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2010年08月

ローズウッドについて 


以前に「ローズウッド一覧!」として、一般的にローズウッドと呼ばれるもの(本物のローズも通称ローズも合わせて)を一堂に会して記事にしましたが、やはり熱帯産の木材であり更に稀少且つ高価な木材なので、その違いや特徴について興味を持っていらっしゃる方が相当あるようです。

弊社では金具不使用木製名刺ケース(名刺入れ)の材料として、「インドローズ」と「本紫檀」(現在両者完売、在庫切れです・・)を使い、並べて撮影したりしていますが、やはり一般的にはどちらも紅っぽく見分けがつきにくいものです。

以前は写真と簡単な名称のみでしたが、この機会にいっそのことわかる範囲ですが、整理してみようと思います。
というのも、私が木材を勉強しだしたのも、「あれとこれは何が違うの?」「同じ名前で、どうして違うの!?」といった違いのわからないことからくる疑問が、一番の原動力だったからです。

少しでも、整理して違いがわかるとよいのですが・・・


こちらが一般的にローズウッド・紫檀と称される物で入手可能なものの一覧です。


ローズウッド


 (下表のブラジリアンローズとシッソーは写真なし。)










写真:
上横長は本紫檀、中段左からソノクリン、手違い紫檀、マダガスカルローズ、アマゾンローズ、キングウッド、ホンジュラスローズ、下段斜めココボロ、下段横長インドローズ


さて、基本的に「ローズウッド」という樹木の定義は、「薔薇のような香りを有する稀少な木材に使われる」物であるというのが通説です。
産地は主にブラジル近辺が多いようです。
広義に解釈すれば、世界に8科20属35種があてはまるそうですが、その中をもう少し整理すると、Dalbergia属の木材にあてはめるのが正当なところというのが、専門的な解釈とされています。


そうした場合に定義の中に入るものをローズウッドとしてあげるとすると、以下のものが当てはまることになりますので、少し専門的な話になりますが、各樹種の表記と学名等をあげておきたいと思います。
(この記事は学術的な証明をするものではありませんので、あくまでも参考としてください。産地は一般的な入手産地。)


 通 称 名          英 語 表 記         学      名

・ブラジリアンローズ   Brajirian rosewood    Dalbergia nigra

産地:ブラジル
通常、ローズウッドというと、一番先に来るのがこのブラジリアンローズです。ワシントン条約にも記載されている絶滅危惧種で、現在は入手はかなり困難。古木はジャカランダ(楽器の世界ではハカランダ)と呼ばれる。ベルサイユ宮殿のルイ14世の王座はこの木でできているらしい。
香り成分、精油「ネロリドール」を含む。

ブラジリアンローズ
                       

・インドローズ       Indian rosewood      Dalbergia latiforia

産地:インド
ブラジリアンローズについで優秀なローズウッド。インドローズ紫檀としても流通。濃い赤紫の色調と肌理の細かい材質で仕上がりがとても美しい木材。


・ソノクリン           Sonokeling        Dalbergia latiforia Roxb  

産地:インドネシア
インドローズの種をインドネシアに運び、植林したものの事を指します。ソノケリンと表示していることもあります。色調のばらつきが大きく、黒っぽいものから薄いものまであります。雨量が多いので育ちがよく木理は少し荒い。

・本紫檀          Blackwood of bombay   Dalbergia cochinchinensis

産地:タイ、ラオス
本家の紫檀。紫檀と称される物の中で、ラオスなどでも産するがタイ産のものを指して使う。ローズウッドとついているものと比べると、赤みが少し強い。インディアンローズウッドという表記もある。木目の細かいものは現在では非常に稀少。


・手違い紫檀          ching-chan        Dalbergia oriveri

産地:タイ、ミャンマー
別名チンチャン。本紫檀よりも少し明るい色で、経年での色変化も若干大きい。が、稀少な本紫檀と似た雰囲気があり、木目も美しい。


・キングウッド         Violet wood       Dalbergia cearensis

産地:ブラジル
別名バイオレットウッド。比較的小径木が多いので、利用には注意が必要。
黒っぽい落ち着いた色合い。英国高級家具にも多数使用されていたそうです。

・マダガスカルローズ    Madagascan rosewood Dalbergia baroni

産地:マダガスカル

・ホンジュラスローズ    Honduras rosewood  Dalbergia stevensonii

産地:ブラジル、ホンジュラス
材色はローズと言って想像するような赤色というより、紫の縞を伴い桃色がかっていることがある。

・アマゾンローズ       Amazon rosewood     Dalbergia spruceana

産地:ブラジル

・ココボロ           Cocobola           Dalbergia retusa

産地:メキシコ〜パナマ。中央アメリカ太平洋岸
別名グラナディロ。轆轤(ろくろ)細工に向いている。その為、道具などの柄に使用されたり、その色合いから象嵌に使用されたりする。

