空を見上げて
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2013年05月

ここまで味わってこそ・・・


日々木材と接していると、もったいないなぁ・・・と思う事がしばしばあります。
一般のお客様が来られて、それなら無料で差し上げますよ、と言って驚かれることもあります。

つまり、定尺や規格寸法で木材を使っていると、どうしても端材や切り無駄、あまるけれども寸法が不足になってしまうもの、などが出てきてしまいます。
建築設計の勉強のなかでも、「木材は切り無駄を考えた数量で発注する」という教えがあって、試験にもひっかけで出題されたりしています。
もちろん、工場規格品ではない木材は、実質必要数量では不足が出てくる場合があるので、その分をたしておかないといけないのですが、いざ実際にその「切り無駄」部分を目の当たりにすると、冒頭の「もったいないなぁ・・・」が出てくるわけです。

この勿体ない部分を如何に活用できるかも材木屋の使命のうちの一つだと考えていますが、実は勿体ないところは他にもあるんです。
その部分をなんとか活用できないかと只今試作中です。

試作品 1

手前がナラ、奥がカバ。
どちらも国産広葉樹材に無垢フローリングとしての加工を施したものです。

無垢フローリングと言っても、これがさっき言った勿体ない部分から試作しているフローリングです。
どこがもったいないのか・・・

試作品 2

こういうところです。
この割れ、裏面まで貫通しています。補修を施しても室内での使用には厳しいところがあります。

試作品 3

そしてこんなとこも。
どうしても節や芯材(偽芯材含む)の部分では割れる事がありますが、ささくれ立って集中して割れてしまうこともしばしば。
ささくれでは、素足では歩行できません。

一本の丸太から部材を取っていくと、必要な寸法には合致しても乾燥の過程で割れたり捩れたり、ささくれるところが出てきます。
中には蛇の様にグニャっと反ったりすることもあります。

試作品 5













反りや曲がりの癖のきついものは、仕上げ加工でも削り取る事が出来ず表面が平滑になりません。
指で囲っていることろは削りきれないところです。
飛行機のプロペラをまっすぐな板にすると考えてください。
もちろん、成型しなおすのではなく木材の様にねじれたプロペラをまっすぐになるまで削るとしたら・・・
多分、まっすぐになる前にそのものが無くなってしまうでしょう。
プロペラの様に捩れると、強制的にまっすぐにすることはできないということです。

試作品 6


 また、写真ではあんまりわからないと思いますが、写真下の方はぴったりと双方くっついているのに、上の方は離れている。

 これが反り。あるところからコキっと曲がってしまっています。なんとか嵌合はできますが、ちと苦しいところがあります。








無垢のフローリングとはいえ、「商品」として見られますから室内用としてこれらのまま出荷したのではもちろん「不具合」とされてしまいます。
それにより、フローリング製作の中では少なからず勿体ない部分が出来てきます。
丸い丸太を四角い板にするんです。
赤身もあれば皮もある、傷もあれば節もある。そんな丸太を「フローリング」という人間の用途に合わせるわけですから、使えない!とされるのはあまりにも可哀想です。
彼らを活かせる場所を模索中です。

木のすっきりとした美しさもいいものですが、それを紡ぎだすために共に出来てくる彼らまで使い切ってこそ、木を知り木の事を味わいつくすことが出来るのだと思います。
数十年、数百年育つ樹木を利用させてもらうんです。

出てきた表情に合わせて用途を考えないといけません。
活用に向けて、もう少し・・・・・




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これがいるなら、あれもいるでしょ


木材の事を語る時、まだまだ若い(つもり・・・)のに「昔はというと・・・」という風に始めたくなるのは悪い癖かもしれませんが、そう書きたくなるくらいに時代の流れは早く感じます。

少し前の柱の記事でもぼやきましたが、ここ一昔ふた昔で木材の用途や樹種は激しく変わりました。
先日の記事では桧の柱の事を書きましたが、代替え材への樹種転換もさることながら、大工さんが自身で削る・形をつくるという加工が本当に少なくなりました。
そしてそれに伴い、材木屋の在庫も激変し板材や加工木取り用の材料は倉庫から姿を消していきました。
一時は色合いのバラつきが無いことや安価な事で、木目柄印刷シートが従来の木部仕上げに取って代わろうとしていたので、木材の在庫の減少とともに木材加工を生業とする方たちもどんどん少なくなっていきました。

なんか、木材の淋しい回顧録の様になってきましたが、それだけの変化があったということ。
そして、それに伴い板材などの販売よりも成型加工出来た木材の販売量が増えてきました。

倉庫で絶え間なく大工さんによる加工機械の音が聞こえていた弊社ですら、「仕上げてきて。」という加工済みでの納品を依頼される事が多くなってきました。
こんなものもその一つ。

加工材 1

リフォームの現場用の玄関の化粧材ですが、ナラ材の表面を削って仕上げ上面の角を面取りしています。
実はこのリフォーム現場は、弊社からフローリングを納めたわけではないのですが、どうもフローリングを発注したお店にはこの様な無垢の部材の扱いがなかったようで、「どうしよう・・・」と連絡をいただいた次第です。
「無垢フローリングを納められたところは建材屋さん、ウチは材木屋サンでっせ!」と返事をさせてもらって製作したのですが、こういった加工ものや副資材も大きなポイント。

加工材 2

ナラ独特の虎斑もくっきりと出ていて綺麗です。
規格品として箱に入っているとなかなか見る事が出来ないですが、こうやって加工の仕事があると樹種一つ一つの特徴を見る事が出来て面白いんです。

