空を見上げて
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2011年09月

こんなのもあれど・・・


建築の中で、装飾は材料とともに人の目を惹く大きな要素です。
近年は、装飾を出来る限り少なくし、シンプルな良さを引き立てよう、という風合いもありますが、私はやはり人の手の込んだ美しさも少しはあってほしいものだと思います。

弊社への注文の中には、たまにこんな加工依頼もあったりします。(外部委託加工です。)

加工材 1














左側がタモ材の丸棒加工、右側が米モミ材のアール加工額縁材です。
ぱっと見ると、どこでもありそうなんですが、規格寸法でなく規格材料ではないこれらを、1から作るというのは実は難しいんです。

加工材 2














正確には、作るのが難しいのではなく作る「加工」をされているところが少なく探すのが難しいのです。
これらだけではありません。
スピードが求められるようになって以来、住宅の構造材から内部の仕上げ材まで、ほとんどが工場で作って出荷できるようになりました。
正確な加工と、大量に生産できたので、価格も安価な良いものができていたのですが、その反面、街の加工屋さんというものが気がつかないうちに少なくなっていました。
当然、人の手で少量生産では規格品には太刀打ちできず、特殊品の工場以外はなかなか目にしなくなってきました。
知った方でも廃業なさっていたり、いつの間にかたたんでおられたりで、注文は頂いても、加工できない事もあります。(予算と納期を鑑みての事ですが・・・)

先日の新聞に、「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者の宗次徳二(むねつぐとくじ)さんのお話がありました。
壱番屋以前に喫茶店をなさっていた時の話で、当たり前だったサービスの「割安のモーニングを出さなかった」ところ、客足が伸びなかったそうです。モーニングを出さなかったその理由とは、「夫婦で明るく笑顔のあふれる店にする事」で、モノで客を呼ぶ店にはしたくなかったから、だそうです。

いくらモノだけを提供しても、お客様はついてきてはくれないし、笑顔のない店にモノをあふれさせても、モノ以外の動機では店にはお客様は来てくれないでしょう。
私もそう思います。
いつぞやもお伝えしましたが、弊社の事務所に飾られている額には「笑顔」の文字があります。

社是
















弊社の会長の書ですが、まさしくモノを扱う商売だからこそ笑顔を持ってお客様に接しようということです。
安い商品もそれなりの価値があって良い。でも、そこに笑顔や人間的なサービスがあればなおのこと良い。
安くても人気があり人の絶えないところもあります。
一概に価格だけでは判断できません。そう、価格だけではモノは判断できない、だからこそ笑顔があり、人間を介しての商売に意味があるのではないかと思います。

今回のような加工も、打ち込めば機械が自動でこなしてくれる場合がほとんどですが、なかなか緊急のニーズや材料には対応しきれない場合があります。
そんな時の人間です。話をすれば、スケジュールを考え、融通を聞いて加工してくれます。
そんな職人さんも、どんどん少なくなります。
物事、大きいところ、早いところ一極集中ではなく、もう少し広くみんなで携わっていければいいのになぁ、と材料を眺めながら考えていたのでした。




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学校はいろんなものの学び舎


先日の日曜日、近くの小学校の体育館にて「敬老の集い」があり、その中の催しの一つとして子どもの通う幼稚園の園児が、歌や踊りをお披露目するという企画があり、親バカながら見に行ってまいりました。

お歳を召された方たちに向けて、はちきれんばかりの大きな声と踊りを披露する園児たちに、「一生懸命する」と言う事を見せられたような気分でした。
その企画途中に、一本の電話が入り(当然マナーモードで)会場の外へ。
そこで少し話している時に、目の前にある一本の木が目につきました。

それは、この藪椿(やぶつばき)。

ヤブツバキ2
























どうしてこの木に目がとまったかというと、以前から見ていただいている方はわかると思いますが、弊社が「神代藪椿(じんだいやぶつばき)」の丸太を製材したからです。

神代丸太製材 3














それからというもの、なにか椿とは縁があるような気がして・・・・
立木についてはまだまだ瞬時に判断できる能力に乏しいので、このように標識がついているとわかりやすく、観察するにはもってこいです。
というか、敬老の集いで小さな椿の木を覗いて、必死に撮影しているのはさぞかし奇妙な光景だった事でしょう。
周囲の目をもろともせずに連写して帰りました。

