空を見上げて
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2013年08月

「凍れる音楽」を見に行こう!


この世界に実在するものは、目に見る事ができますが一般的には耳できく「音楽」というものは、目で見る事が出来ないはず・・・
確かにそうなのですが、目に見えないものを見えるように形容する事が出来るのが日本語の、日本人の素晴らしいところかもしれません。

この凍れる音楽とは、その美しさであまりにも有名な薬師寺の国宝「東塔」を指して表現した言葉です。(写真は西塔。)

薬師寺 1
















そして今、西暦730年建立と言われるその東塔が解体修復中の為、1300年にわたり塔の頂に鎮座し続けてきた「水煙(すいえん)」と呼ばれる装飾が、61年ぶりに地上に降り公開されています。注)下記訂正あり。
(私の読解力不足で後日、9月16日から公開であることがわかりました。訂正させていただきます。)

私が薬師寺に興味を持ったのは、恥ずかしながらも西岡棟梁の聞き書き本を読んでからの事です。
それも、宮大工の仕事を含めた西岡棟梁の生き方とその言葉、そして西岡棟梁の目から見た木材の関係を求めてたどり着いた中に紹介されていた一つが薬師寺でした。
西塔再建の事、そしてその為に必要な木材の事、そしてそれらを含めて鎮座する薬師寺の伽藍のことを色々と教わりました。

その中で、堂塔の意味や存在を含めた解説を見てとれますが、この水煙を含めた「相輪(そうりん)」と呼ぶ高さ10m・重さ3トン半にも及ぶ、塔の先端に位置するものに関しての事にも触れられています。

薬師寺 3
















それこそ、堂塔の意味や相輪の事を書きだすともう、キリがない建築も宗教も含めた大きな世界の話をしなければならないので、ここでは割愛しましょう。

実際のところ、相輪は「屋根の重し」という役割を担っているもので、何重にも重なる屋根(又は屋根状の裳階・もこしとよばれるもの)の最上部を抑えるためにあるものだそうです。
構造の一部としての役割を持っているとともに、装飾の意味合いもっていたもので、屋根の飾りの様に見えますが、本来はただの飾りではありません。
その相輪の先端にある、透かし模様の様にかたどられている部分が水煙です。

その水煙の美しさはその透かし彫りのような装飾だけではなく、近くで見ないとわからない「天人」にあります。
飛雲の合間を24人の天人が笛を奏でながら何とも美しく舞っている姿は、天上人を想像させ、人間を超えた存在をも意識させるものです。

西岡棟梁の聞き書きによると、薬師寺は天武天皇が自身の皇后さまの為につくろうとした伽藍だから、天の浄土を地上にうつそうとしたその思想が、水煙の天人の舞に現れているのだろう、ということ。
古来のものとは思えないその芸術性と美しさは、現代においても人々を魅了するに十分なものです。

これは塔を見上げるだけでは実感できない感覚。
是非、この機会に目に焼き付けておきたいものです。

水煙を含む相輪の展示の会期中は、修復中の東塔の四天王像や薬師三尊像、聖観音菩薩立像への参拝と玄奘三蔵院伽藍にも入場できるそうなので、一日を薬師寺で満喫できるのではないでしょうか。

国宝や歴史的建造物は、修復などの機会が無いとなかなか目にできないものが多いです。
凍れる音楽を肌身で感じてきてください。
この機会逃すまじ。建築に興味がある方にもお勧めです。
こんなのもあるので、木が好きな方にも・・・ね。



薬師寺 2















11月30日まで。午前8時半〜午後5時まで。(受付午後4時半まで)
詳しくは薬師寺のホームページをご覧ください。


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重さは鉄でも、仕上がりは絹か・・・ イペ その性質


さぁ、前回からの続き、超重硬材イペのお話。
頭の整理はできているでしょうか?!

先日、イペ材のサワリをお話しましたが重さとともに気がつくのはその名前。
木材マニアならば「おやっ?!」と思った方がいらっしゃったでしょうか?
イペは別名(国や港によって変わる)の中にグアヤカン、グリーンハートという名称をもっています。
これが引っかかるところ、いや面白いポイント。


今までも唐木である紫檀や黒檀などで、混同されやすいものや仲間のもの、いや、名前は確実に仲間に感じるけれども全く関係のないものまでつぶさに紹介してきましたが、そこでもわかる様に、木材は同じ樹種でも「様々な呼び名」を持っています。
通称名や港による名前、学名、英名、もちろん日本名もです。