それにもうひとつ、ナラの加工材で私が気にいっているのは香り!
香りフェチ間違いなしの私にとって何がいいのかといえば、その独特の香りから想像する「樽の香り」。
樽とは、ワインやブランデーなどの香りです。
オーク(ナラ)樽を焦がして造られた熟成樽は、ワインやブランデーに何とも言えない香りをつけます。
杉で造られる酒の樽が凛としているのに対し、それとは対照的にどこか甘く誘惑されるような味付けを行ってくれるのがオーク(なら)の樽だと思います。
もちろん、お酒の香りも捨てがたい・・・とアルコール談義に脱線しそうですが、ナラを加工すると、どうしても頭の中には名だたる高級酒のラベルが思い浮かぶのです。

ま、そんな事考えてナラ材を使っている人は多分私くらいでしょうけども。

さて、このような部材とともに室内で使われるものは他にもあります。
幅木(はばき)や廻り縁(まわりぶち)とよばれる部材ですが、そのあたりもやっぱり造ることがあります。

加工材 3

細部まで無垢の木材を使いたい場合にもってこい。
小さい部材でありながら、やはり印刷とは大きく違いが出ます。小さいからこそ、かもしれませんが、やっぱり小さくてもナラの虎斑が綺麗です。

加工材 4

因みにこの模様、「とらふ」です。虎の斑点模様=虎斑(とらふ)です。
フリガナがないと少し読みを迷ってしまうかもしれませんが、ナラ材をタモなどと識別する大きな特徴ですね。
といいますか、ブナ科の特徴です。もちろん、同じ科でも樹種によって模様が違うのが面白いところです。
違いについては、過去の記事を参照してください。

フローリングで人気の樹種のナラ(オーク)バーチ(かば)にも対応していますから、ご相談ください。

大工さん、無垢材は建材屋さんではなく副資材も加工できる材木屋さんで買いましょう!
きっと、樹種の特徴や使い方まで教えてくれるはずですよ。




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リフリーバーチ(樺・カバ)無垢フローリングを子ども部屋につかっていただきました


少し前に紹介したリフリーバーチ(樺・カバ)無垢フローリングを子ども部屋に採用頂いたお宅にお邪魔しました。

リフリーバーチ施工 5










リフリーバーチはネイキッドグレードのみの設定(2014年〜はプルミエとセレクションもラインナップしています。)ですので、心材と辺材がはっきりとしているバーチ(かばのき)の髄まで味わえる、とても楽しめる商品です。

リフリーバーチ施工 4











もちろん、ネイキッドグレードだから節もあります。
節の隣の様な、芯部分の黒く変色したようなところも含まれますし、色むらは当然に出てきます。
しかし、それこそが木の髄まで味わうということ。
白い部分もあれば、赤黒い部分もある、病気か虫か、何かわからないけれども筋状に変色している部分もある、というような全く同じものがない事を実感できるのも、「無垢材!」と胸を張れるところでしょうね。

リフリーバーチ施工 3










もちろん、このリフリーバーチの特徴である「低光沢塗装」もしっかりと確認できます。

リフリーバーチ施工 1










とても日当たりのよい撮影当日は、透明ガラスではない窓からでも燦々と太陽光が差し込んでいましたが、全く眩しいと感じることはなく反対にその日差しによってリフリーバーチの繊細な木目がはっきりと際立っていたように感じました。

リフリーバーチ施工 2































当日は撮影のお願いをしていたので、一面綺麗に片づけてくださっていてフローリングの写真としてはとても広々と撮影できたのですが、子どもさんがわやくちゃに(大阪弁?!んー、めちゃくちゃに?)遊ばれているところもあってもよかったかなぁ・・・と思うくらいにいい写真が撮れました。
Dさん、ご協力ありがとうございました。

子どものうちから足や手の感覚と、リフリーバーチだからこそ見えるその木目に接して、木の良さを理解できる大人になってくださいね!

リフリーバーチ施工 6
































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木材の耐朽性 〜木は腐る?!心材と辺材を学ぼう〜


木の持つ不思議な力やその特性は、様々なところで利用され身の回りにも、それぞれの特徴を活かした木材製品があります。
昔に比べ近年は少なくなっているとはいえ、木材を使う時にはその特性を考えて使うものです。

その木材の持つ特性で、一番よく語られるのは耐久性ではないでしょうか?!
一言で言っても腐る腐らない、強い弱い、硬い柔らかい等など色々な耐久性があると思いますが、利用上最も重要視されるであろうことはやはり「耐腐朽性」でしょう。

屋内や水かかりのない場所、湿気の心配のない場所ではそれほどではないですが、それでも、洗面所などの湿気の多い場所に使われるものや屋外で使用されるものには、耐腐朽性が求められます。
そこで重要になってくるのが木材の「心材と辺材の区別」と、もちろん樹種の区別です。

木材には、心材と呼ばれる部分(一般的に赤身という)と辺材(一般的に白太という)と呼ばれる部分があります。

杉柾特殊加工羽目板 1


 杉の柾目で見ると、如実に心材である赤身と辺材である白太の差が出ますね。
 綺麗なコントラストです。




そして木材の耐腐朽性を考える時、最も重要なのは樹種とその心材部を選ぶということです。そして「木材の耐腐朽性」を語るときには、この心材部の事を指しているのだということを覚えておいてください。
それはそれだけ耐腐朽性に違いがあるからです。

木材の心材とは木の中心部分=heart wood であり、一般的には辺材よりも材の色合いが濃いところの事です。
心材は主に木自身の樹体の維持を担っている部分です。
そして意外に知られていないかもしれませんが、心材部分は樹体の維持以外には、生命活動にはほとんど役目を果たしていません。
つまりは活動していない部分、ということです。