・シッソー             Sissoo            Dalbergia sissoo

産地:インド
脂分が多い為接着性は悪いがその分光沢がでる。ローズウッドと近縁ではあるが、色調は殆ど似ていない。加工の粉で皮膚炎の恐れがあるので注意が必要。


私が思い浮かぶ物、一覧としてはこれくらいでしょうか。
商業的な取引がされている樹種の中で、入手可能なもの(絶滅危惧種のブラジリアンローズは除く)はこれくらいでしょう・・・


といっても、一般的に流通しているこれらの樹種を見ても、正確に同定するのは難しいので、やはり、きちんと表示し木材の事をわかっていらっしゃる方に相談して購入するのが一番だと思います。

どの木材が偽物・本物というのではなく、自分が木目や加工性、その他の特色をどれだけ知り、愛着を持てるかどうかだと思いますし、何を選ぶにせよ、熱帯産広葉樹には変わりありませんので、資源としてより大切にしないといけないことは当然の事ですね。


この記事を通じて、似た木材の違いについてや疑問の手助けとしていただいて、正しく木材を選ぶときの一助となればと思っています。


補足として、下記はローズウッド・紫檀として取り扱われていますが、細かいところで言うと上記の仲間ではないとされていますので、参考にあげておく事にします。


ローズウッドと称されるもの達














左から、サントスローズ、パドーク、紅木紫檀、パオロッサ

      和名           英名            学名

・紅木紫檀(こうきしたん) Red sanders  pterocarpus santalinus

産地:インド南東部、スリランカ
別名レッドサンダーまたはサンダル紫檀。米檀、赤檀と称される事もある。昔は日本では拍子木に使われていたこともあったそうです。他には他のローズウッド類同様、家具やキャビネットとしての用途があります。現在ではかなり入手困難です。
水の浸出で蛍光色を発するサンタリンという色素が出る。


紅木紫檀(こうきしたん)



 かなり深紫色が強く、デジカメではとらえづらいところがあります。








・サントスローズ           Santos rosewood   Machaerium scleroxylon

産地:南米北部
別名モラド、またはパープルウッドやボリビアンローズ。単板(たんぱん)化粧合板用つき板(板を薄くスライスしたもの)や、装飾用材、工芸品に使用。

パドーク(又はパドック)    Padouk            *1  Pterocarpus soyauxii
                               *2 Pterocarpus dalbergoides

産地:カメルーン、ナイジェリア他アフリカ、アンダマン
乾燥してからの寸法安定性が良く、店舗のカウンターや内装材として利用されてきた。鮮烈な赤色をした材色が特徴。染料としても利用される。かなりの大径木になる。カリンの代用材とされる場合が多く、タイ産のものは英名Pradoo(プラドゥー)。
*1はアフリカンパドーク、*2はアンダマンパドーク、新山紅木。別にインド紫檀と通称されることもあるものは学名Pterocarpus indicusであるナーラ(又はアンボイナ)と呼ばれる樹種。色調により、イエローナーラとレッドナーラに分類されることもある。

・パオロッサ            Paorosa       Swartzia fistuloides

産地:中央・赤道アフリカ
別名パオローズ。パドーク程ではないが、濃い赤褐色を呈する。美しい木目も特徴の一つ。

・アフリカンローズ(写真なし)
学名:Pterocarpus erinaceus


補足の補足・・・・・・・・・

その他利用されているローズウッド樹種としては以下があるようです。


・アフリカンブラックウッド

学名:Dalbergia melanoxylon 
この木でつくられたものは音がよく、また複雑な加工をうけつけ、高温にも耐えるため楽器としての用途が多い。特にクラリネットには最適だそう。その他チェスの駒や飾り箱の材料とされている。

・ブラジリアンチューリップウッド

学名:Dalbergia decipularis 又 Dalbergia frutescens 
Pau rosa又Jacarandaとも称される。チューリップウッドとついているが、一般的にいうチューリップウッドの類である「アメリカンホワイトウッド 学名:Liriodendron tulipifera 」とは混同しないようにしたい。アメリカンホワイトウッドは日本の朴の木などと同じモクレン科の木材で、イエローポプラとして流通している。

もう、ここまでくるとホントに大学か研究室の研究課題のようですが、なかなか流通名や通称名ではわかりづらかったり混同されたりするので、今回は少し硬い話になりました。
誰かの役にたつのかなぁ・・・・・こんなコアな話・・・



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高樹齢杉 純白無節浮造り(うづくり)羽目板


今年に入って、国の政策面で低層(主に2階建てまで位)の公共建築物は木造化することとする案(強制ではなく努力ですが・・・)が採用されたり、住宅購入についても木造の住宅に対して
一定の条件をクリヤーすることで、100万円の補助金がが出るなどの木造支援策がとられており、木造住宅を考えていらっしゃる方や、木材業界にはかなり良い風が吹いている様に思います。

