空を見上げて
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2009年06月

木質発電の休止・縮小の記事


二酸化炭素の排出を抑えながら、資源の有効活用を実現する施設である「木質バイオマス発電施設」。

その木質バイオマス発電施設が休止や、縮小に向かっているという記事が新聞に出ていました。


そもそも木質バイオマス発電施設とは何かというと、山から出る枝材や間伐材(成長不適合や、他の樹木の生長を伸ばすためなどで間引きされた木材)、建築廃材などからでる木質チップや木屑を燃やし、その蒸気などでタービンを回して発電する施設です。

もちろん、木材も燃やすと二酸化炭素が出ますが、木々が光合成によって吸収した二酸化炭素が大気に戻るという定義で、大気中の二酸化炭素を増やすことにはならない、という理論に基づいて環境負荷の少ない発電方法として、また使用方法の定まっていない資源の有効活用としても期待されている発電施設です。


ですが、そんな期待をしぼませるような事態になっているようです。

というのも、施設を運営する事業者の約3割が、燃料となる木材の入手不足から発電所の稼働を休止したり、縮小しているという報告があったらしいのです。

その一方で山側では、間伐材が運び出す運賃が捻出できないなどの理由から山に放置された状態になっており、山には材料があるのに施設には材料がないというおかしな状況になっています。


これには、いままで私の記事にも書いてきた通り、木材製品から山に、運搬や切り出しの賃金が還元されていないことが大きな原因です。


たくさんの木々が茂っている山林でも、近年の木材価格の安値の影響で、「伐って製品にしても赤字」というような状態のため、製品を切り出すことも少なく、また製品も伐り出さないのですから、間伐する余裕などあるはずもなく、どんどん山は荒廃します。


きっちりと間伐などの手入れをして初めて、元気で良質な木材が産出されます。

そのためには、間伐や運搬の経費を捻出できるだけの利益を山に還元する必要があります。

どんどんと、合法的に伐採が認められた国産材を正しく利用して、きっちりと山を整備し環境負荷の少ない日本にしていきたいですよね。

皆さんの木使い(気遣い)が必要です。

もっともっと、正しい知識をもって、木材を利用し森林利用の地場産業なども推進していきましょう。


それにしても、残念だなぁ。利用できるものを利用しないなんて・・・

一日も早い稼働再開を期待してやみません。





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まだまだこれから・・・・


昨日は、なぜか問い合わせと注文がいつも以上に集中していました。

その中でも、「彫刻材」や「特殊材」の問い合わせが多くなっていました。

彫刻材はケヤキや樟(くす)、朴や桂、木曽桧など、特殊材は黒柿やカヤなどです。


お越しくださったお客様も、応対のあと、「近くにあってよかったね。」とお話なさってくださり、地域企業として、嬉しい限りでした。

その反面、まだまだ地域にこういった木材を必要とされる方がいらっしゃるのに、認知されていなかった(というか、入りづらかったというのが本当のところでしょうか・・・)のが、残念でなりません。


そう遠くないうちに、一般の方から様々な業種の方までの、木材や木の素材に関しての窓口を弊社に拵えたいと思っています。

どこへ聞いたらいいのか・・・どうやって入ったらいいのか・・・

そんなことを考えずに気軽に相談に乗れる場所を創りたい、そお思っています。

出来るだけ早くに実現したいと思っています。

ご期待下さい。



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入山制限、嬉しいような、悲しいような・・・


新聞の夕刊にのっていました。

屋久島の森に入山制限がかかると・・・

当然のなりゆきだと私はおもっていますが、いかがでしょうか・・・

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戸田材木店・セルバ木材加工作業場


鉋でひとけずり








これ、何をしているところかわかりますか?!

「削っているところ」です。

何を?!

「和室の柱を」です。


かつおぶし?









最近はめっきり少なくなった、住宅の墨つけ(部材を加工する目印を付ける作業)から刻み加工(墨つけをした材をノミなどで加工していく工程)までを弊社、戸田材木店の加工場では見ることができます。


鉋仕上げ









今では圧倒的に住宅建築の主流となった機械加工による家ではなく、材をみて図面を見て経験や知識をふんだんに盛り込みながら人の手で加工する「手での刻み加工」の家。


番付出荷待ち無垢桧柱材出荷待ち構造梁








こんな感じで墨がついて加工されています。

どこか暗号みたいでしょ?!

