空を見上げて
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2011年10月

売れる家?!喜ばれる家?!


現在のお住まいが木造であろうとなかろうと、また、新築であろうとなかろうと、住まいについて検討する場合、当たり障りのない間取りの「販売営業の方が売りやすい家」がいいですか?!それとも「生活と住まう人の事を考えた家」がいいですか?!


お客様には聞くまでもないでしょうが、住宅業界では現実的な答えは圧倒的に「前者」です。
売れる家を建てる、それは建売であっても注文建築であっても、「お金をもらえる売りやすい家」です。
建築金額は関係なく、どんなお客様でも可もなく不可もなく、特別な要望がない限りは特に不自由もしない。
けれども、どこにでもあって、住む人の事を考えているのではなく、求められた敷地とスペースにどれだけ詰め込めるかを考える家。

もうそろそろ、考え方を変えないといけない時期です。
が、どうしても家も「販売」という商品の様な扱いで考えるもんですから、どうしても「売れるかどうか?!」に意識が集中してしまう。

それは材料の選定でも、間取りでも、住まう人の事ではなく売る方の都合で全てが決まっていく。

「部屋は○LDKと表示した方が売れる、南にはこれをもってきちゃ売れないよ、○●部屋は最低○畳ないと売りにくいね。」

その基準はなんでしょう。
もし、部屋を仕切ることなく家族で団欒を楽しむ方ならば、無駄な間仕切り壁と使えない配置の部屋数はまったくもって必要ないでしょうし、方角を気にして使いにくい配置になるならば、いっそ素材や作り方を工夫して方角の不利を克服できないか考えるのが本当のところ。無理矢理配置する部屋の広さも、もし応急の用だけのスペースなら、いっそ最小限にして、その分を毎日の家族の生活のスペースとしてや子どもの為のスペースとして使えないのか・・・

直前に志賀直哉旧家を見ているせいか、家族の事を考えた間取りや、広い部屋もあれば、それに比べて小さな部屋もある。
それらが、不自然ではなくおさまっている事があってこそ、見事な建築だと感じますし、それこそ売れる家ではなく「住む人の為の家」であると思います。

志賀直哉旧居 2



 こんな窓をしつらえる心はどこへいったのでしょう・・









だからこそ、大切に残されているのだとも思います。

著名人の家でなくとも、同じ様な「住む方に対する想い」をもってあたりたいではないですか、ね。大工さんや工務店さん、不動産屋さんも。
すぐには理解してもらえないかもしれない、売上に直接つながるかどうかはわからないけれども、それでも変えていかないといけない。
お客様のためでもあり、自身のためでもある。

材料や、法律のみの転換ではなく、本当に考え方も転換していくべき時代であると、ほんと、小さな図面打ち合わせから感じた一日でした。
どんどん、お客様想いの大工さんや工務店さんが出てくるように、木材からウンチクその他(笑)まで、できることはサポートしますので、どんどん勉強して一緒に脱皮していきましょうぞ!!

zumen1















(掲載図面と本文は関係ありません。)


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ロシアンバーチ(樺・かば)150幅広無垢V溝フローリングのお宅が完成間近です。


紹介以来、人気の高いロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングを採用頂いたお宅が完成です。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工14














現在は無塗装の状態なので、塗装状態より更に良くその材質と表情が見えると思います。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工13














ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングのページや、ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングのページにてその表情はお伝えしていますが、改めて、特徴的なキャラクターを見る事が出来ます。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工9



 原木の時からの変色があったり・・・









ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工8






 木の中心部分、「芯」が通っているところや、その周辺に必ず出てくる節もあり・・・















ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工7




 時にはこんなシミも入っています。








ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工2



 そしてこれも原木時に損傷している部分のパテ埋めもありますし・・・








ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工1




 こんな大きな節や・・・・









ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工10




 これもシミですね。これが無ければプルミエグレード行きの原板ですね。







ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工11



 そして赤身の部分に白っぽい斑点。
 成長による芯材着色が不完全だったのでしょうか・・・不自然なところがかなり自然ぽい一枚です。





ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工12







 こんな筋も自然の織りなす芸術です!!















