空を見上げて
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2010年10月

今年も始まりました正倉院展


今年も秋の風物詩の如く始まりました正倉院展。
楽しみにしていらっしゃるかたも多いと思います。
私もとても気になっているんですが、今年は行けそうにもありません。

以前には香木が出展された折に拝観しましたが、さすがに宝物というにふさわしいものたちでしたね。
今回出展される、螺鈿紫檀五弦琵琶は是非とも見てみたい宝物の一つです。

宝物の中には、黒柿や黒檀、紫檀といった現在でも非常に貴重な木材を使用したものが多数存在しますが、やはり時代が現在と違い良質で大きな原材料が調達できたのであろうということへの感心をもって見られることと、宝物であるだけに木目や色あい、そして大きさなどが今見ることのできるものからは想像もできない様なものがほとんどであるため、その美しさと稀少性を見ることのできるこれまた貴重なチャンスです。
以前に私が見た香木もその大きさには驚かされました。
どれだけ写真を撮りたかったか・・・・というより、展示ケースから香りが感じられると良いのに!!!と、その展示方法にまで口を挟みたくなるくらい見事なものでした。

それらの宝物を見ながら、現在の木工品や木造建物などが将来にわたって素晴らしいものとして受け継いでいけるような物造りをしないといけないなぁと思い、木材分野でだけでも貢献できるように努力しなければといつも思います。

来年は行けるといいんですが・・・


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玉椿無垢角物・板材


以前に少しご紹介したことのある非常に稀少な木、「玉椿材」が入荷しましたので、ご案内します。

この「玉椿材」、ホントに珍しいんですよ。
そんじょそこらの材木屋サンでは知りません。いや、ある程度木の名前を知っている材木屋さんでも「椿で大きな材ってあるの?!」というくらいに、まったく知られていません。

それもそのはず、ほとんど流通していないからです。
家具や内装材に使用するものとして流通するほどの供給量がないんです。
だから、わずかに「その木の味わい」を知る人のみが大切に活用している材、それこそが「玉椿材」なのです。

玉椿原木 2










前回の記事にも記しましたが、ここで再度詳しく紹介することにしましょう。

「玉椿」。
読み方を「たまつばき」と言いますが、椿の仲間ではありません。
ではなぜ玉椿という名になったのか・・・

それは、昭和天皇の皇后さまの入内の折の調度品の作者が、「玉椿の木をもって・・・」と箱にその材の名を記したことからその名がついたととか・・・・
それにしてもとても雅な呼び名を付けられたものですね。

しかし、樹木としては椿ではありません。
椿を知っている方にとっては、木目が全く異なるために一目で分かると思います。
要は、通称名ということです。

玉椿原木 1










材質もその名に恥じぬ良質なもので、材面は芯材の方は桑材の様に少しこげ茶色に近い茶褐色に、黄白色の辺材が入るというような状態です。
木目としては、桑や欅に似たような環孔材(導管という組織が年輪のように規則的に配列しているもの)としての特徴をもっていて、大らかな雰囲気を持っています。
手で触ってみるとわかるのですが、硬さも硬すぎず柔らかすぎずのとても扱いやすいもので、桐と桑の中間くらいの硬さと表現されます。
その為、彫刻用途にも重宝されます。

玉椿材1玉椿材赤白
















木の香りが好きな私にはとてもよくわかるのですが、香りもとてもよく、少し甘く優しい芳香があるのも特徴といえるでしょう。

また、玉椿材を柾目にとった時にでる模様も、欅や他の環孔材に見られるのと同じように美しい輝きを見せてくれます。

玉椿材 2

どうです?!
この模様を好んで使う方もいらっしゃいます。

ブナの柾目の斑に似たところがありますね。






今回はその稀少な玉椿材が再入荷しましたので、ご案内します。


玉椿材 1



厚盤、板材と小物少々。








もう、御一方ご予約を頂いてい状態ですので、いつまで在庫があるか、嬉しい様な、勿体ない(笑)様な気分ですが、小さな材も少量ありますので、小物製作の方にはお勧めですよ。

ただ、これは避けて通れない、乾燥割れがどうしても生じます。

玉椿材 3













当然、ないものもあるんですが、出ている物もあります。というよりも、ものすごく割れが多い材ですので、稀少な材としてうまく利用して製作するか、小割していただくか・・・
その用途に合わせて使っていただきたいと思います。


一度にあまりたくさんは扱えませんので、ご購入希望の方はまずご一報いただきたく思います。
あの香りと手触りはきっと「癖」になりますよ!


玉椿角物、板材


・寸     法 :様々あり(現在は1m以下の板、平角)

・形     状 :無垢一枚物厚盤、板

・価     格 :ご来店ください。

・運     賃 :別途 地域によりお問い合わせ下さい

・状     態 :天然乾燥材、仕上げ加工別途です。


*ご検討前に、下記ご注意と弊社からのメッセージをご覧ください。

ぜひ一度お問い合わせください




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ノーベル賞をとるための5カ条 〜してはいけないこと〜


変な話ですが、年を重ねるごとにいろんなことに気がつくようになったり、今まで感じられなかったいろんなことを感じるようになるものですね。
人と会っていてもそうです。
話の端々にいろんなことを感じとれますし、見たものからもいろいろなことを勉強することができるようになってきました。
といっても、まだまだですが・・・


先日も「感じ入った言葉」として、新聞に掲載されているノーベル物理学賞受賞の江崎玲於奈さんの言葉を引用させてもらいましたが、同じく連載記事にて「ノーベル賞をとるために、してはいけない5か条」という言葉がありました。
ぜひ紹介したいと感じ、また引用させてもらおうと思います。(ご本人のお話の記事口調そのままです。)

・今までの行きがかりにとらわれてはいけません。
しがらみを解かない限り、思い切った想像性の発揮などは望めません。

・教えはいくら受けても結構ですが、大先生にのめりこんではいけません。
のめりこむと、権威の呪縛から逃れられなくなる。自由奔放な若さを失い、自分の想像力も委縮します。

