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2013年10月

杉の無垢一枚物階段と杉無垢フローリング


無垢の木の家、というキャッチフレーズは広告やその他でもチラホラとみかけますが、そのおうちでも階段まで無垢の一枚物の木材を使っているところはなかなかないでしょう。
無垢のフローリングは、見た目の質感だけではなく踏み心地や経年で変化していく様子を楽しむことが出来るのですが、そこから続く階段は集成材というケースが殆どです。
ですが今回はフローリングはもちろんのこと、階段まで無垢材にこだわったおうちのお話。
階段まで無垢材、というのは以前にも「国産地栂普請の家」にて地栂の美しい木目の階段を紹介したことがありますが、今回は杉の家なので杉の無垢階段です。

杉内装 19

階段を無垢材で拵える。
言葉で聞くと、特段難しくないように思われますが、実はなかなか難しい。
それは踏み板のなかでも幅の広い部材である廻り階段が含まれている場合が多いため、材の調達が難しく高価であるため。
もちろん、無垢のフローリングと同じく踏み鳴りがするとか、やせて隙間が出来る、反りが大きく発生するからとかいったことから避けるという理由もありますが、やはり一枚板で大きな部材をそろえるのは難しいものです。
が、今回はその部分もきっちりと無垢材で仕上げられており、見どころとなっています。

杉内装 16

節を含みますが、正真正銘の杉の無垢材の踏み板です。
こんな大きな節があるということは、もちろんベニヤに薄い単板を貼りつけている、ということはあり得ないのは一目瞭然。
踏み心地も柔らかで、なんだか安心感があり、思いのほか自身の体重の影響を受ける階段の上り下りが楽な様な気がします。
柔らかいので、床や水平面への使用に向かないとされがちな杉ですが、その柔らかさがあるからこそ、クッションのような働きで足にも負担が少ないのでしょう。

杉内装 18

もちろん、フローリングも無垢材で、杉で仕上げられています。
ローカやホールは弊社定番の杉埋め節フローリング、リビングは床暖房を敷設されているため、杉の床暖房用の塗装フローリングです。

杉内装 11

皆さんに愛用していただいている杉埋め節フローリング。
杉埋め節フローリングは加工時や原木にて抜けた節の穴の部分をパテではなく、節で補修された部分が綺麗に仕上がっています。
杉節ありのフローリングというと、パテ埋めがたくさんあるものも見かけますが、節をつかっての補修は勘合部付近も綺麗になる為に、全体の仕上がりも美しくなります。

杉内装 15

ホール以外の部屋部分は床暖房が敷設されており、塗装仕上げです。

杉内装 7

ホール部分のフローリングよりは幅が狭いのは、やはり熱による影響を極力少なくするため。
合板フローリングに慣れた大工さんならば、無垢フローリングの90mm幅を見ただけでも嫌がるところを、この工事を担当された大工さんは、こんなの当たり前やんか・・・と朝飯前の様子でした。
そらぁ、後からの反りとかなんやのことかんがえてるやろしなぁ、と私が説明するまでもなく木の事をしゃべってくださっていましたので、安心して施工を任せる事が出来ました。

杉内装 8

こちらも埋め節が入ります。

杉内装 17


フローリングはどんどんと無垢材が普及していく中で、他の部分にはなかなか無垢を採用されないケースもありますが、お客様からの要望に作り手が合致することができればこういったことも出来るようになる、という例ですね。
無垢材をフローリングやカウンターだけに限定せず、いろんな場面に使っていけるようにしたいものです。
木を使うことが好きな大工さんにより見事に完成した杉階段も、まだまだこれから。
これから数十年にわたり、いろいろな表情をもった家族の足音を伝えていくことでしょう。



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モミではなく、栃(とち)の木はのこった


昨日朝、いつもどおり新聞にさらっと目を通していると、大きな記事で「樹齢数百年・・・」という見出しが目に付き、思わず他の記事を後回しにしてその部分を注視しました。

ご存知の方はあるのだろうか、少なくとも恥ずかしながら私は知らなかったのですが、それは、滋賀県高島市というところの安曇(あど)川流域に、トチの木の巨木群が自生しているらしく、その巨木群の伐採の中止を求めた訴訟の行方を伝えたものでした。

森をまもる 2

記事によると地権者6人が所有していたその巨木群に、「樹齢200年を超えると腐食したり、実をつけなくなったりする」と「業者」から説明され、2007年から2010年の間に計約110本を、1本当たり5~10万円で売却されたそう。
その後60本が伐採されたところ、森林の保全などの活動をされる「日本熊森協会」が地元の住民の方たちと保護運動を開始し、売却した地権者の方も含め、自然保護上の価値の説明がなかったとして売買契約の無効を主張されるなどの動きをとられ、トチの木の所有権を主張する「業者」との訴訟になっていたということ。