このような表情を持つネイキッドグレード。
詳しくは、それぞれの記事に譲りますが、表情以外ではやはり幅広であることと、V溝がある事によって通常のユニタイプ(たて継ぎ)とは全く貼りあがりの印象が異なります。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工6



 V溝の拡大写真です。この部分がユニ(たて継ぎ)部分になるわけですが、近寄って見てもほとんどつないでいるなんてわかりませんよね。






そして、幅広でありながらフローリングとしてのバランスが崩れないのは、つなげられる一つのピースの長さの最低寸法が40cm以上であり、尚且つ2カ所までしかつなぎ目が無い事が大きなポイントです。
安価な無垢フローリングにありがちな、「8〜10枚の短いピースをつないでいる」ユニフローリングとはわけが違うのです。
それが、幅広の乱尺(らんじゃく。長さの不定な)フローリングを一枚一枚貼りあげたような美しい仕上がりになる秘訣なのです。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工4


 携帯電話と比べると大きさがわかるかと思います。一枚一枚のピースの長さも一目瞭然。








このロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングは当然、1m82cmの定尺(ていじゃく。長さの決まっている)となっていますので、床材を貼る手間は乱尺よりも少なく済むことも大きなちがいですね。

このロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングはプルミエ・セレクション・ネイキッドと、その表情により丁寧にグレード選別されていますので、予算にも合わせて選んでいただけます。
是非、無垢のフローリングのユニ、一枚物とは違った新しい選択肢の一つとして加えていただきたい物です。

ロシアンバーチ150幅広無垢V溝ネイキッド施工5



 ネイキッドグレードとはいえ、こんな綺麗な縮み杢もはいっていますよ!








・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングはこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングO様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングN様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングS様クリヤー塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ幅広無垢ユニフローリングネイキッドグレードの施工現場はこちらから
・ロシアンバーチ130幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードオイル塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードとV溝フローリングネイキッドグレードH様無塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングはこちらから


弊社へのお問い合わせはこちらから

ロシアンバーチの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)

イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング




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休日は旧家にて・・・奈良 志賀直哉邸にて


先週の日曜日は久しぶりにリラックスできる日となりました。
叔父への用事で築80年の住宅をギャラリー兼喫茶としておられるところに訪問しました。

画廊
























私の通っている整骨院の先生が「日曜日に外出すると、疲れをとるひまないですよね」とおっしゃっていましたが、普段は子どもたちのパワーに押されてその通りなんですが、今回は良い作品を鑑賞し、目の保養をした後でこれまた落ち着ける場所を見つけました。

ここです。

志賀直哉旧居 3














かの有名な「志賀直哉」の実際に住んでいた住宅です。
奈良県は春日大社のすぐ南、春日山原始林へ通じる小道の近くにそれは佇んでいます。

当然指定されています。

志賀直哉旧居 4














入館料は必要ですが、安すぎるくらいに見どころ満載の素晴らしい所。
ま、建築や材料に関する興味での見どころということもできますが、やはりその空間や窓、庭や部屋の天井の高さなどに至るまで、現在の住宅というものには見る事の出来ない空間が広がっています。

志賀直哉旧居 2




 









茶室からの眺め。

志賀直哉旧居 1














中庭を挟み、リビングスペースやその奥の庭を見る事が出来ます。
丁度雨模様だったこともあり、もうなんとも言えない雰囲気で、心穏やかに興奮してしまいました(笑)。

なんだろうか、華美な装飾や、高すぎる天井、使い勝手が良いがどこか味気ない設備、手入れ不要(手が入れられない?!)だが傷んでいくのみの内装。
そんなものからは得られない、見えない価値。
価値のある時間や空間を感じる事のできる建物。
当然、費用も相当なものである事は容易に想像できますが、全てではなくとも、それでも、やはり「家」には人間形成とともに、家族を育むところであってほしいし、「ただの人が住むことのできる箱」ではダメなんじゃなかろうか・・・

そんな事を感じ、しばし庭の眺めに心奪われてしまいました。
空気も心なしか心地よい。
そう感じる空間です。
奈良、春日大社周辺へいかれるならばよって見てほしい、そんな貴重な体験でした。

所在地:奈良県奈良市高畑町1237−2
(検索でもすぐにでてきますよ。)



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今週末は出張の為不在です。


良い季節です。
朝晩も気持ちがいいくらいに空気が冷たくて、心も引き締まります。
そんな季節ですが、なかなかゆっくりとは仕事もできず相変わらずバタバタとしていますが、今週末もバタッと外出いたします。

10月28日〜30日の間は出張にて担当不在になります。
そのため、お問い合わせ頂きました件については後日順次回答いたしますので、少々お待ちくださいませ。
よろしくお願いいたします。


秋の空


 いつも見ていないけど、綺麗な空。そこにぽっかりと月が散歩。

 やっぱり上は向くもんだ!!








