空を見上げて
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2012年01月

ワインから見るこれからの木


先週末、ちょっとした理由から久し振りにワインを開けました。
私がワインにのめりこむきっかけとなった、「Domaines Leflaive」という作り手のMacon verzeという白ワインです。

ルフレーブ2
























ワイン専門家でも資格をもっているわけでもないので、ただのワイン好きがウンチクを語るのは避けたいところですが、それでも、白ワイン好きでフランスワインをちょっと知っている方ならば、一度はその名を聞いたことのある作り手さんのワインです。
赤ワインも当然素晴らしいのですが、白の素晴らしさを教えてくれるつくり手の一人です。
そのお味はというと・・・しっかり美味しかったです!ということにしておきましょうか。

さて、 私が木材にはまったのとワインにのめりこんだのは、どちらが先かはご想像におまかせしますが、以前にも書いたように関係なさそうで両者は結構関係あるように思います。
私はいつも、屁理屈っぽく「ワインも木材も、同じ木という植物からの産物だ!」というようなことを言っているのですが、それ以外にもいろいろと共通するようなところがあるのです。

先ずは土壌。
先のLeflaiveはより自然に近い形の農法を施したワインを作っているのですが、やはり土壌は大切だといいます。
当然、気候やその他の要因もある(収穫量や、それまでの作業など)のですが、土がブドウを育むといっても過言ではないのかもしれないくらいに重要で、有名なところでは、数十万円の値がつくことで有名なかの「ロマネコンティ社」のブドウ苗を別の土地に植えてできたワイン、というものが話題になったりしますが、本当に苗がおなじだとしても、同じ味わいにはならないのです。

DRC














木も同じ。
いくら優秀な樹種の苗を持ち込んで、他の場所で育てても同じ木にはならない。
木曽桧は、やはり木曽で育たないといけないということですね。

また、ワインはその製法やできた土地、使われたぶどう品種などにより厳格に分類されます。

ルフレーブ1



 このラベル(エチケットともいう)を見れば、いろいろと知ることができます。知り始めるころは、見るのが楽しかったものです。





分類というよりも、いわゆる等級です。
各国によって呼び方は異なりますが、それぞれの土地で決まりごとがあります。
それをみれば、消費者はそのワインの性質や味わいなどをおおまかにですが、知ることができますしワイン選びの指標にもなります。(功罪あるのですが・・・)

木材もその場所によりそれぞれの・・・
といいたいところですが、木材の方はまだワインほど厳格には管理されていません。
いや、日本では、という注釈が必要かもしれません。
世界には、有効に通用するトレーサビリティーをもった木材が流通していますし、日本にもやってきてはいますが、いかんせん、現在の日本にはまだそこまでの指標はできていないと感じます。
そのラベル(またはタグ?)をみることで、プロでないかたも若干ではあれ、その木材の特徴や使い方などがわかるようになる。
そんな形ももっと整備していかなくてはいけません。
わが国の「管理し利用しなければならない森林」(伐採できな、してはいけない森林ではなく、植林木や間伐木)を活用する為にも必要になるのではとも思いますが、そこまでの整備にはいたっていません。
これはワインと大きく異なるところでしょうか・・・

木という自然からの産物という点では同じですが、やはり微妙に立ち位置がちがうようですね。

しかし、近い将来、私がワインに感動を覚えのめりこみいろいろと知りたくなったことと同じように、子供たちが木のことを好きになった時に、そこに提供してやれるある程度の情報や知識の統一化というか、「どこの馬の骨かわからん」というような木材ばかりを扱わないといけないというような状況にだけはしたくないものです。

うぅーん、まだまだ難しいなぁ・・・
こんな美味しいワインがあり、こんなに素晴らしい木材もある。
そういう点でいえば、ワイン業界は頑張っているんだなぁ。木材業界も頑張らないといけませんね。
いつしか合法木材だ、違法伐採だということなく、みなさんが安心して木や木材製品を手にとれるような木材の指標を定められる日まで。




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ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリングの価格改定


昨年は多くの皆さんに支持していただきました、「ロシアンバーチ」。
ユニ(たて継ぎ)フローリングから一枚物、そして幅広V溝フローリングまで幅広い皆さんに認められてきました。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工13














そのロシアンバーチ幅広無垢フローリングを価格改定させていただきました。
先にお伝えしていたブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリングブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングと同じように、一枚物の価格を改定し、よりお求め安くなっています。

バーチ130N 1














もとより幅広フローリングにおいて、「つなぎ目のない一枚物」というのはとても稀少なものです。
それは、このロシアンバーチを始め、オークやメープルなどの広葉樹は針葉樹である桧やのフローリングに比べ、一枚物では寸法や形状が狂いやすいことや、1820mmという長さで一枚物を切り出せる丸太が少ないことがあげられます。
ですので、普通に一枚物の無垢フローリングというだけでとても貴重なのですが、その一枚物無垢フローリングを、選別とグレーディングを施しながら丁寧に製材して、更に乾燥にこだわって(スケジュールは非公開!)こそ生まれる幅広無垢一枚物フローリング。

