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日本の広葉樹のオリジナル家具、納入しました!

弊社は建築材料用の木材を多く扱っている会社ですが、それ以外の木材もたくさん取り扱っています。
材木屋さんなんだから当然!
そう思われるかもしれません。

しかし、材木屋さんというのは扱うものが多岐にわたっていると同時にその反対もあり、数種類しか扱わないお店も多くあり、非常に分かりにくいのです。
だからこそ、わざわざ多くの木材を扱っている、ということを書き出さないといけないのですが、単に樹種が多いだけでもありません。
様々なこだわりのある木々を扱っていますので、たまには建築とは違ったこともしていたりします。

その中の一つを納品しました。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 2

ベンチ状の長椅子です。

無垢の、一枚物の、日本の広葉樹の長椅子。
座面など、材幅が必要な部分には数枚の板を接ぎ合せていますが、長さ方向には一切つなぎ目はなく、一般的な集成材のようなブロック状の細かな木片がつながっているものとは表情が全く異なり、無垢の一枚板の雰囲気!!


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 6


一枚物の無垢材の醍醐味、そして広葉樹の楽しみの一つでもあるうっとりするようなこの「杢」も、長さ方向につなぎ目がない為に伸びやかに続いています。
ゆらゆらとした水面の様でもあり、光が強く当たると燃え上がる炎のようでもあり・・・

ずっと眺めていたくなるほどに、それぞれが個性的な表情をみせ合板+印刷シートでは絶対に味わえない質感を、視覚的に感じさせてくれます。

いや、本来は無垢材だけが全てではありません。
求められるものが違えば、合板の方が良い場合もある。
でも、木の質感を活かした内装やおとずれる人に安らぎと安心感を持ってもらう場合はやはり、無垢の木以外には考えられません。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 5


思わず手を伸ばして触れたくなる木目。
香りがするのかと鼻を近づけたくなる質感。
触れても決して冷たくはない肌触り。
床をこする音や若干のきしみ音さえも、耳に自然のハーモニーの様に聞こえる。

無垢の木ならではのもの。

今回の納品の舞台は礼拝堂。
信者さんが集まるその場所に、木の温かみのある家具として納品をしました。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 4


ただ見た目が良ければいいわけではなく、腰かけた方が自然とその風合いに和むように。
意識することはないけれど、違和感を感じずその十字架の教えに集中できるように。
そして、表面がめくれたり剥がれたりすることなく、ともすれば礼拝堂本体の寿命よりも長く使っていただけるものとして、無垢の木を提案しました。

進んでいく中で、予算とのせめぎあいもあり幾度も訂正変更があり、納期の都合なども含めて多くの難関がありましたが、製作に協力してくれた職人さんの力添えもあり、何とか期限内に納入する事が出来ました。
予算とのおり合わせで、接合は当初の予定よりも簡易な方法をとっている部分もあるものの、狂いなくぴっしりと納品する事が出来、搬入後は完成品を眺めて改めて一安心。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 7


およそ60台の製作の為に1年以上の時間をかけて進めてきた集大成。
納品設置を完了した後に、一人2階からこの景色を眺めた時、なんとも言えないやりきった感と喜び、そして安堵の想いがありました。

日本の広葉樹を、一時期に沢山利用するには非常に多くの労力と先行投資と管理が必要。
思っている以上のロスが出たり目算通りに進まないことが多くある。
それを乗り越えて、期日にきっちりと納品できた喜びは、プレッシャーを感じていた時間が長かっただけにひとしおでした。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 3


今日にはもう、数回以上は礼拝が進んでいるはず。
おとずれた方が、この長椅子が当たり前のように並び腰かけることが当然であるように、ここからの景色を見ていると、礼拝堂の一部になったような気もしながらも、もっと外側から親心の様にみているようにも思ってしまいます。


20㎥を超える原板の一枚ずつを検品。
そして合格品をさらに検品し、商品となったものを再度検品。
これ以外にも多くの検品作業を経ていますので,特別な想いがたくさん詰まっています。

全て手作業で、人が関わった仕事。
朝から始めた搬入設置が終わるころ、ステンドグラスには傾きかけた光が差し美しく輝いていました。
そこに映る聖人が、私の一年の苦労を癒してくれているような、そんな優しい光をこの先も忘れることはないでしょう。


日本の広葉樹家具 ぶな材長椅子 8


まだまだ誰しもが十分に使えるというところには至っていない日本の広葉樹ですが、きちんと計画し活用を進めていける一つの「出口」として一定量の納品を達成できたことは、大きな成果だと思っています。

今後、森林環境譲与税などの使途としても注目を集めるであろう、机やいす、テーブルや備品の木質化。
単なる木質建材ではなく、本物の無垢の木材を使った木質化を日本の広葉樹で少しでもスムーズに進め、且つ喜んでいただけるように、また来年も頑張っていきたいと思っています。


私の中での今年一番の大仕事。
これにて終了。


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