空を見上げて
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2013年02月

なんとか帰着・・


なんとか先週末の出張を無事終え帰着しました。
いつも私は弾丸ツアーで、少し無理気味なくらいの予定を立てて欲張って動いてしまうので、出張前後は業務の処理もそうですが、前後処理が大変です。

さて、今回も色々と収穫のあった出張となったわけですが、まぁ雪の多いこと。
現地の方も、今年は異常だといっておられました。
雪国では、やはり今年の寒波はこたえているようで、わたしにとっても趣味のスキーの時にこんな「キュッキュ」鳴く雪が降ってくれたらいいのに、と思わせる位の積雪で、移動にも木を撮るにも除雪の必要な場面があり、そういった点では苦戦しました。

原木 1










しかしながら、やはり実際に加工される原木を見ると製品がより好きになります。
愛着が湧くというか・・・
このあたりはお客様も同じでしょう。
自然の木からできる木材製品を使う事に対する愛着をもつと、商品としてではなく家の一部分として愛着を持てるようになると思います。

原木 2











また、何かとバタバタとしてしまう私なので、訪問がいつも日曜日になってしまう
製材所さんが出てしまいます。
しかし、それでも快く対応してもらい、今回も日曜日も外出仕事のところを無理言って朝一の時間をお付き合いいただき、大変嬉しく思いました。
中には「その日は休みですよ!」なんておっしゃる方もいますが、快く迎えてくださるというのは、やはり気持ちの良いものです。

それとともに、やはり私の「虫」も疼いてきまして・・・・

お寺にて
































こんなところにいったりもしてしまうわけで・・・

移動途中の道沿いにある社寺。
奥に見えるのは有名な大杉。
かなり太い、立派な木。

たまたまこの時は地域のお祭り(と聞いた・・・)で、朝から除雪なさっていた地元の方がいらっしゃって、いろいろとお話を聞いていたのですが、わざわざ大阪からやってきた木の虫に興味を持っていただいて、お茶まで御馳走になり、皆さんの温かさを感じた次第でした。
これも御縁。何かの運命ですね。
心温まる瞬間でした。

間違いなく、収穫多き出張でしたので、またどんどん皆さんに還元できるようにしたいと思います。
期待していてくださいね。



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訊くことはたくさんある 西教寺のイブキ


さて、前回の続き西教寺さんですが、私の目的といえばこれしかないですね・・・

西教寺のイブキ 2
























そう、巨樹です巨樹!
やってきました、大阪府指定天然記念物の西教寺のイブキです。

久しぶりに会いましたイブキの巨樹。
イブキ、又はビャクシン。
ヒノキ科の木で、建築材としてはほとんど使用されていないので、園芸関係ではカイヅカイブキとして知られていると思うのですが、巨樹となるとその仰々しい姿が特徴的です。

巨樹の記事であまりその材質に触れると罰があたりそうなので(笑)控えますが、材は何とも言えない芳香があり、紅色といいますか芯材と辺材の色合いが紅白の様な印象の美しいものです。

ビャクシン


 手前の材がビャクシン







イブキの巨樹というと、下記案内板にある様に大阪府下、それも泉州に偏って存在しているようで、地域性が大きいのかと思ったりもするのですが、長命な樹種であるとはいえ、先にもお伝えしたように元々が大きくなるような木ではないので、巨樹自体も珍しい部類に入ると思います。

西教寺のイブキ 1










樹齢5〜600年。胸高周囲約3m。
堂々の大きさです。

私が尋ねたイブキの巨樹は確か他に2つ。
どちらも四国です。そちらも立派でした。いつか紹介できるといいのですが・・・・

そんなイブキ。出会って最初に目が行くのはやはりそのコブ。
コブというか、以上に隆起した別の生き物。新しく何かが生まれてきそうです。

西教寺のイブキ 3
























また、あおあおと茂った青葉もすがすがしく、寺の方のお話によると枝を支える支柱が新しいので、まだ今も枝を伸ばし続けているのではないだろうか?!ということだったのですが、失礼乍、境内の中央に聳えているイブキの周りには門や建て物が近く、あまりスペースが無いように感じるのですが、樹勢が旺盛な証拠でしょうか・・・

西教寺のイブキ 6










しかし、そこまで成長できるのも手厚く保護されているからだと思います。
根の周りは石柱で囲まれていて、それ以前に、イブキに会うには西教寺さんにお声かけし、門が閉ざされた境内に入らせていただく必要があり勝手に入る事ができないので、荒らされる心配が少ないのです。
良いことです。

西教寺のイブキ 4










いつもの記念撮影!!

西教寺のイブキ 5

























西教寺のイブキ 7

























しかしながら、大阪でこんなに立派なイブキの巨樹を見られるというのは、幸せです。
近くには永福寺のビャクシン(イブキ)もあり、そちらには5本も集まっているという、なんとも贅沢な場所です。

永福寺のビャクシン



 永福寺のビャクシン







しかし、何故こんなに泉州にイブキが集まっているのか、もしご存知の方はお教えいただくと嬉しく思います。
珍しいイブキの巨木。
これからも訪れる人を驚かせてくれることでしょう。

おっと、前回の法話のような有難いお話も聞けることでしょう。
西教寺さんにお尋ねくださいね。

西教寺のイブキ 所在地

大阪府和泉市幸2丁目8−22
駐車場あり(少し離れています。)



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話し合い、できますか?!