バーチ150N 4






 通常のウレタン塗装90mm幅フローリングと比べると、150mm幅広は圧倒的なスケールですね。















板屋楓(ペインテッドメープル)を始め、ヨーロピアンメープル(欧州楓)イースタンアッシュウールアッシュホワイトアッシュカスクオークブラックチェリーブラックウォールナット胡桃(ウォールナット)、そしてロシアンバーチと様々な樹種で幅広無垢一枚物フローリングを紹介しています。

当然、ユニ(たて継ぎ)やV溝フローリングも揃えていますので、選択肢は多くあるのですが、もしできることならば、その樹種をつなぎ目なしで眺める事が出来る「幅広無垢一枚物フローリング」を選んでいただきたいと思います。
先にも書いたようにグレーディングや表情によって分けられていますので、大切な予算を考慮しながら選んでいただく事も可能ですし、通常の安価な無垢フローリングの場合は入荷ごとに違う、実(さね。はめ込み部分の加工)の形状も、当然一定ですしグレードごとに違う、といった事もありませんので、床に見切り(貼りわけの際、双方を区別するための部材)を使う必要がありません。
ですので、場所によって、予算に合わせて貼りわけることが可能です。

そんな使い方が出来るのも、製造が安定しているから。
一枚物を作る難しさは、製造工程から見ていないとわからないので、なかなか伝わりにくいところですが、「たまたまできた、売り切りの一枚物」ではない、正真正銘の管理のできた一枚物フローリングを是非検討してください。
今がチャンスかもしれません…(*価格は変動しますので、都度確認くださいね。)
お問い合わせお待ちしています。

幅広無垢一枚物フローリングのお問い合わせはこちらから

バーチ150S 














木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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出張にて −魚津埋没林博物館−


さて、出張の中でも大きなウェイトを占めているうちの2つ目(いや、本来のウェイトは当然、仕事の件ですよ!!念のため。)は、どうしてもよっておきたかった場所。

埋没林博物館11
























ご存知の方多数いらっしゃるでしょう。
無理矢理に足を延ばしてでも寄りたかったところ、そお、ここ「魚津埋没林」です。
そこは現在はきちんとした博物館として私たちにすさまじいまでの自然の世界を見せてくれます。

埋没林博物館1





 魚津埋没林博物館入り口。
奥の三角形の建物群が展示館です。






駐車場に車を停めると、見渡さずとも私だけ。
おぉー、ラッキー!と思ったのが後で後悔することに・・・?!

さっそうと、ウキウキと入口をくぐるとそこですぐにお出迎え。

埋没林博物館4














車いすなどが置かれていて、なんか迫力にかける画像になっていますが、大きな樹根が出迎えてくれます。
これから見ることになる巨人たちの歴史のプロローグです。

展示館は大きく3つに分かれており、先ずは発掘された時を考察できるような見方のできる展示館へ。

埋没林博物館7














入り口を入ると、丁度上から見下ろすことのできるようなアングルに立つことになるので、埋没していた巨樹達の発掘時の様子を感じる事が出来ます。
階段を下るとそこは魚津港の海底であるという設定で、建物の展示空間の高さが構成されています。
つまり、階下の床面が海底、そこから階段途中で海面となり、階上が丁度海面より2mほど(?!)といったような具合です。
もともと、地元では海面より顔を出している樹根は有名で、昔は遊泳のできた魚津港に海底樹木郡のある事も知られていたそうですが、当時はその埋没林の価値に着目する人も少なく、遊泳潜水時の休憩場所として有名だったというくらいのものだったそうですから、すぐ近くにある名所古刹に興味がわかないのはやはりどこにおいても共通なのでしょうか。
とはいえ、やはりきちんとその価値を理解する方が出て研究が進むそうですが(海面に出ていた樹根がいつしか流されたことがきっかけだとか・・・)、これだけのものが眠っていたとは、人知の及ぶところをはるかに超えています。

埋没林博物館8














次の展示館は乾燥展示室であり、ここでは魚津港にて出た最初の埋没樹根を展示していて、触れる事が出来るのです。

埋没林博物館9




 幹を抱いたまま没した樹根。
すさまじい生命の神秘の様なものを感じる存在感です。






埋没林博物館10














多分、普通の人はあんまり触りたくもないのではないかと思うくらいの何と言うのか、すごい迫力です。
それでもやっぱり触りたい。

埋没林博物館12














我ながら、なんとも嬉しそうな・・・お恥ずかしや。
まぁ、その巨大さがわかるでしょうか。
これでも、さらに奥行きが半端でなくありますから、一人の人間が上にのっかってゴロゴロと寝ることも十分なくらいの2畳(いや、もっとか・・)以上の広さがある樹根です。
しかし、ニコニコとしている頭が冷静に戻るまでにはそうは時間がかかりませんでした。
というのは、この巨大樹根を見て思い出した、次に行く最終展示館「水中展示室」には、私たち人間の小ささを感じるような身震いする状況が整えられているのです。


ここで私は冒頭の「一人やん!ラッキー。ゆっくり見れる。」という、安易な考えを後悔することとなるのです。

埋没林博物館13














ここが水中展示館の地下展示部。
ひんやりとした印象のコンクリート壁に囲まれ、さらに人気がないことで寒さはひとしお。
そんな中で目の前に現れるのは神の時代の遺物か、はたまたエイリアンの襲来か、その異形に一瞬身が凍りつくほどの畏怖を感じます。

