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戸田先生の伐採授業、2019年度大阪研修  

昨年の研修会は、非常に天気がよく・・・いや良すぎるくらいで熱中症が心配ではありましたが、今年は前日までが雨で、しかも当日も雨と曇り予報という事で少し心配しましたが、当日の雨は無く嬉しい限り。

それに雨の後のしっとりしている山もとってもいい感じですし、ところどころから水が流れています。
山では水の流れを知ることも非常に大切。
普段は見えない「水の道」も少し見ることができました。

そしてそこには、こんな光景も・・・

戸田のフィールド 3


ほぼ直角と言わんばかりの斜面にヒョロヒョロながらも天を目指して起き上がる実生。

本当によくこんな角度でしがみつくことができたもんだ。
感心してしまいます。
昨年は、アテが多くできそうだ、という感想を残していた学生たちも、この実生をみるとアテがどうだとか言えないくらいの生命力と生き抜く力を感じずにはいられません。

そんなことが見られるのも、私のフィールド(笑)。

それから昨年と同様、土壌の事も少しお話。

戸田のフィールド 4

この山の植生は杉や桧になっていますが、比率やその植え方にはきちんと理論と理由があります。
林業家の方ならばすぐにわかることですが、それも含めて、土がよく見える場所で説明。

それに合わせて、杉の好む場所、桧の好む場所、それなら松はどこ?!と、みんなに考えてもらう機会を持てるように質問をします。

すると、普段何気なく見ている自分たちの山の植生にも目が向くことでしょうし、単に通直な木材かどうかだけの判断ではなく、森林の環境や以降の山の活用方法、目指すことなどにも大きく関係してくると思うのです。



さて、立木を見た後は、山では一緒に見ることの無い製材品を少し見せました。

戸田のフィールド 7


何故製材品かというと、いつも立木しか見ていない学生さんに、この後に行く市場でではなく山で製材品をみせることで、山から街へのつながりを意識してほしいということと、今回台風が襲った山で見ることができた「もめ」材が、実際に製材品となったときにどのように現れるのか、そしてどうしてそうなるとダメなのか、ということを実物を見せて語ることができるのは、やはり材木屋ならではのこと。

山の立木では皮をみて判断しますが、材になってもその痕跡は一目瞭然。

とはいっても、うっすらとした痕跡なので、慣れるとすぐに見つかるのですが、みんなはどこにその痕跡があるのか興味津々、探しています。

そんなに見つめなくても、たくさん痕跡があるよ・・・


戸田のフィールド 8

山の立ち木の性質や現象が、木材となったときにどのような状態になるのか。
最近では見かけなくなった「トビ傷」などもみせながら、枝打ちの痕跡なんかも実物を見せると非常に納得!
知っていて、もしくは経験しても、実際の製材品を見ないとわからないところ・・・

それをきちんと知ってほしい。
そういうわけで、いつもは欠点材として売り物にならない「倉庫の肥やし」が、こういう時に役に立つのですよ!!(うむ!)


 
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