その後伐採されずに残っている48本を、協会が買い取ることで合意し寄付を募り買取に必要な額が集まったそうです。
今後は保全に向けた取り組みが協議されていく予定とのこと。

トチの木は、直径1m以上にもなる広葉樹。
日本に1種自生し、平坦なところや沢沿いを好む性質から保水力のある木ということで、今回の伐採中止の働きかけの一因にもなっていたようです。
皆さんが知らなくとも、森林公園や植物園などで驚くほど大きな落ち葉を見たことがあるかもしれません。
たぶん、それはトチの葉です。
また、それとともに「栗」を見つけることでしょう。
誰もが栗だと思うその実、大きな葉のかたわらで見かける実はじつは栗ではありません。
トチの実なのです。
つぶさに観察する方や、違いをご存知のかた以外は誰もが栗だと思ってしまうその実は、縄文の古くから食用として利用され、化石も発見されていると記憶しています。

パリの街路樹として有名なヨーロッパの「marronnier マロニエ=セイヨウトチノキ」や英名 horse chestnut のどちらも語源は栗からきています。

また、トチの材は一枚板のテーブルや、和室の床の間の幅広材料、その他お盆や様々な幅広材が必要な用途に用いられ、そのサイズだけではなく、美しい縮み杢は、見る人の心をうっとりとさせる魅力にあふれた木材になります。

いや、今回に限っては材の話はしないでおきましょう。

記事の中にある「業者」が何者なのかはわかりませんが、トチの太い丸太の木材価値を知った人間であることは勿論ですが、貴重な巨樹群を買い取って伐採するというのは、同じ木材で商売をさせてもらっている私にはつらいところがあります。
私ももちろん、伐採した木を木材にしたものを流通させているわけですから、あまりに傾倒した意見で物言いできませんが、私のつづる巨樹の記事をご覧頂いていれば、今回の「業者」とは異なることはお分かりいただけると思います。
買取の理由付けにあった、「腐食する、実をつけなくなる」はすべて自然のサイクルであり、本当にそうであったとしても差し支えないもののはずですが、心のいたむ話です。

果たして伐採済みの約60本がどこに向かったのかも気になるところですが、残りの巨樹群は後世に残って欲しいと切に願います。
今、いくらの利益を生むかではなく、気がつかないくらい小さいかも知れないけれども先々に多くの恩恵を与えてくれるかも知れない森の木々。

物言わない彼・彼女らに、関心をもち「利用できる資源としての木」ではなく、同じ生き物としての敬意を持って接したいものです。

いずれ保護できた巨樹の森として、「栃の木は残った」というお話になる?かも知れません。



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土足歩行店舗向け オークハーテイド・バーチハーテイド幅広無垢一枚物フローリング 


少し前に試作の状況を報告していた弊社オリジナル一枚物無垢フローリング、ハートグレードフローリングが出来上がってきましたので、紹介しておきましょう。

オークハーテイドフローリング 4

といっても、既に施工第一号店の様子を先に紹介してしまったので、イメージはそちらをご覧いただくのが一番手っ取り早いと言ってしまえばそれまでなのですが、念の為に御紹介しておきましょう。

というのは、施工一号店はオークをふんだんに使っていただきましたが、そのオークとともにバーチもご用意していますので、そちらもご覧いただければと思います。
その名も「オークハーテイド(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング」と「バーチハーテイド(カバ)幅広無垢一枚物フローリング」です。

バーチハーテイドフローリング 12

先ず最初に申し上げておかないといけないのは、オークハーテイド・バーチハーテイドフローリングは「土足用のフローリング」であって、室内上履き用としてはお使いいただけないこと、です。
幅広無垢一枚物として室内用に使っていただけないのは実に残念?!なところではあるのですが、とてもキャラクターの味わいが深い表情をもっているのですが、オークハーテイドとバーチハーテイドフローリングは、これからお伝えする諸所の理由があり室内用には向いていません。

バーチハーテイドフローリング 2

本当はいいところばかりを見せていればいいのかもしれませんが、それでは誤解を招きますし、元々のこのフローリングのコンセプトから外れてしまいますので、敢えて先に申し上げておきます。

バーチハーテイドフローリング 3

オークハーテイド並びにバーチハーテイドは幅広一枚物のオークとバーチのフローリングをとることを前提とした、製材木取りの中で生まれるフローリングです。
もともと、無垢のフローリングにおいて「一枚物フローリング」をとるというのは、想像以上に難しいものなのです。
幅広一枚物フローリングの記事にて幾度もお話してきましたが、一般的には無垢のフローリングというのはUNIタイプ(ユニタイプ)で構成されています。
その理由は、色々とありますが何よりも一枚物をとることの難しさがある事からUNIタイプが圧倒的に多いのです。
一枚物の無垢フローリングは、丸太も厳選しないといけないのは当たり前ですが、製材の木取りの仕方から乾燥の注意、養生(落ち着かせる期間)等にも配慮しなければなりません。

