空を見上げて
トップページ » 2012年03月
2012年03月

柳の上で・・・


毎度、子どもさん用の机や椅子の製作用材を購入くださるお客様が、今回も尋ねてくださいました。
木材での製作は本業ではない方ですが、毎度様々な樹種を使って下さいますし、木を無駄にしない様な使い方と寸法を考えていらっしゃるので、お渡しする私の方も、嬉しくなるのです。

今回はヤナギの耳付き板(丸太の形を残した板)を選んでいただいたのですが、はっきりいって、おとなしすぎるくらい主張の少ない木目がどんな形に仕上がるのか楽しみです。

柳2














とはいえ、節の部分などは綺麗に光ってくれそうな木理になっていますぞよ。

柳3













ヤナギといえば、バカ○ンの歌に出てくるネコヤナギか、時代劇などにでてくるしだれ柳が思い浮かぶでしょうか。
私はしだれの涼しげで、優しい雰囲気がとても好きですが怪談話とセットで用いられることがあるので、普通はそちらのイメージが強いかもしれませんね。少し可哀想なイメージですが、それも勝手に人間がイメージしたもの。
ヤナギは生命力が強いとされています。
ヤナギの木の下で・・・ならぬ、ヤナギの板をとりいれられれば、どんどん力が漲って、元気にすくすくと育つお子様の健康に寄与してくれればと思っています。

また、凝った細工をされるかたですので、何かに使えるであろうとプレゼントを・・・

柳4














神代欅の角材です。
かなりの暴れん坊なので、小さくして使わないと驚く事になりますので、その暴れっぷりを説明した後に楔や割れ止め部材などにワンポイントとして使っていただければ、とお渡ししました。
他の製作においても、色合いのコントラストを楽しんでいただければと思います。

いつもながら購入頂きありがとうございます。
こんな木想いのお客様がどんどん増えて行くように、出会いの機会を増やしていきたいと思います。

柳1















木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

車社会からの言葉


先日の休みに、なかなか見ることのできなかった物をやっと見られたのですが、やっぱり自身の流行や話題に無頓着な部分を少しは反省しておかないと損だなぁ・・・と思う部分がありました。

というのも、ずっと前から子どもたちが見ていたのですが、私はそんなに興味を示していなかったのです。
それが見てみるもんです。びっくり。

カーズ 1














はっきりいって、車は好きですから見たいとは思っていたものの、ゆっくりとアニメを見ている暇はないなぁ、と高をくくっていたのですが、やっぱり見ておくべきでした。

そのつくりこみや発想は当然素晴らしいのです。
ですが、私の心を刺激したのは車たちが示す忘れたくない「心の部分」です。

ご存知の方も多いでしょうが、ストーリーとしてはレースカーがとある古びた街で、様々な車達と出会うことで人生観や考え方を変えていき、名実ともに成長するというようなものです。
得意気で高飛車な主人公。
それが、のどかで温かい、しかし寂れた町の車達との触れ合いで人間らしさならぬ、車らしさを知っていく過程や、彼らの中に見える私たち人間の「合理性やスピードを優先した心の欠如」といったようなことを、とても考えさせてくれる物語の様に感じました。

カーズ 2














深く考えすぎなのかもしれませんが、昔は「楽しみに行く為に走るのではなく、楽しみながら走っていた。」という言葉や、「10分縮める為にどんどん新しい道ができる」は、移動という手段としては早くて楽だが、その過程には何も存在しない、ある種寂しいものにすら感じさせるところがあり、まさしく生き急ぎすぎる現在の社会を映しているのだと感じました。

ラストには、勝利目前のレースにおいてその権利を放り出してでもクラッシュした他車を助けるという、泣けるシーンがあるのですが、やはりどんなに優れていても、どんなに早くても、心を伴わないものは一番にはなれないのかなぁ・・・と、潤む目の奥で考えてしまいました。

カーズ 3














アニメでも、やはり多くの方に愛されるものはそれなりの理由があるのですね。
本当に早く見ておくべきだったと後悔しています。
それから既に2度見返していますが・・・・
車達に、たくさんの素晴らしい事を教えてもらったこの映画。少ない私の経験の中でも、かなり良い作品だったことを報告しておきます。