そしてそこに、木材の底なし沼へはまるトラップがしかけられているのです・・ぎゃぁーーー・・・・・・

別にそんなに怖ろしいものではないのですが、とにかくハマる方は要注意。
私みたいになってしまいます(笑)。

このイペの場合、「グアヤカン」や「グリーンハート」がそのハマるポイントです。
グアヤカンというのは、かの有名な商業材中で世界で最も重いとされる材「リグナムバイタ」にも使用される呼び名で、しかも酷似している、とはいいませんが若干緑色を感じさせるところのある材面や、油気を感じさせるその仕上がり面は、リグナムバイタを知っている者からすれば納得ですし、知らない方からしても信じてしまいそうです。十分に重くて硬いですし・・・イペの方はT.guayacanと表記します。
一方のグリーンハートは、その耐久性で有名なクスノキ科の ocotea rodiei を指している場合が殆どで、海水中の材を荒らすフナクイムシに耐性があることから港湾材として賞用されてきた材で、海虫に弱いといわれるイペの仲間との違いだと思います。(グリーンハートも淡水のフナクイムシには荒らされるそう・・・その違いはどこにあるのか?これも沼の一種です・・・)

といったように、その名前一つとってもややこしく感じるところが多いのが輸入木材、特に熱帯産の木材の一つの特徴ですが、それがまた面白いところであり、それがあるからこそ一つの樹種だけではなく周辺の関連した樹種まで一度に知ることが出来るというおまけが付く良いところではないでしょうか?!

そんなイペの特徴はその重さと耐久性ですが、病・虫害、シロアリに抵抗性がある事でエクステリア用の木材として、薬剤の注入なく屋外に使用されていますから、木製の橋や重歩行用の床材、車体などというハードな用途に活躍しています。

重硬材 4





















熱帯産の樹種と言うと、同じ樹種でも色のバラつきが多かったり似通っている物が多く、識別するのが難しい場合が多いのですが、このイペは、若干黄緑色を帯びた茶褐色の色合いと、道管という組織の中にラパコールという黄色の物質が充填されている事が、他の樹種との大きな違いであり見分けるポイントになります。
ただ、加工中に皮膚炎を起こす場合もあるというので、注意が必要です。

重硬材 8





















その耐久性がリグナムバイタに似ていることから、代替材として試されていた時もあったそうですが、人間が期待するほどの結果は得られなかったのか、工業製品の方が調達できたからなのか、結果代替えはされてはいないようです。
材の質感も若干にていますが、リグナムバイタの耐摩耗性や強さには似た材とは言え、及ばなかったのかもしれません。
しかし、代用として試される位に堅牢な木材であることにはかわりありません。

重硬材 7





















また、熱帯産の樹種は加工表面がささくれたりケバだったりするものが見られるのに対し、イペ材は肌目がとてもよく滑らかなのも大きな特徴です。
しっかり仕上げると、少し油っぽい手触りをもったツルツル感が感じられ、さしずめ「絹=シルク」とまでは大袈裟にしても、気持ちのいい触感で、ササクレ立ちも少なく感じられます。

重硬材 9





















ただ、木の目が交錯しているところが多く、気をつけて仕上げても逆目のような部分が出てくるのは仕方のないところ。
それも特徴の一つですし、蛇の這ったようなその逆目の模様はイペが生き物である象徴とも感じます。

この「鉄の様」と評される木とは思えない木を使ってのデッキ材やエクステリアは、メンテナンスする事によって、それこそ木が育ってきた以上の年数を過ごすことが出来ると思います。
いくら耐久性の高い木材といえどもそのお世話は大切。
大切な住宅とともに永い時間を過ごせるように、木とともに過ごす時間を取ってあげてくださいね。

鉄とも絹とも評される熱帯産樹種の楽しさ、少しは実感できたでしょうか?!
しょうもないシャレだと一蹴せずに、お付き合いいただきありがとうございます。
これでイペの事は頭から離れなくなりましたね!?!
それこそ私の思惑通りです。へへへ・・・
木材底なし沼へご招〜待!


現実に戻ってさぁしかし、この木製鉄骨材の搬入をどうするか・・・
久しぶりに、昔その皮のむけるほどに鍛えられた私の「ゴールデンショルダー」の出番かもしれません。
材木屋は肩で木を感じるものです。
その重さや硬さ、水分量なども含めてずっしりと肩で担いで感じる事にしましょう。
搬入、そんなに遠くじゃないですよね・・・・・・・・・

熱帯材を使われる方は、その重量ゆえの搬入経路やそれに伴う運搬とサイズにも注意されることをお勧めします。




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材木屋が鉄骨を運ぶ?! 重硬材 イペ


大阪人はいらんとこに突っ込みたくなるのがたまにきず、なのかもしれません。

いまから一昔以上前。
まだまだ家の外に木を使ったものを作る、つまりフェンスやデッキ、外装材などに木材を使う流れが出る前のこと。
木材製材業の方に、とても硬くて耐久性の高い優秀な木ですよ、と薦められたのが東南アジア産の重硬材である「バツ(バトゥ)」でした。
その名を聞いてウチの社長、「バツ?!×(バツ・・・)かいな。優秀かもしれんけど名前があかんなぁ」、とかしょうもない事をゆーてはった事がありましたな・・・