その厳選された中からも、全てがフローリングになれるわけではありません。
やはり無垢の木です。
中には大きな節の出るところや傷のあるところ、乾燥による割れが入ってしまうところ等がどうしても出てきます。
そんな部分を、室内用としては基準に沿わなくとも、多少の段違いや加工のキズ跡、割れなどを含めてなんとか活躍させてやりたい!木のもつ本来の豊かな表情を見せる部分を是非見てもらいたい!という想いから製作したフローリングが、オークハーテイドとバーチハーテイドです。

オークハーテイドフローリング 15


そういった理由なので、いつものようにその加工精度や仕上げの美しさ、木目の均整さなどを紹介するものではありません。
どちらかというと、一般的には欠点とされて不合格と言われるような部分を多く含むものですから、注意点の方が多いのかもしれません。

たとえば、室内では補修して使われる割れですが、極端に大きいものも含まれます。

オークハーテイドフローリング 10

また、反りや曲がりによって加工中に機械の加工跡の残っている物。

オークハーテイドフローリング 11

バーチハーテイドでは木目に反って割れるような部分が見られます。

バーチハーテイドフローリング 8

原木時に強度の落ちた部分の目彫れ

バーチハーテイドフローリング 11

等など。
室内のフローリングの基準から見ると「使えない」とされるかもしれないこれらの原板ですが、よく求められるアンティークや使い古した表情に求められる粗さというものも、やはり、こう言った原板の表情に通じるところがあると思います。

バーチハーテイドフローリング 13


しかし、室内用フローリングの基準も使うシーンに応じて決められたもの。
日本のような靴を脱ぐ生活をしている国と、土足の国では同じ室内用でも全く基準が異なりますし、基準というのは使う人が判断するべきものですから、本来はその人がしっかりと理解して使う事が出来れば、厳しい基準を設ける必要もないのではないでしょうか。

オークハーテイドフローリング 3


室内用の化粧フローリング(印刷や表面化粧単板のフロアー材)に、土足によって使い古されたような古木調や、冷たささえ感じるような石目調が多くデザインされている事を考えると、そういったデザインを受け入れているということですが、いざ本物の古木や石を使うとなるとそのままもってくるというわけにはいきません。
しかしながら、住宅ではなくお店や商業空間で、オークハーテイドやバーチハーテイドの特徴を理解していただければ、わざわざ印刷に頼らなくとも、本物の使いこんでいける味わいのある仕上がりをつくることができます。

因みに、このような部分もあります。

オークハーテイドフローリング 14

私が指で押さえている部分、フローリングの角の部分の大きさが途中から大きくなっています。
これは、原板の乾燥中の反りによって、加工機にかけた時にまっすぐに加工しきれなかった部分です。
それを施工するとこんな状態になります。

オークハーテイドフローリング 13

段違いです。
室内用ならば原板の時点で細かく切り刻まれていたようなものですが、折角の貴重なナラとカバの一枚物の原板です。
使える場所があるなら、その場所に使ってもらおうというスタンスで、とりいれていますよ。

ぴったりとくっついて仕上がらないといけない、少しの段差も許されないという条件での木の表情ではなく、木のもつ本来の姿をそのまま楽しむことのできる状態で見せる木の質感は、何とも言えない雰囲気です。

オークハーテイドフローリング 5


綺麗なフローリングに、無理矢理アンティーク加工やダメージ加工を施したモノとは違い、かなり個性と特徴があります。

バーチハーテイドフローリング 10


こんな紹介で採用頂けるかどうかは、共感していただけるかどうか・・・・です。
それでいいんです。木材は。
均質で美しく、似たような表情で大人しいだけがいいのであれば、木であるものの必要がありません。
貴重なナラとカバの原木から生まれる一枚物の原板です。
こんなのは使えない、この状態だと納まらない・・・
そう思われる方が大半かもしれないけれども、なるべくそのままの状態で無駄にすることなく木を使うことができないか、という観点で製作したフローリングです。
勝手な事かも知れませんが、共感理解して使っていただけるお客様の手元に届き味わっていただく事を前提に・・・


こんな柔らかい雰囲気でお茶できたら最高ですねー。

バーチハーテイドフローリング 15



貼り上りイメージ オークハーテイド

オークハーテイドフローリング 1


貼り上りイメージ バーチハーテイド

バーチハーテイドフローリング 1

(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


オークハーテイド幅広無垢一枚物フローリングの施工はこちらから


*ご検討いただく前に・・・

オークハーテイド並びにバーチハーテイドフローリングは店舗など土足歩行に向けた一般の室内用フローリングの製作基準とは異なるフローリングです。
そのため、採用に当たっては注意していただく点が多くあります。
下記表情例をご覧いただき、決定頂きますようによろしくお願いいたします。
(記事内、下写真以外にも様々な特徴がありますので、施工写真も合わせて必ずご覧下さい。)
また、写真にもある様に大きく割れている部分や、貫通割れなどを含みますので、必ず厚物合板などで下地をして下さい。
力のかかる部分や重量物の載る部分には、割れや節の大きなものを避けて使用ください。