私の大好きな巨樹巨木探訪に赴くと、数千年もの時を生きてきた巨躯を目の当たりにすることしばしばですが、実際のところ、その木の全てが数千年間生命活動しているのではなく、ごく限られた部分が今現在活動しているのであり、殆どの部分は活動していないということを考えると、少し興醒め?!かもしれませんが、それとこれとは話は別、と考えましょう。
数千年個体を維持してきたと考えれば、立派に尊敬に値します。

そしてよく観察すると、巨樹の中の多くは幹の中心部分つまりは心材部分が空洞になっています。
先日の有洞のサワラ蒲生の大クスもそうですが、木の中心部分が空洞になっています。
皆さんはこの「空洞=穴」を見て、「かわいそう、痛そう」と思いませんか?
人間なら、これだけすっぽり体の中心部分が空洞ということは無いと思いますが、木は空洞でも生きていけるのです。
先に述べたように、中心部分=心材は生命活動を担っていないから、です。
もちろん、幹の内部までしっかりとしているものの方が折損などの心配は低いでしょうが、数百数千年の時間を過ごしていると、傷も入るし虫もつく。
そしてその部分から腐朽菌が入り空洞化する場合があってもおかしくありません。
また、木々は成長によって自分自身の内部に様々な力の作用を蓄えます。
それが木の癖や使ううえでのポイントとなる反りなどにつながってくるのですが、この内部の力のうちの芯を圧縮する力の作用によって、芯が無くなっていくと聞いた事があります。
数千年の樹齢のものにはそれだけの負荷がかかっているということです。

それに対し木は、辺材部分の一部が生命活動には重要な役割を担っています。
辺材部分とはまさに、生命活動を司る水分通導を担い、活動している細胞によって樹皮との間に新しい組織を形成していきます。
これが幹が太るという事で、木は中心部分から大きくなるのではなく外側部分が新しくなる事で太っていくのです。

桧年輪 1













そのため、辺材部分には水分も栄養も多い為腐朽以外にも、シロアリキクイムシの様な様々な虫の食害を受けるようになります。

ケヤキ被害木 2


 このように、くっきりと辺材部分のみを食害します。







これが、心材と辺材の大きな違いです。

では、心材と辺材の違いはどうやって生まれるのか?!

実は、心材も元々は辺材なのです。
ややこしい話ですが、新しい細胞により細胞壁がつくられるとその細胞は生命活動を終え、木化します。つまりはそれが辺材部分です。
白太の中で生きている細胞はそのうちの5%と言われています。
そして役目の終わった辺材は、5%のうちの柔細胞という組織のもつ酵素によって細胞壁中に「心材物質」というものが合成され着色し、移行材を経て心材になるのです。
それで、心材の色が濃く辺材の色が薄い傾向にあるということですね。

この流れがあるからこそ、樹種ごとに固有の心材部分の特徴が出来、その時に蓄えられる成分が菌に侵されにくかったり、食害する虫に対して毒性があったりするので、耐朽性が高くなるのです。
とはいえ、この心材化は樹種によって数年~数十年と言われていますから、決まったサイクルではないのかもしれません。

これらを踏まえて耐腐朽性の話をしましょう。
木材の利用において樹種の特性を活用しようとする場合は、ほぼ心材部分の性質を活用しているということ。

腐朽性について 2










そしてその心材部分にも、樹種ごとに差があること。
木材の耐朽性を示す言葉や表も、心材部分を比較して初めて意味がある事で、たとえ桧であっても辺材部分は食害も受けるし腐朽しやすいものです。
屋外に使う材料も、桧材だから腐れや虫害は大丈夫、ではなく赤身の部分があるかないかで決まるということです。

腐朽性について 3


 上の写真の桧でも、製材面で見ると、中央の少しの部分にしか赤身が露出していないことがわかります。それ以外の端の部分は白太ということです。


もちろん、桧は耐腐朽性の大きな樹種ですし、他のヒノキ科の木材であるヒバやネズコなどは総じてその傾向にありますから、ヒノキ科の木材の赤身を使うことで、木材を使った建物や部材の寿命を長く見る事が出来ます。
紹介した米杉(レッドシダー)の羽目板は、その特徴を活かした使い方の典型と言えます。

また、広葉樹の中でもハードウッドと呼ばれる比較的耐腐朽性の高い樹種も、やはり辺材は虫の食害を受けたり腐朽する事があります。針葉樹に比べれば、劣化のスピードは遅いと感じますが、それでも心材部分を使いたいものです。
それも、心材物質によって虫に対する抵抗性があったり、精油成分が腐朽菌の繁殖を抑えたりしてくれるおかげです。
特に耐朽性が高いというわけでもありませんが、弊社が昔大量に在庫していた「ラワン材」の夢のかけらが今も少し残っているのですが、それらも雨ざらしの部分や地面に接している部分も意外なほどに腐朽していません。

腐朽性について 4










製材した残りの部分を立てているのですが、弊社は土間がコンクリートではない部分があるので、昔のまま地面直におかれているところがあります。(本当はいけません。何らかの理由でそのままでは使いにくいものばかりですが、それでも砂が噛みますし、腐食もします。悪い例ですね・・・)

腐朽性について 1



 それでも、ほとんど腐食していないことには私も驚き。





そのあたりの経験則からいっても、針葉樹では価格よりも心材部分の多い耐腐朽性の高い樹種を、広葉樹ではハードウッドの心材部を使うことが、材を長持ちさせるコツだと言えるでしょう。
値段だけで決めてしまうと、すぐに取り換えなくてはならないことになる、ということです。

もちろん、決して辺材部(白太)が悪いわけではありません。
その色見の美しさは、高樹齢杉純白浮造り羽目板や、ロックメープル幅広無垢一枚物フローリングロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングを見ていただければわかっていただけるところですね。

余談ではありますが、もし木材を使用する場所が南極であればどうなるのか?!

