空を見上げて
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2012年06月

神代木その他の旅立ちから・・・


先日ご紹介した神代桧の厚盤を、ついこの間お引き取りに見えました。

神代桧 プレナー加工済
























神代(かみよ)よりの贈り物、タイムカプセル、化石の一歩手前、というような神代木ですが、よく考えるとこの神代桧も数千年前の地球の炭素の固定されたものなんですね・・・
はるか昔の日本の空気中の二酸化炭素を光合成し、その体内に取り込みそのまま現在によみがえったもの。
今回の神代桧には数千年前の、およそ9.9kgの炭素が貯めこまれている事になります。
すごいですねぇ・・・・
そのサイダーの様な香りもさることながら、その木質部自体も数千年前にできたものである事に、当たり前ながらに驚いてしまいます。

神代桧 板目


 削るまでわからなかった桧の油も出ています。どおりでいい香りがするはずだ。









神代桧柾目




 また、柾目にはとても細かい木目が入っていたりして、良質の無垢天井板をおもわせます。






更にこの後、大工さんの手によって加工が加わり、正式に生まれ変わる事になるので、出来上がりがますます楽しみですが、その反面少し淋しくなるようなところもあります。

この神代桧厚盤以外にも、先日から真桜や木曽桧、杢木などなどが旅立っているので、材木屋としては喜ばしい事でありスタッフからすると、やっと売れたか・・・というような、弊社に来てから5〜10年以上経過した物が気に入っていただいてめでたく旅立ちがあるわけですが、私にしてみれば彼女(彼ら?!)は今まで可愛がって眺めてきた子どもたちの様なもの。
材木屋としてではない思考(嗜好?!!)も頭の片隅で働くわけです。

あぁ、この杢目がみられるのも今日までか・・・とか、超希少材になると、うーー、やっぱり惜しいなぁ・・とか言う風に思ってしまいます。
当然、木材に異常な熱を上げる弊社の様な変わった材木屋に問い合わせて下さるような方には、木材を無駄にするような方はいないのはわかっているのです。
でも、本当に「嫁入り」という言葉がぴったりとくるように、出荷の前日などにはとても淋しくなったりするのです。(といいながら、子どもには女の子はいないんですが・・・・・)

木材というのは、当然ながら元々は一本の樹(または樹林)です。
そこから、運命的に私の元にたどり着き、または出会った事によって弊社の倉庫に入るわけですが、全てがそのままの形で旅立っていくわけではありません。
生木の場合は割れもしますし反りもします。
買い付けてから知らない間にフトドキモノによって傷が付いている事も!!
そんなこんながありながら、一年一年乾燥させていくわけですがその間の時間が、「あー、この時一緒に入れてきた材はめっちゃねじれたなぁ・・・」とか「おぉ、君でついに最後の一本か・・・」と感慨深くなることもしばしば・・・
おっと、なんとアホな奴や、と思う方はもういらっしゃらないとおもいますが、結局はやはり、自分がそこまで思える材料かどうか?ということが、弊社の在庫材料の違いなのかもしれません。

樺幅広板の反り



 こんなになったり・・・










ナラ板目の割れ



 こんなんなったり・・・










アホやなぁ、あんな材料こーとるわ、とか、こんなんどないしはるんですか?!ってなことはいつものこと。
想いのこもった材料に共感し、その材料に新たな命を吹き込む方がいてくれればそれでいいのです。

商売人はこんなんじゃアカンのでしょう。
もちろん、私もそればかりをしているわけではありません。
ですが、特別な材料を探しているお客様には、そんな特別変わった材木屋がいてもいいじゃありませんか。
いや、いるべきです。
これからの時代には、更に稀少材となるものが増えるでしょう。
それを少しでも永くお届けしたい。よろこんでもらえるようにしたい。
そのために、ちょっと変わった木を扱う材木屋が必要です。
もうこじつけだとしても構いません。自分の惚れた材料を扱い、割れや反りや曲がりのロスも抱え込みながら、求めてこられるお客様を待つ。木と対面した時のお客様の顔がパッと明るくなる瞬間が嬉しくて。

ただの規格のある「商品」となってしまった木材には、用途以外の魅力は薄いです。
商品は売れなければ不良在庫となります。早く売れないといけないスピード勝負。

しかし、「これしかない」というような想像力をかきたて、その物の香りを想像し削られた材面に興奮するような木材は、喜びの塊でありまさしく「木」であると思います。

物を売るのも商売、喜んでもらうのも商売。
アホでもえぇんです。アホしかもってない材料もあるんです。
有名でなくとも、偉い人とつながりはなくとも、大阪の茨木市でボチボチいきます。
ちょっと変わった材木屋が好きや、というかたは応援してもらえると嬉しいです。

神代椿杢の割れ


 それでも、折角の神代椿がこんななったらちょっとショック・・・(でも、なんか黒柿みたいな雰囲気になってきましたよ!!)









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北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング


前回の北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板の記事にて、その木材の身近さを紹介しましたが、今回ももう少しお話するとともに、羽目板の姉妹品(?)である北洋赤松(レッドパイ)無垢一枚物フローリングをご紹介します。

北洋赤松丸太 1










前回もお話したように、北洋赤松はヨーロッパに広く分布しているとともに、ロシアの様に極寒の地にも育つことが特殊だと言えるかもしれません。
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリングピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物羽目板の原木であるカラマツもそうですが、寒い場所にも適応できたことで、北洋の国々に多くみられるのでしょう。
また、湿った酸性土などは苦手なようですが、そのような極寒の地の他に、荒れた砂地にも育つ適用性があるとも言われていますので、その強さがうかがい知れるところかもしれません。
因みに、スコットランドイスカという鳥は、この北洋赤松の種子だけを食べるそうです。
そのような種が現存しているということは、相当数の林が形成されているということなのでしょう。
それにしても、どうしてその鳥が北洋赤松の種子のみを食べるようになったのか、その理由が気になるところです・・・

