空を見上げて
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2011年06月

樺は桜ではありません!!


私の記事を読んでくださる方は大半は御理解いただいていると思うのですが、インターネットの波にはまだまだ誤解が見え隠れしています。

良いといえばいいのだろうか・・・いや、良くない!と私は思います。

未だに良く見る「桜と樺の混同」です。

私の記事や仕事に直接関連した事ではなかったのですが、少し前にインターネットの記事を見ていると、出てくる出てくる、桜のオンパレード・・・
そのほぼすべてがの仲間の木を紹介しているのですが・・・

私に直接関連していないといいましたが、今回は!という注釈つきでして、やはり関係は大いにあります。
なぜなら、たびたび何度も「桜とは?!」という説明を繰り返さないといけないからです。
中には「樺桜(かばざくら)」なる、どっちのことやらわからんような名づけのツワモノもありますね。
一般的に理解されている情報が、桜のイメージと妙に合致しているため余計に誤解が大きくなるのですが、「桜は樺(かば)の木ではなく、樺の木は桜ではなく、桜といっている物の中には樺の木が含まれている」ということを知っていただきたいです。

無垢のフローリングで桜材を探している、という問いかけに対しての答えにフローリング屋さんの担当者も違いがわからないものだから、桜のフローリングだとして、樺のフローリングを提案している場合もありますし(当然弊社ではありません。)、良く似ている部分があるとはいえ、外観や見た目の特徴を伝える時に、どう聞いても樺の事だろうと推測できるような特徴をあげている場合が見られます。


バーチ150S 



 樺の木の無垢フローリング(ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリング)です。









BC 130-Pユニ



 桜の仲間、ブラックチェリー幅広無垢フローリング(写真は幅広ユニタイプ。)









桜と樺の違いは数回取り上げてきましたので、ブラックチェリー無垢フローリングの記事やその他を参照頂きたいのですが、桜の木というのは、そもそもそんなにたくさん木材として流通するものではありません。
樺の木はまだ流通している量としては安定していますし、なにより淡い色合いに、ピンクの花のイメージを落とし込める「桜のイメージにぴったり」の材質ですから、桜だと思っても無理はないのですが、中には本当の桜材を探していらっしゃる方もおられるでしょうから、なおのこときちんとした理解が必要かと思います。

それに、桜のイメージといっても、あの「ピンクの花びら」はほとんどがソメイヨシノの美しさであって、自生種や木材としての桜を指す場合の真桜は「白い花びらと新芽の同時開花」である場合が多いので、一般的に花見で見るような淡いピンク色とは異なりますから、やはり木材の桜も「淡いピンクの色合い」というイメージから抜け出していただけるといいのですが…

少なくても材木屋サンはソメイヨシノの写真を出したりして、樺材の記事を書いちゃいけませんよ。

・・・・・・むむっ!!・・・・・・それ私だ。ブラックチェリー無垢フローリングの記事にて・・・
といっても、ブラックチェリーはバラ科の桜の仲間ですから、間違いではないのですよね・・。ソメイヨシノとは違いますが・・・

理解して入手する事に関しては樺であれ桜であれ、優秀で貴重な木材に変わりはありません。
が、桜の材の用途に期待していたのに、知らずに手にしてから違いに気がつくということは、避けたいものです。



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製材した神代木丸太の樹種 −神代椿(じんだいつばき)−


以前製材しているところを公開した神代木を覚えていらっしゃいますか?!
神代特有の製材直後からの色の変化は、本当に何とも言えない感覚をもたらしてくれました。


神代丸太製材 4














その歴史にも夢のある神代木ですが、その素材自体にも当然様々な種類があり、その材ごとの特徴を神代木になっても醸し出してくれるのは、自然の持つ時間を超えた贈り物だといつも感じます。
さらに今回はもうひとつの贈り物?!がありました。

私も完全に初めてのため、予想もしていなかったのですが、その丸太の樹種がとても珍しいものである事がわかりました。
今まで紹介したような神代杉や神代桧、はたまた神代タモ神代欅といったような名前の浮かぶ樹種ではなかったのです。

紅褐色の芯材(赤身)と、辺材(白太)部分の光るような杢が美しいその樹種はなんと「ヤブツバキ」でした。
神代ヤブツバキです。

神代丸太製材 3














一見、水目(みずめ。樺の木の仲間)かな?!と思ったりしていたのですが、想像もしない結果でした。
皆さんも、椿(つばき)といえばそんなに大きな樹木としてはご覧になった事がないのではないでしょうか?!
私も見た事ありません・・・

それもそのはず、文献にて見てみると最大でも直径50cmになるかどうか。最大ですよ。
椿の巨樹は天然記念物にはあるでしょうが、弊社が製材したものは最大径なんと54cm!!!
文献も超えています!!
椿としては、ケタ外れのビッグサイズ!