ただその中においても、ただ木だから何でもいいということではなく、産地を証明できるものだったり、伐採の情報が開示出来るものなどを採用することを条件とするものもありますので、やはり材木屋がとにかく儲かるのか!?というと、また話は違います。


その木造住宅を建築するにあたり、やはり地場・国産の材料は欠かせないものであるのは言うまでもありませんね。
国の補助をもらうんですから、是非とも日本の林業に活気が出るような材料を使ってもらいたいところです。

そこで注目されるのは・・・・・


そう、杉です。

日本の人工林の大部分を占める杉。
花粉症の元凶とされたり、建築現場では加工精度が悪いという昔の商品イメージから敬遠されたりしていますが、一方で、昔から日本人の生活になくてはならない木もこれ又杉でした。

古くは船は杉で作れと文献に記され、和室には杉の天井板や廻り縁といった部材が必ずと言っていいほど必要です。
また、環境の面をみても成熟した森が多く、資源として安定供給出来るということと、杉の持つ柔らかな風合いと、安眠効果の実証されているその香りなどから、私たちの生活にとても大きな恩恵を与えてくれるのが杉です。


そんな優秀な日本の樹木「杉」に、丁寧に研ぎ出しをかけて仕上げた羽目板(壁仕上げ材)を御紹介します。

杉純白浮造り羽目板 1















それも、節や色の強い芯材部分である赤身のない、「純白無節材」の羽目板でそれに杉無垢節あり浮造りフローリングでおなじみの丁寧な浮造り処理を加えていますので、木目がはっきりとし、大人しい純白無節がひと際際立って見えるような仕上げになっています。


杉純白浮造り羽目板 4

























杉純白浮造り羽目板 13















仕上げ方法は企業秘密!で詳しくは好評できませんが、丁寧な時間のかかる工程を経た浮造り加工ですので、一般的な「一回機械に突っ込んだら出来上がり!!」という商品とは全く異なる表情を見ることができます。
特に杉の場合は比較的柔らかいので、一回の加工でもそこそこの商品が出来上がります。
ですが、その「そこそこ」を良しとせず、納得いく肌触りまで仕上げるために、複数回の(その原木の硬さや木肌によって加工回数、内容が変わります。)加工工程を経ています。


杉純白浮造り羽目板 10















杉純白浮造り羽目板 11















また、好評の杉柾浮造り無節フローリングや、杉無垢節あり浮造りフローリング杉赤身のみ使用デッキ材と同じ選別原木からつくられるため、クオリティーが高く、丸太の一部分のみを使う場合と違い、赤身の中心部・柾目・板目といった部分でそれぞれの役割にあった製材をし、無駄なく原木を活用できるためにできる製品の安定性も見逃せないところです。(一本の同じ丸太から全てをとるわけではありません。)


フローリングに杉を採用すれば足に負担が少なく、優しい足触りで落ち着きますが、壁や天井にこの高樹齢杉純白浮造り羽目板を採用いただくと、浮造りによって表面積が増えたことにより、浮造り加工のない商品に比べて吸放湿の性質も高く、木目も雄大に見えます。
例えばそこを活かして、住宅内部の入り口ドアや引き戸などの建具類の中央部分の化粧板、通称「鏡板(かがみいた)」として使用しても、美しい純白の杉の優しさとと浮造りの力強さを味わうことができるのではないでしょうか。


また、一般に床には節があってもそう気にならないのですが、天井の場合は少し事情が違います。
想像してみてください。
自分の上の天井を見上げた時、大きな節がたくさんあると、まるでいくつもの目に見られているような感覚になりませんか?!!!

大袈裟かもしれませんが、以前からそう言って天井にはめったに節のある木材は使われません。
今の洋風の住宅ならいざ知らず、和風建築の豪邸などになると、夜の暗い廊下ではきっとブルッと寒気がすることでしょう・・・・・・・・

冗談はさておき、その性質も当然ながら、純白の浮造り加工は落ち着いていながらも、杢の楽しみを味わうことのできる秀逸な仕上がりです。
直接手足で触れる部分ではないですが、それでも丁寧にかけられた浮造りの妙を、眺める楽しみを是非御自宅で味わってみてください。


杉純白浮造り羽目板 14















厳選された材料を使用していますが、以下の点は無垢の特性ですので、御理解の上採用頂きますようお願いいたします。


・木端部分の小節

杉純白浮造り羽目板 8














・木口部分の節跡残り

杉純白浮造り羽目板 7














・浮造り加工による木端部分等の木目の段差

杉純白浮造り羽目板 5














杉純白浮造り羽目板 12














・機械加工時の若干の加工跡

杉純白浮造り羽目板 9













かすかな赤身残り

純白羽目板1

軽微な葉節

純白羽目板2

端部の赤身

純白羽目板3


*純白表記はあくまでも名称です。経年変化で退色変色しますし、一枚ずつ色合いが異なりますので、真っ白という意味の表記ではありません。
また、材を有効活用するために、根元に若干の赤身を含む場合があります。