重硬材 1





















現在は木材利用ポイントにもある様に、木材を外壁に使うパターンや、もちろんウッドデッキもかなり受け入れられるようになりました。
受け入れられる、というのは劣化を含めて、の事です。
木の外装材やデッキを好まれる方は昔から多いですが、何せ外で日光と雨と風と汚れを受け続けるわけですから、割れや変・退色、腐れは避けて通れないにもかかわらず、メンテナンスしなくても長持ちして施工した時の色合いが変わらず綺麗な木材・・・という要望がひっついてくるため、それらを満たしたうえで木を薦めるということはできませんでした。

もちろん、今だからその要望を満たせる、というわけではなくお客様にも少しは木材の劣化や変化、メンテナンスの必要性が浸透してきたように思いますから、これからが流行りではない、本当の外装の木製品の出番になってきそうです。

さて、劣化や変化を理解したうえとはいえ、やはり長持ちするに越したことはありません。
少しでも耐久性の高い材を使用する場合の選択肢としては、やはり重硬な熱帯産の木材に焦点が集まります。
もちろん、以前に紹介の針葉樹である米杉(レッドシダー)も選択肢に入りますが、ことウッドデッキや外構材としては、より重厚な熱帯産の重硬木材が利用される場面が多いです。

重硬材 5





















前置きが無茶苦茶長くなりましたが、最初の名前が少し気の毒なバツ材をはじめ、様々な木材が外装用として利用されていますが、そのなかでもバツと並んで有名なのがイペではないでしょうか。

バツとかイペとか、おもろい名前やなぁ・・・と思うのはやっぱり関西人だけ?!
いやいや、これくらいではまだまだです。
熱帯産の木材には関西人にとっては面白い名前が多くあります。スペースの都合で割愛しますが、私が一番驚いたのは「重硬な木材」という見出しで書かれている書籍の中のしょっぱなに出てきた木材の名前です。

「重硬な木材   カナリー」・・・


どんだけ重いねん!!!!!!
読んだ瞬間、新喜劇並みにひっくり返るところでした。

二度と忘れることはありません。

基、関西人にはたまらない(?!)そんな熱帯産の木材達ですが、注目されるのはその耐久性。
少し前の記事で木材の耐朽性について書いていますが、普通の環境下では木材はどうしても腐ります。
普通の環境下、というのは適度な温度や湿度、酸素が供給される環境です。
まぁいえば、我々の生活環境ですね。だから普通の環境では腐れをはじめとする劣化が起こります。
しかし、劣化しては折角作ったデッキや外壁がダメになってしまう。
だから、少しでも耐久性の高い木材を使いたい、となった時の熱帯産重硬材です。

元々はそんな用途ばかりではないものもありますが、やはり多くは古くからその耐久性をかわれて、港湾材や重用途の床材などに使用されてきたそうですから、その歴史が材の用途を証明していますね。
様々ある重硬木材ですが、今回はイペに照準を合わせます。


イペ 別名をラパチョ、タブベイヤ、グアヤカン、グリーンハート等など。
ノウゼンカズラ科 学名 Tabebuia spp.

いつもながらのなんのこっちゃという表記ですが、特に熱帯産材を語る時には後ほど必要な情報です。

イペ(この記事ではこう呼びましょう)は熱帯アメリカに多い重硬な木材。
木材の重さを測る基準の比重は大まかに0.9〜1.2と言われています。
水の比重が1で、それを上回るとほぼ水に沈みますから、水に浮かない木であるシンカーです。
それにしても1.2というのは、商業材中でもっとも重い木材として有名なリグナムバイタに匹敵するものです。

どんな重さかって?!
んー、ちょっとした板になると、子どもでは持ちあがらない程の重さ、という感じでしょうか。

イペを納材する時に大工さんに言われるのが「なんや、鉄骨やんけコレ。材木屋が鉄骨売るなよなぁ、ほんま・・・重いぃぃーーーー。」です。
加工仕上げする大工さんの身になれば、愚痴るのもわかります。

これら重硬木材を総称して「鉄木=アイアンウッド」といったりしますが、やっぱり世界は違っても感じる事は同じなんですね。

イペの詳細については次回にまた難しい名前の羅列とともにお伝えすることとしましょう。
頭整理しておいてくださいね(笑)。

重硬材 3























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想像したことがありますか 見えない部分の事


どこでも目にする樹木。
よほどの都会でない限りは、街路樹や公園などで目にしている事と思いますが、目に映るその緑や紅、黄色や茶色の葉は認識していても見えない部分である「根」の事は考えた事があるでしょうか?!

少し前に巨樹の記事で紹介した、切越の夫婦ヒノキ夏山の大スギがそうですが、あのように根上がりのような状態になっていれば根っこを意識しますし根の状態がわかると思うのですが、通常は土の下にある部分ですので、見えない部分はあまり気にかけないことでしょう。

先の2例の場合は異様な程の根の張り具合でしたが、では通常見えていない部分の根はどうなっているのでしょうか?!
皆さんはどう想像しますか?!