まだまだ乾燥途中なので、販売はこれからですが、いったい何に使おうか?!
椿の櫛といえば聞こえはいいし、伝統的に需要のあった用途ですからそれに使いたいところですが、いかんせん神代。
以前に注意書きした様に、おそらく永年の年月により組織が脆くなっていると想像できるため、耐久性に疑問が残るし・・・・

やはり装飾的な使い方か!?・・・
いまから有効活用を考えないといけません。
数年後に、乾燥したらまた改めて「神代椿(じんだいつばき)」としてご紹介します。
この無彩色のなかにゆらゆらと輝く杢を使いこなせる場所に出会える事を待つとしましょう。



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無垢フローリング選びのこと


いきなりですが、私が弊社の記事を書くようになってからあと半年ほどで3年になります。
とにかく、木材や無垢フローリングに関する正しい知識をお届けしたいという想いで書き綴ってきましたが、まだまだ私の認知度も低く(笑)、迷っていらっしゃるお客様が相当数いらっしゃるようです。

私は何度かお伝えしている様に、至極アナログ好きですので決してパソコンやインターネットに詳しいわけでもなく、ただただ必死で記事を更新してきましたが、木材やフローリングについての検索には、やはりそれなりに検索対策をされているお店のホームページには太刀打ちできません。
そのため、たまに聞きつけた情報をインターネットで検索すると、「これはお客様が見るとわかりにくいよなぁ・・・」と思う事もしばしば。
もっとわかりやすく伝えたいなぁ・・・こちらの方がいいのになぁ・・・とついつい思ってしまいます。

当然、私の知っている事が全て正しいというわけではないのですが、それでも明らかに「木を知っている人なら当然わかる事」を、平然と間違えて掲載している場合もあり、歯がゆく感じる時もあります。
ほとんどが、営業するのみで木を知らない人が木材を販売しているケースです。
木を知る材木屋さんが販売する無垢フローリングと、営業トークしか知らない木には興味のない営業さんが販売する無垢フローリング。
あなたなら、どちらを選びますか?!・・・

また「営業さん」の場合は聞こえの良い営業トークを並べているパターンが多く、短所というものはほぼ掲載されていません。
どこに、私のように自分の販売するフローリングが反るかもしれません、色違いや揃わない部分があります、と欠点をあげて販売する営業さんがいるでしょうか。
人間にも長所と短所がある様に、木材にも当然長所と短所があります。
それが長所のみをクローズアップしていくことから誤解が生じる事もあります。
また、当然、その原材料となる木材の情報も「かたい・高級な」といったような形容がほとんどで、木の性質や表情、その特性などは全く加味されていません。
それなら、硬くて高級感の出る印刷でもいいんじゃない?!と思うのですが・・・

3年も続けてきて、なぜいまさらそんな事を感じるかというと、迷っていらっしゃるお客様の声を聞くからです。
または、インターネット上でも無垢のフローリング選びについてのことや、フローリングの樹種ごとの違いやその特徴による選び方がわからないという事をよく目にします。

たとえば、はフローリングには向かないのか?!


杉柾浮造り一枚物無垢フローリング施工写真拡大2




 いいえ。その用途と、杉の特徴を理解すれば、こんなに素晴らしい杉の持ち味を楽しめます。






じゃぁ、ブラックウォールナットのフローリング、いろいろあるけど何が違うの?!

ブラックウォールナット幅広無垢フローリング施工カフェ3

 本物の、ブラックウォールナットです。黒っぽい木材や、黒く塗装している物とは違います。

 色合いからは想像しにくいですが、クルミ(胡桃)の仲間だけに、温かな足触りが特徴です。 





お客様にとって、その木の持つ色目や外観は確かに大きな判断材料だと思いますし、私も木材ごとの色合いの違いは見ていて飽きないところがあります。
ですが、色だけで選ぶなら合板フローリング、または印刷フローリングで十分です。
では、無垢のフローリングの判断材料は何でしょう?

いろいろと情報が多すぎる上に、判断材料の目安となるものが少ないので、迷ってしまいますね。
樹種の違いがわからない、同じ樹種でもお店によっての違いがわからない、あっちの店とこっちの店では同じ様に見える商品がまったく異なって表示されている、似たような名前があって違いがわからない・・・・
私でも混乱する位です。


フローリングに適した材については、「床(フローリング)にもっとも適した材とは・・・」という連載記事でとりあげていますので、是非参照いただきたいところですが、その記事に書いているような木の性質による選び方を掲載している記事は限られていると思います。

それでは木が同じ種類の場合の違いは何があるのか?!
実はそこが大きな違いの一つであったりします。

まずは木材の選別。
手当たり次第に製材していく方法もありますが、それではその木の持つ良さを表現しにくい場合がありますし、「なんでも込み」のような商品になってしまいがちです。
それに対して、原木の時点でどの様な寸法の商品で、どの様なグレードを製材するのかを見極めて選別している場合は、丸太自体の歩留まり(ぶどまり)といわれる活用率も上がりますし、無駄なく良いものが製材できます。
これがなされているかどうかで、後の加工や商品におおきな違いが生まれます。