埋没林博物館14














保存の観点から暗く保たれているためピントが合いませんが、もう迫りくるような神の触手の餌食になりそうな感覚に悶えながらも、その姿を目に焼き付けることになるのですが、予備知識として知ってはいたのですが、やはりこの迫力は海中埋没林ならではのもの。
土中の埋没林とは違い、海水に洗われてきたその姿は、言葉では表せないほどのすさまじい表情を呈します。
紀州の神代樟がそうであったように、私をもってしても、その姿は異様と言わしめるような物であります。

なんでこんな時に他の来館者おれへんねん。
地下の展示を見た後に、その水中展示を上から眺める事にしたのですが、本当は先に上から見ればよいものを、入り口の閉ざされた展示館に一人、薄暗く静かで、時に水中から湧く湧き水の連れてくる泡が水面に出てくると、「海中のエイリアンが呼吸しているかの様」であり、さらにその泡が起こす水面のゆらぎが微妙に照明を反射させていて、プールを背にしてみる壁面の展示説明を読もうとする私の背後から、今にも「バサァーーーーッ」と襲ってきそうな気配を感じさせ、年甲斐もなくビビりまくってしまい、心構えをしてプールを覗くまでに他の来館者を心待ちにしたのですが、訪れず・・・

埋没林博物館15














恐る恐る、プールに近づき覗きこんでみる事に・・・
しかし、プール暗すぎる!!!(展示のためですが、こわいよぉー。)

で、で、でたぁー・・・・

埋没林博物館16














水中で見るのとはまた違う、やっぱり今にもプールを飛び出してきそうな根の伸び方。
カメラを構える足がおぼつかず・・・・・
それでも、心で泣きながら必死に写真を撮るのであります。

一通り撮影しそろそろ出ようか、と思っているところへ次の来館者が。
もっと早よぅ来んかいな!!しかも、めっちゃ賑やかな人たちや。こんな雰囲気なら最初から余裕もって見られたのに・・・・(涙)

一人も考えもんですね。勉強しました。

名残惜しいのか、それともビビって足が動かないのか、なかなか前に進まぬ自身の体に鞭打って展示館をあとにしました。
期待通りの展示とその異形の数々に、ただただ「すげぇー!」「おおぉー!!!」の連続で、多分会話のできる様な状態ではなかったですが、貴重なものを見る事が出来ました。
神代木を扱うものとして、やはり見ておくべき展示だったと思います。
日本の風土が育んできた自然と樹木たちをこれからも大切にしていきたい。
そう想いを深めるよい機会となりました。
皆さんも、機会があれば一度足を運んでみてはいかがでしょうか・・・

埋没林博物館2


















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出張先にて


本年はおかげさまで、年始早々から地場のお仕事をいただいていたり、弊社ページからのお問い合わせをいただいた件へのお返事などで、一日の時間が足りない日々を送らせていただいていました。
その中で、ここしかない!と気張り、先週末に出張に行かせていただきました。

丸太を見て、素晴らしい人たちに会い人と人で話をしていろいろな発見がありました。
そして、偶然にも○△城の修復の梁に使われるという丸太の伐採現場に立ち会うことが出来ました。
出張にて4













立派な丸太です。白太と赤身のバランスもいいですし、芯が通っています。節が無いのも素晴らしいところ。
出張にて3













伐採は全部で4本。
入っているクレーン車は20t吊だそうですが、奥の方の物は吊りきれないらしく、更に巨大なクレーンを手配するそお。
立木の重さを知ることが出来ますね。

そりゃそうです。
これらはすべて、市の保存樹木であり、小さく見えますが立派な太さのあるものばかりです。

出張にて1




 ちゃんと鑑札がついています。








出張にて2





 杢(バールのような)がでそうな幹です。







実はこれらは、今回の用途に供するに当たり市の指定樹木というくくりを外して伐採されているのですが、以前からこの樹木の近隣に住む方たちから苦情が出ていたそうです。
苦情というのは落ち葉。

これだけの木々。落ち葉も相当なものです。この木々のある家屋の方は現在はお住まいではないので、落ち葉の手入れも出来ていない事もあったのでしょう。
それに現代は道路などが全てアスファルト。
落ち葉が落ちても腐葉土にすらならず、ゴミ扱いされる。
住んでいらっしゃる方の気持ちになると厄介なものなのかもしれませんが、本当は、土と環境を維持し育てててくれるはずの落葉が、人間の一方的な都合で受け入れられず、その影響もあり、今回の伐採許可だったようです。

しかし、伐採されたとはいえ、彼らの命は終わったわけではありません。
これから乾燥と製材、そして加工を経た後に重要な部材として文化財に生まれ変わるのです。
少なくとも、育ってきた年月の数倍は永生きしてもらいたいものです。

そして、その移動の合間を縫っていかなければならないところがあります。
それも2つ。

一つは近辺の巨樹めぐりです。
おいそれと巨木に会いに行くような自由な時間を持ち合わせていない貧乏人の私にとって、出張の移動ルートにある巨樹を廻ることは、唯一の楽しみであり感動の場でもあります。
が!!!!しかし。