急に言われてもわからない事だと思います。
実は樹木の根は地上の枝葉の4〜5倍以上、大きいものでは10倍以上の広がりがあるとも言われています。
聞いた話では杉の樹齢30年の木の、主根から毛根までの全てをつなげた全長が3kmにもなっていたものもあったそうです。

流谷八幡神社 6














ただし、基本的にはそんなに深いところまで根を伸ばしているわけではありません。
というのは、一般的には地表近くで水分を摂取しミネラルなどの養分も取ることができ、深く進む必要がないからだといわれます。
先の2例も地表から養分や水分を摂取しやすい環境なのかもしれませんね。そう考えると納得です。
根の深さを平均すると、桧や杉などは1.97m、ケヤキやナラなどの広葉樹は1.44mくらいだそうです。
それでよく、地表の幹や枝葉を支えられるものだと感心します。
とはいえ、やはり養分や水分が得られない場合は深く伸びていかなければなりませんから、もちろん深く根を張っている物もあるということです。

根は樹木の重さの20〜30%ほどだそうですが、これも一般的な話で熱帯雨林などでは15%、乾燥地では50%と大きな開きがあります。
それでも、幹自体を除けば地表部と根はほぼ同じ重さだといわれています。

地表に出ている部分は幹が大部分、ということですね。
それでも根は、枝や葉と同じようにそれだけの面積を占める重要な部分だということの証ですね。

もう一つ、根といえば地面やブロックなどを持ち上げているものを見かけたりしますが、あれは根の勢いがすごいというよりも、根が進んでいく時に何かの間に入り込んだりした場合に、進む力とともに側面に押し広げる力が強く働くそうで、たまたまブロックや舗装の間に入り込んだ根が、その押し広げる力で隆起させているものだそうです。
どちらにしてもすごい力です。

大杵社の大杉 17














浅く広がる根だけを考えてもまだまだ深い話が多いのですが、こういったことだけでも知っていれば、巨樹に出会った時もむやみに根を傷めるような事は少なくなるでしょうし、見えないところにまで気を配れるようになれば、見えているところがもっとはっきりと見えることと思います。

何かを下から支えている力や、見えない力というものはあまり気にかけないもの。
しかし、そういったところにこそしっかりと立っていられる秘訣があるのかも知れません。
まだまだ木に学ぶところは大きいですね。



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我、ブログながらも・・・ ムートンの変遷


歴史あるものには色々と逸話がつきもの。
それも、注目を集めるものには自ずとそういった話もついてくる。

とりわけワインの世界にはそういった話は多くきかれる。
それは日本人が蘊蓄が好きだから・・・という理由だけではなく、やはり永い歴史があり、様々な品種から様々な工程、世界各地で生産されているだけあって逸話も出てくるのでしょう。


さて、このお休みに、久しぶりに飲みたくなって一本開けた赤のこの銘柄。

ムートン・カデ
















金の羊が誇らしげに光っています。
銘柄をムートン・カデと言います。
ワインブームの時期や、もともとワインが好きな方などは頭の「ムートン」の言葉を聞いただけで反応されると思いますが、このワインはフランスで有名な1級ワイン「シャトー ムートン・ロートシルト」*から出ている銘柄ですから、名前だけで期待大となるわけです。
*発音については多々ありますが、今回はこれを用います。

さて、ワインの根本的な蘊蓄はまたの機会にするとして、このムートン・カデなるものがどうして気になるのか・・・
もちろん、先の様に名前がとても有名だから、ということなのですが、実はこれ、名前の書かれているラベル(エチケットという・・・)がポイントなのです。

実は1級ワインであるシャトー ムートン・ロートシルトはその味わいとともに、毎年そのラベルのデザインが変わる事でも有名なのです。
有名な絵画であったり、メッセージであったりがラベルデザインに採用されてきました。

シャトー ムートンロートシルト















中には物議を醸して、出荷する国によって2パターンのラベルが存在した年もあったはず・・・
ただでさえアート的な要素のあるラベルで、単にワインの銘柄を蒐集するという以外に、このラベルを蒐集するという目的で購入するマニアがいますから、ラベルが1年に2枚というのはまた大変なことになるわけです。
まぁ、心配しなくてもおいそれと2本も3本も購入できるような代物ではありませんから、気をもむ必要はありませんよ(笑)


また、フランスにて初めて公式にワインの格付けが行われた時、1級に位置してもおかしくない条件下でシャトー ムートン・ロートシルトは2級格付けでした。
それを受けてラベルにはこうあったそうです。(日本語訳です)

