空を見上げて
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2010年12月

本年もありがとうございました。


もう今年もあと1日。
本日、弊社に最近はめっきり目にすることが少なくなってきた、しめ縄を飾りました。


注連縄















ひと昔前(ふた昔くらいになるのかなぁ・・・)は、自動車にも飾る方が多くいらっしゃったので、見かけることが多く、しめ縄と街の静けさがお正月の雰囲気を醸し出していたんですが、最近はお正月まで働かないといけないのか、ほぼ日用品は元日から入手可能ですのもね。
せわしないというかなんというか・・・


さて毎年、弊社ではしめ縄だけは12月30日に行っています。
言い伝えでは(会長の話では・・・)、31日の大みそかに飾り付けするのは「一夜漬け」になるので30日にしておかないといけない、と聞いたように思います。

これを飾ると、いよいよ明日で本年が終了です。
今年もたくさんの方にお世話になり、また出会いをいただいたことを感謝し、また来年に備えたいと思います。

新年は7日からの営業となりますので、よろしくお願いいたします。
それではよいお年を!!


休業案内

















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中国磁器と神代木


今年は(も、かな?)中国の話題が多かったように感じるのは気のせいでしょうか?!
私が研修に出た先の宿泊地でも、またレジャーに出かけた先でも、かなりの数の中国の方をお見かけしました。
今までは、そんなに多くの方が日本にいらっしゃっているような気はしていなかったのですが、やはり成長国なんだなぁと感じています。


さて、その中国の建設現場に宝の山があるそうです。
レアアースや、一昔前のように鉄や銅などではなく、明や清といった時代の「磁器」が発掘されるからです。
陶器ではなく、中国原産といわれている磁器です。
英語で「china」という言葉の意味の中に、磁器という意味も含まれているくらい、中国では古くからの歴史のあるものだそうです。
なんでも、殷王朝(紀元前17世紀~前11世紀)中期からの歴史があるそうで・・・・
さすが、中国・・・


その「発掘磁器」を高値で売りさばくことを生業としている人たちがいるそうです。この辺もさすが中国です。
建設現場の警備員や現場監督を買収して関係を築き、深夜の工事現場に侵入し、シャベルと懐中電灯片手に、工事によって掘り起こされた地底に入り込み土を掘り続けるそうです。
周りが土のため、いつ崩落するかわかない中での作業だそうですが、もちろん違法。
それでも、元宮廷の倉庫やゴミ捨て場だった場所などでは、「宝に変わる」ものを掘りあてようと、「働いている」そうです。

収集家にとってはかなりの値打ちものもあるようですが、いいのか悪いのか・・・・・


地中から「掘りあてる」といえば、神代木もそうですね。


神代楡神代タモ板目拡大













数千年前に火山活動や洪水等で地中深くに埋もれていた木が現在の空気に触れ、あの何とも言えない渋い色合いを出します。
それだけではなく、埋まっているものの中には「樹齢数千年」といったものや、神代樟の様に「(一般的な言い方で)直径2~3m」といった巨木が出現することも、神代木にひかれる理由の一つでしょうか。
昔は磁器のハンターならぬ、神代のハンターが各地にいたそうですから、やはり日本も中国もおんなじなんでしょうかね。



磁器も神代木もロマンのある話ですが、やはりどちらのものも、収集家や専門家など、価値のわかる方というか、価値の見いだせる方にとってはまさに宝ですが、そうでなければまったく意味をなさないものであるところは共通でしょうか・・・

私は器もいいけど、やっぱり木かなぁ。
芽が出て数千年、地中に埋もれること数千年。
この年月を越えてくる生命の塊にわくわくするのは、やはりそのものに価値を見出すからでしょうね。
物の価値や、それに対する価格の考え方が多様化しているこの時代ですが、磁器や神代木だけでなく、新しい商品であっても時間が経っても価値の残るものを提供しないといけないということを如実に表している今回のお話でした。





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国産栂(つが)普請の家


以前の記事でご紹介していた、「日本産の栂(つが・とが)」を使った住宅が先日完成しましたので、お邪魔してきました。


栂普請の家 2

























栂についてはご紹介済みの国産地栂無垢一枚物フローリングの記事に譲りますが、関西では、桧普請よりも高級建築とされてきた栂普請。
今回の住宅は、栂普請というには使用量は全く及ばないかもしれませんが、本物の無垢の家であることには変わりなく、栂の良さを感じられる建物であります。

大径天然木から伐り出したものを大梁として贅沢に使用していますし、一番目の引くところは、加工中をお伝えしていた階段も総栂無垢一枚物によることです。


栂普請の家 4


 下部がストリップ(化粧見せ)となっていますので、材が本物であることがよくわかります。









栂普請の家 7



 こういった木口(こぐち)という、材料をカットした部分をそのまま見せられるのも本物の証!!

