空を見上げて
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2011年05月

桐は草?!竹は木?! さてどっち?


先日、東の博学なるお客様から非常に興味深い「お題」を頂戴しましたので、ここに紹介したいと思います。

「桐(きり)は木ではなく、草である。」

こんな話でした。
材木屋としても、木の虫としてもほおっておけない話題ですよね。
みなさん、どう思われますか?
ここに、私に送られてきた文章を一部転載します。ちょっと考えてみてください。


桐は「木と同じ」と書きます。そうです、木と同じ草です。
中略
桐の切口には穴が開いています。水を吸い上げる導管ですね。草にも中空のものが多いですよね。


以上、木材関係の製品を製造なさっている方に伺った話だそうです。
その話がきっかけで、私に連絡いただいたわけですが、上記の話を見て皆さんはどうお考えでしょう、といっても、少し難しいですよね。
つまり、桐の木は木ではなく、草である。なぜなら中心に大きな穴が開いていて、そこを水が通る仕組みが草と同じだから。
しかも、漢字も「木と同じ」と書くのだから。

というわけのようです。
普通はこうやって説明されると納得しますね。
私も一般の人間(木材人ではなく)ならば、めちゃくちゃ頷いているかもしれません。


さて、草か木かの話が出たところでこれはどうでしょう。

「竹は草ではなく木である。」

これも、漢字で言うと「たけかんむり」と「くさかんむり」、草に似ているような・・・・でも、大きく成長するし、材木のように利用もできるし年輪ではないけど節ができて年々成長する・・・
ということは木か!!?

さてさて、いったい答えはどうなんでしょう。
これには、私の大の苦手科目であった理科のお話と、植物学っぽいお話が必要になってきます。
かた〜いお話をする前に、少しだけ考えてみてください。
身近にあるもので、「こうだ!」と思い込んでいるものが、実はまったく違うものであるかもしれません。

次回に続きのお話を少しお硬く?!進めて行きたいと思います。



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イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング


和風の建築と聞いてイメージする材木というと、一般の方なら何になるんでしょう?
やはり桧でしょうか?それとも社寺建築や立派な家屋の門などによく見る欅(けやき)でしょうか?

どちらも和風建築にはよく用いられますし、実際仕上がりは何とも言えない良さがあります。

では、私たち木を扱うものや建築の職人さんだとどうだろう・・・
桧や欅も挙がるでしょうが、私の中では「桜・栗(くり)・タモ・・・」などなどが出てきます。
ちょっと一般的に目にすることのないものも含まれています。
特に栗(くり)は、あの食べて美味しい、イガイガのある栗です。意外と建築材料としての栗と食べる栗が結びつかない方もいらっしゃるようですが、栗も日本の建築には昔からよく用いられていて、見えない部分では虫害を受けにくい事や水湿に耐えるので土台としてや、茶道などには欠かせない炉の縁(ふち)である「炉縁(ろぶち)」としても賞用されてきました。

桜もそうかもしれません。
一般的にいう桜はソメイヨシノであり、その美しいピンクの花を想像すると思いますが、日本の建築における場合の桜は、ほとんどの場合において「真桜(まざくら。広義の山桜・やまざくら)」であり、ソメイヨシノのあの美しいピンクの花から想像するのとは少し違う、縞模様のある褐色系の色合いをしていますから、その材をみて、普通はまず桜だとは思わないでしょう。
桜として流通する物のほとんどは樺(かば・バーチ)の木であり、桜色なるピンク系の着色をしていますから、それに慣れていると、「あなたのところのは桜ではないでしょう!」と言われてしまうのです。
幾度となくありましたから前にも書いたとおり、もう慣れましたが・・・
今は、その桜の仲間である、ブラックチェリーという材で一枚物の幅広無垢フローリングをご紹介していますので、そちらだとイメージに近いのかもしれません。


さて、先にあげた中のもう一つの樹種がありますね。良く読んでください。

タモ、です。
これも、普段はあんまり聞き慣れない樹種かもしれません。
近年やっと、野球の中で聞かれる様になったくらいでしょうか・・・・

そうです、以前のホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリングの記事の中でもお伝えしていますが、野球のバット材として古くから利用されてきたのがこのタモの仲間の「アオダモ」です。

一口に「タモ」といっても植物学的にはやはりいろいろと種類があって、バットにはアオダモといわれますが、木材市場(いちば、しじょう共に)では大きな部類でタモを扱っていますので、アオダモも含むのかもしれませんが、一般的にはほとんどヤチダモ(谷地ダモ。本来は湿地と書いてヤチと読み、湿地を好むところからその名が由来するそうです。)を指しています。

今回のメインはこの「タモ」です。
学名をManchurian ashといいます。英名をアッシュ。
和風建築にも合いますし、テーブルの天板などにも使われるなど幅広い用途のある優良材です。
ただ、若干材が暴れん坊な時がありますがそれも含めてタモです。

