空を見上げて
トップページ » 2012年05月
2012年05月

巨樹の道は我が道!? 大分県 大杵社の大杉


封印していたはずの巨樹好きが、次々と現れる巨樹巨木のおかげですっかりと表に出てきて、もういつもの如く「次はどこにあるのかな?!」と探してしまうのは癖のもの。
やはり私には巨樹に向かう道がついているのだろうか・・・
しかも九州は、移動中にも何気なく眺めたところに立派な樹木があり、それも「大きいやん。」くらいではなく「あれ何?!!」と騒ぎたくなるくらいの大きさのものもあり、前だけを向いて移動してられない所が私にはとても危険な地域です(笑)。

さて、前回のひぜんや大杉を後にして次の目的地へ。
といっても、かなりの移動距離になりますので、ついでに・・・とはいきませんが、もし可能であればよってみてください。
ここにもあります、国指定天然記念物が・・・・

大杵社の大杉 13
























ドカンと聳えるその姿。
ここは有名な観光地、湯布院。そのはずれに、巨躯を現すのがこの大杵社です。(解説板の漢字は変換できず・・・)
もうここまできたら、敢えて湯布院にはふれません。ガイドブックをご覧いただくとして、その湯布院から少し離れて車で5〜10分位のところに位置している大杵社は、農業の神様「椎根津彦命」がまつられているそうです。

先程、湯布院に関してはガイドブックを、といいましたがこの大杵社の大杉は、湯布院をタクシーで移動案内してもらいながら観光する「タクシー観光」(というかはさだかではない。)のプラン(?)にも入っているというくらいに有名なところだそうです。
境内の目前まで車で上がりとめておくことが出来るのですが、もしスポーツカーや車高の低い車の場合は注意が必要です。といいますか、登れませんのでバンパーを修理するよりも他の駐車場をご利用ください。

私が会いに行った日は生憎の雨。
しかし、巨木が数本あり、そのうえ鬱蒼と茂っている為昼間でも暗い事とその雨のおかげで、巨樹が一層雰囲気満点。
やはり、雨の匂いや湿気により少し霧がかったくらいの雰囲気が、木々の存在感を高め人とは違う偉大なものの様な出で立ちを想像させるような気がして、撮影には苦労しますが、かえってワクワクしてきます。

大杵社の大杉 10














大杉は、高い石段の上で社の隣なのですが、当たり前のことながら近くには立ち入り禁止なのでとりあえず、石段下からですが、人間物差しといきましょう。

大杵社の大杉 15
























少し離れているので、単純に比較はできませんが、まぎれもなく巨樹です。
その肌に浮かび上がる瘤も歴史を語るかのようです。

大杵社の大杉 5














国指定天然記念物の字が光ります。

大杵社の大杉 1














この大杉は大分県で最大とあります。
確かに、なかなかこれくらいのサイズはないでしょう。

大杵社の大杉 12
























それでも、近くの寺社にはかなりの大木が何本もあり、しかもそれらよりも大きいものも数本あったそうですが、強風により倒木したとのこと。
この湯布院という地。
杉には縁があるのか、杉の巨樹パラダイスの様です。
もちろん、前回のひぜんや大杉で想像するように、温泉地=水源があることが杉の生育にぴったりで、グングン大きくそだったことも理由の一つかも知れませんね。

大杵社の大杉 6
























この大杉の見どころ(?)は、丁度お社の後ろ側に回った部分にあります。

大杵社の大杉 3














そう、この部分。
丁度先程の正面からの写真の反対側になるのですが、ぽっかりと幹に穴があいていて扉がついています。
はて、この光景どこかで見たような・・・・・・

あ、そうか蒲生の大クスだ。
あれほどではないにしろ、解説板によると3畳ほどの広さの空洞になっているとのことですが、現在は入ることができません。
というのも、以前にホームレス(?!)の方が中で火を焚いていたのか、不始末で幹の空洞部が焼けてしまったそうです。
それがあってなおのこと、立ち入ることができなくなったそうです。
しかし、この扉を見るとどうしても中の異空間に入り込みたくなってしまいます。蒲生の大クスもそうでしたが、ただでさえとてつもない大きさの生き物であることと同時に、その内部に入り込めるというのは本当にすごいことだと思います。

大杵社の大杉 16














この大杉、写真からもわかるかもしれませんが、物凄くお社の近くに聳えています。
そりゃ、建立の時はまだ小さかったのか、若しくはここまでの巨樹になるとは思わなかったのか、物凄く近いです。
そのため、すごい事になっています。
参拝の際には、先ずお参りをすると思いますがその時によぉーく目を凝らしてみてください。
お社が少し右に傾いているのがわかるはずです。
その時点で「もしや・・・」と思った方はすごいですね。

大杵社の大杉 17














大杉の根の張り出しです。
あれだけの巨躯を支えるのですから、根の張り出しはかなりのものです。
それが柵の向こうのお社の方へと伸び・・・・・

大杵社の大杉 18














地面下で、お社を持ち上げてしまっているのです!!
礎石が浮き上がっています。
そりゃそうやわな、右下の束石が一段分ほど段違いになっていますから、正面からの目視でもわかろうというもの。
すごい力です。生きています、巨樹。

大杵社の大杉 14














さて、先の解説板にある様に大杵社には杉の大木が大杉以外にも数本あります。
大杵社の大杉 4






 これくらいは可愛い方です。
















大杉の後ろに隠れていることと、大杉の大きさに目を奪われてしまうと目立ちませんが、後ろに立つ2本も結構な太さです。

大杵社の大杉 7
























大杵社の大杉 9
























よく生い茂っている下草などがあることと、かなり遠くに離れなければ写らないことを考慮して近くからの撮影の為、今一つ大きさがわかりにくいかもしれません。もし、大杉が数百年後も残っていれば、「大杵社の大杉群」として紹介されることになるかもしれません。
というのも、これらの近くには更にもう一本大木があったであろう跡があります。

大杵社の大杉 8














かなり落ち葉に隠れていますが、倒木の跡の様です。
それもかなり大きい。
樹種まではわかりませんが、大杉の子孫か同じ時分に芽生えたものなのか・・・
やはり、この森は巨樹の森の様です。

大杵社の大杉 19
























最後にもう一度、1000年の命を拝んで湯布院に別れを告げる事にします。
まだまだ見るべきところが多い九州。
いつかまた、時間をつくって訪れたいものです。


大杵社の大杉 所在地

大分県由布市湯布院町川南753
駐車場あり



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

大イチョウから続く巨樹の道 −ひぜんや大杉−


もしかすると、近いうちに巨樹ブログに姿を変えてしまっているかもしれない感のある弊社の木の虫ブログ。
どうしてもっと商売の宣伝が出来ないのか・・・・・・・
それは、そこに樹(木)があるから!