 印刷紙巻きの階段材では化粧テープで隠さないといけませんからね。




栂普請の家 6



 やはり一番はこの廻り階段板。この幅を一枚の板で作ろうと思うと、どんな原木か・・・

 それだけで大変なことは想像できるのではないかと思います。





他には、天井板にはこちらも高樹齢のロシア産天然カラマツを使った羽目板を使用しています。


栂普請の家 5






 ロシア産の目の詰まった天然カラマツ(ラーチ)材の天井板。

 その間に見えるのが、国産地栂(じつが・じとが)の化粧大梁。












ロシア産天然カラマツは、日本の唐松とは少し違い、極寒の地で耐え忍んできただけあり年輪が細かく、何ともいえない「金の糸」を思わせる木目が特徴です。
早くロシア産天然カラマツ(ラーチ)幅広無垢一枚物フロ−リングと共に特集としてお伝えしなければいけないのですが、もう少し待ってくださいね。

そして、定番の板屋楓(メープル)無垢一枚物フローリングの節ありグレードもしっかりと個性を出しています。


栂普請の家 3















栂普請の家 8





 こんな節の表情がありますが、その節の近くに見られる縮み模様がきらきらと光り、無垢の味わいをより一層深めています。
















栂普請の家 9








また、このグレードには一見、これの何が節ありなの?!というくらいに、節がみあたらなかったりすることがあります。

 その場合は、単純に節ではなく、その他の理由、たとえば、これの様に一部分だけ見れば白く欠点のないものに見えますが、接写でなくすると・・・・







栂普請の家 10





 こういった感じです。

中央の白い部分を接写にしていたわけですが、やはり本物の木は一部だけや、言葉だけでは伝わりにくいものです。













そして、いつもの磨き石上がり框も忘れてはいけません。


栂普請の家 1















当然、今回の住宅は土台や柱には桧の無垢材が使用されているということはいうまでもありません。

こんな贅沢(豪華設備ではなく)な家、無垢の木の家を求める人にはたまらないだろうと思います。
どこもかしこも木だから良い、無垢を多用しているから良いということでもなく、本物の材料をきちんと使い切ることができているところは少ないと思いいますので、こんな住宅はなかなかないですよ。



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お探しの品 ~白檀~


現在はやはり何をするにも便利になったものですねぇ・・・
探し物なんかもパソコンでできますものね。
一昔前なら、自分か知人の頭の中くらいしか情報がなかったのに、今は津波の様に、様々な情報を簡単に早く入手できるようになっています。

と、いまさらながら前置きしたのは、今回も有難い事に数あるネットの中から弊社にお問い合わせ頂いたからです。
ほんと、一昔前ならまずあり得ないですね。
まったく場所も近くもなく、どこからも関係のないお客様から連絡を頂くということは。


探している方や、なかなか探しても見つからないものはあるもので、今回は白檀という香木をお探しで、弊社のページをご覧いただいてのお問い合わせでした。
とてもお気遣いいただいて、ご来店いただく日時の御打ち合わせをさせていただいて、お越しいただきました。


白檀もいろんなところで扱っていらっしゃると思うのですが、粉状のものは入手しやすいのですが、なかなか塊となると難しくなります。
ご要望は当然塊でしたので、ご覧頂いたうえでお譲りしたのですが、せっかくお越しいただいたので、ついでではないですが、秘蔵「沈香(じんこう)」も香りをきいていただきました。


沈香・白檀・神代樟

 左側白檀2種と、中央が香り繋がり?!で神代樟(じんだいくすのき。私はこの香り大好きです。自宅にも飾っているくらい好きです。)、そして右が、これも香木「沈香(じんこう)」です。

 