こちらのフローリングは梱包を一つづつ解いて、端から全て同じ様に使っていけるような工業製品のようなものではありません。
丸太の中の「使えない」と選別されてしまう部分を、なんとか活かそうと取り組んでいる商品ですので、趣旨を理解していただき選定頂きたく思います。
施工に際しては必ず全てを開梱し、施工使用部分ごとに板の状態を確認してから貼りこんでいただきますようにお願いいたします。


   ****************************

お問い合わせを頂いており大変申し訳ありませんが、現在こちらの商品は工場の都合により生産をストップしております。
再開出来次第再度紹介させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。

   ****************************


オークハーテイド・バーチハーテイド幅広無垢一枚物フローリング (寸法表記は全てmm単位)

・寸    法 :15×120×1820(5枚)+910(4枚)
15×120×1450

・形    状 :一枚物・OPC

・入    数 :1820×5枚+910×4枚入り(1.52崙り)/ケース
1450×9枚入り(1.56崙り)/ケース

・エンドマッチ :あり

・価    格 :無塗装  ¥7500(税込¥8100)/ケース(1820、1450共)

・運    賃 :別途、地域によりお問い合わせ下さい。

・グ レー ド :ハートグレード    土足専用補修なし、平滑性不問グレード

・納    期 :無垢商品のため、余裕をもってご確認ください。 


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 


お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから       


・荷姿

室内用ではないため、コストを抑える観点からもフローリング自体に梱包を施していません。
簡易なバンド結束状態でのお届けとなります事をご了承ください。(オークハーテイド・バーチハーテイド共通。)

オークハーテイド荷姿


・表情の違い


割れを伴う大節

オークハーテイドフローリング 6

抜け節

オークハーテイドフローリング 7

欠け節

オークハーテイドフローリング 8

割れ節

オークハーテイドフローリング 9

逆目

オークハーテイドフローリング 12

実部の欠け

オークハーテイドフローリング 16

表面から裏にかけて目割れ

オークハーテイドフローリング 17

節部の星割れ

バーチハーテイドフローリング 6

偽芯材の割れと変色

バーチハーテイドフローリング 7

加工中の節周辺の彫れ

バーチハーテイドフローリング 9

節周辺の目まわり

バーチハーテイドフローリング 14

表面割れ

バーチハーテイドフローリング 16



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TPPで思わぬ影響


永い期間色々と議論が続いているTPP交渉。
日本に影響のあるものとして農産物が大きく取り上げられることが多かったので、大きい視点で見たひとくくりしか理解できていなかったのですが、先日のニュースで自分の趣味にも関わっていることを発見しました。

あんまり気にしていなかったけど、私の好きなワインも交渉の俎上にあがっているんですね。
輸入ワイン関税撤廃、の見出しに「ということは、あのワインもこのワインもやすくなるってことか!!!?」と少し胸を躍らせたのですが、そこまでではなさそうです。

DRC

実は、このワインの関税の撤廃の見返りに、日本酒への関税の廃止を進めたい様で、これを契機に日本酒がより世界に打って出る一石になることを期待されている様子。
詳しくは知らなかったのですが、輸入ビールやウィスキーには関税がかかっていないそうですが、輸入ワインには関税がかかっており、「価格の15%か、1ℓあたり125円のいずれかの関税をかけている」そうです。
超プレミアムワインはおそらく後者でしょうが、実はこの関税撤廃を要請しているのは、豪州とニュージーランドだそうで、国内の生産者に配慮しながらも日本酒の関税撤廃を求めることで、見返りを計算しているようです。

今回のようなケースは、チリとの間で既に行われていたそうで、チリ産ワインの関税を徐々になくす代わりにチリは日本酒の関税を即時撤廃したのが07年に発効した経済連携協定とのこと。
どうりで一時期猛烈な勢いでチリワインを見かけるようになったような気がしていました。
チリワインも品質が高く、尚且つリーズナブルですからそれとともに日本酒の輸出がが伸びているとすれば、本当の一石二鳥ですね。

因みに今回のケースで試算すると6000円の高級ワインに15%の関税がかかっていると、撤廃後は5200円くらいの価格になることになり、こうやってみるとかなりの違いがあることを実感します。
因みに続きでいくと、現在日本酒に関税をかけているおもなTPP交渉参加国では、アメリカが約3円、カナダが焼く12円、マレーシアが焼く790円!(各1ℓ当たり)、そしてベトナムは35、5%となっているそうです。
(マレーシアとカナダはアルコール度数によっても額が変わる。)