しょうもない言い訳はこの辺にして、前回の下城の大イチョウを後にし、大分側に足を進めます。
と、その前に是非足休めに杖立温泉に寄ってみてください。足湯が本当に足休めをしてくれますし、そしてなによりそこにも木があるのだから・・・

さて、杖立温泉という一風変わった温泉名、由来というのが本当にそのままなんですね。
杖立温泉のページから引用すると、「平安時代の初め頃、旅の途中で訪れた弘法大師空海は温泉の効能に感銘をうけられたそうです。そして持っていた杖を立ててみたところ節々から枝や葉が生えてきた事に由来するということと、杖をついて湯治にやってきた病人や老人も帰る頃には杖を忘れるという、温泉の効能霊験をたたえた事に由来する」といわれているそうです。

こういった謂れがあるというのは、ロマンもありますし真偽を疑うというよりも、有難く受け取りたい気持ちにさせるものです。
それに、ここは熊本県と大分県の丁度県境に当たるところです。
後に巨樹の名としてでてくる旅館は、まさしくその県境をまたいで建てられていて、大分館と熊本館に分かれているというユニークな旅館です。
因みに、税金なども両県にそれぞれの決まった比率で納めているそうです。面白いところです。
さて、その杖立温泉の中に木があるのです。
物凄い巨樹というわけではありませんが、以前の高井の千本杉の様にやはり温泉や水源のあるところには巨樹が育つ、それも杉が育つのでしょうか・・・
やはり、水源を求めて杉を植えるというのは有効なのかもしれません。

そしてこの杖立温泉に聳えるのが「ひぜんや大杉」です。

ひぜんや大杉 2
























ひぜんや大杉 5














樹齢は約400年、樹高39m、胸高周囲5.38m、そして材木屋には面白い情報としてのっているのが材積。
幹材積が22.916㎥。
まぁ、だいたい4tトラックが満載で5㎥位の積み荷ですから4台でも積みきれないくらいということですね・・・
因みに、世界で最も材積のある樹は1487㎥(これらの数値には諸説あり。参考までにしてください。)という、想像できない単位のジャイアントセコイアの「シャーマン将軍」だそうです。
名前からしてごっつい強そうですが、ジャイアントという名前らしくそのおそろしいくらいの体積は一般的な日本の住宅が75戸位建つくらいのもの。(一戸おおよそ20立方とした場合。)
大きな分譲地の木材を一本の樹で賄う。想像できません。

セコイアやレッドウッドについてはこの記事では終われなくなってしまうので、後日またお話しましょう・・・

話は戻って大杉です。
大杉だと、一本で一軒の住宅が建つというくらいでしょうか。
道路から少し上方に聳えている為、下からでは根の方はあまり見えず、大きいなぁということしかわかりませんが、ご丁寧な大きな命名板と解説板のおかげで少し注意して山を見ていれば道路からでも見過ごすことはありません。

ひぜんや大杉 1
























説明板の下には水を汲める場所があります。

ひぜんや大杉 4













そう、ここはすぐそばの旅館「ひぜんや」さんの山の様です。
そして、この大杉がある山からの水をろ過して使っているそうで、宿泊のお客さんは汲むことが出来ます。

さて、もう少し近くで撮影したいな・・・と思い、石段を登り近づこうとしていたのですが、なんと、途中から道が無い。
すぐソコの様な感じなのに、行けない。

ひぜんや大杉 8





 これくらいの距離なのに・・・


















もちろん、ちょっとかき分けて行けば行けないことはないのですが、やはり山で斜面。それも道があればまだよいですが、勝手に入っていって滑ってエライ事になるというのはさすがにできませんので、仕方なくあきらめて・・・・・んー、こんな近いのにあきらめられん!!
と、周囲を歩くことにするとすぐ裏手に民家があり、そこの玄関に続く石段がある。
しかもその前には何やら看板があり、この階段の奥に滝があるとか書いてある・・・ということは、登ってもいいのか?!!杉に行けるのか?!!
希望をふくらませながらどうしようかと迷っていたところに、向こうから歩いてこられるおかぁさん発見。
すかさず「ここ、上がらしてもろてもよろしいやろか?!杉に会いに行きたいんですわ。」というと「あぁ。そこ、うちよ。」とのお返事。
ドンピシャ、と石段の上のお宅の方に遭遇で許可ももらい、改めていざ大杉へ。

登り始めて少し行くとすぐに見えてきました。
やはり近くの方が迫力がありますね。

ひぜんや大杉 12
























といっても、ここからでも根元まではまだ少し距離がある。けれどもやはり行くことはできません。
ここまでこれただけでもよし、と撮影開始。

ひぜんや大杉 10
























ひぜんや大杉 13




 突き上げた腕っ節は400年の歴史、でしょうか・・・








幹が意外と綺麗なことと、通直に伸び上部で分かれているのですが、異形とはまた違う存在感があり、巨樹!とは言い難いかもしれませんがなかなかのものです。

一通り撮影したところで、ちょっと気になっていた滝の看板。
折角なので行ってみる事にしました。
いつものように、看板からめっちゃ遠いのではないかと「どの辺まで行ってたどりつかなかったら帰ろうかな・・・」と弱気になりながら登ったからか、意外と遠い。

ひぜんや大杉 14














まだやろか・・・とまた弱気になったところに来た来た。水の音。

ひぜんや大杉 16














ありました。想像よりはおとなしい滝でしたが、静かな山にはこれもまたよし。

ひぜんや大杉 15














句石があり、整備されている(た?!)所をみると、水を大切にする文化が見てとれます。

ひぜんや大杉 17ひぜんや大杉 18
























やはり水の打つ音は特別ですね。しばし耳を澄ましたくなるものです。

ひぜんや大杉 19



 お参りの仕方に習い手を合わせていると、なんだか落ち着きます。








今回は真横での撮影はできなかったものの、予定外の巨樹発見となり巨樹ツアー(じゃないんだけど・・・)もはずみがついてきたぞ。
ということで、次回はかの有名な湯布院に向かい立派な巨樹に合うお話をお届けして、なんとか締めくくれることと思いますので、ご期待ください。
というか、早く本業の内容に戻さないと・・・(汗)



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

続・イチョウ サイド(再度)ストーリー・・・ 熊本小国 下城の大イチョウ 


いかがでしたか?!前回の乳イチョウの見事なお乳は。見ごたえがあったと思います。
イチョウに誘われて始まったこの「イチョウサイド(再度)ストーリー」ですが、今回は誘われたというか「え?来ないの?!」と心に語りかけられるような状況で出会ってしまったイチョウです。

先日の出張の折、スケジュールがタイトだったため、「今回は近くに巨樹があっても目をつむろう・・・」と心に決めていたにも関わらず、アホな心に火をつけるかの如くその大イチョウはご丁寧に国道に看板を出して待ってくれていました。