どれも良い香りのする稀少且つ貴重なものですが、近年ますます入手困難になっています。
特に材の塊となると、本当に大金をはたいて何とか入手という状態は変わらないと思います。
そうでもしないと、ありませんしね。


こういった白檀材なども、それこそ一昔前ならほんと、扱っていることを知られていないとあきらめられているかもしれないところを、ネットの記事という形でつながることができました。
今年はそういった事が多い年でした。
少しづつですが、私の取り組みが実ってきたのかなぁ…と、勝手に思っておりますが、いずれにせよ、今後もこんなのないだろうか、こんな木はどうなんだろう?といったお声に応えられるような材木屋でありたいものです。

追記:建築用無垢材、無垢フローリングなどもよろしくお願いしますね!!(笑)





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年末年始の休業のご案内


毎年思う事ですが、どうしてこんなに一年は早いんでしょう。
年をとると、脳内にて時間を早く感じるような作用が働く?!とかいう話を聞いたことがありますが、たぶん、そんな理由があるんでしょう。
でなきゃ、おかしい。

去年も寒い事務所で震えながら同じようなことをおもっていたような・・・・

さて、今年の営業日も残り少なくなりました。
弊社は年内は12月28日までの営業となり、年始は1月7日よりの営業となります。


2010年最終営業日















皆様の本年のご愛顧に感謝し、来年もより一層喜んでいただけるようにしていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
一足早く、良いお年を・・・







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コンクリート造みたいな木造ギャラリー 滋賀のサラさん


先日叔父の薦めで、とあるギャラリーに見学に行ってまいりました。
ギャラリーなので当然美術品展なので叔父の作品も含め、いろんな作家さんや陶芸家の方たちの作品を眺めながら目の保養をしたわけですが、、実は叔父は作品展以外の「ある理由」でそのギャラリーを私に薦めたのでした。

その「ある理由」とは、一目瞭然でした。
ジャン。


ギャラリー サラさん 3














私が伺ったのは夕方でしたので、既に薄暗かったんですがそのとき以上に、この帰り際5時過ぎくらいの雰囲気が最高でした。

もうお分かりだと思います。
叔父の薦めた理由とはこのギャラリーの建築にあります。
私の職業の勉強を兼ねて見に行っておいた方がいいよ、という意図でした。
実はこう見えて、ギャラリー兼住宅なんです。
しかも木造なんです!!
見えないでしょ。
特にこの辺なんか・・・・


ギャラリー サラさん 2



  普通に入った人は、コンクリート造だと思うでしょう。

 そうとしか見えないです。

 が、他の部分を見るとわかるのですが、総木造なんですねぇ。














住宅部分もありますし、あまり内部は公開できないと思うので少しだけしか写真をご覧いただけませんが、私個人としてはご主人とお話していて、おそらく皆さんに見ていただきたいと思われている様に感じました。
それくらい、自信たっぷりの建築になっています。
ご主人もおっしゃっていましたが、「職人さん達は泣いていた(笑)」そうです。
それくらい「普通の」建築とおもって仕事をしていたのでは出来ない様な作業や材料を取り入れているということなんです。

といっても、木の特性でありながら職人さんの気にする「隙間」や、材料の特性による使い方の違いなどは、無理やり隠したりすることなく、「あるものはそのままで。無理に隠したりする方が余計におかしくなる」というスタンスですから、いつも、そういった部分を隠すようにしないといけない仕事に慣れている方とのギャップがあり職人さんが泣いていたそうですが・・・

お話をうかがっていてそういった職人さんの泣いている顔がみえるようでした(笑)


職人さん泣かせでなくてもいいと思いますが、こだわりの住宅や建築がまだ少ない様に感じます。
コストをたくさんかけるのが良いのではなく、仕事の美しさや建築の美しさにこだわる、金額ではない建築の良さを出した住宅建築をしていかなければなりませんね。


ギャラリー サラさん 1















そういった意味では、本当に見せていただく価値のあるギャラリーでした。
とはいっても、半分以上叔父のつてですが・・・・・・・・


皆さんにももし、機会があるならば訪れていただきたいギャラリーです。
作品をみて、その後建築に驚いてくださいね。


・名  称:gallery 「サラ」
・所在地 :滋賀県大津市北比良1043-40
・連絡先 :TEL/FAX 077(532)9020

ギャラリー サラさん4












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尊敬する、さかなクンが発見。絶滅したはずのクニマス


先日新聞に、「クニマス、絶滅していなかった」という見出しで、クニマスという魚であろう写真が掲載されていました。
私が惹き込まれたのは、クニマスではなく「さかなクンら調査」の文字でした。

