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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

ウダイカンバ
学名を Betula maximowicziana (人名であるマキシモウィッチの、の意味)
和名を鵜松明樺もしくは雨松明樺。
後者は、雨の中でも火を絶やさないというところからきているのでしょうね。
の火も強力なものの、樺の火の用途がよくわかる名称だと思います。

鵜松明のかがり火


雨つながりでいうと、樺を屋根の下葺き材に使用すると数十年もつ、という古い記述があります。
屋久杉が屋根葺き材にされていたことは知られていますが、樺もそうだったんですね。
そういえば、以前にお話しした桜皮細工が盛んな東北の青森・岩手・宮城ではなんと、「カバ桜」と称することもあると言います。
ここにきて、決着がついた(笑)はずのカバ桜が出てくるとは思いませんでしたが、これはいわずもがな、その似ている樹皮から来ているようです。
果たして現在でも使われているのかどうか。

弊社に入荷した2枚の大きな「カバ桜」の天板材は北海道産でしたが、これはおそらく北海道・東北以外で販売する為の名称記載なのでしょうが、その呼称は地方によってはマカバという樹種を指していることもあるようです。

樹種名ではウダイカンバなのですが、木材業界の商業名としては初回に書いた通り、マカバやマカンバが主流です。
英名はいわずもがなバーチ( monarch birch )です。
日本のものは Japanese red birch とされていますので、芯材である赤身が賞用されたことが要因なのでしょうか。

マカバ框角1

木材にはその役割が異なる、芯材(赤身)と辺材(白太)があります。
木材として考えた場合、ほとんどすべての樹種において価値が高いのは芯材である赤身部分。
の芯材は「赤杉」と言われ古くから日本家屋に多く賞用されてきましたし、腐朽しにくいと言われる桧でも、芯材部分を使わなければその性質を活用することはできません。

樹木が持つ有用な成分の多くは芯材に含まれますし、どの樹種も多くは辺材部分よりも芯材部分の方が色合いが鮮やかなことも、価値が高い理由の一つです。

マカバにおいてもその傾向があり、芯材部分の色合いが美しい物の価値が高くその色合いや、硬質な性質とあいまって桜と同じ用途に使用されたのでしょう。
辺材部分の白さでは、桜は連想しないですものね・・・


それでも、最近は芯材部分と辺材部分の色差を気にするのではなく、その色差を自然の表情として取り入れたい方も多くおられます。

ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング

木材の性質は、芯材部分と辺材部分でことなりそれぞれの役割があるため、木材としては芯材利用が多いのですが、写真の様なフローリングであれば、芯材か辺材かということを気にしなくてもいいですし、杉や桧の節有グレードであるネイキッドグレードと同じく、価格もリーズナブル。

そんな理由で選ばれることが多いものです。
本当のことをいえば、芯材と辺材が混在していると非常に乾燥が難しくなったり、寸法安定性が確保しづらくなる場合がありますが、その辺りは製材と乾燥工程での技術力の見せ所。
弊社人気のロシアンバーチにおいても、一枚物からUNIタイプまでネイキッドグレードの人気は安定して高いものです。

その一方で、このような色差があると気になってしまうという声があるのも事実。
そのため、ロシアンバーチフローリングでは以前に紹介している、つなぎ目V溝をはじめとした白〜桃白色の辺材ばかりを厳選したプルミエグレードを用意しています。

ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


非常に美しい白〜桃白色が透き通るようです。
以前は、芯材よりも価値が低いとされてきた辺材部分ですが、時代が変わり木材への考え方がかわり、そしてデザイン性というものを重視するようになると、芯材ばかりが良いということではなく辺材も芯材も、上手に使うことを重視されるようになってきました。

木材の性質を考えると、芯材部分と辺材部分の違いは非常に大きいのですが、デザイン性という意味では両者に大きな差はありません。
この白さの清々しさは、芯材部分には無い魅力。
木材の用途の上で今までの固定観念になかった、特徴を活かした商品なのです。


そして、その特徴が大きく出ているものは時代とともに丸太や木材としても区別されるようにすらなりました。
それが次回にお話しする「メジロカンバ」です。



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