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製材所訪問記 国産材の梁桁


出張で、製材にお邪魔しています。

杉の梁検品2














桧の構造材1














これ、天然乾燥(自然乾燥。機械による、強制的な乾燥ではないもの。)の杉や桧の住宅構造用部材です。
丸太を製材してから、とにかく干す!!
色が変わろうが、ねじれてこようが干す!!
それから水分が落ち着いたところでやっと役目を果たす構造材になれるのです。

桧の構造材2














今はスピードの時代。
こんな悠長に乾かしていると、「アホか。」と言われる方が正解でしょう。
在庫が増える事は、材木屋にとってはとてもとても経済的に厳しい側面があります。
それをここまで干して置いておくというのが如何に大変か・・・
機会があれば、お近くの材木屋さんで聞いてみてください。

杉の梁検品3














機械でガンガン乾かしてすぐに使う。
それが当たり前の時代に敢えて自然に乾かす意味とは?!
天然乾燥については、機会のある時にまたお話するとしましょう。
今は、この子たちが真に求められるお客様に出会い、活躍する場が増える事を期待する私です。

杉の梁検品1














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新しい形、「木ここち心理テスト」


ふた昔くらい前にとても流行った覚えのある「心理テスト」。
みなさん、興味をもたれたことないですか?
私は結構惹かれました。
学生時分に、心理学を少し勉強したくらいにはまりました(笑)。

ま、信じるか否かは占いと同じように個人の価値観などがあるのでどちらも良いと思いますが、今日になっても、私はやはり興味がある様です。
それも、心理テストが「木」に関するものであるとなると、飛びついてしまいます!!

実は、その木に関する心理テストがあるんです。
その名も「木ここち心理テスト」。

これは、一言でいえば、自分がどのタイプの木なのか・・・・・・・ではなく、木の名称にあてはめて、自分の求める深層心理の中のライフスタイルを探せるものです。
一般的に住まいは「コスト・外観・イメージ・現在の家族構成」などによって左右されている場合が多くあります。
そのため、本当に住まいに必要な「家族を育む場所」という大事な役割を忘れている様に思います。
そこを、設問に答えていく形式で、いろんな木に例えた「自分のライフスタイル願望」を教えてくれます。
要は、住宅や木を考える時に自分が優先するべき内面の考えが現れる、ということです。
よくありがちな「予算があるからフローリングは無垢にしてみようか」ではなく、「木の良さを感じる事が出来るから無垢のフローリングを選ぼうか」という風に。


因みに私は・・・「さくら」でした。

ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング 2


 無垢の山桜からできた、本物のさくらんぼブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング。





解説を読んで・・・納得してしまいました。
詳しくは、試していただいて解説を読んでいただきたいのですが、自宅建築中に大工さんから「こだわり過ぎはあかんでぇ・・」とあきれられた経験の持ち主ですから、解説にも「うんうん。」と思わず納得。

今度から、ショールームのお客様にこの心理テストしてもらおうかなぁ・・・私がヒアリングするより楽しいかも(笑)。

皆さんもぜひ、木力検定と一緒に一度試してみてくださいね。
面白い結果が出たらおしえてくださいね!!



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無垢の木材を大切に使うにあたって・・・


近頃は多くの方に木の特性や特徴を知っていただくことができ、節ありの材や多少の傷のものなども適材適所に使っていただける場面がおおくなってきたことが嬉しく思います。
それは無垢のフローリングに関しても同じで、節や多少の変色などのあるネイキッドグレードを採用いただく機会を頂いています。


クルミネイキッドグレード 4


 胡桃(くるみ・ウォールナット)のネイキッドグレード。

 節や芯などが入っていますが、とても天然の木材らしい表情です。






節や変色などの少ないプルミエグレードや無節グレードも当然素晴らしいものですし、日本人は古来から、節や欠点のない材もある材もその用途や美観に応じて使い分けてきた民族ですから、これこそ木を使う上での本来の礼儀なのかもしれません。