「話し合い」

言葉を聞くと簡単に感じますが、家庭でも職場でも、または友人同士でも話し合いはあると思います。
ひいては会話というものも話し合いですね。

実は、私がいつも気にかけていることなのですが、本当の話し合いってなかなか出来ていない、そういう場面が多くあります。
先日訪れた場所でいただいた一枚のプリントが、時間に追われていた私をハタと立ち止まらせてくれました。

西教寺さん










そのプリントにはこう題されています。

本当の「話し合い」は聞き合うこと。

どういう意味かわかりますか?!
プリントの言葉を少し省略しながら抜粋し、私なりの解釈も入れてお伝えしようと思います。

普段している話し合いとは言い合いであり、討議。討議はやっつけ合いで、本当の話し合いとは「聞き合い」のことである。
今の若者たちの像を漫画で書くなら、文句はよく言うようになったから口は相当に大きい。大きいだけでなく、人をやっつけるような口ですから、鋭くとがって発達している。目は喜びや幸せがいっこうに見えず見えるのは不平、不満ばかりで飛び出した目になる。耳はどうかというとあるか無いか位の「点」を打っておけばいいのではないか。
聞くことを粗末にしてやっつけ合いを育てる事が、子どもの自主性を育てることだと考え違いをしてきたようです。とあります。

続きに、本当の聞き合いだと感じたのは、北海道の根室にある小学校において一年生の教室で子どもたちが話をしているのを聞くと、子どもの顔ってこんなにも美しいものかなと思うほど、輝いた顔で話している、その声が私(著者)の声のように尖っていないのです。
それはどうしてかといいますと、本当に良い顔をして相手の言葉を頷いて吸収して聞いているから、とがった声でなく、しみ込んでくるような声になっているのです。
そして、他の子どもがしゃべり出すとみんなは身も心もそちらに向いて、頷きながら聞いている、これが本当の話し合い、聞き合いなんですね・・・・
とくくられます。

実はこれ、お寺の法話です。
和泉市にある西教寺さんというところでいただける「今月の法話」を抜粋させていただきました。
これをいただいた時、本当にその通りだと思いましたし私がいつも子どもたちに話しています「自分の意見の言い合いはダメ、必ず相手の話を聞くこと。そして相手の事を鑑みて自分が話すこと。」と共通するかな・・・と感じたのです。

本当に、公私ともにそうですが、自分は正しい!といわんばかりに主張する方や、相手の意見をとにかく否定して言葉をかぶせてくる人が見られる世の中。
「本当の意味での話し合い」というものは、上記の様なものではないかと思うのです。

弊社事務所の標語にもあります。

「聞き手にまわりましょう」

私の好きな標語です。いつも念頭においています。
その甲斐あってか、お問い合わせいただくお客様も私の話を聞いていただける方ばかりで、とても有難く感じています。
どこに行っても、通常がそんな状態であるようにありたいものです。
そして、すくなくとも弊社では「本当の話し合い」に取り組んで話しのできる材木屋であり続けたいと感じています。

標語











おっと、そもそもこの西教寺さんに赴いた大きな理由・・・
それは次回にしましょう。
いつものアレの為です・・・・


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出張いたします。


2月の21日より24日まで、担当は少し遠方まで出張いたします。
少し寒いところへ向かうつもりです。
決して趣味のスキーではありません(涙)。

その為、週末から週明けにいただいたお問い合わせや御連絡に対する回答は、帰り次第順次返信ご連絡いたしますので、申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

収穫いっぱいで、また皆様に還元できるといいなぁ、と思っていますので期待していてください。

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米杉(レッドシダー)幅広無垢一枚物羽目板(定尺材) 施工できました


先日、その優れた材質とともに、屋外使用されるケースの多い針葉樹として紹介しました米杉(レッドシダー)幅広無垢一枚物羽目板が施工されましたので、近くを通った時に見てきました。
レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 1
































まだ資材が残った状態でしたので、一部のみですが米杉(レッドシダー。以下米杉)独特の赤茶色い色合いが、建物に良いアクセントとなっています。
前回も色々と米杉材の特徴をお話しましたが、米杉材も木材であるからにはやはり癖もあり、伸縮もしてきます。
しかし、他の樹種に比べれば比較的安定していますし、南洋の硬木のように施工した直後から表面が乾燥でバリバリ割れる、という事が少ないと思います。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 7




 そういった点も、この米杉材が屋外木部に専ら使われる理由の一部であることは確かだと思います。

 もちろん、室内でもその美しい木目や落ち着いた色合いは映えるんでしょうけれども、この樹種の場合はやはり針葉樹の中ではトップクラスの耐朽性に注目される方が多いですね。












ただひとつ、その素直さと細かく美しい年輪から織りなす木目も、屋外木部に使用された場合は、建て物から少し離れると年輪が細かすぎて綺麗な木目が見えづらいことが残念なところではありますが・・・

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 3




 これは、結構近づいている方ですが、それでも写真で木目がはっきり見えますか?!

