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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜カバ桜を知る〜 

いつも通り前置きが長いシリーズになってしまいました(汗)。
弊社ショールームに来ていただいて「カバ桜」の名称を聞いたとき、もしくはメールやお電話でのお問い合わせで「カバ桜フローリングを検討しています」というお話しを頂いた時には、前回までのようなお話を長々とするのですから、私も疲れるしお客様も聞きつかれるはず・・・

ということで、カバ桜の正体を今回は突き詰めていきたいと思います。

ここ数年で、無垢フローリングの名称を「カバ桜」とされているなかでも、商品解説の部分で「植物学的にはカバ材(バーチ材)で・・・」と表記されているところが多くなりました。
そういわれても、植物の事に精通していなければサクラとカバの違いなど判らないので、やっぱりイメージ先行になってしまうでしょう。

カバとサクラは見た目や雰囲気が似ている、と言われます。
だからカバ桜なんだと・・・
うむ、これも一つかもしれません。
でも、比べてみて似てるかなぁ・・・・

サクラOPCボード

サクラ OPCボード

カバ(ミズメ)OPCボード

カバ(ミズメ) OPCボード


サクラ材とカバ(ミズメ)材の比較。
はっきり言って、私は全然似ていないと思うんですが・・・
色合いもはっきりと差があります。

だからこそ、「カバ桜のテーブル材」などのご希望時に「戸田さんのところのは本当にサクラですか?!」と言われてきたんですからね。
そうです、一般の方でもサクラ材を見せられると自分たちが思い描く「カバ桜」とは違う!とはっきりと認識されるくらいに違うんですよ。

じゃぁなぜ、カバ桜は生まれたのか・・・
その理由は、私が耳にしたものの中でも微妙に違いながら様々な要因があるようです。


混同される理由その1、樹皮。
桜皮の細工もの工芸品を、一般的には樺細工と呼んでいます。
それは、樺(カバ)や桜の樹皮がはがれやすくその樹皮の呼び名をアイヌ語で「カリンパ」と言い、古くは弓や矢筒の巻かれており、古語で道具に巻く樹皮の意味を表す「カニハ」(かにぱ、迦仁波)になり、カンバ(カバ)に転じたからという説。
「かにぱ、迦仁波」はヤマザクラの樹皮のことで、上記のカンバがそれと混じったことで樺を指すようになったと聞いたことがあります。

樺細工


樺はカバノキ科、サクラはバラ科。
まったく違う樹種ですが、確かに樹皮は似ています。
皮目と言われる横長の目のような模様が特徴。

何も知らなければ、用途も似ていれば混同してしまいそう。
用途が似ているといえば、桜は燻製用のチップに名高いですが、樺も燻煙用材として使われているということも聞きます。
その理由については明らかではないですが、同様の効果を狙っての事なのでしょう。

私がいつもお世話になっている国産ウィスキーに、「サクラカスクフィニッシュ」というものがあります。
つまりは、原酒をオーク(ナラ)の樽ではなく桜の樽にいれて熟成させている、ということ。
オーク樽以外でのウィスキーやワインの熟成に関しては、オークの成分の析出がない為に、やはり特有の熟成効果はないのでは?!と訝しがりながら飲んでみると、これはこれでちょっと甘い香りの中にもスモーキーと言いますか、そんな感じがして「樺燻煙」の可能性というのも否定できないなぁ・・・と思わせてくれるものでした。

樹木の持つ個性っていうのは、活かすことが出来ると素晴らしいものです。

サクラカスクフィニッシュ



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