タモの語源は「霊(たま)」だと言われています。
タモは大樹になり、広葉樹の宝庫である北海道でも背が高く立派に育つ事からいろいろと伝説があるようです。
それはこんなお話。

天上の神のいいつけで、フクロウは森の中の背の高い木の上で人間界に悪魔が近づかないかどうかを見はっていた。
初めは春楡(ハルニレ)の樹の上で見張っていたのだが、人間が次第に多くなり目が届きにくくなったので、森の中で一番背の高いヤチダモに移った。

ということです。
槐(えんじゅ)のお話で、よく「フクロウの彫刻を槐材で」というお話をすることがあるのですが、これからはタモをお勧めしないといけませんね。
槐は厄除けなどの縁起木として扱われる事が多い事と、フクロウの「不苦労」などといって縁起物として扱う事が相まってのお話ですが、タモもいろいろな「霊」のこもったフクロウを彫れるかもしれませんよ。

その他、北海道では寒冷地だから薪材としても「生木でもよく燃える」タモは重要な存在だそうです。
それに地元では熊の檻もタモ材だそうです。
それだけ生活に入り込んでいる材なのでしょう。


その有用な木材であるタモ=イースタンアッシュを、丁寧にフローリング加工したものがこちらです。

タモ(アッシュ)




























いつも通り、幅広フローリングに製材していますので、せっかくのタモ=イースタンアッシュの木目が途切れてしまう幅狭サイズとは貼り上りがまったく異なります。


タモ130 P3















また、原木丸太からしっかりと選別し、板状に製材した後も更に選別するため、グレードのない「なんでもあり」のタモフローリングともまったく違います。


さて、一般的なタモの性質としては比重が平均0.55と言われていますから、やや重硬といった部類の木材に分類されます。
広葉樹としては貴重な長尺(ちょうじゃく。すなわち長さの長い製品のこと。)物がとれる優良木であり、一般的にも古くから家具や箱ものなどに使用されてきましたし、弊社でも従来から「タモ挽き板(ひきいた)」として4m近辺の長さの板を在庫し、窓枠やドア枠その他にかなりの量を出荷しましたから私のなじみ深い木材の一つです。

また、タモ(アッシュ)の美しいところは杢が現れる事でしょう。

タモ玉杢














そのため、茶箪笥や鏡台の扉などの材として珍重されたり、近年では高級車の内装パネルに使われたりしています。
フローリングにする原木にはそこまでの物はほとんどありませんが、ナラ(楢・オーク)とならび、環孔材(かんこうざい。導管という組織が木口から見た時に年輪の様に規則的に並ぶ木材の総称。)の中でも用途の広い木材ではないでしょうか。

ナラ(オーク)は森の王様といわれ、外国では広く親しまれていますし、同じ環孔材といえど、どちらかというと洋風な味わいを持っている様に感じます。
それに対しタモは、塗装して欅(けやき)と同じように使われたりするほど、どちらかというと和風の趣を持っているといえます。
時には、色合いの似た「栗(くり)」の代わりに使われることもしばしば。

しかし用途に決まりはありませんので、私の自宅の様に「洋風仕上げの窓枠にタモ(アッシュ)」というのも当然、アリだと思います。


タモ130 S4















無垢のフローリングから内装枠材、家具、天板などまで様々なものに対応する可能性を持った素晴らしい樹種「タモ(アッシュ)」。

タモ130 S2




辺材と小節が点在し、バランスのとれた自然味が特徴のセレクショングレード








タモ130 N2




タモ(アッシュ)本来の姿を存分に楽しめるネイキッドグレード









お家を一式タモ(アッシュ)でコーディネートするもよし、和風住宅をイースタンアッシュ(タモ)無垢のフローリング貼りで仕上げてもよし、当然洋風にもマッチする変幻自在のイースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリングを一度ショールームにてご覧ください。
様々に流れる木目と、硬すぎない足触りを気に入っていただけると思いますよ。

そしてアッシュと言えば、ちょっとしたアクセントとして華を添えてくれる、ウールアッシュ幅広無垢一枚物フローリングを見逃せません。

ウールアッシュ 5














畳の周り、四方に板の間の様に張りめぐらせてもよし、壁のアクセントとして部屋の立体感を出してみるもよし。
楽しみ方は様々です。
詳しくはショールームにて体感してください。

イースタンアッシュ(タモ)無垢フローリングのお家はもしかすると、太古からの木の霊(たも)が、大切な木のお家を守ってくれるやもしれませんよ・・・


質感や肌触りを感じていただくために、イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリングの現物が一枚物のままで見る事ができる弊社ショールームへお越しください。
イースタンアッシュ(タモ)の紹介をいたしますので、ご予約お待ちしております。