実は、かの地では腐朽するということはないのだそうです。
その理由は「寒すぎるから!」・・・・・・・・・ではなく、腐朽菌が存在しないから、と聞いた事がありますが、頷けます。
つまり、木材が腐朽に陥るのは、水分があり適度な湿度が保たれ、尚且つ酸素があることが条件です。
これらが何か欠けると腐朽菌は繁殖できません。
腐朽しない、ということです。

海に浮かんでいる木材が腐って無くなってしまうことはないですね?!土埋木や神代木が出てくるのも、酸素が断たれた状態だからです。

ここからわかるのは、「木は腐るもの」ではなく「腐る環境をつくらないこと」を前提に考えなくてはならないということです。
使用する環境を考えるということですね。

最近は、大阪木材仲買会館の様に都市部の大規模建築物にも木が使われるようになり、「木は燃える」という単純な概念では語れなくなりました。
そろそろ、「木は腐る」も考え直す時ですね。
木は腐るではなく、使う環境によって腐らせるのです。
使う方がその特性を理解し、使用環境を改善すれば腐朽のスピードを大きく緩める事が出来ます。
木を知ることは、こう言った木との共生を学ぶこと。

詳しい事は街の材木屋さんが教えてくれることと思いますが、木材を使う時は、こういった樹種の特性や木の特徴を踏まえておくと、有効に上手に木と付き合っていくことが出来ます。
木も人も、存在する環境が大切。
お互いに「くさる」事のない様に環境を考えろ、ということなのかもしれません。



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杉かぁ・・・・を杉かぁ!!!にするために・・・


モノや事というのは、時に偏見を持たれることがあります。
固定観念や偏った情報などによって起こる事がしばしばですが、お客様との打ち合わせでも稀にそういった事に遭遇します。

少し前もありました。
「○●や△△を使って、こういう形にするのはどうでしょう?!」
我ながらなかなかの提案だったようで、案自体は気にいっていただいたのですが、どうも樹種がお気に召さない様子。
「杉かぁ・・・杉ねぇ・・・」と聞こえる声。

イメージというのは厄介なものです。
建築業の方には特にですが、どうも杉と聞くと「安い材料」というイメージがある様で、提案は良くても材料が杉では今一つだというのです。
節があったり、色が揃わなかったり・・・
悲しい事です。

それを払しょくすべく、以前の記事でも杉の魅力をとりあげてみたのですが、そりゃ、ボロボロと節が抜けて材の色が黒く変色したような乾燥材があったりしますが、そうでないものもたくさんあります。
また、用途によって色々と製材し、節や目合いを作り出せるのが杉ですし、優れた本物の杉の色合いと目合いは、気持ちのいいくらい美しいものです。

それをお伝えするために、杉のフローリングにおいても「杉のフローリングでそんなに値段するの?!」とイヤミを言われながらもわかっていただけるお客様には、天然乾燥古希杉浮造り無垢フローリングや、更に稀少な天然乾燥百年杉柾浮造りフローリング高樹齢杉純白浮造り無節羽目板などをおすすめしています。
顕著な違いは、香りとその経年変化に現れますが、購入当時はなかなかわかりにくいものです。
もちろん、よりリーズナブルな杉埋め節幅広無垢フローリングもご用意していますが、材の樹齢や育ちはまた異なっています。

そうやって、目的に沿った製材ができ加工が出来るのが杉のいいところ。

今回は、その杉の良さを見込んで試作をしてみました。
某建築に提案している材です。

杉柾特殊加工羽目板 1










百年杉柾浮造りフローリングの原板となる杉の柾目材を利用して、杉柾羽目板の特殊加工を施してみました。
加工形状は現在お伝えできませんが、とても良い仕上がり。

もちろん、香りはすっきりとしていて木目も当然細く長くたなびく様な美しさ。

杉柾特殊加工羽目板 2










実物は予算との兼ね合いで目合い(木目の具合)をどのあたりのグレードに持ってくるかはわかりませんがこういった対応が出来るのも杉の良いところ。

この杉とともに、もうひとつ提案しているブラックチェリーの加工材とともに、杉柾の美しさを買ってもらったお客様のところへ杉宣伝部隊の出発です。

杉柾特殊加工羽目板とブラックチェリー










そのうち、弊社から提案する杉に関しては、杉かぁ・・・から「杉かぁ!!」の語尾の上がる材にしていくつもりです。
まだまだ杉の良さを伝えきれていません。もっともっと知ってもらわないといけませんね。



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爽やかな季節に・・・ 有洞のサワラ


気がつけば、長く続いていた冬の様な寒さも和らぎ、風の香りが涼しいながらもどこか温かな日差しを浴びている様なすがすがしさを感じる季節になっています。
ツンっと冷たかった風が、木々の新緑の影響を受けてか、とても優しく体に入ってくるように感じます。太陽の直射では暑い位です。
特に緑の多い場所での爽やかさは顕著ですね。本当に気持ちのいいものです。