それらのおかげで、一本の丸太からでる「プルミエグレードからネイキッドグレードまで」を余すことなく利用でき、本来捨てるところのないはずの木材を上手に活用することが出来るのです。

とはいえ、なにも無条件に節やその他のキャラクターの個性的なグレードを採用いただくのは早計です。
当然、プルミエグレードとは違い、「床としての強度などに問題がない程度の節や変色他の補修などを含む」為、価格は無垢のフローリングの中では負担の軽いものになりますが、上記のように床としての使用に問題のないものは加工して出荷していますので、中には施工すれば隠れる部分になる「実(さね)」といわれる部分に節や補修がかかっていた場合は、加工中に欠けている場合があったり、木の中心部分で「芯や髄」などと呼ばれる部分を含んでいる場合もあります。

節補修




 節の割れにパテを入れていますが、割れが広がる事も稀にあります。







フローリング実の節1




 フローリングの節補修を裏側から見たところ。








フローリング実の節2



 同じものを違う角度で。写真下側がフローリング表面側です。
 貼りあげて表から見ると、裏の割れは見えません。






もし、これらを欠点として切り捨ててしまえばそれは美観上は「欠点のない」綺麗なフローリングとなるかもしれませんが、一本の丸太からとれる材料の割合は急激に減ってしまい、使えない部分が多く出てしまいます。
それらはコストと言う問題以前に、私たちに恵みを与えてくれる木々を「無駄にしている」ことになります。
地球温暖化の防止などの問題から、木を有効に使うことは当然ですが、それ以前に、少なくとも数十年、多いものなら数百年育ってきた木々の命を使わせてもらうのです。
その育つ上での過程で生じる個性を「欠点」と称して切り捨ててしまっては、本当に勿体ないことこの上ありません。

ネイキッドグレードだけでなく、セレクショングレードやプルミエグレードにおいても、特別な加工の不良や配送時の傷などの部分以外の「天然の木材由来の部分」というものをしっかりと見ていただいた上で採用いただくと、さらに愛着が増し、住む方と紡ぐ時間もとても良きものとなると思います。

可能な限り、それらの部分もご紹介していきたいと思いますので、ご覧いただき採用いただく木々が更に愛着の湧くフローリングとしていただきたく思います。


また、無垢の木材を検討いただいているお客様は、それぞれのフローリング幅誤差や樹種によっては補修部分の広がり、幅方向の反りなどの特徴もあわせて、弊社からのメッセージを必ずご覧頂きご理解いただきますように宜しくお願いいたします。

木を無理矢理私たちの都合に合わせる使い方ではなく、木を理解して使っていけるようにしたいものです。



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紅葉と黄葉のメカニズム


さて、昨日の紅葉・黄葉のメカニズムの回答編です。

考えはまとまりましたでしょうか?
それでは回答です。

まずは一般的な(?)紅葉から。
葉が紅く見える「紅葉」は、葉の中の葉緑素が分解するのと入れ替わりで、葉にたまった栄養分(糖分)から赤い色素である「アントシアニン」が作られる事から紅く見えるのです。

次に黄葉。
こちらは何かが変化するわけではなく、もともと葉緑素と一緒に葉っぱの中にある「カロチノイド」という成分が、気温が下がり葉緑素が分解されていくと、それに代わって葉の表面に出てくることから黄色く見えるのです。
しかし、黄色の成分は、多かれ少なかれどの葉にも含まれていますので、中には赤と黄色の混ざったような色合いに見えるものもあります。


紅葉・黄葉した桜の葉














私も実はそんなに気にはしていなかった、というか、冬自宅するのに紅くなるんだ・・・位の感覚でいたもので、初めて知った時は「へぇ!!」と思ったものですが、身近な木々達は、木材となる幹の部分以外にも細部にわたり実に細かな作りになっています。
以前に樹木の構成についてお話しましたが、木は我々動物の様に何かを食べたりして活動エネルギーを得ているわけではありません。
自分の体を構成するものも、自分が生きていくエネルギーも自給自足で賄っている生き物なのです。
そう考えると、動く事や話す事は出来なくてもいくら高等な文明を持っていたとしても、歴史の浅い私たち人間よりも高尚な生物なのかもしれない。
そう思うと、古くからの樹木信仰や神の依り代といったような考え方も当然納得がいきます。
名のある巨樹を前にしたりすると、とても大きな畏敬の念を抱く事がありますが、実は日々使わせてもらっている木材になる木々にも、大切な想いを持って接しないといけないのかもしれませんね。

やはり木は有効に、大切に使っていきましょう。
それではみなさん、いい季節です。
たまにはこんな少し難しい話も織り交ぜながら、紅葉・黄葉デートに向かってくださいませ(笑)。



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「こうよう」って紅葉?黄葉?!