・高樹齢杉 純白無節浮造り(うづくり)羽目板(壁・天井用)  白太無節のみ使用


・寸    法 :9.5×100×2000   (寸法表記は全てmm表示)
              :9.5×115×2000
              :9.5×130×2000

・形    状 :一枚物浮造り加工

・入    数 :100幅 17枚入り(3.40屐
              :115幅 15枚入り(3.45屐
              :130幅 13枚入り(3.38屐

・エンドマッチ :なし

・価    格 :100幅    ¥16116(税込¥17405)/3.40
         :115幅     ¥16508(税込¥17829)/3.45
         :130幅       ¥17235(税込¥18614)/3.38

・運    賃 :別途、地域によりお問い合わせ下さい。

・グ レー ド :節なし材のみを使用(不揃い、木端に小さな葉節を含みます。)

・納    期 :お問い合わせ下さい。   


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。


・お問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

浮造り(うづくり)純白無節羽目板施工写真はこちらから

古希杉板目浮造り無垢フローリングはこちらから(2m施工写真はこちら4m施工写真はこちらから)

百年杉柾浮造り無節フローリングはこちらから(施工写真はこちら






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東よりのお客様


昨日、はるばる埼玉県よりお客様がお見えになりました。
それも一般のお客様でなく、同業の方、材木屋さんです。

普通に考えると、同じ業者同士なら会うことも珍しくはなさそうなものですが、そうとは限らないのです。
同じ業界でも、いろんな関係がありますし、取引以外では「普通は」たずねたりすることはあまりありません。
ところが今回は、弊社のマニアックなブログをご覧になってくださり、その上で「会いたい」とおっしゃっていただいて来阪いただいたのです。

嬉しい限りです。

変わった私に会いに来てくださったのは、埼玉県にて無垢の木材を使用した造作材(ドアや窓の枠などの部材の総称)の仕上げ加工等で著名な木村木材工業さんの木村司社長です。

私の先輩を通じて、私の変人ぶりを少しは予習して!?来られたそうですが、印象や如何に・・・・・

暑い中を駅から徒歩にていらっしゃったというのに、私のほうが一生懸命話してしまい、お茶もお出しせずに2時間という時間を過ごしてしまいました!!!
司社長、失礼を致しました。

ですが、それくらいに話に夢中になり、また土地は違えど材木屋としての様々な考え方をご教示下さって、大変実りある時間を過ごさせていただきました。
いや、お越しいただいたのに、私のほうがいろいろ聞いたり教えていただいたりで、どちらが訪問者かわからない状態で、これもまた失礼を致しました。

そんな私中心のようなご対面でしたが、まだまだ日本には本当の意味で「商品と人間味の伴った」良い材木屋さんが残っているんだということをしっかりと確認させていただいた今回の面談となりました。


木材のこと、建築のことをご検討の方。
やはり、材木屋さんは商品もさることながら人も見てくださいね。
きっと、素晴らしい出会いとともに満足のいく買い物ができることでしょう。


面会記念に最後にパシャリ!!

東からのお客様















司社長、これからも日本の木材、建築その他についてご意見を交わせることを楽しみにしていますね。
宜しくお願いいたします。

今日もよき出会いに感謝です。
(橋渡しをしてくださった東京の先輩にも感謝。)







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古い地松(国産松・日本松)の梁


弊社で御紹介している商品の中で、日本の松である黒松・雄松を原材料とした無垢のフローリングがあります。
日本の住宅の主要部材である米松(べいまつ・ダグラスファー)ではなく、国産の松ですが、近年は一部の例外を除いては、ほぼ使われていないのが現状です。

それは、国産黒松・雄松無垢一枚物フローリングの記事でも御紹介した「松くい虫」の影響によるところと、安定供給の難しさや価格面での米松との競争(実際は比べるものではないものです。)、超ハイスピード建築と、少しの反りや曲がりも許容しない一般的な日本の住宅に対応できる乾燥工程が難しい点などがあげられると想像します。


自国の木材を使用できない、それも優れた木材を、です。
米松も優れた材料です。強度もあり、大きな材背(断面)の木材をとることが可能な貴重な樹種です。

が、日本の松は良いものです。
あの艶といい、杢といい・・・


国産黒松(雄松)無垢一枚物フローリング無節 拡大国産黒松(雄松)無垢一枚物フローリング無節 光る表面








勿体ないと思います。


現在、改築中の旧家にも当然地松(国産松)の大きな梁が何本も通っています。
その内の一本を切った部分がこれです。


地松梁 1















何年経ているのか詳しくは不明ですが、変色し年月を感じさせる外観とは違い、まだ今だに樹脂分が滲みでています。
老木で樹脂分がその松の組織の多くにわたっている物を、「肥松(こえまつ)」といって、昔から銘木として扱われています。
また余談ですが、その肥松の中でも木質部が見られないくらいにまで樹脂が入っている物を「神(じん)」と呼ぶこともあります。