熊本県は小国町。
我々の業界でも木材生産地として有名なかの地に、下城という集落があります。もう少しいくと(後で出てきますが・・・)有名な杖立温泉があり、大分との県境にほど近い所でした。
道幅が広く綺麗なトンネルを持つ国道212号線(日田街道)が貫く小国町ですが、元々の国道は現在から川を隔てて向こう側にあったそうです。
それが近年の大きな崖崩れによって一部が通行できなくなり、現在のものとなったらしいのです。
今でもその旧道沿いには温泉の外湯があり、家族風呂や足湯を楽しむことが出来ますので、巨樹めぐりの旅の疲れ(そんな楽しい旅、疲れへんけどね・・・)を癒すことが出来ます。

個人的に杉のイメージが強い小国町に、私を待ち構えていたのが今回の大イチョウである、下城の大イチョウです。

下城の大イチョウ10
























国の天然記念物に指定されていますから、国道には大きな看板があり大イチョウのすぐそばにもこんな標識が立っていますが、とても静かで穏やかな印象を受けます。

下城の大イチョウ 9
























そして登場、下城の大イチョウ。
イチョウに関しては、葉っぱのない事に慣れている私にとっては意外なほどにあおあおとした葉が印象的です。
そのおかげで、幹の巨大さがあまり伝わらないのではないでしょうか・・・

では、そのお姿を拝む前に案内板をじっくりと見て行きましょう。(実は私も現地ではほとんどゆっくり読んでいる時間が無く、再度読み返しです。)

下城の大イチョウ 12














下城の大イチョウ 14














何故か案内板が二つ?!と思っていると、どうも新旧のようですね。しかし、これくらいのサイズの巨樹にはやはり「国指定天然記念物」の文字がよく似合います。
戦国時代末期にこのあたりの城主であった下城上総介経賢の墓所とあります。
樹高は20m、枝張り東西34m南北40m、目通り径10m、樹齢1000年以上という巨木です。

別名「チコブサン」。
ここでもやはりお乳の伝説は語られています。
大イチョウの乳を削り、煎じてのむと乳の出がよくなるとされています。
しかし忘れてならないのが、「祈願をこめてのむ」ということ。
ただ「効くから」と、化学薬品の様に飲むのとは大きな違いで、「一所懸命に祈る心と子どもを想う気持ち」が、大イチョウの力を借りて母乳となってでるのかもしれません。
やはり、巨樹に畏敬の念を持ち心の底から強い想いをもつことが大切だということなのでしょうね。

下城の大イチョウ 13














それにしても、近くへ行くと更に実感する葉と枝の多さ。
本当にあおあおと茂っている状態です。

下城の大イチョウ 15














道路側からだと、一部分しか写真に撮ることが出来ないので、裏に回ってみます。
すると裏側は何とかイチョウのそれらしい姿を見る事が出来ます。

下城の大イチョウ 16














しかし、その姿を見れば次には案内板にあったように、枝張りの大きさが目に飛び込んできます。
それも太い腕を豪快に突き出している様で、あなたは雌木でしょう?!おしとやかになさい、とどこかのおしゅうとさんみたいな文言が浮かんできますが、本当によく枝を伸ばしています。

これだけの大イチョウです。
張り出した枝ぶりからの実り銀杏は、一帯の方たちや動物たちの大きな恵みとなったことでしょう。

下城の大イチョウ 2














まるで、何かを捕まえようとする触手のように伸びています。
これでこの大きさです。

下城の大イチョウ 4



 私はほぼ真横ですから枝の太さも分かろうかと思います。








そしてこの大イチョウ、ご覧の通り大きな幹の周りにたくさんのひこばえが出ています。
林立しているとでもいいたくなるような状況です。

下城の大イチョウ 3














通常の巨木の場合、遠くからみて「ドーン」と構える巨大な幹を映し込んでいきたいところなのですが、どうもこの大イチョウにはそれは当てはまらないようです。

下城の大イチョウ 6












 裏側の小道から。











下城の大イチョウ 5














しかし、これだけの葉がついていると黄葉は素晴らしいでしょうね。
想像しただけで気持ちが高ぶるようです。
おそらく周りには金色の絨毯を敷き詰めたような様相になるに違いありません。そんな時期に訪れたいものです。

下城の大イチョウ 7
























当然根の周りには入れません(柵はないですが、マナーとして)ので、少し離れて記念撮影。
それでもやはり大きい!!

こんな立派なイチョウもなかなかないですね。
先の案内板にあるように、県内にもう一本、国指定のイチョウ「下田のイチョウ」があるそうですから、是非そちらも見てみたいものです。
それにしても南国(?)九州、巨樹が多い。
今まで訪れたものも含め、土なのか天候なのか、それとも何か他の要因か・・・
観光できないくらいに、巨樹を回る場所があるのではなかろうか。
もっとゆっくり九州巨樹めぐりを満喫したいものである。

と考えながら時間にせかされる私は、惜しみながらも下城のイチョウをあとにし、長く続いたイチョウサイドストーリーも一旦終了です。

下城の大イチョウ所在地

熊本県阿蘇郡小国町下城713
駐車場はありませんが、道路の交通量は多くありません。

ちょっと待ってください。
イチョウサイドストーリーは終了ですが、九州巨樹弾丸ツアーはまだ続くのです。
目をつむっていたつもりが、ギンギンに開いてしまいました。
こりゃ廻らないと巨樹に申し訳ない!いくぞー!!!!
次回に続きます。




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

イチョウ サイド(再度)ストーリー・・・ 一言主神社の乳イチョウ


つい最近の記事で、太古より続くイチョウのお話に「いちおう」区切りをつけたところなのに、イチョウが私を呼んでいるとしか思えないくらいに、また引き寄せられてしまいましたので、仕方なく(喜んで!)イチョウのお話を再度始めたいと思います。

イチョウ(銀杏・鴨脚樹・公孫樹・いちょう)のことは、先日の生きていた化石の其の壱からその参までの記事を参照していただきたいのですが、歴史が古く生きている化石などといわれる割には、街路樹やギンナンとしていつも身近にある存在のイチョウの木。

そしてそれとは別に、社寺にはイチョウの大木が多く存在しています。中には樹齢1000年というものもあり、黄葉とともに人々の注目を集めています。
前回、イチョウには「お乳」があるというお話をしました。
男性諸君は喜び勇んで乳のあるイチョウを探すかもしれませんが、(そんなことないか・・)その乳があるということを理由に昔から「母乳の出が良くなる」として乳イチョウに会いに来る方が多くあったとか…

その乳イチョウ、前回の写真は少し見えづらかったなぁ・・・と思っていた矢先、仕事で出かけた先の奈良県御所市にて、まさしくの乳イチョウを激写する事に成功しました。
というか、現場のほんのすぐ近くで出会えるなんて想像もしなかったですが、場所を見て寄らないわけにはいきませんよね!!
ということで行ってきました、葛城一言主神社の乳イチョウです。

一言さんの乳イチョウ 19














一言さんには並木道を通って向かいます。
やはり、こういった雰囲気を味わってから境内に入るというのは、何か儀式の様な感じがして、お参りするんだというような木になりますね。