木には関係ないかもしれないけれど、やっぱり心を込めた人間でないと木の世界での一番になれないですよね。
この心忘れずに、頑張ろう。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

歴史を感じる伝票


実は私は結構な綺麗好きで、片付けるのが好きです。
数年前にも、1年がかり(!!)で自社倉庫を片付けたのですが、永く商売させていただいていると、ずっと触っていないところには、いろんなものがあるものですね。
昔々の材料で、「よくここまでひねくれるもんだなぁ・・・だから出荷できなかったんだ。」という変に納得させられるものや、「なんでこんなのが残ってるの?!めっちゃ貴重やん!!」と思わず小躍りするような木材(地栂の蟹杢板やシオジの玉杢盤、ベイヒのバカ広い柾盤などなど・・・)が出てくることもあり、それはそれで面白いものです。

事務所も然りで、いろんなものが出てきます。
そこでもやっぱり、今までどこに隠れとったんや?!というような物が出てきます。
これもその一つ。

古い伝票 2














少女時代ならぬ昭和時代(これもパロディでありますね・・・)です。

古い伝票 4














良い材料がでていますね。
こんな伝票が出てくるのも、やっぱり皆さんに助けられて今まで続けてこられたからこそ振り返ることのできるもの。
ただ単に、ひそかに続いているのではなく、それなりにスタッフを抱えて協力してもらいながらの歴史です。

現在も、そしてこれからも皆さんに助けてもらいながらの商売であることには変わりありません。
数十年後に、「平成時代かぁ・・・」と誰かが懐かしそうに振り返る事が出来るように、堅実な足跡を残せるように明日からも気を引き締めていきたいと思います。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

木の鬼に会いに・・・


私ならずとも、木材業界を始め建築他様々な方たちから益々語り継がれている宮大工棟梁「西岡常一氏」。

その人物像についてはいまさら言うに及びませんが、「最後の宮大工棟梁」と呼ばれた方です
その氏のドキュメンタリー映画「鬼に訊け 宮大工棟梁西岡常一の遺言」が公開されます。
というか、もうすでに各地の劇場では公開されているのですが、我が地大阪では4月14日からの公開ということになっており、「えぇーい、先行公開の地まで遠征だ!」という時間をとる事も出来ない私には、むずがゆくて仕方ありません。

既に公開されている地にお住まいの方が羨ましいかぎりです。
基本的に映画は好きですが、まったく時間のつくれない私には久々の「這ってでも見に行かないといけない」映画であること間違いなしです。
予備知識があろうとなかろうと、建築や社寺のことだけではない、これからの日本や人々の事を改めて考えるきっかけになるものと期待していますので、皆さんも是非、公開中に劇場に足を運んでみてください。
きっと、なにか発見があるとおもいますよ。

絶対見たくなる予告編動画はこちらから

それにしても待ち遠しい・・・・



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

木を活かした木造住宅


前回の「調査」の記事を思い出すきっかけとなったお家の見学に行かせていただきました。

木を活かした住宅 9
























ワオ!!
自分で納材しておきながらも、仕上がった状態にびっくり。
玄関を開けてすぐのこの存在感に、きっとお客様も驚くことでしょう。
赤く強くその存在をアピールしているのは、「カリン」の上り框(あがりかまち)です。
当然、無垢の一本物、つなぎ目も貼り合わせもありません。正真正銘の無垢材です。

カリンは紫檀や黒檀、タガヤサンなどとともに珍重される木材で、床の間材やフローリングなど多くの建築に利用されている木材で、紫檀とはまた異なる、独特の甘い香り(私は熟成したボルドーワインにこのカリンの材の香りを感じます。テイスティングノートに一人「カリン香」と書いているくらいに好きな香りです。)が漂います。
その上り框に接しているのは、おなじみの「板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング」です。

また、視線を正面に向けると綺麗な節の並ぶ壁面が。
念のために言っておきますが、最近は壁紙でもかなり精緻な木目柄があるので、来客された方は一瞬「木目のクロスか」と思われるかもしれませんが、これもきちんと無垢の一枚物の木材です。
後に紹介する「ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物羽目板」が、太陽の光を受けて黄金色とも思える様な、独特の輝きを放っています。
もうこれだけで、木の家満喫!!

