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扱いにくくなっていく稀少材、のるかそるか・・・

近年、木材業界で聞くことの多い「木の良さ」。
または、木材を商いで生業としている私たち材木屋にとって大きく関係するのが「木の価値」。
前者は「何となくいいものなんだろうなぁ」という、感覚的なところが大きいと思うのですが、後者はもっと現実的な「貴重である、価格が高い、木目が詰まっている、産地が良い」などになると思います。

どれをとるにせよ、「木の価値」と言われるとやはり価格に直結する部分が大きいのではないかと思います。
木の価値といっても、立場によって価値というものは変ってくるので一概にくくることはできませんが、私の立場でいうとやはり貴重なものや木目の良いものなどの高価な木材を指す割合が非常に大きいです。

それは木材を販売する業としているから当然なのですが、昔から「良質なものや貴重なもの」=高価で、「一般的に普及するものや、多く流通するもの」=手頃という価値判断が一般的で、ヒノキやスギでいうならば「無節や一等」などという材面を評価する基準があり、今でもそれに沿った形で流通しています。
それとは別に、ケヤキやオークなどの広葉樹は寸法や木目の美しさによって価値が決まるので、同じ樹種でもまさしく「ピンからキリまで」あります。

そのピンからキリの中には、とっても稀少で価格の高くなるものがあります。
例えば杢のあるものや普通ではない位寸法の大きなもの、または通常は流通しない様な珍しいもの、そして現在では入手が困難なもの。

ブビンガ

これらはもともと同じものが二つとない木材においても、特に珍しいために市場の原理もあり販売価格が高くなります。
中には宝石みたいなもので、投機のようなものであったり転売にて大きく儲ける、などということも出来るものもあったりしますが、それを抜きにしても二つとない魅力的な木材にはどうしても人気が集中してしまいます。
それらの材の殆どは、伐採禁止や輸出入禁止になっていたり成長が遅いために市場に出てくるサイクルが長く流通しにくいものだったりします。
そのため更に需要が高まるわけですが、その需要に応えるか否かは材木屋にとって難しい判断になります。

極論をいえば、そんな材は扱わなければいい、ということになるかもしれません。
しかし、ただの石と宝石が違う様に、マグロと大トロが違う様に、やはり稀少なものや珍しいものにはそれなりの魅力があります。
樹木が木材になっても、樹齢200年のものと50年のものが同じ価値であるということは無いはずです。

もちろん、どれだけ言っても全ては人の関わることなので、宝石を求めるのと同じおうな欲求から来る感情が働いていたりすることは否めません。
でも、やはりそれぞれに価値をつけないと、良質な木材や稀少な木材の扱いが「勿体ない事」になることもあります。


木曽桧


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