一言さんの乳イチョウ 1














そして並木道を抜けて石段を登ります。
木々の覆いかぶさり様がまた何ともいえず気持ち良いものがあります。

一言さんの乳イチョウ 2



 石段を上からみたところ。










一言主神社の一言さんとは、「願い事を一言だけ叶えてくれる神様」で、「いちごんさん」と呼ばれているそうです。
さて、イチョウのお話なんですが、この一言さんにはイチョウに会う前に目に入るだろう、もう一つの樹木があります。
それがこちら。

一言さんの乳イチョウ 14














怪しい人物が一人いますが、私ですので比較スケールとしてください。
これはムクロジだそうです。
案内板はありませんし、聞いてみても由緒の様なものが見つからないそうで、立派な木なのに勿体ないなぁ・・・と思ってしまいます。

一言さんの乳イチョウ 15






 あと100年くらいすると、もしかすると、「樹齢や由緒は不明」という看板がたっているかもしれませんね。














このムクロジを見た後には当然お待ちかねの乳イチョウの登場なのですが、ここでちょっと後悔する出来事が判明しました。
そのお話は後ほどするとして、先に紹介を・・・

一言さんの乳イチョウ 4














大樹にはよくいわれることですが、この乳イチョウの説明版にも書いてあります。みぃさんがすんでいる、と。
はて、みぃさんとは・・・・
これは大阪の方言なのかな?!昔から聞きますが一般的には同年代の人はあまり使っていない様な気がしますが、みぃさん=巳さん、つまりへびさんのことです。
白い巳ぃさんは神さんの使い。昔どこいらで赤鳥居と白い巳ぃさんの絵が描かれているのを見て強烈に記憶していますが、いろいろなところで言い伝えがあるようですね。

一言さんの乳イチョウ 3














ふむふむ、樹齢1200年!!すごい。
どんな歴史を見てきたのか。イチョウの生命恐るべし。精子も乳も持っている(乳は哺乳類のものとは違いますけどね・・・)ものが、1200年も生きるとは想像もできません。
さすがは「化石」。

一言さんの乳イチョウ 7




 さぁ、これが乳イチョウです。







しかし、イチョウに縁があるあると言っておきながら、いつも見られないのが黄葉。
テレビ中継があったり、話題になるほど有名なこの乳イチョウの黄葉だそうですが、当然今回も黄葉には会えず。
それどころか、上の写真の更に上がショッキングな事になっていました。

一言さんの乳イチョウ 9




 一礼して上を見上げると少し淋しい・・・んん?!








一言さんの乳イチョウ 5














ガビーン!お知らせ板に書いてあります。
内部の腐朽が激しく、空洞部分が倒伏の危険性があるので枝を切除した・・・と。
しかも、今年の4月の中旬のこと・・・おぉ、約2週間前・・・どうしてもう少し早く来られなかったのか・・・・・・

いまさらどうする事もできませんが、やはりその立派な枝ぶりを見たかった気持ちは強く残ります。
そういえば、駐車場にえらく新しい切り株がたくさんあるなぁ・・・と思っていたんです。

一言さんの乳イチョウ 16





 ほらね。








で、好きモノな私は当然近づくわけです。そこで気がつかない私もアホですがちゃんとこれを見て「イチョウやん・・」とかおもっているわけですが、まさかこれが乳イチョウの幹の一部だとは想像もしませんでした。

一言さんの乳イチョウ 17




 わかりにくいですが、中央に突出していますね。一目瞭然。







気を取り直して撮影です。

一言さんの乳イチョウ 8














どうだ、これでもか!!
これで「どれが乳だ?」と思う方はいらっしゃらないでしょう。垂れまくっています!

一言さんの乳イチョウ 10














しかし、昔の人は想像力が素晴らしいというか、敬虔だというかこれをみて乳イチョウとしたのでしょうか?
それとも、本当に乳が良く出たのか?
日本人は樹木とともに生きてきた事を如実に表している事例の一つが、これら巨樹とともに語り継がれるお話です。
それに、乳イチョウは全国的に見られますし、語られていますからやはりそれだけの御利益があったのでしょうね。
人間は生きて100年、しかし巨樹たちはその10倍、20倍以上生きるのです。
それくらいの神秘があってもおかしくないのが普通なのでしょうか・・・

一言さんの乳イチョウ 12






 主幹上部です。垂れた枝とともに切りおとされています。緑は多いですが、やはり淋しいですね。














そして主幹の株は痛々しいと思わせるくらいにえぐり取られた様に支えに寄りかかっている様に見えます。
治療で墨を塗っているそうですが、枝を落とした分の栄養で主幹を維持してくれるとよいのですが・・・

一言さんの乳イチョウ 13














参拝と撮影を済ませて帰路につく為に駐車場へ。
先程は気にならなかったのに、この枝がある頃は・・・などと想像しながら眺めていると・・・・

一言さんの乳イチョウ 18














・・・・・ミッキーマウスか!!!
とつっこみたくなってしまうのは私だけでしょうか?!
でも、ちょっと柔らかな気持ちになって帰路につきました。
今度こそ、黄葉のイチョウを見るぞ!!と心に決めて帰ったのに、こんなにすぐにさらに次の出会いがあるなんて・・・・
イチョウサイド(再度)ストーリー、もう少し続きます。

葛城一言主神社の乳イチョウ所在地

奈良県御所市森脇432
駐車場あり


木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

天然木曽桧 幅接ぎ集成カウンター 柾目と板目


先日の天然木曽桧風呂イスをみて、私も欲しい!!となったかた。
受け付けますので、お問い合わせください(笑)。
そうならない方がおかしい(逆か?!)と思ってしまいますが、子どもたちに相手にもされなかったので、この場を借りてもう少し天然木曽桧商品をアピールしておきましょう。

先ずはこの天然木曽桧柾目板集成カウンターです。

木曽桧柾目幅接ぎ 1














最初に言っておかないといけないですが、木材に詳しい方はすぐわかるところですが、柾目でこんなに幅が広いなんて!!と思われるかもしれませんが、その通りで、細い柾目板を幅方向につないであるのが、この柾目板集成カウンターです。

木曽桧柾目幅接ぎ 3














こんなに幅の広い柾目板、よっぽどの原木か、今は桧に似たものといえばスプルースや米桧(べいひ)位でしかないでしょうね・・・
だからこそ、小さな柾目ですが綺麗に接ぎ合わせて一枚の柾目板になるのです。
桧の柾目板というと神棚などにはもってこいです。
しかしなかなかそんなサイズは存在しません。そこでこの格調高い(?!)天然木曽桧を用いた集成柾目板を使っていただけると思います。
なぜ、天然木曽桧をすすめるかというと、この柾目板の場合はやはり目が美しく、ある程度揃っていること。当然赤白や若干の違いはあれど柾目のバランスが良いからです。
普通の桧だとそうもいきません。