といわずにリビングへ。

このお家の床は全て板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリングで仕上げていますので、お家の中にいる間中足の触れるフローリングは全て無垢の一枚板、ということになります。
贅沢ですねぇ・・・

木を活かした住宅 1














通常、無垢のフローリングというとウレタンコテコテ塗装仕上げの9cm程のたて継ぎ(長さの短い木材をつないだもの)フローリングが主流ですが、この板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリングは、植物オイル仕上げ。
しかも、13cmという幅広の、しかもつなぎ目なしの一枚物のフローリングです。
その存在感と足触りは格別です。
手で触りたくなりますよ!

木を活かした住宅 2








 無垢の木材は全て同じ柄ではありません。また、余すところなく木を使わせてもらうためにも、一部分に変色したものや、節、色違いを含みます。










とはいえ、こんなのもあるんですから、本当に表情豊かですね。
外観を美しく装ったものにはまねのできない、本物の無垢木材です。

木を活かした住宅 3
























さて、無垢なのは足元だけではありません。
頭上には、金色の流れる雲が浮かぶようです。

木を活かした住宅 12














これも、玄関の壁と同じく「ピュアラーチ(TENKARA)幅広無垢一枚物羽目板」です。
天然唐松の特徴は、その樹齢の高さとそれによる杢目の美しさ、また、厳しい寒さにたえてきた事を物語るような目の細かさ。
時が経つごとに深い色合いになっていくことで「金褐色」に変するとも称されるくらいに色合いの美しいのが特徴です。

それとともに、ごっつい存在感を醸し出しているのが幅広無垢一枚物フローリングもご用意する「国産栂(こくさんつが)」の大梁です。

木を活かした住宅 4














現し仕上げの梁は全て国産栂を使用しています。
それも、どの梁を見ても相当な大きさ。家の構造を支える期待に十分にこたえうる素材であることは一目瞭然ですね。
この国産栂も、非常に樹齢が高い天然林からの産物ですので、細かく優しい杢目が落ち着きを感じます。
力強いピュアラーチとの相性も予想以上にグッドです。

木を活かした住宅 5
























見どころ満載のこのお家。
この角度の写真ではわかりませんが、もうひとつポイントがあるんです。
それは、長時間奥様の目に映るであろうキッチンのカウンター。
そこに鎮座するのはこれ。

木を活かした住宅 6







 でん、とかまえるその姿。このお方こそが桧の中の桧、「木曽桧(きそひのき)」であーる。













木曽桧には、様々な社寺建築の御用材として使われている成長の緩やかな木があります。
優しい香りと、節板の場合には手の平ほどの大きさの赤い節が入るのが特徴です。

木を活かした住宅 7
























こんなカウンター、無垢調(むくちょう)では真似できないですよね。
淡いピンクと白の表情は、目に優しくありながら一目で本物とわかる存在感を出しています。

木を活かした住宅 11














なんとも贅沢なお家です。
壁はクロスのところもありますが、床やカウンター、そして現し梁が無垢の木の家を十分に感じさせてくれます。
また、和室以外は見えない部分で残念でしかたないですが、このお家、構造材も全て無垢の木材です。
土台と柱には桧を使っています。もちろん、集成材ではありませんし、和室の柱も本物の桧の柱を、大工さんが鉋(かんな)で仕上げたものです。
全てが木や自然素材ばかりだと、かえって窮屈になる場合もあります。そうではなく、木を活かして上手に使えるようになると、限られたスペースや限られた予算でも木を使う余地はあると思います。

適材適所に木を使ってもらう事も私の仕事。
このお家に入られるお客様は羨ましいですね。これだけのものを使っていて、決して目をむくような価格ではありません。
そのあたりは工務店さんの気慨(木甲斐)の現れですが、その一部をご紹介しておきます。

木を活かした住宅 10














見学会用の説明版です。
綺麗に飾られていました。お客様にもわかりやすく、木の特徴と良さを表していると思います。

木の家。
一口に言っても様々な木の家がありますが、私にとっての、いや、やはりお客様にとっての木の家はこうであってほしいと思うようなお家になっていました。
前回の木造住宅を嗜好する方は、こういった住宅を手にしてもらいたい。その中で、木の家にしてよかったね!といってもらいたいものです。

木を活かした住宅 13

























板屋楓幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
板屋楓幅広無垢一枚物フローリングプルミエグレード・セレクショングレードイメージはこちらから

このお家を建てられた大阪府茨木市の工務店、橋田工務店さんへはこちらから



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

木造住宅にしたい人が大半?!


