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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク ◆

さて、レッドオークという木材ですが、その名前の通り材色も芯材部分がレッドなオークです。

レッドオーク7

レッド、といっても写真のように相当赤いわけではなく、材によってのバラつきがありますし、淡い赤色っぽいのもあればアカガシのようにしっかりと赤っぽいのもあったり、かと思えばホワイトオークっぽい灰褐色っぽいものもあったりしますが、全体的にはやはり赤っぽい色合いです。(ホワイトオークは白くはないですしね・・・)
レッドオークの中には「ブラックオーク」と呼ばれる種も混ざっているそうですから、この「カラー」を関するネーミングはどうも、突っ込みたくなってしまいます。
黒くないやん!!ってね、

そうそう、アカガシと名前をだしましたがレッドオークの木材関係の和名はどうも「アカガシワ」の様です。
私はその名の前に既にレッドオークでインプットされていたのですが、木材関係の書物にはアカガシワと記載されています。
あれ?!、オークはカシの木ではない、という事を散々言ってきたのに、ここにきてまた「オーク・ナラ」の仲間の樹種であるカシワの登場。
通称樹種名と言うのは、本当にややこしいものです。

とはいっても、レッドオークという言葉自体が正確な一つの樹種を表しているのではありません。
これは、ホワイトオークも同じことですが、数種あるいは100を数えるともいわれる近縁の樹種を大別したグループ(大きな差が少ない)を、総称しての呼び名です。
想像して下さい、SPFという3つの樹種が混在する名前を、正式な樹種名だと思う方もおられるような呼称があるくらいなので、レッドオーク位のくくりはかわいいもんかもしれません。
ホワイトオークやレッドオークを多く産するアメリカでは、そのような大別で木材が扱われるシーンが少なからずあります。

レッドオーク12
レッドオーク12


レッドオークの主なものの学名は Quercus rubra とされています。
しかしもちろん上記の様に、この他にも数種をふくんでいます。
主にはアメリカ東部や中部、カナダ東南部から産するといわれています。

オークの中では、日本のナラをはじめホワイトオークやヨーロピアンオークなど、いろいろな仲間がありますが、やはり影の存在。
その中でも評価は決して高くはありません。
同じオークと称され、木目ももちろん同程度ですが、上記の仲間よりも若干低めの評価が一般的です。
家具としての定番であるホワイトオークに比べてやや軽軟(とはいえ比重平均0,63)とされ、細かな細工部分に対する強度が劣るといわれることから、前者ほどの評価が得られないことが大きな原因かもしれません。

また、特徴的な赤っぽい色が受け入れにくいということなのかもしれません。
いや、色合いだけではなくて木目もやはりそれぞれに若干の違いがありますから、家具作家さんや木工家として感じる差は、材木屋が思うよりも意外と大きいのかもしれません。

レッドオーク11


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コメント
1. Posted by FUJINAMI   2019年07月20日 17:16
こんにちは。楽器などによく使われているスプルースと、ホームセンターなどでよく販売されているホワイトウッドが同種なのか気になり検索したところこちらのブログに辿り着きました。材木屋さんの豊富な知識からくる貴重な情報をありがとうございます。
私も以前無垢の家具の製造に携わっていたので、レッドオークは比率としてもっとも多く加工しておりました。そんな会社でもかつてはロシア産のナラを中心に輸入していたようで、当時から勤めていた方は「重く硬すぎる材質で加工刃物がすぐ切れなくなる。レッドオークになってからすごく加工し易くなった」と仰っていたのを思い出します。
ホワイトオークも扱っておりましたが、お客様の声としてレッドオークに比べると色が地味で(個人的には木目も色も大人しく感じて好きでしたが)、椅子やソファにするなら明るく活発なイメージを与えるレッドオークに軍配が上がったようです。

どの木が良いか悪いかというのは時代によっても変化しますし、近縁種は偽物だから悪いということも全くないですよね。
私はマホガニーやチークを家具材として扱ったことがありません。特定の種だけが異常な人気になって枯渇し、後世に残らないのは非常に残念に思います。そういう事態は避けたいものです。
初めてコメントするのにも関わらずものすごく長文になってしまいました!ブログ執筆感謝いたします。
2. Posted by 戸田材木店より   2019年07月22日 11:36
FUJINAMIさま
はじめまして、とても有難い長文コメント、恐縮いたします!
かなり以前の拙い記事ですが、未だに多くの方にご覧頂いているようで、皆さまがホワイトウッドというものに関心を持っておられることを感じます。
それよりも、木材業界の名称の分かりにくさや説明不足が解消されればいいのかもしれませんが・・・
オークやナラの所感も、携わられた方の声として貴重なものですね。
価値を見出すのも、価格をつけるのも人ですが、これからも世界の木材たちをずっと使い続けられるような環境にしたいものです。
拙い記事にコメントを頂戴し、ありがとうございました。
沢山の木材情報をお届けできるように、これからも応援の程、よろしくお願いいたします(笑)。
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