墨付け土台材

 

   土台材もほら、綺麗に加工されています。

 




カリン杢無垢床柱

 


  最近では珍しい、無垢の床柱です。
  
  カリンの杢木を使っています。



まだ、少量ながら手刻みを守っていらっしゃるかたもおられます。

木のすがすがしい香りを漂わせながら鋸とノミで加工していく様は、お施主様にとっても、我が家の愛着が更に増すことは間違いありません。

そんな伝統的な刻み加工を見学できるのも弊社の特徴です。

いつでもというわけにはいきませんが、ご連絡をいただければ加工場をご案内いたします。

大工さんがどうやって家の材料を造っていくのか・・・そんな疑問を解決する光景が間近にあります。

是非、皆さんも新築、増改築の時には大工さんの技量を楽しみに見ながらすすめられる手刻みの住宅を検討してみてください。

弊社以外でも見学は出来ると思います。

もっともっと木造住宅を活性化し、愛着のある我が家を増やすために、「手刻み加工」を採用してみてはいかがでしょうか・・・?!




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高樹齢 百年杉柾浮造りフローリングお問い合わせ ありがございます


最近、よくお問い合わせをいただきます国産フローリングの「高樹齢 百年杉柾浮造りフローリング」。


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今まであった浮造り加工とは一線を画す技術力で、他を寄せ付けない存在感があります。

杉柾浮造りに使用している特殊な浮造り加工は、材の柔らかい部分(夏目)を深く削り、硬い部分(冬目)を際立たせ、足ざわりがよく傷が付きにくく、柾目の良さを最大限に活かした意匠となっています。
一般的な浮造り加工は、少し表面がざらざらするかなぁ・・・という程度ですが、その仕上がりは驚くほどに違います。


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また木材の柾目には「1/fゆらぎ」というものが存在します。
工業製品の画一された模様ではなく、不規則ながらどこか落ち着く直線模様です。

今の住宅は工業製品に囲まれていて、一見整然としていて美しいですが、どこか心が落ち着くというものを見出しにくくなっていると思われます。

その点、杉柾無垢フローリングのような商品を住宅に使用することによって、視覚的にも、足ざわりによる触覚的にも、当然清々しい香りは安眠を誘うというデータが出ていますし、また、聴覚的にも人間の耳に優しくなるように音を和らげて届けてくれるという、まさに五感で良さを感じられる住宅にすることができます。

そしてひいては、国産の木材を消費することによって、山の林業を活性化させ活き活きとした森林を育むことができ、それにより再生可能な資源として木材を有効活用し、環境を守ることができます。


少し話が大きくなりましたが、皆さんが決して他人ごとではないということです。

木材の、ことさら国産材の良さを知り、正しい知識で木材を利用していく・・・

そうやって、少しづつでも私たちの資源を守っていきたいものです。


ぜひ、杉の貴重な木取り材である柾目無垢フローリングで、環境のことを思いつつ、リラックスできる我が家としていただきたく思います。


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高樹齢 百年杉柾浮造り無垢フローリングのお問い合わせはこちら






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白檀(サンダルウッド)板材の嫁ぎ先


香木に白檀(びゃくだん、サンダルウッド)があります。

インドやインドネシアなどの熱帯地方から産出される香りの高い樹木です。
よくお線香のコマーシャルで「香り高い白檀の云々・・・」等といっているあれです。

古くから珍重されてきた樹木ですが、近年蓄積量も少ない上、産出国の輸出規制などで樹種自体を見ることが難しくなっています。

「檀」というのは中国で、貴重な材に用いる言葉で、材色が白っぽいため、紫檀や黒檀に対して白い檀で「白檀(びゃくだん)」となったようです。


有名な言葉に「栴檀は双葉より芳ばし」というのがあります。

ここでいう栴檀(せんだん)は実は白檀のことを意味し、日本でいうところのせんだんの木とは違うものなんです。

日本の栴檀は香りが殆どしませんし、木味は色身も杢もケヤキによく似ています。

実は上記の言葉の中の栴檀とは、インドのこの木に対する地方名の「サンダル」また「チャンダン」の中国音訳なんだそうです。それがせんだんになったと・・・

うそみたいな話ですが、ほんとのようです。


白檀は大木になりにくいので大径材がほとんどなく、小径木の取引が通常ですが、昔は直径60cmの白檀もあったそうです!!
凄い価格だったことだと思います。

なにせ、本当に稀少材ですから、とても高価なんです。

まぁ、こんな稀少材の価格を語っても仕方ないのでやめにしますが、本当に価値の高い木材です。


主に彫刻や数珠などに用いられていますが、昔はよくこの白檀でできた扇子をパタパタされているご婦人を目にしたものです。

他に香木といえば「沈香(じんこう)」や「伽羅(きゃら)」がありますが、更に高価すぎて、とても手の出せるものではありませんが、どちらもまた格別な香りを漂わせる銘木です。