 近づきすぎると羽目板が数枚しか映らないし、離れると木目が写らないしでカメラマン泣かせなヤツです。













羽目板の仕上げは目透かしという方法になっています。
つまり、上の様に壁や天井に貼っていった場合に、材料同士が付き合わさるところに溝が出来るような形、透かしているということで目透かしになります。

レッドシダー (米杉)羽目板 2


 断面でいうとこんな感じです。






リズミカルでデザインのいいポイントになりますね。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 4











さてこの米杉材、意外なところにも使われていることを御存じではないと思います。
外装材として有名な米杉が、実は室内でも結構使われている。
どこかというと、化粧単板貼りの集成材の芯材として使われているのです。
といっても、ピンとこないと思います。

米杉芯材



 和室廻り縁(天井と壁の合わさる部分に取り付ける部材)の米杉芯材




それもそのはず、だって普通は、「芯材」だから施工してしまうと見えないからです。
化粧単板貼りというのは、米杉(その他)の貼り合わせ集成材の上に、0.2mm位の薄ーく仕立てられた紙の様な木材を表面仕上げ材として貼りつけるものですが、なぜ、米杉が好まれていたのでしょうか?
きちんと理由がありまして、どうも「軽くて狂いが少なくて接着性が良い」という事で多く用いられてきたようです。
表面にとっても薄いモノを接着するのですから、当然、曲がりなどは極力防ぎたいし、取扱上軽いにこしたことはない、また、接着性がよければ生産性が上がる、ということはコストにも反映できる・・・といったところでしょうね。

ただ、その一大用途も、米杉特有の濃く赤茶色い色合いがあまりにも薄い表面仕上げ材から透き通って見える、いわゆる「下地の色をひろう」という形で表に出てくる場合があり、敬遠されている場合もあります。

まぁ、勝手なもんですね。
工業製品というのは画一性が大切ですからそんなものでしょうか。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 2










しかしながら、耐朽性の高い木材にとって一つ避けて通れないものがあります。
それは樹脂の流出や他の材との接触による反応で出てくる灰汁などです。
熱帯広葉樹材で一時多く使われた「ウリン」というとっても硬く重く耐朽性の高い樹種があるのですが、そのウリン材も、コンクリート面や石の上に建てた束(つか。短い柱の様なもの)などに施工後赤茶色い樹液を流し、着色してしまうので、コンクリート面が汚れた、という声も出ていました。
それと同じように、雨の後などには米杉にも少なからず樹液が流れ出ることがありますので、あらかじめ知っておいていただきたいところです。

もちろん、耐朽性の高い樹種というのは彼ら(彼女ら?!)自身の中に、腐朽や虫害などに対する抵抗性を備えているから長持ちするわけで、なにも理由なしに秀でているわけではありません。
それらの事に関しては、「木の勉強会」とともに後にお話しないといけませんが、耐朽性を得る為の木材の性質として考えてくださると良いかと思います。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 5
 材質に関しては、殆ど節のない原板にて製作していますが、どうしても加工中に表面に現れる部分があります。
完全無節ではありませんので、見つけたらラッキー?!位に見ていただければ・・・



一般的には乱尺といって、指定寸法ではなく一つの梱包の中に色々な長さが入っていて「●○崙り」という扱いの多い米杉ですが、今回の材は4mと1.8mの定尺材です。
つまり同じ長さのものばかりということです。
そのため、施工の途中でつなぐことなく貼りとおせるのが大きな特徴。
米杉の細かな木目が流れるところを十分に楽しめます。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 6
































因みに写真の中にちらちらと浮かんでいるのは、大木になる米杉らしく近くに大きな節があった部分の木目に変化を生じて、ある種杢のような柄に見えるものでしょう。これも面白い。

屋外に木材を使っていただくと、やっぱり温かい感じがすることと、家の中にも入ってみたくなりますね。
もちろん、いくら耐朽性が高いとはいえ、コンクリートや金属だって永遠ではありませんから、木材もメンテナンスが必要です。
塗装をするなり、定期的に洗うなどというメンテナンスで少しでも建て物とともに材の寿命も延ばしていってもらいたいものです。


*本商品は単体での防火性能を有している物ではありませんので、屋外などにご使用の場合はご注意下さい。

米杉(レッドシダー)幅広無垢一枚物羽目板(定尺材)はこちらから
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木は覚えるものか?好きになるものか?!


今、悩んでいることがあります。
いろいろとあるのですが、その中の一つに木の事があります。
といっても木自体が悩ましいのではなく、木のことを伝えることが悩ましいのです。

昨年から、弊社には有望な若手が2人入社してくれました。
勿論、一年も経たずに全ての仕事をマスターすることはできませんが、とても毎日頑張ってくれています。
そんな彼らにもやはり木材や建築のことを教えてやらないといけません。
そこで問題です。
先ほどの木の事で悩むとはこのこと、つまりは木材のことをどう伝えていくか、です。

材の勉強 1










業務終了後の不定期で、木の勉強会開いているのですが、お客様にはお問い合わせやご連絡いただくごとにご説明するので、ある程度は頭も整理できているつもりでも、ご自身で何かに使おう、自宅に取り入れようと考えていらっしゃるのと違い、本当に「教えてもらう」という立場の者に木材を教える、となると一つの樹種にしてもどこからどこまでしゃべろうか?とかこの樹種を説明すると、近縁のこの樹種も説明しないと・・・とか、材の見分け方の話などを交えていると、なかなか進まないことに、「なんか、すっごい難しくしゃべってないかなぁ・・・」と思えるときもあります。

材の勉強 5










材の説明をしているうちに、こういった特徴的な木目や節の形、入り皮などが出てくると、そこにも話が派生しなかなか前に進みません。
まだまだ要約して伝える能力に欠けるなぁ…と感じる瞬間です。