木曽桧柾目幅接ぎ 2














香りも先日の風呂イスに負けず、木曽桧らしい芳香を放っています。

そしてもう一点は、柾目板に対して今度は板目です。
こちらも天然木曽桧節あり幅接ぎカウンターです。

木曽桧板目2枚接ぎ 1













先程は柾目の接ぎ合わせでしたが、今度は板目の材を2枚接ぎ合わせて一方の端には耳(みみ。木材の丸太の形を残した部分)をつけています。

木曽桧板目2枚接ぎ 2














こちらは一枚板の様に見える柾目集成カウンターに対して、節や木目からつないでいることははっきりとわかりますが、それでも端につけられた「耳」によって、切りっぱなしとは全く違った「当たりの柔らかい」印象を受けます。
こちらも当然持ち前の芳香は素晴らしいものですし、また柾目とは全く異なるところはその木目の細かさをじっくりと感じられるということでしょうか。

木曽桧板目2枚接ぎ 4














柾目だと、一方向にある意味規則的に流れている木目ですが、板目(いため)となると今度はところどころで変化があり、またその変化の内にもゆっくりと成長した後を見る事が出来る事が特徴です。
幅接ぎ集成だったら別になんでもいいじゃないか。
そうおっしゃる方は、それなりで。
しかし、あえて木曽桧をお勧めするのは今までの記事を見ていただければどれだけ特別な存在かが分かるはずです。
永く育ってきた貴重な木材を末永く使っていただく。
形さえあればよいのではなく、大切にできるものを届けるためにも幅接ぎ集成桧といえどこだわった物をお届けしたいという想いからです。
手にされたお客様が「これは、普通の桧ではなくて、木曽桧でね・・・・・・」と、ご友人にお話する姿を想い浮かべられる事を楽しみにしています。

木曽桧板目2枚接ぎ 3
















木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

天然木曽桧(きそひのき)柾目フロ腰かけ(イス)の観察


私がどれだけ木が好きか、ということくらいはもう既にご存知の事と思いますので割愛しますが(笑)、そんな私も家の風呂のイスは普通のプラスチックでした。
というのも、私は木が好きな他に「モノもちがいい」という性質(!?)を持っていますので、ずっと前に購入したそのイスを今でも使い続けています。
当然、そんなに悪くなるような物でもないですし、なかなかの座り位置で使い勝手もよかったので不満はなかったため、木のイスに変えようというよりも、もったいないからまだ使うぞ!、という気持ちの方が強くて使い続けていました。
最近までは・・・

しかし、そこに突如現れた天然木曽桧の木の椅子に心が移ってしまうまでそう長くはかからなかったのは言うまでもありません・・・

木曽桧フロイス 1














最初は子どもたちが喜ぶかなぁ・・・位のつもりだったのですが、一番喜んでしまったのは・・・案の定私でした。
今でこそ、少し香りは薄くなりましたが、ウチにきた当初は風呂の入り口を開けるたびに、「毎日桧風呂?!」と思わせるような香りが漂い、目をつむればそこはどこぞの露天桧風呂?!!と錯覚するような(しないですが・・・)それくらいの芳香を漂わせていたことと、天然木曽桧ならではの細かな木目が美しい「柾目取り」された材料で製作されている事が、なんとも好きな人にはたまらないアイテムでした。
当然、座り心地は柔らか・・・いや、そう感じます。
平面なのに、なぜか硬い感じがしないのは微妙な弾力性と熱を奪いにくい木の性質がうまくあらわれている証拠でしょうか。

木曽桧フロイス 2














このシャープペンシルの先は0.5mmです。それでも間には入りきれない部分があるくらい細く細かい杢目は写真では伝えきれません。

柾目取りというと、百年杉柾浮造りフローリングにある様に、とても貴重な木取り方法でつくられるもので、樹齢の高い原木からのみつくることが出来るものなのですが、そこはやはり天下の木曽桧、柾目をとることは当然の流れです。

杉柾浮造り一枚物無垢フローリング施工写真6



 百年杉柾浮造り一枚物フローリング









木曽桧のお話は各記事にゆだねることとしまして、私の印象に残っているお話を一つ。

マイナス170度の超極冷の液体窒素を流し込むための箱が必要だということで、材質を検討されていた時のこと。
当然、金属製のものならどれかは持ちこたえるだろうと、いろんな金属を試してみてもどれもダメ。
そんな中、この想像してもわからないくらいの超低温に耐えたのがなんと木曽桧だったそうです。

あんなに硬そうで強そうで、「木造は弱いという説の為にいつも引っ張り出される」強さの象徴のようである(私の偏ったイメージでしょうか・・・)金属が耐えられないものに、植物である木材が耐える!
これこそ命の力!!生命の神秘!

実際、そんな温度の物を入れることないしね・・・と言われればそれまでですが、木材が金属に一矢報いた瞬間だったのではないかと思うと、「おぉー!!さすがは木曽桧」となるわけです。
それくらい特別な存在であるわけですが、今回のイスはちょっと事情が違ったようです。

とても気に入って使っているので、初日から観察しまくっていたのでどの部分がどうなっていくのかなど、mm単位で(笑)わかります。
その結果・・・割れが広がっていくのが見えました。

木曽桧フロイス 3














ガビーン!
バリバリや・・・しかも一カ所ではなく、いろんなところから・・・

とショックを受けていると思われるでしょう。
ふふふ、そんなことはありません。
いつ割れてくるのかと、使用状況を見ながら観察していたところでしたので、反対に「おっ、われてきよったでぇ・・・」位のものなのですが、実はこれは普通の割れではありません。

もちろん、イス材は乾燥材で作られていますから、少しくらいの湿気やその乾燥くらいではすぐには割れません。
それに、割れるとしてもこんなに局所的に重なった形にはなりにくいと思われます。
というのは、この部分の板そのものに原因がありそうだからです。

木曽桧フロイス 4














普通にみると、とても綺麗な柾目で構成されていて、そう簡単に割れそうにもありません。
が、良く見ると、少し白い筋の様なものが見えませんか?!全体的に少し白くかかっている様にも見えます。
どうやら、推測通り素性に割れやすい性質があるようです。
繊維が切れやすい状態なのか、はたまた切れているのか、外的要因によって原木の状態で影響を受けたのかは定かではありませんが、どうもそんな気がしてきました。
先の様に割れ方も少しおかしいですしね。

木曽桧フロイス 5














無垢の木材ですから割れるのは当然、それも室内ではなく常時湯水がかかり、そこからの乾燥も急激なフロ材としては、購入時から頭に入れておくべき項目です。
しかし、その割れすらも楽しんでしまうくらいになるともうベテランでしょうね。
自画自賛ですが・・・
それくらいの気持ちで木材に接してほしいということです。

まったく割れていても強度と使い勝手としては問題はないし、身をもって「こうやって割れるんだよ」と教えてくれている様にも感じます。

こんな様子を子どものころからみていると、浴室内に木があることや木製品の割れや曲がりの事、使ううえでの注意などが自ずと身につくのですが、現在はそういうわけにもいかないのが実情。
現に、ウチもそうだったのだから・・・