さて、建築にも多く利用されている北洋赤松ですが、現在はほとんどは下地用とされていますが、一昔前までは内法材(うちのりざい。敷居や鴨居などを指す言葉)としても利用されていました。

北洋赤松(レッドパイン)内法 2


もうふた昔近く前ですから、変色していますが・・・









高樹齢の原木からとれる内法材は、綺麗な木目と側面(厚みの部分)の柾目のバランスがとても印象的でした。

北洋赤松(レッドパイン)内法 1













本来、樹脂の多い松系の木材は、見えがかり面や内法などに用いるには注意が必要で、好まれないとしているところもありましたが、それは松の油を「必要のないもの」とみなしての決まりであること。
まぁ、普通に考えれば、たくさん松ヤニが出てくると困る場合もあるかもしれませんが、「細胞に樹脂道という組織を持っており、ヤニが出る」のが松です。
また、銘木では知られるように、松の油木は大変高級な木材として昔から床の間や柱、工芸品にも多く利用されてきています。
油のあるフローリングであれば、磨きこめばワックスなど比ではないほどの何とも言えない艶を出しますし、名工による油木の器などは材を通して、その先が見えるのではないかというほどに薄く加工され、薄茶色の油の部分を通して漏れる光が、自然の産物以外にはなし得ない柔らかさを見せてくれます。

国産赤松 油木 4


国産赤松の油木。光を通して輝いている様に見えます。
この部分を薄く加工すると、何とも言えない美しさになります。







とはいえ、情報のないお客様にはご注意頂くところもあるかもしれませんが、その油も含めて松(パイン)類の木材を使っていただくのが、無垢の木材をしっかりと味わうということに通じます。
自分が選んだ木材の事を何も知らないのでは勿体ない!!
どんどん知って、使いこんでいきましょう。

ということで、北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリングを見ていただきましょう。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング 4














実際のフローリングや羽目板においては、産地や原木によって異なるため「油木(あぶらぎ)」が含まれているということは稀ですが、「コテコテな松」という雰囲気にならないのが、この北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリングの良い所かもしれません。
羽目板のところでも触れていますが、その名の様に「レッド」な部分はとても少ないです。
もちろん、材色だけで「レッド」パインになっているわけではないのですが、名前に左右されやすいイメージには注意が必要になりますが、所により赤身の色合いの強い所もでてきます。
また、この北洋赤松(レッドパイン)の特徴の一つは、節が綺麗なこと。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング 5














杉の羽目板やフローリングにおいて、抜け節の部分にパテ補修をたくさん施されている商品をよく見かけますが、穴だらけの板をたくさん補修して出荷しているのとは違い、大きな抜け節が少なく節が綺麗に残っているのも、無垢の節ありフローリングにおいては重要なポイントです。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚紋フローリング施工













もちろん、高樹齢古希杉浮造りフローリングの様に丁寧に埋め木処理を施すフローリングもありますが、一般的にはコストが高いためパテ補修になりますので、パテの多くない(軽微な物は含みます。)節ありフローリングという場合には、古希杉浮造りフローリングとともに節を楽しめるのではないかと思います。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚フローリング 3
























世界には花療法というものがあるそうです。
その花療法によると、北洋赤松(レッドパイン)は自分を受け入れる気持ちを強め、育てるといわれるそうです。
また、そのツリーエッセンスはバランスのとれた洞察力をつけることを助ける、バイタリティーと持続性のシンボルといわれています。
松類は日本でも門松や松竹梅など、様々なところで縁起の良い木として用いられてきました。

信じるのかどうかは全く別の物として、昔からの風習や言い伝えの中に生きているこれらの言葉を自分の中に取り込んで、物事に向かっていく原動力になるのではと思います。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚フローリング 2

























(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)

・弊社へのお問い合わせはこちらから。
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


・北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリングの施工写真はこちらから


*北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリングを採用頂くにあたって

北洋赤松(レッドパイン)は松特有の樹脂道をもっています。
中には、永年貯め込んだ樹脂をたくさん持っている物も含まれます。
製品加工段階では十分にチェックされてはいますが、木材の性質上、梱包されている状態にて羽目板同士が密着していますので、樹脂の多い部分が表面に析出してくる場合があります。
全てがそうではありませんが、採用においては、開梱時に羽目板表面に樹脂分が析出している可能性がある事を含みおき頂きますようによろしくお願いいたします。(下写真参照)
また、その樹脂に経年による埃や生活上の汚れなどがついて、外観上黒っぽくなる部分もありますが、それもレッドパインの特徴です。
気になる場合は、薄いホワイト系のオイルでの塗装を施しておくか、サンディング処理などのお手入れをお勧めします。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング 1
















・北洋赤松(レッドパイン)以外の無垢フローリングの記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリングフローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

31×134×3850
15×112×3850

・形状

一枚物

・エンドマッチなし

・品番と価格

HA-16N OPC一枚物 無塗装 31×134×3850 ネイキッド
¥21,168(税込)/3枚入り(1.54屐

HA-19N OPC一枚物 無塗装 15×112×3850 ネイキッド
¥13,824(税込)/8枚入り(3.44屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード
セレクション:小さな節や軽微な色むらを含むグレード
ネイキッド:色むら、節、パテ補修、など強度に問題ないものは全て含みます。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング 6





接合部分の軽微な節の欠け







北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 5




若干の節部分の逆目を含みます。








北洋赤松(レッドパイン)無垢フローリング 施工7





木の髄(芯)











北洋赤松(レッドパイン)無垢フローリング 施工8





丸以外の節











北洋赤松(レッドパイン)無垢フローリング 施工9





松油の多い部分











北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板には材によっては木裏加工のものも含まれます。

北洋赤松(レッドパイン)木裏加工




木裏加工羽目板(写真は北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板)








木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

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北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物目透かし羽目板


もしかして、日本人に一番身近な木材のひとつかもしれません。
外国産材ですが、もちろん、日本産材を含めても、住宅や家具などの材料としてかなり多く使われていますので、もしかすると杉や桧よりも日本人がお世話になっている木材の内の3本の指に入るものでしょう。

