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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第二話〜


日本人に親しみ深い樹木と「藤」という漢字の付く人名。
先日の藤浪くんもその一人ですが、他にも藤原、藤本、藤田、それから加藤や佐藤など多くおられます(敬称略)。

藤浪くん 1


もちろん、それぞれに由来があるんだと思いますが、樹木のフジの名の方には名前の由来とされるものがあって、「フ=増える・ふるえる」+「ジ=血・乳」がつながってフジと称されるというお話があります。
花を多くつけ、その花がふるえる様子と血・乳がほとばしる(沢山出る)様子からなっているそうです。

その様子から、繁栄を兆すものという考え方も生まれたようで、縁起のよいものとする地方もあるようです。

縁起というと、フジは縁起の良い木とされていますが、それにはちょっと複雑なお話があります。
野山においての藤は、高木に絡みついて自身の太い幹を形成することなく、空に近い光を受けられる場所を優先的に占領することができる樹種です。
つまりは、太い幹を形成している樹木をつたってその樹幹をフジが覆ってしまいます。
そうなることで、巻き付いた樹種の光合成が妨げられることと、巻き付いて登ってくることによって巻かれた樹木は樹幹が変形し、木材としての価値をなくし、場合によっては巻かれた樹木が枯れてしまうことがあります。
大きな木をよじ登り、ついには枯れさせてしまうことを天下取りにたとえることで、大きなものを乗り越え自身が成長するという縁起担ぎとされているといいます。

まきつくフジ

こんな大木の後ろから、どうやって位置を決めて巻き付いてくるのか不思議で仕方ありませんが、樹幹に上り詰めています。

ちょっと複雑な縁起物ではありますが、それだけ生命力や生き抜く力がある、ということですよね。

成長も早く、萌芽力も旺盛で刈り込みに耐え、大気汚染にも強い。
完全無欠のヒーローの様な気がしてきますが、この強すぎる性質が林業や山の環境に対してはいろいろな影響を及ぼす場合があるのです。


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