・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


タモ(アッシュ) 130 p2















*タモ(アッシュ)材について

本樹種も、ケヤキやタモ、ナラと同じように環孔材広葉樹であり、キクイムシによる白太(辺材)の食害を受ける可能性があります。
全てがそうではありませんが、採用にはその可能性がある事を含みおき頂いきますようによろしくお願いいたします。


タモ(アッシュ)130 P1




プルミエグレードイメージ










タモ130 S1



セレクショングレードイメージ











タモ130 N1




ネイキッドグレードイメージ









(写真はフローリング現物ですが、時期や原木によって表情がことなりますので、ご注意ください。)


イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング (寸法表記は全てmm単位)

・寸    法 :15×130×1820(130幅広) 現在休止中
              :15×90×1820(通常)
              :15×75×1820(床暖房用ウレタン塗装)

・形    状 :一枚物・ユニ(たて継ぎ)

・入    数 :130幅広 7枚入り(1.65崙り)/ケース 現在休止中
              :90通常 10枚入り(1.63崙り)/ケース
              :75床暖房用 12枚入り(1.63崙り)/ケース

・エンドマッチ :あり

・価    格 :一枚物 無塗装 幅広130 プルミエ  ¥22400(税込¥24192)/1.65 現在休止中

              :一枚物 無塗装 通常90 プルミエ  ¥19200(税込¥20736)/1.63

              :一枚物 無塗装 通常90 セレクション  ¥入荷未定(税込¥入荷未定)/1.63

              :一枚物 無塗装 通常90 ネイキッド ¥入荷未定(税込¥入荷未定)/1.63

              :ユ  ニ 床暖房用ウレタン塗装75 プルミエ  ¥13600(税込¥14688)/1.63

・運    賃 :別途、地域によりお問い合わせ下さい。

・グ レー ド :プルミエ    材の特色をいかしたトップグレード

               セレクション  小さい節や軽微な色むらを含みます。

               ネイキッド   色むら、節、源平、パテ補修込み。強度的に問題のない節や欠けを含みます。 

・納    期 :無垢商品のため、余裕をもってご確認ください。 


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 


お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから                


・表情の違い 参考


タモ130 N6





ネイキッドグレードの入り皮









タモ130 N5




ネイキッドグレードの芯材










タモ130 N4




ネイキッドグレードの節










タモ130 N3




ネイキッドグレードのパテ










タモ130 S5





セレクショングレードの白太(辺材)









タモ130 S3





セレクショングレードの節









タモ130 P5




プルミエグレードの小節









タモ130 P4





プルミエグレードの節影







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国産地栂(じつが・じとが)の無垢天井板


何かつながっているのかもしれません。

先日の神代栂(じんだいつが・じんだいとが)とほぼ時を同じくして見積もりしていました「国産地栂」の加工が決定しました。


国産地栂天井板1














今回は、旧家の塀を作りかえるのですが、その中で「瓦屋根の乗る天井板は栂がいいんじゃないかなぁ?!」というお話があり、採用頂きました。

柱等は桧ですが、今回国産地栂を加工してもらう大工さんは以前に2度ほど「総国産栂造りの門」を建てた事があるそうで、その時の栂の素晴らしい色合いや美しい杢目、針葉樹としては重硬であることがとても印象強く残っていたそうで、予算を考えて総国産栂とはいかないまでも、天井板はこだわりたい!ということでの採用でした。

国産地栂天井板2














昔は(10数年前までは)国産地栂は、名古屋方面でも住宅の構造材として賞用されていたそうです。
名古屋の方は地栂の良さを知ってらっしゃったのでしょう。
重硬で樹齢の高い地栂を使った梁桁(はりけた。住宅の構造部材名称。)さぞ美しく存在感のあった事でしょうね。
今でも大量にとはいきませんが、以前にご紹介したように梁桁などの構造材や柱、そして室内の造作材という仕上げ部材まで地栂で仕上げる事ができますので、これからもわかっていただけるお客様に地栂の家をお勧めしていきたいと思います。


一概にはいえないかもしれませんが私の様な木の好きな人間や、木造建築を好きな人間、また門や伝統建築をなさる大工さんなどは、やはり自身の目につく木には自然と興味を持つ場合が多いので、今回の塀も、天井というとあまり見えないところの様に感じるけれども、もし他の場所で同じような形で工事したところがあれば、おそらく天井やその仕事ぶりまでに目を向けるだろうということで、「今回の天井板は栂」となったわけです。


国産地栂天井板4




 こんなに年輪が細かい!










これから加工なので、完成はもう少し先ですが今から仕上がりが楽しみです。

国産の地栂(じつが・じとが)がどれだけ良いものかを知っていなければ、今回のお話は無かったでしょう。
私も知っていますし、大工さんもよくご存じだった。
稀少な国産栂という樹種をお互いに理解している稀なケースですが、本当は全てのケースで、材木店・大工さん・お施主様や設計士さん全員が、使う樹種の特色や良さを理解してるほうが、仕上がりの喜びも大きいですし、その木を使う価値があると思います。

良いものが何故良いのかをきちんと説明できる材木屋さんであり続け、お客様に喜んでいただける木材をどんどんお届けしたいと思います。


国産地栂天井板3


















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景勝よ、よみがえれ! 奇跡の一本松から松原の再生へ


本年の3月26日の記事にてお伝えした「奇跡の一本松」を覚えていらっしゃるでしょうか?