少し前に見た記事を思い出しています。
内閣府の調査によると、「どんな住宅を選びたいか」という問いに対して80%超の回答が「木造住宅」という結果だったそうです。
これは、昨年の12月に実施された「森林と生活に関する世論調査」の結果だそうで、調査対象は全国の20歳以上の3000人に対して行われ、有効回答数は1843人だったそうです。

また、「森林に期待する働き」についての回答は、「山崩れや洪水などの災害を防止する働き」が48.3%、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する働き」が45.3%(前回2007年調査より8.9%低下しているらしい。)、「水資源を蓄える働き」が40.9%という結果だったということです。

他にも「休暇を緑豊かな農村で過ごしてみたいか?」という調査もあったようですが、そこは割愛して、次に大事な質問「今後住宅を建てたり買ったりする場合、どんな住宅を選びたいか」という質問に対しての答えは、木造住宅(在来工法)が56.0%、在来工法以外(ツーバイフォーなど)が24.7%、非木造住宅(鉄筋、鉄骨、コンクリート造など)が15.4%だったそうです。
結果をみて、木造志向の高さを伺えると締めくくっています。

さらに、「木造住宅を選ぶときに、価格以外で重視する点」という問いに対して、品質や性能が良く耐久性に優れていることが68.4%、健康に配慮した材料が用いられていること、が66.7%、国産材が用いられていること、が39.8%という回答だということです。

この調査の原本を見たことはありませんが、おそらく選択回答制でしょうね。そうでなければ、一般の方々が詳しく「水資源云々や、二酸化炭素吸収」という言葉を発せられることはないと思う(ということは、もっと啓発しないといけないということなのですが・・・)のですが、そのあとの木造住宅嗜好が伺えるというところの理由を聞いてみたいものです。
なぜ、お客様が木造を望むのか、そこに何を希望されているのか?!鉄やコンクリートなどでも優れたものはたくさんあります。そこを何故木造なのか?!

また、木造住宅を価格以外で重視する点については、「品質や性能」という言葉が出てきます。
木造住宅の品質や性能とは何を指すのでしょうか?!
仕上がりの美しさ?綺麗さ?それとも、計算ではじき出された耐久性数値でしょうか?!

どれもわかりやすい点かもしれません。
しかし、木造住宅の本質は、もっと違うところにあるのではないかと思います。
当然仕上がり仕事の美しさは必要です。構造的な強さや耐久性も大事です。
が、あまりにもそれを求めすぎる事によって、木の持つ本質を犠牲にしている部分が多くあります。
名前は木造住宅ですが、内部はビニールクロス仕上げで床も合板、構造材は計算数値を満たす集成材、柱も当然集成材。
木質材料で出来ているかもしれませんが、木を使った家には程遠いです。

私は、今まで様々な住宅を見ていますが、建築当時の品質はよく、美しい仕上がりであっても、10年、20年の経過で「化粧」がめくれ「汚れ」と呼ばれるようになる仕上げを見てきていますし、構造的に数値が優れていても経験のある大工さん達が、「こんなんでえぇんか?!この梁の大きさで大丈夫か?」という言葉を多く聞いています。
また、メンテナンスせずに耐久性を高くできると考えてはいけません。ましてや、木の建物を選ぶのですし、木造以外にも家のメンテナンスはつきものです。

そこに続いて「健康的な材料を使用していること」とあります。私はどうしても「無垢材」の事を考えてしまいますが、今、無垢材を使っている住宅がどれくらいあるでしょう・・・・
また、無垢材を使って仕事のできる大工さんの減少は、日々肌で感じるところです。