・無用なガラクタ情報に惑わされてはいけません。
我々の能力には限界がありますから、吟味された必須の情報だけ処理します。

・想像力を発揮して自分の主張を貫くためには、戦うことを避けてはいけません。

・子どもの様なあくなき好奇心と、初々しい感性を失ってはいけません。


という、五つです。
これらは、スウェーデンの物理学専門誌に「江崎の黄金律」として紹介されたそうです。
ご本人は、ノーベル賞をとるための必要条件で十分条件ではありません、とおっしゃっていますが、とても大事でありながら、通常では見えにくい物事ではないかと思いますし、これらに気がつくかどうかということも、大きな違いになるものであると感じます。

万人にとってではなく、やはり向上心をもって生きている方には響く言葉ではないかと思います。
私も数度読み返し、頭と心に刻んだ言葉達です。







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●○産の○●の木。どなたか教えてください。


わかるかた、是非教えてください。
材木屋からの質問です。

先日、ある活字からお寺の再建工事の於いて「アフリカ、カメルーン産の欅(けやき)を使用。」とあり、長さも10m、直径80cmというもので写真を見る限り、日本の古い社寺に使われているのと遜色ない太さと長さを有しているんです。

この説明を読んでいて、「ん?!アフリカに欅ってあるんかな?!」と思ったのです。
私が知る限り、欅に限ってはアジアとヨーロッパに数種があるということと、欅の属する楡(にれ)科にしても、東南アジアには広がっているようですが、欅ではなく、同属の木です。
ただ、こちらも同属の榎(えのき。正式漢字は朴樹。)は、カメルーンでも産するようなので、もしかしたらそれのことかなぁ・・・・・

気になって仕方ありません。

欅であってもなくても見てみたいことには変わりないのですが、やはり、そんな立派な木、どこのなんていう木か知りたい!!と、マニアな血が疼いています。

一度問い合わせてみようと思っていますが、もし詳しい方いらっしゃったら、迷える材木屋に教えてやってくださいね。
宜しくお願いします。



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木製外装材を使用した「大阪木材会館」


先日、機会があって先輩とともに大阪木材会館を訪れました。
大阪府の木材連合会の事務所があったり、木材青年会の方たちが会議をしたりする場所なのですが、「木材会館」ながら、以前は普通のビルでした。
外から見ても、木を感じさせるものはなく、実際私も数年前までは近くを通りながらも所在を知らなかったくらいです。

ビルの入り口を入ると、大きな切り株が据えられているため木材関連の建物だとわかるのですが、そこまでいかないと気がつきませんでした。

それを今回、木材会館らしく(と思われたのかは定かではないですが・・)外壁をリニューアルされたので、見学に行ってまいりました。
リニューアルといっても、本当の趣旨はこうです。

近年深刻な問題になっている「ヒートアイランド現象」。
都市部の気温が上昇する現象ですが、熱を吸収するものがないばかりか、放熱するもの(エアコンや機械類、車など)が密集していることも原因でしょう。
その現象が大きいとされる大阪において、森林の保全という観点ではなく、木材の活用によるヒートアイランド現象の緩和対策の一つの取り組みとして計画されたのが、今回の木製外装材による外壁木化です。

木製外壁で有名なところでは、東京の新木場木材会館があります。
こちらは本格的?!に「木」です。


新木場木材会館 1

























木造ではないですが、節がはっきりと見えるため、より木材らしい印象です。

新木場木材会館 2














実は以前私が見学に伺ったのは休館日でして、外装材を外から眺めただけだったので、内装はみることができなかったのですが、外装だけでなく内装も木を使われているとのことで、完成時とても話題になりました。


新木場木材会館 3


 近づいた方が、木だという雰囲気が伝わります。










さて、大阪の木材会館ですが、何故今まで木を使ってこなかったのか?!
これは東京も同じことだと思いますが、防火の観点からが大きな理由だと思います。
ご存知かもしれませんが、建築に関する法律で火事を起こさない様、又起きても燃え広がらない様な材料を使わないといけないと決められています。
特に、様々な方が利用するような施設はなおのことです。

そしてもう一つは耐久性の問題。

木材は細胞を持っている天然素材の為、外装材とする場合はいくら塗装などで保護しても、紫外線や風雨による劣化は避けて通れません。
ですので、メンテナンスや耐久性の問題からも、木材は適していないというイメージが定着していたように思います。

が、今回木材会館に使用されているのは、通常の木材に薬剤ではない特殊な処理を施したサーモウッドと呼ばれる加工木材です。
詳しい説明は割愛しますが、一般的には木材を高温と水蒸気で処理することで、外装材としての使用時の耐久性が向上するといわれています。
(ただ、構造材などとする場合の強度は厳密に言うと処理後の木材は劣る場合もあります。その他特有の性質もあるので、個別で注意が必要です。)

その特殊処理をされた木材を使用して、既存の外壁を覆いながら、デザイン性を持たせているところが洒落ています。


大阪木材会館 3
 ルーバーや鎧張りなどのデザイン貼りを組み合わせています。

 なかなかの出来?!