実は記事を紹介してから少しして、「地震で砂浜が削られたからか、海からの距離が近くなって、波や地中の塩分で枯れてしまう恐れがあるらしいよ。」という話を耳にして、その後がとても気になっていたところだったのですが、昨日の新聞に「奇跡の一本松から松原再生」なる記事があり、思わず熟読してしまいました。

それはどういうことかというと、奇跡的に残った一本松の遺伝子を組織培養や接ぎ木をすることで、その遺伝子を受け継ぐ苗木を増やし、景勝地を復活させようという試みだそうです。
現在取り組んでいるのは木材の品種開発などにも取り組んでいる「森林総合研究所林木育種センター」というところだそうです。

接ぎ木に適している時期は芽吹きの前の3月ごろだそうです。
それに、樹齢270〜280年といわれる一本松は高齢の為、なかなか条件は厳しいようですが、もし苗木の育成に成功すれば早ければ3年ほどで植樹ができるくらいになるということです。

今までのような景勝地に戻るにはまだまだ相当な月日を要するでしょうが、困難にも月日にも負けない日本の大きな力で、奇跡の松を取り囲む、元のような素晴らしい景勝地となるように、いや、孫くらいの世代には津波のことや残った一本松が想像しにくいくらいの数の立派な子孫松が育っているであろうことを切に願っています。
普段はあまり関係のなさそうな樹種である「松」ですが、古くから日本人の生活にとけ込んでいる貴重な樹種です。
皆さんも子供たちを見るような温かい目で、この一本松の子孫世代を応援してやってくださいね。
嬉しい続報でした。






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「ブラック・ブラック」無垢フローリング


ブラック・ブラックといってもガムの事ではありません(笑)。
弊社にお問い合わせいただく無垢フローリングの中で、数は多くないのですが安定的にお問い合わせいただくのが「ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリング」と「ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング」の「ブラック・ブラック」です。

両者ともブラックという呼称がついていますが、かたやブラックチェリーはその名前から想像する「黒」というものではなく、一般的に日本人が桜(さくら)と聞いた時にイメージする色合いに近い明るい物に近いと感じます。


ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング 1




 ブラックチェリー150幅無垢フローリング












詳細はブラックチェリーの記事にて書いていますが、本物の桜材と比べると、ブラックチェリーの方がより明るい色合いなので、かえって日本の桜よりも材として「桜」というイメージに近いのかもしれません。


ブラックチェリー 杢

 波の様な、こんな綺麗な杢目がでることもあり・・





ブラックチェリー小節 白太

 こんな淡い赤白の色合いも紅白の様で縁起がいいのかもしれません。




        
こなた、ブラックウォールナットはその名の通り、シックな落ち着きのあるブラック色に近いものですが、印刷物の「黒」というのとは違う、天然の木ならではの温かみのあるブラックです。


ブラックウォールナット幅広施工カフェ 1














とはいっても、赤身(芯材)は黒っぽい色合いでも、白太(辺材)は打って変わって白っぽい色合いになるので、やはり、人工物とは違い黒一辺倒ではないところが無垢の木の良さを感じます。


ブラックウォールナット幅広無垢フローリング 白太















両者ともとても味わい深い樹種です。
名前が同じだからといって、合板フローリングのそれとはまったく違います。
なるべく均一に、欠点なく、同じような色合いで揃える合板ものとは違って、不均一で、節や色違いなどはありますが、本物の一枚物の木材から切り出したその質感は足触りの違いとして顕著に現れます。
ブラックウォールナットも、濃い色合いですが、胡桃(くるみ・ウォールナット)の仲間だけあってその外観から想像するよりもずっと柔らかさと温かさを感じるものです。
これらは、本物のブラックウォールナット、本物のブラックチェリーでしか体感できません。

その違いを感じに是非ショールームへお越しください。
小さなカットサンプルではなく、ご自身の足で感じ手で触り実物を見る事ができます。
写真や画像ともまた違った印象を受ける事もあると思います。
ご予約いただき、二つの「ブラック・ブラック」を感じにいらしてください。
お待ちしております。


ブラックウォールナット幅広無垢フローリング施工カフェ3ブラックチェリー節あり 貼り上がり















追記:文中の色表現については、無垢の木材ですので見え方もそれぞれですし、一枚一枚ごとにも異なるものです。また、表記の色合いが出るものではありませんので、その点もショールームにてご確認ください。
また、ブラックウォールナットも、ブラックチェリーも外観色の変化が大きい樹種です。
以前の記事でもお伝えしておりますが、他樹種にもまして紫外線等による退色・変色をします。
最初の外観色のみ、写真のみでは判断できないところですので、そちらについてもショールームにて退色サンプルとともにご説明いたします。