「1級たり得ず、2級を肯んぜず。我はムートンなり」

そしてそう宣言して118年後。
ついに念願の1級昇格を果たしたのです。
その時以来ラベルにはこう記されている。

「今1級なり、過去2級なりき、されどムートンは不変なり」

それ以降も格付けは見直しがされてはいますが、2級から1級への昇格はムートンを除いては行われていないと記憶しています。


そんな1級ワインの名を冠したムートン・カデ。
中身はというと、1級にするには味わいの満たないもの、ブドウ木の未熟なものなどを理由に選別に漏れたものが使われています。
フランスのワイン産地であるボルドー地方では、以前からそのような方法で1級ワインの品質を維持してきたと聞きます。
このようなワインをセカンドワインや、サードワインと通称しています。

要は、選別された高価な1級ワインと同じ畑で育ったものを使っている(違う場合もある)ので、品質に変わりはなく、味わいや雰囲気を感じやすいものとして親しまれています。
このムートン・カデもそういった中で生まれたワイン。

ここまで読んで、「はて、まてよ。ムートンのセカンドワインはムートン・カデではないのでは?!」と思った方は結構なワイン好きですね。

そうです、シャトー ムートン・ロートシルトのセカンドワインはこのムートン・カデではありません。
それは「プチ・ムートン」と呼ばれています。

プチ・ムートン
















この赤い葡萄のラベルは忘れることはないでしょう。
これがムートン・ロートシルトのセカンドワインです。

これくらいのワインになると、文句なしに美味しいものです。

では、どうしてムートン・カデなのか?!
そこが本当のポイント!
今回のこのムートン・カデのラベルは、昔「セカンドワインだった頃」のムートン・カデの復刻ラベルです。
つまり、昔はムートン・カデがセカンドワインだったわけですが、プチ・ムートンという銘柄が出来てからは、サードワイン的な位置づけになったという歴史がある、知る人ぞ知るアイテムだったのです。(ただし、この場合は買い付けブドウが使われているので直接の1級ワインとの関係はなさそうである。)

私もセカンドワインだった頃のものは味わったことはありませんが、やはりワイン好きの蘊蓄好きとしては、こういったネタは外すことのできないポイントであったりしますから、どうしても気になりますし、ワインはそのラベルを蒐集する楽しみもありますから、特にこういった特別なラベルはマニア心をくすぐるアイテムでもあるのです。

さて、味の方は・・・というと、ワインは蘊蓄はいいのですが、私のような者が味を語ると胡散臭いだけですので、そこは御想像にお任せします。
ワインはお酒であり味わうもの。
しかしながら、うるさくない程度に蘊蓄を語り、気の合うもの同士で話をするにはとても良い材料となります。
ムートンの様に絶えない向上心を持って、自分の道を進んでいければ、それも語り草になるかもしれませんね。
私の拙いブログ記事もいつかは一級品のインターネット記事に進化できるように、日々積み重ねていきたいと思います。




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昔ながらの・・・


お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?!
今年は大型連休?!ということもあり、お休み前の金曜日にはいつも通りの吹田インターの渋滞と、あちこちでの事故を目撃しましたが、無事に帰路につかれることを祈っています。

弊社では、いろんな年中行事をお伝えしていますが、お盆と言えばコレ。

BLOG3465





















大事です。御先祖様を思う心。
こういうこと、今の若い人(注:私も若い・・・つもりだけど・・・)は知っているんだろうか?
何にしても、古い事は必要ない事も多いのかもしれない。
実益がない、暇がない、意味がない・・・そんな理由で無くなっていくことも多いのかもしれないけど、やはり八百万の神というように、見えない力やそういったものに例えて自戒自制できるのが人間の素晴らしいところだと思う。

だから、こういったことを通じて、何故こういう風習がのこっているのか、そしてそこから何を感じるかということを、子どもたちに伝えていきたい。
そこから自分自身で考え、そして行動し、廻りの事に気を配る事が出来るようになって欲しいと思うのです。
実益は伴わないこともする意味がある時もある、ということもまなぶことができるでしょう。

皆さんは目に見えない力、お盆の間に感じましたか?!!
私はリフレッシュしてまた業務に励みます。




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オークハーテイド幅広無垢一枚物フローリング お化粧ののち・・・


さて、前回お化粧前のスッピンそのままのオークのフローリングを見てもらいましたが、いかんせん、肉眼で見るほどのアピール力が無いように感じるのは親心?!でしょうか・・・
お前にはもっと魅力があるはずだ・・・
その想いが届いたのか・・・
いや、お施主様と工務店様の波長があっていたからでしょう。とってもいい感じにお化粧していただき、私も納得の仕上がりに変身していました。

オークハーティドフローリング 施工 6





















どうですか?!
いやー、スッピンも可愛いオークちゃんでしたが、こうやって着色塗装をされるとまったく異なった印象。
大人しく写っていたカメラ写りが一変。大きくうねる木目や主張する節、住宅では考えられない様な割れが混在し、本当にこれが「木そのものなんだ。」と思わせるような表情です。

そう、もともとインテリアや家具などで使われているオークも、殆どは塗装が施されています。
そして、この店舗のインテリアも、とても落ち着いた雰囲気の塗装がされた家具があったりしますので、そこにもとても溶け込みやすい顔つきに大変身です。