そんな爽やかな季節、爽やかという言葉の元になった・・いや、爽やかという言葉からその名がついたともいわれる木のことを思い出していました。
その木はあまり表舞台に出る事が無く、また広く知られているわけではありません。
立っている木の印象も材となったその木肌も、「木材のエース」とでも呼べる樹種に酷似しているにもかかわらず、スポットを浴びる機会の少ない樹種。
似ている木はそう、ヒノキ。そしてその樹種の名前の元は、今(5月ごろ)の様な気持ちのいい季節を現しているかのようです。

認知度はあるのだろうか?その名は「サワラ」。

サワラと言えば、普通思い浮かべるのは魚の方でしょうね。漢字変換しても、そっちしか出てきません。
でも、れっきとした樹種名で、実は皆さんも昔は触れていたかもしれない、あるものに使われている樹種です。
もちろん、そもそもその用途で使われていても「ヒノキだ」と認識されていて木がつかないでいた、ということも十分にあり得ますが・・・


好きが高じて色々な場所の木々を見たり巨樹古木をたずねていると、杉や樟(くす)といった巨木常連樹種以外の樹種に出会えることもあります。
その中に、いくつか「サワラ」も含まれています。
私が出会ったサワラのうちの一つがこちら。

有洞のサワラ 8































有洞のサワラです。

私の個人的な偏見ですが、この有洞のサワラのある愛知県はあまり「山」のイメージがありませんでした。
どちらかというと都会っぽいというか、そんな風に勝手に考えていたのでこんな立派なサワラがあるというのは少し驚きでした。
といっても、街中に聳えているわけではありません。
そのあたりは後ほど語りましょう。

有洞のサワラ 1










看板にある様に県下最大のサワラだそうです。
私もそんなに多くのサワラを見てきたわけではないですが、おどろおどろしいウラスギや象のような樟(くすのき)、多くのひこばえをだす桂(かつら)などに比べると、斜面であるにも関わらず、まっすぐ「すくっ」と立っている姿はなかなかのものです。

有洞のサワラ 7












 しかしながら、ここまでまっすぐに伸びているということは、もしかして杉の間違いなんじゃないの?と思ってしまうくらいですが、サワラも通直に伸びる事で有名。













桧とはその樹皮もにているサワラのような針葉樹の立木を見分けるのは、ある程度の知識と特徴を見分ける目を養う必要がありますが、このサワラは、その材も見分けにくいのです。

有洞のサワラ 6

 その葉もヒノキのそれのようですが、葉にある白い紋様の違いや球果の違いなどで見分けがつきます。






冒頭に書いたように、このサワラという樹種はヒノキの仲間です。
だからというわけではありませんが、すこぶるヒノキに似ています。
いや、別なのですが、多分見比べてもわからないんではないでしょうか・・・

桧とさわら



 ほらね。






少し日焼けしているところもあって色合いは違いますが、それでも「何が違うねん?!」と言いたくなりませんか?
因みに右がヒノキ、左がサワラです。

独特の油の出方も似ているのですが、しいて言えばサワラの方が多いかと思いますが、そんなもの、桧でも密着させておけばすぐに滲みだすさ!!、と自慢にならないのですが、そんなところまでそっくりです。

ただ、その香りにはかなり特徴的なところがあり、見ても判別できない場合はその香りをかぐことです。
そしてそこにこそ、サワラの真骨頂があるのです!!

実はこの樹種の名前、魚と間違われそうなものですが実はこの香りが「さわらかだ」=爽やかだ、ということが転じて「サワラ」になったとか・・・
もともとは古語の「さはらか=すっきりしている」という言葉らしいです。
シャレですね・・・もちろん、他にも諸説あるのですがそれでも、本当にそういわれれば強くはないですがさわらかな・・・と思うようなヒノキとはまた違った香りがします。
香り好きの私にとっては、もいいですがひば、このサワラの香りもとてもいいものです。

ただ、正確に何が「さはらか」なのかは定かではない様で、香りがヒノキよりさはらかなのか?、枝ぶりがヒノキに比べてすっきりしている(さはらか)からなのか?!、はたまた材がヒノキより軽軟=すっきりとしているからなのか?!!そのあたりは、興味をそそられるところですから御自身の仮説を立ててみてください。

有洞のサワラ 3































正面からだと枝が垂れ下がっているため、その姿を十分に確認しづらいのですが、看板にある「県下最大のサワラ」という言葉が誇らしげです。
豪華客船が舞台の映画では、モノの「大きさにこだわるのは男だけ」というようなセリフがありましたが、やはり私もそうなのでしょうか?!最大、という文字にはどこか惹かれるところが無きにしも非ず・・・俗な性分な様です・・・

大きさはまた別の話として、サワラ自体は木材としても優れた性質を持っています。
もちろん、ヒノキに似ているところからもわかるように、水湿に耐え尚且つ材が通直で寸法安定性があり曲げやすいことから、桶やたらい浴槽などの水廻り用品には最適です。
先の板の写真の様に、昔おうちで見ていた寿司桶などはその用途と外観からヒノキだとおもっていたものが、実はサワラだったのかもしれませんよ。私もその口の一人です(汗)。
因みに、私がヒノキだと思い込んでいた自宅の寿司桶は、今回の記事のアップロードを待たずにその寿命を迎えたそうで、有難く使い終えさせてもらい現在は写真でお見せすることが出来ないのが残念ですが、皆さんも一度ご実家の寿司桶をお確かめ下さい(笑)。

ただ、桧ほどの強度を認められていないので建築の構造材としては用いられてこなかったそうです。それよりも先にあげたつくり物用材として重宝されていたのでしょうね。


これらは、今は杉・桧・松位しか広く知られる事はないですが、昔はこのサワラの様に生活の細かなところまで、その材の特徴を活かした用途に使われていた良い例ですね。
先人の優れた知恵と、優れた木材の性質。
忘れたくないものです。