実は、公園もそうなのですが、学校は意外な学び舎だったりします。
ほとんどの植物に名称などの情報が付されていますし、様々な種類を見る事も出来ます。
私のような人間にはもってこいの勉強場所なのです!
子どもの頃に、これくらいの気持ちで学校に通っていれば、今もう少し違っていたのかもしれませんが……
基、どちらにせよ子どもにとっても大人にとっても良い勉強場所だということでしょう。
ほんと、今の勉強心が何故子どもの頃には無かったのか!とかえすがえすも不思議に思いながら、椿を・・いや、学校をあとにするのでした。
うちの椿は嫁入りまであとどれくらいかなぁ?!また楽しみになってきました。


ヤブツバキ1

















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今週末は出張させていただきます。


木がつくと、いや、気がつくともう秋風を感じる頃となりました。
材木屋の朝は早いので、朝晩の気温の低さには驚く事もある時期ですが、個人的に勉強に取り組んでいた事も一段落し、本当に気がつくと秋でした。

さて、今週末は久しぶりに出張いたします。

9月29日と30日は出張のため、担当は留守になります。
また、その次の日は第一土曜日の為、弊社通常営業は行っておりませんので、ご来店予定を立ててくださる場合はご注意ください。そして日曜日となるため、ちょっとした連休の様になりますが、私は相変わらず仕事してますので、休んでないんですけど・・・・・・・・

そんなこんなで、今週は金曜日から不在になります事をご連絡します。
不在中に頂いたご予約、お問い合わせへの回答は順次させていただきますので、勝手ではございますが、お時間を頂きます事をおゆるしください。
それでは、よろしくお願いいたします。



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幸せな木材たち


自然の恵みである木材を扱えるというのは幸せな事ですが、その木材たちも木が好きな方にもらわれていく幸せを感じているだろうか・・・きっと感じているはず!!

先日、以前より天板材などを購入頂いているお客様がご来店くださり、新しい机やいす用の材料を選んでいかれました。
新しいというのは、実は小学校に入学される時にプレゼントされる学習机といすなのですが、総無垢で造られるんです。それも家具などの職人さんではないお客様が手作りで!
なんとも贅沢なプレゼント!

以前に購入頂いた材料も、御兄弟の入学の記念にということでしたが、その出来栄えは、写真で拝見しても木の温かさや、作った方の人柄の出たとても心温まるものでした。
その2作目となる今回の材料はこちらです。

木の机用材
























幅の広い板が銀杏(イチョウ)、そして角材が真桜(まざくら)、その後ろに隠れているのが国産のシナ幅広板です。
以前から、節や入り皮などは当然のこと、虫の食害痕や変色も「そりゃ当然ありますよ!」と木が好きな方ならではの受け止め方を頂き、とても有効に活用いただいているだけに、今回の木々も幸せな嫁入りになる事間違いなしです!

しかし、生活の中に木材が少なくなる中、こうして学習机に無垢の木がある小学校生活とは、なんとも子どもさんが羨ましいですね。
お客様の中には、無垢の木は高い!と思いこんでいらっしゃる方も多いとは思いますが、使いこんでいける年数と、その価値を鑑みればそう高い買い物ではない様に思いますし、木によっては想像以上にお手頃になる場合もありますので、ちょっと気になる方、一度お近くの木の好きな(ここが重要!!!)材木屋さんに出向いてみてください。
親身になって探していただけることと思いますよ。

私も、次の「木が好きな」お客様のご来店に向けてまた準備にかかるとします。
いつもありがとうございます。



*真桜は寸法不足で後日交換しましたが、交換後の材料もなかなかのチョイスだった事を報告します。



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黒柿製クラブヘッド完成


やっと完成です!!
といっても、私が作ったのではありません。
材木屋だからと言って、木工もうまいとは限りません(汗)。
本当は上手に木工できればもっとお客様と盛り上がれるのかなぁ・・・と思う節もありますが、その分、材料にはこだわりますよぉ!!