シャトー ムートンロートシルト

もし交渉が成立すれば、欲しかったあの銘柄が・・・・・と頭をかすめはしましたが、そう入ってもなかなかおいそれとは購入できない嗜好品。
もちろん、日本酒も大好きですから、双方のメリットになるように進んでくれればいうことはありません。
いや、愛好家のメリットになれば、というところでしょうか。
より一層TPPに興味の湧いた一瞬の夢でした。



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未確認フローリング?! 「UNI」


未確認飛行物体「U・F・O」のことは、いつの時代も話題になり地球外生命体の事や、その存在の真偽が様々なメディアで語られてきたのをよく覚えています。
特に私は恐竜が好きだったためか、様々な情報や写真が話題になった「ネッシー」に大きな興味を持っていましたが、夢のある話というのはいつの時代もいいものに変わりありませんね。

こちらも夢と言えば夢、マイホームの夢のある未確認・・・フローリング?!のお話。
おうちの事を考える時、様々な初めての言葉、初めての作業が続き何が何やらわからない、若しくは調べるのに時間がかかる事でしょう。
どの世界もそうかもしれませんが、中でも建築の世界は初めて聞く言葉や用語が特に多い業界ではないかと自分で思います。
なにせ、範囲が広いですから・・・

私も若い時は、注文一つを聞くにもちんぷんかんぷんな時期がありました。
偉そうに言うことではありませんが、要するに「商品の意味するところがわからない、そのサイズがわからない、その後に続く言葉はなおさらわからない・・・」ってなもんで、聞いたそのままもって帰って(携帯などない時代です・・・)先輩に聞いたものでした。
先程範囲が広いといったのは、木材だけではなくその使い方によって色々な専門的な分野に分化することと、そこに建築が絡んでくるので、余計にややこしくなるという現象のことで、同じ木材が使う場所によって呼び方が変わったりするのが良い例材になりますが、とにかく分かりづらいのです。

話を戻して未確認フローリング「U・N・I」についてですが、これは別に地球外建築材料でもなんでもなく、フローリングの加工形状を意味する言葉です。
「UNI=ユニ」と発音します。

へぇー、なぁーんだ・・・と思った方。
それは知った後だから言えること。普通じゃ読めないと思います。
「ウニ」、なんて寿司屋みたいなことを言う方もいらっしゃいますが、笑ってはいけませんよ。そう読めますよね。
建築や木材用語というのはそんなものです。
だからこそ、説明が必要になってきます。

それでは改めて「UNI(以降「ユニ」)」のお話。
ユニとは、一枚の決まった長さの無垢フローリングにするために、長さ方向で数枚(およそ2〜10枚)の短いフローリングをつなぎ合わせて造られたモノを指しています。
「たて継ぎ」と呼ばれるものです。

フローリング加工形状 1

一枚一枚は短くても、その長さをつないでいくことで決まった長さのフローリングが作れるということです。
長さが決まっているかいないかということは、フローリングの面積の計算や貼り込みの施工手間などに大きく影響しますから、多くの無垢フローリングはユニタイプを採用しています。
また、ユニにすることで材料のロスも少なくて済みますし、短いものでも使えるようになるという利点があります。

それに対してつなぎ目のない無垢のフローリングを指す言葉が「OPC、一枚物」という文言。
OPCというのは、one pieceの略と言われていますが、文字通り一つの木材ということです。(写真左)

フローリング加工形状 3

ユニに対してどこにもつなぎ目のないフローリングのこと。
丸太から切り出される一本の板。
そんな雰囲気を味わえるのが一枚物フローリングです。

ここまで来たついでにといえばおかしな話ですが、もうひとつフローリングの加工形状の略語を見てみましょう。

「FJL」というものがあります。

JFKちゃいまっせ。大抵の人は某大統領を、阪神ファンは勝利の方程式を思い浮かべるところですが、そうではなく、「長さも幅もつないである」フローリングの事です。
ユニは長さ方向だけをつないでいましたが、FJLは主に製品の幅を広くとるために幅方向も接着してつないだモノを指しています。
こんな感じです。

フローリング加工形状 4

木口から見たら幅方向に4つの板が接着されているのがわかると思います。
接着方法はユニと同じく、ピースサインをした指の隙間にもう一つのピースサインを合わせたような加工形状で接着されています。
この接着方法をフィンガージョイント、つまりFJといいます。
(下写真がつなぎ目です。指の様になっているのが見えますか?)