しかしながら、今までお問い合わせいただいたお客様ならわかると思うのですが、私の説明は長いです(笑)。
以前に同業の方に、この質問でこんなに書くの?!、と半ばあきれたように言われたことがありますが、自分で見ても「長いなぁ」と思うときもあるくらいに長いので、勉強会ではいつも30分で1樹種と決めているにも関わらず、とにかくべらべらと喋ってしまい、伝え切れているのかどうかと思ってしまいます。

特に、材の見分け方や特徴については、もちろん経験や感覚のお話になってきますから、できるだけ多くのサンプルを見せたり触ってみせたりするわけですが、そこはいつも申し上げるとおり、二つとして同じものが無いのが木材。
一つのもので覚えたとしても、次に同じ樹種を識別できるかというとこれがなかなか難しい。

材の勉強 4



 針葉樹の木口と







材の勉強 3



 広葉樹の木口






これを見て、どの様に判断するか・・・・

因みにわかりやすく言えば、針葉樹よりも広葉樹のほうが導管や放射組織という特徴がある場合があるので、木口をみて判断できる場合があるということです。
因みに、上の写真は能登ひば、下がオークです。
特徴、つかめますか?!

当然、慣れもあるんですがやはりこれは強制的にやっていても無理なもの。
勉強のように、覚えるだけで使える木の知識もあれば、やはり感覚で感じて体に入れ込むものもあります。
それに何より、「木が好き」であることは一番の近道であることは言うまでもありません。
覚えるより慣れろ、慣れるより好きになれ!って感じでしょうか。

といいながらも、あんまに好きになると同じ会社に木材アホが三人になってしまって別の困った事態を引き起こす(笑)ので、ほどほどにしないといけませんね。

それらの内容も含めて、仕事の内容ばかりだった最近の記事を、少し若手への説明の予習復習もかねて、皆様にも公開していこうかと思っていますので、一緒に勉強していきましょう。

材の勉強 2













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外装に使用する針葉樹 米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺材)


少し前に、建て物外部に使われる木材として木製デッキ材以外に枕木がある、というお話をしましたが、今回もその続きといってはなんですが外部に使われる木材のお話。

もちろん、木材を外部に使ってはいけないという決まりはなく、法的に防火の観点をクリアしていれば問題ないと思われるのですが、それでもあんまり住宅の外面に木の部分を見つけられないのは、ある意味当然?!なのかもしれません。
というのは、住宅の内部ですら木の事を理解して愛着を持っていただけるお客様以外は、一概に「木のものがよい」とすすめにくいからです。
弊社の記事をご覧いただいている方にはお分かりの事ですが、工場規格品に慣れている感覚に無垢の木材の性質をいれていただく必要があるので、単純な打ち合わせ作業では採用頂きにくいからですね。

だから、室内の木質化はもちろんのこと本当は屋外の木質化にも取り組みたいところですが、屋外には室内ではなかった別の敵(?!)がいるのです!
それは風雨と紫外線。
雨は木材を濡らし腐朽をもたらし、風によって砂などが巻きあげられた上に乾燥を促進され、そして紫外線によって木材の細胞を傷つけられるというハードな局面があるのです。

だから、安価だからといって耐候性の低い樹種や腐れに弱い樹種を使うと、数年でボロボロ、取り替えに足場が必要になったり、下地まで傷めてしまったりなどという事が起こりえます。
そのため、屋外には出来る限り耐候性の高い腐れにくい樹種を使うべきなのですが、そういった場面で活躍するのが意外や意外、針葉樹にあるんですね。
イメージとしては、広葉樹の方が優れていそう(硬いとか重いとか、特徴のある木材が多いから?!)なのですが、針葉樹でも屋外使用に耐える樹種があります。

それが、今回外壁用羽目板に使っていただいた「レッドシダー・米杉材」です。

レッドシダー (米杉)羽目板 6



輸入原板です。







和名を米杉(べいすぎ)、英名を一般にレッドシダー western red cedar
学名をThuja plicata(以下米杉) 比重0.39
北米にあるヒノキ科クロベ属の木材で、別に杉であるわけではないのだけれど、いつもの通り材木屋サンのつけるややこしい命名の例にもれず、杉という名がついている樹種。
赤身と白太の色差がはっきりとしている材面は、一目見れば、杉とは少し異なる事がわかりますし、木の事を御存じの方は日本においてこの樹種に当たる木「ネズコ」の材に似ていることはすぐに気がつかれるでしょう。
材の持つ特徴的な香りも判別に一役買ってくれるものです。
大径木になるため年輪が綺麗に揃うところはとても美しいものです。
まだまだ建築材料などとして大径木を搬出できる、諸外国の素晴らしいところですね。

米杉丸太














一時期は屋久杉など、高樹齢の日本の杉を用いた高級和室用無垢天井材の代わりに「新屋久杉」として出回っていたこともあるくらいに、雰囲気と木目は似ているところもあります。
日本の杉よりもおおむね色が濃く、屋久杉などの油木をもう少し赤黒く濃くしたような色合いといいますか、ただし、米杉も樹齢が高く成長の緩やかなものが多いので、木目は銘木である国産杉天井板の代用にされるのも頷けます。