さて、その出来上がったものと言うのはこちら。

黒柿クラブヘッド 1













以前お伝えしていた、「大人買い」していただいた黒柿の角材から作り出された木製のクラブヘッドです。
塗装の為、ピカピカとひかっていることと、あまりにも綺麗に出来ているので、プラスチックかと疑いたくなるくらいの美しさでしょ。
そもそも、ゴルフをたしなまない私は、黒柿のクラブヘッドなど実物は見た事が無かったですし、ましてや木材としても貴重な黒柿ですから、そうそうクラブとして見る事はないですね。
それにしても本当に綺麗に黒柿独特の模様が活かされています。

黒柿クラブヘッド 2












このクラブヘッドを所蔵されているのは、北海道の「糸井の森パークゴルフ様」です。
永年探していらっしゃった素材にようやく出会えたようで、出来上がりに満足していただけたことで、この度完成後の写真を送っていただくこととなりました。

いやぁ、これを見ると職人さんが作ったとはいえ、やはりモノづくりの素晴らしさを感じますね。
私ももう少し手に技術があればなぁ・・・・・
いや、木材馬鹿が手に技術をつけると既に材木屋では無くなってしまう!(笑)。
完全に趣味の木工家に転身しそうです。
やっぱり技術無くていいのかな?!
どちらにせよ、材料は良いものを届け続けたいと思う事に変わりはありません。
これからも、「これが欲しい!!この人に聞いてみたい!」材木屋でありつづけます。



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琥珀(こはく)に思う


先日の新聞にロマンのある記事を見つけました。
それは、「恐竜や初期の鳥類に生えていた羽毛がカナダ西部で発掘された白亜紀の後期(7000万年前!!!)の琥珀(こはく)に閉じ込められた状態で見つかった。」というものです。

私は特に琥珀を蒐集しているわけでも、化石マニアでもありませんが、その記事の続きが大切です。
その羽毛は、細部の構造まで琥珀の中に保存されたままだったそうです。

琥珀とは古くから、宝石としてやお守りとして人々に愛されてきた歴史のあるものですが、その材質は太古の恐竜や鳥類が栄えていたであろう時代の木の樹液の化石化したものです。
とても美しいブランデーやウィスキーのような色合いや、赤身がかっていたり緑色がかっていたりするものもあり、見るものを虜にするような自然の産物です。

実は私も、数年前に東北に旅行をした際に、琥珀の記念館に訪れるまでは樹液の化石だとは知っていましたが、それほどの興味はありませんでした。
しかし、琥珀の多くはアガチス(*)という現存する木の仲間の樹液からできている物が多い事と、様々な琥珀の種類があること、そしてその時代背景や珍しいものでは「インセクトアンバー」といって、琥珀の中に虫が当時のままの姿形で残っているものもあり、時の流れをより一層身近に感じる事が出来たのです。


*アガチス(カウリパイン。パインの仲間ではないが・・・)
桧や杉の様な針葉樹であるが、珍しく南半球に自生している、。日本には「南洋桂」や「新カヤ」などと言って将棋盤や碁盤などに使用されていた。カウリという名で、ホームセンターなどでも棚板を目にする事がある、ナンヨウスギ科の植物。
ニュージーランドのノースアイランドに住むマオリ族は、この木の巨木を「tanemahuta(タネマフタ。森林の王様、森の紙。)」と呼んで大切にしている。その由来は、一帯の林冠の更に上樹高45mの高さに達することからであるらしい。そのタネマフタは直径4.38m!!、高さ51.2m、推定樹齢1200年ということ。
フィリピンでは Almaciga アルマシガ(日本では一般にアルマシカとして流通。)と呼ぶ。普及品の和室の床柱用として多く流通していた。 


インセクトアンバー以外にも、植物が閉じ込められている物もあります。
それらも虫たちと同様に、その時代を映す鏡として貴重な存在なのですが、大抵の場合、琥珀には残るのですが、平らに押しつぶされた状態で化石となります。
そのため、今回の様に羽毛までわかるような状態で発見されることは極めて稀なのです。
もしかすると、これが発端で恐竜時代の研究にまた新たな発見があるかもしれません。

しかし、琥珀がアガチスの樹液(全てではないけども・・・)だと知ってとても感動した事は忘れませんが、時代背景は違えど、やはり植物は神秘的ですね。
7000万年とはいかなくても、神代木も数千年の時を経て現代に現れるわけですし、琥珀の様に化石になっている木は珪化木や木化石として出現します。
それらはともに人知を超えた世界からの贈り物だと思います。
この美しさを見て、もっと地球を、自然を考えてほしいという小さなメッセージかもしれません。
数百年後の世界において、人類が発見するものが自然の産物「化石」ではなく人類の手に負えない物質「核のゴミ」ではないことを切に願い、残暑厳しい(この言葉は不適切ですが・・・)事務所にて節電することとしましょう・・・