いくら時間が無いとはいえ、冬はやっぱりあきません。
出張にて5













なんせ、周囲がこれですわ。
当日は若干の雨と、晴れの混じる天気だったのですが、道路以外はどっさりと・・・
それでも、貴重な時間を無駄にできるか!!と気張りまくって会いに行くわけですが、神社境内や山奥にいる巨人たちに会うには冬はやはり厳しいものがあります。
出張にて6














山奥はさすがに車が入れず、徒歩で雪の積もる中数キロも進むことができず、半ばで残念ながらリタイヤしましたが、人里の神社はこの写真の様に、「ザックザック」と膝まで雪に埋めながら進みまくって何とか出会ってきました。

出張にて7














おかげでこのありさま。
靴も靴下もびしょびしょ・・・というか、靴の中に氷をほりこまれた様で凍えそう。
今回はそれを見越して、靴と靴下のセットを数セット用意していたのが大正解で、履き替えること3回、なんとか目標の8割をクリアできました。

皆さんも、くれぐれも冬の巨樹めぐりにはお気をつけあれ・・・
もうひとつのお目当ては次回に続きます。


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そのこととこのこと、何が違うのか・・・ 物事の本質とは?


以前にお伝えした「あるものを製作」するという記事、覚えてもらっていますか?!
そのあるものが仕上がったということで、依頼先に見にいかせてもらいました。

木曽桧秘密材2



 この木曽桧(きそひのき)を使って製作予定だったものです。









出来上がりの作品は後日の記事でご覧いただくとして、その品を見ながら製作の苦労話を聞いていた中で、素晴らしい言葉を教えていただきましたので、紹介したいと思います。
それは、仕上げていただいた物にまさに通じるような言葉でした。

「手が機械と異なる点は、それがいつも直接に心と繋がれていることであります」

無知な私はよく存じ上げなくて恐縮ですが、民芸運動創設者の柳宗悦さんの言葉だそうです。
仕上げてもらった作品と、使用した道具などを眺めながらこの言葉を聞くとまさしく、人の手によって生み出されるものに対する敬愛の心に気がつきます。
今回の作品も、販売してお金をいただくものではありません。
ですが、無償で製作するにはあまりにも困難かつ時間と労力を要するものです。
では、そこまでして製作する意味とは?!
手で作業をする意味とは?!

その全てが、上記の言葉に詰まっている様に思います。
この言葉は、今回作品を製作していただいた方の座右の銘だと聞きました。手仕事に誇りを持っていらっしゃる方にとっては、これ以上のない言葉かも知れません。
手に技術のない私でも、感じます。

街中で、日頃何気なく見ている新築の住宅。
ほとんどがプレカットという、工場で構造部材の継ぎ手などを作ってくる事で組み立てれば完成する住宅です。
その方が安くて早く家が出来ます。
ほんの10数年前まではまだ手刻みで、大工さんが一つ一つの部材を材木屋で加工していたものです。

地栂盤 3













それならば、木の使いようや使う部位、それぞれの適性などを相談して建てていけますが、今はどこか組み立てるだけになってしまったような気がします。

決して早くて安価なものが悪いという、善悪のことではありません。
しかし先の言葉通り、手で生み出されるものと工場で機械から出てくるものとの違いは、その物に心が通うかどうかだと思います。
とりあえず加工が出来ればよいのか、それともお客様の事や家の事を考えながら加工をしていくのか・・・
私の扱う無垢の木材やフローリングにしても同じことです。

BC 130-Nユニ 3














いつもいつも、お客様に会ってお話しして販売したいと言っているのは、商品だけを発送する機械的な材木屋ではなく、商品となる木がどこからきてどう加工され、何が異なり、どんな癖があり、何がいいのか、それらを伝え愛着を持っていただける「心をつなぐ」事が目的です。
当然、表情豊かな木材の一部しか見えないカットサンプルや、画面上の写真や価格表示だけでもいいのかもしれません。
しかし、それはやはり「よい、悪い」ではなく、「そこに心はあるのかどうか」だと思います。
今回の作品の様に、売り上げにはつながらないかもしれない、時間も労力もかかるかもしれない。しかし、それでもこだわりたいことがあります。
それは何を意味するのか。
上記の言葉に凝縮されている様に思います。

丸太がいっぱい 3













高価か安価か、良いのか悪いのか。
全ての物事が、そういった事ばかりに囚われすぎて「安ければよい、悪いと決まっていなければ構わない」というような、安易な行動理念がまかり通る様になっている場合も見受けられます。
生きていく上で、先を見ることは非常に大切だと思いますが、先人の言葉にも耳を傾け静かに考える時間を持つことも、同じ様に大きな意味を持つのではないかと感じた、座右の銘でした。

私は、時間がかかろうとも、儲からなくとも(それでは困るけど・・・)そんな材木屋で木を探したい!というお客様をお待ちしています。




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名器の本当の実力は如何に?!