沈香は手元にあるのですが、伽羅は超稀少な上に超高価。

それゆえ手が出ずに、香りをかがせてもらった時の馥郁たる芳香は今でもはっきりと覚えています。


そんな香木の一種、白檀を所望される方がいらっしゃり、先日某所に納めてまいりました。


白檀表面

 
  こんな木肌の60cmくらいの材です。





白檀材面

 



   こんな材面です。赤身が張っています。




彫刻に用いられるそうなので、出来映えが楽しみですが、材をお持ちして手に取られたときの表情がとてもほころんでらっしゃって、喜んでいただけたのだなぁ、と感じました。

なかなか日常ではお目にかかれないものですので、良い機会だったとおもっています。

これからも一層こうやって、少しずつ皆さんに喜んでいただけるものを扱っていきたいもんです。


白檀材面拡大







なにかお探しの折には是非お問い合わせくださいませ。



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板屋楓(ペインテッドメープル)一枚物幅広無垢フローリングの施工物件にお邪魔しました。


弊社でもとても人気のある、板屋楓(ペインテッドメープル)の一枚物幅広無垢フローリングの施工現場にお邪魔してきました。

洋室








工事終了直後で、まだ何にもない状態ですが、楓の美しい輝きを確認することが出来ました。


ご使用いただいたのは、板屋楓の幅広の一枚物フローリングのネイキッドグレードです。

節あり貼りあがり1








材の表情は白いところばかりではなく、赤身や若干の色ムラや、時には原木のときの変色の跡まであったりします。

白いところ

 

  比較的白い部分がこんな感じ




ムラ



  こんな感じの色ムラもあります




一枚物を木取りする上での難しさがにじみ出ているグレードですが、確かに白く木目の統一された美しさは無節グレードには遠くかないません。

ですが、この色の不揃いこそ、木の持つ表情だといわんばかりに赤かったり白かったり、節も大小あり、黒い筋も入っています。


節目節


  こんな節やあんな節・・・




当然パテ処理もありますが、大きいのはこんな感じです。


節パテ大きさ比較

  私のスリム携帯。

  縦10センチ横5センチくらいの携帯との比較





ですが、そのなかでも、運がよければ杢木が入っています。

杢木1

 

 

  まぁーるい玉のようなのが見えますよね。
  これが光って綺麗なんです。



きらきらと輝く材面は、波間に輝く光のようでその見え方の違いについつい見とれてしまいます。

素足での歩行も仕上がりの優れた表面加工によって、とてもすべすべの木の感覚を味わえて気持ちのいいものです。


節や杢以外にもいろんな表情が含まれています。たとえば・・・


変色1変色2変色3








こんな感じの変色やら・・・・


色ムラ  

 

  こんな感じの色ムラまでです。




キャラクターがとても豊富で、これが天然木であることを一目で認識させてくれます。


ですが、好みもありますので、グレードごとの表情を見てお客様に選んでいただくことをお勧めしています。


こんな色合いや杢目の素晴らしさは言葉では説明しきれないですもんね。


印象としても明るく歩行感も良好で、合板のフローリングのような硬さや冷たさがなく、足にも体全体にも心地よい板屋楓のフローリング。

是非無垢のフローリング、できれば無塗装か、オイル塗装のものをマイホームに採用し、裸足で歩いてみてください。

そのぬくもりに、心癒されることと思います。

落ち着ける場所、我が家で気取ることなく素足でくつろげる空間を少しでも多くの方に提供できるようにしていきたいと思います。


光を受けて







・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)無垢一枚物フローリング90幅プルミエグレード施工写真はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅プルミエグレード施工写真はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅セレクショングレード施工写真はこちらから
・板屋楓(ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅ネイキッドグレード施工写真はこちらから
・板屋楓(いたやかえで・ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング130幅セレクショングレード大阪研修の家、施工写真はこちらから


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本紫檀木製名刺ケース(名刺入れ) 在庫僅少です!!