その名も「レッドパイン」。
今日紹介するのは、その名の通り海外で育った赤松の仲間「北洋赤松(レッドパイン)」です。
学名をPines sylvestris。
英名をscots pine。
ヨーロッパに広く分布していますので、レッドパインと一言にいっても「これが同じもの?!」というくらいに異なる場合がありますし、レッドパインという名称から赤っぽいものだというイメージを持っていると、実際の色合いを見た時に「赤くないじゃないか!」と思われることと思いますので、名前からのイメージは取り去ってくださいね。
確かに赤身部分で赤っぽいものはありますが、必ずしも赤いものではありません。

北洋赤松丸太 2










先の話の続きをする前に、日本ではこのレッドパインとレッドウッドとを混同することが多々あります。
そこにホワイトウッドというものも登場し、本当に「色々」な名前のイメージが独り歩きする場合があります。
ここで、いったん整理。

まず、レッドパインはレッドウッドと称する事も稀にありますが、レッドウッドというのは、基本的にはアメリカ大陸で世界一の樹高を誇る木=世界一背の高い生き物として有名な「セコイヤ=レッドウッド」を指します。
レッドウッドの話まで派生すると果てしなき旅になりそうな予感がしますので割愛しますが、樹種としては全く異なった種類のものです。
対してホワイトウッドはというと、正式には「オウシュウトウヒ」という名前でこれは本当に白い木です。
白いといってもペンキを塗ったような白さというわけではなく、木の白太(辺材)の部分が大きく、赤身と白太というあの色のコントラストの少ないのが大きな特徴で、こちらの場合はその材を見ると「なるほど、ホワイトね・・・」と納得するような材色です。

木の名前は難しいですね。
だからこそ、毎回難しく登場する「学名」という世界共通の名称が必要になってくるわけですので、もし木に興味のある人は学名も覚えてみてくださいね。

さて、皆さんは今日から「レッドウッド」ということはないと思いますので、ここからはレッドパインという名称で進めさせていただきます。
話は冒頭に戻って私たち日本人に身近な木材である事実とは一体何なのか?!

おそらく、木材業界や建築業界の方はピーンとくるのではないかと思うのですが、日本の住宅の見えない部分にたくさん活躍しているのがこのレッドパイン(北洋赤松)です。
天井板を貼る下地や、外装材をとりつける下地、その他様々な下地(したじ)と呼ばれる、表面に取り付ける部材にかくれてしまう部分に多く使われているのがこの樹種です。
それは、決して劣っているから見えない部分に、ということではありません。
どちらかというと優れているから「縁の下の力持ち」的な存在として重宝されているのです。

北洋赤松(レッドパイン)



 ロシア産赤松下地用材。










というのは、下地というものはある程度の釘やビスの保持力をもっていないといけません。
それには柔らかすぎたり、または部分ごとに全く違った硬さなどではとても使いにくいのです。
その点、欧州赤松の中でもロシア近辺にて生育しているものは、以前に御紹介した「ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物羽目板」や「ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング」と同じように樹齢が高く木目の細かい良材がとれます。
それを製材して、先述の下地材にするのです。

まさしく縁の下の力持ち。
間柱(まばしら)や集成柱として活躍する「ホワイトウッド」と梁や桁などの構造部材として活躍する「米松(べいまつ・ダグラスファー)」に並んで、外国産材の雄であることに異論はない所でしょう。
もちろん、ここにベニヤ板の原材料である「ラワン類」が含まれては来るのですが、あちらは例外としておきましょう。
しかし、ラワン類といいロシア産レッドパイン(赤松)といい、どちらも貴重な天然林にて大きく育った原木を使ったものであることや、以前新聞に掲載されていた時もありましたが、どちらも一部での違法伐採が問題になっているのが悲しい共通点です。
違法なもの、といっても現地では違法伐採という「仕事」をしなければ生活できない人もいると聞きます。
森も大切ですが、人々の生活も身に迫るものです。
こういった樹種からも人と木々の共生を考えていかないといけないところなのかもしれません。

脱線してしまいましたが、そんな縁の下の力持ちも表舞台に登るときがあります。
それが北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板です。
後に同じく北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリングもご紹介いたしますが、下地で使われるロシア産レッドパイン(赤松)とはまた一味違った表情を持つのが北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板です。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 3














北洋赤松(レッドパイン)は、育つ産地によっても色合いや性格、木目に大きな差が出ます。
そのため、ロシア産赤松程の目の細かさはないですが、強すぎない木目の伸びと可愛い節目は、十分に魅力的なのではないでしょうか。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 2
























日本産の樹種でも桧や杉、松といった無垢フローリングがありますが、それらの印象とはまた少し違った表情をみせるのがこのレッドパインです。
節の表情といい、桧や杉ほどメリハリの利いたものではありませんが、そこが少し優しい印象に感じさせます。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 ログハウスにて 2



 自然光なので少し暗いですが、壁一面に施工中。








もちろん、赤身(あかみ、芯材)の部分の色合いと白太(しらた、辺材)の色合いも美しいものですが、あまりでしゃばり過ぎない木質感はすっきりとしたお部屋の内装にも馴染んでくれるのではないかと思います。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 ログハウスにて 1














無垢の羽目板の中では格段にお求めやすいのも人気の一つですが、価格以上に本物の木材を楽しめることは間違いありません。


北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 1














(写真は羽目板現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)

・弊社へのお問い合わせはこちらから。
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板塗装仕上げ施工写真はこちらから