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総合商社か、専門店か・・・・


総合商社・・・どっかで話題になった言葉の様にも思いますが、総合的に物事を扱えるところっていうのは、ある意味すごい会社です。
規模も当然大きくなりますし、それに従って扱うものもかなりの数になるはずです。
それらを管理して運営していく商社の方たちはさすがに敏腕な方たちなんだと推察するのですが、近年の総合商社的な会社の展開の速さには少しおどろくところもあります。

皆さんも、身近だった駄菓子屋さんが少なくなったり、文房具屋さん、街の本屋さんその他、いろいろな街の専門店さんが無くなっている事にお気づきだと思います。
それらの多くは、大型施設の建設で大手販売会社に変わっていたりすることもありますが、なんでも大きくなれば用を足すのではない事はいうまでもないことですし、反対に大きいからこそできる事もたくさんあります。
それでも、私個人は、街の専門店さんに残ってもらいたいなぁ・・・と思う者の一人です。


ニュースにて、「ヤマダ電機が住宅メーカーのエス・バイ・エルを買収」という報道があった後の、ヤマダ電機専務のインタビュー記事を読んでいて、ふと思いました。
その記事内にも、「新規参入でなく家電量販店の延長」と書かれていますが、「住宅丸ごと」という姿勢で、家もその中身も全てを提供するという事のようです。
昔から、私たちの扱っているような木材も、「住宅丸ごと」という考え方はありお風呂やキッチン、外周り建材なども取り扱い、販売できるものは取り扱うというような形で大きくなってきた経緯も多少なりともあると思います。
今までは住宅の需要も旺盛でしたし、数も多かった。
だからみんながそれで生き残ってこれた。

でも、そうしている間に、専門的な材木屋さんはどんどん少なくなった様に思います。
あくまで個人的に感じる事ですが、上記の駄菓子屋さん、本屋さん、文房具屋さんと同じように・・・・
私は買い物をするときは人から買います。
そりゃ当然、と言われそうですが、ただ物を買いに行くのではなくその人、その店で買いに行くのです。
だから、お気に入りの本屋さんや、服屋さん(少し変ですが・・・)、その他、ここで!という店があります。
つとに淋しいのは、文房具屋さんが減った事・・・

全ての人が私の様な人ではない事は明らかですが、やはり、専門店以外で販売している商品の判断基準は、価格が大きなウェイトを占めると思います。
むしろ、価格以外の判断材料が無い、という事もあります。
それでも、使えればよい、自分で判断できる知識があればよい、ということで購入するならば良いかもしれませんが、住宅や木材などは今やいろんな情報がありすぎて、なかなか判断しにくいのではないかと感じます。

そんなときに、昔の様な「あの人がいるあの店に行こう!」という気持ちで訪れられる材木屋でありたい。
建築にしても、木材の良さ長所短所を知っているからこその建築をしたい、と思う気持ちが、全ての人でなくてもいいです。一握りの専門店をお探しの方に出会えれば・・・

総合商社さんにしかできない事、専門店にしかできない事、それぞれを活かして生きていく時代になっている様に思います。
少しでも、こんな人と出会えて良かった、と思っていただけるように、専門店としての役割をこなしていきたいと思います。



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木がつなぐ「人と人」


材木屋で木を販売して一番嬉しい時は、そりゃ当然お客様に喜んでもらった時。
これはどんな業種でも同じことでしょうが、喜んでもらうといっても、材料を気に入って喜んでもらうこと、人柄で喜んでもらうこと、いろいろとあるのですが、まさか今回の様な形で喜んでいただく事になるとは、材木屋の新たな喜びを感じた瞬間を記録したいと思います。

それはある日の事。
外出から帰社すると、私の机の上に見慣れない緑色の封筒が置かれています。それもそこそこ厚みがあります。
なんだろう?!何かの勧誘や、名簿を参照して送られてくるどこぞのコマーシャルかと思っていたのですが、よく見てみると材木店さんの封筒になっています。
それも、結構遠く離れたところからです。

あれれ?!いつお会いしたかな?!と記憶の弱い頭を振ってみたのですが、どうも記憶の棚には見当たりません。
開ければわかるか・・・と、封を切ろうと手に取った瞬間、封書の中身のそれが木材である事がわかったのですが、その事を気付かせたのは手触りや重さではなく、「香り」でした。

帰社直後から事務所内に何か香る、と思っていたのですが、私の机の隣の社長のところにも香る木が置いてある為、今日は良く香る日だな(材木屋では、日によって香りのする木が違います。今日は桧、次の日は樟、雨が降ると米桧・・などなど。)とおもっていたのですが、実はその香りの正体はこの封筒でした。
それも、私の好きな香りで弊社倉庫でも香る物・・・・