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比べて初めて


いつもながらにアナログな話ですが、今更ながら実感したことがあります。

CD-RとDVD-Rの保存容量の違い。
数字では、ちゃんと表示されているのだからすぐにわかるようなもんですが、実際にやってみると、書いている以上に実感します。
デジタルカメラの画像を保存する為の作業をしていたのですが、DVD-Rの方が画像が壊れにくいという噂(あくまでも噂だと思いますが・・以前に2年分の写真を保存していたCD-Rの中身が消えてしまった過去があるので余計に敏感で・・・)を聞いていたことと、保存枚数の多さから、初めからDVD-Rに保存をしていたところ、他の用事でCD-Rを使った時に、その想像以上の容量が不足を実感しました。
これなら入るだろう!と何度実行しても「容量が不足しています。」と出る。
「百聞は一見に如かず」といいますが、自分で実行してみるとわかっているつもりのことが、「つもり」だったことに気がつきます。

コレと同じとまではいきませんが、私が扱っている「木材」も意外とわかっているつもりでわかっていないことがあると思います。

一般の方々もいろいろと見識の広い方はいらっしゃいますが、それでもやはり実際に木材に触れ、感じてみないとわからないことや、今見えている、感じている木材が経年などにより如何に変化するかということは、やはりそれらを熟知している人に説明してもらわないとわからないことがたくさんあります。
同じ樹種でも色合いの違うこと、見る角度によって見え方が異なること、収縮率のこと、人と同じように日焼けをして変色すること、単純な硬度では測れない人の感じる木材の硬さやその温かさなどです。

だって、電気屋さんもそうでしょう。
テレビショッピングなんかでも、とても端的ではありますが、商品について詳細にわかりやすく説明されていますね。
工場生産の商品でも説明が必要なんです。

それなのに、生き物である「木」を原材料とする無垢の木材製品が説明もなしにお客様に渡せるはずがありません。
いろいろな性質や特性を秘めているのですから、きちんと知っていただく必要があるのです。
だからこそ、弊社ではネット上で「カート」(即決済)での販売というものはしておりません。
必ず、お話したいからです。
木についてのいろいろなこと。
いくら記事ページで紹介していても、「ポチッと」で手元に配送!ということはできません。

ですが、木材のことを理解し知っていくとその先にはきっと、「杢(もく)」と呼ばれる美しい模様や何百年、何千年という時を刻んで来たその味わいを手にすることができます。

木は自らの生命を絶たれてからも、木材として伐採した人間に様々な恩恵を与えてくれます。
ですが、説明もなしに「商品」として木を扱うと、恩恵であるはずの部分が取り違えられて「欠点、不具合」と捉えられてしまいます。

私は木を扱うものとして、そのようなことは防ぎたいと常に思っています。
ですが、そおするにはそれなりの時間が必要です。
きちんとご説明する時間です。

そのためにも、是非ご予約をいただき弊社にお越しいただきたいのです。
実際に木材や無垢フローリングに触れ、基本的な性質からその木材ごとの説明を致します。
いつのまにか、カタログの品番でしかお客様に物を届けられなくなってしまった材木屋ではなく、本来の、「木」という素晴らしい素材を扱っている者という立場をきちんとはたさないといけません。

少し時間はかかるかもしれないけど、木の与えてくれる恩恵を100%理解出来るようにする為にも、是非弊社でお話させてください。
そうすれば、知らなかった木の素晴らしいところがたくさん見えてくると思います。
比べて初めてわかることがあります。

無垢の木は、工業製品と何が違うのか、どこがどうなっているのか、どういった性質があるのかを知っていただきたいと思います。
弊社で比べながらその違いを体感してください。
他では聞けない木の話を持って、「木の虫」戸田昌志が皆様をお待ちしております。

弊社ご予約はこちらから。






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神代割ってまた神代 −神代栂との出会い−


さてお待ちかね(?!)の新・神代の樹種紹介です。
先日のこれ。


新・神代







 良い木目ですねぇ。

















ぱっと見た感じはやはり神代杉に似ているでしょうか。
中央の2本は割れ止めを塗布されているため色合いが濃く写っています。

さてさて、杉に似ているけども杉ではないんです。
私の今までの神代木記事でも紹介していなかった樹種。
しかも、私も今まで見た事のなかった神代です。
その正体は「神代栂(じんだいつが・じんだいとが)」でした。


神代栂 2














どおりで針葉樹なのに重さを感じる(生木だからというのも手伝ってですが)し、とてもよい木目です。
この栂という樹種については、国産地栂(じつが)幅広無垢一枚物フローリングの記事の時にいろいろと書いていますので、是非そちらも参照していただきたいところです。