大阪木材会館 1



 正面玄関左壁。











そして材料は府内産、国内産の材を使用しているそうですので、地域木材製品の活性化とともに木材会館らしい外観を得ることができていると思います。

ヒートアイランドについての検証はすぐには出来ないでしょうが、緑化や、森林保全以外で木材が活躍する場ができたということは喜ばしいところです。
これを機に、もっと住宅の外回りにも木が活用される機会が増えるようにしたいものですね。
お時間のある方、お近くを通られる方は一度ご覧になってくださいね。


大阪木材会館所在地


*木製外装材の使用については法律や条例などの規制があるとともに、樹種ごとの特性(樹液や灰汁の浸出、変退色やささくれ、劣化スピードの違いなど)がかなり明確に現れますので、使用の際はお近くの木を知る材木屋さんによくご相談の上ご検討ください。



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茨木市の保存樹第一号巨樹  〜水尾の樟(伯光神社のクス)〜


シリーズ化するかどうか・・・はわかりませんが、紹介出来る限り紹介していきたいもの。
商品ではなく、木そのもの。
先日定義らしいものを少し書いた「巨樹・巨木」です。

本屋さんなどで販売されている書籍などでも、各地の巨樹や著名木をあつめているものがあるので、巨樹周りにはそちらも活用されるとよいと思いますが、ここでは、私が実際に見て感じて、可能ならば触れてみて思ったこととともに写真付きでお伝えしたいと思います。

その第一回です。

一回目はやはり地元茨木の木を紹介しないわけにはいきません。
日本の中の巨樹達と比べると少しボリュームは少ないかもしれませんが、それでもなかなかの風格ですよ。

その巨樹は弊社からほど近い、水尾(みずお)という町名に位置しています。

因みに弊社が、発祥の地である神戸より茨木に出張所を出したときは、現在の事務所の住所も「大字水尾」となっていました。
周りに住宅などほぼないに等しく、神戸の中心地である三宮近くからの出店ということもあり、見知らぬ土地への出店計画はその当時は家族その他が大反対だったそうです。

それが、吹田万博などもあったからでしょうか、現在は見違えるような街になり、先代社長の英断のおかげだと思っています。

脱線しましたが、その茨木市は水尾に存在する巨樹、実は私も撮影するまで気がつかなかったのですが、茨木市の保存樹木指定第一号の巨樹だったんです。


水尾の樟 3














たしかにそうそうこんなに大きな木はあるものではないのですが、それにしてもこんなに身近にあったとは。
離れてみても、マンション群の隣に林の様な木陰を作っている枝ぶりを見ることができます。


樹種は樟(くすのき)。
巨樹の多い樹種ですね。


水尾の樟 1


 下の方まで枝が張っていて遠くからだとちょっとした林みたいに感じます。





















水尾の樟 2



 公園内(境内!?)に入ると太い幹を見ることができます。

 






是非お近くに来られる際は一度ご覧になってくださいね。
弊社をたずねていただいた後によっていただくのがベスト!でしょう(笑)

ご神木とはいえ、子供たちがいつも巨樹を感じ、大人でもその存在を街の中で見ることのできる貴重な存在です。
大切にしていきたいものだと感じます。


水尾の樟 4

























〜水尾の樟(伯光神社のクス)〜

所在地:大阪府茨木市水尾2丁目3 伯光神社内(水尾第一ちびっこ広場)

駐車場はありません。近くのコインパーキングにどうぞ。



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積み木製作用材

実りの秋、食欲の秋、読書の秋、などなど。
朝晩の涼しさは少し肌寒く感じるくらいすがすがしくなってきました。
そんな秋に多いのが、様々なイベントです。

私たちの木材業界でも、大阪や神戸で大きなイベントがありました。
といっても、私は直接は関係していないのですが・・・

そんな私ですが、いっちょまえに小さなイベントに協力すべく、せっせこと動いています。
それは、例年の如くの「本物の木で作るお箸」と、「子供と遊べる積み木つくり」の材料の段取りです。

箸つくりは今までいろんなイベントで行ってきましたが、今回それに加え「積み木」を造りたいというお声をいただいたもので、その材料を見繕っているところです。

栗にタモに欅(けやき)に楢(なら)、日本松に中国松、国産栂や吉野杉、ブラックウォールナットやメープル、モアビという敷居に用いるものや、超高耐久木材ウリンなど・・・


本物の積み木用材




 出してる途中。
 なんか、ほんとゴミみたいですね・・・置き方悪かったかな・・・







出しかけてはみたものの、端材といわれるような適当なサイズってなかなかない。
それに、出した材料をまじまじと眺めては、「これは、○●につかえるなぁ・・・」なんて考えてしまうもんですから、更に集めにくい!!性格の問題でしょうね・・・

そこで、仲間内の材木屋さんにもお願いして、ほんとの端材(積み木サイズ)を集めてもらうことにしました。

今回は製作まではタッチしないんですが、近いうちに子供さんと一緒に大人も楽しめる積み木造りのイベントも催して見たいなぁと思っています。

一昔前のように、生活の中に当たり前に木があった時代ではなくなってしまっている現在だからこそ、大人も積み木や箸を作ることで木に触れ、感じ使うことで愛着を持っていただけると共に、木のくせを含めた長所と短所を理解しながら使うことになれていってもらえると感じています。

いつも、木材の普及には木造住宅だ!みたいなことを書いていますが本来はそれだけではありません。
住宅以外のところでも木の活躍の場はまだまだ数多く残っています。
そこに木材の短所長所についての誤解なく使っていただけるようにするために、木の事のあれこれをお話しながら、木の普及活動を進めて行きたいと思っています。

家庭でも、また学校でも、屋外でも木に触れ感じる機会を増やしたい。
そのためにもう少し努力を重ねる必要がありそうです。
先ずは、今回の積み木が喜んでいただける仕上がりとなることを祈ってまた明日も用意することにします。





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感じ入った言葉


どんな世界にも優れた方はいらっしゃるものです。
また、その方たちはやはりおっしゃることや、思考されていることが他とは違います。
だからこそ才能を伸ばし、後に「優れた方」になっていかれたのだろうと思ったりもします。

先日ご紹介した「GIVE&GIVE」の精神を持っていらっしゃる広野道子さんの言葉もとても心に染み入るものでしたが、昨日の新聞に掲載されていたノーベル物理学賞受賞の「江崎玲於奈さん」の記事のなかにも心に響いた言葉がありました。

当然、他は関心しなかったのかというとそうではないのですが、これは!!と感じたものがあったため、ご紹介することにしました。
江崎さんについては、私の稚拙な説明よりもインターネット、若しくはその他の情報源を参照していただきたく思います。