ご好評いただいています「金具不使用木製名刺ケース」。

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様々な特徴と表情のキャラクターを活かした特製品です。

商品名の「名刺ケース」としての用途だけではなく、キャッシュカードなどのカード類をまとめて持ち歩いていただくことも可能ですし、また以前ご購入いただいた年配のお客様は「木が好きやねん。名刺持ってないけど、お札入れるわ。」とおっしゃっていました。

なるほど・・・ですが小銭は?!と心配して質問すると「釣りはいらん!っていうがな。はははは・・・」とにこやかにおっしゃっていました。

そんないろんな用途にご愛用いただいている木製名刺ケースですが、「インドローズ木製名刺ケース」の売り切れに引き続き、人気の赤系色材の「本紫檀木製名刺ケース」が在庫僅少となったことをお伝えします。


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  左本紫檀製、右インドローズ製






少し深めながら、艶を持った深さを輝かせるローズウッドと称される部類にあるインドローズと本紫檀。

他の樹種をさしおいて、品薄になっています。

この色合いは意外と男性に好評で、それも皆さん揃って第一声に「これください!」とおっしゃられるので、こちらが心配して「高価な樹種ですが?!」と聞くと皆様必ず「お値段はお支払いしますのでお願いします。」とおっしゃってくださるのです。

こんなにうれしいことはありません。

いや、なんでも値段の表示がすべてではないんですが、私がお伝えしたい「そのものの持つ価値」をきちんと理解していただいているんだ・・・と感じることができるので、とても気持ちよく商品をお渡しできます。


テーブル材にしても、フローリングにしても、建築一般材まで、なんでもそのものの持っている価値を見極めて買う時代です。

上述の男性方のように、しっかりと良いものを選んでいただけるように情報を発信しますので木製名刺ケースともどもよろしくおねがいいたします。


補足として・・・
金具不使用木製名刺ケースは材の都合上、どれも製作数量が限られているため大量に在庫できない状態でご迷惑をかけることがあるかもしれませんが、なにとぞご容赦ください。



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待望の屋外木部塗装用クリヤー塗料 オスモカラー ウッドステイン クリヤープラス


近日紹介予定としていた、屋外木部用クリヤー仕上げ塗料の登場です。

「オスモカラー ウッドステイン クリヤープラス」です。


オスモカラーウッドステインクリアープラス












設計者、施工者ともに待望の商品が発売となりました。

ただし最初にお伝えすべきことは、クリヤーといっても、正直厳密にいうと100%無色透明ではありません。

屋内用の塗料でも、クリヤーという表示ですが多少濡れ色になったり、原料成分に起因する色(黄色っぽくなったり)がついたりしますので、厳密にはクリヤー(無色)というわけではないので、気を付けてください。


さて、商品のご紹介です。

ウッドステイン・クリヤープラスは、ほぼ無色に近い透明度で着色せずに屋外木部を保護できる、天然由来のヒマワリ油を原料とした塗料です。

今まで、どうして屋外木部を着色しない形でのクリヤー塗装仕上げ材がなかったのかというと、木材の生き物たる所以のお話になります。


「木の床の不思議ー見え方編ー」で、木材は生き物で、細胞組織を持ちその凹凸による光の反射で見え方が違うとお伝えしました。

そして、木も紫外線により日焼けする・・・と申しあげました。

人間でも、あまりの直射日光は肌に刺激が強すぎて、赤くなって皮がむけたり、ひどい場合は細胞組織がやられてシミになったりしますよね。特に女性は気になるところです。

それと同じことが、屋外木部にも起こるわけです。

雨風にさらされ続ける屋外木部は、湿気と急激な乾燥の繰り返しや直射日光による紫外線の影響を受け続けます。

そうすると、木部は次第に表面が灰色化し湿気による不朽菌で朽ちてきたり、紫外線で細胞が破壊され、表面からぼろぼろと崩れていきます。

そして、放っておくと木材内部まで細胞が破壊されて、撤去せざるをえない状態となるのです。


それを予防するのが塗装です。

女性のお化粧の様に、木部に塗装して保護する訳です。

主にペンキや、樹脂系の塗料では、木の表面に塗装によって膜を作り(造膜という)、雨や、紫外線を木の細胞に届かなくする方法。

又は、オイル系の浸透性塗料では、塗膜を作らず木の細胞にオイルを浸透させて雨水を防いだり、顔料(着色成分)によって、紫外線が木の細胞に入り込まなくする方法などがあります。