有洞のサワラ 2







 しかし、有用な樹種とは言え、これくらいの巨木になってくると、幹内部の空洞化は避けて通れません。

 蒲生の大クスなどの様に、内部に畳●○畳分の広さ、というほどではないにしろ、空間が出来ています。

 これも詳しくは後日に譲りますが、巨樹が生き残る一つの戦略なのでしょう。

 決して可哀想なことではないのです。









さぁ、ぐるっとひと廻りして眺めたところで記念撮影。
私にとっては、サワラという樹種の珍しい巨樹であるだけに、少し嬉しげに一枚。

有洞のサワラ 5










なんか写真が傾いている様に感じますが・・・
有洞のサワラの前は結構な坂道なので、人間を基準にすると、少しおかしなアングルになってしまいました。

根の張り具合がわかっていただけるんではないでしょうか。

私がこのサワラに訪れたのは結構な早朝だったにも関わらず、向こうから歩いてこられる御仁が一人。
とりあえず、おはようございます!とあいさつすると、「大阪から?!」とすぐに会話が始まったのですが、それには二つ理由があった様です。
一つには、またサワラを見に来たんだね、という巨樹めぐりの人を見る慣れた理由。
もうひとつは御家族の理由だったのですが、実はこの御仁の娘さんが大阪に嫁いでいらっしゃるらしく、大阪ナンバーの車を見て「大阪のどこからか?」と娘さんのいらっしゃる地を想われた様です。
大阪には樟の巨木はたくさあるんですがサワラはないですよね、とお話させていただきました。
こういったコミュニケーションも、巨樹が結んでくれる現地での楽しみの一つです。ふれあいはいいものです。縁を感じますね。

しかし、油断してはいけません(笑)。周辺の写真は出していませんが、ここは結構デンジャラス!!
すみません、集落がデンジャラスなのではなく、道を間違えるとデンジャラス!!なのです。

愛知の山間部の巨樹には後に紹介する切越の夫婦ヒノキもそうですが、「ほんまにここ通って行くの?大丈夫なん?!帰ってこれるの?!」みたいな言葉が、一人巨樹探訪に赴く自分の頭の中をぐりぐりと駆け回るような道路を通る事がしばしばあります。

ここ、有洞のサワラもその一つ。

サワラの目の前は十分に対向可能な程の道幅がありますが、そこまでが問題です。
私は事前の情報があったため、なんとかデンジャラスゾーン!には遭遇せずにすみました(といっても、念の為行ってみましたが・・・感想は後ほど)が、まず、普通のドライバーならば通る気にはならないでしょう。

というのは、つづら折れな上に、もちろんのことガードレールなどがない崖がタイヤのすぐそばである車一台ギリギリの崖道を登っていくことになるのです。
一度登ったらバックはできません。
いや、できる自身のある人は登るでしょうが、まぁ、普通は登る気にならないでしょう。よほどサワラに会える確信のある人以外は。

私も念の為サワラの撮影の後に下見(?!)に向かったのですが、なんともデンジャラス!!
たいがい運転に自信がある私でも、サワラから南下して主要道に出る方向では下りになるので、その勾配のある崖道を途中でバックして何度かステアリングを切り返しながら戻る(しかも自家用のマニュアルミッション車!!)根性がなく、それでも30mほどバックして戻りました。

ですから、もしここへ向かわれる場合は、南側に位置する加茂水力発電所の方が崖道になりますので、それより北側の足助中学校側の道から入られることをお勧めします。

今日の様なさわらかな天候が、少しでも永く続くと気持ちいいんだけどなぁ・・・

有洞のサワラ 4































有洞のサワラ所在地

愛知県豊田市有洞町乗越40付近(先は地図上での付近住所。向洞表記のところもあります。)
駐車場なしですが、さほど車通りは無いはずですので、端に寄せておけそうです。



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毎年のことですが、キクイムシ


今年もこれを出す季節になってきました。
というか、もうすでに蚊の第一陣(?!)が出てきていますから遅いくらいなのですが、これもそろそろ出てくる季節です。

ケヤキ被害木 5








見たくもない虫、キクイムシの被害です。
もちろん、彼らも生きていくために木をかじるのですが、住宅内で、しかも時には無数の穴を開けて粉を出しながら出てくるさまは、やはり気になるものです。

住宅資材関連の会社の新聞にも掲載されるほど未だに被害は多い様です。

キクイムシの記事
























おかげさまで、弊社には最近見かけたというお話は無いのですが、用心していただくに越したことはありません。
シロアリは、その生態も性質もお施主様まで御理解がありますが、キクイムシには未だに無知な方が、大工さんや工務店様にも多い様です。
自分のところは大丈夫、そんなの出た事が無い、と言わずに予防をしていただきたいものです。
詳しい事は以前の記事を参照いただきたいのですが、被害に会わないためには防虫処理された合板や木材を使用するか、白太のない広葉樹木材の利用をお勧めします。




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材木屋に桧の化粧柱は必要か?!