この栂という木は、読んで字のごとく。
その字の由来が、「木の中のおかぁさん」だから、なんです。
というのも、木偏に母(はは)という字を書いて栂(つが)と読みますが、母=おかぁさんは子供にお乳を与えますよね。
だから、母という漢字の真ん中の「ちょんちょん」(なんていうんだろう・・・)という点は、乳房を意味しているそうなので、これを続け字で書いてしまうと正式にはいけないのだとか、聞いた事があります。
その乳を意味する漢字を用いている母という字が木偏とともに用いられている栂は、木の幹を傷つけると「お乳のような白っぽい樹液がでる」ことから、木偏に母の字をあてて「栂」となったそうです。

良い話ですよね。

そんな日本の栂の木ですが、植林という事がされていないことで天然林からの木材が基本になるのですが、現在では入荷が少なく安定しないこともあり、なかなか見る事の出来ない貴重な樹種になってしまっています。
普通の栂でもそんな状態なのに、今回は「神代(じんだい)の栂(つが・とが)」です。

どれだけ珍しいか・・・
私も初耳でした。

栂普請といえば、関西では桧普請よりも立派だとされ、古くから愛され使われてきたのですが、その理由もわかります。
前回ご紹介した、構造材や階段他の化粧仕上げ材に栂を使用した「現代版栂普請の家」を思い出せば・・・


さすがに神代栂普請とまではいきませんが、薄板から框材、その他が入手できましたので、栂普請の中に神代栂をあしらうという「現在と神代の粋な栂使い」は可能かと思います。


神代栂 1






 厚みのある栂らしい節板もあり、短い杢板もあり。

















こりゃ、栂だ!というしっかりとした大きな節ですね。

神代栂 3














良材とはいっても、神代。やはり少し傷や割れはあります。
いたしかたないところです。
余すことなく有効に使いたいもんです。

神代栂 6















神代栂 4














この神代栂ですが、まだまだ製材したてですので、残念ながら?これからじっくりと弊社倉庫で寝てもらう事にします。
神代(かみよ)からの眠気をとるために、しばしの休息です。
数千年単位の時間を過ごしてきた神代栂へのしばしの休息時間です。

数年後にお渡しできるようにしっかりと乾燥をしてもらわねばなりません。
いつご案内できるか・・・気長に待っていてくださいね!!
乾燥期間中にも神代栂をご覧いただけますので、お問い合わせをくださいませ。


神代栂 5


























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神代割ってまた神代 −神代丸太の色変化−


近頃、通常の弊社業務自体はそんなに繁雑ではないのですが、私自身がやるべきことは相変わらず山積状態でして、新しく入荷した木材の管理や、お客様に見ていただいた後の倉庫の材の片付けなども全くできていない状態で、少し時間に余裕ができても、何から手をつけていいのやらわからなくなり始めています。
そろそろ、本腰を入れていかないといけません(汗)。

そこで一番早く片付けられそうな丸太の製材を始めることにしました(意外と場所も占領していましたし・・・)。
といっても、弊社の製材機では丸太は挽けないので、大きな鋸のある製材所に持ち込んでの製材です。
今回製材したのは、お楽しみのある「神代木」の丸太です。
神代木は、ご好評いただいている金具不使用木製名刺ケース神代桧神代朴)や神代タモ等の記事の時にお話していますので、もうご存知いただいているとおもいますので、説明についてはそちらを参照していただくとしましょう。

今回の丸太は火山活動での埋没だったのでしょう。焼け焦げた様な後が見られるところを残しています。



神代丸太製材 1














さて製材。
なかなか立派な丸太。いいものが取れますように。



神代丸太製材 2














神代木の製材のお楽しみは、丸太を割った瞬間にやってきます。
それはこういうこと。


神代丸太製材 3














製材した直後です。
芯材部分の赤い色合いが見られます。が、普通の木材の様に「赤身と白太(芯材と辺材)」というような分かれ具合とはちがいますね。
というのも、神代木のような地中や水中に1000年などという単位で埋もれていたものは、土中の成分などと反応しその木質の色合いを徐々に変化させ、いわゆる「神代色」というような、あの独特の渋い黒褐色や灰緑褐色の色合いを呈するようになるのですが、空気を遮断された状態で時を経てきた為、彼らを製材した場合、鋸を入れ木の内部が空気に触れるとみるみるうちに変化があらわれるのです。

製材して15分後くらいには既にこんな状態の色合いに変化してしまうのです。



神代丸太製材 4














コレがなんともいえない変化です。
写真では伝えにくいのですが、まさしく「布や紙が水分を吸い込んでいく瞬間」のようにスーッと変色していくのです。



すごいなぁ、神代。
幾千年の時を超えて現代に現れる木々というロマンも心を揺さぶるもがありますが、この変化も神代の醍醐味といえるのではないでしょうか・・・
なかなか神代の製材など立ち会えるものではないので、少々高い買い物であったとはいえ、頑張って丸太を仕入れた価値があったというものです。

と、一人でニヤニヤしながら製材を見守っていたのですが、実はこういう時って続くもんなんですね。
何が続くのかというと、この丸太を製材する数日前から在庫の神代木の手入れや片づけをしていて、いつもになく神代を触っていたのですが、なんと、製材後にさらに又新たな神代に出会ってしまったのです!!