*北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板を採用頂くにあたって

北洋赤松(レッドパイン)は松特有の樹脂道をもっています。
中には、永年貯め込んだ樹脂をたくさん持っている物も含まれます。
製品加工段階では十分にチェックされてはいますが、木材の性質上、梱包されている状態にて羽目板同士が密着していますので、樹脂の多い部分が表面に析出してくる場合があります。
全てがそうではありませんが、採用においては、開梱時に羽目板表面に樹脂分が析出している可能性がある事を含みおき頂きますようによろしくお願いいたします。(下写真参照)
また、その樹脂に経年による埃や生活上の汚れなどがついて、外観上黒っぽくなる部分もありますが、それもレッドパインの特徴です。
気になる場合は、薄いホワイト系のオイルでの塗装を施しておくか、サンディング処理などのお手入れをお勧めします。

また、製産国にて人工乾燥されていますが、開梱後時期を問わず日本の環境下に置いたままですと、ねじれや曲がり、寸法伸縮現象が顕著になる場合もありますので、色柄あわせの後は速やかに施工頂きますようお願いいたします。

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング 1














・北洋赤松(レッドパイン)以外の無垢フローリング・羽目板の記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


北洋赤松(レッドパイン)無垢フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

12×110(働き。実により若干の誤差あり)×3900

・形状

一枚物

・エンドマッチなし

・品番と価格

HA-17HN OPC一枚物 無塗装 12×110×3900 ネイキッド
¥10,800(税込)/8枚入り(3.43屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード
セレクション:小さな節や軽微な色むらを含むグレード
ネイキッド:色むら、節、パテ補修、など強度に問題ないものは全て含みます。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考


北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 7





 実(さね)内部の隠れる部分の欠け








北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 6



 丸面部分に加工歯があたる事による若干の節の欠けが含まれることがあります。








北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 5




 若干の節部分の逆目を含みます。








北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板 4














北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板には材によっては木裏加工のものも含まれます。

北洋赤松(レッドパイン)木裏加工




 木裏加工羽目板










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木裏加工は悪なのか?!


物というものには、いろいろと使い方や決まりの様なものがあります。
それは木材でも同じ。
木材として使う場合の方向や裏表、木目の方向もその一つです。

それらは昔の人たちの経験や知識、失敗などから生まれてきた物なのだと思いますが、現在ではいろいろな技術の進歩や、厳密に木材の用途を突き詰めて使うというよりも、外観や仕上がりの良さに主眼を置かれることが多いので、実際のところは、「決まり」というほど機能はしていないとも言えます。

しかし、時々いらっしゃいます。きちんとその決まりを守って仕事をされる大工さん。または、その決まりを知って、その通りにつかっていこうと思われる方。
昔ながらの伝統や、経験から生まれた知識を活かすことはとても重要ですし、木を活かすには欠かせない事だったりしますが、あまりにもその知識にとらわれ過ぎると、それ以外の事が見えなくなる可能性もあります。

一つ例を挙げますと、稀に「木裏を使うような木はダメだ。」といわれることがあります。
無垢フローリングにしろ無垢の天板にしろ、板の様な形にすれば必ず、大きく裏と表が出来ます。
その場合に、木裏(きうら)といって木の中心に近い方を普段使いする「表面」として使用することはよくない、というわけです。ちゃんと木表(きおもて。木の皮に近い方の面)を表面にしないといけないということですね。
このことは、建築士試験でも出題されますし、通常は木表を表面とすることが通則です。

それは、木材においての反りや年輪というものに、木表と木裏とでは大きく差がある場合が多いからです。
特に、杉や桧などの針葉樹の場合は顕著です。
その顕著な差が、木を使ううえで「木裏と木表」として使い分けないといけない理由になってくるのです。
その一つは反り。
木表と木裏では反り方が違います。
この杉板の写真を見てください。

反り1














基本的には、木材を板にするとこのように反ります。
もちろん、用途によっては異なる場合もありますが、通常はこうです。
木表側に板の端っこが羽の様に上がってくるのです。

反り2














つまり、この法則があるので、使うときにはそれを考えておかないといけないということ。

そして次には年輪の形成による違いです。
これも写真で見てもらいましょう。

木表側がこのように見えますが、

木表














木裏側はこのようになります。

木裏














タケノコの様な木(年輪)の頭頂部を見てください。
よく見ると、木裏側では年輪の色の濃い部分=晩材部が色の白っぽい部分=早材部の上に乗っかる様になっているのがわかると思います。
これが引っかかりになったり、その部分によってはメクレになる場合もあります。
その為に、見えがかり部分などには木表を使うようにするのが「通常」の使い方なのですね。

だから、昔から表面に使うのは木表側と決まっています。
それをきちんと守ることは、木を正しく使うことになりますし理にかなっているといえます。
とここまでいうと、木裏を使うことはいけない事なんだ!と考えてしまいそうになります。
が、例外もあるのです。決して木裏を使うことはいけないことではないのです。

例えば住宅の屋根部材のうちの一つである「破風板(はふいた)」という部材。
これは地方によっては、わざと木裏を使うのです。
木を板材とする場合木裏の方が水はじきがよいといわれています。
その性質を利用して、常時雨がかりのある破風板には木裏を見えがかりに使うといいます。

また、「床(フローリング)に最も適した材とは」という記事で紹介したことがありますが、能舞台においての絵松を描く板は木裏を使います。
篝火の反射が少なく、絵が見えやすいようにといいます。
また、その舞台の床板も木裏使いであったりします。
それは、先の写真でもわかる様に、フローリングを木裏使いにする事によって凸型にフローリング表面が反ってきます。
すると、その部分を踏みならした時の音が良い、というのです。
それに滑りにくいのも木裏利用のうちのひとつです。

性質とは違い、人の都合でわざと裏を使うようにする場合もあります。
それは、「歩留まり(ぶどまり)」を重視する場合です。
もともと丸い形の原木である木材。
それを強制的に四角い形にして使うわけですから、必ず円い部分の端っこは使えない計算になってきます。
その使えない部分が多く出ることを「歩留まりが悪い」といいます。決して円い部分だけをいうものではなく、無駄になった部分をそう呼びます。
その無駄を極力なくすという意味で「歩留まり良く」使いきるために、わざと木裏を使うように製材をします。