前者は当面の仕上がりもきれいですし、材料の調達も比較的容易ですが、何分造膜するため雨水は通しませんが、その反面、木材自体の吸放湿の水分も逃がすことができないため、経年により塗膜がポロポロと剥がれ落ちてしまいますし、再塗装には旧塗膜の剥離作業が必要です。

それに、塗りつぶし仕上げになるので、せっかくの木の風合いを活かすことができません。

では後者では・・・

後者は材の調達はしにくいところもあるかもしれませんが、造膜せず木の呼吸を妨げることなく塗装でき、オイルがしみ込んで雨水から木部を保護しますので塗膜がはがれる心配がありませんし、塗り替えも旧塗膜の剥離作業なしで上塗りできます。(下地洗浄必要。)

当然、木の風合いも活かすことができます。


前置きが長くなりましたが、主に外装木部の保護は腐朽を防ぐ塗装の撥水性以外に、紫外線をいかに防ぐかで決まるということがわかると思います。

「木の虫、戸田材木店・セルバ」が紹介する商品ですから、木の風合いを活かす浸透性の塗料に話を集中しましょう。

今までに、浸透性塗料(オイル系)において「屋外木部塗装用クリヤー仕上げ」がラインナップされていなかったのは、そうです、クリヤーでは木部の大敵紫外線を透過させてしまうからなんです。

顔料による紫外線からの保護ができないので、今までは軒天(屋根などの軒の天井部分)などの直射日光の当たらない部分の使用に限られていました。


それが今回発売された「ウッドステインプロテクター クリヤープラス」は特殊材料(企業秘密だそうです。)配合で、クリヤー(無色ではありませんが)塗装を可能にしています。

試験結果はヨーロッパ規格 EN927-6(1000時間促進耐候試験)に合格しています。

表記上正確には無色ではないといっても、従来の軒天用クリヤーなどと比較しても塗装面はほとんど変わらず、材の色合いをとても自然に反映しています。

これで、外装材全般に木部の素地の美しさを引き立たせることができますし、和風の建築においても、早期に灰色化することなく桧や杉の美しい白木の色合いを保っていくことができそうです。


野外暴露試験中



 杉材で屋外試験中。
 カラー塗装、従来のクリヤーと、新「ウッドステインクリヤー」の比較


また、新塗装でのクリヤー仕上げは勿論、既存の半透明の着色塗装に上塗りすることで、塗装を長持ちさせたり、色ムラのできやすい樹種の塗装の下塗りなどの用途があります。


ただ、メンテナンスフリーというわけではないので、定期的なメンテナンスをお勧めします。


ご注意として、この外装用の「オスモカラー ウッドステイン」はヒマワリ油主体ですが、外装用のため防腐剤などの成分を含んでいます。

そのため、木材の防腐性能を求められる部位にご使用ください。
(環境に対しての生物学的に危険を及ぼす化合物を揮発することはありません。)


・オスモカラー ウッドステイン クリヤープラス

・缶内容量    :0.75L、2.5L、10L、25L

・価   格    :¥4905(税込¥5151)/0.75L
           :¥13662(税込¥14345)/2.5L
           :¥52110(税込¥54716)/10L
           :¥127710(税込¥134096)/25L

・色 合 い    :液体は若干乳白ですが、塗装面は基本的にクリヤーになります。

・納   期    :ご注文確認後にご連絡。目安2日〜3日程です。

・目安塗装面積 :2.5Lで約30屐2回塗り)


オスモカラーについてはこちらをご覧ください。

お問い合わせはこちらから

*基本、2回塗りで仕上げてください。


オスモカラー ウッドステインプロテクターは
日本建築学会 建築工事標準仕様書 JASS18 M-307 木材保護塗料塗り(WP)品質規格適合 です。



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神代杉敷き板、完売しました。


当ページには掲載していませんでしたが、弊社店頭にて展示していた神代杉の敷き板が完売しました。

表面に浮造り加工を施していて、手触り見た目ともに欲しくなるアイテムでした。

神代杉をおさらいしておくと、昔々の火山活動や洪水などで地中に埋没して、幾年月経て材色が変色し、道路整備や公園整備などの掘削工事中に偶然現代に姿を現したもの・・・。

だから神様の時代の木材ということで「神代(じんだい)」といいます。


掘削したらどこでもでるというわけではないので、それを目当てに掘るのは大博打です。

昔は神代をもとめて「神代木ハンター」みたいに専門で掘削する方がいらっしゃったのですが、さすがにそれだけでは商売にはならないくらいに外れるリスクが大きい賭けらしく、今では専門の方はほとんどいらっしゃらないようです。


そんな貴重な神代ですが、やはりまだまだ周知不足でご存じない方がたくさんいらっしゃることに今回気がつきました。

この板材を購入していただいた方も、また、神代朴名刺ケースを購入してくださった方も、はじめは神代をご存じありませんでした。

それが説明するうちにどんどん魅力に惹かれていき、ご購入!!