最近、なんか忙しい。
まわりの方に話すと、良い事やんか・すごいねぇ、と言ってもらえるけれども、自分一人で物凄く走り回っている様にも感じているのも事実・・・
ということは、効率がすごく悪いということか・・・・
ん?!なんか、いい話が一転悪い話の様になってきたけど、本当はコレの見極めが大事ですね。
きちんとした仕事に出来ているのかどうか、そこを考えて効率とともに全てをいい話に変えていかないといけません。

しかしながらバタバタとしているのは事実で、いつものことながらとりあえず今日の分は済ませてしまわないと・・・という日が続いている現状。これは改善すべきところです。
そんな時に限って「材料を見ないと出せない仕事」というのが入ってくるものです。
どういうことかというと、同じ樹種・寸法でもその用途に合わせて色々と使い方があるので、工業規格された商品の様に樹種と寸法だけで商品を出荷できるというわけではないのです。
その為、使い勝手や用途などをお尋ねする事が必要で、初めてのお客様などは「なんでそこまで聞くの?まだ買うと決めたわけでもないのに・・・」とおもわれているだろうなぁ・・・と感じてしまうこともありますが、木材というのはそういうもの、だった、のです・・・

だった、としたのは木材の世界においても近年急速に規格化や工業化が進み、無垢の木材では節や木目などを見てから出荷しないといけないような部位に使っていたものも、印刷の化粧シートであれば「節が無くどこで切っても同じ」なので、品番のみの注文でオッケーですから、わざわざ倉庫で木材とにらめっこ!なんていうことをする必要が無くなっているからです。
これを良い傾向とすることもできるのでしょうが、一方では以前であれば、癖のある木材なども使う部位によっては無駄なく使えるにもかかわらず、工業的な規格に慣れてしまうと、使い方もわからずに使えないというケースが生まれてきました。

時代の流れに沿っていくのも商売、生き方かもしれませんが、その流れの中で木材の利用に無駄が生じたり、勿体ない使い方になってしまうのはいかがかと思うところです。
それとともに、材木屋の特権であろう「木を見る楽しみ」というものが無くなってしまっていることも大きな問題です。


「三方2本と、おりかね5本頼むわ」


ほんの一昔前までこんな言葉が材木屋では日常だったのではないかと思います。
これは和室などに使う「役物」とよばれる桧の化粧柱(壁の中に隠れずに見えている柱)の使い勝手を指している注文言葉です。

桧役物柱 1










地域によって色々と方言はあるのでしょうが、「三方」というのは主に柱の正面と左右の面に欠点のない(若しくは少ない)ものを指し、おりかね(かねおりともいう。)というのは、指し矩(さしがね、かねじゃく、曲尺)の「かね」からきていると聞いた事があるのですが、つまりはさしがねの様に角が直角になっているところを「矩=かね」といい、いまでも稀に直角(もしくはかど)になっている面を現す時に、「矩の手(かねのて)」などと表現する様に、柱の正面と隣の一面に欠点のないもの(もしくは少ないもの)を意味するのです。

桧役物柱 3










先程の言葉は、「三面とも欠点のない柱が2本と、二面に欠点のないものが5本ほしい」ということですね。

住宅に和室が多かったころや分譲住宅でも和室が一室はある時期では、必ず一日に一回はこんなやり取りをし、倉庫の桧達の面構えを見ながら図面上の使い勝手を考慮して大工さんにその材の使い方を提案したものです。
私が見ていた時は、それ位の事が出来ないと材木屋ではない、と廻りも思っていたようですが、一昔前のつもりが、いまではそんな話も大昔の話の様です。

桧役物柱 5










「材木屋に桧の柱は必要なのか?!」

こんな問いは、以前なら必要なのは当たり前だったのかもしれませんが、今となっては疑問符がつくのかもしれません。

もちろん、木を見て出荷しないといけないのは桧の化粧柱だけではありません。
そのような化粧構造材に限らず、木というものは「寸法さえ合えばなんでもいい」というものではありませんから、何にせよ使い勝手は考慮していかなければならないのですが、先の化粧柱の使い勝手の選別はその基本になりうる部分だと思っていますから、それを養う機会が少ないというのは、材木屋にとってはやはり問題だと思います。

木をじっくり眺めて、あぁでもないこうでもない、と考える時間と頭の中でその木材が住宅の中にある風景を思い浮かべながら出荷する仕事は、大工さんとの「これはここにはあかん。」「ほな、こっちのここに使えるんちゃうかな?!」という時間を通して、木に対する感覚を養う時間だったように思います。

反りくり返った木材も、「おまえ、よーここまで反ったもんやな(笑)」と言いながらも適所を探ってみたり、ブーメランのようにくの字を描くものでも「そのまま活かせるか?それともロスのない寸法を考えるか?!」というような木との攻防?!も、後の「木を無駄なく活かす心がけ」に生きている様な気がします。

桧役物柱 6


 反りや曲がりの癖を見るのも大事な仕事であり、木の面白いところ・・・





構造材の売り上げや化粧銘木の売り上げに偏重依存する材木屋ではなく、その中の使い方にも理解を深めて販売できる材木屋であるために・・・

今時の材木屋に、桧の化粧柱は必要か?!