運動会シーズン真っ只中で、休日は走ったりカメラを撮影したりと忙しいのですが、それも一段落するとやってくるのが「紅葉・黄葉シーズン」。

日本の美しさを感じる季節の代表格の一つですね。
この時期の山の景色は素晴らしいものです。
さて、ここで一つ問題です。

一般的には「こうよう」というと、「紅葉」とかいたりして「紅葉狩り(もみじがり)」なんていう雅な言葉が想いだされますが、山をよくよく見ると一様に紅色になっているものばかりではありませんよね?!
中には黄色く変色している葉もあるはずです。
ですので、紅葉だけでなく「黄葉」もあるということですね。
ではなぜ、木々の葉は青々とした色合いから紅や黄色に変わるのでしょうか?!

樹種が違うから?!
そりゃ寒暖の差で変わるんじゃないの?
もしかして、自然の産物だから育った土などの環境によって変わるんじゃなかろうか?!・・・

推測はいろいろとできるのですが、どれが正解なのでしょうか?
この季節、いそいそと紅葉・黄葉を愛でに出かける前に、この問題を考えてみてください。
紅葉・黄葉デートの前に回答を勉強しておけば、男性の株が上がること、間違いなし!!
さぁ、たかが木の葉ですが、樹木の面白いメカニズムに少し目を向けてもらうことにしましょう。
回答は明日の記事にて。



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大阪「人生図書館」


日曜日の新聞に興味深いものを見つけました。
表題には「人生図書館 つながり再確認」とあります。
図書館の方は字から理解できるのですが、人生の方は今一つ理解できず、内容を見てみると、とても有意義で、且つ素晴らしいものである事がわかりましたので、ご紹介したくなりました。

大阪はミナミのアメリカ村のマンションの一室にその「図書館」はあるそうです。
写真が掲載されていましたが、落ち着いた雰囲気の和室で、そこには6歳から83歳までの幅広い人たちが「人生に影響を受けた本」として寄贈された本達が並んでいるそうです。
絵本や小説、写真集など約130ほどあるそうです。

記事には、「人間関係が希薄になり悲しいニュースが多くなった。ここが人のつながりを再確認できる場所になれば」とあります。
また、小学1年生の女の子は図書館の中の一冊に、「このほんをよんでおともだちにやさしくできるようになったよ。」と、本当に素直で素晴らしい手紙を読書カードに書いています。

私も若輩ながら有難い事に、今までいろいろな先輩方に出会い、様々なことを学ばせて頂きましたが、その中でもやはり先輩が影響を受けた本を薦めていただいた事も、私の人生に大きな糧となっている事は言うまでもありません。

一人ではどうしようもない時、人には相談できない時、どうしたらよいかもわからない時。
人生には様々な状況がめぐってくると思いますが、今は相談できる場所や人とのつながりが近くにない場合が多いのかもしれません。
バーチャルや、電子機器を通してはとてもつながってはいるのでしょうが、温もりのこもったコミュニケーションはやはり心のこもった「つながり」なのかもしれません。
一度訪れてみたい図書館が大阪にあるという事、覚えておいてくださいね。

「人生図書館」所在地

大阪市中央区西心斎橋1−10−28 心斎橋Mビル404号室
電話:06−6281−0555

入館無料、平日午前9時〜午後6時。土・日・祝日は不定休。
詳しくは http://www.438m.com/jinseitoshokan まで。



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無垢の木の購買動機


ちょっと前に不思議な話を聞きました。
その人は子供のころから木目の印刷されたシートを使った勉強机で育ったそうです。
それが社会人になりグレーの事務机になると、とたんに落ち着かなくなったらしい。気持ちが不安定なので木目の(今度は本物の木だった様です。)物に取り替えるととても落ち着いたそうです。

やっぱり木目は落ち着くんですねぇ!!

