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お正月の仕事で思うのは、比較の必要性と伝え方。

ここ数年の担当のお正月の過ごし方はというとほぼ決まっいて、たまっている書類の整理や原稿の仕上げ、データの保存と撮りためている写真の整理(これが非常に時間がかかる・・・)です。
そして、それらをこなしながらも奥様より「たまってるテレビの録画、いつ見るの?!」とのご意見がお決まり。

数年前の大河ドラマを、昨年のお正月にやっと見終わった(ので、以降は録画していない・・・)というような状態なので、録画する番組は厳選(?!)しているのですが、それでも全く見る時間がないために、どんどんとレコーダーにたまっていくのです。
それらの処理もお正月の大事な任務なのですが、消化していく中にも「これは!!」という場面や「ネタ」が出てきたりすると、この映像は残しておきたい!となってしまうために、いっこうに消去が進まないのが毎年のこと・・・
今年も、この記事を書く直前までは順調に録画を消化していたのですが・・・


同じではない性能比較 2


私の車ではありません。もちろん(汗)。
自動車関連のテレビ映像ですが、車に興味のない方はこれを見ても「すごいのかどうなのか、何を伝えたいのか」ということがピンと来ないかもしれません。
4000ccの排気量にターボを2つも組み合わせた、「凄いエンジン」をもっている車だという説明なのは少し伝わるでしょうか。
車好きなら、どれくらい凄いのかは容易に想像できますし、黄色字表示になっている部分を見ても、そのすごさが伝わってくるのですが、これをさらに一般の視聴者にも分かりやすく伝えられていると感じたのが、後で出てきたこちらの説明。

同じではない性能比較 1


表示されているのは、有名サーキットの周回タイム記録。
上の数字が今回紹介されている車。
そして下が、車名が書かれているとおりスポーツカーの代名詞的な存在である「ポルシェ」です。
つまりは、あの世界的に有名なスポーツカーのポルシェと同等の記録でサーキットを周回することが出来るほどの、超高性能車である、と表現されています。

非常に分かりやすく、且つ凄さの伝わる表現だと思います。
感心してしまいました。
これなら、だれが見ても「え?ポルシェと同等なら相当凄い!」と一目瞭然。
比較としてのお手本のような表現だと思います。


しかし、昔からのポルシェ好きでもあり車好きからすると、この比較は少し納得できません。
比較というのは、同じ条件でくらべるから比較になるもの。
比較されているポルシェは排気量3000cc+ターボで450馬力(メーカー公表値)というエンジン性能。
十分すぎるくらいのスペックではありますが、紹介されているメルセデスを見てみるとこの通り。


同じではない性能比較 4


馬力(最高出力)を見てください。
ポルシェを実に、190馬力上回る力を持っています。
2000ccの高性能スポーツカーのエンジン1台分位の差があります。
排気量でも1000cc違うんですから当たり前です。
しかも、このメルセデスはかなりスポーツ性能に尖らせたモデルです。
たいして比較されているポルシェの方は、シリーズの中でもエントリーモデルに近い仕様。
同じくらいで比較するのであれば、ポルシェにもツインターボ(ターボ2つ装備)でサーキット走行仕上げを施したGT2というモデルがあります。
そちらで比較するべきところ。
単純にポルシェファンとしては納得ができません(笑)。

いや、それだけではなくてやはり先に書いた通り、比較するのであれば同じ仕様で比べないと意味がありません。
片方が際立つような見せ方は、非常に分かりやすい反面誤解を生むこともあります。
車に詳しくない方は、ポルシェに比肩するんだという認識になるはずですし、わざわざそんな比べ方をしなくても、写真の様にあり得ないほどのエンジン性能をもっているんですから、走行性能が高いのは当たり前。
しかも、価格も相応に高いのですから、わざわざポルシェをださなくても・・・と思ってしまいました。

メルセデスの持つ性能は、自身もサーキット走行をしていたこともあり、しかも私が走りこんでいた鈴鹿サーキットを走行する映像をみると、その車の動きや傾き方、そして車載カメラの景色の流れのスピードも通常の車とは大きく異なることが見て取れます。


同じではない性能比較 5


このコーナーをこの姿勢で曲がるか・・・という私の感想(笑)。
いや、そうではなくて、紹介VTRをみていて物事の伝え方や受け取られ方というのは、非常にデリケートであり方法一つ違えば非常に魅力的にもなるし、反対に全く興味がないものにもなる。大きく変わる、ということに気が付きました。
自身の説明にも気を配らなければいけないポイントです。


木材でいうと、シロアリの食害試験などをするときには、食害を受けやすい樹種を比較対象に並べておくことで、食害を受けにくい樹種よりも受けやすい樹種に被害が集まるようにすることもできます。
また、材木屋さんが使いたくなるのがヒノキのネタ。

1000年以上風雨に耐えて現存する建物にも使用されているヒノキ!、と言われがちです。
確かにそうなんですけども、その建物に使われているヒノキと一般的に流通しているヒノキとでは、樹種は同じでも樹齢も材質も全くの別物。
同じヒノキというだけで、同等の性質があるかのように例えてしまいがちです。

スポーツカーという指標としてポルシェがでてくるのと、木材の優等生であるヒノキが比較に出てくるのと同じような感じです。
スギはすぐに腐るからヒノキの方が・・・とも言われますが、ヒノキも辺材はすぐに腐ります。
また、ヒノキの芯材であってもより硬質な木材やチークなどの樹脂分を多く含む木材に比べると、腐朽のスピードは速いものです。

つまり、比べられた結果を見る側にはそれなりの見方を知る必要があり、伝える方は誤解のないように分かりやすく伝えなければいけないという風に思います。

木材や無垢フローリングを上手に販売するには、上手な比較販売が必要だと思いますが、私としては知識がなくても誤解がないように理解してもらえる方法をとりたいと思いますので、説明が分かりにくくなることもあるでしょうが、なにとぞ今年もお付き合いくださいますようにお願いを致します。


まぁ、これだけいろいろと車の事を書いていますけど、ポルシェもメルセデスも、私には全然無縁ですから真剣に語る必要はないんですけどね・・・・・
せいぜい、私が購入して喜べるのは神代木などくらいのものです・・・・(汗)
こんなものには、喉から手が出ても届くはずがありません¥¥¥¥¥¥¥
夢でも手にできない物を見る、お正月の一コマでした。


同じではない性能比較 3



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