「将来は現在の延長線上にあるのではなく、人間の想像力によってつくられるのだと悟りました。」


私がいうのはいかがとは思いますが、やはりノーベル賞を受賞されるような方。悟ったとおっしゃっているところもすごいですが、将来は現在の延長線上にあるのではない、というところ。
まさしく!!と勝手ながら共感していました。

故松下幸之助氏も、時代の流れに柔軟に対応し変化していかなければ生き残れないというようなことをおっしゃっていたと耳にした事があります。

読んですぐに理解は出来ます。
ですが、行動はできないものです。私だけでしょうか・・・

有難いことに、今年も弊社は順調に発注を頂き忙しく過ごさせていただいているのですが、そんな時だからこそ、先の「将来は・・・」の文言が頭からはなれません。
忙しくさせていただいてはいますが、それだけではいけない。それに慢心して努力や変化への対応を怠っていると、気がつかぬ間に取り残されてしまうと感じています。

まさしく「現在の忙しさが将来までつづくわけではない」というくらいに考えて気を引き締めていかなくてはならないということだと自戒させられる言葉です。
私を含め、普通の人間は順調な時は慢心しがちです。
そこを如何にコントロールして進んでいけるか・・・

私は一人ではなかなか上手にすすんでいけなさそうですが、いろんな方たちが支えてくださったり、助けてくださったり、たまに今回の様な記事の内容から気がつくことがあったりと、恵まれた環境にあるようですので、横道にそれないように!?一歩ずつ将来に向かって進んで行きたいと思った今日でした。



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ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリング


バーチ (Birch)、和名 樺(かば)の木


おそらく、建築業界では和名よりも英名の「バーチ」の方が、浸透していると思います。
それは、普及品合板フロアーの表面化粧用の単板(原木をコンマ数mmに薄くスライスしたもの。「たんぱん」と発音します。)として、一時期から猛烈に使用されるようになったからです。
住宅内のドアや引き戸、その他設備の樹脂化粧シートの色柄も「●○バーチ」というのが今だに多いことが、その浸透性を物語っているともいえます。

もともとは当然自然にある木材で、そんなに知られているわけではなかったのですが、住宅建材メーカーさんの「樺、バーチ」の宣伝効果により、一躍有名になりました。
古くから「楢(なら)、オーク」は家具用単板からフロアー単板まで、広く愛され続けてきましたが、その大きく雄大な木目の印象が強すぎるのか、またはセールスの方やお客様も同じものに慣れてしまったからなのか(そりゃそうです。よく目にする樹脂シートなどは印刷だから、どれを見てもほとんど同じだからでしょう・・)は定かではありませんが、10年ほど前ごろからバーチ単板にその人気を奪われる様になっていきました。

先ほど、「宣伝効果により・・・」と書きましたが、このバーチと呼ばれる樹種が建築業界に出てき始めたころは、どの商品の説明会にいっても大きな声で「バーチバーチ。バーチは樺という木です。」なんていって、拡販の女性が連呼していたのを鮮明に覚えていますし、そこに集まり「バーチ・樺とはなんぞや・・・・」と説明を聞いている人たちがも大勢いらっしゃいました。

それもそうです。
今までは、●○オークだけだったのが、急に新しいわけのわからない木の名前を覚えないといけないのですからね。
いかに合板フロアーや木目印刷の樹脂シートといえど、今までは木目の大きなオークばかりを扱っていたところに、突然木目の目立たないバーチが登場したもんだから、みんな混乱していましたね・・・


そんな経緯があり、現在では知らない方が珍しい「バーチ」材ですが、さて、本当に御存じでしょうか?!

今回は建築業界では誰もが知っていながら誤解が多い樹種、「バーチ・樺の木」を紹介するとともに、合板でも印刷でもない(最近は印刷でも、綺麗な木目がありますからね。)、本物のバーチ・樺の無垢の幅広一枚物のフローリングを御紹介します。



バーチ(樺)幅広無垢一枚物フローリング



 カメラのピントがあいません。
 めちゃ白です。









バーチ幅広と縞黒檀名刺ケース




 黒の代名詞、縞黒檀の木製名刺ケース(名刺入れ)と並べてみましょう。




















バーチ・樺はカバノキ科の樹木です。

樺の木は、樹皮は桜の木によく似ており、種類によっては材質も似ていることから、桜が使われる用途の部分に用いられたりします。
よく家具屋さんなどで桜材とされている物は、樺の木のであることが多いです。
色合いも、一般の方が思い描く「桜色=ピンク色」には、本物の桜よりはむしろ樺の木の赤身のほうがあっていることが多いからというのも一つの理由でしょう。

材としても、国産の桜(一般的には山桜をさすことが多いです。)では、そんなにたくさんの量を確保できませんし、価格としてもおそらくは樺の木のほうがお求めやすいはずですから、桜といえば樺の木かも?!というくらいの方が、意外に正しいかもしれません。

ただ、それらの事情を知っていて購入するのであれば良いと思うのですが、価格も手ごろで、入手しやすい、色も赤身部分は本物の桜材より桜らしく感じるイメージに近いという理由から、樺と桜は良く混用されています。


桜はバラ科の木材ですし、その材の表面は、皆さんがソメイヨシノの花びらから想像するような、あの「儚くも美しいピンク色」をしているわけではなく、どちらかというと少し色濃い部分が多く黒緑っぽい筋状のものが多々見られます。

よく、「桜の板をさがしているんです。」とおっしゃって御来店いただくお客様に、山桜(樺桜ではなく、本当の桜)をみていただくと、まず間違いなく、「これ、さくらですか?!!・・・・」という声が返ってきます。
それもそのはず、たいていは、家具屋さんなどで樺の木の板を桜だという説明を受けてこられているわけですから、驚くのも無理はありません。

終始、材木屋を信用していただけないくらいに、本物の桜のその見た目を信用していただけないこともあります。

外観についてはブラックチェリー無垢フローリングの記事、桜については「桜材とは」の記事を参照いただきたいのですが、それくらい、一般のお施主様の心に残っている樺の印象。