それがその人の言葉でした。
木を扱ってらっしゃる、それも無垢の木をとても詳しく扱ってらっしゃる会社の方が私に力説してくださいました。

近年は印刷技術もとても進歩していますから、特に和室の天井板などは本物かどうかなど、見上げても普通にはわかりません。
ですが、いくら進歩しても印刷と無垢とは違うところがあります。
似ていても全く違うところ。

人間は確かに、木の木目を見て落ち着くことがあります。
が、それはただ模様が落ち着くだけとは限りません。木の事に関しては以前の木の床の不思議五感シリーズやその中の視覚編・見え方編を見ていただきたいのですが、人の目はそんなに単純なものではないのです。

木の木目で人間が落ち着くということや、美しく感じると言うのは、木が紫外線などを吸収したり光の乱反射を抑えてくれたりし、目に優しいからだというのも一つの理由ですが、見た目の木目だけでなくそこから発する香りやまたは肌触りを知ることによって、木のよさを感じているといえると思います。
また、小さな生きている(生きていた!?)細胞の集まりである木は、その細胞の配列によりいろいろな杢や色合いを見せてくれますし、それらは見る角度や光線によっても美しさを変化させるところがあり、それこそが印刷では表現できない、本物の妙であります。

ですから、いくら忠実に木目を印刷しようとも、その手触りや光の吸収の仕方、木目の美しさは決して真似できるものではありませんし、「木と木の模様」は比べるものではありません。
ですので、本来は印刷には無垢の木と同じ安らぎと言うものは求められないと思うのですが、どうやら「営業トーク」の中に木の安らぎを勘違いして盛り込んでしまっているようです。

印刷の木目も、無垢では使用制限のある場所や複雑な加工などにはとても有効だとは思うのですが、それを引き合いに出して無垢の木材を売り込むには少し無理があります。
折角の素晴らしい商品群が台無しです。

結論、何を言いたいのかというと、本当に無垢の木を真剣に検討するならば「木が好きで木のことを知る方に依頼して欲しい」ということです。
無垢の商品だけ欲しいのであれば、魅力的な商品群から選び出せる会社に注文するのが一番ですが、私はそれぞれの木のお話からその特徴まで知って気に入っていただいて使っていただきたい。
その方がより木が長持ちしますし、愛着もひとしおでしょう。

私は営業トークは下手です。
でも、木は大好きです。だからこそ、木を真剣に検討していらっしゃる方には真摯にお答えしたいと思っています。
何故昔からその木が使われてきたのか、どうしてこの場所にこの木が必要なのか?反対に何故この木は使われていないのか?
視覚・見え方編でもお伝えし、床(フローリングの)にもっとも適した木材とは〜書き出し〜のところでも触れていますが、一概に杉は柔らかいからフローリングには向かないとか、床には硬い木がよいとか、そうは言えないのですね。
では、何故そういえないのか?!
そこまでお伝えできる方は少ないはずです。

商品としての「セールスポイント」しか知らないと、自社の製品のよいところはどんどん出てきますが、では、何故その木が良いのか?ということは出てこないものです。

あなたは商品としての木材を買いますか?!
それとも、無垢の木のよさを求めて木を選びますか?!

木を扱っている方には誤解していただきたくないのですが、まだまだ「木製品」の営業という仕事になっているところがたくさんあります。
私は「木製品」ではなくお客様の為の「無垢の木」をご紹介していきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。



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一度は訪れたい銘木館


今回は記事よりも写真を見てください。
文章よりも伝わることと思います。

銘木館21














正面玄関・・いや、秘密の扉が開きました。
そう、看板にある様にここは「銘木保管庫」。
銘木という、美観的に価値があるか、稀少で入手しにくい木材などを指す言葉ですが、その銘木ばかりを一堂に集めて解説付きで見る事が出来る、ファン(?!)垂涎の場所なのです。

私も以前から訪れたいと思っていたのですが、今回やっとその機会に恵まれました(というか、無理矢理作った・・・)ので、ここに紹介したいと思います。
といっても、冒頭に書いたように私が説明するより写真で確認いただきたいところですので、じっくりご覧ください。

銘木館20




 まずは、入り口正面にて記念撮影。








故長谷川萬治氏の像が数ある銘木に囲まれて佇んでいます。
このお方が、ここに所蔵されている銘木たちを蒐集なさった方です。
木へのただならぬ想いがあった事でしょう。
今こうして銘木たちを間近にみられる事に感謝です。

銘木館15














入館してすぐに「ほえぇー」となるのが、この長蔵杉(ちょうぞうすぎ)。
伐採の模様が写真展示されていますが、人の小さい事!!
私と比べても大きさがわかるかと思います。

銘木館18




 小さい所でこのサイズ。









銘木館17





 これくらいの大きさがゴロっと2本転がっています。それも長い!!