ホワイトアッシュ原木 1



 この時点であらかじめ選別作業に入ります。

 一枚物がたくさんとれるように、よい表情が出ます様に。






工場内視察チェック 2



 ぜーんぶフローリング加工待ち丸太です。

 良材丸太からジャンジャン一枚物がでるように丸太チェック。






そして選別以外に木材にとって大切なのが、乾燥です。
乾燥と一口に言っても、なんでも乾燥機に入れておけばよいというものではありません。


工場内視察チェック 1


 乾燥機内部です。積み上げられたフローリング原板。










割れが起きにくい様に、反りにくい様に、含水率が安定するように。
いろいろと考えていかないといけない上に、樹種ごとの違いもあるため、一定ではなくとてもシビアな作業です。


工場内視察チェック 3


 乾燥機から出てからも安定させるためにまた自然乾燥。

 私もきちんと原板チェックです。







これらにかかる手間や時間によって出来上がるフローリングに大きな差が生まれます。
表面の仕上がりや、寸法安定性には特に差が出てきます。

しかし、これらの作業を経ている商品と、そうでない商品の差は語られることは本当に少ないです。
販売される方もそこまでしらない場合もあります。
そのため、単純な「値段」と「外観」だけが判断材料となってしまうのではないかと思います。
カタログを見ればわかる機械商品、例えば家電などでも値段と外観だけで判断出来る場合は少ないですよね。
店員さんのアドバイスや、その商品についての機能や特徴を聞き自分に合った商品を選ぶのに、木材や無垢フローリングはいつまでたってもその木に関する情報までお伝えして販売できる例は少ない様に感じます。

当然、木についての違いや長所短所を説明するにはその木とその木からできる商品についての事を理解していないといけません。
そのため、弊社では商品写真と値段を掲載して買い物カゴに入れてもらうような販売はいたしません。
フローリングや、木製品になっても元は木です。
やはりそれぞれの特徴をもっています。

皆さんがいろんな情報で迷うことのない様に、自分の扱う木についての情報はきっちりとお伝えし、喜ばれる木材を販売したいと思っています。
価格は大事な要素ですが、その価格の基となる情報を知っていただき、笑顔をつくれる材木屋でありたいものです。
日常から、ネット上から、少しでも木材や無垢フローリングのお悩みが少なくなる事を願って。


こだわりの無垢フローリング各種は下記からご覧ください。

板屋楓(いたやかえで・ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢一枚物フローリング
欧州楓(ヨーロピアンメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリング
ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング
高野槙無垢一枚物フローリング
青森ひば無垢一枚物フローリング
古希杉板目節あり浮造り(うづくり)無垢フローリング
国産地栂(じとが・じつが)幅広無垢一枚物フローリング
国産黒松(雄松・男松)無垢一枚物フローリング
ウールアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物羽目板
北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング
北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板
ロックメープル(カエデ)幅広無垢一枚物フローリング
・尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物フローリング
尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板
米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺材)
杉埋め節幅広無垢一枚物フローリング
低光沢塗装 リフリーバーチ(樺・かば)無垢フローリング
低光沢塗装 リフリーオーク(楢・なら)無垢フローリング
能登あて(ひば・ひのきあすなろ)幅広無垢一枚物フローリング
能登あて(ひば・ひのきあすなろ)幅広無垢一枚物羽目板
オークハーテイド、バーチハーテイド幅広無垢一枚物フローリング
エインシェントオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング
日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリング
日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリング 
ネシアンチーク幅広無垢一枚物フローリング
桐(きり)幅広無垢一枚物フローリング
施工しない無垢フローリング 〜Shikiyuka ヒノキ〜


ロシアンバーチ(樺・かば)






























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あなたも一度はトライ! 木の検定「木検(木力検定)」


みなさんは資格と呼ばれるものをお持ちですか?
一つや二つは思い当たるものがあるでしょうか?自動車運転免許もひとつですね。
資格試験や検定試験と聞くと耳を塞ぎたくなる!、という方もいらっしゃることでしょう(笑)。私もその一人です!!

でも、私がどうしても合格したい検定が一つあります。
皆さんからすると、持っていて当然と思われるであろう検定資格。
その名も「木力検定(略して木検)」。
その名の通り、木や木材に関する知識を検定するものです。
現在こちらのページにて簡単に検定を受験することができますので、是非一度皆さんも挑戦してみてください。

因みにレベルがあり、現在は初級と中級が公開されていて、上級は整備が整い次第、会場にての筆記試験が予定されているそうです。
しかも、上級受験には中級の検定をクリアしていないといけないそうで・・・


実は私、恥ずかしながら中級3回すべっています・・・・
少し難しいんじゃなかろうかと思ってしまうのは、私の知識のなさを露呈してしまうことになる(3回すべった時点で露呈してますね。)のだろうか?
これからは、あんまり偉そうに記事をかけなくなってしまう結果でしたが、もう少し勉強して来る日に、皆さんと上級検定の試験場でお会いできるのを楽しみにしています!!