記事の内容は、1948年の確認を最後に絶滅したとされていたクニマス(国鱒)という、サケ科に属する高級淡水魚の一種で日本一深い湖である田沢湖にだけ生息していた魚を、今春、さかなクンがクニマスのイラストの為の資料として山梨県の西湖でとれたヒメマスを取り寄せた中に見つけたというものでした。

取り寄せた中に、黒っぽいものがあったため、知人の京大教授にヒメマスとのDNA鑑定を依頼したところ、それは絶滅したとされていたクニマスだと判明したそうです。
発見された西湖には、1935年に10万粒の卵が放流されていたそうで、今回の成魚はその卵たちの末裔だろうということです。

絶滅の原因は、1940年に下流の水力発電所に供給する湖水の確保のために、近くの玉川の強酸性の川水を湖内に引き込んだことが原因だそうですが、絶滅したとされる種が見つかることは稀に記事になっていましたが、魚類や脊椎動物の類では初めてだそうです。

木材で絶滅といえば、危惧種を先に思い浮かべてしまいます。
一番は(といっても私の中で)、ブラジリアンローズでしょうか・・・
一度でいいから自分で製材して、馥郁たる香りをかぎ、その材面を愛でてみたいもんです。
こちらも乱伐などの人間の影響によるものです。
自分もそうですが、人間はやはり勝手な生き物なのかなぁ・・・


しかし、私がその記事に驚いたのはそれらのことではなく、さかなクンの注意力と眼力です。
ヒメマスだとして取り寄せたのですから、普通なら全てヒメマスだと思うでしょう。
私は詳しい違いまでわかりませんが、おそらく「ちょっと黒いかなぁ・・・、ちょっとヒレがちがうかなぁ・・・」位の違いであるだろうし、ましてや現在普通に見ることの出来ない種なのに(当然です、絶滅種に指定されているんですから。)、それを特定したその知識です。

プロでもこんなこと、なかなかできないだろうと思います。
しかし、さかなクンは普通のプロではなかったんですね。
これこそ専門家です。

さかなクンは魚がとても好きであるのは当然ですが、それだけにとどまらず様々な活動に参加し、また、今回のような学術的な調査やデータ取りに参画して、どんどんその「好きなもの」を発展させています。
しかもあのキャラで、あの優しさです。

業界は違えど、本当に尊敬しています。
普通には到底できないことだと思います。大先輩だと思い、見習いたい気持ちでいっぱいです。
私のハンドルネーム「木ぃクン」も、もちろんさかなクンへの敬意から使わせてもらっているものです。
私も、絶滅種を発見する、とまではいかなくても業界や木材を必要とする人たちのためになるように知識をつけ、経験を増やしたいと意欲をかきたてられる記事でした。

さかなクンはこういっていたそうです。

「人の手によって絶滅したクニマスが再び姿を見せてくれた。二度と滅ぼすことがないよう自然や生き物の尊さをしっかりと考えていきたい。」








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黄檀 パウアマレロ


以前に「檀」という字のつく木材の事をご紹介しました。
木材の名前はややこしいものが多く、木を扱っている私たちでも知らないわからない、通称名しか知らないというものも多く存在します。
その中で、「紫檀、黒檀」などと称される稀少で高価な木材の名称について少しお話しました。

その記事の時に探していたメモが最近みつかったので、そこに追記をまた少し。


通称名で「黄檀」と称されるものをいろいろと書いていましたが、もうひとつ。
パウアマレロ(またはアマレロ・アマリロ・ブラジリアンサテンウッド・イエローハートなどなど)というミカン科の木材も時に黄檀と称される事があるようです。

ミカン科だけに!?アマレロ・アマリロというのは黄色を意味するそうで、南米原産の黄色っぽい(黄色といえば、誤解が生じます)色合いと、綺麗な木肌をもっていますが、紫檀や黒檀ほど個性が強いかというと、そうではありませんので、どちらにしても、通称名だと思いますが(黒檀も日本語ですから、ある意味通称名ですが・・・)、もしかすると、高級感を出すために命名したのかなぁ?と思わなくもないです。
何々ローズとか言うような言い方と同じような言い回しかな。
一見すると、少し重いカヤノキか樹種に詳しい方はツゲ?!と思うかもしれませんが、針葉樹っぽい木目に見えたりするので、やっぱりカヤに見えてしまいます。