お正月の新聞記事に小さく出ていました。

「ストラディバリウス 音色は神話?」

ストラディバリウスというと、ほっとんどの方がご存じだと思うくらいに有名なバイオリンの名器ですね。
お正月にいつも放送している某格付け番組でも、幾度となく登場していますから知名度も大きいと思います。(因みに、私が勝手にチャレンジしている番組内の今年のワインの出題は「色」で判別!見事正解でした!その後に、10分位蘊蓄を語ったのは言うまでもありません・・・)

そのストラディバリウスと、また有名なガルネリという数億円の値が付く(この値段がもう神話ですね・・)バイオリンを、現代の最高級バイオリンと「めかくしでの弾き比べ」による音の感じ方の研究を行ったそうです。

バイオリン 2












国際コンテストに集まった21人のバイオリニストに演奏してもらい、どれが一番いい音色か尋ねたところ、安い(といっても、多分高い。)現代のバイオリンの方が評価が高かったそうです。
今まで、いろいろな媒体でその優位性や音色の良さが認められている名器が、実は幻だったのか?!

バイオリン 4












実際のところ名器については、これまでの分析結果としては確実な理由で「これが音色を良くするんだ!」とわかっているわけではありません。
私が聞いた中では、ストラディバリウスの製作の仕方とは別に、元となる木材が現代のものとは全く異なる性質があるからではないかという見方に興味を持っています。
作られたその時代の気候風土や環境の影響で、年輪の詰まり具合や木の性質が現在では出すことのできない音を奏でているのではないかという見方がとても好きです。

バイオリン 1












あくまでも説の好みですが、現在においてもギターなどの弦楽器を含めて、楽器材では単純な樹種というよりも産地までもとても重視されています。
私もさすがにそこまで明るくないので、詳しい事は「叔父」に登場してもらわないといけませんが、ギターなどのトップの材料として良いとされている「スプルース」にしても、アディロンダックスプルースやアルパインスプルース、シトカスプルース・・・と産地を含めた呼び名で区分けされていますので、やはり、ストラディバリウスもそのあたりが関係していると見てもよさそうですが・・・・(これにサイド&バックがあるから、これまた厄介・・というか面白い。

バイオリンについて7



 レッドスプルースのトップ。









バックでいえば、ブラジリアンローズ!(通称ハカランダ、ジャカランダ。文献には、ブラジリアンローズの優れた老木を区別してそう呼ぶともあります。)ですね。一度聴いてみた事がありますが、これもいい音の様に聞こえたけどなぁ・・・

バイオリンについて6





 84年前のギター。わかる人には分かる代物。バック&サイドはブラジリアンローズ(ハカランダ・ジャカランダ)です。














まぁなににせよ、とても奥深い世界です。
そりゃ木を一つとってみても同じ樹種でも同じ性格とは限らないのに、その木を原材料に人の手と歴史が加わっているのですから、それを画一的に分析しようとする方が間違いなのかもしれません。
当たり前のことですが、同じ木材とは言え、そこには一言では語りつくせないほどの何かが存在する様です。

しかし、私は材木屋・木材好きとしてみれば、やはりストラディバリウスには、独特で、しかもその年代の木だからこそ現在良い音を奏でられる円熟みを秘めているのだという、ロマンも残しておいてほしい気持ちがあります。

バイオリンについて5












最後に記事はこう書いています。

研究チームは「今後は、ストラディバリウスの秘密を探るより、演奏者が楽器をどう評価しているかの研究に集中した方が得策」と、名器の歴史や値段が聞き手の心理に影響している可能性を指摘している。

それも一理ありますね(笑)。

バイオリンについて3















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素晴らしい作品 黄楊のヤモリ


気がつけばもう1月も半分過ぎているではありませんか・・・
早すぎますよね。お正月気分が抜けたころだというのに(笑)
それは冗談ですが、皆さんは毎年の年賀状は楽しみにされていますか?!
お年玉付きの年賀状の当選発表も楽しみですが、私は子どもの頃から、年賀状を見るのがとても楽しみです。
その人その人、それぞれの個性や昨年の出来事などが凝縮されている気がして、ひとしきり見終わるまでに、少し時間がかかります。

今年、弊社にいただいた年賀状のなかで、昨年お買い上げいただいたお客様から頂戴したものもあるのですが、その中で「おおっ!」と驚いたものがあり、紹介したくなりました。

黄楊のヤモリ














まるで生きているみたいでしょ。
実際、本物かと思ってしまったくらいです。

これは、黄楊の木(つげのき)で製作された作品ですが、お買い上げいただいたときには半割丸太だったものが、このような形に生まれ変わり、まこと「第二の命」をもったヤモリとなった事に、嬉しく驚きました。
私の自宅でも、数匹のヤモリ君が元気に活動しています。そのおかげか、アブラムシ(方言的なのかな?関西では?!ゴキブリのこと。)はほとんど見かけませんね。
たまに寝室に現れたりして、可愛い顔を見せてくれます。そのヤモリ君にそっくりです。

国産黄楊 4














近年は、趣味で彫刻などを楽しむ方でも、黄楊やイスノキなどの特殊な材料を求められる事が多くなったのですが、まさか嫁いだ黄楊がこんな素晴らしいものになっているとは思いもせず、自分の作品ではないのですが何か誇らしげな気分に浸ってしまいました。

木材は、本来はきちんと循環させれば枯渇することのない、素晴らしい材料なのですが、人間の手やその時代の環境によって枯渇する場合もあります。
現在でも、諸事情で入手が困難な樹種が多くありますが、今後もこのヤモリの様な素晴らしい作品が生み出される為にも、有用な樹種を大切に扱っていきたいと思います。



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無垢の木材の動き


今までの記事で、「木は生き物です」、「木は動きます」ということを書いてきましたが、では、実際にどれくらい動くのか?!