実はこれでした。

神代のお便り














わかるでしょうか?神代樟(じんだいくす)です。
弊社の記事にて幾度か紹介しています、紀州にて河川より出現した巨躯を持つ神代樟。
それと同じ香りがします。


紀州有田川神代樟1紀州 有田川神代樟4







この距離感わかるでしょうか・・・これが紀州神代樟です。


実は、私の記事をご覧になった材木屋さんが、以前四国にて出た神代樟を製材したことを懐かしんでくださり、わざわざ達筆なお便りとともに36年前に出土したらしい神代樟の端材を送ってくださったのでした。

その時の神代樟もかなりの大きさだったそうで、仏像彫刻用に出荷なさったそうです。
確かに通常の樟とは違い、悠久の時、眠りについていた神代樟はどこか熟成したというか、円みのある香りを漂わせるのです。
仏様からの香りとすれば、涼しげな神聖さの中に円みのあるような芳香と感じ、仏像の姿をより身近に感じる事の出来るものになった事でしょう。

近年出現した神代樟とは若干色目が異なる様にも思いますが、いずれにせよ時を経たとは思えない素晴らしい芳香です。


芳香と言えば、以前にも弊社記事をご覧になった方から白檀を送っていただいた事があります。
その時も、商売ではないのですが幾度かのやり取りをさせていただき、送っていただいた次第です。
見知らぬ者同士が「木」という素晴らしいものを介してつながる。
その中に喜びを見出し、時には感激する。
商売でも、こんなに嬉しい事はありません。

今回も、弊社の記事をご覧いただいて昔を懐かしんでいただき、手紙まで頂戴しました。
そのお気持ちがとても嬉しく、人と人がつながる、「木がつなぐ人と人」を心に沁みて実感しました。



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ロシアンバーチ(樺・かば)150幅広無垢V溝フローリングを採用頂きました。


このたび、ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングを採用頂いたお客様から施工後のフローリングの写真が届きましたので、ご紹介します。

お使いいただいたのは、幅広つなぎ目V溝フローリングのネイキッドグレードに無公害塗料のオスモカラーのチーク色を塗装なさったものです。

ロシアンバーチ 幅広150つなぎ目V溝 ネイキッドグレード1














幅広150の迫力と、まるで一枚物を丁寧に張り上げたような美しい仕上がりになるのがこのつなぎ目V溝フローリング。
実際は長さが一定のユニ(たて継ぎ)フローリングなので、幅広だという事もあり、施工手間は髄分と軽減されるのですが、一般的なユニフローリングの様に「つなぎまっくっていない」ため、一枚一枚のピースの長さのおかげで幅広にもかかわらず伸びやかな貼り上りを実現しています。

ロシアンバーチ 幅広150 つなぎ目V溝 ネイキッドグレード 2














ロシアンバーチ 幅広150 つなぎ目V溝 ネイキッドグレード 3














印刷にはない、曲がりくねった木目もこのグレードの特徴ですが、そこがとても表情豊かで個性のある本物らしいところです。

ロシアンバーチ 幅広150 つなぎ目V溝 ネイキッドグレード 4














また、照明やフラッシュの影響でも無垢のフローリングは表情を変えます。

ロシアンバーチ 幅広150 つなぎ目V溝 ネイキッドグレード 5














ふと遠目で見るとチークの様な艶と輝きです。
無垢独特のユラユラと輝く木目も光を受けてまるで動いているかのようです。
ロシアンバーチ幅広無垢フローリングを検討されているお客様には、よい塗装の参考になるのではないでしょうか。

ロシアンバーチ 幅広150 つなぎ目V溝ネイキッドグレード 6














当然、節や色違い、パテのある部分も存在するのですが、そんな事が気にならない位に「木だ!!」と一目でわかる存在感が出ているのではないでしょうか。
ロシアンバーチは白く澄んだ美しさが特徴でもあるのですが、グレードによってはこのようにピンクがかった赤色の部分が混在します。
が、このコントラストが何とも言えない味わいとなっている事は一目瞭然ですし、0.数mmの薄板を張り付けたものでは出しえない味わいがあります。

愛着の湧くフローリングは、そのお手入れにより長く使いこむ事が可能です。
傷がついても、汚れても、色が変わってきても、生活のその時その時の味わいをその部分に残してくれます。

O様、いつも丁寧な回答で商品採用頂きありがとうございました。
この度採用頂きましたV溝フローリングも、愛着を持って末永くお付き合いいただける事を願っています。


最後に丁寧にお答えいただいたアンケートを掲載させていただきます。

     

今回の弊社の対応について(メール、電話回答の内容や対応はいかがでしたか?!)