さぁ今からチャレンジ!



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まだまだ知らない木材の用途 黄楊の木


まだまだ知らない事がたくさんあります。
木、木材ということだけをとっても、まだまだ「その道」は深いですね。
先日黄楊の木の問い合わせをいただきました。
問い合わせというか、電話だったのですが受話器の後ろで聞き覚えのあるメロディーが流れています。
このメロディーはもしや・・・・と思い、どちらからお電話頂いてますか?と聞いたところ「今、阪急電車の茨木市駅です。」との事。
弊社の最寄り駅です。徒歩でも15分位。
その日は丁度社内作業中だったので、お越しいただく事が出来ましたが、通常はお手数ですが、ご来店予定をお知らせ願います。留守にてかえって御足労をかけますし、なにより倉庫やショールームの準備と、他のお客様の予定もあります。
きちんとお話させていただくためにも、ご予約おねがいしますね。

さて、お電話からほどなく御来店。
お話で「黄楊の木」という事をうかがっていましたので、早速見ていただきましたところ、「大きいですねぇ・・・」と、普通とは違うお返事。


国産黄楊 1














普通は「木」というくらいですから、皆さん20cm位は幅のあるもんだと考えていらっしゃる方が多いので、「こんなに細いんですか?」といわれる事がありますが、今回は全く逆。

というのも、用途を聞いてみると「ヴァイオリンのバックピース(テールピースかな・・)」という部分に使用するので、小さくてよいのだということでした。
カチカチな材木屋頭では、ヴァイオリンに使われる木材は良質なスプルースとメープル、それから黒檀などの唐木類の指板位しか思いつかなかったですが、意外なところに黄楊が使われるようです。

その理由を伺ったところ、緻密でそこそこ硬いからではないか?!ということでした。
なるほど・・・

ただ、そんなにたくさん必要というわけでもないので、今回は御蔵島産の黄楊半割ではなく、材質の似ている「シャムツゲ」が大きさとご予算に合うとの事で、そちらを購入頂きました。

シャムツゲ 2














製作をされているとのお話だったので、どんなヴァイオリンができるのか、どんなふうにシャムツゲが活躍するのか楽しみです。

それにしても、木材にはまだまだ知らない用途があるようです。
しっかり勉強しておかないといけませんね。
特殊な木材をお探しの場合は用途とサイズをお知らせくださいね。それにより材の条件が変わる場合がありますので、よろしくお願いします。

次回は御蔵島産黄楊をお願いしますねぇ・・・・・・


国産黄楊 3














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式年遷宮に通じる心


皆さんは「式年遷宮(しきねんせんぐう)」ってご存知ですか?
そりゃ知ってるよ!、という方の方が多いでしょうか。

この前、趣味で買っている車の雑誌を見ているとこの言葉が出ていました。
車と伊勢神宮の遷宮・・・いったいどんな関係が?!と思い見ていました。

ここでまた一つ質問ですが、レクサスというメーカーはおそらくご存知ですね?
そう、トヨタの高級車ブランド(元は海外でのトヨタの高級車販売チャンネルになるのかな。)のことですが、そのレクサスが世界台数限定で市販する車があるのです。
高級なセダンではありません。ハイブリッドでもありません。
スポーツカーです。
それも「家が走ってる」、といっても過言ではない価格のスポーツカー。
その名も「LFA」。
この国産スポーツカーに、式年遷宮と同じような意味合いがこめられているのだそうです。

そもそも式年遷宮というものは、20年に一度(決まった年に行う為「式年」という)、新しい神殿を造り大御神さまの御移りを願う為に執り行う行事のことですが、20年に一度という理由としては、決して20年で材料の木が悪くなって使えなくなるからという理由ではありません。


神宮


 伊勢神宮発行の書物にも「なぜ二十年か」とかかれています。

 第一回の遷宮が行われた時には既に法隆寺が造られていたそう・・・





諸所ある理由を簡単にひとつに言いきることはできませんが、理由の中の大きな要素として「技術の継承」があります。

通常の住宅などの工事とは違い、社寺仏閣などはいつもどこかで同じような仕事があるはずがなく、また仕事がなければ材料の事を知る事も、またその材料の加工や据え付けの方法などを見聞きする事もできません。
建造物が末永く維持されるのはとても良い事です。
使用された木材も、その寿命(樹命)の分まで存分に働いてくれることでしょう。
しかし、それでは次に同じ様な社寺建築を望む時、また同じ技術を要する時に同じ様な仕事の経験がないと、その技術は伝承されず途絶えてしまう事になります。
ましてや、現在より寿命の短かった時代では20年が技術伝承のギリギリの年数だったのかもしれません。