ただし、似ているとはいえ杉とは別物。
どこが一番違うかといえば、建築などに用いられる針葉樹木材の中ではトップレベルの耐朽性があるということでしょうか。
もちろん、桧やひばなども耐朽性は高いですが、大径木が豊富にあり木目が良く、更に軽軟で狂いが少なく塗装持ちがいい、となるとやはりアドバンテージは大きいかもしれません。
因みに私の自宅の浴室・洗面所周りの枠はこの米杉材を使っています。
それにここは米杉のお話ですから、今回は米杉贔屓目でいきましょうね・・・

レッドシダー (米杉)羽目板 4











それでは先程矢継ぎ早に出していった長所を整理しましょう。
先ずはその耐朽性。
米杉材はその材中に殺菌性の強い水溶性の抽出成分を多く含むことから、一般的には熱帯育ちの重硬な広葉樹が使われるような場面で、針葉樹でありながらも屋根や外壁に用いられる事があります。

針葉樹でありながら、とわざわざ区別しているのは、広葉樹の中で精油成分の多いモノは必然的に比重という密度が大きくなり、重量も重たくなるので耐朽性は高くとも、取扱にとても労力を要する事が大きなネックです。

労力といえば昔、お施主様宅に広葉樹の硬木デッキ材を納品しに伺った際、広いお宅の庭までの搬入に気を使っていただいたのか、大学生の御子息に手伝うように指示くださったのですが、アメフトをやっているという御子息が軽々と持ち上げようとした瞬間に「うほっ・・・」と声が出るほどの重さ、といえば、少しは伝わるでしょうか?!
結局、殆ど私が担いでおろしたのですが、まぁ、手で持って運ぶとなれば本当に力がいるものですが、慣れた肩に担ぐと比較的楽なので、そういった違いもあるのですが、力自慢の若者でもナメてかかれない重量だったということですね。

それに比較して針葉樹というのは重たくても殆どは、ほぼ半分程の重さまでです。
特に今回の米杉材は冒頭にも書いたように「軽軟」な事が特徴の木材ですから、荷運びや取り扱いが楽であることは容易に想像できると思います。
そして、軽軟である上に耐朽性が高い、ということが針葉樹であることを強調した理由です。

北米ではshingle wood(屋根材の意味だそうです。)と呼ばれ、住宅などの屋根にその材が使われている、というよりも、その使い方が米杉材の一大用途となっているほど。
トーテムポールを御存知ですよね?!
あれも米杉の性質を利用したものとして有名です。
地元の先住民は米杉を「生命の木」と呼ぶそうです。
その名がついた木は各地に様々ありますが、実質生命を意味しているというよりは、そこに住む人々の暮らしにとても大切な木である、という意味が込められているのでしょうね。

また、外装材として使用する場合には塗装を施すと思うのですが、米杉はヤニが殆どなく塗装の持ちが良い事も優れている点の一つです。
先にあげたように外装面に木を使うということは、雨がかりや紫外線による劣化などの影響がありますから、塗装面で木材の細胞を保護するわけですが、その塗装の保持力がいいということは、材も長持ちするということですね。
それに樹脂が少なく熱伝導率が低いということで、サウナ用材にもされる事があるそうです。
関係者の方に言わせると、サウナで良い香りがすると米杉だと思って下さい、というお話ですが、私にとっての米杉の香りは「爽やかなコカ・コーラ」、この一言ですね。香りのイメージですが、きつい香りではなくあくまで爽やかなコカ・コーラ。

また、木材は伸縮したりそれぞれの材に癖のあるものだということはお分かりだと思いますが、米杉は比較的寸法安定性が高い事も外装利用の点においては秀でたところ。
ただ、その素直さと細かく美しい年輪から織りなす木目も、建て物から少し離れると細かすぎて見えづらいことが残念なところではありますが・・・

レッドシダー (米杉)羽目板 5











そんな長所の多い米杉ですが、注意点があります。
米杉は加工時に出る粉が皮膚炎や鼻炎を誘発する事があるという点です。
それは米杉だけではなく、広葉樹の中でも同じ様な現象をおこすものも多くありますし、過敏になる必要はないかもしれませんが、もし、ご自身で加工の際はマスクや長袖などの準備をしてください。
また、軽軟な材は摩耗に弱いです。
そこは仕方ないように思いますが、繰り返しこすれるとすり減りが早いと思われますので、ご注意を。


さて、外装に使われる木材として米杉が優秀な事は十分にお分かりいただけたでしょう。
あとは採用するのみ(笑)です。
とはいえ、米杉も木材。
外装に使用する場合は、内装よりも伸縮は大きく劣化も早く、材の退色は早いうちに訪れます。
よくあるシルバーグレーになるわけですね。
だからメンテナンスやお手入れは必ず必要です。
如何に優秀な木材も、お手入れをされないと劣化するのみ。
だからきちんとお手入れはしていただきたいですが、そうすることで更に家と木材の寿命を延ばすことができますので、採用頂く方は是非、永く米杉羽目板とお付き合いいただきたいものです。

レッドシダー (米杉)羽目板 1











*米杉材を採用するにあたって
米杉材は施工後でも灰汁の出る事があります。
壁面や下地、床面などに色が付着する場合も稀にありますが、材の特徴と御理解下さい。
材色は辺材芯材以外でもかなり色差の大きな木材です。
木目もタケノコ状の板目と線を通したような柾目の混合(上のカットサンプルの写真は板目)であることもあり、一枚ごとの色や木目の差が大きくなりますので、貼りあげの際には偏りのないように仮並べをして施工してください。
また、施工に際してはステンレスや溶融亜鉛メッキなどの耐朽性の高い釘やビスを使用していただくことをお願いします。