お客様にとっては、ある程度漠然とした上記の様な答えしか出しにくい所もあると思います。
だからこそ、イメージだけではなく良いと言われる特徴も、欠点といわれがちな特徴も含めて、本当の木造住宅を知っていただく必要があると思います。
全てが木であり無垢である必要はないと思います。できる範囲内、生活しやすい範囲内ででもできることを少しずつ取り入れてもらえればと考えます。
それが、本当の意味での木を活かした木造住宅につながるのではないかと思っています。


そこで、この記事を思い出すきっかけとなった木造住宅が先日完成しました。
見学に行ってきましたので、上記の記事内容を考えながら、次回の見学写真をご覧いただきたく思います。


木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

無垢の木材のお問い合わせは余裕をもってお願いします。


皆様、無垢の木材製品のお問い合わせありがとうございます。
木がたくさんの人に受け入れられている現状に、嬉しくなります。
元気に過ごせよ、味わいのある色合いになれよ・・・などと語りかけながら出荷した木々がお客様と過ごしていると思うだけで幸せです。

ただ、大変申し訳ないですが、無垢の木材や木材製品は頑張って造れるようなものではありません。
工場で加工すると言っても、プシューッと(というのかはわかりませんが・・・)いいながら一日に何千、何万という製品のできる商品ではありません。
そのため、「いつわかる?!」、「明日にはだしてほしいんだけど・・・」という、ほぼ今すぐ!のお問い合わせにはお答えできない事が多々あります。
特に近年の建設業は、工場の効率化や職人さん達の頑張りで工事スピードが本当に早くなっています。
こんなに早くていいのかというくらいに早いです。

その感覚に慣れていると、いつでも在庫があって、見積もりもカタログを見ればすぐに出る、という感覚になっている場合が多く、無垢の木の場合は在庫があると言っても状態の確認や、希望寸法に仕上がるかどうかなどなど、様々な事を確認してからのお答えになるので、それなりの時間が必要です。

また、これくらいの時間に待てない様では、急速な施工により木の伸縮や反り、納まりに影響がでる仕上がりになりそうな事は目に見えています。
梱包を開けて杢目を見る時間、使う場所場所によって木を使い分ける時間、そして何よりも、それらを考える時間がないようでは、無垢の木を活かしお客様に喜ばれる木材を届けることはできないと思います。

木材が使われるのはとても嬉しい事ですが、しかし無垢の木に関する説明がなかったり、施工方法が十分でなかったりする事によって、後の木の動きにお客様が嘆かれる事のないようにしていただきたいものです。
樹種検討やお問い合わせは、十分に時間の余裕を持っていただけますようにお願いいたします。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

ホワイトデーに白檀の白太はいかが?


さて今日は、バレンタインデーにたくさんのチョコレートをいただいた私からのホワイトデーです。

私の子どもの頃は、お返しはマシュマロ(私は苦手ですが・・・)というのが相場(!?)だったように思うのですが、近年はそんなこと聞いた覚えがないですね。
皆さんはどんなホワイトデーにするのでしょうか。

私のお送りするホワイトデーはこちらです。

ハート形白檀 2














綺麗なハートになっているでしょ。
私の気持ちです(笑)。

とってもいい香りがしていますよ。若干ですが・・・

冗談はさておき、本当に見事なハート型になっています。
そしていい香りがするというのは、この木が白檀(びゃくだん・サンダルウッド)だからです。
しかし、「若干」とわざわざつけているところがポイントです。
白檀は、かなりの芳香があり、すぐにそれとわかるのですが、それが若干とはどういうことか?偽物か?!造り物か?!(本当に、土産品には香料をしみ込ませた白檀まがいが売られているそうですから注意です。)

いやいや、本物の白檀なんですが、良く見てください。
この白檀と比べて何か違うと思いませんか?!