少し話がそれますが、尊敬する法隆寺宮大工棟梁の西岡常一さんも最後の宮大工棟梁と称されています。
私の様な浅はかな者の考えでは、今でもお弟子さんたちがいらっしゃいますし、他にも社寺建築をこなされる方がいらっしゃるのに何故かなぁ・・・と思ってしまいますが、その中でもやはり技術の伝承や、その為の材料と対象建築物の有無が「宮大工棟梁」を継承できない大きな要因ではないでしょうか・・・

注)棟梁とは大工さんのことを指すのではありません。現在では棟梁というと大工親方をさしたり、大工さんの尊敬語として使用されていますが、それらとは全く意味がことなります。
詳しくは下写真の本で、西岡さんの声を聞いてください。


木に学べ



 バイブルのようなもの。
文庫で500円少々・・・安すぎる。









戻って式年遷宮ですが、こちらも技術伝承の側面の大きなものです。
木材の見方、使い方、加工の技術とその方法、そして神事についてもあるのでしょう・・・そういった事全ての伝承。
それと同じといえば少し大げさなのでしょうが、冒頭の話では「式年遷宮と同じようなコンセプト」を一つとして仕上げられたのが、その「LFA」だと解説されていました。

具体的にはエンジン、車体開発、サスペンション、その他のすべての技術が非日常的なスーパーカーを開発する上で大切な要素でありますが、それらは日常の生産開発業務では経験できないこと。
ましてや、たびたび訪れる事のない開発機会です。
レーシングカーはいろいろなメーカーが開発し、レースを行っていますが、公道走行する量産車とはまた異なるため、レース部門だけでは量産スーパーカーは生まれないということですね。

もちろん、機械的な部分だけではなく、生産者のハート(アツい気持ち)と、またそれを所有する方が乗って、触れて、見て、聞いて気持ちを昂らせる(アツくなれる)部分についても、やはり非日常を追い求める作業が必要ですから、そういった部分も、式年遷宮に対する敬虔なる心の部分と重ねてのことでしょう。

実際、LFAは私のような車好きからしてもフェラーリやポルシェとは違う、日本車としてのスーパーカーだと思いますし、その思いが伝わる車だと思います。

とはいえ、私たちの日常にはお伊勢さん、LFA共にそんなに関係のないことかもしれません。
それでも、現在はいろいろな部分で技術革新が進み、物が安くなり、画一化されていく中で、上述の両者のような伝承していきたい技術や残していくべき志を持てる場面が少なくなっていると感じます。

木材の利用も、木材を使う仕事がないと増えませんし、木材を知り利用する技術も伝承されません。
伐る事がないと人工林などは荒廃する場合がありますし、有用樹木を切り出してくれる人たちも少なくなってしまいます。
決して伐る事が完全に悪い事ではない事を、私たち材木屋が中心になり皆さんにも知っていただかないといけません。
その上で、技術の伝承、心の伝承を続けていき良いものを残していける風土を作っていきたいと思います。

車好きでない方も、一度「LFA」のこだわりをご覧になってみては?!
もしかすると、非現実的な中に、現実を見つめなおすヒントがあるかもしれません。
そう感じた趣味の時間でした。


カレラGT




 買えないものはこれで我慢!











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屋敷内の樟


車は便利だけど、本当にいろんな事を見落としてしまいますね。
運転のことではなく、街の情報やお店であったり、そこにある風景などです。
移動手段としてはとても便利で素早く、意図したところにピンポイントで行けることの優位性は言うまでもありませんが、やはり、たまにはゆっくりと廻りを見渡してみる事も必要な様です。

その日は、朝からの業務を終わらせて帰社する途中でした。

「むむ!?あの大きな緑は・・・」

ふと、以前吹田市の弥栄の樟を見かけたときの状況を思い出しました。
あの時も電車で移動中、普段は目をあげないところで何気なく見つめたその先に、しかもしょっちゅう車で通っている道から一本入ったところに堂々と立っている姿を見た時の事です。

「なんでこんなに大きいのにわからんかったんやろ・・・」

その時に痛感してからは、安全には当然気を配りながらも、出来る限り周囲の街にも目を向けるようにしているのですが、今回もずうぅっと昔から通っている道なのに知らなかった大木らしきもの(?!)を発見しました。


三国の樟 3














道路からの風景です。
主要道から一本中の道に生えているようですが、枝ぶりからして相当な「大物」であると胸躍らせ、安全確認の後道路に車を停車させ撮影をして、いざ現地確認!に向かう事にしました。