また、比較的耐朽性の高い部類の木材ですが、材の都合上芯材・辺材混みとなっていますので、塗装やメンテナンスでの材面の保護をお勧めします。
また、針葉樹では耐朽性が高い部類ですが、広葉樹程の材密度ではありませんので、水気が材に残りにくい垂直面使用をおすすめします。

*本商品は単体で防火性能を有している物ではありませんので、外装材としてご使用の際にはご注意ください。


貼り上りイメージ(この写真は柾目ばかりです。実物は板目も混合となります。)

米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 1


・施工後の写真はこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

***

2014年3月現在、諸事情により生産を一時中断しています。ご迷惑をおかけしますが、再開は後に御案内いたします。

***

米杉(レッドシダー) 本実目透かし無垢一枚物羽目板(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×120×1800(有効働き幅寸法)
15×120×4000(有効働き幅寸法)

・形状

定尺一枚物(板目・柾目込)

・エンドマッチなし

・品番と価格

RC-15HP OPC一枚物 無塗装 15×120×1800 プルミエ
¥20,412(税込)/7枚入り(1.68屐

RC-154HP OPC一枚物 無塗装 15×120×4000 プルミエ
¥65,772(税込)/7枚入り(3.36屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:ほぼ節の無い板を加工していますが、稀に加工後に節が出ている物もあります。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

レッドシダー (米杉)羽目板 2



施工サンプル嵌め合わせ部が溝のようになります。材の色差もはっきりとしています。




レッドシダー (米杉)羽目板 3



加工時に出る節(羽目板裏面の写真)。これが表面に出る場合もあります。




米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 3

材による色の差

米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 4

加工機歯の跡

レッドシダー 1

表面に出ていない割れ

レッドシダー 2



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突然ですが、大阪材についての告知です。


あかんあかん、年始早々いつもどおり日が経つのが早すぎます。
もう2月・・・この月も「逃げる月」というように、油断しているとあっという間に過ぎ去ってしまいます。

お知らせをするのが遅れてしまいました。
来る2月14日(よく考えたらバレンタインデーじゃないですか!!)に、和泉市コミュニティーセンターにおいて、「大阪 泉北木材利用シンポジウム」が開催されます。
参加費は無料。当日受付もオッケーの様です。

エライ先生の講義を受けるというわけではないですが、大阪は木材の消費地ではありますが、自前の森林資源の活用という意味ではまだまだのところです。
これからの自給自足?!に向けて、皆さんも色々と考えてみませんか?!

私も参加予定です。
建築を考えている方も木工を趣味にしている方も、木に関することを一緒に考えてみましょうね。
ふるって参加してください。

申し込みはこちらから・・・


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こんなことはあってはならない ご神木を傷つけるモノ


普段私はあまりテレビを見ません。
というか、時間的に見れない場合が多いので、ニュースなどでも特集のコーナーなどはたまたまそのチャンネルを見ていないと気がつかない場合が多いのですが、それでも、「ある事件」が深夜のニュース枠にまで特集されるようになっていたんですね・・・


弊社の記事で、「木材を加害する虫」というカテゴリーでキクイムシやシロアリなどの事をとりあげてきましたが、彼らよりもはるかに残酷で信じがたい「虫」が存在していました。
もう皆さんは御存じかも知れません、いろいろと取り上げられているようですから、周知のことという前提でお話するのは、「人為的に、枯れるご神木」についてです。

昨年の四国に於いての被害報告から、多くニュースなどに取り上げられてきた「除草剤などを注入されたご神木が枯れるニュース」ですが、つい先日も偶然つけたチャンネルで放送されていて、いまだに物凄く歯がゆく、悲しく許せない気持ちになりました。

・昨年からのニュースの内容はこちらから(関西テレビさんのトップページからスーパーニュースアンカーに入り、18時台の特集バックナンバーの2013年1月25日をご覧ください。)

普段はインターネットという環境で、一方的に自分の意見を綴るのは慎重にしているつもりなのですが、昨年に上記のニュースが色々なところで報じられたにも関わらず、今年に入ってもまだ続けられているという事で辛抱しきれず少し想いを書き綴りたくなりました。
ニュースについては、今回の件以外でも、「マスコミが騒ぐと(言い方が悪いですが、報道すると・・・ということです。)模倣犯が増えるから伝えない方がいい」という方もいらっしゃるのでしょうが、そういった意見はまた別として、やはり報じるべきかと思います。


単純に、木を伐る事がよいか悪いかということではなく、卑劣な手段で私利私欲のために皆が大切にしている数百年の命を絶つのです。
ありえません。
材木屋として、木材を扱っていますから偉そうなことは言えないじゃないか、といわれるかもしれませんが、少なくとも卑劣な手段で我が私利私欲の為ではない事は確かかと思っています。

自然を大切にしよう、という趣旨のもとでは人間は自然を破壊する、それこそ「害虫」のように扱われる事もあります。
しかし自然の恵みに敬意をはらい、そのものが生きてきたよりも永い時間大切に使わせていただく、という気持ちのもとで活用することは、人間生きていく上で必要な事です。
それにしても、今回とりあげている件についてはやはり「害虫」以外の何物でもないでしょう。
自然にもご神木にも申し訳ない気持ちになります。
これから第二の生命を授かる木材としてではないのに、大きなご神木がチェーンソーによって仕方なく倒されていく様は、胸が張り裂けそうです。

