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戸田先生の伐採授業、2018年度のスタート! 

さぁ、今回の大阪の山と建築の研修もいよいよ終盤。

最後は、大工さんが加工を刻み加工という、家になる部材の木材を加工する工程を見学するために、作業場へと向かいます。
皆さんご存知の通り、近年はプレカットにて工場で部材加工されて運ばれる為に、家になる前の木材というものを目にすることも無いですし、大工さんもその工程を経験しないために、「刻み」という仕事を語れる大工さんが年々少なくなっています。

それも懸念材料と課題の一つで、今回伐採した材料を使って刻み加工をすることで、大工さんの加工技術の継承や経験をすることのできる場と材料を作ることが、山の材料から街の建築までを考える上での一つの大きな要素になっているのです。

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 作業場に到着して、先ずは棟梁の暑い、否アツいお話を聞く生徒達。

ホントにアツい。

メモをとったり、真剣なまなざしで聞きいったりと様々ですが、自分たちの境遇では現在経験することのできないお話を、具体的に説明してもらい良い知識が得られたのではないでしょうか。

建築現場を見学した後なので、積まれている材料にも余計に興味が湧いて、とても熱心に観察していました。

その後、棟梁達が用意してくれていたのは鉋削り体験!!

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 桧の綺麗な内法(うちのり。敷居や鴨居に使う材料)に鉋をかける体験です。

実は私も綺麗にはできません(汗)。
大工さんがやってると、あんなに綺麗な「鰹節か?!」と見まがう様なかんなくずがでるのに、力んでしまうとまるでダメです。

しかも、今回はめちゃくちゃ稀少な鉋を使わせてもらえるということで、生徒たちはその名を聞いてもピンときませんが、その名を知る私は一人ウキウキ。
なんと贅沢な体験!
やっぱり体験だからといって道具をケチるのではなく、一級品で経験させてくれるT大工さん、太っ腹です。

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こういう風に、あんまり押さえずに軽く引っ張るだけ・・・・

って言われても、引っ張っても削れないよ・・・?!
そこが難しいところ。
押さえないで、というのは大工さん感覚でのお話の様で、やっぱり素人は若干押さえないといけないみたいですが、みんな案外削れてましたよ。

決して道具のおかげじゃないですよね(笑)。

削った後は、自分で削り出したカンナくずを大事に手に取るみんな。

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やっぱり、自分の手で生み出したものは、どんなものも美しくて愛おしい。
そんな感情でしょうか。
ただのカンナくずかもしれませんが、生徒たちにとっては自分で仕上げた大切な一枚なんですね。

その後も、S大工さんによる丸太の加工作業の簡単な実演、そして私も未だに不思議で仕方ない、丸くて曲がっているものを立体的な家に組み上げるまでの考え方や寸法の出し方、気をつけるべきポイントなどを、実際に加工途中の丸太を使って教えてもらいました。

街中では、当たり前の様に建築作業が行われていますが、本当の意味で建築ができるのは丸太などの複雑な加工の仕方や考え方を理解している結果、平準な加工も出来るんじゃないかと思います。

基本を知って応用に活かす、応用ができるから基本的なこともできる。
そういった機会を作る為にも、材料を絶やさず皆が学べる場も造り続けないといけません。

今回の大阪研修は改めて、それを感じた場所。
また冬には伐採が待っています。
どんどん、この輪を広げて学生も大工さんも、そして材木屋も山も環境も、みんなが循環し良くなるように願って、活動を続けていきたいと思います。
これにて、二日間の山と建築の大阪研修終了です。

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