だからこそ、全て木でとは言わないまでも、生活の中に少しづつできる範囲で木を取り入れ、親子家族のコミュニケーションのできる空間を提供したいものです。
無垢のフローリングだけではありません。無垢の天板や机だけでもありません。様々なところの木を通じて、皆さんにはいろんなことを感じていただきたいと思います。

今回は木の性質にしたがって柾目ではなく板目が割れていました。これも木の性質通り・・・と思っていたら、柾目も少し割れがある!!
木は木目の模様によって、各方向伸縮の具合が異なります。
だから柾目には大きな割れは入りにくいのです。

が!!!!!、、、

こっちも割れてきたぁ。

木曽桧フロイス 6














天板部分です。
こっちは正真正銘柾目なのに、うすーく割れてきた。
やっぱり、木の性質は奥が深い。必ず、絶対などとは言い切れない。
フローリングの動きもそう、反り方もそう、床暖房用のフローリングは全く隙間がすくことも反る事もない、などとは言えない事も同じこと。
何も起こらないものに接することに慣れ過ぎると、自然に起きる事象に対してついていけなくなるものです。

これは、子どもたちにつたえておかねば!!
と、風呂につかりながらイスを手にとって話そうとするも、あえなく水鉄砲とそれによるケンカで全くの無視・・・・・
んんー、我が子ながら無垢の木材を伝えることは難しいぃ・・・
むむむ、、、、
このままで終われません。

皆さんだけでも、もう少し次回の木曽桧つながりのお話につきあってもらいますよぉ!!



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(5) この記事をクリップ! 

白の共演 −杉純白浮造り(うづくり)と板屋楓(ペインテッドメープル・いたやかえで)−


すごい面積ですけど、おぉてますか(間違いないですか)?!

それが最初の言葉でした。
お客様のお宅の壁材として、杉純白浮造り(じゅんぱくうづくり)羽目板をご提案した時の事です。
約30坪分。納入する羽目板の数にして2mで550枚分位(切り無駄をみて)ということだったので、どうしても再確認したかったのです。
というのも、壁材用の羽目板ではなかなか30坪分というご注文はないからです。フローリングでは普通の数ですが、どこまで貼るの?と思ってしまいました。
しかし、よく考えると壁は四方ありますし、天井までの高さで見ると面積はかなり大きくなります。
なるほど、それでか・・・

と納得しつつもどんな仕上がりになるのか楽しみだったお宅が完成しました。

純白施工 3




 玄関を入るとすぐに目に入る「杉純白浮造り(じゅんぱくうづくり)羽目板」と「板屋楓(ペインテッドメープル・いたやかえで)幅広無垢一枚物フローリングセレクショングレード」に、相反してしっかりと存在感を出すドア類が、とてもよいコントラストになっています。










住まいながらのリフォームだったのですが、最初はイメージのつかめなかったお客様も納得の仕上がりです。

純白施工 5























今回、壁材である杉純白浮造り(じゅんぱくうづくり)羽目板の数が多かったのは、1階から3階まで、階段室も途切れることなく張り上げる為だったのです。
施工をみて納得。目地の狂いもなく整然と貼りあげられた純白浮造りは、強い色や個性ではなく、全く異なった主張をしています。

純白施工 12













どうですか、この輝き。伺った時には丁度太陽が階段室に差し込んでいましたので、一筋の光が照らしだすそれは、まるで光の波の様な印象を受けました。

純白施工 14














そして、その光の波を見せてくれる一番の特徴はいわずもがな、「浮造り(うづくり)加工」です。
うづくり・・・まさしく木目を浮かせるように造り上げる加工方法。
杉は柔らかいので傷がつきやすい、広葉樹にくらべて木目に特徴がない、などといわれることがありますが、これを見てもそんなことがいえるのか!!というように私は感じる(笑)仕上がりになっているのですが、実は浮造り加工と一言で言っても、その加工仕上がりにはかなりの差があります。
乗り物に例えると、メル○デス・ベン○と三輪車位に違います(笑)。

何が違うのか・・・
そこには、弊社の古希杉浮造り(うづくり)フローリング百年杉柾浮造りフローリングなどと同じ、「普通とは違う」製法の妙があるのです。

というのは、通常の浮造り加工というと「木目の柔らかい部分が削れれば良い」というくらいの質感で、ブラシ目が大きく筋になって残っていたり、加工の荒い部分が残っている物もみられるのですが、そこに大きな違いがあるのです。
普通の浮造り加工とメル○デス・ベン○浮造り加工の違いはその削り取り方と仕上がりです。

それは手間のかかる加工なので、違いは一目瞭然です。企業秘密となるので、残念ながら詳細はお伝えできませんが、もう見たとおり!です(いい加減な・・・)。

純白施工 9














それにもましてまだ秘密があるんですよ!
名前に「純白」を名乗るこの羽目板。写真を見ていただいたとおり、杉の辺材(白太)の部分のみを厳選して造られている物なのです。
そしてさらに驚いてください!!
全て天然乾燥です!!!

どうだ、参ったか・・・ふふふ。

もう、ここまでの紹介で私のテンションは最高潮です。
浮造りの技術もさることながら、その原料となるのは樹齢70年生以上の高樹齢原木であり、しかもその高樹齢原木のわずかな辺材(白太)部分の中の更に節のない部分のみを厳選して、そこからなんと「天然乾燥」を施しているのです。

クライマックスまでばらしてしまいましたね。

一本の丸太の中でもわずかしかない、「節のない辺材部分のみ」を人工乾燥機ではなく天然乾燥させている点が、もっとも大きな違いであり高樹齢の美しさを更に引き出すことに貢献しているのは、無垢材に明るいかたならばお分かりのはず・・・
杉は水分を好む材質であるため、木材にするには水分をなかなかはきだしてくれない点が大きな課題であるので、人工乾燥機でジャンジャン水分を絞り出す方法が早くて便利ですが、やはり木がかわいそうです。
西岡棟梁流にいうと、「木が泣きよります」です(使ってみたかったんです、このフレーズ・・・)。

杉を知り、杉を活かす山からの製品だからこその品質。
それを十分に実感できる仕上がりが、弊社のお届けする「高樹齢杉浮造りシリーズ」です。

純白施工 11
























材の端の部分は強制的に取り除くことなく、優しくけずられた跡が残っている部分もあります。

純白施工 10














その白さに加えて加工の美しさ、そして天然乾燥材使用(550枚!)という贅沢さ。
羨ましいかぎりです。


今回限りはわき役に回ってしまっているような感をうける板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリングですが、これも見逃せませんよ。
弊社定番のネイキッドグレードも表情豊かで、板屋楓(ペインテッドメープル)の無垢一枚物の風合いをよく現していますが、このセレクショングレードも控えめな木目でありながら、輝きをもっているような光沢のある表情が見逃せません。