フローリング加工形状 2

それによって長さ幅双方に接着されたフローリングをFJLといいます。

フローリングの場合は大きく分けてこの3タイプになると思います。
弊社では、より本物の木材の味わいを知ってもらいたく、一枚物フローリングを多く紹介していますが、それぞれに様々な特徴がありますから、ご自身がどのタイプを採用されるかは、マイホーム建築の迷いどころでもあり、楽しいところで
はあると思うのですが、煩雑なことには変わりないかもしれません。

私たちも少しでもみやすい記事になる様に努めていかなければいけないと思っています。
今日のところはこの3点まで・・・


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp


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ゆらゆら揺られてなに想う 浄善寺のイチョウ


私が住む大阪府の街中にある樹木で一番目につくもの、といえばやっぱりイチョウでしょうね。
堺市の方まで行くとクスノキの巨樹が街中にポツポツあって驚きますが、こと街路樹ということでいくと、大阪のメインストリートである御堂筋にならぶイチョウ並木は見事なもので、某大阪の信用金庫のシンボルマークに採用されるのも頷けるほどの認知度だと思います。

しかしながら、イチョウが注目されるといえばやっぱりこの季節から・・・
綺麗な黄葉を見せる姿はとても心地がいいものですし、見慣れた風景が全く違った印象に変わる瞬間で、時間に追われながらも季節感を感じさせてくれる、ほっこりとした風景です。
また、季節の料理に活かされる銀杏も日本ならではの様に思います。

しかし、そんなイチョウもところ変われば巨樹巨木がわんさかあるもんです。
といいましょうか、一時は絶滅したとまで言われていたこの樹種が、こんなに日本で巨木になっているなんて、と驚く事がある位にいろんなイチョウの巨樹がいます。
今まで紹介した中では河内の流谷八幡宮のイチョウ小国の下城の大イチョウ一言主神社の乳イチョウ亀山市宗英寺のイチョウなどがありますが、どれも個性的であり立派です。

イチョウの巨樹の見どころは「乳」と呼ばれるものです。
一言主神社のイチョウは乳イチョウと言われる位たれているのですが、これは気根という内部にでんぷんのたまっている部分です。
そしてそこには必ず、この乳を削り取って煎じて飲むと、乳の出が良くなった・・・という言い伝えが残っているのです。
事の真偽はともかく、そういった言い伝えが残るほど、人々に愛されてきた木である証拠ですよね。
だからこそ、街中に巨樹が残るのかもしれません。
因みに、イチョウのあれこれについては今までのイチョウの記事や一言主神社や下城の大イチョウを紹介した「イチョウ サイド(再度)ストーリーシリーズ」を参照ください。

さて、今回は本当はイチョウの見どころである、綺麗な黄葉をお伝えするはずだったのですが、残念ながら、今回も(!)葉っぱ無しです。あしからず・・・
訪れたのはシーズンオフでして・・・
それでも紹介したくなったのは、その場の雰囲気がすごくのんびりとしていたことが忘れられないから、です。

浄善寺の銀杏 2


巨樹巨木によくあるような、うねるような幹や先に挙げた目立った「乳」はないのですが、天にむかってまっすぐに伸びている幹がとても印象的なこのイチョウは浄善寺のイチョウ。

浄善寺の銀杏 1

とりたてて非常に大きい、というわけではないのですが境内にニョキッと立っているそのそばに、昔ながらのプラスチックのベンチ(それも結構きれい・・・)があったりして、なんか和みます。
保存の観点からいえば、厳重に近寄れないように柵をするなどの措置が見られるところもありますが、そんないかめしい雰囲気は一切なく、ちょっとベンチに腰掛けて先輩イチョウに人生相談でも始めたくなってきます。

浄善寺の銀杏 4


案内板にある様に、このイチョウは少し独特な遺伝子を持っているようです。
それも福岡県と韓国にあるイチョウそれぞれと同じ遺伝子をもっている、というのです。
福岡はまだ日本ですから理解できる?けれども韓国のイチョウとの関係は?!
なぞですねー。
どちらかが持ち込まれたものなのか、それとも同じ一つから分かれたものなのか?!!
やはり歴史あるものは興味深い点も多いです。

浄善寺の銀杏 5


それにしても、上の写真の様に、太い幹が出てくる地面の近くから大きく花が咲くように幹分かれし、それでいてまっすぐ上に向かって伸びるその樹形はやはり独特なものがあります。
それに乳が垂れていない事から余計にその樹形の美しさに目がとまるのでしょう。

浄善寺の銀杏 6

先程、イチョウの近くにイスが置いてあるといいましたが、そのイスの近くにブランコがあります。
あれ?!どこにも金属のステーのようなものがないけれど・・・
もちろんですね、イチョウの大きな幹からロープを下げられたブランコです。

これがなんとも心温まるというか、ほんわかします。
ベンチに腰かける男の子に、ブランコをゆらゆら揺らす女の子が話しかける・・・
う〜ん、ロマンチック!
訪れた時間が黄昏時だったこともあり、一人そんなことを想像し、自分の青春時代を振り返ってひと時目をつぶるのでした。