 
 わからないこと、疑問に思っていることなど適切にアドバイスいただき安心して商品を購入することができました。
 
・担当について(印象はいかがでしたか?適切に対応できましたでしょうか?説明は理解できましたでしょうか?)
 
 遠方にもかかわらず、親切丁寧にご説明いただきありがとうございました。
 
・インターネット記事について(弊社記事で商品御理解いただけましたか?お探しの物が見つかりましたか?記事内容はいかがでしたか?)
 
 自分が希望する商品が見つかるか不安でしたが写真等の掲載のおかげで迷うことなく購入することができました。
 
・商品について(選んで頂いた感想と、貼りあがりの感想を再度お聞かせください。)
 
 当初、杉板をと考えていたのですが、知人のアドバイスで樺を選択させていただきました。風合いも良く希望通りの幅広だったので言うことなしです。
 
 張り上がりもオスモワックスのおかげで落ち着いた雰囲気になりました。(チーク+クリア(つやなし))
 
・弊社を選んで頂いた理由を教えてください。
 
 御社で扱っている幅広無垢材と自分の希望とのマッチング 理想に叶った商品を扱っていたので
 
・今後このようになればよいのに、というご希望あれば参考にさせていただきますので、教えてください。
 
 自分も確認しなっかたので何ともいえないのですが、サンプルとかは、遠方の顧客に対しては、送っていただけるのでしょうか?
 
 正直、切れ端のサンプルを見てもイメージがつかめないのは、わかりますが肌触りとかがわかるのかなあと思いまして・・・
 
写真添付させていただきます。あまりいい写真じゃないですけど
 
本当にありがとうございました。

 

O様こちらこそ、本当にありがとうございました!!(カットサンプルの件、すみませんでした。)


ロシアンバーチ無垢フローリングを更に下記からご覧ください。

・ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリングはこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングN様着色塗装施工写真はこち・らから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングS様クリヤー塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ(樺・かば)150幅広無垢V溝フローリング無塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢ユニフローリングネイキッドグレードの施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ130幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードオイル塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードとV溝フローリングネイキッドグレードH様無塗装施工写真はこちらから

・ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから


弊社へのお問い合わせはこちらから

ロシアンバーチの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)

イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング



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してはいけないこと。


弊社のこのブログはおかげさまで、いろんな方に見ていただく機会を与えられて、少しづつ嬉しい反響をいただいています。ありがとうございます。
書き始めたころから、批判するようなことや人の悪口になるような事は書くまいと、出来る限り考えてきたのですが、今回は少し批判的な記事になってしまう事をお許しください。

たとえ、そうなったとしても記事に残して、自分の心にも残しておかないといけないと思ったからです。


それは先日、荷物を引き取りに行った時の出来事です。
引き取り場所は、全国的に大きく展開されている企業さんの工場です。
その中にある倉庫に商品を引き取りに行ったのですが、私が向かった時間も少しタイミングが悪かったようで・・・・・・
事務所で受付を済ませ、引き取り倉庫に到着。
積み込み場所を見てみると、とても空いている。リフトマンも運転席で座っておられたので、、少量ですが積み込みお願いします、と声をかけたところ・・・・

「今は休憩時間やぞ!!!!誰もおらんわ!!」

と予想もしない怒りの言葉が飛び出しました。

よく考えると、大きな企業さんの工場兼倉庫ですから休憩時間があって然るべきです。私が伺ったのも、丁度10時過ぎでした。
タイミング悪く伺ったのですが、休憩時間中という事も知りませんでしたし、受付の方も、今は空いていますからどうぞ、とおっしゃっていた事もあり全くの不意打ちに合い、なんとも淋しい気持ちになりました。

貴重な休憩時間に声をかけてしまった私が悪いのかもしれません。お疲れのところを引っ張り出してしまった事に苛立ちが出たのかもしれません。

しかし、こんな私でもその企業さんからすれば一応はお客さんです。しかも引き取りに伺っているところです。
それを考えると、リフトマンの方の言葉にはお客様に対する最低限のマナーが無い事だけは間違いないと思います。