純白施工 1














遠目で見ると、プルミエグレードかと思ってしまうくらい均一で美しいところもあります。

純白施工 8
























ネイキッドグレードほど野趣あふれるものではないですが、無垢にしかあり得ないような赤白の色違いや茶色っぽくなった部分であったり、独特の木目をみることができるのは変わりありません。

純白施工 7














そして中には当然板屋楓(ペインテッドメープル)ならではのお楽しみが含まれています。

純白施工 13














ユラユラと静かに揺れて流れる川面の様な杢や・・・

純白施工 15














鳥の目杢(バーズアイ)?!と期待したくなるくらいの、水玉の様な浮かび上がる杢を見る事ができるのは、板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリングの特権でしょう。

純白施工 6














こんな贅沢な無垢の使い方もいいもんです。
これだけの数の無垢木材に包まれるには、ネイキッドグレードばかりだと少し重たくなりがちな部分もあります。
それを「純白」と「一枚物セレクショングレード」の共演によって、違和感なく納められています。

本当のところ、最初は桧の羽目板にしようか、という案もありました。
ですが、貼り上げる面積が広い事と視覚的にも大きな面積が目に入ることを考えると、赤白のある桧よりも、純白で尚且つ自慢の浮造りによって陰影の出せる高樹齢杉純白浮造り羽目板を採用していただく運びになったのです。

純白施工 2














木目を引き裂くことなく加工できる術は、その仕上がりにしっかりと現れています。
それにしても正直なところ、純白の中にも若干の「元赤」を含む可能性があることをお話しておきます。
もうあと数センチで純白なのに・・・というところで一枚全て無駄にすることはできません。
永く生きてきた材を大切に使い切る為にも許容量を同梱していることもあるのです。
赤身の入りやすい木の根元に近い部分である「元(もと)」の部分が少し入ることもあるのですが、今回は550枚という数量でありながら施工していただいた方も驚きの純白揃いでした。

純白施工 4
























天然乾燥材であることを考えても、その在庫量が如何に多くなるかは推して知るべし。
そのこだわりを感じていただけることでしょう。
杉のイメージを覆す「純白浮造り(じゅんぱくうづくり)加工」は、多くの方に知っていただきたいものです。

純白施工 9














是非、杉のフローリングや羽目板で迷っていらっしゃる方は弊社ショールームまでお問い合わせください。
写真では伝わらない手触り足触りを感じてみてください。
お待ちしています。


・高樹齢 杉純白無節浮造り羽目板はこちらから
・高樹齢 百年杉柾浮造りフローリングはこちらから  (施工例はこちらから)
・高樹齢 古希杉板目浮造りフローリングはこちらから  (施工例はこちらから)
・板屋楓(ペインテッドメープル・いたやかえで)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル・いたやかえで)幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレード施工例はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル・いたやかえで)幅広無垢一枚物フローリングセレクショングレード、プルミエグレード施工例はこちらから

弊社へのお問い合わせはこちらから


木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

森から崩れる、我が国の危機


皆さんは知ってらっしゃるのでしょうか?日本が日本で無くなっていくのを・・・


私自身は物凄くおそろしい事態だと感じていることですが、それが私の扱う木材に関係する「山」の話となると、更に人ごとではなく感じます。
昨年の晦日にもテレビにて関連の特集があったのですが、少し前の新聞にも同じ様な内容の記事が出ていましたので、まだ夏には早いですが、おもわず涼しくなってしまいそうな少し恐ろしい話をしたいと思います。


私が中国に視察に行った時、整然と整備された住宅の群れの前を通りました。
冗談交じりに、「中国でも儲かるとえぇとこ買えるんやねぇ。」と話したのですが、よく聞いてみると日本の住宅事情とは少し異なる事実を知ることが出来ました。
それが、今回の「日本で無くなっていく」事態に大きく関係しているようです。

おそろしい記事 3













数年前から、日本人が見向きもしない様な山林や山深い広大な場所を、外国人が購入しているという話はきいたことがあるのですが、それは、日本の山々から豊富に湧きだす水資源の確保の為ではないか・・・という見方が大半で、確かに、その下流には山林からの水を待っている人たちがたくさんいるわけですが、現在の「蛇口からいつでも綺麗な水の出る」日本の人たちには、山が水を運んでくれるということまで気がつかないのか、大切な水資源に関しての話題だったにも関わらず、そんなに大きく取り上げられていなかったように思います。

当然、そこには林業も関係してきます。
担い手の高齢化や手入れしきれない植林地、下落した木材価格による「搬出しても赤字」のような状態の林業地では、山をもっているより誰かに売った方がまし。
そういった窮地に立たされているのが日本の一部の森林の現状です。

おそろしい記事 1













そこに近年、山や土地を売りたい日本人と、日本の土地を欲する外国人の利害が一致し、大きく土地売買が行われているそうです。
その理由は先の水資源だけに限ったことではないのが、今回大きく取り上げられる元になったようなのですが、その理由というのが、私が数年前に視察先で聞いたことと、大きく関係している事に驚き、おそろしくなりました。
というのは、中国(など)は、基本的に土地には自身の所有権はないそうです。
つまり、物件を購入はできても日本の様に「土地(所有権)つき」の住宅ということはできないのです。
だから、いくら望んでも、「自分の土地」というものが持てないのです。

もうおわかりですね。
そう、自分の土地=形のある所有財産を残す為に、所有権の持てる日本の土地を購入しているようなのです。
テレビの中では、「コレクション」のように各国に土地を所有しているという話も出ていました。
自分の子どもの為に土地を残したい、そう希望する富裕層もあるそうです。

おそろしい記事 2













つまり、冒頭の「日本が日本で無くなる」というのは、数世代先には否数十年後には様々な土地が、日本の国でありながら所有者は外国人であり、日本の国自体が関与できない部分になってしまいかねないということです。
大袈裟かも知れませんが、水資源の確保とともにとても重要な「日本の国土」を守る手立てと、生活の為に所有地を売りに出さなくてはいけない現状の山林を何とかする手立てを急速に考えないといけない時代のようです。

当然、材木屋が木を有効活用することで達成できる部分も大きくあると思いますが、それも皆さんの購買という協力が必要ですし、やはり大きな意識改革が必要です。
なかなか日々の生活では見えない事かも知れませんが、木を使うことの先には森や山の事があることも知っていただき、その山が様々な役目を果たしてくれていることを知っていく必要があります。

考えさせられることが深く、深く考えるとおそろしい様なお話ですが、もうそこまで来ています。
私たちがするべきことを、今改めて考える機会ではないでしょうか・・・・




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

出張のため、留守です


この週末、といっても土日(どにち)ではなく日月(にちげつ)ですが、担当は出張のため不在となります。
久しぶりに西の方へと行ってまいります。
この冬は東ばかりでしたから、久しぶりに西へ。今回は片道は開通一年の九州新幹線を利用します。
てことは、行き先わかりますね・・・

想えば開通間近の昨年の初春、ここを新幹線がつながるのかぁ・・・、と思いながら通ったところに一年ぶりの訪問です。
かわってんねやろなぁ、と期待をふくらませながらもしっかりと勉強してきたいと思っています。

そのため、週末にいただきましたお問い合わせやご予約に関するご連絡は、帰り次第順次回答させていただきますので、大変申し訳ありませんが少々お時間をいただきます。
最近、「無垢、無垢」と、雲が湧くかのように提案依頼や見積もりがあり、木に触っていない時間が多くて、なんかバーチャルな材木屋になってきているような・・・。
まぁ、これらの仕事が決まれば、しっかりと木をさわれるんですけどね!
出張までの準備に追われまぁーす。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

木の癖に逆らってはいけません。


バキーーーン!!