それはこれ。


新・神代








 何だと思いますぅ?!
うへへへへ。思わずニンマリ。

 この写真だけでわかる人はすごい。ほんとすごい。私の記事を読む必要はないでしょう・・・(笑)








さてさて、何の神代かを少し考えてくださいね。
因みに私が今までの記事で紹介してきた中には掲載されていない「新・神代」ですよ。

さぁ〜て、次回の樹種紹介まで少し考えてみてくださいね。
次回をお楽しみに!!



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松ぼっくりマジック −タネあかし編−


さて、前回の「松ぼっくりマジック」の謎は解けたでしょうか?!

押し込んだんではなかろうか?、いや、まだ未熟な小さいうちに入れておいたんではないか?!
いろいろと考えていただいたと思います。

それではタネあかし。
実は、これは松ぼっくりが植物であり生きていく上での性質を利用したマジックです。
というのも、松ぼっくりは松の木にある時は皆さんが思う松ぼっくりよりも可愛らしく「閉じている」状態なのです。
それが次第に開いていくわけですがその閉じた状態から開いていくまでの過程を逆さまにしていくと、謎が解けるわけです。

写真で見てみましょう。
まずは入っている状態から取り出してみることにしますか。

松ぼっくりのはいっているビンの中にたっぷりと水を注ぎます。
そして松ぼっくりを水に浸して適度に待ちます。


松ぼっくりマジック2














すると・・・

松ぼっくりマジック3




 あら不思議!









あんなにかさを開いていた松ぼっくりが嘘のように閉じてしまいました。
ビンをすりかえたのではありません。
松ぼっくりは水分を与えると、かさを閉じてしまうのです。

松ぼっくりマジック4





 ほらね、出てきました。









では、取り出せた松ぼっくりを、再度ビンの中で大きくしてみましょう。


松ぼっくりマジック6




 今のままだと、すっぽりと入り込みます。









松ぼっくりマジック7




 投入!!









さて、この状態であとはひたすら日光浴をさせるだけです。


松ぼっくりマジック10





 だんだん開いてきてるでしょ。

 下の方から開くんですね。






松ぼっくりマジック11




 必要以上に開いているような・・・ま、いいか。









松ぼっくりマジック12




 といっている間に、開ききってこの状態です。

 もう逆さまにしても落ちません。






どうです?わかりましたか?!
松ぼっくりは水分によってかさを閉じたり開いたりするんです。まるで生きているみたいでしょ。うぅん、生きているんですね。植物ですもの。

生きていく知恵の結晶なんでしょうね。
これも、原理を知るからこそ簡単なことですが、意思を持たないものがこうして変化する様を実験してみることができるのも、木のすごいところでしょうか。
いや、木も自身の意思を持っていることが認められているようですので、植物だからと侮ってはいけませんよ。


みなさんもこんな松ぼっくりを見つけたら是非今回の松ぼっくりマジックを試してみてね。

松ぼっくりマジック1
















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松ぼっくりマジック −びっくり編−


マジック、好きですか?!
書くマジックでなくて、奇術のマジック。

最近またちょこちょこテレビで見ますね。
私の小さい時は結構流行っていて、百貨店などに行っても必ず「マジックコーナー」があって、おじさんが実演しながら商品を紹介しているのですが、その前にはいつも子供が群がっていた記憶があります。
わたしは、それを遠巻きに見ていた方ですが・・・

というのも、私結構マジック・手品系は下手くそで、タネを知ってしまうとそれを上手く隠しながら見せるという事ができなくて、他の人がしているのを見るのは好きでしたが、自身が見せるための手品の商品類はそんなに欲しいとは思いませんでした。

しかし!!
そんな私ができるマジックがあるのです!
しかも、木に関係するマジックです。
それは、こちら!!!


松ぼっくりマジック14















手順を説明するまでもなく、単純明快なものです・・・
まさしく記事向きのマジック。

松ぼっくりが入った瓶です。うまくおさまっています。
ですが、よく見るとおかしくないですか?!
どうやって中に松ぼっくりを入れたんだと思います?!