忙しい時、休憩時間中などは、自身の限られた時間の為干渉しないでほしい、という気持ちも理解はできます。
ですが、お客様が来られて、待っていただく言葉もなく暴言としか言いようがない言葉での対応には、人ごとではなく、私本人も含め自社においてもあってはならない事だという教訓を見せられている様に感じました。

全員がそうではないという前置きをしてから失礼を承知で申し上げますが、建設業界や運送業界などは、以前よりははるかにマナーが良くなりましたが、それでも態度や言葉に不適切なものが含まれると感じる事があります。
それは、私が日々肌で感じているからです。
接客・サービス業ならありえへんで、その対応!というように。
もし、自分がこの場でお客さんだったら・・・と考えると参ってしまうような場面も少ないとはいえあるのです。

私が好きな言葉に「実るほど、こうべを垂れる稲穂かな」というものがありますが、博学でもなんでもない私が偉そうに出来る機会はそんなにないとはいえ(笑)、この言葉をいつも想うのは、自分が成功していたり、調子がいい時、自身の所属する会社がグングン成長しているときなどは、その勢いに乗って頭も上に向いているので、頭を下げる事を忘れる時があると思います。
少なくとも、私はそうなりそうです。

だから、そうならない様に、いつも腰を低くしていられるようにと言う想いから、念頭に置いている言葉です。
簡単な様で、私はなかなか実践できていません。
それでも、私も弊社も「ふんぞり返った」稲にならない様にしながら、大きな実りを残せる会社・人になっていきたいものです。

今回の出来事を教訓とし、よりよい会社に出来るように明日からも取り組まないといけません。
良い経験をさせてもらいました。
この事を忘れない様に。



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お引き渡し


先日、弊社にて建築させていただいていたお宅が完成し、お客様への引渡しをさせていただきました。

お客様の希望と、材木屋の家の融合でできた住宅。
勿論、いろんなところに木がふんだんに使われています。

無垢の木の家 1


 玄関を入ると北海道産楢(ジャパニーズオーク)の式台と、ホワイトオークの上がり框、それにアメリカンオークの無垢フローリングが出迎えてくれます。







優雅な木目と、長く伸びる乱尺のオークがとても落ち着いた雰囲気を感じさせます。

無垢の木の家 4



 広いリビングに大きく貼り伸ばされたオークのフローリングは、リビングの余裕を足元から演出しているようです。






無垢の木の家 5



 拡大してみると、薄板を貼り付けたフローリングの表面とは違うのが一目瞭然。










無垢の木の家 2



 和室の天井や廻り縁(天井と壁部分近くの飾り)や天井の押さえまで、本物の無垢の木材です。

 今時、こんな目に触れにくいところまで無垢の木材で仕上げるところは殆どありません。

 当然、柱も無垢の桧の節無し材です。










無垢の木の家 3

 天井を見上げると一部違う部分が・・・

これは雲板といわれる部材ですが、コレも無垢の木材で、加工中をお伝えしたことのある「御山杉(みやますぎ)」という、お伊勢さんに自生している貴重な杉を使用したものです。(基本、伐採禁止木です。)



仏間のある和室にはぴったりな材の選別!と自己満足。
屋久杉にも似た木目も特徴です。


やっぱり木のある家はいいなぁ・・とキッチンのカウンターを眺めていると、「んん?!なんか違う・・・」と違和感が。

無垢の木の家 6
























因みに、建築に関わる木材は全て私が選んで大工さんに加工してもらったものですので、全ての材料を覚えているわけですが、これだけなんか違うような・・・・と眺めていると、横から社長が一言。
「これ、何の木や?」

え?!この楔用に、ちゃんと社長指定の材料を出していたのに、違うの?!と白黒していると、「ほら、あそこの棚にあったの・・・」と言う言葉でびっくり仰天!!

あぁ、、、、なんか長さ短くなっているような・・(涙)と思っていたら、本紫檀の角材を切り取ってた!!
あぁぁぁ・・・・大事にとっておいた貴重な本紫檀。
お客様用とはいえ、予想外の切り取りにショック(汗)!

という場面もありながらも、無事にお客様にお渡しすることができました。


無垢の木の家 8









 玄関の下駄箱も無垢の下駄箱。

 その上に飾られている置物。実は弊社社長作。プレゼントです。










材木屋の作る木の家。
いいもんですよ。
家とまではいかなくても、木を感じる住宅にできるような物をどんどん提案できるように、これからも応援宜しくお願いいたします!