地松梁 2















切り口の松ヤニの香りもとてもよく香ります。

地松梁 3















地松の梁は米松とは違い、これが変色などがない状態では、一般の方ならば乾燥していないのではないかと勘違いしてしまう位にずっしりと重たいです。

木は伐られてからも生きているとはいいますが、立木から伐採された時点で、生命活動はしていない状態なのにもかかわらず、ヤニを吹いたり伸縮したり、香りを発するところを目の当たりにすると、まさしく今だにしっかりと生きているかのような錯覚を感じます。


木は年月を経ても強度を保ち、使い続けることのできる材料です。
自分の生命活動を止めてからでも、人間に様々な豊かさを与えてくれます。
新築住宅が20年〜30年で老朽化するというのでは、構造を担う木材がかわいそうです。

少なくとも、その木材が成長してきた年月、50年なら50年以上は有効に利用していきたいものです。
そのためにも、それらを活かせる家造りがますます重要になってきているのではないか、と感じている日々です。

皆さんの今お住まいの御自宅の梁は、何年育ってきたのでしょう?!
その樹齢以上は大切に住んでいきましょうね。





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板屋楓幅広無垢一枚物フローリングの施工現場


もうすっかり弊社の定番となった商品、板屋楓(メープル)幅広一枚物無垢フローリング
その楓フローリングの中でも、一枚物でありながらお求めやすい価格で人気の節ありグレードの施工現場にお邪魔してきました。

以前からネイキッドグレードプルミエグレードの施工現場を御紹介してきましたが、その表情豊かなキャラクターと印刷や合板フローリングでは出すことのできない本物の自然の表情である、節や芯材などの特徴を見ることができる節ありグレードはいつも高い人気を持っています。


板屋楓(メープル)施工写真 1















板屋楓(メープル)施工写真 2















板屋楓(メープル)施工写真 4


 玄関には、無垢の風合いに調和する温かい色合いの天然石の上り框を使用。

 重硬感がまるで違います。

 お施主様も「是非これを!!」と、打ち合わせの段階でとても気に入ってくださっていました。




板屋楓(メープル)施工写真 5















板屋楓(メープル)施工写真 6















楓(メープル)といって想像する、白く均質な木肌というイメージではないかもしれませんが、これらも同じ楓(メープル)の一部分なわけです。

特に、均質な外観ばかりを重要視するなら、表面が印刷紙のフローリングの方がはるかに均質で美しいでしょう。
ですが、木の持つ本物の美しさや木肌の足触り、日焼けや傷がつくことによる風合いの変化というものは、やはり木そのものでしか出すことのできないものですね。

特にこれ。

板屋楓(メープル)施工写真 3







 無垢の風合いと言えば、お手頃な節ありグレードとはいいつつも、「杢」と呼ばれる自然の産物を見ることができるのも、この板屋楓(メープル)幅広無垢一枚物フローリングの特徴です。












無垢木材の初期投資価格が気になる場合でも、購入費用が安価で、環境負荷のかかる工業製品を使わずに住み続けられるランニングコストの面も含めたコスト(LCC=ライフサイクルコスト。一時的な消費ではなく、そのものを使っていく過程も含めたコストの定義)は格段に安くなると思います。
今回のネイキッドグレードの場合は特にそうです。

何故、材木屋が無垢の木材をすすめるのか・・・・・
商売である以上に、木の持つ良さを知っているからです。
住宅や住まいの環境が良くなることを確信しているからです。

木と付き合うには、人間の男女と同じよう??にいろんな事柄を知ることが必要です。
そこは、担当が愛情を持って?!御説明しますので、木のある暮らし見つめてみませんか?


・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)無垢一枚物フローリング90幅プルミエグレード施工写真はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅プルミエグレード施工写真はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅セレクショングレード施工写真はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅ネイキッドグレード施工写真はこちらから

取扱無垢フローリング一覧はこちらから


担当へのお問い合わせはこちらから



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なんでも自然が一番!?