動くというのは、正確には「木材の吸放湿による収縮と木のクセ」を形容したものです。
身近なものでいえば、無垢のフローリングの一枚ごとの隙間や反りなどですね。
ただ、動きはそれだけではありませんし、フローリングのような薄い板以外ではいったいどのようになるのか?!
一般的に、木が反る方向や性質は共通したところがあるのですが、今回はその説明ではなく、実際に木はどのようになるのかを見ていただこうと思います。

先ずは木造住宅を支える柱。
最近は薄い板を貼り合わせた集成材というものが普及していますが、やはり材木屋としては桧をお勧めしたいところです。が・・・・・

無垢の木の動き2













あれ?!柱と梁の間に隙間が・・・
違うのです、隙間ではなくこうなっているのです。

無垢の木の動き3













この角度から見ると、梁に対して柱が「ねじれて」いるのがわかると思います。
そう、柱のねじれです。
これも木のクセの一つです。
当然、この柱は乾燥材です。しかし、乾燥の経過でクセが出て、ねじれてきたのです。大工さんにより、壁などの納まりに影響する為、可能であれば一般的には削り落として使用するところですが、ねじれが大きかったことと、仕上がりには関係のないところだったため、あえてねじれを削らずそのまま使用しました。
そのことは、一般的な住宅ではNGです。
というのは、柱は壁の中に隠れ壁材を留めつけるものとして考えると、これだけねじれていると、壁材がまっすぐ留めつけられないことと、壁仕上げクロスなどがしっかり貼れない、または貼っても柱の動きによって破れてくる、ということが起こります。
その他、大きく動くとドアや引戸などの入口が正常に開閉できないといったようなことも起こることがあります。

しかしそれらは、現在の住宅建築の多くが洋風且つ柱を表に出さない工法であることと、工場出荷の製品を取り付けていくのみで、大工さんがいろいろなものを調整しながら建てていくものではない、取り付け建築になっているからだと感じます。(必ずしも悪い、という意味ではありません。)
木の持つ性質を許容できない、動きを許さない建築になり木が動くことを考えて建てるという余裕すらないことは、肌で感じるところです。

でも、これは失格でしょうか?!使えない木なのでしょうか?!
柱は本来、家の荷重を支えるもの。それがいまでは壁をとめつける部材の一つになっているのですから、柱の本来の目的が変わってきているのでしょうか・・・

無垢の木の動き1













柱だけではありません。
梁も無垢の木であれば動きます。
次は柱ではなく梁を見てみると、向かって左側が大きく隙間があるように見えます。
無垢の木の動き4













大きくしてみると、向かって上の方は隙間がないことが見えます。
これが「反り」です。
これも、丸太を板状に切り出すと「普通に」起こる現象です。
当然これも乾燥材ですが、それでもこれだけ反ります。最初からではありません。建築後のことです。
生活での湿気の放出と乾燥、そして木材自体のクセがでてきておこる自然の現象。
それでも、木が動くことを知らないでいれば「隙間ができている!」「寸法が異なっている!!」と言う声が出てくることでしょう。
木の性質としての動きやクセ、吸放湿が起こることを知らないと、理解できない現象です。

柱はねじれる、梁は反る。本当は自然な現象なのですが、その現象をしらないことにより無垢の木を受け入れられない場合が多く存在します。

無垢の木の動き6














また、無垢の一枚物天板・カウンターにおいても動きは同じこと。
これは、未乾燥材(といっても、製材後半年間は経過しています。)をカウンターに使用した写真ですが、どのような状態になっているかわかりますか?!

白い壁に接している部分との境に茶色い壁が見えます。
これは、カウンターを施工後に壁を白く塗装して仕上げた物ながら、カウンターが乾燥により縮み、塗装で仕上げた部分との隙間ができたところです。
およそ5mmほど縮んでいます。

これは、未乾燥材を使用すると必ず起こりますが、これが美観上問題があるとするのか、未乾燥材であり、無垢の木材による自然な現象として受け入れるのかでは、大きな違いがあります。
建築によっては、このような状態ではいけない場合も当然ありますが、自身が納得しその状態を受け入れることが出来れば、全く問題にはならないことですが、これも無垢の木材の性質として知っておいて頂かないといけないところです。

無垢の木の動き5














杉のフローリングにおいての傷や変色は、今更いうまでもありませんね。
柱や梁、カウンターの動きを知っていれば、無垢のフローリングがどのように動くのか、どういったことが起こりうるのかも少しは想像できるかと思います。
これらは、極端な例かもしれませんが、無垢の木をこわがらないでほしいのです。
無垢の木を採用するにあたって、傷のないピカピカの美観や変わらない外観を望むのは、求めるものが違っています。
木は、人と同じく時を重ねて変わっていくものです。
人が日に焼けるように、人が成長し大人になるように、老いていくように・・・
木も焼け、成長し老いていきます。
その過程をともに過ごせることが、無垢の木材を選ぶ理由であってほしいものです。
そのために知っておいていただきたいこと。たくさんあります。
お客様自身が木をもっと好きになれるように、気に入ってずっと使っていただけるように、是非知っておいてください。