木のクセ
























見事に割れています。綺麗な板なのに・・・
この板面に製材するのが木目として綺麗に、または歩留まり(木を無駄なく)よく使える方法だったのでしょう。
それでも、おそらくはこの面の向きに製材してはいけなかったのかもしれません。
ここまで割れるというのはおそらく木の癖によるもの。

私がまだ何も知らない頃、「製材するにも向きがある」といわれました。
ノコを通す方向があるということです。
嘘だと思って製材してみると、見事に失敗。反りが悪かったり、割れてしまったり。驚いたもんです。
その向きに逆らって製材すると写真のように、バリっと割れる、または極度に曲がる事が多いです。
木の癖に逆らってはいけない、ということですね。

現在の一般材の製材の多くは機械が丸太の直径を見て、芯の位置やとれる木材を考えて次々と製材機に通していく「流れ作業」です。
如何に機械が木の大きさやとれる木材の寸法を計算しようとも、熟練した人間の感覚や木の癖まではまだ見抜く事が出来ないでしょう。
ゆっくりと数日考えてから墨かけ(どう製材するかしるしをつける)し、少しづつノコを入れていく・・・とまではもうできないですが、それでも木は生き物。
素性や性質を考えた製材と使い方をしないといけないという、無言のメッセージだったのかもしれません。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

森林浴よりビール浴・・・


ゴールデンウィークも残すところあと少し。
今日は子どもの日。いや、今日も子どもの日というべきか・・・
私は仕事などの事情があって、先日の田舎バーベキューにしか参加していない休日ですが、子どもたちは連休を大いに楽しんでいますので、毎日が子どもの日の様です。

BBQ 1













日々の喧騒を忘れ、静かな田舎で風の匂いのする空気を感じて森林浴、ならぬビール浴を堪能して(あ、私も楽しんでるか・・・)、子どもたちは体いっぱい遊んで過ごす時間はやはり最高の休暇ですね。

BBQ 2













今年は約10年ほど頑張ってくれた初代の鯉と吹き流しを一新し、新しい鯉たちが風になびいています。

鯉のぼり 2012
























これも街中ではなかなか見られなくなった風景。
毎年ご存知の方は、弊社の前を子どもさんとともに立ち止って見ていかれます。
我が家の鯉たちが、地域の子どもたちまで元気に育てる力になれればいいですが、そこまででなくとも鯉をみて満足してくれる子どもたちの顔は、十分に私に元気を与えてくれます。
明後日からの通常営業もよろしくおねがいします!!

BBQ 3

 ツバメの営巣を発見。仲良くつがいが飛んでいました。
ツバメが来るのは良いしるし。

  商売の方もあやかれるかな?!







木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

一等賞!


きたぁーーーー!!
約2年、毎月末の楽しみだったものが、ついに花開きました。

一等賞 1













ワインです。みたとおり。しかしただのワインではありません。
一等賞のワインです!!
後ろの阪神タイガースはオマケなんですが、応援に行く時に丁度よさそうなビニールのバッグです。普通なら、このバッグも喜ぶところですが、もう今回はこのワイン一本で頂点に登ってしまいそうです。

実は、阪神百貨店梅田の企画商品で、「ワインお楽しみ袋」なるものが販売されています。
毎月の(おそらくお給料後を狙って?!)月末に和洋酒売り場にて出されている袋の中に、1等から5等までのワインが入っていて、一律1575円で販売されています。
中のワインは5等でも、福袋購入金額よりは額面上高額なワインが入っている事になっています。

一等賞 3














そのワイン福袋、かれこれ2年ほど前に初めて開封した時に2等が出て以来、楽しみではあったのですが、やはり敵もさるもの(?!)なかなか1等には出会うことがありませんでした。
最近は、ホンマにはいってんのかいなぁ?!と疑いたくなるくらいでしたが、いいところでまた期待させる1等の登場。
阪神百貨店めぇ・・・・袋の中を知っていて渡してくれているのかと思うようなグッドタイミングな計らい(決して、そんなことではないとおもいますけどね・・)。
くぅ〜!!!なんとも商売上手な!(ちがうんだけど・・・)
また次も買ってしまいたくなるその戦法。見習うべきところ大なり!!(戦法でもないんだけれど・・・)

本当に驚きの一等賞。
それも大好きなブルゴーニュのジャン・グリヴォーの「クロ・ド・ヴージョ」。
ワインを知っている方ならわかる、この素晴らしさ!!

一等賞 2














また、近々ワインについても語らねばなりません!!そんな気持ちにさせる一等賞。
5年位寝かせるか、何かの記念に開けるか・・・これもまた楽しみの一つ。
今年のゴールデンウィークは気持ちいい夢を見て過ごせそうです。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

瓦礫の上の「森」


以前に、新聞記事でみた興味深い話題のことを書いた事があります。
私の会社からも近い「大阪万博」跡地である場所が、実は瓦礫の山だったというお話。

詳しくは当時の記事をご覧いただきたいのですが、今はそこに自然に存在していたかのようにすら感じる木々のいる場所の下には、元は「夢の跡」であるパビリオンの解体材が眠っているということです。
その事をまた思い出させる記事に昨日出会いました。

「がれき防災林」へ植樹

瓦礫の上の森













それは、岩手県の大槌町で開かれた、震災瓦礫を活用して海岸沿いに防災林を整備するための植樹祭の記事。
元首相の細川氏も参加していたことから記事になったのでしょうが、現政権の野田首相も関心をもってくれたプロジェクトだ、とあいさつされたそうです。
そして、震災瓦礫の上に盛った土に、樫(かし)などの苗木計3000本を植えたそうです。
将来的には約140キロの防災林とする予定で、今年度は50キロ分を整備する予定だそうです。

小さな記事ではありますが、もしかしたら20年後、30年後の人たちは「そこに当然の様にある森の下にあるもの」に驚く事になるかもしれません。
その為には、植樹したままではなく、その後の手入れや環境にも大きな配慮が必要だと思います。
管理される方も大変だとは思いますが、大阪万博跡地の公演の様に、海岸線を緑のラインで彩られる事を期待しています。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!