といった具合でした。

当然、様々な樹種の説明をしながら販売するのが趣旨ですが、やはりまだまだ何についても自分が知っているだけで、周知不足だなぁと感じました。


今後もこれらの記事を通じてさまざまな情報を発信しますので、ご期待ください!!




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木の床の不思議 −視覚・見え方編−


無垢の木の美しさは、その材面に現れる様々な杢目や自然の色合いから来るものです。
その杢目や色合いの違いは、木材が生き物であり成長していく過程で出来た物質によるものですが、この一つ一つの違いが人間の目に優しく映る理由なのです。

木材の多くは年輪をみてとれますが、この年輪は成長の度に刻まれていくものです。
そして、成長の良し悪しによって年輪は不規則になるわけですが、この自然が作った不規則で複雑なリズムが、人の目に自然で深みのあるものとして受け取られ、心身をリラックスさせてくれる「1/fゆらぎ」と呼ばれる人工では真似の出来ない心地の良いリズムを形成しています。

この「1/fゆらぎ」は杉の柾目によく例えられます。

杉柾無節浮造りフローリング原板拡大







まっすぐに通っていそうで、ほんの少し揺らめいて見える、あの不規則な配列です。
人間の目はとてもよくできていて、見たものの位置を瞬時に感じ取り物を掴むことができたり、質感を感じることができます。
しかし、正確がゆえなのか、あまりにも規則的に並びすぎたものには違和感を感じるようです。
下の写真。
よく見ると、なんかチカチカしますよね?!
パソコンできっちりと引いた線です。

チカチカ










こんなにきっちりとしているのに違和感がある。
それに対して杉の柾目は全く異なり、きちんと並んでいるわけではないのに落ち着きを感じる。
不思議なものです。

弊社の百年杉柾浮造り(うづくり)フローリングを使うことで、生活空間に不思議な効果である「1/fゆらぎ」をたくさん感じることが出来ます。視覚を通じて癒される効果が期待できます。

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また木材は、表面の凹凸で光を散乱させるため、目に優しい材料だといえます。

光の中には、人の目には見えない紫外線や赤外線が含まれていますが、木材は人の目にとって有害な紫外線の反射を抑えてくれます。
そのため、目に紫外線が入るのを和らげてくれます。
木材が経年変化で色艶を深めていくのは、この紫外線を吸収する働きが大きく、人間の日焼けと同じ現象といえるでしょう。

床材で言うと、ブラックチェリーやブラックウォールナットなどは、この焼けによる経年変化の美しい樹種です。
人間も日焼けで肌の色が変わるんだから、同じ生き物木材も当然日焼けするというわけです。

一方、波長が長い赤から黄色の光、赤外線の反射は大きく、これが木材を温かく感じさせる要因だといわれています。
無垢のフローリング貼りのお宅がどこか温かい印象を受けるのはこの理由によるところが大きいと思います。

その他、木材は生き物ですので、細胞組織をもっています。

そして、その細胞組織に光が入ってきて光が散乱するわけですが、その光の入る方向(細胞に向かって垂直か平行かなど・・・)によっても散乱の仕方が違うため、様々な表情をみせてくれます。
最近人気の「栃の縮み杢」や、有名なオークの虎斑等も光の入り具合で見え方が異なったり、見えにくかったりします。

栃 縮み杢 無垢一枚物板



  栃の縮み杢板




ホワイトオーク正柾虎斑 2



  オークの正柾虎斑




この乱反射が独特な杢の美しさを作り出しているのです。

いかがでしょうか、木材の不思議。
工場生産されている、表面に薄ーいかつらむきくらいの薄さにスライスされた木材を貼り付けている合板フローリングには現れにくい、本物の無垢木材の見え方の違いの楽しさが理解していただけたでしょうか。


生き物である木材です。

二つ同じものはありません。見え方の違いでも分かっていただけると思います。
視覚的にも人間にも優しい無垢の木の床で過ごす幸せを少しでも多くの方に・・・

皆さんの木材選びの一助となることを期待しています。

続く・・・

*補足を後日の記事「出窓実験室 検証編」にてご覧ください。



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