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ブラックチェリー・ブラックウォールナット幅広無垢フローリングの価格改定


年始に話題となることはいろいろとありますが、美味しい料理のなかでもおせち以外に楽しみなのが「お刺身」です。
魚好きだということもあるのですが、家内の田舎に寄せてもらった時にいただくお魚は毎年の楽しみの一つです。(当然、美味しいお肉もあるのですが・・)
そしてそのお魚でこの時期話題になるのが、初せり価格。
皆さんもご覧になったことと思いますが、今年のマグロの価格・・・すごいことになってましたね。
269kgで5649万円だったとのこと。
もう、宝石のようなもんですね。木でいえば沈香(じんこう)のようなもの?!・・・
どちらも味わってみたいですが、なかなか手の出るものではありませんね。

いや、マグロならば、あのとろけるような触感が一瞬するりと喉を通ってしまって終わりですが、一生楽しむことができるものである木という素材のなかでもマグロほどではないですが、一度は味わって(?!)おきたいものがあります。
それは、ブラックチェリーとブラックウォールナットです。

ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング 1 (2)














ブラックウォールナット幅広一枚物無垢フローリング














どちらも独特な色合いや、何ともいえない優しい木目で絶えない人気のある樹種です。
そのブラックチェリーとブラックウォールナットを幅広且つ、一枚物でご紹介しているのはご存知の所だと思いますが、今回、定期的な材料価格の変動により、大幅にお求め安くなったお知らせです!
また、ブラックウォールナットには150幅広の長さ方向のユニ部分(たて継ぎ部分)にV溝を施した「ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング」をご用意しています。
ユニタイプでありながら、150幅の一枚物を貼りあげたような外観を実現する優れ物です。
是非見ていただきたいものですよ。

素晴らしい木材でも、やはり価格も大きな判断材料です。

詳しくは各記事を参照いただきたいと思いますが、マグロは一瞬、まっくろ・・いやブラックチェリーとブラックウォールナットは一生です。
選択肢の広がったこの時期に是非、検討してみてくださいね。

お問い合わせお待ちしています。

ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリングはこちらから

ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング 2 (2)














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ブラックウォールナット幅広施工カフェ 4














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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

日本一に出会う 蒲生の大クス


2012年最初の記事(厳密には違いますが)は日本一からスタートです。

日本一というものはたくさんあれど、本記事で取り上げるからには勿論樹木です。
さて、日本一の樹木というとどの樹種を思い浮かべるでしょう?
やはり日本で一番有名な?!杉でしょうか?縄文スギをはじめとする屋久杉やご紹介したことのある杉の大杉、最近の記事では高井の千本杉などがありますね。
たしかに、杉も日本一です。杉の日本一はその樹高です。
木の高さが一番高い樹種は杉なのです。日本には以前に書いたことがありますが、落雷や台風などの影響で巨樹であれども樹高の高いものは、そうありません。
世界に目を向けると、100mをゆうに超える巨樹が存在しますが、日本にはそこまでの樹高を誇るものは存在しません。
いつかは私も世界の巨樹を訪ねて歩きたいと思ってはいるので、ほんと、いつの日か、記事にできることを夢に見ています。

話がそれましたが、樹高で一番は杉。
では、幹の太さ「樹幹」で一番はといえば、それは「樟・クス」です。
日本以外に台湾などにも分布する、暖かい地方を好む木ですが、一億年前の化石が出るほどに古くから存在していたのもクスノキで、そう考えると、神代クスとなり巨樹が出土することも納得が出来ます。
紀州の有田川四国の那賀川神代樟は本当に立派でした。

くすのきの学術的和名は「クス」とカタカナ表記だそうです。反対にそれと区別する為に、ひらがな表記にするところもあるそうですが、「樟と楠」の違いについては大阪府下一番のくす「薫蓋樟(くんがいしょう)」のところで書いていますので、そちらを参照してください。
今回については、国指定の天然記念物の表記に従い、クスを用いたいと思います。

また、クスは国指定天然記念物の巨樹の樹種においては数では第3位です。
意外に多いと感じるか、少ないと感じるかはわかりませんが、それでも我が大阪府には薫蓋樟をはじめとするクスの大木が多いので、実感としては少なく感じてしまいます。

さてそれではご紹介しましょう。
日本で最大のクス、それは鹿児島県は姶良市蒲生町にある「蒲生のクス」です。

蒲生の大クス 3














今までに出会ってきた異形の巨樹とは又違う、本当に大きく立派な巨樹ぶりです。
昔々、スサノオノミコトが眉毛を抜いて散らすとクスノキがはえ、スギとクスは浮宝(舟)にすべしという言葉を残されたという話が有名ですね。
そのクスノキですが、実は巨樹についていえば関西以西、特に九州に多く見られるのが特徴です。
反対にケヤキの巨樹は殆どが関東にあり、以前に紹介した野間の大ケヤキが一人、西の横綱として構えてはいるのですが、その巨躯もケヤキとしては日本第4位ですから、その土地においての樹木の成長に寄与するものの違いというものが見て取れるような気がします。