もちろん、家具に使われるオークをはじめとするビーチなどのブナ科の木材は、その木目や堅牢性以外にも、「曲げ木に適する」という特徴があるために用いられるものですが、やっぱりその美しい仕上がりは、世界の人々を魅了したのでしょう。

オークハーティドフローリング 施工 2





















お化粧によって表情がゆたかになっただけではありません。
オーク・ナラの最大の特徴である虎斑(とらふ)が綺麗に浮き立ってくるのが、塗装をした場合の大きな魅力でしょうね。

オークハーティドフローリング 施工 5





















炎のほとばしりというか、九頭竜のいななきというか、とても力を感じますね。

もちろん、曲げ木もそうですがそれ以外にも雷の象徴としてやギリシャ神話の主神ゼウスの神木と言うだけあって、風格はたっぷりです。
それも含めてカスクオーク無垢フローリングの記事で少し書きましたが、ヨーロッパではオークは実りの象徴とされます。

ということは、オークハーテイドをふんだんに使っているこの店舗は実り多い事間違いなし!でしょうね。
木材に力があるかどうかは、信じるか信じないかの違いでしょうけれども、やはりその木の魅力でお客さんをひきよせられるかどうかは、大いに関係するところだと思います。

こちらのお店も最初は、杉やレッドパインを使っていく予定だったのですが、雰囲気を伺うと、オークが似合いそうなお店!ということで急遽ハーテイドオークを提案した次第です。
大人しすぎないその表情がぴったりとハマるだろうという思惑通りに、この仕上がりになりました。

オークハーティドフローリング 施工 7





















もちろん、全体を見ていただければもっと納得いただけるのでしょうが、そのあたりは実店舗にて確認いただきたいところです。

オークハーティドフローリング 施工 4





















前回では見つける事が出来なかったこんなのも入っていますが、これくらいの木目にまぎれれば、全く気になりませんね。

オークハーティドフローリング 施工 3





















癖の材が加工機を通る時に跳ねたり、歯がくい込み過ぎたりする時にできる加工跡ですが、ワイルドでいいじゃない!!とすら思ってしまうのも親心?!でしょうか・・・

この弊社オリジナルのオークハーテイド幅広無垢一枚物フローリング。
一枚物の120幅広材であることも大きな特徴なのですが、そのあたりは紹介記事にて後日お伝えすることにしましょう。

国産のナラ材を使った一枚物のフローリングです。
こんな味のあるナラを多数の人の目に触れるところに使いたい!
木の虫のエゴかもしれませんが、これから年々味わいを増していって、より存在感を発揮してくれることを楽しみに見守りたいと思います。


オークハーテイド幅広無垢一枚物フローリングは後日の記事を乞うご期待です。

オークハーティドフローリング 施工 1























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オークは着色がお似合い?! オークハーテイドフローリング施工完了!


普通はどうなんだろう?というか、普通というのは大多数の人を指すとして、その場合はどうなんだろう?!
こう思う事がしばしばあります。
お店に入った時、用事で何かの施設に行った時、はたまた道で見かけた時・・・

まぁ、例にもれず木の事ですが、もう皆さんにとっては「あぁ、また木見てるわ。」で通用するので説明は必要ないのですが、気になるところはたくさんあります。

それでも、それが功を奏してくれることも何かしらあるもんで・・・

それが今回提案させてもらった店舗土足用幅広無垢一枚物フローリングのオークハーテイドフローリングです。

オークハーテイドフローリング 15

















因みに、現場を見ることもなく監督さんから聞き取りして相談して、最初の見積もり材よりもやっぱりこっちにしてはどうか?!ということで納めたものが、しっくり納まっているのは、何ともいえず気持ちいいもんです。

それも店舗の床材であり、後で凄い魅力的な店舗である事がだんだんわかってくるのですが、最初は今から作っていく雰囲気だけを聞いていたもので、完成がとても待ち遠しかったのです。

オークハーテイドフローリング施工 。
















写真でオーク(なら)の表情を詳細に伝えるのはめちゃ難しい!!
肉眼ではこれくらい離れていても、無垢のならのフローリングの風合いが随所に出ているのですが、う〜む・・・

オークハーテイドフローリング施工 。















かろうじて白太との色の差や節の表情が見えていますが、もどかしくて仕方ありませんね。

これでどうだ!!

