの方が、そこにいる人も落ち着きが持てることは、木材が視覚に作用する力で証明されていますから、無意識ではありますが、「なぜかしっくりとくる」と思っていただけることでしょう。
それが無垢の木材が店舗にも多く用いられる理由の一つであり、勿論のことながら、住宅においても「木の床の不思議シリーズ」にてとりあげている様な様々な良さを実感していただきたいところなのです。

そう、しっくりくる、という感覚。
まさしく、雰囲気が大切な店舗には無くてはならない条件ですね。

清涼楢店舗 8


実はナラは、輸入材が多くを占める樹種です。
日本には無い、、、のではなく輸入に頼っているのが現状です。

理由は様々ですが、日本でもナラは多く産出されています。
諸所の事情から、皆さまの元に届いていないだけ。

日本の無垢の広葉樹フローリングであるナラで、幅広の一枚物である清涼楢フローリングは、多少の色合いの差があったり輸入のナラのような木目の均一性は少ないかもしれませんが、プルミエグレードとネイキッドグレードを用意していますので、日本で生まれ育ったナラの木目を楽しんでもらえますよ。

清涼楢店舗 5

現在は無塗装の状態ですが、これが土足使用により鍛えられた木目になるのも時間の問題。
そうすれば、さらに奥行き深く味わい深くなるのがナラの無垢フローリングならではの持ち味。
ナラのフローリングの人気のもう一つの理由ですね。
お店の歴史とともに、その味わいを深めていくフローリングは店主とともに歩むお店の歴史でもあり、お客様が来ていただいた事による歴史が刻まれるもの。
それがこれからです。

どんどん深まる味わいの変化が楽しみです。


いよいよオープンが待ち遠しいこのお店は、実は弊社のホントに近くにあります。
あぁ、また家が遠くなりそうです。
というのは、お店のご主人は居酒屋さんなどの飲食業の経験も豊富とかで、御食事以外にもアルコールを提供してくださる予定だそうなので、食事以外でのお客様が夜な夜な集まりそうな予感・・・
しかも、そう宣伝はされない予定とも聞いているので、穴場的に広まっていくでしょうから、そんなお店の好きな私はもちろんいかずにおくべきか・・・

ということで、オープンが楽しみなお店がまた一軒でき、そして清涼楢のこれからの経年による変化を楽しんで見届けたいと思います。

ナラにドングリが実る様に、お客様とお店の関係も多く実りますように。商売繁盛祈念しております。
採用ありがとうございました。

清涼楢店舗 4



写真はフローリング実物ですが、夕刻に撮影しているため、夕日による画像の色合いへの影響のあるものもあります。
実際には、実物サンプルにて風合いをお確かめ下さい。


・日本の広葉樹フローリング 清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・日本の広葉樹フローリング 清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
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