三国の樟 2
























中に入ると予想以上に道が狭い!
しかも、大木はすぐソコなのにずっと塀が続いていて、その体躯を拝む事が出来ない。
神社かなぁ・・・と思いながらその周辺を一周しかけたのですが、途中に門らしきものがあり、しっかりと住居表示が出ています。
どうやら個人宅の様です。

個人宅でここまでの(といっても、肝心の主幹は見えませんが・・・)大木は、稗島の樟以来です。
ますます拝んでみたくなったのですが、そこまで無理はできず・・・
もしかすると、数十年後?!に薫蓋樟(くんがいしょう)の様に大阪府の緑の百選などに選ばれているやもしれませんので、その時までのお楽しみとして枝ぶりを眺める事にしましょうか・・・

樟は神社や屋敷の大木として多く見られますが、自身の街の近くにこんなにも個人宅に立派な木があるとは想像もしていませんでした。
それで思い出しました!!
もう20年ほど前に、茨木の旧家の新築(といっても、本宅の隣に・・・です。)をした時にその庭に直径1mを優に超える、樟の大木が生えていたのを思い出しました。
その当時の私でも、立派だなぁ・・・と感じたのですが、まだ世間知らず。その大きさを計る自身の体内物差しが無かったもので、写真も証拠も今となってはありませんが、残念ながら、上棟前に伐採されてしまい、大型レッカー車で運び出された事が今鮮明に蘇ってきました。
その切り株で大工さんが座って弁当を食べていたのですが、まるで畳の上であるかのように大きく見えたのが記憶に新しいです。
すっかりと頭の奥にしまいこんでいました・・・

それくらい、旧家には樟の大木が多いですね。
といっても、迷信かもしれませんが私の聞いた話では、「樟は樹勢が強いので、庭には植えてはいけない」という話もあります。
神社やお屋敷にしかないのは、樟の樹勢に家運が負けるからだと聞きました。
言い伝えだと言われればそうかもしれませんし、樟のあるお宅には失礼かもしれませんが、樹木にはそういった言い伝えもあるというお話です。


三国の樟 1














この樟、所在地は大阪府の西三国(にしみくに)というところですが、本当に住宅街ですので、「見られる」ものではありません。
道路からの眺めのみですから、その雄姿を現すまで、しばしのお楽しみとしていてくださいね。
私が生きているうちに市か府に登録されるかな?!
されたら正式に会いに行きたいと思います。

やっぱり、いつでも広い視野を持たないといけませんね。(木材や木だけにかぎったことではなく・・・ですね。)



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「奇跡の一本松」続報の続き


6月11日付の新聞朝刊に今度は大きく掲載されていました。
先日葉が赤茶けた変色をしている事をお伝えした、岩手県高田松原の「奇跡の一本松」ですが、いろんな方の協力で、なんとか保護しようと手を打ってくださっています。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110610-OYT1T00682.htm


海水の影響で根が腐り始めているのではないかということで、長さ6mの鉄板を松の周囲15m四方に隙間なく埋め込む事にしたそうです。
また、先日の記事での写真でもわかるように、幹が高温にならないように「こも」が巻かれたり、根元の表土が適度な温室度を保てるようにワラも敷き詰められているそうです。

「わずかながら新らしい葉が芽吹いているところがあったり、樹皮を剥ぐと樹液が流れ出てくるところがあるので、生命力を感じる」という風にも書かれていますが、これらの処置がどこまで有効かは今はわかりません。
が、元は7万本あったとされる景勝地「高田松原」の大切な生き残りですので、この命を次の世代、また次へとバトンタッチできるように、そして松原が往時の景観を取り戻す日まで頑張ってもらいたいものです。



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空手用の割り板のリピートを頂きました。


昨年に「茨木で相談するなら戸田さんかなぁ・・・」とご来店いただき、一時は「きちんと役割を果たせるのか」と心配しながら製作した、空手用杉の割り板ですが、納入後すぐに気に入って頂けて、この度、再度のご注文をいただきました。


空手用割板のリピート














前回も子供さん用ということで、厚みを1.5cmにしていたのですが、今回はさらに小さなお子様らしいので、更に薄く1.2cmにてのご注文です。
また、実際は写真よりも更に長さを短くしてのお渡しでした。

前回お買い上げいただいた時に、一枚を目の前で割っていただいたのですが、大人だからという事もあるにせよ、見事に「パコっ!!」と割れていました。
普段は木材の割れというと全然嬉しくないのですが、その時ばかりは「おおぉー!」と感心したものです。

今回も、うまく割れてくれるといいのですが・・・

前回も書いていますが、これを使う子供たちが「杉のやさしさ、あたたかさ」をその拳で感じて、大人になった時に「あの時に触れた木の感触」を思い出し、少しでも木の事、現実的な環境の事、そして木造住宅の事などを考えてくれる事をのぞみます。

少年空手家たちよ!自らの拳で木を感じるのだ!!