上記の様な誤解さえなければ、樺も桜に劣らず素晴らしいものだということを御理解いただけると思います。

さて、そのなにかと混同されやすい「樺・バーチ」を、そのもののもつ魅力を更に引き出し、桜と混同することがなくても素晴らしいものだと証明できるような、無垢フローリングとして御案内します。


バーチ130N 1


 赤身(木の中心部分)と白太(木の辺材部分)の混在するネイキッドグレード。










バーチ150N 2








 ネイキッドグレード。
 木目は優しいですが、とても表情豊かです。














樺の木自体は材質的にも比較的均質で、加工性が良く仕上がりも良い為に家具や内装、合板の化粧表面材や単板として幅広く活用されています。
また、平らな面を保持しやすいという理由から、無垢の床としても多く採用されています。
また、加工後の反りや狂いも少ない方で、粘りのある性質のためにこちらも加工製品に用いられる大きな理由だと考えられます。

工芸品としても活用されており、皮を使った「樺細工が有名ですし、一風変わった床柱や床框(とこかまち)などとしても利用されています。


しかし、なにより住宅資材として有名になった「フローリング表面化粧材」としての人気は今だに高く、その強すぎないゆったりとした木目の印象からか、飽きのこない人気が続いています。


バーチ150P 1

























そんな樺・バーチですが、無垢のフローリングとなると一瞬でその名を変えられ、「樺桜無垢フローリング」といった感じで販売されるわけですが、先に書いた様に、無垢の木材としての知名度は低くても、桜に勝るとも劣らない良材ですし、桜にはない「美しい白い材面」を見ることができるのが、この樹種の魅力の一つかも知れません。


というのも、合板フローリングで使われる「かつらむき」状の単板でさえ、一般的には樺材の芯材=赤身と、辺材=白太が混在したものが多いのが通常なんですが、今回紹介するものはひと味もふた味も違いますよ。
無垢のフローリングで、しかも幅広で赤身のついていない綺麗な白太部分のみを厳選した、1.82mの継ぎ目のない一枚物を御案内することができます。


一般的な樺・バーチ無垢フローリングは9cm幅で、長さ方向に継ぎ目のある「ユニ」タイプが普通ですが、今回いうところの幅広はなんと15cm幅!!です。
しかも1.82mでつなぎ目のない一枚物の無垢フローリングです。


バーチ150N 4


 
 150mm幅の一枚物と、樺桜(!)の90mm幅のユニ(縦継ぎ材)の比較。



















これがどれだけ貴重か・・・
なかなか真似のできるものではありません。

当然、幅が広くなる分乾燥工程に十分配慮しないといけませんし、それに加え一枚物となると、原木からきっちり管理された状態でいないと決して造れないものであることは確かです。

もちろん、人気の13cm幅も一枚物と幅広縦継ぎ材のユニもラインナップしていますから、そちらを選択していただくこともできますが、オール白材で幅広の無垢一枚物フローリングを選択する贅沢はなかなか味わえるものではありませんよ!!


優しく空間に馴染んでくれる樺・バーチのフローリングは、特徴の多い事を前面に出したものが多い中で、シンプルな良さを十分に感じさせてくれる仕上がりとなっています。
当然、見た目と同じく、表面の仕上がりにもこだわっていますので、すべすべの樺の木の感触を楽しんでいただけることと思います。


また、白太以外の部分では、赤身と白太の不規則なリズムが天然の木であることをさりげなく感じさせてくれる、ネイキッドグレードなどもラインナップ。
そのうちで、弊社の中でも楓に次いで人気のある「ネイキッドグレードユニタイプ」は、特にお勧めです。


ロシアンバーチ130ユニ














幅広、13cm幅の縦継ぎ材ですが、つなぎ目を意識させない赤身と白太の絶妙な取り合いは、とてもリーズナブルでありながらも無垢の木材の持つ魅力を十分に感じさせてくれる楽しみがあります。

合板の化粧材や家具用材としてだけでなく、樺本来の用途のうちの一つである無垢の一枚物フローリングとしての可能性をたくさんもった選択肢の広い商品です。
桜と比較することなく、皆さんが樺・バーチ材を材質から選んでいただけるような、素晴らしい商品としてたくさんの方にお届けしたいと思っていますので、一度検討してみてくださいね。


ロシアンバーチ(樺・かば)








 ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングプルミエ施工イメージ





















バーチ150N 1



 ロシアンバーチネイキッドイメージ










バーチ150S 



 ロシアンバーチセレクションイメージ










バーチ150P



 ロシアンバーチプルミエイメージ









ロシアンバーチ150幅V溝 9


 2011年、新たに幅広の150幅つなぎ目V溝加工フローリングをラインナップに追加しました。

 写真はネイキッドグレード。他にプルミエ・セレクショングレードもあります。





(写真は実物商品ですが、商品によって外観は一枚ずつ異なります。)

各施工写真は下記を参照ください。
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングネイキッドグレードO様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングネイキッドグレードN様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングセレクショングレードS様クリヤー塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングネイキッドグレード無塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ幅広無垢ユニフローリングネイキッドグレードの施工現場はこちらから
・ロシアンバーチ130幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードオイル塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードとV溝フローリングネイキッドグレードH様無塗装施工写真はこちらから


ロシアンバーチの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)


ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク幅広無垢V溝フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング

・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から


・ロシアンバーチ・(樺・かば)無垢フローリング  (寸法表記は全てmm単位)

・寸    法 :15×130×1820  (幅広)
              :15× 90×1820  (通常)
         :15× 75×1820 (床暖房対応)   ※ユニのみ
         :15×150×1820 (幅広)       一枚物・つなぎ目V溝

・形    状 :一枚物 ・ ユニ(V溝あり、溝なし)