これが木材の面白いところでもあり、ややこしく誤解の生まれるところでもあるのですが、お客様にとってあまり好ましくない位にわけのわからない名称が肥大しすぎることのない様に、これからも一つ一つ出来る限りわかりやすくお伝えしていきたいと思っています。

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木のまち・木のいえリレーフォーラムに参加 ~内容は如何に~


前回からの続きでの木のまち・木のいえリレーフォーラムのお話ですが、寄り道の後、やっと?!大阪中央公会堂に到着です。

カメラを持って行っていなかったことと、場内撮影禁止だったこともあるので、雰囲気満点の中央公会堂の写真は残念ながらありません。
写真撮りに行っているわけでもないですから仕方ないんですが・・・


さて、気になる内容ですが、考えさせられるところの大きいものだったように私は感じました。

その理由は、フォーラムの最後に聞かれた出席者の言葉が私に一番響いたからです。

『木を建築に使うことは良い事だということがよくわかりましたが、それ以外のところは専門的なこともあり、合板とか集成材とかのお話はよく理解できませんでした。ですが、孫の通う学校で改修工事の後、建築材の影響と思われる体調不良を訴えました。』
(聞き取りなので、正確なお言葉や内容とは若干違います。)


これは、森林所有者や建築業界、メーカーの方のお話ではなく、主婦の方のご意見でした。
これに対して、業界の方がたは苦笑いの様な状況だったと記憶しています。

私はこのフォーラムは一般の方に木を届けるためのもののはずが、木を扱う者と建築業界の人間だけが理解し満足する内容のものになってしまっていたのではないかと、感じました。

こういう集まりはどうしても、意見が偏ってしまいがちです。
木がどれだけ健康的か(それも抽象的に)とか、集成材の強度その他での優位性の説明というような事ばかりを取り上げて、その他に「本当に使う側=お客様」に対して伝えなければいけないことは、いつも後回し、若しくは伝えていません。

上記の一般の方の様に、木の良さや素晴らしさはおそらくすぐに伝わるでしょう。
ですが、その良さばかりを強調された木製品を手にしたお客様が、予備知識のない「割れ・反り・香り・退色・腐れ・灰汁・目隙・・・など」を見られると、どう思うでしょう。
木製品である建材を使っているはずなのに体調不良が起きるとどう感じるでしょう。
良い点ばかり聞いて購入したのに、どうしてこんな事になるんだろう?!と思うでしょう。
木の欠点ではなく、吸放湿による収縮や年月による経過などの「特徴」を伝えないですし、木を元にしたものであれば接着剤がついていても加工を施してあっても木そのものと同じようなイメージで伝えられてしまっているからだと思います。

だから、良いことはわかるけれども、どうしてこんなことになるの?!という疑問等が浮かんでくるんではないだろうか。

木を使った住宅や施設は確かに良いものです。
落ち着く気がしますし、香りも良いし視覚的にも優しく感じます。(これも、表面にウレタン塗装をしていて、香りがいいのかどうか?薄い単板を貼り付けた集成材でもよいのか?!という細かいところは抜きにしてです・・・)
が、それで健康的だというのはちょっと言い過ぎかもしれません。

確かに、杉などの様々な樹種の持っているいろいろな作用は科学的にも証明されているので、嘘ではないんですが、たとえそれらの材料をふんだんに使っていたとしても、必ずしも健康的だとは言えないのではないかと思います。
私の自宅も木造で、自社倉庫の在庫品(つまりねじれたり、反ったりして普通ではお客様に渡せないもの・・・)を使っていますので、木が満載ですが、風邪もひきますし昨年などは新型インフルエンザに家族全員重度にかかってしまいましたし、安眠効果を実証されていても、寝られない日もあります(悩みもあるんですよぉ、笑)。


また、杉や桧などの国産木材をふんだんに使っているから偉い!!という主張。
お客様には自慢できないとおもうんだけどなぁ・・・

とても大きな材積(材木の量ですね)を消費していたとしても、それらが接着剤でコテコテと接着され、表面のみ「あたかも一本の木」であるかのように、薄い単板を貼り付けたものは、果たして健康的で落ち着けるものなんでしょうか?!