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奇跡の一本松 続報 「葉が赤く・・・」


先日続報をお伝えしていた、あの「奇跡の一本松」について、喜ばしくない続報が昨日の夕刊に出ていました。
先日の続報の時に書いていた心配の種である「海水の塩分の影響」なのか、2週間ほど前から葉が赤茶色に変わり始めて、昨日の記事の写真の時点ではもう、「紅葉したかのように」全体が赤茶色に変色しているではありませんか!!


変色した一本松













(この現状をお伝えしたく今回の一本松の写真は、読売新聞平成23年6月7日夕刊より掲載させていただきました。)

この一本松、黒松ではないかと思うのですが、通常は当然紅葉などはしません。
が、この変色です。
私にはこの赤茶色は、なんだか山に自生した状態のままキクイムシによる食害で枯れてしまう「楢枯れ(ならがれ)」を連想させます。
京都などの山々ではキクイムシによる楢枯れの被害が深刻なところがあります。
楢枯れ自体は、一見するととても綺麗に見えます。
というのも、被害にあった樹木は、まるで紅葉したかのように葉の色を変え、野山を鮮やかな色合いに染めます。
そのため、時期が重なるとまるでいっせいに紅葉したかのように見えるのですが、今回の松の写真をみると、その被害木を思い出してしまいます。

ココまで葉が変色している状態での木の現状は私には計り知れませんが、かなりの影響があることは否めないでしょう。
もし、影響があり葉の色を変えていたとしても、その葉を落とし、またまぶしい新緑を見せてくれることを切に願ってやみません。
どうか、その雄姿が残りますように・・・




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上棟式


久しぶりの新築です。
実は記事ではあまり紹介していませんが、弊社では社長担当で新築・増改築もさせていただいています。

先日、無事上棟式を執り行う事ができました。
どんな木の家が完成するか楽しみです。



上棟式
















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神代桂、久々のご対面


久しぶりに出会いました。
3年ぶりくらいかな?
それくらい、なかなか無いものです。特に、必要な時にすぐ手配できるものではないだけに余計に困るのですが・・・

神代桂(じんだいかつら)です。


神代桂3














普通の木材でも、乾燥状態や寸法の可否を聞いていくとなかなか希望のものをその時に届けるというのは難しいものですが、こと神代となると更に難題になります。
当然ですね、神代というだけあって神様の時代(大袈裟ですが、それでも数千年前に埋まった状態で樹齢数百年や数千年の樹木です。)から現在に現れる材です。
人間の「今必要!!」という要望には応えてくれるわけがありません。
といっても、無いでは困るわけで・・・

今回は神代桂の材の問い合わせを頂いていたところ、たまたま以前に私が購入したものと同じ原木から製材した材を、今も保管されていたために出てきましたが、普段はこうはいきません。
難しい材です。


神代桂2




 こんな割れや・・










神代桂1




 こんな反りや・・・










神代桂4


 こんなねじれが出てますが、乾燥材ですし、神代の癖の出方を知ってらっしゃる方からすると、当然というところでしょうね。
神代の事、贅沢はいえません。






傷やねじれなどがあるにしろ、それらも含めて「時空を超えてきた木材の価値」があるんだと思いますし、そのロマンにもあこがれるところでしょう。
特に神代桂は他の神代とは若干違った色合いをしている様に思います。
一種独特な雰囲気です。

これからどんどんこのような稀少材は出にくくなってくると思います。
出来る限り有効に使っていただけるように販売しないといけませんね。

今の世の中の様に、物が人のニーズに合わせてくれるのではなく人が物に合わせないといけない様な状態ですから、神代木というのは、なかなか現代人の「物がいつでも安く、手に入る」という感覚からは少し遠い時代の物なのかもしれません。(だから神様の時代と書くのかな?!!)
いや、木は物ではなく植物=生き物だから、物だと考えると余計に逃げて行ってしまいますよ。
稀少材だけでなく、人々に様々な恩恵を与えてくれる木々の有効利用に人が合わせていかなくてはいけません。

久々の神代桂を愛でながら、少し難しい事を考え込んでしまいました。





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桐と竹 木であるのは?! 材木屋なりの結論


さて、久しぶりに少しかたいお話をしないといけないようです。
といっても、私も学者ではないので、そんなに深く学問に入り込むことはないですが、ちょっとおかたい言葉を使わないといけません。

前回の記事、「桐は草?!竹は木?!!さてどっち?」という問いに対してですが、皆さんはそれなりに答えが出たでしょうか?
これ、結構難しい話の様に思うんですけど、私にこの話題を投げかけてくださった東のお客様は、以下の私の持論にすんなり入ってきていただきましたので、皆さんにも届くかな?!
できるだけわかりやすくいきたいと思います。