・入    数 :幅  広 130   7枚入り(1.65屐
         :通  常 90     10枚入り(1.63屐法
         :床暖房対応 75   12枚入り(1.63屐
         :幅  広 150   6枚入り (1.63屐

・エンドマッチ :あり

・価    格 :一枚物 無塗装 幅広130 プルミエ  ¥21600(税込¥23328)/1.65
        
               :一枚物 無塗装 幅広130 セレクション  ¥15120(税込¥16330)/1.65

               :一枚物 無塗装 幅広130 ネイキッド ¥10640(税込¥11491)/1.65

         :一枚物 無塗装 通常90 プルミエ  ¥18400(税込¥19872)/1.63
        
               :一枚物 無塗装 通常90 セレクション  ¥12880(税込¥13910)/1.63

               :一枚物 無塗装 通常90 ネイキッド ¥入荷未定(税込¥入荷未定)/1.63

         :ユ ニ 無塗装 幅広130 プルミエ  ¥11600(税込¥12528)/1.65
        
               :ユ ニ 無塗装 幅広130 セレクション  ¥9920(税込¥10714)/1.65

               :ユ ニ 無塗装 幅広130 ネイキッド ¥8000(税込¥8640)/1.65

          :ユ ニ 無塗装 通常90 プルミエ  ¥10000(税込¥10800)/1.63
        
               :ユ ニ 無塗装 通常90 セレクション  ¥8560(税込¥9245)/1.63

               :ユ ニ 無塗装 通常90 ネイキッド  ¥6880(税込¥7430)/1.63

         :ユ ニ 床暖房対応ウレタン塗装75 プルミエ                  
                              ¥12400(税込¥13392)/1.63

         :ユ ニ 床暖房対応ウレタン塗装75 セレクション                  
                              ¥10480(税込¥11318)/1.63

         :ユ ニ 床暖房対応ウレタン塗装75 ネイキッド                
                              ¥8960(税込¥9677)/1.63

         :一枚物 無塗装 幅広150 プルミエ  ¥24000(税込¥25920)/1.63

         :一枚物 無塗装 幅広150 セレクション  ¥16800(税込¥18144)/1.63

         :一枚物 無塗装 幅広150 ネイキッド ¥11760(税込¥12701)/1.63

         :V溝ユニ 無塗装 幅広150 プルミエ  ¥14000(税込¥15120)/1.63

         :V溝ユニ 無塗装 幅広150 セレクション  ¥11920(税込¥12874)/1.63

         :V溝ユニ 無塗装 幅広150 ネイキッド ¥9600税込¥10368)/1.63

           :ユ ニ オイル塗装 幅広130 プルミエ  ¥13040(税込¥14083)/1.65
        
               :ユ ニ オイル塗装 幅広130 セレクション  ¥11360(税込¥12269)/1.65

               :ユ ニ オイル塗装 幅広130 ネイキッド ¥9440(税込¥10195)/1.65
   
・運    賃 :別途、地域によりお問い合わせ下さい。

・グ レー ド :プルミエ     材の特色をいかしたトップグレード
         
          セレクション   小さい節や軽微な色むらを含みます。

          ネイキッド    色むら、節、源平、パテ補修込み。 
                     
・納    期 :無垢商品のため、余裕をもってご確認ください。 


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 


お問い合わせはこちらから                
         

・表情の違い 参考


バーチ130N 2


  ネイキッドグレードの原木からの変色




                   








バーチ130S


 セレクショングレードの変色部












バーチ130S 2


 セレクショングレードの節












バーチ150N 3


 ネイキッドグレードの節大きさ












バーチ150N 5


 ネイキッドグレードの変色












バーチ150N 6



 ネイキッドグレードの節補修









*ロシアンバーチの表面は丁寧に数度の仕上げ加工を経ていますが、材の性質上ケバ立ちの様なところが残っている物があります。
この部分にオイルや水分を含むと、少し目立つようになるかもしれませんが、ロシアンバーチの材の特徴として見てください。

ロシアンバーチ拡大 1





 表面拡大



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

木をあきらめないで・・・


今年の夏は異常に暑く、9月の初めに子供をプールに連れて行っても涼しいどころか、温水プールに使っているのかというほど温かいプールでした。


さて、いつもいつも「木は良い、是非使ってほしい」というようなことを記事にしていますが、当然ながら、全てのお客様が望みの木材を手にすることができているわけではありません。

様々な事情で採用できなかったり、採用するとしても寸法など対応することができない部分があったりで樹種を変更したりすることはよくあります。
その中でも、予算オーバーしてしまって採用できない・・・という声を聞くことが多くあります。
そしてその場合の多くは、住宅設備機器の高級化志向での費用や追加工事費が発生したことによるものであります。

非常に残念です。

商売としてではありません。
そりゃ販売量が減るのは残念ですが、そのことではなく、毎日生活の中で多くの時間触れるであろう木材の部分を一番最初に予算から「削っている」のですから住まわれる方の生活にとって残念なことであると感じるのです。

確かに設備機器や工事内容の追加部分も大事なところだと思います。
でも、それが原因で大切に住まう住宅の中の、もっとも体に触れ感じるであろう部分の木材が使われなくなっていくのです。

特に床材はその代表です。
施工面積も大きい上に、合板製のフローリングが安すぎる(ほんと、生産にかかるエネルギーから考えると安すぎると思います。)ことから、その金額を無垢の床のそれと比較されることがあります。

しかし、それら両者は比較検討するものではなく、用途は同じであれ、まったく別のものだと思っています。


冒頭にプールのお話をしましたが、そのプール、子供が楽しめるような設計の為、全体的に水深が浅いのです。ほとんどのところで深くても90cm。
浅いと大人の膝までもありません。
ですからほとんどの時間、泳ぐというよりも浅いプールを子供を引っ張って歩くような状態なわけです。
プールの地面は当然コンクリートの上に防水加工です。
そこを素足で半日歩いていると、なんと足の疲れること。