廻りは、今時何言うてんねん!と思うかもしれませんが、私は胸をはって言いましょう。私の感覚を育ててくれたものです。
「うちには必要です!」って。

桧役物柱 4













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屋根より高いは隣家にて・・・


5月の連休の目玉といえば、やはり・・・・

鯉のぼり 1










鯉のぼりです。
今年もあげていました。
近隣でお子様がいらっしゃる方にはおなじみになりつつある弊社の鯉のぼり。

「今年も泳いでるよー」というお声の半面、忙しさにかまけて少し揚げるのが遅いと「今日は揚がってないねー」という声が聞こえたりして、急いで揚げに行くこともしばしば・・・
これも、小さな社会貢献でしょうか。

しかし、私の子どもの頃は有名な「屋根よぉーりーたぁーかぁーい鯉のーぼーぉーりー」とよく歌ったものですが、気がつけば現在は屋根より高いのは隣家の3階建住宅やマンション郡で、淋しさもありながら、これが時代の流れか・・・と年にもなくそんな事を考えてしまいます。

鯉のぼり 2










無邪気に歌を歌っていたあの頃に帰りたいなぁ、そう思わないでもありません。
しかし、子どもは子どもで大変なこともあったなぁ・・・
注射は嫌い、食べ物の好き嫌いあり、宿題はしたくないなどなど・・・
それはそれで大変だったような気もします。

大人とどっちがいいのかな?!なんて、しょうもない事を考えるのもこの連休中位でしょう。
でも、今目指すのは悠々と泳ぐ真鯉のような大人かな・・・

お近くの方は、人知れずリニューアルしたわが社の鯉のぼりをご覧いただき、短い連休、お子さんのお相手に精をだしてくださいね!



掲載写真と文面は関係性はありません。参考写真です。

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ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリングの完成


お客様からの、本当の(強調しておかないと。あとで理由はわかりますが・・・)声が届きました。

弊社定番中の定番、ロシアンバーチの130幅広無垢一枚物フローリングのネイキッドグレードを採用頂いたお宅が完成しました。

ロシアンバーチネイキッド施工 1
























これは施工直後。無塗装の状態。

そして、こちらは塗装後。

ロシアンバーチネイキッド施工 2
























無塗装の状態とは印象がまた異なりますが、ロシアンバーチが持つ独特の木目や色合いがより強調された様な形になり、個性のあるネイキッドグレードがよりひき立ったような形ですね。

ロシアンバーチネイキッド施工 3














ロシアンバーチについては、プルミエグレードの「ヨーロッパの貴婦人」の様な涼やかさからネイキッドグレードの「バーチまるごと!」という印象のものまで、様々な個性を見ることのできる材ですが、それもまた、一枚一枚、丸太から選別して木取りし幅広グレードを設定できるからこそ見せられる木の本質です。

また、今回のロシアンバーチにはおよそ320kgの炭素が固定されています。
こればかりは、私たちの生活の中では排出するばかりで自分たちでため込むことのできないものですから、有難いことです。
また、それだけの量の炭素を固定したまま、人々の生活の中に豊かさをもたらしてくれる木材は本当に素晴らしいものだと思います。
機械仕掛けの吸収装置のように、その目的の為に稼働しているものと違い私たちの心を満たしてくれるに十分な働きの上に、炭素を固定しているわけですから、いいことだらけ?!の様に思います


それでは、いつものありがた〜いお施主様のアンケートを掲載いたします。
決してヤラセではないことを誓います・・・(汗)。
戸田材木店お客様アンケートより

 

・今回の弊社の対応について(メール、電話回答の内容や対応はいかがでしたか?!)

年始の忙しい時期に迅速で丁寧な返信を頂きました。住宅建築最中での床材の急きょ施主支給が決まり、気ばかり焦っていましたので早いお返事はとてもありがたかったです。
サンプルも素早く送ってくださり、ブログ上では確かめられない触り心地や匂いなどを確認できたのも良かったです。

また、やり取りの中でこちらの事情を気遣ってくださる文面から、ネットで木材を購入する不安感はすっかり払拭されました。

 ・担当について(印象はいかがでしたか?適切に対応できましたでしょうか?説明は理解できましたでしょうか?)

選んだ床材の施工方法から材の特徴から施工に関しての注意まで無垢材のメリット、デメリット、選んだ材料の特徴と施工上の注意点まで本当に丁寧にご説明頂きました。
こちらの疑問点にも的確に答えて頂けたので、安心して購入することができました。

 ・インターネット記事について(弊社記事で商品御理解いただけましたか?お探しの物が見つかりましたか?記事内容はいかがでしたか?)

材はバーチに決定済みでしたので、他社のサイトも多々巡っておりました。セルバさんは写真も多く、何より木材に対する愛情がひしひしと感じられる記事がたくさんあって読んでいて楽しいです。

 ・商品について(この材料を選んで頂いた感想と、貼りあがりの感想をお聞かせください。)

バーチ特有の毛羽立ち感はありますが、私は触れてみて気になる程ではありません。
素のままの貼りあがりもとても美しく感動したのですが、オイル塗装した後の深みが増した質感もとても満足しています。

 ・弊社を選んで頂いた理由を教えてください。

ブログ上の記事が木材に対する愛情にあふれていたことと、説明がとても丁寧にされていた事です。
住宅建築開始以前からセルバさんのブログのファンでしたので、急きょ床材を施主支給する事になった時にはすぐにセルバさんの事が頭に浮かびました。あの時の選択は間違いなかったと思います。

 ・今後このようになればよいのに、というご希望あれば参考にさせていただきますので、教えてください。

ほめ過ぎかもしれませんが(笑)対応、商品含めて本当に満足しています。

家族とも「あきらめなくて良かった!」と話しております。



もう、こんなアンケートでは恥ずかしくて掲載をためらうようなお言葉をいただき、赤面してしまいそうです。
念の為、本物のアンケートですよ(笑)。

飾ることのないネイキッドグレードの無垢フローリングがきっと、これからの新生活で、家族みんなとともに時を過ごし円熟していく事でしょう。
N様、早々に御注文いただきありがとうございました。
これから始まるバーチとの生活、しっかりとたのしんでくださいね!


・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングはこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングO様着色塗装施工写真は
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・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングN様着色塗装施工写真はこちらから
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・ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードとV溝フローリングネイキッドグレードH様無塗装施工写真はこちらから
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