オークハーテイドフローリング施工 。
















とても表情豊かな事はわかっていただけることでしょう・・・

それもそのはず、このオークハーテイドフローリングは店舗や商業施設での土足歩行を目的に製作している、弊社オリジナルの幅広無垢一枚物フローリングです。
ですから、室内用としては使用が厳しい乾燥割れや大節、若干の厚みの違いや反りといった、無垢の木に現れやすい特徴をそのまま残してフローリングにしてありますから、通常のオーク無垢フローリングでは見ることのできない様な、それこそ「無垢のナラ」の色々な顔を見る事ができますから、質感は抜群です。

オークハーテイドフローリング施工 。
















こんな変色があったり・・・

オークハーテイドフローリング施工 。
















綺麗な虎斑ですが、乾燥収縮により表面の研磨が完全ではないところがあったり、その横で一筋の割れが走っていたり・・・

そんなこんなも含んでいるからもう見ただけで本物!!です。
印刷技術がいくら進歩しても、割れは再現できまい!!本当に割れていたら、シートの意味ないものね・・・(汗)

オークハーテイドフローリング施工 。
















ここはカウンター下の腰壁です。
そこにもオークハーテイドフローリングを使っていただいていますが、どでかい割れがあります。
これも「本物」ということで・・・・含まれています。

全てがこう、ということではありませんが、あくまでも土足使用のフローリングですから、こういった質感を活かせるかどうかがポイントです。

おっと、冒頭の功を奏すというのは、もちろんこのオークハーテイドフローリングなのですが、実はこの写真の後に塗装を施されています。
最初は塗装なしでも私にとっては、ナラに囲まれて「熟成ワインの香り」*を楽しんでいたのですが、それよりも塗装した後の雰囲気がとてもよく、それを踏まえて功を奏した形になったわけです。

*ワインはオークの樽で熟成される場合が多く、高級ワインでも多くは樽の香りを感じられます。


その塗装後の写真は次回にてお伝えします。
ナラの表情が更にくっきり、お化粧をしてもらった「森の王様」に御期待下さいね。

オークハーテイドフローリング施工 。
















オークハーテイド・バーチハーテイド幅広無垢一枚物フローリングはこちらから



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上り調子か?! 木の階段


なんかいい兆し?!と感じることありますよね?
私の場合は、よい木材がどんどんと出荷できる時。

それも同じ様なものが固まるのがコレ不思議。

現在は無垢の木材を使った階段の製作が重なっています。

無垢階段 1





















とりあえず一番先に出来上がったのが杉の階段材。
踏み板から廻り踏み板や2段廻り部材まで全て無垢の一枚板です。

無垢階段 5

































フローリングも杉の無垢を使うため、階段材も節あり材を使います。
幅の限られた羽目板やフローリングとは違い、木目の印象や木味を揃えることはできませんが、間違いなく無垢の木材であることが分かるとともに、おそらくフローリング以上にその踏み心地を感じるのではないかと思います。

無垢階段 4





















以前にも、栂の家で「地栂無垢一枚物階段」を作りましたが、今回はこの杉無垢階段が2邸、そして栂の無垢階段が1邸進行中です。

栂普請の家 6



 地栂無垢階段です。凄い綺麗です。








地栂は針葉樹材の中でも硬質な方で、杉とはまた趣が異なることと、その存在や良さを知る方が少ないこともあり私が進める以外でのお話はないですが、杉に関しては今でも、フローリングやその他の部分に使うに当たって、キズやその柔らかさを気になさる声を聞きます。

フローリングに適した材は?という記事にも、その他にも書いていますが、適しているかどうかという以前に、使う人がその木材を理解する必要があります。
そしてその上で、自身の生活や用途に合っているかどうかを判断するべきものです。

地栂の階段についてはその魅力を私が進めたものですが、杉に関しては通常は集成材で作るところを、是非無垢で!という声をいただいて企画したものです。
踊り場や廻り階段においては、かなり幅の広い板が必要ですから、それこそ集成材の様にひっつけて広い板を作る様に、そう簡単には行かないところがあるのですが、それも含めて一枚板にしたところがまた大きな見どころ。

こんなに無垢の階段の依頼がくるということは、階段を上る様にもしかして上り調子!!?と仕上がってきた階段材に見とれていたのですが、家内に「下りる方もあるんちゃうの?」と指摘され・・・・
いや、その辺は気の持ちようです!
杉と栂の無垢階段で、木の道を登っていく自身を想像しながら、お施主様がこの無垢階段を踏みしめる日を楽しみにしているのでした。

こんなところも無垢にできる。
もちろん、お施主様の理解や施工あってのことですが、木を活かせるところをどんどん作っていきたいものです。

よし、木の道を登れ、木の虫!!

無垢階段 3






















木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

今度の道は大丈夫 夏山の大スギ


さぁ、お待ちかね巨樹の記事です(笑)。
お待ちかね、というよりも自分が行った記憶をたどって楽しんでいるだけの記事のような気もしないでもないですが、わずかな人は楽しみにしてくださっている様ですので、今日も張り切っていきましょう!!