松ぼっくりマジック15




 ひっくり返しても出てきません。松ぼっくりのかさがビンの内側に接して密着しています。







どっからみても、瓶の口より松ぼっくりのほうが大きいですよね。特に右の小さいのなんか、キュウキュウです。
なのにすっぽり入っている。
んん〜。
さぁ、どうやって入れたかが今回のマジックのタネです。
じっくり考えてください。
次回にタネあかしをしたいと思います。お楽しみに。



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感動の声


「おしごとまけないでねぇ!!」

子供が戦隊ヒーローを見始めたころ、朝の私の出社時間に起きていると見送りの時にかけてくれていた言葉です。
大人からすると、仕事は勝ち負けではない(ある意味勝ち負けもあるけど・・・)と思うかもしれないけど、その当時の子供がかけてくれる「最高の言葉」でした。

子供からかけられる言葉というのは、何故か格別違うものです。

そんな勇気付けられる「子供からの言葉」が、なんと10人分も届きました。
どこからかというと、先月にご紹介していた杉の巨樹、高知県は大豊町の「杉の大杉」のお膝元である「大杉小学校五年生の皆さん」からでした。


感激!















実は私、そのときの記事で紹介した、製作当時四年生だった大杉小の皆さんにあてて杉の大杉の紹介パンフレット製作の感想と、それを読んだ感激の言葉を手紙にしていたのです。

それに対するお返事を先生はじめ、今は五年生となった生徒さんが温かな言葉を持ってお礼状として届けてくれたのでした。
ブログに掲載されたことへの驚きや感謝の言葉に自分たちの製作を見てくれたことへの喜びの言葉、そして私に対しての労いの言葉まで頂きました。
五年生からです。

本当に心から嬉しく、彼らの製作の労をねぎらったつもりが、いつの間にか私が励まされていました。

一対の巨樹をとおしての、何気なく置かれていたパンフレットから始まったこの素晴らしいやり取りを私は忘れることはないでしょう。


大杉小学校五年生の皆さん、Y先生、素晴らしいお手紙を頂きありがとうございました。
このことは忘れることのできない思い出の一つとなりました。
立派な大杉を、美しい大豊町がこれからも後世に残せる町であるように願っています。



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置き換えて欲しくないもの


木材の世界でもその他にもあることですが、ある時期から「そのものの素材が置き換わる」ことがあります。
木材ならば、木を使っていたところがベニヤ板になったり、プラスチックや印刷模様になっていたり。
大昔からすれば履物が靴になったり、着物が洋服になったりという変化もたくさんあり、時代の流れに則したものなのかもしれませんが、それでも一言申し上げたい!と思うものがありました。

先日進級した子供の持ち物に名前を書いている家内に見せられて驚いたもの。


硯1














硯(すずり)。今年度から習字があるそうなのですが、ご覧になってわかるでしょうか、この硯。
プラスチックです。


硯3














スッカラカンなくらいに手ごたえなく軽いです。
持ち運びが楽で尚且つ裏表使えてさらに便利!!なんていうキャッチコピーになりそうですね。

硯2















いろんなものが便利になって、使いやすいものに置き換わっていくのは理解できますが、さすがに学校で習うもの、コレに関しては納得がいきません。
漢字辞典によると元々「硯」とは、石が滑らかな様。墨を磨いて調和させ濡れた状態にするもの、硯は研である。とあります。

既に石でないところからして、意味が違ってきます。
石でないから、表面も滑らかではなく、墨を削ることはできるでしょうが、それは研ぐこととは全く違うことのように思います。
コレで習字ができるのでしょうか。

字は書けます。
墨も磨れるでしょう。今は殆ど墨汁みたいですが・・・

ですが、字は覚えても、字を書くときの心構えや気持ちを落ち着ける作業は伝えられるのでしょうか?!
少なくとも私たちの時代には、墨を磨るところから教わり気持ちを落ち着けてから書く作業に移ったものです。
そんな中で、漢字の成り立ちやその意味、書くときの注意点などを教わったものです。

割れるかもしれない、重くて持ち運びにくいかもしれない。
それでも、硯が石である意味があると思うのです。

飛躍するかもしれませんが、プラスチックが硯だと思って大きくなる子供は、後に古典文学を学ぶ時、昔の人達が書をしたためる時の気持ちや風景を少しでも正確に思い描けるでしょうか?!
どんな作業を経て、その言葉を残したのかを計り知ることができるでしょうか。
それだけではないですが、私にはどうしても「重くて持ち運びにくい無駄なもの」を使いやすくしている、という誤解があるのではないかと感じています。
これって、今の住宅にもにているなぁ、と感じます。

反ったり曲がったりする木材は使わずに「木みたいな物」に置き換える、時間や手間のかかるものはどんどん排除する。
それで住宅はよくなってきたのかな?!
今更、長期優良住宅という名前で、住宅を長持ちさせようとしている国の動きを見れば、「置き換え続けてきた時代」が正しかったのかどうかの結論は出ているように思います。

そのものの本質を理解しているからこそ、わかる価値があると思います。
硯ひとつかもしれませんが、何かを書くということに対する気持ちの持ち方、そして物事に対する取り組み方が変わってくるのではないかと感じます。
「習字」とは書きますが、ただ字を習うだけではなく、字を書き知ることによりいろいろなことを学び取る学習こそが習字なのではないかと思うのですが、このままでいいのだろうか・・・

硯4





















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