極端かもしれませんが、どうしても木の業界はお客様に対して、良い部分しか紹介しない傾向にあります。
そりゃ誤解も生じます。
木を正当化しすぎるのかなぁ。

だから、今回の主婦の方の意見はフォーラムと木の業界の現状をとてもよく現したご意見だったと思います。
お客様には何も伝わらないですよ、専門的な事ばかり言ってよいところを紹介して・・・・

木材関係でもそうでなくとも、地道に説明しお客様に木や木製品の事をお伝えしていらっしゃるところは少ないですが、存在します。
だから、そういった事業所を増やすことが、お客様へ木を届けるための今一番の近道ではないかと思います。
まだまだ少ないこの事業所。
求めている方は大勢いらっしゃるに違いありません。
業界人だけの話し合いではなく、お客様にきちんと伝えることのできる町の事業所の一つが、弊社である様にしなければならない。いつもながらにそう思った、実に考えさせられるフォーラムとなりました。





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木のまち・木のいえリレーフォーラムに参加


去る8日に大阪の中央公会堂という、立派な建物で開催される「木の街木の家リレーフォーラムin大阪」というパネル討論会に参加するために大阪に繰り出しました。

水都大阪を感じられる淀屋橋で電車を下車し、中央公会堂までの徒歩だったのですが、何も考えずに歩いていると少し遠回りをしてしまっていました。
すぐに気がついたのですが、「違う道からいくのもいいかな。」と思いながら歩いていると、ビルの間にちょっと大きな木があるではないですか・・・・・




栴檀木橋の栴檀 2


 (後で気づきました。
ピントが合っていません。すみません。
 なにせ、酷使した携帯の画面ではほぼ撮影した写真が確認できる状態ではないんです。
 これではコーヒーの○スの自販機しか確認できないよ・・・トホホ・・・・)




大きなといっても、巨樹!というようなものではありません。
普通の樹木なんですが、大阪のど真ん中に・・・・と思いながら「街路樹にも多い樟(くすのき)かな?」と眺めていると、枝の部分にたわわに可愛らしい実がなっているのです。

ん?!と思い、よく見てみると栴檀(せんだん)だろうことが想像できました。
「そういえば、皮もそんな感じだな。」と思って、通行人の邪魔全開できょろきょろ眺めていたのですが、こんなところに一本残っているということは、近くに何か謂れの解説看板でもあるんじゃなかろうか・・・・と詮索してみると、看板はなかったのですが、推測を確信?!に変えてくれるものがありました。


栴檀木橋















納得です。
栴檀木橋とあります。
推測的中です。
立木はまだまだ勉強不足ですが、栴檀はわかりやすい為すぐに覚えた樹種です。

それにしても、橋に名を残すこの栴檀。
どういった事からここで生き残っているんだろうという疑問が浮かんできました。
そうなると、またも詮索と写真撮影でうろちょろするので、通行人にかなり怪しそうに見られてしまいました。(ピントが合っていないのがなんとも残念!)


たまには、道も間違えるもんだ!!と思い、本目的のフォーラムに参加する前から、一つ収穫があったような気になり満足げに会場へと足を運びました。


フォーラムの模様は次回にお伝えします。
木を取り巻く環境はまだまだ改善の必要だらけだと実感するものとなりました。




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こんなものまで依存?松ヤニ価格の上昇


先日の新聞に、最近は見慣れた中国資源からの代替策模索の記事が出ていました。

またにしては、結構大きな扱いだなぁ・・・とよく見てみると、なんとまぁ、「松ヤニ」も中国に頼っているそおではありませんか。
それもレアアースやレアメタルに匹敵するんではないかと思うくらい頼っています。

その数6割が中国からの輸入だそうです。
「松ヤニ」というと、ベッタリと手につくようなイメージ以外はあんまりピンとこないかもしれませんが、「ロジン」というとわかるかたも多いのではないでしょうか。
その松ヤニからできるロジンも、印刷用のインキや紙の滲み止め、自動車用のタイヤなどに使われているとても重要な工業原料だそうです。

