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人が守るべきものとは・・・松林と天橋立 

決してさぼっていたわけではなく、お伝えすることが重なっていたために取り上げるのが遅くなったのですが、とっても気にかかる新聞記事が、先月下旬に掲載されていました。
その夕刊一面にあったその見出しとは、これです。

天橋立 7

関西からほど近く、日本三景に指定されている「天橋立」。
白砂青松の言葉で知られる名勝ですが、その天橋立において「青松」を守るための活動が始まったとあります。

様々な背景を知っている身として読むこの記事は、おそらくこんな事情かもしれない、と内容を邪推してしまいます。
しかしこの新聞記事をご覧になる一般の方からすれば、「守るべきものは守るべき」と思い、景観保護の大切さを重要視されると推測するのですが、ただそう簡単な話ではないようにも思え・・・


日本の松については、かつての「うららに待つ(松)は、桜に非ず・・・地松〜赤松と黒松〜シリーズ」にて詳細をお伝えしていますが、今回のお話はシリーズの第七回でも紹介したお話と少し関係があります。
というか、自然の成り行きだと思われるうえ、樹種ごとの性質と環境を端的に表しているげんしょうなのですが、そこに人間の事情が関与するとかなり状況が変わってくるということではないかと感じるのです。

記事に触れる前に、少し松についておさらいしておくと、海岸沿いの景勝地のシンボルである松には、その特有の生育環境と適応性があって成り立っていることを知ってください。

青松


今回の天橋立もそうですが、海岸沿いに多くみられる見事な松林は、松が塩分の多い土壌で潮風に打たれる海岸に適応しているからこそ、見ることのできる光景なのです。
砂浜って、雑草はえていませんよね?
松林と海の間は、白い砂。

これぞ、白砂青松の原風景かと推察しますが、その特異な適応性を活かして、他の植物が育ちにくいところにそだつことで、その土地を豊かにしたり他の樹種が移入してくるための基礎土壌づくりの役割を果たしたりする、そんな樹種が松です。

記事の中では、土壌の肥沃化が進むことで広葉樹が増え始めた、とあります。
そして、その広葉樹が日光を遮り松の生育を阻害していた、と。
だから、松林の景観を維持するために、それらの広葉樹を伐採していっているということ。

いや、正確な記述は広葉樹ではなく「雑木」でしたが・・・・

天橋立 5



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