そうやって一人のほほんとしていたのですが、気がつけば近くに奥さまが・・・
どうもお寺の奥さまのよう。
挨拶をして少しイチョウの話をしました。
大阪から来ていますというと、ニコニコとして笑顔を返していただきました。
これも巨樹探訪で心温まる瞬間。
基本、人との触れ合いというのはいいものです。


浄善寺の銀杏 7


そんな事を考えられる位、どこかいい雰囲気の浄善寺。
もちろん、巨樹にも惹かれるものがありますが、その周りの環境も含めて印象に残ったのがこの浄善寺のイチョウです。
葉っぱはなくとも、黄葉していなくてもそんなこと関係無い、と思わせてくれる存在感でした。
もちろん、旺盛に葉を茂らせているところも見てみたい気もするのですが・・・

そうこう考えていると日も傾いてきました。
離れるのが心残りなのはいつも同じですが、やり残したことが一つ。

浄善寺の銀杏 3

女の子でもなく、つれあいもいませんが先程のブランコに腰掛けてイチョウと記念撮影です。
何を話したかは・・・内緒です。
青春の思い出話でも・・・・・


浄善寺のイチョウ所在地


島根県大田市三瓶町池田2132

境内に駐車可



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香気すなわち高貴なるは高級なり・・・


一般紙に記事が載ることと言えば、先ずお決まりの正倉院展の展示物の中に含まれている時くらいのもの・・・
とはいえ、何気なしに毎日触れているであろうモノがあるんですが、さて何でしょう?

毎日お仏壇に手を合わせていらっしゃる方は多いと思いますが、そうした中で使われるお線香や、ただ宗教的なものとは関係なくとも香りを楽しむ目的で焚くお香につかう、その「香」の元が、俎上にあげようとしているモノなのです。

先日の紙面に掲載されていた記事に「線香値上げ」とありました。
副題には中国中東需要で香木高騰、とあります。
そう、香をもたらしている物は、「香木(こうぼく)」といわれる香気を発する樹木です。
お線香として有名なのは白檀(びゃくだん)

白檀切り丸太3

お線香メーカーの「白檀の香り」というフレーズを何気なく聞いていた人も多いはず。
弊社でもたびたび紹介していますが、白檀が宗教儀式に使用される場面としてはお線香はかなり最終的な形。
白檀の木質部をそのままの形で香気を発する使い方としては、扇子や数珠があります。
それらを製作する時に、白檀の塊を削り取っていくわけですが、この削り取る過程で出る木くずや粉が、最終的に線香などに加工されるのです。
しかしながら、白檀の線香といっても100%白檀というわけではありません。
よーく見てみると、白檀の香り、や白檀配合などになっているかもしれません。
羽毛布団や牛肉でもそうですが、そのもの100%というものは意外と少ないものです。

100%ではないにしろ、やはり白檀が配合されていると値上がりするのでしょうね。なにせ、かつてない値上がり、とあります。
とはいえ、私が知る限りでは急激ではないにしろ、貴重になる一方で価格が高騰し続けていることを認識していましたから、今になって?!という気がしますが、ちょっと様相が違うのかもしれません。

記事によると、値上がりは中国や中東での香木の需要が急増しているからだそうで、宗教儀式や文化的な背景の他に、収入増で余裕の出来た中間層が買い求めているそう。
しかも、日本にくれば、品質がいいものがあるため買い付けにもくるのだそう。
とはいえ、私見ながら一般的に流通する白檀の木材の質は必ずしもいいものばかりではない様にも思いますから、一概には言えないと思いますが、それほどに追い求めているということですね。

私にとっての白檀は、子どものころの「おばぁちゃんの臭っさい扇子」というイメージが根強く残っていますが、お線香の値上がりを伝える記事に登場するほど貴重になってきた香木。
高貴な香りがますます高級品になっていきます。
少しでも多くの方にその香りを知って欲しいから、あんまり高嶺の花にならない様に祈るばかりです。

白檀切り丸太1



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恋人のことを考える


「恋人」をウィキペディアで見てみると、自らが恋愛関係にあるものに対して用いる呼称、とか片思いの相手には使用しない、とある。
確かに、恋人というとその言葉を発した人に近しい存在を想像します。

それでは森の恋人は?!