木材の世界で商売をしていると、「健康」「環境」「自然・天然」という言葉を耳にすることが多いです。

また、それらが良いイメージのキーワードとなり、販促や商品イメージのアップにつながる方法として利用されていると感じることもよくあります。
確かに、木材はある意味健康的で、きちんと使えば環境に優しい天然素材です。
前置きが必要なのがポイントです。

キーワードの様に、天然だから健康的、自然のものだから無害だとは一概に言えないのも又自然です。


昨年の事ですが、山口市内で生後2ヶ月の赤ちゃんがビタミンK欠乏症でなくなったという事を御存知でしょうか。
私は新聞等の報道も見ましたし、その後の記事も目にしてきました。

この間、新聞にその事について裁判で争われる焦点となる「助産師が赤ちゃんに与えるべきビタミンK2を与えていなかった」という点についての内容を記した記事が載っていました。

助産師はビタミンK2を与えずに、一部で代替療法とされる「ホメオパシー」と呼ばれる錠剤を与えていたそうです。
ホメオパシーとは、患者の自然治癒力に働きかけるとされるもので、様々な成分を分子が検出できないほどに希釈して砂糖玉にしみ込ませたもの、だそうです。

それ自体は有害ではないそうですが、現代治療法のビタミンK2を与えていれば助かったかもしれないところに、古くからある自然で安全といわれる代替療法をあてはめたことが一件の発端の様です。
母子手帳にはビタミンK2を与えていたと記載していたそうですから、問題がまた複雑です。


このことから、思います。
一言に「自然・天然」ということを掲げて「安全安心」を売り物にしてはいけないと。

材木屋ですから木で考えましょう。

森林浴成分として有名なフィトンチッド。
自動車のエアコンに取り入れられたりしたことを以前にお伝えしましたが、これももともとは、樹木が自分たちを外的や病気から守るために発する物質であり、全てのものに有益な物質ではないのです。

木材その物でも、かぶれや発疹、咳を誘発するものもありますし、身近なところでは桧の香りが刺激となり気分が悪くなる方もいらっしゃいます。
桧などは、まな板や浴室用具、すのこその他いろんなところに「桧の力で・・・云々」といわれるくらいの有益ぶりですが、やはりその天然の成分にも敏感な方もいらっしゃるということです。

また、木材保護用の天然成分由来の塗料。
オスモカラーなどもそうですが、これらの天然成分由来のものでも稀にかぶれたり、気分が悪くなるケースもあります。

天然成分の油分やごくごく微量の溶剤に反応するのです。

アレルギーと考えるとわかりやすいかもしれません。

自然のものだから、天然のものだから安心。
これらは、思いこみかもしれません。
イメージです。

医療にしろ、木材にしろ、その物の本質を理解していないといくら天然であっても、意味のない場合があるようです。
木は生き物と言ってきていますが、イメージ先行で天然素材を選ぶのではなく、その物を理解し必要として選ぶことのできるように、やはりまだまだ私たちのするべきことは大きく残っているんだと、幼い赤ちゃんの記事を読み返しながら考えていました。

お施主様も、御自宅に無垢材を使う意味、一緒に考えてくださいね。



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鮮烈な赤 パドーク(パドック)の製材


先日、「ちょっと頼みがあんねんけどなぁ・・・」とお得意さんがニコニコと御来店。


普通じゃないなぁと思っていたら、やっぱり普通じゃなかった。

話を聞いてみると20年ほど前に在庫した、カウンター用の木を製材してほしいということでした。
幅が尺六寸ちょっと(49cm位)、厚みが二寸(約6cm)というもので、長さを必要最低限の1mでカットしてもらっていたので、なんとか製材できる範囲かと思い、御相談に乗ることにしました。

通常は、持ち込みでの製材は受けておりません。
それに、弊社の製材機は原木や大きな板向けではないので、製材に限りがあるためですが、今回は失敗御免という事をお願いしてのチャレンジとなりました。

というのも、一口に製材といっても、サイズが無理だったり、木の目や方向、鋸をいれる場所によっては挽くことができないことなどがあり、難しいものなのです。

さて、意を決して製材を始めると、なんとかなりそうな手応え・・・・
慎重に油をさしながら、ゆっくりと挽きます(担当が製材中の為写真なし)。
少しずつ、あたりに充満する独特の甘い香り。



できた!!!


パオロッサ挽き割り1

























鮮烈な赤色を呈する樹種、パドーク(パドック)です。
カリンの仲間として模擬材にされることもある柾目、杢目ともに美しい木です。


パオロッサ挽き割り3















材に残る黒っぽい筋はノコを止めて油をさしたり、製材のモーターをいたわるのに一休みした部分です。


パオロッサ挽き割り2

























ホントに赤いです。
真っ赤っかです。
製材中からもそうですが、独特の少し甘い香りと材からも想像できる真っ赤な製材粉が辺りに充満。


パオロッサ挽き割り5




 これだけ見ると、えらくアザになったようなたいそうな印象を受けてしまいますね・・









パオロッサ挽き割り4

 製材機も、まるで血が飛び散ったかのような惨状!?です。

 知らないで見たらびっくりするでしょうね。








なんとか製材し、パドークはお施主様のテレビ台として活躍することになるそうですが、久しぶりに稀少材を製材しました。

ノコから手に伝わる感覚や音など、やはり樹種特有のものがあります。
香りにしてもそうです。
やはり、こうやって、直接木に触れていないとわからないことが一杯です。
お施主さんなど、なおの事でしょう。
もっともっと、木に触れて木を知る機会を増やしていかないといけないですね。
改めて、そう感じました。