個人的な感覚なので、全ての人がそうであるわけではないのですが、少なくとも私はプールからあがるころには、足の裏から疲労がたまり、ふくらはぎが痛くなってしまいました。
実現は難しいかもしれませんが、「これが木でできていれば、歩行の衝撃を吸収してくれるのになぁ…」と考えてしまいました。

実際、住宅においても合板のフローリングですと、数枚の板を接着している物ですから、木質フローリングといえど弾力性は乏しく思います。特に表面の傷を嫌うことから、硬い塗装コーティングがあるために余計にそう感じます。
冬は表面が冷たく感じ、夏はコーティングされた表面が呼吸をしないためジメっと感じる。
そして、歩行感が硬く衝撃を吸収しにくい様に感じます。
スリッパが必要な理由ですね。
特に、冬の完成内覧会などでは、足からどんどん体温を奪われているような感覚になることもしばしば。


しかし無垢の床の場合はそうではありません。
造膜性の塗料を使用しない限りは木部は呼吸を続け、湿度を適度にコントロールし、冬は足から熱を奪うことが少なく触れ続けていると冷たさを感じにくくなり、夏は調湿作用で快適な表面湿度を保ちます。
また、無垢の木材は生き物ですから、細胞組織を有しています。
そのため、その組織がいわゆる天然のクッションとなり、足への負担を軽減してくれるというわけです。

事実、無垢の床を採用されている方の住宅は、玄関にスリッパがない事が多いです。
むしろ、素足でどうぞ!と勧められます。

両者はそれくらい異質なものです。
ですから、比べて判断するものではありません。

予算というのは、とても大事な判断材料だと思います。
無い袖は振れぬ・・・・です。

が、おそらく一度きりの買い物になるであろう大切な住まい。
リフォームするとしても、床の場合は荷物の移動や設備機器の取り外し等多くの労力を使いますし、強力な接着剤の威力で張り付いているフローリングをはがそうとすると、下地の木材ごと交換ということにもなりかねません。

それなら、もう少し検討してください。
御自身のなかでの最優先樹種にはならないかもしれません。
が、サイズを変更したり、グレードを検討したり、よりお求めやすいユニタイプにすることで、選択肢は広がりますし、採用しやすくなるはずです。

その判断のお手伝いを担当がさせていただきます。
必ず一度御相談ください。
木をあきらめないで採用できる方法を御一緒に模索いたします。

その為の木を相談できる窓口、戸田材木店です。

「住んでよし、こころ豊かな木の住まい」

木材組合の標語ですが、確かに同感です。
住まい手が、こう感じることができるような住宅のお手伝いを出来ることを願っています。







木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

木の床の不思議 −香り・嗅覚編−


木の虫、戸田材木店戸田昌志がお届けする「木の床の不思議-五感編-」も、今回の香り・嗅覚編でひとまず最終回ということになります。

五感なので、数としては五つと決まっているわけですが、人間の持つその五つの感覚が、実はすごかったりするんですねぇ。


よく、犬の嗅覚はとても発達しているといわれます。
人間に比べ、1000から一億倍(最大数は酸臭に関してだそうですが。)位すぐれているとか・・・・
でも、人間だって意外と凄いんです。

実は、人間は数万種類のにおいをかぎわけることができるそうです。
数万種です。
感覚の鋭敏さや、個人差はあるとしても、そんな能力を持っているということです。

当然、におい・香りには好き嫌い、得手不得手があり、好きな香りには「癒し」を感じ、他方嫌いなにおいには「くさい」と感じてしまいます。
では、木の香りは人間にとってはどうなのでしょう。


ある実験で、杉・桧・松・樟(くすのき)・ユーカリ・榧(かや)その他数種の香りを好き・嫌いという基準で分けてもらうと、杉や桧は圧倒的に好きな香りとする意見が多いそうです。
樟脳の香り(私はメンソレータムの香りと形容していますが・・)で有名な樟(くすのき)でさえ、好きという意見が嫌いという意見を上回っています。
一つの例外、榧(かや)の木の香りを除いて。
榧は日本産香木として(または、その彫りやすさや木目から)、仏像彫刻材として、かなり古くから様々な文化財に使用されてきているのですが、現代には合わないんでしょうか・・・

木の香りの元は木の持つ精油成分によるところが大きいものです。
当然、一つの樹種で50種類以上の精油成分を含んでいたりしますから、厳密にどの精油が良いというところの話ではないんでしょうが・・・

しかし、木材の香り=精油成分はただ香るだけでなく、様々な効果を発揮することが実証されています。
例えば、防虫・防カビ・抗菌・抗ダニ、そして消臭・安眠などです。

杉無垢フローリングのところで杉の香りの持つ安眠効果をお伝えしましたが、木は人間にとって好ましい香りを発散してくれています。
桜餅の葉から発するクマリンという甘い香りの物質も抗ダニ効果で知られています。
当然、科学的に合成した「薬」ではないので、強い作用や、即効性は薄いかもしれませんがその分、人の体に負担のないような穏やかな作用が期待できます。

その木の持つ香りが注目され、また、森の中にいると癒されると感じるフィトンチッド。
これも元々は、木々が自らを微生物から守るための物質で、木々をおびやかすものにとっては有害なものですが、人間にとっては「有益に」働いている成分です。
森に入っても、動物の死骸などの腐敗臭や、いやな香りのしないのはフィトンチッドのお陰だそうですし、刺身についてくるシソの葉や、お寿司屋さんの冷蔵ケースの中の杉やヒノキの葉も、これらの効用を期待したものだそうです。

また、昔から「総ひば造りの家には蚊がよらない」といいますが、これも精油成分によるもので、ひばはヒノキチオール成分(β-ツヤプリシン)を含有していることで特に有名です。(ここでの「ひば」は青森ひばであって米ヒバではありません。)