それは、昔の桧のフローリングにおいては良く見られたことでした。
これを見てください。

木裏加工の表側(木裏)














フローリング表面には丸みが無いですが、これをひっくり返してみるとこうです。

木裏加工の裏側(木表)














円みが出てきます。
これが昔の木裏使いのフローリングです。
見えなくなる部分である裏側に円みのついた木表を使うことで、無駄になってしまう部分を少なくしようというものなのです。

木裏加工


 先の丸みの方では、既に実(さね)というはめあわせる部分が無くなっています(笑)。
昔ならではのものです。懐かしい。(これで、かなり値段がちがったのですからね・・・)





現在では、ここまではっきりと木裏使いにしている物は多くありません。(おそらく。)
ですが、円みは無いですが、木表よりも表情がいい場合や、歩留まりの関係で木裏使いの無垢フローリングがつくられることがあります。

ですが、冒頭の様に木裏を使うことがいけないことだと思われていると、これらの理由が知られないうちに欠陥品となってしまいます。
ちなみに、楢(オーク)やタモのような広葉樹であったり、外国で加工されたフローリングなどは、木表も木裏も区別が無い場合が多いです。
「木の文化」である日本ほど、細かく木を見て区別するということをしないという事もあるのかもしれませんが、それはそれで、節は節なりに、表情の良い方を活かすように製材する、というのが諸外国の考え方でもありますから、全てがいけないわけでもないということです。
広葉樹は反りはありますが、年輪の剥離というものがほとんどありませんし、表裏の区別を厳密にしない場合が多いです。

つまり木材にも例外があるし、使いようである。
木裏を使いきるのは外国人のいいとこでもあるのかもしれません。
だから、どちらが良くて、どちらが悪いというのではありません。
基本と例外だと思って下さい。

例え木裏加工でも、きちんとその性質を理解して加工乾燥させて出荷している方もいらっしゃいますし、その理由を教えてくださる方もいます。
当然、何も分からずになんでもあり!という木裏加工はいかがなものか・・・ですが、使う人がその理由を知り、つくる方もその性質を見て加工する。
そんな木裏加工というものが存在します。

以前に紹介したピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢一枚物羽目板ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリングや、後で紹介する北洋赤松(ほくようあかまつ・レッドパイン)無垢一枚物羽目板と同じく北洋赤松(ほくようあかまつ・レッドパイン)無垢一枚物フローリングもその一つです。
一元的な木表木裏ではなく、木を見て選別していますので中には木裏材が入っています。
ですが、これはきちんと活用している木裏材ですのでもちろん欠点のあるものではありません。

なんでも固定観念にとらわれると、その他の事が見えづらくなりますね。
木材も同じ。
木裏加工の木材を扱っているなんて!!なんて言わずに、きちんと加工されているかどうか、その性質を知って木裏加工しているのかをたずねてみてください。
正しく木を使える材木屋さんでは、その理由を説明して商品を見せてくれることと思います。



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他で安いものがあるんですけど・・・


今回は少しだけ厳しいお話をさせてください。


「よそでこんな安いのがあるんやけど・・・」

たまに耳にします。
お客様から言われたと工務店様から聞く事もあれば、今まで私も直接数回そんなお話をいただいた事があります。

無垢のフローリングでも、木材でも、言わずもがな建築材においてはなおのこと。
お客様(エンドユーザーの方)からすれば、様々な情報を取り入れて少しでも安く商品を手にしたいという気持ちもわかりますし、一昔前までの家電屋さんでは上記の様な値段交渉が普通に会話として成り立っていたことと思います。
当然、自由競争であり価格を一定にする必要はないのですが、一本一本が異なり一定の価格の無い無垢の木材や、無垢のフローリングまで同じ様に考えられていると、折角良い商品を見つけても少しの価格差で後悔することになるかもしれません。

よくあるのは、その時に限られた数量しかない限定品や古い在庫の処分品というものは、売りっぱなしという形で出荷されます。
その時だけの商売ですから、とにかく売れてしまえばよいわけです。
だから思い切って安くして売りっぱなす。
そんな中には、いざ使おうと思った時に割れやねじれが激しく使えないということや、寸法がバラバラといったことが今までに多く見られました。
安く買っても、結局は使えないものが多い。そんな形で後悔される事を今まで多く見てきました。

無垢のフローリングにおいては、規格に外れた寸法のものや在庫品に規格が満たなかったものをアウトレットと称して販売されているところもあります。
それらはそれらで、納得の上購入されるのであれば全く問題はありません。
また、少しの理由で規格寸法に合わなかったなどの理由でつくられる規格外品は、管理がしっかりされていれば問題ないのは言うまでもありませんが・・・

しかし、その「そのときだけ」の規格外品と規格どおりに仕上げられたもので、在庫をもっていつも同じ規格で出荷できるようにしておくものとを、単純に価格という物差しだけで判断する土俵にはあげることはできません。
もう、その時点で木に対する判断基準がズレています。
価格には理由がある場合が多いです。
木のことで言うと、乾燥に手間をかけている、在庫を持っている、品質管理を徹底している、入手の難しい木材を在庫しているなどなど・・・
反対に安い価格にも理由があります。

天然乾燥中


























木材だと、同じ樹種でも樹齢や産地、そしてその管理方法によって大きく性質が変わりますし、弊社の古希杉板目浮造りフローリング百年杉浮造りフローリングなどの様に、「杉」と一言で言っても「天然乾燥による高樹齢原木のなかから選別された丁寧な浮造り加工」の杉なのか、密植(隙間なく植えられた)された杉林から、樹齢や大きさに関係なく搬出され人工乾燥によって手早く仕上げられた杉では、杢目も味わいも、香りすら違います。
その他の無垢フローリングでも、寸法や塗装の有無は記載されていますが、どの様な規格を設け管理がされているのかや、その塗装の種類や工程をきちんと把握している事は稀です。