報道ニュース 2











ここまで報道されても手は打てないものか・・・・
予防といっても、一概に規制するというのも難しいことでしょうし・・・
材木屋としても、何かできないのだろうか・・・・
色々と想いがめぐります。

報道ニュース 3











また、これは私個人のことですが、こういった状況が続くとなると皆さんに紹介している巨樹古木の写真が撮りづらくなる事が予想されます。
現在でも、巨樹の周りの柵を乗り越えて撮影したり触れたりする人がいたり、皮を剥いだりする事があったりするので、場所によっては私が撮影で訪れ、巨樹のまわりを歩いていたりすると不審な目で見られる事がたまにあります。
もちろん、そこまで興味があるのか?!とみられる事は慣れっこですが、危害を及ぼす不審者だと思われることは避けたいものです。
なぜなら、今は会える巨樹ももしかするとこのような状況では近づけなくなる事もあるかもしれないから・・・

私はできる限り社寺の方にも挨拶をし、話しかける様にもしていますし近隣の方にもご挨拶するのですが、そうだとしても既に相当数に及ぶ被害の出ている「ご神木枯らし」と混同されないとも言い切れません。

世の中には悪い方ばかりではないです。いや、親切丁寧な方が大半だとおもいますが、一部の人間がそれらの様な暴挙に及ぶ事で、全て規制せざるを得ない事に発展しなければいいのですが・・・


どうしても一方的な見解になりがちですが、この件に関してはこれ以上被害が増える事のないようにしないといけません。
少し愚痴の様になってしまいましたが、大切な木の命とそれらを拠りどころとする人々の気持ちが、あらされないように祈るばかりです。




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

天然!尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板


前回紹介した尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物フローリングはどうでしたか?!
木目の良さや、おしとやかな?優しい色合いが伝わったでしょうか?
そのあたりはやはり写真では限界があるので、是非、弊社ショールームにお越しいただきたいところです。

さて、その尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物フローリングと同じ材料からつくられる姉妹品も紹介しておかないといけませんね。
フローリングときたら次はこれ、壁の羽目板ですね。

尾州幅広羽目板 丸 3














フローリングと同じく、紅く大きな節が並ぶ事が特徴である、尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板です。
今にも優しい香りを感じられそうなのは私だけかもしれませんが、私の感覚でいうと、普通の桧よりも香りの印象が柔らかい様な感じを受けます。
もしかして、ネームバリューのせいでしょうか?!(笑)

この尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板は、加工形状によって3タイプご用意しています。
先ずは上の写真の様な丸面取り底目地(貼り合わせた時に目地という溝が出来る形状)。
尾州桧のイメージ通り、角を丸く削ってあるのでとても印象が柔らかく感じるのが大きな特徴。

そして次にV溝タイプ。

尾州幅広羽目板 V 4














こちらはシャープなV型になるタイプですが、大きなV型の目地ができるので陰影も深くなりますし、すっきりとした印象になるのではないかと思います。

そして最後に溝加工なしのつきつけ品です。

尾州幅広羽目板 つきつけ 2














こちらは目地加工品に比べてよりシンプルで、溝や目地のリズムよりも尾州桧の木目や色合いとダイナミックな節の醍醐味を味わうにはもってこいの様に感じますね。
本物以外にあり得ない本物らしさです。

これら尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板の活躍場所はというと、もちろんどんなお部屋にも使っていただきたいのですが、やはりその香りと明るさを活かして御手洗いや洗面所などにも如何でしょう?
一部屋全体というのももちろん素晴らしいとおもいますが、節板はあまりに大きい面積をしめると、印象が強くなりすぎるところもあるので、それならば、尾州桧特有の性質である「水切れのよさ」という事を活かして、湿気のつく洗面脱衣などによいのではないかと思います(施工には、材の伸縮を十分考慮していただくのは言うまでもありませんが。)

尾州材が他の桧材と違う点に、この水切れの良さが挙げられます。
私も実際に数値で実証しろ!といわれると難しいですが、昔から広く知られている性質であり、通常の桧だと水ぶきしていると黒ずんでくるところが、尾州だとその変化が少ないといわれていますので、やはり特有の性質がおおいに生きている証拠でしょう。
因みに我が家の尾州桧の風呂イスも、まだまだ黒くはなっていません。

木曽桧風呂イス










これでも実証されているのではなかろうかと思います。

尾州幅広羽目板 つきつけ 3














そして尾州桧の逸話としていつも語られるのが、「桧は伐られてからも強度が増す」というお話。

以前の記事にも掲載していますが、桧(尾州桧の様な高樹齢なものを指しているの筈)は伐採してから200年位の間は少しずつ圧縮や曲げに対する強度が上昇し、その後緩やかに降下を始め、衝撃や曲げの吸収力は300年位までは30%ほど低下するものの、以後はほぼ変わらないという性質があると言われます。
そんな長いスパンの話わからないよ、といわれそうですが、これらの理由があったからこそ、桧を用いている社寺建築は現在に多く姿を残していると言われていますし、一方の社寺建築の雄ケヤキは300年で急激な強度の低下があると言われていますから、先人が桧を求めたのはやはりそれらの理由を知っていたからだと思わずにはいられません。