銘木館3



 ロッククライミングならぬ、ウッドクライミングです!!

 しかし、デカイ!!







銘木館2




 足はかけてはいませんが、
先輩、失礼しました・・・








これが最初に目に飛び込んでくるので、、実は他の物の大きさはあんまり気にならなくなります・・・・いや、目の錯覚です。
他のも大きい!
しかも、ホント、長い!!
通直でこの太さ、普通に一本のみを見ると驚く位の丸太が並んでいますので、そちらもじっくりとご覧ください。

銘木館9














この角度がほんと、わかりやすいですね。
実はこの倉庫は2階建てになっていて、これは2階に上がる階段の踊り場からの一枚です。手前の杉の大きさが異常なのがおわかり頂けますね。

奥の丸太が、えらく小さく見えるはずです。
実際はこうです。

銘木館16



 一本丸太を挟んではいますが、まぁ、胸位までの高さがあります。








銘木館1



 さて、ショージーを探せ!!










私が写っているはずです。どこでしょうか?
これを見るとどれだけ長い丸太かイメージできると思います。
丸太の端から端で撮影しています。

銘木館10



 今度は逆から。少しわかりやすく・・・










銘木館11


 自慢のスマートフォンです。私のたっていた位置の太さがこれです。

 樹種はネズコ。太い!!!立派です。ヨダレが出ます!!






これら丸太だけで驚きは止まりません。
鑑賞して飽きない、杢の数々も展示されています。

銘木館19




 黒柿や・・・









銘木館12



 ケンポナシの杢もあります。









私も一応木が好きな材木屋ですので、いろいろとは見てきてはいますが、これだけの量が市場以外で見られるところはそうはないのではないでしょうか・・・
その中でも板材(厚みからして盤ですね)で驚くのがコレ。

銘木館14





 全部一位(いちい)です。確か私の記事では、大きくなりにくく、丸太から幅の広い材は得にくいと書いたはず・・・・

 なのにこのサイズ!どういうこっちゃ。












銘木館13




 こんな感じですよ。










でも、良く良く説明を読むと、台湾の一位の様です。
訂正しなくていいかな?!
とはいえ、台湾はやはりすごい!台湾桧や紅桧といい、この一位といい巨樹の宝庫ですね。
昔の日本にも、こんな素晴らしい巨樹があったのかなぁ・・・・

そんな事を考えながら、板材展示の2階へと歩みを進めるといきなり!!

銘木館8




 で、でたぁ!!









無造作にたててあるこの丸太。
普通の材木屋さんなら捨ててしまうかもしれないくらい、危ない?!展示ですね(笑)。
全て白檀です。
試しに持ってみると、ずっしり重い!!本物です。
一体末端価格いくらになるんだ?!(麻薬みたいですよ、ほんと。)目が廻ります。
この白檀だけでも相当なのに、この銘木館には一体総額いくらくらいの銘木たちが揃っているのか?!
気が遠くなりますね。

銘木館7














2階を一望すると(といっても、中央から半分くらいですが)このような感じです。
やっぱり小さく見えてしまいます。

銘木館6




 大体これくらいは普通にあります。決して小さくはありません。







その展示のなかでも由緒あるものを発見。

銘木館5














なぬ?!春日局欅?!
あの春日局のお手植えとあります。時代劇ファン必見!

銘木館4


 いや、時代劇ファンでなくとも、とてもいい木目です。

 眺めていて気持ちいいです。

 この欅、これだけではなく、幅広板が数枚、まだ展示されていますので、相当な大きさだったことでしょう。

 立木の時に出会ってみたかった様にも思いますが、この木目を見られるのも幸せですね。







紙面の都合上(?!)、割愛しまくりですので、木に、特に銘木に興味のある方は是非一度立ち寄ってみてください。
顔がほころぶはずですから・・・


所在地:東京都江東区新砂3−4−2

財団法人日本住宅・木材技術センター、銘木保管庫



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槍鉋(やりかんな)