白檀切り丸太1














そうです、ハート形の方は赤身が極端に少ないんです。
如何に白檀といえど、白太は香りがしません。ほんとに驚くくらいに香りません。
ハート形になって入るんですが、肝心の心ここにあらず・・・という感じでしょうか。
少し赤みがかっているところが微かに香るのですが、あの独特の香気はありません。

白檀だけではなく、木材には芯材(赤身)と辺材(白太)があります。
それによって、同じ木でも表情や特徴、持つ特性が大変大きく変わります。
木材を選ぶときには、香りの事だけに限らず芯材(赤身)と辺材(白太)の違いの説明を聞いていただきたく思います。
そのために、そのあたりの違いを説明できるたしかな材木屋サンを選びましょう。

ハート形白檀 1
















木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

無垢調(むくちょう)


最近多いです。増えているのか、流行っているのか・・・
あんまり好きな言葉ではありません。

「無垢調」

「むくちょう」と読む様です。
さて問題です。
皆さんは、「むくちょう」といわれて、どんなものを想像しますか?!
まず、その意味すらわからないという場合もあるでしょうが、まぁ、私たちの世界なりに受け止めると、「無垢の木材のような感じ」のもの、というのが一番近い表現かと思います。
と言いながらも、これもいい加減な表現であって、無垢の木材の様な感じとは一体どんなものなのか?!
フローリング材や壁板、天板に至るまで、「無垢調」という言葉を聞きます。

人それぞれにイメージというものがあるのは言うまでもないのですが、私なりの解釈ですと、上記の場合は以下の様に分類される場合が殆どです。

・無垢の木の外観や宣伝された良いイメージのみが情報として残っている
・無垢一枚物の木材の価格をみて驚き、その木材のイメージに近い安価なものを探している
・無垢の木の個性や特徴を知らない、若しくは知っているからこそ受け入れがたい

などです。
これらの理由が「無垢調」という言葉になり探し始めるのではないかと思います。
実際に弊社にお問い合わせいただくお客様の中にもいらっしゃいますし、無垢の木の個性や特徴を「欠点」としてお話になる場合もあるので、仕方がないのかなとも思ってしまいますが、やはり材木屋としては本当の木の良さを知っていただくためにも、曖昧でよさそうに感じる様な言葉は使いたくないものです。

無垢調は無垢ではありません。
似せているだけです。似せているのは見た目で、実際とは全く異なります。
当然、価格も異なりますし、性質も異なります。その代わり、「無垢」にしか出せない、個性をたくさん秘めている部分に目をつむる事になります。

外観やイメージのみが無垢に見えてもダメなんです。
「無垢っぽい」ものは無垢ではありません。月日がたって「っぽい」がとれて無垢になれる日がくるわけでもありません。
無垢は月日とともに深まるものを持っています。しかし無垢調は月日が経つとともに無垢という言葉が薄くなり、しまいには「調」という部分しかなくなります。

今まで多くの住宅改修や床の張り替え、無垢調の家具というものを見てきましたが、購入金額は安いかもしれませんが、廃棄時期が早いことと無垢調の時間経過は美観を損なっていくことが改修や買い替えの大きな要因であり、床の場合にはその役割を果たせなくなる場合も多くあります。

無垢調









 無垢調キャビネットの扉。最初すごくきれいなのですが、こんな感じではがれてきちゃいます。











購入時に出費するお金と労力、廃棄費用や廃棄にかかるエネルギー(無垢調は製作にも大きなエネルギーが必要です。)などを考えると、まったく安い買い物ではないとおもいますが、私たちの説明不足もあるのでしょう、未だに無垢っぽいものが多く流通しています。

一部の売りやすさを求める「無垢調」流行りからの脱却を、お客様の為に切に願います。


木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

白檀切り売り


何故だろう、本当に不思議。
木の種類は本当にたくさんあって、まぁ、いろいろと在庫もあるのですが、何故かしら一つ売れると、立て続けに同じ樹種の注文やお問い合わせをいただくことがあります。
ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングや、朴の木などは大抵そう。
それらは、まぁ特殊というほどの事もないのですが、今年に限ってはそれら以外の特殊なものが続いていて、びっくりです。