あの「松ヤニ」からは想像できませんが、大阪にも大きな規模のロジン精製の会社がありますから、やはり工業的な用途は大きいのでしょう。
価格は一年で3.3倍に跳ね上がったそうです。
いつぞやのガソリンの様に、投機目的での取り引きが原因だったり、中国農家側の価格のつり上げなどが原因だそうですが、いずれにせよ、そろそろ自国に必要なものは、ある程度自国で賄うか、代替策を講じておかないといけない時代がもう始まっているんですね。

我々の木材業界、建築材業界も中国依存の割合はかなりのものがあります。
松ヤニを笑わず、しっかりとしたビジョンで対応できるような形を今から整えるきっかけになる、小さくも大きな記事でした。


ヤニ

















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高樹齢杉浮造りフローリング・羽目板の価格改定


弊社がお勧めする針葉樹フローリングの高樹齢百年杉柾浮造り無垢フローリングと、その仲間の高樹齢古希杉板目節あり浮造り無垢フローリングや、高樹齢杉純白無節浮造り羽目板等を一部価格改定と仕様変更いたします。


杉柾浮造り一枚物無垢フローリング施工写真6


 百年杉柾浮造り一枚物フローリングです。

 ユニ(長さ方向のたて継ぎジョイント品)ではなく1.95mの長さを一枚の原木からそのままとっています。







内容としては、とても稀少であり他のフローリングにはない、日本を代表する樹種「杉」によって表される木目のまっすぐ通った「柾目」という状態の板を揃えた百年杉柾浮造り無垢フローリングは、上柾(じょうまさ)グレードの価格をよりお求め安く設定しております。

また、古希杉板目節あり浮造り無垢フローリングは、価格はそのままながら、30mm厚商品の有効幅を従来よりも広げ160mm幅としました。
また、15mm品には、こちらも特注対応だった長さ1.9m品をレギュラー品としてラインナップすることとなりました。
これにより、現場への搬入もより容易になりますし、面積の小さなお部屋に貼り揃える場合も綺麗な貼り上がりにすることができます。

高樹齢百年杉柾浮造り無垢フローリングや、高樹齢古希杉板目節あり無垢フローリング(15mm厚品、30mm厚品・特注180mm幅)は、施工写真を掲載しておりますので、ご覧いただきたく思いますが、各商品は弊社の展示室に常設展示しております。


ショールーム内 杉節あり板目浮造りフローリング




 古希杉板目節あり浮造り無垢フローリング。
 完全埋め木補修で、パテは使用していません。
 これがなかなかできないことなんですよ。





ご予約いただければ、じっくりとご覧いただけますので、質を向上しながら更にお求め安くなった杉の内装材を是非お部屋に取り入れてください。

杉の香りには安眠効果やリラックス効果があることが実証されています。
ですが、近代の杉の扱いは一般的には他の材よりも劣るとされ、建築業界においては特に一段下に見られることがある材料です。
が、日本産の樹木の有効活用と、人工林の保全と活用に注目が集まっている近年だからこそ、もっと杉のことを知っていただくべきだと思います。
杉だから全てが安い、品質が劣るという風潮があるように感じますが、きちんと管理され乾燥工程をしっかりとこなし、選別された用途に使用すれば、その材の素晴らしさを実感することができます。

杉の木の学名はcryptomeria japonicaといいます。
日本の隠された財産(隠された部分という方がいいのかな?)という意味だといわれています。
ちょっと拡大解釈しすぎの感もありますが、日本には、財産とたとえられるほどの素晴らしい樹種、杉がまだまだたくさんあるんです。
大切に有効に使って行こうではありませんか。

今だからこそ、しっかりと管理された杉を選ぶのが良いのかもしれません。
フローリングや、羽目板などの形で日本の財産をたくさんお届けしますので、ご自身の生活の一部にその財産を取り入れてください。


・高樹齢 古希杉節あり板目浮造りフローリングはこちらから
・高樹齢 古希杉節あり板目浮造りフローリングエンドマッチ品の施工写真はこちらから
・高樹齢 古希杉節あり板目浮造りフローリング15mm、M様邸施工写真はこちらから
・高樹齢 古希杉節あり板目浮造りフローリング30mm、アトリエFUDOさま施工写真はこちらから
・高樹齢 百年杉柾浮造り無垢フローリングはこちらから
・高樹齢 百年杉柾浮造り無垢フローリングの施工写真はこちらから