蒲生の大クス 2














大きな字の解説版です。
その最後に樹根空洞とありますね。
そう、実はこの蒲生のクス、根の部分に大きな空洞があるのです。
そこにはしっかりと扉までつけられているのです。

蒲生の大クス 11


 写真では小さな扉のようにみえますが、木が大きすぎるのです。

 かがんで入れるくらいの大きさがある、異次元への入口になっているかのような扉です。




タクシーの運転手さんの話では、タイミングがよければ中に入ることができると聞いていたのですが、あいにく私が訪れたのは早朝でしたので、どなたにもうかがうことができず、その真意を知ることはできませんでした。

蒲生の大クス 1














どうしても写真では大きさが伝えきれません。
近くには当然行くことができないのですが、ギリギリまで寄ってみましょう。

蒲生の大クス 4














悔やまれる点ですが、逆光です。夕刻だからではありません、その逆です。
それでも、一番寄れると思われるところがこのあたりです。
どれくらい離れているか・・・全く近くではないので比較はできませんが、とにかく大きいのです(笑)。

蒲生の大クス8
























これでどうだ!!
全景です。
私がどこにいるかわからないでしょう、ハハハ・・・


蒲生の大クス7
























近くで見るとこういった感じです。
本当に立派な幹廻りです。このまま抱きついてやりたい勢いです。

蒲生の大クス 6














少し顔がこわばっていますが、めちゃ寒いんです。ホントに抱きつきたいくらいです。

蒲生の大クス9
























近くで見ると、幹にはたくさんのコケのような植物が茂っていますが、とても元気そうな幹です。
当然、巨樹らしく瘤のようなところが多くありますが、きちんとした展望ステージが設置されていることもあり、根や幹に大きな損傷は見られません。

蒲生の大クス10

























幹周りが太すぎるせいか、上を見上げてもそんなに枝が張っているような印象は受けません。
木によっては、枝が異様に張り出しているものもあるのですが、蒲生の大クスにおいては幹にその目が集中してしまうこともあり、覆われている感はそんなにありません。

大阪近辺の方は、一度は訪れていただきたい「薫蓋樟」。
その薫蓋樟の約2倍に近い幹廻りですから、薫蓋樟に出合ったことのある方であれば、写真からでもその太さが想像できるかと思います。
どうしても、日本一!という言葉で幹ばかりに気がいってしまいがちですが、単純なクスノキという樹種の素晴らしさを感じさせてくれる一本であると思います。

巨樹を廻られている方は、一度は「日本一」という言葉とともに訪れるであろうこの蒲生の大クス。
この樟を眺めながら、日本にある巨樹やその昔にクスをはじめとする樹木が覆っていたであろう世界を想像してみるのもいいものです。

蒲生の大クス 5














この巨樹の様に、皆から眺望を受ける日本一の風格ある材木屋になりたいものです。
その日を目指して、2012年のスタートです。


蒲生のクス所在地

鹿児島県姶良市蒲生町上九徳2284 蒲生八幡神社内

最寄り駅から少し距離があるため、タクシーか車での参拝をお勧めします。
しかし、姶良町には2011年現在、ホテルが一つしかないように見受けられました。なんとか予約できたものの、電車から海を望むことのできる長閑でありながら、心の優しい方に出会える街。
これからも、蒲生のクスをはじめ観光などで訪れる方が宿泊できる施設を維持していただけることを願っています。



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年始の準備体操

きのきのきのゆmききの
お正月の過ごし方、ゴロゴロか、日頃できない家族サービスか、はたまた帰省で渋滞をぬっておられたのか・・・

皆さんも、親戚と一献かたむけ終えたころと思いますので、そろそろ木の方へも目を戻してもらわないといけませんね。
その準備運動として、弊社の過去の記事の中からいくつかをピックアップしてみますので、もう一度熟読していただいて、今年も木のお問い合わせがいただけますように、宜しくお願いいたします。
なお、通常営業は7日(土)からになります。

木の床の不思議 −嗅覚編−

木の床の不思議 −触覚編−

木の床の不思議 −視覚編−

木の床の不思議 −聴覚編−

木の床の不思議 −味覚編−

無垢フローリング選びのこと



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恭賀新年 2012


皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
新しい年の始まり、どんな朝でしたか?!もうお年玉は渡されましたか?!(笑)

昨年も、いろいろな方からお問い合わせを頂き、また仕事に直結しないようなことですが、人と人のつながりというものをたくさん頂いた一年でした。
私が目指す、「喜びを感じあえる木材販売」が少しずつ動いていることを実感できた年だったのかと思えます。
その流れを本年も維持し、更に加速させ本物の木材に喜びを載せてお届けしたいと思います。
個人的な目標はたくさんあります。それを達成する為にも、元日の今日という日の取り組み方が大切だと思いますので、今日一日しっかりと過ごして、充実した一年にしたいものです。

あぁ、しかし、今からたくさんのお年玉サンタに変身です。
これだけは大人には厳しいもんですね(汗)。今頃になって思い知ります。

お年玉




 未だに次男が大好きなゴセイジャーとともに・・・








それでは、本年も「戸田材木店のページ、−本物の無垢木材−」を宜しくお願いいたします!!



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