今年に入ってもう御三方目。月にお一人のハイペースです・・・

白檀切り丸太 4














この小さな塊。なんでしょう・・・

そう、白檀(びゃくだん)です。
これだけは、欲しい時に手に入らないばかりか、どんどん入手困難になりますし、普通の木材の様に、寸法云々という話ができる代物ではないので、本当はあんまりお客様のつくようなものではないのですが、今年はジャンジャンお問い合わせがある。
それが決まるとまたいただいて・・・・

ほんと、木ってつながりを持ってると思います。
縁を運んでくれるのかな・・・

なんて思っていたのもつかの間。
実は上の写真の白檀は丸太を切ったものなのですが、なんと、中から想像もしない様なものが現れました。
えぇもんやったら(て何やろか?)嬉しいけれども、こんなんあるんやなぁ・・・というものでした。

白檀切り丸太 1



 先程の切り材の反対側です。









芯部分が朽ちていて、若干脆い部分があります。
その部分に何か見えませんか?!
よぉーく目を凝らしてください。

白檀切り丸太 3



 にゃーんと、虫!!抜け殻ですが、白檀の芯材部分に虫が。それもこの材は結構な年代物ですから、いつ入っておったんやら。






白檀はもとより、木の芯材というのは芯材成分の働きで、虫害や普及に対する抵抗性を有する樹種がおおいのですが、しかもその中で独特の芳香をもつ白檀の芯材に巣くうとは何たるツワモノ。

白檀切り丸太 5














なんかアップは少し気持ち悪いですが、まさか白檀の芯材部に虫跡(初めから朽ちていて、侵入のみで喰っていたのかどうかなどはわかりませんが・・・)があるなんて!!と驚きながらもとても面白い発見をしました。

なんでも触ってみてみるもんですね。
今回も切ってみないとわからない部分(内部なので当然)でしたので、よい勉強になりました。
何事も決めつけたらあかんなぁ・・・、と話が違う方向に進んでしまうくらいの私にとっての大きなネタでした。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

無垢の木の鈴 樹種ごとの違い


拙ブログをこまめに見ていただいている方は、以前の記事で御存じだとおもいますが、それでも再度説明したくなるような逸品が先日手元に届きました。

カランコロン 1














これです。
前回に送っていただいた黒柿も含めて8樹種。全て樹種違いの鈴です。
正式名称は別にあるそうですが、なにせすぐに「木の鈴」と呼びたくなるのはその独特の形と、それを自身の手で奏でた時の感触が何ともいえないからでしょう・・・

実は、以前に黒柿の鈴をいただいてから、「材料をおくれば製作していただける」旨のお話をいただいており、もう悩みに悩みぬいて(いろんな樹種のなかから選抜するのが、大変で大変で・・・補欠君がたくさん出ました。)お送りしたのですが、いつも木工家さんや職人さんなどの作品を見て想います、これが自身のところから嫁入りした素材なの?!と。
本当に見事に新しい生を受けて輝いているのです。

今回の鈴たちも、出発前は小さな木片でした。
おそらく普通の人では確実にゴミ箱行きのようなもの。
それを「もったいない、何かに使える、あれになるな、こんな形が作れるな・・・」なんてぼそぼそ言いながら取っておいた木々達です。
当然、ゴミ拾いをしているとしか思われていない視線を体いっぱいに受けながら集めた、いわば子どもの様な木々の生まれ変わりに出会ったようで、大変嬉しい贈り物でした。

因みに、一番人気(私の家族の中でですが…)はなんだとおもいます?!

カランコロン 本紫檀














これ。本紫檀
次男坊なんか、すかさず「これ!僕の。」と、離しません。
「いや待て、あげへんで・・・・・」
私も待望の本紫檀。実は、拍子木に使われる事がある紫檀類紅木紫檀を送りたかったのですが、サイズがうまく揃わず断念し、秘蔵っ子の本紫檀を送ったのですが、予想通り、すごい音色!!
硬く高い音の中に、「ピーン」と張りつめた音色を加え、それでいて金属的な響きとは全く異なる音色を出すのです。
家内までこれが欲しいと・・・・いや、待ってぇな・・・

とりあえず、次男をなだめて本紫檀を取り戻し記念撮影をしたわけですが、他の樹種も、想像以上の音色でした。
他の樹種はこの通り。
音色を届けられないのが残念なところ!!