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お盆


お盆です。

最近のご家庭ではきちんとされているんでしょうか・・・
昨日皆で迎え火をたきました。


迎え火 1















ご先祖様をお迎えです。


迎え火 2















子供たちと共に、ご先祖様を思う気持ちと、日本の伝統行事を知ることができる機会として、厳粛に・・・・・

戸田家の夏の1コマです。









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明日よりお盆休暇です。


アツい夏の中休み。
明日13日より、16日までお盆休暇になります。

この休みが明けると、あっという間にお正月・・・・

という気がしますが、時間を大切に、有意義な休暇となる様に。
体調に気を付けてゆっくりと体を休めることにしましょう。

17日(火)より通常営業です。
よろしくお願いいたします。



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サンプル版こしらえました。


良いものを良いと思えない人がたまにいらっしゃいます。


板屋楓一枚物無垢フローリングサンプル板1















木材は手足の感覚に優しく、目にも心地いい。
手をかけていけば、極端に劣化して使えなくなるということもない。
そんなことから、住宅には木材をすすめますし、家の中で絶えず触れる部分である床には無垢のフローリングを使っていただきたく思うのですが、そこでもなにやら横やりが入ることがあります。

お施主様にとって良い事と考えているのに、とある第三者から、木は汚れる、隙間がすく、高価だ、傷がつく、色が変わる・・・・・・・言い出したらキリがないくらいに否定されます。

これも、少しずつ改善しないといけないのですが、取り急ぎフローリングとしての機能面の説明をするために、こんなのを作りました。


板屋楓一枚物無垢フローリングサンプル板1















実物フローリングを木枠に取り付けた実験用床です。
先ほどの汚れる、色が変わる、傷がつくといったことをこの実験用床を使って検証するためのものです。

戸田材木店定番商品の楓の無垢フローリングに、オスモカラーの床用のクリヤー塗料であるフロアークリヤーを塗装しています。
若干濡れ色になっていますが、他の塗料では黄色みが強くなったりすることもあるので、濡れ色は許容範囲かと思います。

ここに、住宅での飲み物や食べ物のこぼしを想定して、水などをかけたりさわり心地を確認したり、たまには傷の加減を見てみたり・・・・
そんなことがお施主様自身で体験していただけるようにします。

因みに散水実験・・・

まず、ホースで水をかけます。

サンプル板にホースで散水














普通は仕上がった床にわざわざ水やなんかをこぼす人はいませんが、だからこそ、きがねなく水でもワインでも醤油でもこぼしてもらおうという趣旨です。
水のかかったところを拭き取りますと・・・


雑巾で拭く


 綺麗な元の木肌がみえてきました。











木肌に問題なし


 少し濡れたような感覚は感じられるものの、浸透して木肌がケバだったり、シミになるという心配は放置しない限り少ないと思います。








なかなか実際の商品で試験してみる機会はないですし、お施主様にも言葉では伝わりにくいところもあります。
そういった場合にジャンジャン使っていくつもりです。

これを使えば、無垢フローリングの費用対効果というか何故木を使うのか、木は劣っているわけではないんだ、といったことが分かるようになるのではと期待しています。


黄門様の印籠の如く、説明用の切り札としてまた新たな実演方法として、建築現場からお施主様のお手元などでの活躍に期待です!






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続々入荷、ホワイトアッシュフローリング用原木丸太


様々な樹種があり、木目や色合いの違いなどを楽しむにはやはり、大きな面積が施工できる床材・フローリングでしょうね。

カウンターや、テーブル板などでも木の風合いは十分に感じることはできますが、様々な表情を見れるのが無垢フローリングの特徴です。
樹種ごとに御案内をさせていただいている中で、また新しい樹種が加わりそうです。


ホワイトアッシュ原木 2















なんだかわかります?!
これでわかったら、私の存在意義がないですね・・・・・・・



ホワイトアッシュ原木 1















工場にたぁ〜くさん入荷しているこの原木、「ホワイトアッシュ」というタモの仲間の木材です。
それもなかなかの優良原木です。

これからじっくり検品して、製材の為の墨かけ(どこをどうやって製材するかを決めて基準線を引く作業)をし、板取り、じっくり乾燥させてフローリング加工されます。
当然、幅広の無垢一枚物も製作予定です!!