原木視察














それだけの理由があります。
それに木は同じものが二つとありません。だから正確には比べようがありません。
それを価格という数字だけで判断していると、見えていない大きな違いを見過ごしてしまう可能性が大きいです。
また、それだけの価格になる理由がありますので、無理に「安い方」と比べることはできません。
売り切り「処分」しないといけない木材に、手間をかけた木材を合わせることはできないということです。
当然、木をそんな形で販売したくもありません。

事情で予算の無いお客様は信用できる材木屋サンに相談してください。
その事情を話せば、きっとそれに叶うような物を探してくれるでしょう。お客様の希望の全てを満たすことは難しいかもしれませんが、その対話の過程で価格だけではない新しい木の魅力や、価格に相応する木の話に気がつくかもしれませんし、他の選択肢が出てくるかもしれません。

だから決して、「他で安いのがあるんやけど・・・」なんて言わないでくださいね。

木は工業製品とは違います。
いろいろと情報を集める中で、どうしても重きを置きがちな「価格」という物差しですが、そこにもう一つ「天然の木材の違い」という物差しも加えてみるようにしてくださいね。


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神代桧厚板が旅立ちそうである


最近は一時に比べて落ち着いていた「神代木」へのお問合わせ。
通常の木材であっても、お尋ねの寸法などにぴったりのものというのはなかなか無い場合が多いのですが、神代木となるとその物の数が少ないうえに避けられない反りや割れなどが入っている場合が多いので、なかなかすぐに採用決定とは行かないのですが、今回は意外な程にばっちりに近い寸法でした。

神代桧 1
























まぁまず出るものではないと思って、見つけた時にはいつも触手が伸びる神代木ですが、実はこの神代桧は他の神代杉に交じっていた為に、当初は神代杉だと思っていたものでした。
それもそのはず、神代桧などそおは出てきません。
以前に金具不使用神代桧木製名刺ケース(名刺入れ)をつくった事がありますが、その材料以外では出会っていなかったのです。
それが数年前に神代杉の材を仕入れた時に入っていたのが偶然というか、必然というか・・・
今回の厚板と柾の盤が含まれていたのですが、私も削ってみるまでまさか神代桧だとは思っていなかったので、気がついたときは「一攫千金」まさにこのこと!というような気持ちになったものです。

神代桧柾盤



 まだ手入れしていませんが、神代桧の柾盤です。割れはありますが、稀少ですね〜。







それから数年、貴重な神代桧が旅立つことになりそうです。
先日遠方より、加工をしていただく宮大工さんをお連れになってお客様がご来店されました。
厚さなどはご希望と異なっていたものの、長さや幅はほぼご希望寸法。
これぞ巡り合わせ。出会う運命だったのかもしれません。

神代桧 2














神代特有の目まわりという割れや、傷、その他は散見されますが、数千年の歴史にそれぐらいはあたり前!
それを受け入れるのが使うものの使命!!
といいたくなるような、貴重な材です。
生の桧の少し「ツーン」とした香りとはまた少し違う「甘いサイダーの様な香り」は所有者だけの楽しみです。

まだ正式ではありませんが、気に入っていただいているので是非嫁がせたいものです。
また仕上がりも気になるところ。記事で紹介できるかなぁ・・・
できればご紹介しますね。

神代桧 3


























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大は小を・・・兼ねない、場合が多い。


むかぁーし、「玉杢(たまもく)」や「縮み杢(ちぢみも)」などの杢(もく)のできる理由を知った時、正直に「すごいなぁ・・・」と思ったものです。
だって、木目といえば樹種によって違いはあれどタケノコのような山形になったものが多く、それ以外でもある程度規則的に並んでいる物が一般的です。

それなのに、突然それらの木目とは全く違った美しい模様を表現するようになる杢は、それこそ生命の不思議というようなイメージでした。

玉杢 1














杢の詳しい話はまたの機会にしますが、この杢だけは「大は小を兼ねる」という言葉が通用しない場合が多いようです。

この木肌。

タモ杢 1














まぁるい玉の様なものがポコポコとついていますね。
そう、これこそ杢の元。
このポコポコの部分を製材するとあのまん丸い玉の様な杢が出るのです。
この写真の板の場合は、板状に製材してありますが元の丸太の状態の形に積み上げられていたので、杢の出方がわかりやすそうですし、これだけポコポコしてればきっとすごい杢が出ているはず・・・・・
と思いますよね。普通は思います。

タモ杢3




 こんな状態で積み上げられていたのが先程の「ポコポコ原木」です。

















でも、杢の場合は大きなポコポコであっても、大きな杢になるとは限らないのです。
上の板の表面を見てみましょう。

タモ杢 5














少しわかりにくいですがこの通り。
あら、あっさりとしてるのね〜。

タモ杢 4





 こんなにポコポコしてるのに・・・







タモ杢7



 まぁ、よくでているところでもこれくらいが関の山。



















私も最初の頃は、ポコポコが大きい方が杢がたくさんでるものだと思っていました。
が、実際のところはあんまりポコポコした部分が大きすぎると、木の内部まで円い模様がついていない場合が多いのです。
実際、今まで見た中でもそんなのが結構ありました。
それに対し、木肌のところではそんなに大したことはないけれども、製材してみると木の奥深くまで円い模様になっているものもあり、杢木に関しては必ずしも「大は小を兼ねない」といえるでしょう。

ちなみに、木肌の部分はあっさりしていても製材すればこの通り、という感じですから、やはりポコポコは浅い方がいい場合が多いのですね。

玉杢 3














更に補足すると、例外?!もあります。

玉杢 2














コレの場合は木肌もポコポコというか、波のうねりの様に「波打って」いますが、綺麗な杢が出ています。
一概には言いにくいですが、昔から木挽きさんが言うようにポコポコは大きくない方が杢が深い(大きい)のは確かなのかもしれません。

木の不思議はたくさんありますが、視覚的にわかりやすい不思議である杢。
もし手に取る機会があれば、この杢木はどんな木肌をしていたんだろうなぁ?!と考えてみるのも楽しいものですよ。