尾州幅広羽目板 V 2














因みに、強度低下の原因は、細胞組織であるセルロースの急激な崩壊と結晶化が始まる事に起因するらしく、ケヤキの強度低下速度は桧の5倍といわれていますから、単純に比較できるのならば、桧の100年がケヤキの500年に相当する、という事になりますね。
細胞の接着剤の役割をするリグニンという物質が針葉樹の方が多いからという事も理由の一つだそうですが、これもケヤキが劣っているのではなく、桧のもつ一つの優れた性質だということですね。

尾州幅広羽目板 V 3














桧については、とても社寺建築や仏像彫刻などに用いられる優秀な材というイメージと、住宅に用いられる土台や柱材の様な一般建築用材材と双方の顔をもっていますが、それだけ日本の風土にあった優れた材料で豊富に揃うということ。
ただし、天然の木曽桧である尾州桧に限っては、どんどん出てくる物でもありませんが、大径木から天然であっても小径の丸太まで、捨てるところなく活用するのも大事なこと。
少し小ぶりでも天然の木曽桧である丸太から製材された尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板で、桧は桧でも「桧の中の桧」を体感満喫していただきたいと思います。
桧風呂、とまではいかなくとも脱衣所に木曽桧の香り、いかがでしょう?!

尾州幅広羽目板 丸 2














・腰壁への施工貼上がりはこちらから
・弊社へのお問い合わせはこちらから。


尾州幅広羽目板 丸 1




丸面底目地イメージ









尾州幅広羽目板 V 1




V溝イメージ









尾州幅広羽目板 つきつけ 1




突きつけイメージ









(写真は羽目板現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)


*尾州桧(天然木曽桧・てんねんきそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板を採用頂くにあたって

・尾州桧は、他の桧よりは少ないかもしれませんが、それでも桧特有の精油成分を含みます。
天然木曽桧幅接ぎカウンターのところでもお伝えしましたが、施工前後問わず材面に物を密着させたり、カバーをかぶせたり、到着後開封せずに板同士を密着させたままにしておくと、その部分に脂分が滲み付着します。
これは、天然の桧が持つ有効な油分を極力逃がさず乾燥させているからです。
桧の特徴として御理解下さい。
また、材質密度の低い針葉樹羽目板ですので、幅方向での規格寸法からの多少の誤差を含む場合がありますので、仮並べの際に確認いただいてからの施工をお願いいたします。
(特に長手突き付け部や接合部など。)

・尾州桧(天然木曽桧・てんねんきそひのき)幅広無垢一枚物羽目板はエンドマッチ加工(長さ方向のつなぎ目の実加工)をしておらず、突きつけ施工となります。そのため、商品の長さは長いものなどを含み、その伸びの部分で乾燥割れのあるものなどもを含みますので、現場にてカットして施工いただきますようにお願いいたします。

・桧がもつ「有効」とされる精油成分は、体調や体質によってはアレルギー反応が出る場合がありますので、敏感な方は検討の際にはサンプルを枕元に一晩過ごしてもらう、手で長時間触れる、などのテストが必要な場合があります。

・材の有効利用の為、一部木裏加工も含みます。ご了承ください。


尾州桧(天然木曽桧・てんねんきそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板
(寸法表記は全てmm単位)

・寸    法 :11×108×1900又は2900
          11×138×1900又は2900
15×120×1900又は2900
(エンドマッチ加工が無い為、商品の長さはまちまちで、伸びのあるものも含まれます。)

・形    状 :一枚物

・入    数 :108mm幅×1900mm 16枚入り(3.28崙り)/ケース
108mm幅×2900mm 10枚入り(3.13崙り)/ケース
138mm幅×1900mm 12枚入り(3.14崙り)/ケース
138mm幅×2900mm  8枚入り(3.20崙り)/ケース
120mm幅×1900mm 15枚入り(3.42崙り)/ケース
120mm幅×2900mm  9枚入り(3.13崙り)/ケース

・エンドマッチ :無し 突きつけ施工となります。ご注意ください。

・価    格 :一枚物 無塗装 11mm厚 長さ1900 ネイキッドグレード ¥20500(税込¥22140)/3.28屐108幅)又は3.14屐138幅)

:一枚物 無塗装 11mm厚 長さ2900 ネイキッドグレード ¥20500(税込¥22140)/3.13屐108幅)又は3.20屐138幅)

:一枚物 無塗装 15mm厚 長さ1900 ネイキッドグレード ¥25500(税込¥27540)/3.42屐120幅)又は3.13屐120幅)


・運    賃 :別途、地域によりお問い合わせ下さい。

・グ レー ド :ネイキッド  節、源平(赤身白太)、パテ補修込み。強度的に問題のない節や欠けを含みます。 

・納    期 :無垢商品のため、余裕をもってご確認ください。 


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 


・お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから                
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


・表情の違い 参考


尾州幅広羽目板 つきつけ 4





実付近の節と節部補修パテ







尾州幅広フローリング 6




針葉樹の節星割れ









尾州幅広羽目板 丸 4




節周辺の木理による若干の欠け








尾州幅広羽目板 V 5




梱包時、重なっている部分の節の油移り








尾州幅広羽目板 V 6





実加工隠れる部分の欠け節









木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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