無垢の木の家 7


 子供が素足で走り回るリビング。

 やっぱりそんな住宅が私は大好きです。











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我が家の年中行事


今日は9月4日。
一年のうちで、2回の楽しみ(それだけじゃないけど・・・)のうちの一つが今日です。
二つのうちの一つは12月のスキー。
コレのために、どれだけ頑張っているか(汗)。一年の苦労が吹っ飛ぶ瞬間です。
もう一つが今日なわけですが、どんな楽しみかというと趣味ではないんです。
美味しい楽しみです。

串かつ 3














実は今日は9月4日で「串の日」。
串かつの日です。一年に一度の美味しいお楽しみであり、一年に一度だけ料理をしない私が用意から片づけまでをする日でもあります。
といっても、用意は食器と買ってきた串を並べるだけなんですが・・・
それでも、この日の夕飯だけは家内は座ったままで味わってもらいます。


串かつ 2

 おかげさまで揚げ物だけは上達しました。

 温度もばっちり。









串かつ 1














満腹になり、満足するのですが、この年中行事ができたことにより、実はいろんなことを知ることができた日でもあるのです。
たとえばキッチンの調理台の高さ。
キッチンをお客様に提案する時も、自分が実際に使ったことにより、メーカーさんの指標以外にも経験からの言葉をプラスすることができるようになりましたし、洗い物のときのキッチンのシンクの大きさや水栓の吐水の形状や高さの使いやすさ、油物をする時のお菜ばしの長さなどなど・・・
単純なことかもしれないけれども、自分ですることがなければ気がつかないこと。

もともとは、この日だけは家内にゆっくりと夕飯をとってもらいたいと始めた私の企画だったのですが、それが元になりいろんな気付きがありました。
なんでもやってみるもんです。

この行事が終わると、もうすぐに年末という気がします。とても時間の経つのが早いです。
一年分の美味しいご褒美を頂き、明日からの新しい活力が漲ってきました。
明日からも頑張るぞ!!

串かつ 4
















木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

こころ、うごくこと


本日の新聞のコラムに、私たち材木屋や住宅関連の人にも馴染みの深い「松下幸之助氏」のお話が掲載されていました。
といっても、氏の名言ではなく、氏に対して苦言を呈した方の言葉でした。

「君のおかげで、こんなに心がなく物ばかりのいやな日本になってしまった。君の責任で直してもらわねばならん・・・」

京都仏教界の重鎮、立花大亀老師の言葉だそう。
確かにいろいろなものが普及し、暮らしは豊かになったのだが心は相反して・・・・というような意味でしょうか。真意まで汲み取る力は私にはありませんし、君のおかげで・・・というところも引っかかるところはありますが、それにしても少なくとも今の世の中は豊か過ぎて、少し淋しい様に感じる場面もしばしばある事も頷けます。

と言いながら、私も普通の人間ですので、いらいらとする事も怒る事もあるのですが、先日そんな私の心を動かす場面に会い、とても嬉しくなった事を少しお伝えします。


こころ、うごくこと














欠けたお茶碗がお恥ずかしいところ(ほんとは使ってはいけないんですが、思い入れがあり・・・)ですが、いつも家内が一日外出の時は、こうやって夕飯の最低限の用意をして出て行ってくれます。
ご飯と、お味噌汁、サラダと・・・・写真上を見てください。
普段は置いていないものがあるんです。最初私も気がつかなかったのですが、コップの隣に焼き物のおちょこがあります。
因みに弊社社長作ですが、どうしてこれがでているのか?!
いつも晩酌するから・・・・それなら納得できます。
が、私は家ではそんなにお酒をあおることはありません。
近頃は、おかげ様で多忙につきお酒を飲みたくても、まったく飲む時間がありません。
ですので、無くてもいい様なものですが、近頃の私の忙しさと疲れを見て察してくれたのでしょうか、少しはお酒でも飲んでゆっくりして、というサインだったのかもしれません。

家内にはあえて確認はしていませんが、その人の気持ちや状況を見て欲している物を用意できるその心に、身内のことながらいつも感謝しています。
自身も毎日子どもに追われ大変なのは私も承知。
それでもこうして気を使ってくれるというのは、本当に有難く心に沁みます。

物が豊かになり、いろいろなものが選べる時代になっていますが、やはり人の心は物だけでは満たされないと思います。
そんな中において、写真の様にいつもは目立たない存在であっても、人の心に沁みる人間でありたいなぁ、としみじみ感じた夏休み最終日の出来事でした。

いつも支えてくれている皆さんと、家族に感謝!



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!