タモ(ケヤキ)杢8









 ケヤキの杢

















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古希杉浮造りフローリング、施主様施工中を見学


久しぶりに本業の話題をお伝えすることが出来るようになりました(笑)。
全然仕事をしていないように写ってしまいますが、、、、その通りかもしれません(汗)。
いや、目立たないところできちんと動いているのです。

先日、無垢フローリングの施工の現場を見せていただくためにお客様のところへお邪魔してきました。
それも完成後ではなく、施工中です。

お客様のご厚意で(ブログのネタになりますよね?!と胸中を見透かされて…汗。)施工中のお宅にご招待していただきました。
しかもただの施工中ではありません。
お客様ご自身で施工中!!なのです。

古希杉浮造りフローリング施工 7



 見よ、この施工道具達を!!りん木(材料を置く台にするもの)も、ブロックでお手製です。







想い起せば昨年末に女性陣で「ロシアンバーチ幅広無垢V溝フローリング」を始め、その他大がかりな工事を施工されるという頼もしい記事をお伝えしましたが、今回もお施主様施工のお宅なのです。

古希杉浮造りフローリング施工 6


 「施工も施主様」の文字が・・・










ご自身のお気に入りの無垢フローリングの手配だけではなく、このように施工までお施主様がされると、無垢フローリングといえど「出来上がったもの」である床なのか、「自分たちが一枚ずつ並べたもの」なのかで、ご入居後の愛着も大きな違いがあるでしょうし、「この木目をここに持ってきたかったんだよな!」なんていうこだわりも、日々味わうことが出来るでしょう。
それに、施工という大変な作業を実体験することで、大工さんの御苦労や施工の難しさを知ることが出来るので、より一層マイホームへの愛着が深まる事もお施主様施工の素晴らしさではなかろうかと思います。
といっても、なかなか全てのお客様がそうできるわけではありませんが、私はお施主様施工を応援したいと思います。

さて、肝心のそのお宅は、街路樹が綺麗なトンネルをつくる道路から少し入ったところ、交通量の割に意外と静かなのは、やはり木々の防音効果でしょうか・・・そんな場所にあります。
お邪魔した時は丁度外の足場を組み始められたところで、ちょっと頭上に注意しながら中へと入らせていただきました。
おっ!綺麗な木目の浮かび上がり!これぞ百年杉柾浮造りフローリングを始めとする弊社自慢の高樹齢原木による杉浮造りフローリング、「古希杉浮造りフローリング」です。

古希杉浮造りフローリング施工 2













弊社にご来店いただいた時からご自身での施工に意欲を燃やされていたのですが、本当に綺麗に貼り進められていました。

古希杉浮造りフローリング施工 5
























それに、もう手順がスムーズです。
私と談笑しながらも進めていかれるのは、真剣に作業に取り組んでこられ習熟されてきたからでしょう。
大工さん、とはいきませんが「えーっと、次は・・・」ととまることがありません。

古希杉浮造りフローリング施工 1














因みに玄関には真桜(まざくら・やまざくら)の上り框を使っていただく予定です。

真桜框



 (後ろの板は別件です。)









巷で噂の樺桜(かばざくら)ではなく、本物の桜です。
それも桜材の特徴である樹脂の筋や灰緑色の芯材部が少なく、うっすらとピンクに近い色合いがとても綺麗です。
そこに仮並べ後、赤身の良い部分をご自身で選別したフローリングを持ってこられるそうです。

古希杉浮造りフローリング施工 3


 仮並べもしっかりした施工には欠かせない作業です。大工さん任せではなく、お施主様が率先して取り組んでいただきたい作業です。







実際、今回も仮並べの為に一枚一枚取り出す作業も楽しかったというお話を聞いています。
そう、本来は自身の家は楽しいもの、喜びであるものだと思います。
早く、簡単にてきぱきと出来てしまうものって、イマイチ愛着もわきにくい。
「easy come,easy go」ですね。

こりゃ楽しみです。

ぜひ、完成後はお邪魔いたしますよ。
必ず報告させていただくことでしょう。そのときまで、もう少しお施主様には頑張っていただくこととしましょうね。
(まだ、壁の左官仕事もされるそうです。すごーい!!)

古希杉浮造りフローリング施工 4














・上記の施工完成写真はこちらから

・古希杉板目節あり浮造りフローリングの1.9mエンドマッチ施工写真はこちらから
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの30mm、アトリエFUDOさま施工写真はこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、T様邸1年後経年変化の記事はこちらから


*古希杉フローリングは2017年に仕様変更を行っていますので、本記事に掲載の表情とは異なります。
御検討の際は、2018年度の上記「T様邸1年後経年変化の記事」の写真を参照ください。また、詳しくはお問い合わせの上、サンプルなどにての確認をよろしくお願いいたします。


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木ぃ君の新たな資格 〜木材アドバイザー〜


木をこよなく愛するわたくしですが、それは「アホなくらいの入れ込みよう」を覗かせることでジワリジワリと浸透してきていることと思いますが、ただの愛好者ではない(木の仕事もしているぞ!)ということを確認できる「資格」なるものを授かりましたので、ご満悦な表情とともにその「しるし」を見ていただきましょう。

木材アドバイザー 2














年始に受験しに行っておりました、社団法人全国木材市場連盟による「木材アドバイザー」の資格を取得することに成功いたしました。
これがなかなか中身の濃い資格なのです。
やはり、ただ商品として材木を売っているだけではいけないことや、お客様に伝えたい木の話などを交えて、多くの事を学ぶことが出来ました。
今後もこの資格と「木力検定中級」のウッドコンシェルジュとして、どんどん皆さんに濃いぃ〜木の話をするつもりですので、期待してご来店くださいね。

木材アドバイザー 1





 ど〜んと、大船に乗ったつもりでお越しください(笑。のらされてるのかも・・・)。








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ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング


今までありそうでなかった無垢フローリングのラインナップ。
やっと入ってきましたよ、ブラックウォールナットです。
いや、ブラックウォールナット自体は以前からラインナップしてはいますが、今回の入荷はロシアンバーチカスクオークなどで大変気にいっていただいているお客様の多い「幅広V溝フローリング」です。

ブラックウォールナット150V溝 プルミエ 2














幅広V溝フローリングとは、無垢フローリングの「たて継ぎユニタイプ」の長さ方向のつなぎ目にV溝をつけている物の事です。
つまり、通常のユニタイプなら長さ方向のつなぎ目で突然木目が途切れて変わってしまうので、1.82mの継ぎ手(施工時のフローリング同士の幅部分の合わせ目)のみにV溝がつくような形になるのですが、このつなぎ目V溝フローリングの場合はわざとつなぎ目部分を溝にして見せることで、一枚一枚の板を貼り並べて行ったような仕上がりになることが大きな特徴です。


ブラックウォールナット150V溝 セレクション 7




これがV溝部。









ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 9




普通のユニ(たて継ぎ)だとこんな感じです。








ブラックウォールナットは言わずと知れた人気樹種。
その独特な色合いと木目、そしてその色合いからは想像できないほどの優しい肌触り。

ブラックウォールナット150V溝 セレクション 2














白っぽい色合いのお部屋の壁や天井との対比も綺麗ですが、本物だけが持つ木目は他の家具や調度品を引き立ててくれると思います。
今まで150幅広は18mm厚の定乱尺(2枚のフローリングの組み合わせで1820mmの長さに貼りあげられるもの。)がありましたが、今回の150幅広V溝は無垢フローリングで一般的な15mm厚ですので、他の部屋の無垢フローリングとも厚みを合わせやすい事も特徴です。

ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 2



こんなワイルドな杢、合板や印刷では決して見られないですね。








自分の周囲に他の樹木が育たないようにする物質(フェロモン!?)を出すため、本当にブラックウォールナットの木の周囲には他の樹木は生えない様ですが、その生い立ちからしてやはり他の樹種の追随を許さない性質の持ち主なのでしょうか・・・
なかなかこの風格は塗装や似た樹種では表現できるものではありません。

ブラックウォールナット自体が稀少で気軽に検討できる範囲にない・・・そう思っていた方には特にお勧めなのがこのブラックウォールナット150幅広V溝フローリングです。
貼り上りは乱尺(長さのいろいろある)のブラックウォールナット一枚物フローリングの様に見えるのですが、ユニタイプですから気になる価格は一枚物よりもお求めやすいですし、何より150幅です。
90mm幅で、短いものをたくさんつなぎ合わせてつくっている通常のユニタイプ
品とは全く異なり、つなぎ目は原則「1820mmの長さで2カ所まで」と決まっている為、極端に短いものをつないでいることはなく、3ピース(又は2ピース)で1820mmのフローリングになっています。
150という幅広を活かす為、極端に短い部分がないので貼り上りはまさに段違いです。
幅と長さのバランスや貼り上げた際の広がり感は一見の価値あり!!
それは他のV溝フローリングでも実証済み!

またカスクオークと同様、計画的に伐採される森林から供給されるブラックウォールナットによるフローリングですので、「安い丸太のある時にとりあえず出来る分だけ造る」というものではなく、同じ形状で同じグレード基準で安定的に出荷できるのも一つの違いといえるかもしれません。
(計画的に管理されているということは、一年に入荷する原木量も自ずと限られるということです。入荷量を超えて加工することはできませんので、ご注意ください。)

新しくV溝フローリングの仲間に加わったブラックウォールナット。
無垢フローリングの、とりわけブラックウォールナットの選択肢が大きく広がったような気がします。
幅広フローリングとブラックウォールナット無垢フローリングを検討される方、選んでもらって間違いないと思いますよ!

ブラックウォールナット150V溝 セレクション 4














ご予約の上、実物を弊社ショールームにてご覧ください。
弊社へのご予約はこちらから


ブラックウォールナット150V溝 プルミエ 1




V溝150プルミエグレード









ブラックウォールナット150V溝 セレクション 1





V溝150セレクショングレード







ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 1





V溝150ネイキッドグレード








(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)

ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングはこちらから


ブラックウォールナットの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)

イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢V溝フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング

・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


*ブラックウォールナット無垢フローリングを採用頂くにあたって

ブラックウォールナットフローリングは、紫外線による変色の激しい樹種です。直射日光の下などでは退色が早くなりますので、最初の褐色の色合いとの違いにご注意ください。

ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 10ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 7














V溝フローリングの上に重ねているのが同じブラックウォールナットのユニ(たて継ぎ)フローリングです。
直射の当たらない事務所内に置いて2年。それでもここまで変わります。これもとてもいい色合いですが、どの部分がどう変色するかを予測することはできませんので、経年変化を楽しむつもりで見守ってください。

詳しくはこちらを参照してください。


ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×150×1820

・形状

UNI

・エンドマッチあり

・品番と価格

WN-33VP UNIつなぎ目V溝 無塗装 15×150×1820 プルミエ
¥32,400(税込)/6枚入り(1.63屐

WN-33VS UNIつなぎ目V溝 無塗装 15×150×1820 セレクション
¥24,365(税込)/6枚入り(1.63屐

WN-33VN UNIつなぎ目V溝 無塗装 15×150×1820 ネイキッド
¥18,317(税込)/6枚入り(1.63屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード
セレクション:小さな節や軽微な色むらを含むグレード
ネイキッド:色むら、節、パテ補修、など強度に問題ないものは全て含みます。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考


ブラックウォールナット150V溝 プルミエ 3




プルミエグレードの小節









ブラックウォールナット150V溝 セレクション 6





セレクショングレードの割れ部の補修







ブラックウォールナット150V溝 セレクション 3





セレクショングレードの黒筋








ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 4





ネイキッドグレードのパテ補修1







ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 3





ネイキッドグレードパテ補修2







ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 5





ネイキッドグレードの変色








ブラックウォールナット150V溝 ネイキッド 6




ネイキッドグレード節










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