タモよりも白っぽく、どちらかというと木目も少し軽やかな印象のホワイトアッシュ。
ナラやタモとは一味違った表情と味わいを見せてくれることと思います。
今から製材が楽しみです。

フローリングとして御案内できる日をしばしお待ちください。

追記!
上記丸太から作り出された板材が、2011年3月22日にホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリングとしてお目見えしました。


ホワイトアッシュ130 P 2














是非一度ショールームにて現物を手に取ってみてくださいね。
御予約お待ちしています。



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お盆休みの御案内


暑い暑い夏真っ盛り。
今年は梅雨明けからの急激な暑さに、さすがに少しへたばってしまいました。
そう言っている間に、早いものでもうすぐお盆です。

田舎への帰省や家族でのレジャーに出かける機会になるのでしょう。
弊社も、勝手ながらお盆休みを頂きますので、8月の13日(金)〜16日(月)まではお休みということになります。
通常営業は8月17日(火)よりとなりますので、よろしくお願いいたします。

また、8月11日(水)は、担当が一日中講習で留守になります。
翌12日(木)は配送・打ち合わせ等の業務はございませんので、申しあけありませんが、17日以降のご予約をお願いいたします。


なお、明日7日のショールームは既に御予約満席を頂いておりますので、また来週のお問い合わせをお待ちしております。



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こだわりの現場見学


先週末、ちょっと変わった材料を納めさせていただいた現場にお邪魔しました。
変わったというのは、2つあります。

まずは一点。

杉無垢竿縁天井板2



 綺麗に仕上がった和室です。
この中の重要な部分である杉の無垢、つまり本物の和室天井板を採用いただきました。

ここで、??!と思ってください。
わざわざ「本物の」と入れているということに。











近年は、ベニヤ板に木目柄を印刷している合板天井板が主流で、なかなか木その物の天井板というものは使わなくなっています。
当然、コストが違いますから、他の住宅部材と同じく本物ばかり使えないというのが現在では普通です。
特に天井は手で触れる部分でもなく、近年の印刷技術の発展で本物との見分けもつきにくい事から、無垢の使われることの少ない最たる部分ではないでしょうか。

そこをです。
この住宅を建築された工務店の社長さんが、仕様にはプリント天井となっているところを、
「せっかくなんだから、出来ることならば無垢を使いたい!戸田ちゃん、なんとかならんやろか?!」
という一言を頂いたことで、こんなに素晴らしい無垢天井の貼りあがりとなったわけです。
それに合わせ、贅沢にも竿縁(天井板を直行方向で押さえる細長い部材)も杉の無垢の赤身材としました。

そして、それで終わらないのが工務店の大工さん。
今ではホントに見る機会の少なくなった施工方法を社長さんに提案されました。
恥ずかしながら、私も20年ぶりぐらいです、見たのが。
それだけ、手のかかる仕事を削減(悪い意味で)してきたとくことでしょうか・・・・
これ・・・


杉無垢天井板用 稲子














稲子(いなご)といいます。
無垢天井板の相互の反りを押さえながら施工する、手間のかかる伝統施工技法です。
無垢ならば、手間はかかるがこの方法で納めたい!!と情熱を持って社長さんに提案されるもんですから、「よし!やろう!!」ということで、稲子による杉無垢天井板を採用した、本物の和室が完成したわけです。
不揃いの木目ですが、それもまた天然。とてもさわやかです。


杉無垢竿縁天井板1
















そして、2つ目の変わったもの。


鍛鉄作品 稲2















フェンス、手すりです。
これも本物の手すり!?です。

何が本物か・・・・
既成品という、工場で大量生産されたどこでもあるものではなく、作家さんによる、部材から発注して手間暇かけて造る「鍛鉄」の手すりなんです。

鍛鉄の定義は別の専門ページに譲るとして、ヨーロッパなどでの古い門扉や外部フェンスなどで、なんとも言えない雰囲気や味を醸し出す、鉄を原料とした製作技法です。

こちらも、通常の規格品として据え付けるだけのものではなく、お施主さんが喜んでいただける、この家の為の手すりを!!という御要望で、作家さんを紹介させていただき、納めたものです。

ただ、鉄の部材を溶接したものではありません。
火を入れて、一つ一つに手をかけて、そしてオーナメントとなる部分に作家さんの創作したデザインを入れています。


鍛鉄作品 稲1















こんなの、ほんとできないですよ、そうそうは。

先の天井板もそうですが、どちらも工務店社長さんのお施主さんを思う心から生まれたものです。
一つ一つの部材に気持ちを込めていくからこそ、気がつき工夫する。
時間がない、普通はこうだから・・・という納め方ではない、忘れてはいけない心意気というものを感じる住宅です。


通常ならばこんな取り合わせないよ、というような変わった2つの部材が素晴らしい調和生み出して、一つの住宅として完成していました。
どの住宅も、こんな気持ちでのぞんでいかないと!!と、こころひきしめなおす訪問となりました。





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