先の表題について普通、最初に考える事。
ちょっと詳しい方なら、「桐は広葉樹(雑木・ぞうき。一般的に大きめな葉、広い樹形を持つ植物。対して細長い葉、樹形針葉樹・しんようじゅ。)だよね?竹は何科の何属なのかな?」といったような植物学的な分類が浮かぶのではないでしょうか。
まったくもって間違ってはいないですね。
また同じように理科に詳しい方なら、「植物なら被子植物・裸子植物」の区分で考えて・・・ということがでてくるでしょうか?
それもとても素晴らしい答えではないでしょうか。

では、前回お伝えした通り「理科の苦手な、木が好きなだけの」私なりの答えです。

「樹木とは、多年生の木質の幹で自らを支える事のできる植物の事。さして背丈は関係なし。」
です。

多年生とは、字の如く一年で終わることなく生命活動を続ける植物の事ですね。
そして、「木質の幹」というのはまさしく「木材になりえるであろう部分」である年輪などをもつ木の部分ですね。
そして、それによって自分の体を支えて生えている植物の事。

このことは、正確に当てはまるかどうかはわかりませんが、「木本植物(もくほんしょくぶつ)が木である」という事ではないかと思います。
木≒木本植物。
木本(もくほん)植物は、正確な定義までは及びませんが、先に書いた様に木質の幹を持ち、多年生で上長(背が伸びる)成長、肥大(幹が太くなる)成長するものである場合がほとんどです。(ほとんど、というのは、この言葉だけでは説明不足だからです。)
木本の対として草本(そうほん)植物があります。
これも字のごとく、草です。
草は成長はしますが、肥大成長を続けることはほぼ無く、樹齢(草齢?!)数百年というのは、私の知る限りでは聞いた事がありませんし、木質の幹を持つものもない様に思います。


つまり、詳しい植物学上の分類は文献に譲るとして、材木屋なりの答えとしては、「桐は木であり、竹は草の成長したもの」としています。


桐は導管(どうかん)という組織を年輪様に重ねる、楢(なら・オーク)や欅(けやき)などと同じ「環孔材(かんこうざい)」で、はっきりと木質部を持っています。



環孔材 ナラ

 オーク(なら)の木口です。
プツプツと穴のあいているのが見えますか?
 これが導管で、その穴が年輪の様に規則的に並んでいますね。
 それが「環孔材」です。







確かに幹の真ん中は空洞になっていたりしますが、あれは髄芯と呼ばれるところで、導管ではないと思いますがそこが植物の茎の様といえばそう見えなくもない?!ですが、やはり木です。


桐の木




 桐の木口。確かに結構大きな穴があるけど・・・









では竹は。

竹は多年生の植物ですが、年々成長して年輪を作っていく形成層(けいせいそう)という部分が組織内にないそうですし、一定の大きさまでくると太くならず、その太くなった部分も、木質とは異なります。
また、木は年々上長成長を続ける(だいたい寿命の三分の一位の年数までといわれています。)ことと、肥大成長を続けますが、竹は茎の先端部だけでなく節と節の間でも新しい細胞が出来、それが成長するため節と節の間隔が広がっていくのです。
竹は1〜2年で成竹となり、その後は稈(かん)=茎は太くならない。
多年生であるが、10数年で枯れてしまう。

つまり、茎の部分が一定期間太くなっている「草」だと私は考えています。

因みに、つる植物も木ではなく、バナナの幹も葉柄という部分の集合体であるため木ではなく、そして、上記の竹も草が硬くなっただけ・・・であるということです。
そして面白い例を一つ。

樹木の説明でよく言う「●○は、●科の植物だから・・」。
私もよく使いますが・・・
これだけでも、少し迷子になります。
熱帯に多く存在し、立派な大木を多く抱える「マメ科」の植物などは、同じマメ科でも中には「樹高数十メートル、樹幹数メートル」という大きさになる木もあれば、草というにふさわしい、木ではないものも含まれています。
材木屋さんで少し知識がついてくると、「マメ科」なら結構大きな材木がとれる!と思いがちですが、全てが万事そうではないという事ですね。


樹木を考える上で、「針葉樹や広葉樹」また「●○科」というのはとても重要な手掛かりです。
が、それだけでは判断できませんし、今回の私の言葉ももしかすると日々進歩する学問には追い付いていない結論かもしれません。

どうしても、木と草に対して白黒付けたい場合は大学にて植物学を専攻してください(笑)。
全ての物に対してそうあるのではなく、もう少し余裕を持って自分の興味のある物の本質的な価値について考える事が大事です。
知れば知るほど学問的になりがちで、また、学問の用語を借りないと説明しにくいところもある木材ですが、今後もできうる限りわかりやすく、皆さんにお伝えしていけるように精進したいと思います。
今回のかたさはどうかご勘弁を・・・(汗)

中国桐

 桐板。草であれ木であれ良いものは良い。

 それでいいのだ。


















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