抽象的な話ですが、夢がありますよね。
その答えを知ることの出来るシンポジウムが今月末、大阪において開催されます。
題して、「森が豊かな海を育む」というものです。

森と海。
山に対して海というのは、レジャーにしてもそのロケーションにしても反対のもののように捉えられているのではないかと思いますが、実はその関係はとても密接なものだという講演です。
だからこそ、表題の恋人というフレーズになってくるのです。

自然そのものに恋愛関係というものがあるのかといわれるかもしれませんが、ロマンチックでいいではありませんか。
要は、それくらいに近しい関係にある森と海。
それぞれが別々に考えるのではなく、大きな自然環境の中で密接に関係する両者を題材にして、さまざまなコメントが生まれるものと想像しています。

開催日時は10月29日(火) 13時から17時 ホテルエルセラーン大阪にて、定員400名となっています。
参加費は無料ですが、事前申し込み制となっていますので、枠が埋まる前に早めの申し込みをお勧めします。

外国人が日本の良質な水資源を求めて、日本人が安くても買い手のない山の中の土地を、大金をだしてでも購入している現状をお伝えしたことがありますが、まさしく、森が豊かな水資源の源であることを知っているからであり、元々が森と水に恵まれた環境の日本人には今まであまり気にされていなかった部分です。

このシンポジウムを通じて、大きい意味での環境問題と森林についてを考える機会になればと思います。
詳しくは下記URLまで。申し込み用紙も用意されています。
ご都合のつく方は参加してみてくださいね。

公益財団法人 りそなアジア・オセアニア財団
http://resona-ao.or.jp

 



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久し振りにコテコテの・・・


コテコテ、といえば大阪の代名詞のような感じで通じるところがあるのではないかと思うのですが、私の場合のコテコテは残念ながらそれではありません。
もっとすっきりとしたコテコテ(?)です。

松 赤柾無垢フローリング 1

何かお分かりでしょうか?
これは今から加工に取り掛かる無垢フローリングです。

20年ほど前は定番(?!)とまではいかなくとも、高級な住宅には大変よく使われたものです。
特に和風の住宅には・・・

そのときには「ラオス松」や「カンボ松」といっていました、松の柾目のフローリングです。
弊社では柾目の無垢フローリングは百年杉柾フローリングを紹介していますが、このような松の柾目のフローリングも製作可能です。
わざわざ製作可能、としたのは定番商品としてご案内しにくいからです。

先ほど昔は定番だった、としたのは現在は使われる場面が極端に少ないことと、拍車をかけて良質な材料の入荷が少ないことが大きな理由です。

木材というのはいつの時代も、優秀な木材といわれると利用されつくし、なくなりかけると似たような材料で代用する、というのがサイクルになっているのですが、分かりやすいところでは、日本のヒノキの大木がなくなり台湾ヒノキや米桧に変わり、最終的にはラオスヒノキ(今でもスーパー銭湯のヒノキ風呂として目にする)というものが流通し、台湾ヒノキは現在では大変入手困難になっていますし、松においてはラオス松の入荷が細ってくると中国松と称して似たような目合いの松を代用してきました。

ラオス松は油気に富み、色合いも濃く年輪も細かなものが多く良質なものが多かったように思います。勿論、中国松もいいものがあったのですが、現在ではラオス松どころか中国松も入荷がかなり細っている現状。
柾目のフローリングの木取りの難しさは百年杉柾フローリングにてお話していますが、かなりの大木からでないと、綺麗な柾目をとることは出来ませんから豊富だといわれた中国松といえども、資源量が少なくなっているのかもしれません。

そういった使い切っては次を探す、というようなものではなく、木材利用をもっと幅広く捕らえて、いろいろな答えを出すべきだと思うのですが、お施主様によってはやはりこだわりもあり、今回はご指名の中国松を使うことになり、先日検品に向かった次第です。

柾目のフローリングは、木の目のおおらかさというものはあまりありませんが、通直に続く柾目の流れはとても心地の良いものですし、まさに自然の持つリズムである、1/fゆらぎといわれるものに通じる「心地よさ」を感じます。
それが長さ4mにもなると、壮観で、見事としかいえません。

松 赤柾無垢フローリング 3

因みに、私が今までの仕事のなかで一枚の伝票に一品目で記載した価格でもっとも高額だったのが何を隠そう、実はラオス松柾目のフローリングでした。
桁を間違っていないか、幾度確認したことか・・・
何せ、一枚の値段が、普通の高級無垢フローリングの一坪の価格に相当するくらいでしたから、その額は推して知るべし・・・です。

しかしながら価格ばかりではなく、それだけの価値のある木材ですから、出来上がったお宅は迫力満点。
こんなコテコテの部分があります。

松 赤柾無垢フローリング 4

これが松のフローリングの見せ所。
ヤニが出てくる、とか言わないでくださいよ。
松の上物は、老齢木で樹脂をため込んだものを「肥え松」といい、銘木扱いをされています。
全てがそうではありませんが、中には肥え松に相当するコテコテにあぶらの乗った「刺身」のような原板もちらほら。
仕上がりが楽しみです。

貼り上がりを紹介することが出来るかわかりませんが、貴重な松の柾目のフローリング。
私には懐かしく、皆さんには新鮮だったでしょうか?!

原板の状況によっては製作可能です。
定番商品として紹介することは出来ませんが、気になる方はお声かけくださいね。
納品の日を心待ちにしながら、加工出来上がり待ちです。

松 赤柾無垢フローリング 2


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