以前から本で読んだり、飾られているのを見た事があったのですが、実際に使われているところを見た事が無かった物がありまして・・・
今回、機会があり見る事ができました。

槍鉋(やりかんな)です。

槍鉋1














台鉋(だいがんな。今日大工さんの使っている一般的なかんな。)のない時代、昔の社寺建築の円い柱などは全てこの槍鉋による造形だったようです。
西岡棟梁によると、木の繊維を壊さないから仕上がりが全く違うそうです。
とはいえ、今はなかなかそこまでの技術と完成度を求めるものも少なかったり、加工機械による加工になっていることなどで、見る事はないでしょう。
普段の建築では当然見ないものですし、一般の社寺建築でも、使いこなせる人もなかなかいないでしょうから、余計に珍しいものです。


槍鉋2














このような物を見ると、昔の技術や加工精神などの高さに感嘆します。
それも、人間の都合よりも材や完成させる物の都合を考えた加工方法です。
私は手に技術がないため、見て驚くのみですがきっと加工に携わる方であればその技法や完成度に感心される事と思います。
皆さんもどこかで機会があれば、ちょっと目を凝らして時間をとってみてください。
無くしてはいけないもの、というものの一部を感じ取れるような気がしますよ。


槍鉋については、西岡棟梁の著書などに詳しく掲載されています。是非ご覧ください。



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「材料」としての欠点 −胴折れ(胴打ち)・もめ−


今回はあんまり良い題名ではありませんね・・・
私も大好きな木に「欠点」という言葉は出来るだけ使いたくないのですが、今回の写真はさすがに材料としてみるならば欠点です。

これだけはっきり見えるものもなかなかありません。

胴折れ5














杉の板材の久しぶりにまとまった数の加工だったのですが、その中で目につくくらいはっきりしていましたから、この種の例としては珍しいくらいはっきりと出ています。

胴折れ3


 その名の通り、材を折る様に横断線が走っています。










胴折れ4



 横から見ても同じ場所にあります。

 破壊線が丸太の時に走っている証拠です。






これ、私のところでは「胴折れ」と言っていました。
まだまだ住宅の構造材の手加工が当たり前だった時代、和室の柱にする桧の角材を弊社にて選定するわけですが、その時の大工さんとのやり取りが何ともいえず楽しかったものです。
どちらも真剣で、「この材はどうだ、これはこの部分を見せたいなぁ・・・」とか。
そんな事を話しながら桧を触るのは、ほんとに心地よい時間でした。時代とともにそんな時間も少なくなりましたが、その桧の柱にたまに見られたことで記憶に残るのが、今回の例です。


通常は、荒挽きした柱を大工さんが加工し、ツルピカの柱に仕上げるわけですが、その加工の段階までわからない位にパッと見た感じには区別しにくいです。

胴折れ柱




 これが桧の柱に入ったもの。うっすらと引っかき傷の様なものが見えますか?







正確には、「胴打ち」や「もめ」と言います。
そのうち、伐採時に岩石などに衝突して木の繊維が破壊されて生じるものを「胴打ち」、また、風や雪などの圧力により幹が曲げられた場合や、樹木が生長するときの応力などにより木材の繊維が切断されてしまっている破壊線を「もめ」といいます。

木の細胞壁に生じた座屈線です。


胴折れ1




 拡大すると、本当に折れてしまっているようですが、材としてはつながっていて、触って分かる亀裂はないのですが・・・





胴折れ2















加工前は外観にも分かりにくい場合があるのですが、今回の様に仕上げると比較的はっきりする場合もあるので、美観上好まれないですし、何より細胞が破壊された座屈という状態であるので、強度が落ちている場合があるので注意が必要です。

これがあるから廃棄!!というわけではないのですが、やはり強度や美観に問題のない所に使うなどという配慮は必要です。
こういった材も、自然を生き抜いてきた木材だからこそ見られる現象。
わたし達人間も、生きていく過程でいろいろな事があり傷つく事もあるでしょう。それらの傷を受けながらも生きていくというのは、木も同じ事です。
細胞が切れながらもしっかり育った杉を活用できるようにするのも、木の、自然の恩恵を受けている私たちの義務です。
単純な「欠陥」ではなく、それを如何に使うかを考える為の知識として覚えておきたいものです。

追記:2014年、更にわかりやすい状態の記事を追加しています。そちらもご覧ください。


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