カランコロン イス


 イスノキ

日本でもっとも重い木材の一つ。でも、それだけではない、一面もあるんですよね・・・






カランコロン リグナムバイタ



 リグナムバイタ

世界で最も重い木として有名。イスの木と比べても重い!しかも艶がある。






カランコロン エンジュ



 槐(えんじゅ)

魔除けなどのおまじないに如何ですか?!







カランコロン 一位



 こちらは一位

綺麗な杢目や独特の色合いに加え、その縁起の良い名前もあり、縁起木として扱うことが多いですね。
一番を目指す人に!?




カランコロン 国産栂



 国産栂

世のおかぁさん達のお守りになるといいのになぁ・・・







カランコロン 黒柿



 黒柿

言わずと知れた銘木。私の出張用の鞄に使用中。







カランコロン 神代樟



 神代樟

木としてはスカスカです。でも、神代樟独特の芳香は健在。私大好きです。






もう、それぞれの音と、木の持つ性質を含めて語りつくしたいところですが、夜が明けそう(笑)なので、紹介のみ。
あ、恐縮ながら販売はいたしておりません。御縁をいただいて製作していただいた物なので、残念ながら弊社のお守りとして活躍してもらうことになります。
やっぱり木の物、それも人の手で造りだされるものは素晴らしいですね。
そこに宿るものが木の命と交わって、それが手にする人に伝わるんだろうなぁ・・・

出張先で私に出会う方は、今日はどの鈴かな?と鞄を覗いてみてください。その日の気分がわかるかもしれません。
今回も善き出会いと、生まれ変わった木々に感謝。

カランコロン リグナムバイタと本紫檀











木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

朴(ほお)が上手くいって、ほっとしたなぁ。


ほんと、表題はしゃれではありません。
御依頼いただいた寸法が、本当にギリギリ(というか、ほぼ計算上ぴったり)の寸法だった為、果たして製材して上手く計算通りに仕上がるかどうか(製材や加工には、ある程度の余裕を見ないといけないので・・)心配していましたが、なんとか仕上げる事が出来、朴の木だけにホッとしています。

ほっ 1
























それにしても、朴の材は優しくて綺麗ですね。
今回は柾目材のものだったため、更におとなしかったのですが手触りも独特ですし、色艶やおとなしい中にも光の反射によって光ったように見える杢目が出るところがあり、バリバリの杢目に押される方には、もってこいの材でしょう。

ほっ 2














と言っても、この材は杢目云々ということよりも、特殊用途に多用される樹種なので、一定のお客様の問い合わせしかありません。

要は、刀の鞘とか、彫刻とか、裁ち板とか・・・
で、またそれぞれに必要なサイズなどが当然バラバラなので、材があるからと言って、必ずしも寸法と価格のバランスが合うかどうかというと、難しい場面が多いです。
昔は、弊社には彫刻材として桂や朴は大きな盤木(ばんぎ)で大量に在庫していたものでした。
その時分は、弊社近くのお客様ばかりだったのですが、如何に彫刻のお客様が多かったかということがわかりますね。

現在は樹種も増えたので、そこまでの在庫はないのですが、彫刻材としては「桂(かつら)・(せん)・木曽桧玉椿(たまつばき)・樟(くす)・神代樟(じんだいくす)・榧(かや)一位(いちい)(エンジュ)・黄楊(つげ)・シナ白檀(びゃくだん)」などなどと扱っていますが、やはり彫刻される方の趣向や香りの有無、製作されるものによっても樹種が異なりますので、木の面白いところを存分に味わえるのではないかと思います。

それにしても、近年はなかなか良材が少なく出てきても結構な価格になるため、お客様が驚かれることがしばしば・・・
といっても、いるものは買っておかないといけないし(という理由をつけて、半分趣味で買ってしまう罪深さ。)・・・難しいところです。
木だけではなく、必要な品質には相応の価格が必要になってきているということでしょう。競争や頑張りだけで価格が変わるようなものではない、ということですね。

喜んでいただける木をできるだけたくさんお届けしたいので、できるだけの予算をみてくださいね!(笑)
よろしくお願いいたします。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!