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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

ウダイカンバの宿題、分かりましたか?!
禁じ手のネット検索を行ったかたもおられるのでは(笑)。


ある程度、その語彙を感じることが出来ればすぐにわかる事なのですが、ウダイカンバの「ウダイ」というのは観光でも有名な地域名物である「鵜飼い」に由来します。
ウダイのウは鵜飼いのウ。
そしてウダイのダイは松明のダイ。

そうです、ウダイカンバ=鵜松明樺!
鵜飼いの松明に用いられる樺ということでウダイカンバ!!
う〜ん!シブい!
用途限定のこれしかない!という樹木の役割がその名になっているのですね。

鵜飼いの松明


意外かもしれませんが、樺の樹皮はとてもよく燃えるのです。
私がいつも地松活用の授業で教えるのは、「松の明かりって何だと思う?!」です。
書いてその通りの「松明(たいまつ)」なんですけど、その松をさしおいての樺の松明。
なんか、漢字のられるで見ると樺とが混同されていると思ってしまいますが、寒冷地に多い樺の仲間は山岳地で生き抜くため、自然の中で暖をとれる貴重な存在としても知られています。

樺の樹皮


あってはならないことですが、万一の遭難やサバイバル状況に陥ったとき、少しの火があれば樺の樹皮を採取して着火し暖を取ることが出来ます。
そして火がともると周囲が明るくなります。
樺の木語は「明るく照らす」。
その火の明かりが周囲を明るくしてくれるのですが、その様子は現代の言葉の中にも見ることが出来るのです。

盛大な結婚式を「華燭の典」と言います。
日常生活では使うことのない言葉ですし、通常は結婚式の中で司会が読み上げる祝電くらいでしか耳にしません(これもみんな聞いてないかな・・・笑)が、この言葉の所以が実は樺なのです。


今明かしますが私、秘書検定準一級資格の保持者です!!
木材や建築の業界では、なんやねんそれ、と思う方も多い?でしょうね。
正式には「秘書技能検定試験」という、文部科学省後援の資格試験です。
私が取得した時には、男性での準一級の資格保持者は近畿ではおられなかったらしい、非常に稀なケースでした。
昔は秘書といえばほぼ、女性でしたものね。


秘書のゆうちゃん


筆記試験に加えて面接実技試験もある、しっかりとした試験。ビジネスでの文書に関してや所作、言葉遣いや対応など幅広い分野での能力を問われるわけですが、その試験勉強で登場したのが上記の「華燭の典」。

まったく知識に乏しかった私は、本当に「なんやねんそれ・・・」です。
とにかく試験のために覚えるわけですけど、その当時は漢字の意味合いとして「華やかなキャンドルサービスの式典」という理解でした。
それから家業の木材業に携わるようになり、樺を知ったときはじめて、華燭の典が樺に由来することを知ったのです。

華燭というのは、樺の樹皮を松明にして明るく照らすことを意味すると伝わります。
カバノキ属の灯火を中国では華燭と表し、途中で消えることのない(縁起ですね!!)樺の皮を蝋に巻いて燭火としていたことに由来すると聞いています。
華燭=樺燭、だったということですね。
樺の明かりは周囲を照らし、絶え消えることのない幸せな生活を照らし続ける光としてたたえられたのでしょう。

現在では、鵜匠と鵜の見る水面を照らす光として残るその明かりですが、本来はとても縁起が良い明かりだったことを、皆さん忘れないでくださいね。


高砂2



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