因みに、今までも何度も申し上げてきている様に、私が出掛けるといえばいつも弾丸ツアーになる(している?!)ので、巨樹に会いに行く場合も例にもれず、一日でお目当ての周辺にある巨樹巨木と言われる物に、少しでも多く会っておきたいと欲が出るものです。
それがいい方向に働けば、とてもたくさんの巨樹に会うことができ満足な一日になるのですが、そうでなければ予定はガタガタ、欲張った挙句早朝や夕刻の訪問になってしまい、撮りためた写真が殆どピンボケ・・・といったトホホな結果になることもしばしば・・・

そんな私的理由があるので、目的地の周辺に位置する巨樹の情報はできる限り集約して予習しておきたいのです。
私の記事は決して巨樹のページではない(今日だけを見られると、勘違いされそうですが・・・・)ので、関連した所在地や位置情報などなどは詳しく載せていませんので、もし私の様に周辺の事も知りたいと思っていらっしゃる方にはご不便をかけているかもしれません。

と、いうことで、今日は特別に前回紹介の切越の夫婦ヒノキにほど近い、夏山の大スギをお伝えしたいと思います。

夏山の大スギ 11

































ほど近いとはいえ、切越の夫婦ヒノキは一本道(途中から)の林道をひたすら上がっていかないといけないので、地図上の所在地が近しいという意味ですが、どうせ車でないといけない(行きにくい)ので、車で廻ってくださいね。

さて、この夏山の大スギ、前回の切越の夫婦ヒノキのように「怖ろしい思い」をする必要は全くありません。
広い片側1車線の道路沿いに聳えていますし、そんなに交通量も多くないので、なんとか路上に駐車して会いに行くことが可能です。

夏山の大杉 12
















夏山の大スギは岡崎市指定の天然記念物です。
「神社」ということを目印に行くと通り過ぎてしまいそうな控え目な諏訪社境内に立っている夏山の大スギ。
諏訪社は目の神様として信仰されているそうです。その謂れまでは知ることができませんでしたが、いまから自分の視力が良くなるといいのになぁ・・・・ということを案内板を読みながらふと考えていました。

夏山の大杉 1
















それにしても推定樹齢800年とありますが驚くほどの巨樹ではありません。
むしろ驚くのはこっちの方・・・・

夏山の大杉 2
















どうしてだろう、スギという樹種は木材になるとそんなに派手なところが無く涼やかで大人しいイメージなのですが、これが巨木となるとまぁなんとも言えない異形のものもあり、たじろいでしまうこともあります。
それを念頭において向かったとしても、すこし驚くかもしれません。
いや、夫婦ヒノキの後だと、こんなつながりがあるのか・・・とおもうかもしれませんが・・・この夏山の大スギの見どころ(?!)はこの異常?な根。
完全な根上がりです。

夏山の大杉 5
















それも斜面で土の流出とかいうことではなく、平地ですからね。
本当に、なんでそんなに根っこだしてんねん?!と聞きたくなります。
案内板にも、大蛇がのたうっている様にも見える、とある様に根上がりをあまり見たことが無い方だと、かなりのインパクトだと思います。
私は比較的こんな根は慣れていますから余裕・・・・のはずが・・・

夏山の大杉 9

















うわぁー、のみこまれるぅ〜〜・・・・たすけてくれー。




巨樹の周りであんまり遊んではいけません(汗)。根っこに乗るのはやめましょうね。
私もできる限り根や土を傷めないように遠慮しながら遊ばせてもらいました(笑)。
こんなことしたくなるのも巨樹巨木の魅力の一つ。

夏山の大杉 8
















驚くほどの巨躯ではない、といいましたがこれを見る限り立派な巨樹ですね。
さらに根の凄さも私と比べるとよくわかると思います。(というか、服が保護色になってる・・・汗)

夏山の大スギ 7


































地を這う根ばかりではなく、この夏山の大スギでは這っている物が立ちあがり、主幹から離れたところで更に上を目指そうと根を(腕を・・と言いたくなるが・・・)伸ばしているのも威嚇する大蛇の様相。

夏山の大杉 3
















夫婦ヒノキでは、彼らにとってはエイリアンであろう私たち人間を威嚇するかのような枝と根をみましたが、この夏山の大スギはもしかするとずっと昔にこの場所から移動したかったのかもしれません。
それは大スギがまだ細く可愛いスギだったころ・・・
気候の変動か仲間がいなかったのか、それとも生まれた場所から他の場所を見てみたかったのか・・・

夏山の大スギ 4

































そんな興味がつきません。

根に近い方は根と同様、太陽光の影響か灰色に退色して少し頼りなさげですが、上部には青い葉を茂らせていましたので、まだ活力はあるようです。

夏山の大スギ 10

































様々な巨樹のタイプがありますが、今回はその異様さや巨大さというよりも、一人となったスギを大切に保存されている、動いていけなかった巨樹というような印象でした。
これだから巨樹訪問はやめられません。ね。

夏山の大杉 6
















夏山の大スギ所在地

愛知県夏山町海道38 諏訪神社内

近くには切越の夫婦ヒノキと、これまた根っこ繋がりの寺野の大クスがあります。廻るガッツのある方は是非、廻って会いに行ってみてくださいね。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!