・弊社へのお問い合わせはこちらから

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

 



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お客さまとの出会い


最近、嬉しい出会いが多いです。
木を探していらっしゃる方が結構多くいらっしゃるものです。
用途は様々ですが、木工や彫刻、ねつけ等の小物製作までいろいろなご要望を聞く機会があります。

その時にいつも感じますが、お客様が木材をご覧になった時のあの笑顔と喜びの声は、こちらにも喜びの伝わってくるもので、私もなぜか嬉しくなります。
探していたものに出会う喜びと、そこからふくらむ創作の意欲にあふれたお客様の感激の顔は、本当に良いものです。

先日も、お近くの方が弊社前に立てかけてあった欅の端材をご覧になって、お声かけいただいたのですが、よく話を聞いてみると彫刻用なのだそうですが、弊社の前をよく通られる知人の方が「あそこに欅がでてるよ、見に行ってみれば?!」と知らせてくださったことからのご来店だったそうです。

その端材をご購入頂けるということで、お話をしていると「こんなのは時々あるのですか?!」というお尋ねでした。
「もちろん彫刻用材も扱っています。一度ご覧になりますか?」とたずねると、「是非!」ということでしたので、倉庫にご案内しました。

そこで、冒頭の感激です。
こちらもそれを聞いて感激です(笑)

どうやら、とても集材に苦労なさっていたようで、「今日は持ち合わせがないので、また寄らせてください!!」とおっしゃりながら、欅の端材以外に朴の板も少量ご購入いただきました。


インターネットでの宣伝販売もいいですが、やはりお近くの方に知っていただいて喜んで頂ける。
これはやはり、また違う喜びがありますね。
それに、やはり地域で喜んでいただけるようにしないといけません。
地域でダメなのに、インターネットの画面だけは良い!なんて会社にならない様にしたいものです。

口づてでご来店いただける嬉しさと、材を見ていただいてからの喜びの共有は何とも言えないものがあります。
木材の仕事の良さですね。
どんどん、そんな出会いを増やせる機会を持ちたいと思いますので、彫刻だけに限らず木に対するご相談お待ちしております。
木の虫である担当にご相談ください。よろしくお願いします。




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空手用の割り板


以前にご来店頂いたことを紹介した、空手用の割り板のお客様から、正式にご注文を頂き製作させていただきました。


空手用割板1














杉の幅広板です。
とても良い香りがしています。
これが、安眠効果や安らげるといわれる杉特有の香りですね。

材幅30cmですから、結構幅広いです。長さが短い分余計に大きく見えます。


空手用割板3















空手用割板2



 厚みは1.5cmです。
 男性の指より薄い位ですね。










怪我のない様に、節(枝の跡)部分の少ない材を厳選し、尚且つよく乾燥したものです。


空手用割板4




 中には小さな節も含まれますが、割るには全く問題ないと思われます。








お客様もおっしゃっていましたが、乾燥はとても重要です。
乾燥した木材が、ありそうでなかなかないんです。
丁度良い寸法で。
このあたりも、在庫を持つくらいの体力がなくなってきている材木屋の増えたことを象徴しているところですね・・・淋しいです。


私も、空手には詳しくないのでわからないのですが、正直割り板には「柾目」という、木の目がまっすぐに通ったものでないといけないと思っていました。
それは当然割りやすいからです。
見た感じにもわかると思います。弊社の杉柾浮造りフローリングで見てもそうですよね・・・


杉柾浮造り一枚物無垢フローリング施工写真 色違い
















しかし、柾目で30cmの板となるとめちゃくちゃ高価になるので、大丈夫かな?と思っていたところ、板目(木の木目がタケノコのような模様に出ている物)でよい、ということでしたので、「目からうろこ」というか、新しく勉強になりました。

この杉板は子供用の物だそうですので、ちゃんと割れてくれるかだけなんですが・・・・・・・・
いかがなものか・・・・
「なんでわれへんのぉ?!」
なんてことにならなければよいのですが。

本日納品ですので、喜んで頂けるように準備です。
こんな注文もできる限り対応させていただきますので、いろいろとご相談くださいね。
よろしくお願いします。


空手用割板5



















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