暮らしの中では箪笥などの家具類。
この引き出し材などに樟が使われていることがあります。
樟脳の香り成分を利用した防虫作用を期待してのものでしょう。

もともと、広葉樹は一般的に針葉樹に比べて香りがしないので、家具に使用される理由のひとつでもあります。

針葉樹で言うと、「さわらかな」香りのするサワラ材(主にα-カジネン、σ-カジノール)はその言葉通り、さわらかな香りを発することから(木取りしやすい事もありますが)御櫃に使用されますし、におい移りを嫌う食物加工用道具のなかでも、桧の香り(主にσ-カジノール他)は例外とされていますので、精油成分による抗菌作用も伴ってまな板に重用されます。
因みに、桧の抗菌作用の元となるのは一種の精油ではなく、各種成分の相乗効果によるもので、それは有名なヒノキチオール(桧にはごくごく微量しか含まれない。)単体よりも抗菌作用は強いそうです。

シリーズの中の「味覚編」でも触れましたが、ワインの樽に使われるオーク(なら)材や、日本酒の樽となる杉などは両社とも目的や使い方などは違いがありますが、どちらもできた原種に適度で何とも言えない香りを付けてくれることで重宝されています。
特にオーク樽は洋酒やワインにはなくてはならないものです。
ステンレスタンクも当然優れていますが、独特の樽香を味わいたいとなると、樽にこだわって醸造したワイナリーやメゾンを探さなくてはなりません。
ワインのそれも、オーク材に含まれる物質の働きによるものですが、これも人為的に添加するものではなく、やはり天然で産地にもこだわったものが使用されています。
私も昔は「●○ワイナリーが使用していた中古樽を買って醸造した・・・」なんていう宣伝文句に惹かれて、ずいぶん購入したもんです・・・
樽の材質による香りや味わいの変化は、それくらい大事な判断材料にされているということです。

脱線しました。


これらがあらわすように、様々な形で私たちの生活や身の回りにある木の香り。
ですが、それが今は「身の回りにあった・・・」と形容しないといけないくらいに少なくなってしまったと感じます。

私は昔から、実家もそうですし弊社社長の建築する木造住宅に親しんでいましたから、家は木の香りがするものだと思っていましたが、実際現在の住宅は木の香りがほとんど感じられません。
様々な建材で覆われた木材はその香りを発することもできていないのかなぁ・・・と感じてしまうほど、「木質感」はあっても無垢の木の存在感はありません。

私の自宅にいらっしゃった方たちが「木の良い香りがしますね。」とおっしゃるたびに、今の木造住宅の香りのなさを思います。
木材の質感が好きではない方や、好きであっても特有の香りが体に合わないという場合も稀にあります。
中にはアレルギー反応が出たりすることがあります。純天然成分であってもです。
ですので一概には言えませんが、出来ることならば、人生の大半の時間を過ごす住宅に、優しい香りを運んでくれる木材を取り入れたいものです。

なんでも天然、天然が一番ではないですが五感を刺激し、癒し、なごませてくれるもの、それが、天然資源であり、また生き物である木材がくれる大きな贈り物です。

その恩恵を上手に活用し続けられるのが木造住宅だと思います。
その中において、建材ではなく木々がのびのびと呼吸しているかのような空間を作っていけば、人間ものびのびと暮らしていけるのでは?!と思っています。

五感に訴える、五感で感じられる木材を紹介してきたこのコラム。
木材にはまだまだ書ききれないくらいに、沢山の素晴らしい長所があります。
使ううえでの幾分かの短所を受け入れれば、長所がより素晴らしいものとなっていくに違いありませんから、これから木材の事、木造住宅の事を考えている方は、近くの頼れる!木のわかる材木屋さんに相談してくださいね。
きっと、「帰りたくなる家」、「友達を呼びたくなる家」、「自慢の木の家」ができること間違いないと思います。

そんな木造住宅が増える日まで、もっと頑張って普及活動いたします。

木の床の不思議シリーズは下記からどうぞ


触角編
視覚編
聴覚編
味覚編



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

巨樹とは・・・


近頃、パワースポットといって、様々な場所が紹介されていますが、その中でも巨樹や霊木というような扱いで紹介されている木もあるようです。
一時に人が集中して根踏みや周辺の土の踏圧による樹木への悪影響がないか心配するところです。


さて、私もたまに用いる「巨樹」という言葉。
巨樹という言葉の定義っていったい何なんでしょう。
私が理解している限りはこうです。

地上130cmの位置で計測した幹周りが300cm以上あること

です。
これを基準に調べると、日本では55798本(1991年調べ)の巨樹が存在するそうです。
が、台風が多い国ですから、風倒木がでているかもしれませんから、正確には減っているかもしれません。
余談ですが、日本での巨樹は幹周りを基準にしているのには、樹高の高い木は落雷や台風の影響で存在が稀であることが一つの理由だそうです。

その日本の巨樹の樹種別では何が多いと思います?

1位 杉
2位 欅
3位 樟
4位 銀杏
5位 椎の木類

だそうです。
杉は屋久杉を初め有数の巨樹があります。

それ以外のもので発見しやすいのはやはり欅と樟でしょうか。

大阪近辺では、欅なら野間の大欅(のまのおおけやき)、樟なら門真市の薫蓋樟(かどましのくんがいしょう)が有名です。

どちらも立派な木です。
近いうちに、写真で紹介したいと思います。

因みに樹高1位は杉で、幹廻り1位は樟です。

いろんな観点から見ることがあるでしょうが、なににせよ、杉などは1000年以上、欅や樟でも数百年の生命活動をしてきているわけです。
命あるものの偉大な先輩として、畏敬の念を持ちながらも、自分に力をかしてもらえるようにもお願いしながら、めぐってみるのも楽しいかもしれません。

今後もできる限り、写真を織り交ぜながら巨樹古木を紹介していきたいと思いますので、ご期待くださいね。

追記:正確には上記の条件を満たすのが巨樹ですが、弊社のページ内では、私が好きになった大木は、条件以外でも巨樹と表記するとがあるかもしれませんので、そのあたりは多めに見てくださいね。



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